JP3203714U - 揺動遊戯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】揺動アームを支持枠体に対して内側斜め下方に配設される構造にして揺れ幅を一定範囲に制限し、遊戯者が支持枠体と衝突することのない安全な揺動遊戯具を提供する。【解決手段】支持枠体2の前後に枢支され、対向して配設された揺動アーム3を有する揺動遊戯具1であって、揺動遊戯具1が揺動停止している状態において、揺動アーム3は、それぞれが、前記枢支された位置を起点にして、支持枠体2の内側斜め下方に配設されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、揺動遊戯具に関するものである。
従来から、幼児、児童の遊びや体力向上を目的として、保育園・幼稚園の園庭、小学校の校庭、あるいは、公園等に、ブランコ、シーソー、遊動円木、箱ブランコ、滑り台、ジャングルジム、鉄棒、雲梯等、種々の遊戯具が設置されている。また、屋外だけでなく、屋内に設置される遊戯具もあるし、子供だけでなく、大人が使用可能な強度を備えた遊戯具もある。これらの遊戯具の内、ブランコ、シーソー、遊動円木、箱ブランコのように揺動(可動)部を有する遊戯具を総称して、揺動遊戯具、又は、揺動遊具という。
遊戯具は、適正に利用すれば楽しいが、不適正な使い方をしたり、また、構造自体に安全上の不具合があると、思わぬ事故につながってしまう。特に、揺動遊戯具は、遊戯具を揺動させる、つまり、揺り動かすことによって楽しむものであり、子供にとっては、過度な揺動が楽しさを増加させることもあり、遊戯具の中でも、事故率が高くて危険な遊戯具に指摘され、近年、設置場所から撤去される事例もみられる。
ここで、従来の揺動遊戯具について、具体的な例をあげると、まず、特許文献1には、「滑車あるいはベアリングを具えた軸を支持体で地表に対して固定させ、その滑車あるいはベアリングに支柱又はくさりを据付け垂下させ、支柱又はくさりの下部に凹側面を上部にした弧状の腕木を、前後に揺動するように固着させた構造」を有する「シーソーブランコ」が記載されている(「2.特許請求の範囲(1)」、第1図等参照。)。
また、特許文献2には、「門型の支柱1によって支持された2本の水平軸2、2から箱形のブランコ本体3を吊り下げたもので、水平軸2、2とブランコ本体3の左右両側の支店4、4とはそれぞれ揺動アーム5、5で連結されている」構造を有する「箱型ブランコ」が記載されている(段落「0002」、図8参照。)。
また、特許文献3には、「従来型式の揺動木馬」の具体例として「胴体(イ)から下方へ前脚(ロ)、(ロ)及び後脚(ハ)、(ハ)を伸ばし、これら両脚(ロ)、(ハ)の下端には滑らかに湾曲したソリ(ニ)が取着されている。したがって、胴体(イ)に跨いで乗った幼児が頭部(ホ)両側に突出した持手(ヘ)、(ヘ)を握って身体を動かすならば、同時に木馬は上記ソリ(ニ)を介して揺動することが可能となり、遊びの1つとして楽しむことができる」(段落「0002」、図5参照。)と記載され、このような「従来型式の揺動木馬」は動きが単調であるので、前進運動をプラスして改良した「滑らかに湾曲したソリ上に、馬や犬等を象った乗り物を装着して成る揺動木馬において、上記ソリは後脚に取着し、前脚は所定の角度をもって揺動可能に軸支されて該前脚には足を取着し、上記ソリ先端と足との間には所定の距離を隔てて、さらに該前脚を常時前方へ突出するようバネ力を付勢したことを特徴とする揺動木馬」(段落「請求項1」、図1〜図4参照。)が記載されている。
また、特許文献4には、「支持枠体の前後に揺動杆を枢支すると共に、該揺動杆に腰掛体を枢着し、更に揺動側又は固定側に電子メロディー・アラーム発生器又は近接スイッチを夫々対向するように付設したことを特徴とする揺動遊戯具」が記載されている(「2.実用新案登録請求の範囲」参照。)。
特開昭55−118774号公報 特開2002−331177号公報 実開平05−000189号公報 実開昭64−056290号公報
特許文献1に記載の「シーソーブランコ」は、「腰掛座部6」が「軸2」を中心にして「支柱4」を半径とする円の弧状を揺動する構造であり、「腰掛座部6」の揺動範囲、つまり、「腰掛座部6」の揺れ幅は制限されていない。原理的には、「腰掛座部6」が一回転する構造である。したがって、使い方によっては、「腰掛座部6」の揺れ幅が大きくなりすぎて、遊戯者に恐怖感を与えたり、最悪の場合、遊戯者が転落する危険性もある。
また、特許文献2の図8に記載の「箱形ブランコ」は、「ブランコ本体3」の左右両側に2つの「支点4、4」があり、それぞれの支点に「揺動アーム5、5」が連結されているので、「ブランコ本体3」の揺れ幅は、特許文献1に記載の「シーソーブランコ」よりは制限されているように推量されるものの、「ブランコ本体3」は、門型の支柱1の外側にまで揺動してしまう構造であるので、使い方によっては大きく揺動してしまう虞がある。
上記の特許文献1、2に記載の遊戯具は、一人で乗ることも可能ではあるが、そもそも、多人数が同時に利用できるように構成されたものであり、例えば、上記の特許文献3に記載された「揺動木馬」のように、幼児が一人だけで乗って遊べるように構成されたものではない。また、特許文献3に記載の「揺動木馬」も、揺動を制限する手段はないので、揺れ幅が大きくなりすぎると、前方に前のめりで転落したり、後方にひっくり返ってしまう危険性もある。
特許文献4に記載の「揺動遊戯具」は、特許文献1、2の技術を幼児用の玩具に応用したようなものと推量される。ただし、特許文献4においても、「腰掛体4」の揺動範囲の安全性については何ら言及されておらず、利用の仕方によっては「腰掛体4」の揺れ幅が大きくなりすぎて、「腰掛体4」に乗っている幼児や子供が、前側あるは後側にある支持枠体2に衝突する危険性がある。
本考案は、上記のような従来事情に鑑みてなされたものであり、揺動アームを支持枠体に対して内側斜め下方に配設される構造にして揺れ幅を一定範囲に制限し、遊戯者が支持枠体と衝突することのない安全な揺動遊戯具を提供することにある。
また、本考案は、乗り物が着脱可能に載設される乗り物載設フレームの形状を、凹面を下側にした円弧状に形成してスペースを確保することで、より安全な揺動遊戯具を提供することにある。
また、本考案は、揺動アームの両端間の直線距離と、乗り物載設フレームの両端間の直線距離との合計が、支持枠体の前後一方の揺動アームの枢支位置から前後他方の支持枠体までの最短直線距離よりも短くして、乗り物載設フレームが支持枠体に衝突しないように構成された安全な揺動遊戯具を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の考案は、支持枠体の前後に枢支され、対向して配設された揺動アームを有する揺動遊戯具であって、前記揺動遊戯具が揺動停止している状態において、前記揺動アームは、それぞれが、前記枢支された位置を起点にして、前記支持枠体の内側斜め下方に延在して配設されていることを特徴とする。
また、請求項2記載の考案は、請求項1に記載の揺動遊戯具であって、前記揺動アームのそれぞれの下端部に乗り物載設フレームの両端部が枢支されており、該乗り物載設フレームは、凹面を下側に向けた円弧状に形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の揺動遊戯具であって、前記揺動アームの両端間の直線距離と、前記乗り物載設フレームの両端間の直線距離との合計は、前側の前記揺動アーム、あるいは、後側の前記揺動アームのうちの一方側の前記揺動アームが枢支されている前記支持枠体の枢支位置から、対向して配設された他方側の前記揺動アームが枢支されている前記支持枠体までの最短距離、よりも短く形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の考案は、請求項3記載の揺動遊戯具であって、前記揺動アーム、及び、前記乗り物載設フレームは、ぞれぞれ、直線形状に形成されており、前記揺動アームの両端間の直線距離は、該揺動アームの長さであり、前記乗り物載設フレームの両端間の直線距離は、該乗り物載設フレームの長さであることを特徴とする。
本考案の揺動遊戯具によれば、揺動アームが支持枠体の内側斜め下方に延在して配設される構造にして揺れ幅を一定範囲に制限し、遊戯者が支持枠体と衝突することがなく安全であるという効果を奏する。また、遊戯者が支持枠体と衝突することがないので、遊戯者の手足等が揺揺動アームと支持枠体との間に挟まれる危険性もない。
また、本考案の揺動遊戯具によれば、乗り物が着脱可能に載設される乗り物載設フレームの形状を、凹面を下側に向けて円弧状に形成してスペースを確保することで、例えば、乗り物載設フレームの形状が直線形状に比べ、遊戯者の足元部分のスペースが広くなり、より安全であるという効果を奏する。
また、本考案の揺動遊戯具によれば、前記揺動アームの両端部の直線距離と、前記乗り物載設フレームの両端間の直線距離との合計の長さは、前側の前記揺動アーム、あるいは、後側の前記揺動アームのうちの一方側の前記揺動アームが枢支されている前記支持枠体の枢支位置から、対向して配設された他方側の前記揺動アームが枢支されている前記支持枠体までの最短距離、よりも短く形成することで、乗り物載設フレームが支持枠体に衝突せず安全であるいう効果を奏する。
本考案の第一実施形態における揺動遊戯具の右側面図である。 本考案の第一実施形態における揺動遊戯具の正面図である。 本考案の第一実施形態における揺動遊戯具の動作を説明する図である。 本考案の第一実施形態における揺動遊戯具の動作を説明する図である。 本考案の第二実施形態における揺動遊戯具の右側面図である。 本考案の第二実施形態における揺動遊戯具の木馬体の平面図である。 本考案の第二実施形態における揺動遊戯具の正面図である。 本考案の第二実施形態における揺動遊戯具の木馬体の分解説明図である。 本考案の第二実施形態における揺動遊戯具の斜視図である。 本考案の第二実施形態における揺動遊戯具の動作を説明する図である。
以下、好適な実施形態を用いて本考案をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施形態は本考案を具現化した例に過ぎず、本考案はこれに限定されるものではない。
(第一実施形態)
本考案の第一実施形態における揺動遊戯具について、図1〜図4を参照しながら説明する。本考案の実施形態の揺動遊戯具1は、図1及び図2に示すように、主な構成として、支持枠体2と、揺動アーム3と、上部水平軸4と、下部水平軸5と、上部ベアリング6と、下部ベアリング7と、乗り物載設フレーム8を備えている。また、揺動遊戯具1は、図1に示すように、前後対称に構成され、図2に示すように左右対称に構成されている。
図1の右側面図について説明すると、支持枠体2は、支持枠体2の前後端側に、左右方向に延在して配設された基台2a,2aと、前後方向に延在して基台2a,2a間に掛け渡されて載設された水平フレーム2bと、水平フレーム2bの前後端部上に鉛直方向に立設して固定され、対向して配設された垂直フレーム2c、2cと、補強用として水平フレーム2bと垂直フレーム2c,2cとを、それぞれ連結して固定された斜めフレーム2d,2dと、左右端部が垂直フレーム2c、2cの上端部に枢支された上部水平軸4,4と、一端が上部水平軸4,4の左右端部に枢支され、他端が下部水平軸5,5の左右端部に枢支され、支持枠体2の内側斜め下方に延在して配設された揺動アーム3,3と、下部水平軸5,5に回動自在に連結され、凹面を下側に向けて円弧状に形成された乗り物載設フレーム8とを備えている。揺動アーム3,3が支持枠体2の内側斜め下方に延在して配設されるので、揺動アーム3,3に連結された下部水平軸5,5、及び、下部水平軸5,5に連結された乗り物載設フレーム8は、支持枠体2の内側に配設されることになる。乗り物載設フレーム8の右側面の4カ所には、後述の木馬体30の胴部31を固定するための螺設孔8aが開孔されている。図1では図示されないが、乗り物載設フレーム8の左側面の4カ所にも、後述の木馬体30の胴部31を固定するための螺設孔8aが開孔されている。また、矩形平板状の固定片2eが、螺子,ボルト等の螺設手段2fにより基台2a上に螺設され、水平フレーム2bと固定片2eは溶接により固定されている。
図2の正面図について説明すると、基台2aは、左右方向に延在して形成されており、基台2a上には、垂直フレーム2c,2cが対向するように立設して固定されている。揺動アーム3,3は、垂直フレーム2c,2c,の左右外側に、上下方向に延在して配設されている。左右方向に延在して形成された上部水平軸4、及び、下部水平軸5のそれぞれの左右端部には、上部ベアリング6,6、及び、下部ベアリング7,7が連結され、揺動アーム3,3は、上部水平軸4と、下部水平軸5に、上部ベアリング6,6、下部ベアリング7,7によって枢支されている。乗り物載設フレーム8、8は、前後の垂直フレーム2c,2cの内側に配設されている。
図1の左半分側でみると、揺動アーム3を、垂直フレーム2cよりも内側斜め下方に延在して配設することで、遊戯者が揺動遊戯具1を利用した際に、揺動フレーム3の下端部に枢支された下部水平軸5、及び、下部水平軸5に回動自在に連結された乗り物載設フレーム8が、乗り物載設フレーム8の左端部(下部ベアリング7の位置)から最短距離に存在する斜めフレーム2dに衝突しない構成になっている。また、揺動アーム3と斜めフレーム2dと垂直フレーム2cとの間に遊戯者の手足が挟まれない構成となっている。同様に、図1の右半分側でみると、揺動アーム3を、垂直フレーム2cよりも内側斜め下方に延在して配設することで、遊戯者が揺動遊戯具1を利用した際に、揺動フレーム3の下端部に枢支された下部水平軸5、及び、下部水平軸5に回動自在に連結された乗り物載設フレーム8が、乗り物載設フレーム8の右端部(下部ベアリング7の位置)から最短距離に存在する斜めフレーム2dに衝突しない構成になっている。また、揺動アーム3と斜めフレーム2dと垂直フレーム2cとの間に遊戯者の手足が挟まれない構成となっている。
なお、支持枠体2に、斜めフレーム2dが設けられていないような構成の場合、乗り物載設フレーム8の両端から最短距離にあるものは、垂直フレーム2c,2c、又は、水平フレーム2bとなる。このように、支持枠体2の構成・構造に応じて、乗り物載設フレーム8(上部水平軸4,下部水平軸5を含む。)が、支持枠体2に衝突しないように、揺動アーム3の長さが調整される。
基台2aは、断面矩形状の金属製部材で形成され、水平フレーム2b,垂直フレーム2c,斜めフレーム2d,揺動アーム3,上部水平軸4,下部水平軸5,乗り物載設フレーム8は、パイプ状の金属製部材で形成されている。乗り物載設フレーム8は、後述する木馬体30を載設するためのフレームである。
次に、図3、及び、図4を参照しながら、第一の実施形態を利用して、本願考案の動作について説明する。なお、図3、図4では、理解を容易にするために、乗り物載設フレームを、円弧状に形成された乗り物載設フレーム8に代えて、直線状に形成された乗り物載設フレーム80で説明する。乗り物載設フレームの形状が、円弧状、直線状、あるいは、その他の形状であっても、動作原理は同じである。
図3(a)は、揺動遊戯具1が揺動を停止している状態を示す。この状態で、遊戯者が、乗り物載設フレーム80に載設された乗り物(例えば、後述の木馬体30であるが、ここでは図示していない。)に乗り、揺動遊戯具1の後方向に力を加えたとすると、乗り物載設フレーム80は、図3(b)に矢印で示すように、後方に揺動するとともに、上下にも揺動する。乗り物載設フレーム80の前側は上方に揺動し、後側は下方に揺動する。このとき、乗り物載設フレーム80の両端部に連結された下部ベアリング7,7は、二点鎖線で図示しているように、上部ベアリング6,6を中心とし、半径を揺動アーム3,3とする円の円弧上を揺動する。
次に、揺動遊戯具1の前方向に力を加えたとすると、乗り物載設フレーム80は、図3(c)に矢印で示すように、前方に揺動するとともに、上下にも揺動する。乗り物載設フレーム80の前側は下方に揺動し、後側は上方に揺動する。このとき、乗り物載設フレーム80の両端部に連結された下部ベアリング7,7は、二点鎖線で図示しているように、上部ベアリング6,6を中心とし、半径を揺動アーム3,3とする円の円弧上を揺動する。
このようにして、乗り物載設フレーム80は、前後上下方向に揺動するのであるが、この揺動範囲、つまり、揺れ幅が制限される状態を図4(a)、図4(b)に示す。図4(a)は、乗り物載設フレーム80が後方への揺動を制限され、かつ、乗り物載設フレーム80の前側が上方向への揺動を制限され、後側が下方向への揺動を制限された状態を示す。図示するように、乗り物載設フレーム80の後端部、及び、後側の揺動アーム3は、後側の垂直フレーム2cにも、斜めフレーム2dにも衝突せず、かつ、十分な隙間があり、遊戯者の手足等が挟まれることもなく、遊戯者は揺動遊戯具1を安全に利用することができる。
図4(b)は、逆に、乗り物載設フレーム80が前方への揺動を制限され、かつ、乗り物載設フレーム80の前側が下方向への揺動を制限され、後側が上方向への揺動を制限された状態を示す。図示するように、乗り物載設フレーム80の前端部及び前側の揺動アーム3は、前側の垂直フレーム2cにも、斜めフレーム2dにも衝突せず、かつ、十分な隙間があり、遊戯者の手足等が挟まれることもなく、遊戯者は揺動遊戯具1を安全に利用することができる。
上記の乗り物載設フレーム80及び揺動アーム3が、垂直フレーム2c及び斜めフレーム2dのいずれにも衝突しない理由を、図4(c)を用いて説明する。図4に示すように、乗り物載設フレーム80と揺動アーム3とは、いずれも直線形状に形成されており、乗り物載設フレーム80の長さL1と後側の揺動アーム3の長さL2との合計の長さが、後側の揺動アーム3の後端部(つまり、後側の揺動アーム3が後側の垂直フレーム2cに枢支される位置)から前側の垂直フレーム2cまでの距離、あるいは、後側の揺動アーム3の後端部(つまり、後側の揺動アーム3が後側の垂直フレーム2cに枢支される位置)から前側の斜めフレーム2dまでの距離のうち最短の距離L3を超えないように設定されている。図4(c)では、前方向への揺動制限について示しているが、後方向への揺動制限についても、同様に考えればよい。つまり、乗り物載設フレーム80の長さと前側の揺動アーム3の長さとの合計の長さが、前側の揺動アーム3の後端部(つまり、前側の揺動アーム3が前側の垂直フレーム2cに枢支される位置)から後側の垂直フレーム2cまでの距離、あるいは、前側の揺動アーム3の後端部(つまり、前側の揺動アーム3が前側の垂直フレーム2cに枢支される位置)から後側の斜めフレーム2dまでの距離のうち最短の距離を超えないように設定されていればよい。
本実施形態では、図示するように、揺動アーム3の後端部から斜めフレーム2dまでの距離の方が、揺動アーム3の後端部から垂直フレーム2cまでの距離よりの短いので、乗り物載設フレーム80の長さL1と揺動アーム3の長さL2との合計の長さが、揺動アーム3の後端部から斜めフレーム2dまでの距離のうち最短の距離L3を超えないように設定されている。このように設定していれば、乗り物載設フレーム80の揺動範囲、つまり、揺れ幅が一定範囲に制限され、乗り物載設フレーム80が斜めフレーム2dに衝突することは絶対にあり得ない。
なお、図3、図4では、乗り物載設フレーム80が、直線形状に形成されているものとして説明したが、図1の乗り物載設フレーム8のように、円弧形状に形成されている場合は、乗り物載設フレーム8の長さL1を、乗り物載設フレーム8両端間の直線距離L1として設計すればよい。揺動アーム3についても同様に、揺動アーム3が、曲線形状、例えば、円弧形状に形成されていれば、揺動アーム3の両端間の直線距離をL2として設計すればよい。
(第二実施形態)
図5〜図10を参照しながら、本考案の第二実施形態を説明する。第二実施形態は、第一実施形態の乗り物載設フレーム8に、遊戯者が乗るための乗り物として、木馬体30を載設した例を示す。乗り物は、木馬体に限らず、他の態様に変更してもよい。
第二実施形態の揺動遊戯具10は、木馬体30以外の構成は、第一実施形態の揺動遊戯具1と同じであるので、重複する説明は省略する。木馬体30は、胴部31と、背部32と、頭部33と、鞍部34と、足掛部35と、持手36とを備えている。図6、図7に示すように、木馬体30は、左右対称に構成されている。
胴部31,31は、乗り物載設フレーム8,8に着脱可能に載設され、乗り物載設フレーム8,8の形状に合わせて、下部は凹面が下側を向いた円弧形状に形成され、上部も、この下部の形状に合わせて、凸面が上側を向いた円弧形状に形成されている。胴部31,31は、図示のように2枚の板状部材で構成されており、背部32,32を挟持して、乗り物載設フレーム8に載設される。それぞれの胴部31の両端には、切欠凹部31a,31aが形成されており、この切欠凹部31a,31aが、下部水平軸5,5に回動自在に嵌合される。なお、切欠凹部31aの切欠深さは、木馬体30が最大限揺動しても、下部水平軸5から胴部31が脱落しないような深さに形成されている。
背部32,32は、図では、2枚の板状部材で構成されているが、背部32,32を1枚の板状部材で形成し、一つの背部32として構成してもよい。背部32,32は、それぞれ、胴部31を上下逆にした形状であり、背部32,32の前側の端部は、頭部33,33で挟持されている。また、頭部33,33と背部32,32とは、丸棒形状の持手36が挿通孔36aに挿通されて固定されている。持手36は、頭部33,33の左右両側に突出しており、遊戯者が遊戯中に把持することで、安全が保たれる。
乗り物載設フレーム8,8は、螺設孔8aを介して、留めボルト8bによって、胴部31,31に螺設されている。胴部31の前部、中央部、後部には、それぞれ丸棒形状の足掛部35が、挿通孔35aに挿通され固定されている。同部31の中央部の足掛部35,35は、背部32を貫通されている。それぞれの足掛部35は、胴部31,31の左右外側に突出して形成されており、遊戯者は、例えば、身長に応じて、この足掛部35のいずれかに足を掛けることで安全が保たれる。背部32の上部中央には切欠部が設けられ、この切欠部に、遊戯者が座るための鞍部34が固着されている。鞍部34は、椅子の座板としての機能を果たすものである。なお、各構成部品同士は、螺子、ビス等により螺設されてよい。
このように形成されているので、乗り物載設フレーム8と木馬体30とは、連動して揺動する。したがって、鞍部34に着座した遊戯者も揺動して、揺動遊戯を楽しむことができる。ここで、木馬体30を構成する胴部、背部、頭部等の部材が、乗り物載設フレーム8の両端部間の距離、つまり、下部ベアリング7,7間の距離からはみ出してしまう大きさに形成されるときは、前述した乗り物載設フレーム8の両端間の直線距離L1と、揺動アーム3の長さL2と、揺動アーム3の後端部から垂直フレーム2cまでの距離、あるいは、揺動アーム3の後端部から斜めフレーム2dまでの距離のうち最短の距離L3との関係を考慮して、乗り物載設フレーム8の揺動範囲を制限し、木馬体30が、垂直フレーム2c、斜めフレーム2d等に衝突しないように設定しておく。そうすることで、遊戯者の安全が保たれる。
図9には、本考案の第二実施形態の揺動遊戯具10の斜視図を示す。また、図10には、本考案の第二実施形態における揺動遊戯具10の動作を説明する図を示す。図10(a)は、揺動遊戯具10が揺動を停止している状態であり、図3(a)に対応している。図10(b)、図10(c)は、揺動範囲が制限された状態、つまり、揺れ幅が一定範囲に制限された状態であり、それぞれ、図4(a)、図4(b)に対応している。図示するように、木馬体30を載設した場合でも、木馬体30の揺れ幅が一定範囲に制限されることで、支持枠体2への衝突は発生せず、安全性が保たれている。図10(b),図10(c)は、人為的に揺動最大範囲に操作しているが、遊戯者が木馬体30に着座して、揺動遊戯具10を揺動させた場合でも同様に動作する。
なお、本考案では、図2、図7等に示すように、揺動アーム3,3が垂直フレーム2c,2c(斜めフレーム2d,2d)の左右外側の鉛直面内の円弧上を揺動するように構成したので、下部水平軸5、5と、垂直フレーム2c,2c(斜めフレーム2d,2d)との衝突の問題が生じたので、揺動アーム3,3が、左右の垂直フレーム2c,2c(斜めフレーム2d,2d)の内側の鉛直面内の円弧上を揺動するように構成すれば、上記の衝突の問題は解決されるが、本考案の課題は、単に揺動アーム3,3と、垂直フレーム2c,2c、及び、斜めフレーム2d,2dとの衝突を回避するだけでなく、前述したように、遊戯具の揺れ幅を一定の範囲に制限して、遊戯者の安全を図ることが第一の目的であるので、揺動アーム3,3を、左右の垂直フレーム2c,2cの内側、及び、左右の斜めフレーム2d,2dの内側の鉛直面を揺動するように構成した場合でも、乗り物載設フレーム8両端部の直線距離L1と揺動アーム3の長さ(揺動アーム3の両端部の直線距離)L2との合計の長さが、揺動アーム3の後端部から斜めフレーム2d(あるいは、垂直フレーム2c)までの直線距離のうち最短の距離L3を超えないように設定することで、揺動範囲(揺れ幅)を制限し、遊戯者の安全を保つことができる。また、本考案の遊戯具は、遊戯者の対象が幼児、児童などの低年齢層の子供に限られず、遊戯具の強度、サイズを適宜変更して大人用としても形成することができ、低年齢層から高年齢層まで、幅広い年齢層に揺動遊戯を楽しませることができる。
1,10 揺動遊戯具
2 支持枠体
2a 基台
2b 水平フレーム
2c 垂直フレーム
2d 補強フレーム
2e 固定片
2f 螺設手段
3 揺動アーム
4 上部水平軸
5 下部水平軸
6 上部ベアリング
7 下部ベアリング
8,80 乗り物載設フレーム
8a 螺設孔
8b 留めボルト
30 木馬体
31 胴部
31a 切欠凹部
32 背部
33 頭部
34 鞍部
35 足掛部
35a,36a 挿通孔
36 持手

Claims (4)

  1. 支持枠体の前後に枢支され、対向して配設された揺動アームを有する揺動遊戯具であって、
    前記揺動遊戯具が揺動停止している状態において、前記揺動アームは、それぞれが、前記枢支された位置を起点にして、前記支持枠体の内側斜め下方に延在して配設されていることを特徴とする揺動遊戯具。
  2. 前記揺動アームのそれぞれの下端部に乗り物載設フレームの両端部が枢支されており、
    該乗り物載設フレームは、凹面を下側に向けた円弧形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の揺動遊戯具。
  3. 前記揺動アームの両端間の直線距離と、前記乗り物載設フレームの両端間の直線距離との合計は、
    前側の前記揺動アーム、あるいは、後側の前記揺動アームのうちの一方側の前記揺動アームが枢支されている前記支持枠体の枢支位置から、対向して配設された他方側の前記揺動アームが枢支されている前記支持枠体までの最短距離、
    よりも短く形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の揺動遊戯具。
  4. 前記揺動アーム、及び、前記乗り物載設フレームは、ぞれぞれ、直線形状に形成されており、
    前記揺動アームの両端間の直線距離は、該揺動アームの長さであり、
    前記乗り物載設フレームの両端間の直線距離は、該乗り物載設フレームの長さである
    ことを特徴とする請求項3に記載の揺動遊戯具。
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CN109091877A (zh) * 2017-06-20 2018-12-28 姜炅串 跷跷板型滑梯

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