JP3203727B2 - 自動測距光学装置 - Google Patents
自動測距光学装置Info
- Publication number
- JP3203727B2 JP3203727B2 JP803892A JP803892A JP3203727B2 JP 3203727 B2 JP3203727 B2 JP 3203727B2 JP 803892 A JP803892 A JP 803892A JP 803892 A JP803892 A JP 803892A JP 3203727 B2 JP3203727 B2 JP 3203727B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- lenses
- pair
- light receiving
- holding member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Automatic Focus Adjustment (AREA)
- Measurement Of Optical Distance (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】測距光学系のレンズ位置調整装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】実開平1−124515では測距光学系
の一対のレンズの内、一方のレンズは基線長と直交する
方向に保持され、基線長方向に移動調整でき、他方のレ
ンズは基線長方向に保持され基線長と直交する方向に移
動調整できる装置が開示されている。
の一対のレンズの内、一方のレンズは基線長と直交する
方向に保持され、基線長方向に移動調整でき、他方のレ
ンズは基線長方向に保持され基線長と直交する方向に移
動調整できる装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、一対のレン
ズは一体の保持部材に保持されており、保持部材は機械
的強度が求められるため、その材料にはアルミ、亜鉛、
ガラス又はカーボン混合のプラスチック、液晶ポリマー
等が用いられている。一方、レンズの材料にはメタクリ
ル、ポリカーボネート等のプラスチックが用いられる。
ズは一体の保持部材に保持されており、保持部材は機械
的強度が求められるため、その材料にはアルミ、亜鉛、
ガラス又はカーボン混合のプラスチック、液晶ポリマー
等が用いられている。一方、レンズの材料にはメタクリ
ル、ポリカーボネート等のプラスチックが用いられる。
【0004】これらレンズの熱線膨張係数は保持部材の
熱線膨張係数に比べ極めて大きいため、位置調整後にレ
ンズを保持部材に固定しておくと、レンズと保持部材の
熱線膨張量が違うため、温度、湿度等の変化により相対
的に変位する。更に、温度、湿度が元に戻ってもクリー
プ現象によりこの変位の一部が残留してしまうことあ
る。その際、従来のようにそれぞれのレンズに異なった
方向、強さの力がかかっていると受光素子に入力する光
線の位置が変わり測距ズレとなる恐れがある。
熱線膨張係数に比べ極めて大きいため、位置調整後にレ
ンズを保持部材に固定しておくと、レンズと保持部材の
熱線膨張量が違うため、温度、湿度等の変化により相対
的に変位する。更に、温度、湿度が元に戻ってもクリー
プ現象によりこの変位の一部が残留してしまうことあ
る。その際、従来のようにそれぞれのレンズに異なった
方向、強さの力がかかっていると受光素子に入力する光
線の位置が変わり測距ズレとなる恐れがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、基線長方向
に間隔を持って配置された一対の第1、第2のレンズを
有し、被写体像を前記第1、第2のレンズを介して一対
の受光素子上にそれぞれ結像させ、前記一対の受光素子
からの出力を比較して被写体までの距離を測定する自動
測距光学装置において、前記基線長方向に前記第1、第
2のレンズを保持する保持部材と、前記第1のレンズを
前記基線長と直交する方向に調整する調整部材と、前記
調整部材に前記第1のレンズを付勢し、前記基線長と直
交する方向に保持する第1の付勢部材と、前記第1の付
勢部材と同方向で、且つほぼ同力量で前記第2のレンズ
を保持する第2の付勢部材とを備えたことを特徴とす
る。
に間隔を持って配置された一対の第1、第2のレンズを
有し、被写体像を前記第1、第2のレンズを介して一対
の受光素子上にそれぞれ結像させ、前記一対の受光素子
からの出力を比較して被写体までの距離を測定する自動
測距光学装置において、前記基線長方向に前記第1、第
2のレンズを保持する保持部材と、前記第1のレンズを
前記基線長と直交する方向に調整する調整部材と、前記
調整部材に前記第1のレンズを付勢し、前記基線長と直
交する方向に保持する第1の付勢部材と、前記第1の付
勢部材と同方向で、且つほぼ同力量で前記第2のレンズ
を保持する第2の付勢部材とを備えたことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】第1、第2のレンズに付勢の方向、力量がほぼ
同じになるように付勢ばねを付けたことで、温度、湿度
等の環境変化が生じても両レンズはほぼ同じように膨張
収縮するのでレンズ同士の相対位置は変化はなく、受光
素子列に入力する光線の位置がずれて誤った測距を防ぐ
ことができる。
同じになるように付勢ばねを付けたことで、温度、湿度
等の環境変化が生じても両レンズはほぼ同じように膨張
収縮するのでレンズ同士の相対位置は変化はなく、受光
素子列に入力する光線の位置がずれて誤った測距を防ぐ
ことができる。
【0007】
【実施例】図1に本発明の実施例の測距装置の正面から
見た構成図を示す。図2に本発明の実施例の測距装置の
上面から見た構成図を示す。図1、図2により測距装置
を説明する。本実施例の測距装置は、基線長方向に間隔
を持って配置されている一対の固定レンズ2と調整レン
ズ3とをそれぞれ通過した被写体像を、反射ミラー6、
7、反射プリズム8を介して受光部9に配置された一対
の受光素子列9a上にそれぞれ結像させ、一対の受光素
子列9aからの出力を比較して被写体までの距離を測定
する。
見た構成図を示す。図2に本発明の実施例の測距装置の
上面から見た構成図を示す。図1、図2により測距装置
を説明する。本実施例の測距装置は、基線長方向に間隔
を持って配置されている一対の固定レンズ2と調整レン
ズ3とをそれぞれ通過した被写体像を、反射ミラー6、
7、反射プリズム8を介して受光部9に配置された一対
の受光素子列9a上にそれぞれ結像させ、一対の受光素
子列9aからの出力を比較して被写体までの距離を測定
する。
【0008】保持部材1は2つの開口部を有し、一方の
開口部はレンズの基線長方向の移動を規制するように開
口部の4隅に設けられた突起部1aと、レンズの基線長
に直交する方向の移動を規制するように開口部の4隅に
設けられた突起部1bを有している。固定レンズ2はこ
の開口部にはめ込まれ、固定レンズ2に設けられたフラ
ンジ部2aと突起部1a、1bとによって保持される。
更に、矩形の金属板を曲げ加工した付勢ばね5は固定レ
ンズ2と保持部材1との間隙に差込まれ、固定レンズ2
を上方に付勢して上部の突起部1aに当接させる。
開口部はレンズの基線長方向の移動を規制するように開
口部の4隅に設けられた突起部1aと、レンズの基線長
に直交する方向の移動を規制するように開口部の4隅に
設けられた突起部1bを有している。固定レンズ2はこ
の開口部にはめ込まれ、固定レンズ2に設けられたフラ
ンジ部2aと突起部1a、1bとによって保持される。
更に、矩形の金属板を曲げ加工した付勢ばね5は固定レ
ンズ2と保持部材1との間隙に差込まれ、固定レンズ2
を上方に付勢して上部の突起部1aに当接させる。
【0009】保持部材1の他方の開口部はレンズの基線
長方向の移動を規制するように開口部の4隅に設けられ
た突起部1cと、レンズの基線長に直交する方向の調整
を可能とするために設けられた調整ビス4とレンズを調
整ビス4に付勢させるために設けられた付勢ばね1dを
有している。付勢ばね1dは保持部材1と一体で形成さ
れている。調整レンズ3はこの開口部にはめ込まれ、固
定レンズ3に設けられたフランジ部3aと突起部1c、
調整ビス4、付勢ばね1dとによって保持、調整され
る。
長方向の移動を規制するように開口部の4隅に設けられ
た突起部1cと、レンズの基線長に直交する方向の調整
を可能とするために設けられた調整ビス4とレンズを調
整ビス4に付勢させるために設けられた付勢ばね1dを
有している。付勢ばね1dは保持部材1と一体で形成さ
れている。調整レンズ3はこの開口部にはめ込まれ、固
定レンズ3に設けられたフランジ部3aと突起部1c、
調整ビス4、付勢ばね1dとによって保持、調整され
る。
【0010】保持部材の材料にはアルミ、亜鉛、ガラス
又はカーボン混合のプラスチック、液晶ポリマー等が用
いられている。レンズの材料にはメタクリル、ポリカー
ボネート等のプラスチックが用いられる。それぞれの付
勢ばね5、1dはそれぞれのレンズ2、3を同じ力量で
付勢するように計算によって算出され設計されている。
又はカーボン混合のプラスチック、液晶ポリマー等が用
いられている。レンズの材料にはメタクリル、ポリカー
ボネート等のプラスチックが用いられる。それぞれの付
勢ばね5、1dはそれぞれのレンズ2、3を同じ力量で
付勢するように計算によって算出され設計されている。
【0011】それぞれのレンズ2、3の光軸に沿う方向
の位置規制は保持部材1と不図示の蓋部材とによりレン
ズ2、3を挟み込むことにより成される。一対の受光素
子列9aの一方の受光素子列は、固定レンズ2を通過し
た被写体像が反射ミラー6、反射プリズム8を介して入
射される位置に配置され、同様に他方の受光素子列は、
調整レンズ3を通過した被写体像が反射ミラー7、反射
プリズム8を介して入射される位置に配置されている。
の位置規制は保持部材1と不図示の蓋部材とによりレン
ズ2、3を挟み込むことにより成される。一対の受光素
子列9aの一方の受光素子列は、固定レンズ2を通過し
た被写体像が反射ミラー6、反射プリズム8を介して入
射される位置に配置され、同様に他方の受光素子列は、
調整レンズ3を通過した被写体像が反射ミラー7、反射
プリズム8を介して入射される位置に配置されている。
【0012】基線長方向の位置調整は受光素子列9aの
出力の処理の工夫で省略することができる。既知の1つ
の距離における設計値上の光線間隔と、ズレた時の光線
間隔がわかれば、任意の距離で常にその差分だけ補正す
ればよい。更に、レンズを接着固定するために接着剤を
使用する場合は、接着剤自体によっても膨張収縮がある
ので、接着剤の種類、接着する場所等も両レンズとも同
じにするのが好ましい。
出力の処理の工夫で省略することができる。既知の1つ
の距離における設計値上の光線間隔と、ズレた時の光線
間隔がわかれば、任意の距離で常にその差分だけ補正す
ればよい。更に、レンズを接着固定するために接着剤を
使用する場合は、接着剤自体によっても膨張収縮がある
ので、接着剤の種類、接着する場所等も両レンズとも同
じにするのが好ましい。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、第1、第2のレンズに
付勢の方向、力量がほぼ同じになるように付勢ばねを付
けたことで、温度、湿度等の環境変化が生じても両レン
ズはほぼ同じように膨張収縮するのでレンズ同士の相対
位置は変化はなく、受光素子列に入力する光線の位置が
ずれて誤った測距を防ぐことができる。
付勢の方向、力量がほぼ同じになるように付勢ばねを付
けたことで、温度、湿度等の環境変化が生じても両レン
ズはほぼ同じように膨張収縮するのでレンズ同士の相対
位置は変化はなく、受光素子列に入力する光線の位置が
ずれて誤った測距を防ぐことができる。
【図1】本発明の実施例の測距装置の正面から見た構成
図。
図。
【図2】本発明の実施例の測距装置の上面から見た構成
図。
図。
1.保持部材 2.固定レンズ 3.調整レンズ 4.調整ビス 5.第2の付勢ばね 6.7.反射ミラー 8.反射プリズム 9.受光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−215708(JP,A) 特開 平2−59607(JP,A) 実開 昭57−35610(JP,U) 実開 平1−124515(JP,U) 実開 昭56−96414(JP,U) 実開 昭57−114911(JP,U) 実開 昭60−39914(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 3/06 G02B 7/30
Claims (1)
- 【請求項1】 基線長方向に間隔を持って配置された一
対の第1、第2のレンズを有し、被写体像を前記第1、
第2のレンズを介して一対の受光素子上にそれぞれ結像
させ、前記一対の受光素子からの出力を比較して被写体
までの距離を測定する自動測距光学装置において、 前記基線長方向に前記第1、第2のレンズを保持する保
持部材と、 前記第1のレンズを前記基線長と直交する方向に調整す
る調整部材と、 前記調整部材に前記第1のレンズを付勢し、前記基線長
と直交する方向に保持する第1の付勢部材と、 前記第1の付勢部材と同方向で、且つほぼ同力量で前記
第2のレンズを付勢する第2の付勢部材とを備えたこと
を特徴とする自動測距光学装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP803892A JP3203727B2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 自動測距光学装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP803892A JP3203727B2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 自動測距光学装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05196462A JPH05196462A (ja) | 1993-08-06 |
JP3203727B2 true JP3203727B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=11682174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP803892A Expired - Lifetime JP3203727B2 (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 自動測距光学装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3203727B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5549230B2 (ja) * | 2010-01-13 | 2014-07-16 | 株式会社リコー | 測距装置、測距用モジュール及びこれを用いた撮像装置 |
CN113699871B (zh) * | 2021-09-09 | 2022-06-24 | 中交投资南京有限公司 | 一种具备防震缓冲抗洪水冲击的装配式桥梁结构 |
-
1992
- 1992-01-21 JP JP803892A patent/JP3203727B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05196462A (ja) | 1993-08-06 |
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