JP3203484U - 物品保管庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本考案は、ゴミ出し入れの負担を軽減し、安全に使用できる物品保管庫を提供することにある。【解決手段】 上面に開口を有する有底箱形の保管庫本体1と、該本体1の上面開口を開閉する蓋体7とから構成する物品保管庫において、本体1は、前面板2を上下に分割して上前面板2aと下前面板2bを構成し、上前面板2aを下前面板2bに対して回動自在に設け、上前面板2aと下前面板2bとで面一の前面板2を形成する閉状態と、上前面板2aを回動させて前面上部に開口を形成する開状態とに変位可能とし、閉状態を保持するストッパー部材11と、開状態で上前面板2aと下前面板2bの接触を防ぐ緩衝スペーサ14とを備えたことを特徴とする。【選択図】図3
Description
本考案は、家庭等の各種袋詰めされたゴミや灯油ポリタンク等を保管するのに好適な物品保管庫に関するものである。
この種の物品保管庫に関して、本出願人は特許文献1を提案している。特許文献1は、袋詰めのゴミを屋外で一時保管しておくためのゴミ収納庫で、有底箱状の本体の上部開口に蓋体を開閉自在に取り付け、保管したゴミを出し入れするように構成されている。
このような従来のゴミ収納庫では、蓋体を開放した状態で本体の高さ分だけゴミを持ち上げて収納物を出し入れする必要があるため、ゴミの重量によってはかなりの重労働になる。また、収納物を出し入れしている際に、衝撃等によって蓋体が閉じてしまうことがあり、危険であった。
本考案が解決すべき課題は、ゴミ出し入れの負担を軽減し、安全に使用できる物品保管庫を提供することにある。
このような課題を解決するために本考案は、上面に開口を有する有底箱形の保管庫本体と、該本体の上面開口を開閉する蓋体とから構成する物品保管庫において、本体は、前面板を上下に分割して上前面板と下前面板を構成し、上前面板を下前面板に対して回動自在に設け、上前面板と下前面板とで面一の前面板を形成する閉状態と、上前面板を回動させて前面上部に開口を形成する開状態とに変位可能とし、閉状態を保持するストッパー部材と、開状態で上前面板と下前面板との接触を防ぐ緩衝スペーサとを備えたことを特徴とする。
本考案によれば、本体の上前面板を回動自在に設けたので、本体前面の高さを低くして、ゴミを出し入れする際の負担を軽減することができる。この際、上前面板を閉状態で保持することで、保管庫の収納量は減ることがない。上前面板を回動して下前面板の前面に折り畳んだとき、緩衝スペーサによって上前面板と下前面板との接触を防ぎ、前面板が損傷することがない。また、本体上面と前面に広い間口が得られるため、本体内の掃除がし易い。
加えて、蓋体の閉蓋状態で本体との間に把手部を形成し、蓋体の開閉時に手を差し入れるスペースが確保されるため、手指等を詰める心配がなく安全に使用できるとともに、本体内にゴミ等の臭気がこもらず快適に使用できる。
以下、図面を基に本考案の一実施例について説明する。本考案の物品保管庫は、例えばゴミ袋や灯油タンク等の保管・収納に使用するものである。
1は保管庫本体で、前面板2・背面板3・左側面板4・右側面板5及び底板6を組み合わせて上面を開放した有底箱状に形成され、上面開口に蓋体7が取り付けられている。前面板2及び背面板3は、左右両側面板4・5に対して上端が低くなるように取り付けられ、蓋体7を閉じた状態で前面板2及び背面板3の上方に隙間S1を形成し、本体内の通気性を確保している。また、左右両側面板4・5は、底部に本体脚8を取り付け、底板6と設置面との間に隙間S2を形成し、底板6に設けた通気口9と合わせて本体内の通気性を確保している。
前面板2は、略中心位置で上下に分割されて上前面板2aと下前面板2bを形成し、上前面板2aの下面部と下前面板2bの上面部を蝶番10・10で連結して、上前面板2aが下前面板2bに対して前方に回動するように構成されている。上前面板2aは、その上部両側面に設けたストッパー部材11・11及び左右側面板4・5の前方上部に設けた規制棒12・12により下前面板2bと面一となる閉状態に保持される。下前面板2bは、蝶番10により生じる上前面板2aと下前面板2bとの隙間を遮蔽するための立上部13を上面後縁部に形成するとともに、前面下部に開状態の上前面板2aが当接する緩衝スペーサ14を備えている。
ストッパー部材11・11は、上前面板2aの上部両側面に取り付けられるベース部11aと、このベース部上を左右方向で進退し、上前面板2aの側面から側部に突出させた施錠位置と、上前面板2aの側面に収容させた解除位置との間で移動するシリンダ部11bとからなる。規制棒12・12は、左右側面板4・5の前方上部にネジ止め固定され、閉状態の上前面板2aの背面上部を支持する。
蓋体7は、本体1の背面板3上縁部に、ヒンジ部材15・15を介して枢着され、上下方向に回動自在に取り付けられる。蓋体7の奥行き寸法は、本体1の奥行きより大きく構成され、本体1上面開口の全体を覆い、前端が本体1の前面板2よりも前方へ張り出すことで、本体1の前面板2及び背面板3の上方に形成される隙間S1・S2をカバーし、風雨の浸入を防ぎ、内部のゴミを目隠しする。また、蓋体7の前縁中央部には、把手部材16が取り付けられ、この把手部材16を把持しながら蓋体7の開閉動作を行うことができる。
通気口9は、本体1内に残ってしまったゴミなどを外に掃き出す排出口を兼用し、使用時は着脱自在な蓋部材17が嵌め込まれ、清掃時以外はゴミが外にこぼれないようになっている。蓋部材17は、メッシュ材や多孔性板材等を使用して通気性が確保され、通気口9から本体1上部の隙間S1・S2に空気の流れを生じさせて本体1内に臭気がこもることを防止する。
このように構成する物品保管庫は、図1に示す閉蓋状態から蓋体7を開き、本体1内にゴミ袋やポリタンク等を収容して使用される。本体1内に物品を出し入れする際、図2に示すように蓋体7と上前面板2aを開くことにより、本体1上面に広い開口が形成されるとともに前面板2が低くなることで、物品の出し入れが容易となる。
上前面板2aを開く場合は、図3に示すようにストッパー部材11・11のシリンダ部11bを施錠位置(実線)から解除位置(点線)に変位させることで、シリンダ部11bの嵌合が外れて上前面板2aを前方に回動させることができる。開いた上前面板2aは、下前面板2bの下部に設けた緩衝スペーサ14と接触して下前面板2bの前面と正対した開状態に折り畳まれる。
上前面板2aを閉じる場合は、下前面板2bと面一になるまで回動させ、ストッパー部材11・11のシリンダ部11bを解除位置(点線)から施錠位置(実線)に変位させることで、閉状態に固定される。この閉状態は、ストッパー部材11・11と規制棒12により保持される。
上記実施例では、板金製の箱形のゴミ収納庫の例について説明したが、これに限るものではなく、木や合成樹脂等から成るものや、円筒型やかまぼこ型等どのような形態のものでもよい。
1 本体
2 前面板
2a 上前面板
2b 下前面板
7 蓋体
11 ストッパー部材(保持手段)
14 緩衝スペーサ
15 ヒンジ部材(枢着手段)
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15 ヒンジ部材(枢着手段)
Claims (1)
- 上面に開口を有する有底箱形の保管庫本体と、該本体の上面開口を開閉する蓋体とから構成する物品保管庫において、
前記本体は、前面板を上下に分割して上前面板と下前面板を構成し、上前面板を下前面板に対して回動自在に設け、上前面板と下前面板とで面一の前面板を形成する閉状態と、上前面板を回動させて前面上部に開口を形成する開状態とに変位可能とし、閉状態を保持するストッパー部材と、開状態で上前面板と下前面板との接触を防ぐ緩衝スペーサとを備えたことを特徴とする物品保管庫。
Priority Applications (1)
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JP2016000247U JP3203484U (ja) | 2016-01-21 | 2016-01-21 | 物品保管庫 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016000247U JP3203484U (ja) | 2016-01-21 | 2016-01-21 | 物品保管庫 |
Publications (1)
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JP3203484U true JP3203484U (ja) | 2016-03-31 |
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ID=55591181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016000247U Expired - Fee Related JP3203484U (ja) | 2016-01-21 | 2016-01-21 | 物品保管庫 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3203484U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107934272A (zh) * | 2017-12-26 | 2018-04-20 | 南京工程学院 | 自动升降盖板系统 |
JP2021020816A (ja) * | 2017-09-05 | 2021-02-18 | 株式会社寺岡精工 | 物品回収装置 |
-
2016
- 2016-01-21 JP JP2016000247U patent/JP3203484U/ja not_active Expired - Fee Related
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