JP3203884U - 不純物除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料中の不純物を、除去することが可能な不純物除去装置を提供する。【解決手段】燃料タンク21からの燃料で動力源11を駆動させることで発電する自家発電装置1に関して、前記燃料中の不純物を除去するための不純物除去装置100であって、不純物除去装置100は、循環路110と、ポンプ120と、第一除去部130と、定流量弁140と、圧力計150と、油水分離器160と、バルブ171・172と、操作具180と、ケーシング190と、を備える。循環路110は、燃料が流通可能な管状の部材であって、燃料タンク21から排出された燃料を燃料タンク21に戻すためのものである。循環路110は、供給路22から分岐するように設けられる。第一除去部130は、循環路110を流れる燃料中の不純物を除去するためのものであって、循環路110の処理循環路112に設けられる。【選択図】図3

Description

本考案は、不純物除去装置に関する。
従来、燃料タンクからの燃料で動力源を駆動させることで発電する自家発電装置は公知である(例えば、特許文献1)。
しかし、作業者が燃料タンク内に燃料をバケツ等を用いて投げ入れる等して、燃料が燃料タンク内に勢いよく供給されてしまうことがあり得る。例えば、自家発電装置を停止させることができないような状態で、燃料タンク内の燃料が少ないことが確認され、燃料タンクへの燃料の供給を早急に行わなければならないような緊急時には、燃料タンク内に燃料を投げ入れてしまうこともあり得る。
この場合、投げ入れられた燃料の勢いで燃料タンク内の燃料が撹拌される。これにより、燃料タンクの底部に溜まっていた不純物については、燃料中を浮遊して、燃料と共に動力源へ供給されるものもでてくる。これにより、多量の不純物が動力源へ供給され、その結果、動力源のストレーナが目詰まりを起こし、動力源に燃料が供給されなくなり、動力源に動作不良が発生するおそれもでてくる。
特開2014−84774号公報
本考案は、燃料中の不純物を除去することが可能な不純物除去装置を提供する。
請求項1に記載の不純物除去装置は、
燃料タンクからの燃料で動力源を駆動させることで発電する自家発電装置に関して、前記燃料中の不純物を除去するための不純物除去装置であって、
前記燃料タンクから排出された燃料を前記燃料タンクへ戻すための循環路と、
前記循環路を流れる燃料中の不純物を除去するための第一除去部と、
を備える。
請求項2に記載の不純物除去装置においては、
前記循環路を流れる燃料中の水分を分離除去するための分離部を備える。
請求項3に記載の不純物除去装置においては、
前記燃料タンクには排油路が連結され、
前記循環路は、前記排油路から分岐するように設けられる。
請求項4に記載の不純物除去装置においては、
前記燃料タンク内の燃料は、供給路を通じて前記発電機へ供給され、
前記循環路は、前記供給路から分岐するように設けられる。
請求項5に記載の不純物除去装置においては、
前記供給路を流れる燃料中の不純物を除去するための第二除去部を備える。
請求項6に記載の不純物除去装置においては、
前記第二除去部は、前記供給路に設けられ、前記供給路における前記循環路へ分岐している箇所よりも下流側に配置される。
請求項7に記載の不純物除去装置においては、
前記動力源には、燃料中の不純物を除去するための除去部が備えられ、
前記第二除去部が除去することができる不純物の最小寸法は、前記動力源の除去部が除去することができる不純物の最小寸法よりも大きい。
請求項8に記載の不純物除去装置においては、
前記燃料タンク内の燃料が前記循環路を通じて循環しない第一状態と、前記燃料タンク内の燃料が前記循環路を通じて循環する第二状態と、を選択的に切り替え可能な操作具を備える。
請求項9に記載の不純物除去装置においては、
予め記憶された情報に基づいて、前記燃料タンク内の燃料が前記循環路を通じて循環しない第一状態と、前記燃料タンク内の燃料が前記循環路を通じて循環する第二状態と、を選択的に切り替える制御装置を備える。
本考案は、燃料中の不純物を除去することが可能であるという効果を奏する。
自家発電装置の模式図。 自家発電装置と第一実施形態の不純物除去装置との模式図。 自家発電装置と不純物除去装置の変形例との模式図。 自家発電装置と不純物除去装置の変形例との模式図。 自家発電装置と第二実施形態の不純物除去装置との模式図。 (a)燃料中の不純物が第二除去部で除去されている状態を示す模式図、(b)燃料中の不純物が動力源の除去部で除去されている状態を示す模式図。 燃料中の不純物の内で寸法が大きい不純物が第二除去部で除去され、寸法が小さい不純物が動力源の除去部で除去されている状態を示す模式図。
[自家発電装置]
自家発電装置1について説明する。
自家発電装置1は、自家発電により発電して、負荷に電力供給を行うものである。自家発電装置1は、例えば、トンネルに設置される。この場合、自家発電装置1は、トンネル内に設けられた発光装置に接続され、前記発光装置に電力を供給することで、前記発光装置を作動させて、トンネル内を照らさせる。
図1に示すように、自家発電装置1は、動力源11と、発電機12と、燃料供給部20と、を備える。
供給路22、戻し路23、給油路27、第一分岐路28a、第二分岐路28b、給油路29、排油路36、排油合流路37、及び、オーバーフロー路40は、燃料が流通可能な管状の部材である。
動力源11は、発電機12を作動させて発電させるためのものである。本実施形態の動力源11は、ディーゼルエンジン等の内燃機関である。動力源11は、燃料(軽油、ガソリン等)で駆動する。
発電機12は、動力源11に接続される。
燃料供給部20は、燃料タンク21を備える。
燃料タンク21と動力源11との間には、供給路22と、戻し路23と、がそれぞれ介在している。
燃料タンク21内の燃料は、供給路22を通じて動力源11へ供給される。動力源11は、供給路22を通じて供給された燃料で駆動して、発電機12を作動させる。これにより、発電機12が発電する。その結果、負荷への電力供給が行われる。
動力源11へ供給された燃料のうち、動力源11で使用されなかったものは、戻し路23を通じて燃料タンク21へ戻される。
供給路22には、バルブ24a・24bが設けられ、戻し路23にはバルブ25が設けられている。
負荷への電力供給時には、バルブ24a・24b・25が開いた状態に操作されており、これにより、動力源11に燃料が供給されている状態になっている。
動力源11及び/又は発電機12のメンテナンス時等には、バルブ24a・24b・25が閉じた状態に操作されており、これにより、動力源11への燃料供給が遮断された状態になっている。
給油口26は、給油路27、第一分岐路28a、第二分岐路28b、及び給油路29を介して、燃料タンク21に連通されている。
給油口26には、給油路27の一端が連結されている。給油路27の他端は、第一分岐路28aと、第二分岐路28bと、に分岐している。
給油路27から分岐した第一分岐路28aと、第二分岐路28bとは、合流して給油路29の一端に連結されている。給油路29の他端は、燃料タンク21に連結されている。
第一分岐路28aには、電動ポンプ30、及びバルブ31・32が設けられる。バルブ31は電動ポンプ30の上流側に設けられ、バルブ32は電動ポンプ30の下流側に設けられる。
第二分岐路28bには、ウイングポンプ33、及びバルブ34・35が設けられる。バルブ34はウイングポンプ33の上流側に設けられ、バルブ35は、ウイングポンプ33の下流側に設けられる。
通常時には、電動ポンプ30を作動させる。このとき、給油口26からの燃料は、給油路27→第一分岐路28a→給油路29→燃料タンク21の順に流通する。また、このとき、第一分岐路28aのバルブ31・32は開いた状態に操作されており、第二分岐路28bのバルブ34・35は閉じた状態に操作されている。
電動ポンプ30が作動しないような非常時には、ウイングポンプ33を作動させる。このとき、給油口26からの燃料は、給油路27→第二分岐路28b→給油路29→燃料タンク21の順に流通する。また、このとき、第一分岐路28aのバルブ31・32は閉じた状態に操作されており、第二分岐路28bのバルブ34・35は開いた状態に操作されている。
排油路36は、その一端が燃料タンク21の底部に連結され、その他端が排油合流路37を介して収容部材38に連結されている。排油路36にはバルブ39が設けられている。
バルブ39が開いた状態に操作されることで、燃料タンク21の底部と排油路36とが連通された状態になる。これにより、燃料タンク21内の燃料が排油路36へ流出し、排油路36から排油合流路37を通じて収容部材38へ排出される。
バルブ39が閉じた状態に操作されることで、燃料タンク21の底部と排油路36との連通が遮断されて、燃料タンク21の底部が閉塞された状態になる。その結果、燃料タンク21内の燃料が排油路36へ流出しない状態になる。
通常時には、バルブ39は閉じられている。燃料タンク21内の燃料中の水分を排出する場合や、燃料タンク21から燃料を排出して燃料タンク21のメンテナンスを行う場合には、バルブ39が開かれる。
オーバーフロー路40は、その一端が燃料タンク21の上部に連結され、その他端が排油合流路37を介して収容部材38に連結されている。
燃料タンク21内の燃料の量が過剰になった場合(オーバーフローしそうになった場合)、余分な燃料は、オーバーフロー路40へ流出し、オーバーフロー路40から排油合流路37を通じて収容部材38へ排出される。
なお、自家発電機は、上記した自家発電機1に限定されない。自家発電機は、少なくとも、動力源11と、発電機12と、燃料タンク21と、供給路22と、燃料タンク21内の燃料を排出するための油路(排油路36)と、バルブ39と、燃料タンク21内に燃料を供給するための油路(給油路29)と、を備えていればよい。
[第一実施形態]
以下では、不純物除去装置の第一実施形態である不純物除去装置100について説明する。
本実施形態の不純物除去装置100は、燃料中の不純物(スラッジ)を除去するためのものである。
図2に示すように、不純物除去装置100は、循環路110と、ポンプ120と、第一除去部130と、定流量弁140と、圧力計150と、油水分離器160と、バルブ171・172と、操作具180と、ケーシング190と、を備える。
循環路110は、燃料が流通可能な管状の部材である。
循環路110は、燃料タンク21から排出された燃料を燃料タンク21に戻すためのものである。循環路110は、供給路22から分岐するように設けられる。
循環路110について詳細に説明する。
循環路110は、入口循環路111と、処理循環路112と、排出循環路113と、を有する。
入口循環路111の一端は、供給路22の中途部に連結され、供給路22から分岐するように設けられる。入口循環路111の他端は、処理循環路112の一端に連結される。処理循環路112の他端は、排出循環路113の一端に連結される。排出循環路113の他端は給油路29を介して燃料タンク21に連結される。なお、排出循環路113の他端は、給油路29を介さずに、直接に燃料タンク21に連結されるように構成してもよい。
このように、循環路110については、入口循環路111が供給路22側に設けられ、排出循環路113が燃料タンク21側に設けられ、処理循環路112が入口循環路111及び排出循環路113の間に設けられる。
燃料タンク21から供給路22を通じて排出された燃料は、入口循環路111→処理循環路112→排出循環路113→給油路29→燃料タンク21の順で循環することができる。
ポンプ120は、燃料タンク21内の燃料を循環路110へ送る(圧送する)ためのものである。ポンプ120が作動することで、燃料タンク21内の燃料が供給路22から循環路110へ送られて、循環路110、及び給油路29を通じて燃料タンク21へ戻される。その結果、燃料タンク21内の燃料の循環が行われる。
ポンプ120は、循環路110の処理循環路112に設けられる。
第一除去部130は、循環路110を流れる燃料中の不純物を除去するためのものである。本実施形態の第一除去部130は、ストレーナである。第一除去部130は、循環路110の処理循環路112に設けられる。
定流量弁140は、循環路110を流れる燃料の流量を一定に保って安定させるためのものである。定流量弁140は、循環路110の処理循環路112に設けられる。
圧力計150は、循環路110を流れる燃料の圧力を測定するためのものである。
圧力計150の測定値が、予め決められた許容値の範囲外の値になった場合は、ポンプ120が作動停止される。
圧力計150は、循環路110の処理循環路112に設けられる。
油水分離器160は、循環路110を流れる燃料中の水分を分離除去するためのものである。油水分離器160は、循環路110の処理循環路112に設けられる。
バルブ171・172は、循環路110の処理循環路112に設けられる。バルブ171・172が開かれた状態になるとき、燃料が処理循環路112を流通することが許容された状態になる。バルブ171・172が閉じられた状態になるとき、燃料が処理循環路112を流通することが遮断された状態になる。
循環路110の処理循環路112においては、上流から、バルブ171、ポンプ120、第一除去部130、定流量弁140、圧力計150、油水分離器160、バルブ172の順に配置されている。
操作具180は、ポンプ120及びバルブ171・171の動作を操作するための操作具である。
作業者は、操作具180を操作することで、燃料タンク21から排出された燃料が循環路110へ送られない第一状態と、燃料タンク21から排出された燃料が循環路110へ送られる第二状態と、を選択的に切り替えることができる。
前記第一状態に切り替えられたとき、バルブ171・172が閉じられた状態になると共に、ポンプ120が作動停止した状態になる。その結果、燃料が循環路110へ送られず、第一除去部130による燃料中の不純物の除去処理、及び、循環路110による燃料中の水分の分離除去処理が停止された状態になる。
前記第二状態に切り替えられたとき、バルブ171・172が開かれた状態になると共に、ポンプ120が作動している状態になる。その結果、燃料が循環路110へ送られて、第一除去部130による燃料中の不純物の除去処理、及び、循環路110による燃料中の水分の分離除去処理が行われている状態になる。このとき、(1)燃料タンク21内の燃料は、給油路27から循環路110の入口循環路111へ流通し、(2)循環路110の処理循環路112を流通するときに、第一除去部130による不純物の除去処理、及び、循環路110による燃料中の水分の分離除去処理を施され、そして、(3)排出循環路113及び給油路29を通じて燃料タンク21へ戻される。前記(1)〜(3)に記載した燃料タンク21内の燃料の循環は、操作具180を操作して前記第二状態から前記第一状態へ切り替えられるまでの間継続される。
本実施形態では、操作具180により前記第一状態、と、前記第二状態と、を選択的に切り替えるように構成したが、これに限定されない、
制御装置(不図示)により前記第一状態、と、前記第二状態と、の切り替えを行うように構成してもよい。
前記制御装置は、予め記憶された情報に基づいて、前記第一状態と、前記第二状態と、を選択的に切り替える。
前記制御装置は、例えば、一定の時間間隔毎(例えば、1か月毎)に前記第二状態に切り替えて、第一除去部130による燃料中の不純物の除去処理、及び、循環路110による燃料中の水分の分離除去処理を所定時間(例えば、1時間)だけ行い、それ以外の期間は、前記第二状態を保持する。
なお、前記制御装置が、前記第一状態と前記第二状態との切り替えを行うタイミングについては、上記のものに限定されず、作業者等が任意に決定することができる。
なお、図3に示すように、循環路110が排油路36から分岐するように設けられるように構成してもよい。
この場合、排油路36において、バルブ39よりも下流側に追加バルブ41を設けて、排油路36におけるバルブ39と追加バルブ41との間の箇所Sから循環路110(入口循環路111)を分岐させるように構成する。
本実施形態では、循環路110の一側が、燃料タンク21内の燃料を排出するための排油路36に連結され、循環路110の他側が、燃料タンク21内に燃料を供給するための給油路29に連結される。従って、既設の自家発電装置1に対して不純物除去装置100を追加する場合には、循環路110の一側を既設の排油路36に連結させると共に、循環路110の他側を既設の給油路29に連結させればよい。
この場合、通常時(例えば、自家発電装置1により発電を行うとき)には、バルブ39が開かれており、追加バルブ41が閉じられている。これにより、燃料タンク21内の燃料は、排油路36を通じて循環路110に流入することが許容されるが、追加バルブ41よりも下流側へは流通せず、収容部材38へは排出されない状態になっている。
これに対し、不純物除去装置100のメンテナンスを行うとき等、不純物除去装置100への燃料供給を遮断させるときにはバルブ39が閉じられる。
当該通常時(バルブ39が開かれており、追加バルブ41が閉じられている状態)において、作業者が、操作具180を前記第一状態に切り替えることで、バルブ171・172が閉じられた状態になると共に、ポンプ120が作動停止した状態になる。その結果、燃料タンク21内の燃料が循環路110を通じて循環しない状態になる。これにより、第一除去部130による燃料中の不純物の除去処理、及び、循環路110による燃料中の水分の分離除去処理が停止された状態になる。
また、当該通常時において、作業者が、操作具180を前記第二状態に切り替えることで、バルブ171・172が開かれた状態になると共に、ポンプ120が作動している状態になる。その結果、燃料タンク21内の燃料が循環路110を通じて循環している状態になる。詳細には、燃料タンク21内の燃料は、排油路36、循環路110(入口循環路111、処理循環路112、排出循環路113)、及び給油路29を通じて循環する。これにより、第一除去部130による燃料中の不純物の除去処理、及び、循環路110による燃料中の水分の分離除去処理が行われる。
なお、この場合も、上記したように、前記制御装置(不図示)により前記第一状態、と、前記第二状態と、の切り替えを行うように構成してもよい。
このように構成することで、既設の自家発電装置1に対して不純物除去装置100を追加する場合には、既設の排油路36に対して循環路110を分岐させるように連結すればよいので、簡易に不純物除去装置100を追加することが可能となる。
また、図4に示すように、循環路110が、供給路22、及び、排油路36、から独立して設けられるように構成してもよい(図〜参照)。
すなわち、循環路110が、供給路22、及び、排油路36のいずれからも分岐しないように構成してもよい。
図2〜図4に示すように、ケーシング190には、循環路110の処理循環路112、ポンプ120、第一除去部130、定流量弁140、圧力計150、油水分離器160、及び、バルブ171・172が収容されている。また、ケーシング190の外面部には、操作具180が設けられている。ケーシング190は、自家発電装置1とは別体で設けられる。
このように、単一のケーシング190に、処理循環路112、及び第一除去部130を収容する。これにより、仮に、自家発電装置1が既設であり、既設の自家発電装置1に対して不純物除去装置100を追加する場合には、ケーシング190に収容される処理循環路112と、自家発電装置1の燃料タンク21とを、入口循環路111及び排出循環路113を用いて、燃料タンク21内の燃料が、入口循環路111、処理循環路112、及び排出循環路113を通じて循環するように連結すればよい。これにより、既設の自家発電装置1に対して不純物除去装置100を追加する作業を容易かつ円滑に行うことが可能となり、装置の利便性が向上する。
[第二実施形態]
以下では、不純物除去装置の第二実施形態である不純物除去装置200について説明する。
以下の説明においては、不純物除去装置100との相違点に着目して説明し、不純物除去装置100と同じ構成については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、本実施形態では、自家発電装置1の動力源11が、燃料中の不純物を除去するための除去部11aを備えていることを前提にして説明する。本実施形態の除去部11aはストレーナである。
動力源11は、供給路22を通じて供給された燃料を、除去部11aにより不純物の除去処理をした後に、燃焼させて駆動する。
図5に示すように、不純物除去装置200は、循環路110と、ポンプ120と、第一除去部130と、定流量弁140と、圧力計150と、油水分離器160と、バルブ171・172と、操作具180と、ケーシング190と、第二除去部230と、を備える。
第二実施形態の不純物除去装置200では、ケーシング190には、循環路110の処理循環路112、ポンプ120、第一除去部130、定流量弁140、圧力計150、油水分離器160、及び、バルブ171・172、のみならず、供給路22の中途の一部分22a、循環路110の入口循環路111、及び、第二除去部230も収容されている。
第二除去部230は、供給路22を流れる燃料中の不純物を除去するためのものである。本実施形態の第二除去部230は、ストレーナである。
第二除去部230は、供給路22に設けられる。詳細には、第二除去部230は、供給路22におけるケーシング190に収容されている部分22aに設けられる。
第二除去部230は、供給路22における循環路110へ分岐している箇所Tよりも下流側に配置される。これにより、供給路22から循環路110へ流れた不純物は第一除去部130で除去され、循環路110へ流れずに分岐箇所Tを通過した不純物は第二除去部230で除去される。
燃料タンク21から排出された燃料は、供給路22を通じて動力源11に供給される。このとき、燃料は第二除去部230を通過した後、動力源11の除去部11aを通過することとなる。以下では、第二除去部230と、動力源11の除去部11aとの関係について説明する。
(i)第二除去部230の網目の寸法を、動力源11の除去部11aの網目の寸法と同程度の大きさにしてもよい。
この場合、第二除去部230が除去することができる不純物の最小寸法は、動力源11の除去部11aが除去することができる不純物の最小寸法と同程度の大きさになる。
この場合、供給路22を通じて動力源11に供給された燃料中の不純物Xは、第二除去部230で除去されることとなり、動力源11の除去部11aでは除去されない(又は、ほとんど除去されない)(図5(a)参照)。しかしながら、第二除去部230が破損等して燃料中の不純物Xを除去することができないようになったときには、動力源11の除去部11aが燃料中の不純物Xを除去することとなる(図5(b)参照)。すなわち、燃料中の不純物Xの除去は、一次的には第二除去部230で行われるが、第二除去部230が破損等して、不測の事態が発生した場合には、二次的に動力源11の除去部11aで不純物Xの除去が行われる。このように、除去部11a、230を二重に設けることで、燃料中の不純物Xの除去をより確実に行うことが可能となる。
(ii)第二除去部230の網目の寸法を、動力源11の除去部11aの網目の寸法よりも大きくしてもよい。
この場合、第二除去部230が除去することができる不純物の最小寸法は、動力源11の除去部11aが除去することができる不純物の最小寸法よりも大きくなる。
この場合、燃料中の不純物の内で寸法が大きい不純物Xaは、第二除去部230で除去されることとなり、寸法が小さい不純物Xbは、第二除去部230を通過して、動力源11の除去部11aで除去されることとなる(図6参照)。これにより、第二除去部230と、動力源11の除去部11aとが、燃料中の不純物Xa・Xbを分担して除去することとなるので、各除去部11a・230の負担が軽減され、除去部11a、230がつまりにくくなる。これにより、除去部11a、230のメンテナンスを行う時間間隔を長く設定することができ、メンテナンス性を向上させることが可能となる。
1 自家発電装置
11 動力源
21 燃料タンク
100・200 不純物除去装置
110 循環路
130 第一除去部

Claims (9)

  1. 燃料タンクからの燃料で動力源を駆動させることで発電する自家発電装置に関して、前記燃料中の不純物を除去するための不純物除去装置であって、
    前記燃料タンクから排出された燃料を前記燃料タンクへ戻すための循環路と、
    前記循環路を流れる燃料中の不純物を除去するための第一除去部と、
    を備えることを特徴とする不純物除去装置。
  2. 前記循環路を流れる燃料中の水分を分離除去するための分離部を備えることを特徴とする、
    請求項1に記載の不純物除去装置。
  3. 前記燃料タンクには排油路が連結され、
    前記循環路は、前記排油路から分岐するように設けられることを特徴とする、
    請求項1又は請求項2に記載の不純物除去装置。
  4. 前記燃料タンク内の燃料は、供給路を通じて前記発電機へ供給され、
    前記循環路は、前記供給路から分岐するように設けられることを特徴とする、
    請求項1又は請求項2に記載の不純物除去装置。
  5. 前記供給路を流れる燃料中の不純物を除去するための第二除去部を備えることを特徴とする、
    請求項4に記載の不純物除去装置。
  6. 前記第二除去部は、前記供給路に設けられ、前記供給路における前記循環路へ分岐している箇所よりも下流側に配置されることを特徴とする請求項5に記載の不純物除去装置。
  7. 前記動力源には、燃料中の不純物を除去するための除去部が備えられ、
    前記第二除去部が除去することができる不純物の最小寸法は、前記動力源の除去部が除去することができる不純物の最小寸法よりも大きいことを特徴とする、
    請求項5又は請求項6に記載の不純物除去装置。
  8. 前記燃料タンク内の燃料が前記循環路を通じて循環しない第一状態と、前記燃料タンク内の燃料が前記循環路を通じて循環する第二状態と、を選択的に切り替え可能な操作具を備えることを特徴とする、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の不純物除去装置。
  9. 予め記憶された情報に基づいて、前記燃料タンク内の燃料が前記循環路を通じて循環しない第一状態と、前記燃料タンク内の燃料が前記循環路を通じて循環する第二状態と、を選択的に切り替える制御装置を備えることを特徴とする、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の不純物除去装置。
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