JP3203268B2 - カンジダ感染の検出方法 - Google Patents

カンジダ感染の検出方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景 1. 発明の分野 現在、侵襲性カンジダ症の診断のために臨床医が利用で
きる臨床検査手段は、限られている。末梢部位の検疫的
な培養は、好中球減少症患者におけるCandida
tropicalis感染症の場合を除いて、予測的価
値はほとんどない。かびの増殖が至適になるように設計
された場合でも、血液の培養は、時間がかかり、感度が
低く、特異性がない。カンジダに対する構成物質の調査
も、侵襲性感染にきわめて敏感な集団である免疫抑制患
者には役に立たない。循環かび産生物、とくにマンナン
の検出は所望のレベルの特異性を与えるが、現在のアッ
セイの臨床的な感度は期待するほどではなく、その実行
のための技術も臨床検査室に手軽に持ち込めるものでは
ない。市販されているラテックス凝集キットは、性質不
明の抗原を検出し、感度も特異性も低い。
【0002】臨床的に最も重要なカンジダの種は、in
vitroでマイクロモル量のペンチトール、D−ア
ラビニトールを産生し、侵襲性カンジダ症に罹患した患
者は、非罹患患者に比べ、高い血清D−アラビニトール
レベルおよびD−アラビニトール/クレアチニン比を示
すことは、かなりはっきりしている。したがって、D−
アラビニトールは、旧来の方法では死亡前の診断は困難
なことが多かった侵襲性カンジダ症の診断マーカーとし
て、使用できる可能性がある。
【0003】ヒト血清中のD−アラビニトールのエナン
チオ選択的測定は、最初、微生物学的−ガスクロマトグ
ラフィー(GC)法と酵素的−GC法の組み合わせによ
って行われた。しかしながら、これらのアプローチは、
時間がかかり、繁雑である。最近、アラビニトールのエ
ナンチオーマーを分離できるキラルな固定相のカラムを
用いる2つのGC法が開発された。これらの方法は、D
−アラビニトールにきわめて特異的で、酵素的または微
生物学的方法での前処理を要しないが、臨床検査室で定
常的に使用するには繁雑すぎる。Enterobact
er aerogenes (Klebsiella
pneumoniae)のD−アラビニトールデヒドロ
ゲナーゼを用いる、もっと実用的な酵素蛍光法も開発さ
れている。しかし、残念ながら、正常なヒト血清中に存
在するヘキシトールであるD−アラビニトールとデヒド
ロゲナーゼの交差反応性のために、このアッセイの特異
性は低い。
【0004】2. 関連技術の説明 Soyama & Ono(Clin.Chim.Ac
ta、149、149−154、1985)は、初期比
分析による、血清中D−アラビニトールの測定の酵素蛍
光法を報告している。また、Soyama & Ono
(Clin.Chim.Acta、168、259−2
60、1987)は、レザズリンをカップリングさせた
酵素法による血清D−アラビニトールの改良測定方法を
報告している。Klebsiella pneumon
iaeのD−アラビニトールデヒドロゲナーゼの精製お
よび性質については、Neubergerら(Bioc
hem.J.、183、31−42、1979)によっ
て述べられている。Kiehnら(Science、2
06、577−580、1979)は、ヒト血清中のD
−アラビニトールの測定のための気液クロマトグラフィ
ー法を報告し、カンジダ症の検出のためのこの方法の臨
床的有用性を評価している。
【0005】Bernardら(J.Infect.D
is.、151(4)、711−715、1985)
は、侵襲性カンジダ症における血清、尿、および組織中
のアラビニトールの立体異性コンフィギュレーションを
測定するための複合微生物学的−GC法を報告してい
る。この方法では、好ましい物質が使い果たされればD
−アラビニトールを消費するC.tropicalis
株とサンプルをインキュベートし、その前後の血清アラ
ビニトールレベルをGC法で測定し、その差としてD−
アラビニトール濃度を計算する。この方法は、24時間
のインキュベーション工程を要し、抗かび剤による妨害
を受けやすく、感度も不十分である。
【0006】Wong & Brauer(J.Cli
n.Microbiol.26、1670−1674、
1988)は、ヒト血清中D−アラビニトールのエナン
チオ選択的測定のための複合酵素−GC法を報告してい
る。この方法では、血清からのD−アラビニトールの除
去のために、C.tropicalisの代わりにK.
pneumoniaeからのD−アラビニトールデヒド
ロゲナーゼを使用し、GCで測定された非処理および酵
素処理血清中のD−アラビニトールレベルの差として、
D−アラビニトールレベルを計算する。この複合酸素−
GC法は抗かび剤によって影響を受けず、大部分の血清
サンプル中のD−アラビニトールを定量するのに十分な
感度を示し、数時間内に完了できるが、この方法では、
D−アラビニトールの濃度を決定に、各サンプルをGC
で2回分析しなければならない。
【0007】多次元ガスクロマトグラフィーと新しいキ
ラルな固定相を使用する、ヒト血清中のカンジダの代謝
物、D−アラビニトールのエナンチオ選択的測定が、W
ong & Castellanos(J.Chrom
atogr.、495、21−30、1989)によっ
て開示されている。この方法は、高感度で、D−アラビ
ニトールにきわめて高い特異性を有するが、各サンプル
について、慣用の固定相およびキラルな固定相を含むG
Cカラム上での連続的な分画化を必要とする。
【0008】播種性カンジダ症の鑑別診断の補助のため
の、D−アラビニトールのエナンチオーマーのガスクロ
マトグラフィーとマススペクトルによる定量および分離
が、Robozら(J.Chromatogr.、50
0、413−426、1990)によって開示されてい
る。このアプローチで使用されるカラムは有効な寿命が
限られていて、操作も労力を要し、時間がかかる。
【0009】侵襲性カンジダ症の診断技術に関してはJ
onesの総説(Clin.Microbiol.Re
v.、3、32−45、1990がある。Nessら
(J.Infect.DiS.、159、495−50
2、1989)は、免疫障害患者の侵襲性カンジダ症の
検出用のカンジダ抗原ラテックス試験を報告している。
Cabezudoら(Eur.J.Clin.Micr
obiol.Infect.Dis.、8、770−7
77、1989)は、危険の高い患者での全身性カンジ
ダ症の診断および治療におけるCand−Tecカンジ
ダ抗原アッセイの価値について論じている。Walsh
ら(N.Eng.J.Med.、324(15)、10
26−1031、1991)は、癌患者におけるカンジ
ダエノラーゼ抗原試験の臨床的有用性を評価している。
【0010】発明の要約 本発明の一態様は、D−アラビニトールに特異的な精製
型の酵素に関する。
【0011】本発明の他の態様は、D−アラビニトール
の酸化を触媒することは可能であるが、D−アラビニト
ールの酸化を触媒することは実質的に不可能で、D−マ
ンニトールを酸化できる他の酵素を実質的に含まないD
−アラビニトールデヒドロゲナーゼ酵素に関する。
【0012】本発明の他の態様はD−アラビニトールの
測定方法である。この方法は、(1)D−アラビニトール
の含有が疑われるメジウム、および(2) D−アラビニト
ールデヒドロゲナーゼ酵素を混合し、D−アラビニトー
ルの酸化の結果として生成する生成物をメジウムについ
て試験する各工程からなる方法である。使用される酵素
は、D−アラビニトールの酸化を触媒することはできる
が、D−マンニトールの酸化を触媒することは実質的に
できない。
【0013】本発明の他の態様は、宿主内のカンジダ属
微生物の存在を検出する方法である。この方法は、D−
アラビニトールデヒドロゲナーゼ酵素を用い、宿主から
のサンプルについて、D−アラビニトールの存在を調べ
る工程からなる。この酵素は、基質としてD−アラビニ
トールを利用できるが基質としてD−マンニトールは実
質的に利用できない。
【0014】本発明の他の態様は、患者のカンジダ感染
を検出する方法に関する。この方法は、患者からのサン
プルと、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NA
+)によるD−アラビニトールの酸化は触媒できる
が、D−マンニトールの酸化を触媒することは実質的に
不可能なD−アラビニトールデヒドロゲナーゼ酵素を混
合し、その混合物について、与えられた時間内に精製す
るNADHの量を調べる各工程からなる。「NAD+
の語は天然の補酵素、支持体に付着したNAD+を含む
NAD+ 類似体、およびNAD+ の酸素原子の1個もし
くは2個以上が硫黄原子で置換されたチオ同族体を意味
する。NAD+ の還元型(NADH)の量が、カンジダ
感染症の臨床的診断の補助に使用される。
【0015】本発明の他の態様は、(1) 基質としてD−
アラビニトールを利用できるが基質としてD−マンニト
ールは実質的に利用できないD−アラビニトールデヒド
ロゲナーゼ酵素、および(2) NAD+ からなる組成物を
包含する。
【0016】本発明の他の態様は、3D6および5E1
1からなる群より選ばれる少なくとも1種のモノクロー
ナル抗体に結合可能で、D−マンニトールを酸化できる
他の酵素を実質的に含まないD−アラビニトールデヒド
ロゲナーゼ酵素に関する。
【0017】本発明の他の態様は、酵素からなる組成物
において、D−アラビニトールの酸化を、他の天然に存
在するポリオールの酸化に比べ、少なくとも10倍、好
ましくは少なくとも20倍速い速度で触媒できる組成物
に関する。
【0018】本発明の他の態様は、(1) D−マンニトー
ルの酸化を触媒することは実質的に不可能なD−アラビ
ニトールデヒドロゲナーゼ酵素プレパーションおよび
(2) NAD+ の、パッケージした組み合わせからなるキ
ットである。
【0019】特定の態様の説明 本発明は、特定のD−アラビニトールデヒドロゲナーゼ
酵素を使用するD−アラビニトールの酵素的アッセイに
関する。このアッセイは、既知のアッセイに比べて短時
間で実施することができ、カンジダ感染症の抗菌剤処置
後の経過の追跡が可能である。すなわち、本発明は、通
常は血清または尿中のD−アラビニトールの定量に基づ
くカンジダ感染の検出法を提供する。使用される特定の
D−アラビニトールデヒドロゲナーゼ酵素により、D−
アラビニトールと他の代謝物、たとえばD−マンニトー
ルとの識別が可能になる。
【0020】使用されるD−アラビニトールデヒドロゲ
ナーゼ(DADH)酵素は、D−アラビニトールの酸化
は触媒できるが、D−マンニトールの酸化を触媒するこ
とは実質的に不可能で、D−マンニトールを酸化できる
他の酵素を実質的に含まない。DADHは、I.U.
B.分類で、ドナーのCH−OH基に作用するオキシヂ
レダクターゼに属し、基質としてD−アラビニトールが
ある。
【0021】「D−アラビニトールの酸化を触媒でき
る」の語は、純粋なDADHが、D−アラビニトール酸
化の触媒比活性、少なくとも50国際単位(IU)/m
g、好ましくは少なくとも100IU/mg、さらに好ま
しくは少なくとも150IU/mgを有することを意味す
る。
【0022】「D−マンニトールの酸化を触媒すること
は実質的に不可能」の語は、アッセイに使用されるDA
DHのD−マンニトール酸化の触媒比活性が、D−アラ
ビニトール酸化の触媒比活性の1%未満、好ましくは
0.2%未満、さらに好ましくは0.1%未満であるこ
とを意味する。
【0023】「D−マンニトールを酸化できる他の酵素
を実質的に含まない」の語は、DADHの不純物として
存在する他のいずれの酵素も、D−マンニトールの酸化
を触媒することは実質的にできないことを意味する。
【0024】「特異的DADH」の語は、D−マンニト
ールの酸化を触媒することは実質的に不可能で、D−マ
ンニトールを酸化できる他の酵素を実質的に含まないこ
とを意味する。
【0025】「精製型DADH」の語は、ドデシル硫酸
ナトリウム(SDS)ポリアクリルアミドゲル電気泳動
(PAGE)で測定して、純度80%以上、好ましくは
90%以上、さらに好ましくは95%以上であることを
意味する。DADHを精製すると、精製型DADHは、
ヒト血清中に通常見いだされる他のポリオールの酸化の
触媒速度は、D−アラビニトールの酸化の触媒の場合の
少なくとも10倍未満、好ましくは少なくとも20倍未
満になる。
【0026】本発明のDADHは多くの方法で得ること
ができる。たとえば、本発明のDADHは、カンジダ属
の一部のメンバーから単離できる。この酵素は、Can
dida tropicalisおよびCandida
shehataeから得るのが好ましい。他の種から
のDADH酵素は、そのDADH酵素が、3D6および
5E11からなる群より選ばれるCandida tr
opicalisからのDADHに対するすくなくとも
1種のモノクローナル抗体に結合できるかどうかを測定
することによって確認することができる。これらのモノ
クローナル抗体は、標準的ハイブリッド細胞法によっ
て、以下に述べるように、調製される。
【0027】これに限定されるものではないが、Can
dida tropicalisからのDADHの精製
プロトコールの例を例示すれば、次の通りである。すな
わち、本発明の酵素を得るために用いられる細胞は、好
ましくは、炭素源および窒素源としてD−アラビニトー
ル、ビタミンならびに微量金属を含有する液体栄養メジ
ウム中で培養する。細胞は、旋回式シェーカー上、室温
で、後期対数期まで増殖させる。ついで、細胞を収穫
し、洗浄し、ペレット化し、適当なプロテアーゼインヒ
ビターを含む適当な緩衝液に再懸濁する。次に、細胞を
破壊する。酵母細胞は通常、高速振動ビーズ粉砕のよう
な機械的切断、またはたとえばフレンチ加圧セルによっ
て達成される高圧剪断に付される。最近細胞は通常、酵
素的に(たとえばリゾチームによる)、超音波で、また
はその両者によって破壊される。得られた細胞懸濁液
を、ついで遠心分離して、非破壊細胞、細胞壁物質、お
よび場合によっては膜、リポソームをペレット化する。
上清を次に、核酸およびその関連蛋白質を選択的に沈殿
させる高陽電荷ポリマー、たとえば硫酸プロタミンで処
理する。ついで酵素を溶液から、塩(たとえば硫酸アン
モニウム)、有機溶媒(たとえばアセトン)、または有
機ポリマー(たとえばポリエチレングリコール)で沈殿
させる。酵素の最終的精製は、標準技術、たとえばイオ
ン交換クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、
ゲル排除クロマトグラフィー、ゲル電気泳動、等電点分
画電気泳動、免疫アフィニティークロマトグラフィー、
染料リガンドクロマトグラフィー(たとえば、Scop
es、J.Chromatogr.、376、131−
140、1986、“Strategies for
enzymeisolation using dye
ligand and related absor
bents”)等を用いて行われる。
【0028】本発明の酵素は、組換えDNA技術によっ
て製造することもできる。略述すれば、本発明のDAD
H酵素をコードする遺伝子を、通常、その酵素が単離さ
れた生物の遺伝子材料から単離することによって得る。
一般的には、遺伝子はそのDNAの部分消化後にスクロ
ースのような勾配材料を介して遠心分離することにより
得られる。遺伝子フラグメントを適当なクローニングベ
クターたとえばプラスミドにクローン化し、これを、宿
主、たとえば大腸菌のような細菌中にトランスフェクト
する。
【0029】別法として、ベクターはプラスミド以外
の、たとえばバクテリオファージまたはコスミドとする
こともできる。選ばれた特定のベクターは、意図された
宿主、たとえば大腸菌のような細菌、酵母、または他の
細胞に適合性でなければならない。プラスミドは、使用
される特定の宿主細胞に適した複製の起源をもたねばな
らない。また、プラスミドは、形質転換された宿主細胞
の、形質転換を受けなかった細胞からの容易な同定を可
能にする表現型性質を付与するものでなければならな
い。このような表現型特性には、成長阻害物質たとえば
抗生物質に対する抵抗性を与える遺伝子が包含される。
テトラサイクリン、ストレプトマイシン、ペニシリンお
よびアンピシリンを含む抗生物質に対する抵抗性を付与
する蛋白質をコードするプラスミドが市販されている。
プラスミドベクターにはまた、異種遺伝子のリゲーショ
ンを可能にする適当な制限部位が要求される。同様の性
質は、プラスミド以外のベクターを選択する場合にも考
慮されなければならない。
【0030】その遺伝子を有する宿主細胞を選択し、遺
伝子の発現をモニタリングする。発現が低い場合には、
その遺伝子の5′末端に誘導性プロモーターを付加する
ことによって、細菌におけるDADHの合成を改良する
ことができる。このようなプロモーターは、市販の発現
プラスミドには存在する。遺伝子が適当なレベルで発現
したならば、細菌から蛋白質を抽出する。DADH酵素
は、上述の操作で、他の蛋白質から分離される。上述の
ように、本発明のDADHが得られたか否かを判定する
ためのスクリーニング培養の一方法には、このようなD
ADHを特異的に認識するモノクローナル抗体の利用が
ある。このようなモノクローナル抗体は、本発明の一態
様である。この目的でのモノクローナル抗体は、Koh
ler& Milstein(Nature、256.
495−497、1975)の報告に基づく標準的なハ
イブリッド細胞法によって合成できる。略述すれば、宿
主を、Candida tropicalisから上述
のようにして単離した特異的DADH酵素で免疫処置す
る。宿主、通常はマウス、または他の適当な動物に酵素
を注射し、適当な期間ののち、そのマウスから脾臓細胞
を採取する。別法として、宿主からの非感作細胞を単離
し、in vitroで、DADH酵素単離体により直
接感作することもできる。ハイブリッド細胞は、上記細
胞を適当な骨髄腫細胞系と融合して生成させ、培養す
る。培養ハイブリッド細胞によって産生される抗体を、
DADH酵素に対する結合親和性についてスクリーニン
グする。多くのスクリーニング方法、たとえば正および
逆ELISAアッセイのようなELISAスクリーニン
グが使用できる。スクリーニングアッセイは、DADH
酵素単独を用いても、また第二の酵素、たとえばジアホ
ラーゼと接合させて用いて、バックグラウンドの低減お
よび陽性シグナルを増大させることもできる。
【0031】正相アッセイの場合には、特異的DADH
酵素を、適当な表面たとえばマイクロタイタープレート
上に固定する。各ハイブリッドコロニーからの上清をそ
れぞれ別個のマイクロタイタープレートウエルに適用す
る。インキュベーション後、ウエルを洗浄し、アルカリ
ホスファターゼに共有結合で連結したヤギ抗マウス抗体
を各ウエルに添加する。ウエルを再びインキュベート
し、洗浄し、ついでホスファターゼの基質、たとえば、
p−ニトロフェニルリン酸エステルを充填する。次に、
DADHに特異的な抗体の存在を指示するシグナルを観
察する。このようにして同定されたハイブリッド細胞を
再クローニングに付す。
【0032】逆相アッセイの場合には、マイクロタイタ
ープレートウエルをウサギ抗マウス抗体でコートする。
各ハイブリッド細胞コロニーからの上清を別個のウエル
に適用する。ウエルをインキュベートし、洗浄し、つい
でDADH酵素プレパレーションを加える。NAD+
D−アラビニトールをウエルに加える。ウエルを、NA
+ のNADHへの還元についてスクリーニングし、陽
性ウエルのハイブリッド細胞を選択し、DADHに対し
て特異的な抗体の均一な集団を分泌するハイブリッド細
胞を選ぶ。
【0033】モノクローナル抗体は、少なくとも天然の
抗体の特異的結合に必要なアミノ酸配列をコードするヌ
クレオチドまたはその変異体をクローニングし、発現さ
せることによっても製造できる。
【0034】モノクローナル抗体には、完全な免疫グロ
ブリン、またはそのフラグメントを包含し、免疫グロブ
リンには、各クラスおよびアイソタイプ、たとえばIg
A、IgD、IgE、IgG1、IgG2a、IgG2
bおよびIgG3、IgMが包含される。そのフラグメ
ントにはFab、FvおよびF(ab′)2、Fab′
等が包含される。
【0035】上述のように、上述のようにして製造され
るDADHモノクローナル抗体は、異なる成物から単離
される酵素プレパレーションをスクリーニングし、本発
明のDADH酵素を取得し、同定するためのアッセイに
も使用できる。本発明の特定のモノクローナル抗体は、
以下の表2に掲げる抗体からなる群から選ばれる抗体で
ある。したがって、本発明の他の態様は、モノクローナ
ル抗体の上記群の一つに結合できるDADH酵素であ
り、この酵素はD−マンニトールを酸化できる他の酵素
を実質的に含まない。
【0036】本発明の他の態様は、D−アラビニトール
の測定方法に関する。この方法は、(1) D−アラビニト
ールの含有が疑われるメジウム、および(2) 特異的D−
アラビニトールデヒドロゲナーゼ酵素を混合する工程か
らなる。この酵素は、D−アラビニトールの酸化を触媒
することはできるが、D−マンニトールの酸化を触媒す
ることは実質的に不可能である。この方法に使用できる
DADH酵素は、上述のように、DADHモノクローナ
ル抗体に結合することができる。一般的に、DADH酵
素のモノクローナル抗体への結合は、結合親和性が、1
6 -1以上、好ましくは107 -1以上、さらに好ま
しくは108 -1以上である。
【0037】D−アラビニトールの含有が疑われるメジ
ウムは、一般的に、宿主からのサンプルを含有する水性
メジウムである。サンプルは通常、体液である。また、
尿も使用できる。適当なインキュベーション時間のの
ち、メジウムをD−アラビニトールの酸化生成物につい
て試験する。存在するD−アラビニトールの量は通常、
標準曲線を参考にして測定される。この方法は、宿主内
におけるカンジダ生物の存在の検出へ応用できる。カン
ジダの存在はD−アラビニトールの量に相関し、サンプ
ル中のD−アラビニトールとクレアチニンの比に密接に
相関する。クレアチニンは、任意の慣用の、市販品を使
用する方法で測定される。
【0038】水性メジウム中には補因子を含有させなけ
ればならない。期待されるD−アラビニトールの濃度以
上の濃度で存在させると、補因子はオキシダントとして
働く。また、それは触媒濃度であってもよいが、この場
合には、補助的なオキシダント、たとえばピルビン酸お
よび乳酸デヒドロゲナーゼを存在させなければならな
い。通常、補因子は、NAD+ またはその誘導体、たと
えばNADP+ である。補因子を期待されるD−アラビ
ニトールの濃度以上の濃度で存在させる場合は、メジウ
ムは、混合物のインキュベーション後、補因子の還元型
について試験できる。NAD+ では、還元型はNADH
である。予め測定された量を越えて、与えられた時間内
に生成した還元型補因子の量は、サンプル中のD−アラ
ビニトールの量を指示する。還元型補因子の量は、直接
たとえば蛍光量の測定により、または間接的にたとえば
付加的試薬の添加により、検出される。
【0039】本発明の方法の一態様においては、補因子
の還元型によって還元される色原体試薬をメジウムに添
加して、メジウム中の還元型補因子の量を調べる。色原
体試薬は補助的なオキシダントとして働き、メジウム中
にインキュベーション時の始めから存在させてもよい
し、インキュベーション後に添加してもよい。インキュ
ベーション後に添加した場合は、それは補助的なオキシ
ダントとして働く。還元型補因子によって還元された場
合には、色原体試薬は検知可能なシグナルを提供する。
このような色原体試薬には、たとえば、レザズリン、テ
トラゾリウム塩たとえば、p−ヨードフェニルニトロフ
ェニルテトラゾリウム、FeIII −フェナンスロリン錯
体等が包含されるが、これらに限定されるものではな
い。
【0040】色原体試薬を使用する本発明の態様におい
ては、色原体試薬の還元型補因子による還元を補助する
触媒をアッセイメジウムに添加する。触媒は通常、還元
型補因子によって還元され、その触媒の還元型が通常、
色原体試薬を還元できる。使用される典型的な触媒に
は、ジアホラーゼ、フェナジンメトサルフェート、メル
ドパブルー、1−ヒドロキシ−5−アルキルフェナジニ
ウム塩、メチレンブルー等が包含される。NADHとレ
ザズリンまたはテトラゾリウム塩のいずれかを用いる場
合は、酵素ジアホラーゼが触媒として使用される。
【0041】本発明の方法において色原体試薬が使用さ
れる場合には、生成物は通常、スペクトル分析によって
検出される。たとえば、測定は、蛍光、光の吸収、化学
ルミネッセンス、光散乱、電気ルミネッセンス等の検出
によって行われる。また、色原体試薬は、慣用の発色体
に変換される必要はなく、非スペクトル分析たとえば電
気化学的に検出できる物質に変換することができる。
【0042】本発明の好ましい態様においては、アッセ
イは通常、期待されるD−アラビニトールの最高量より
過剰のNAD+ 量の存在下、2段階インキュベーション
によって行われる。D−アラビニトールの酸化は、最初
のインキュベーションではDADH酵素によって触媒さ
れ、ついで色原体試薬の存在下にNADHのNAD+
の接触酸化が行われる。最初のインキュベーション後
に、触媒および/または色原体試薬を添加する場合は、
これらの試薬は、NADHとの反応が迅速かつ完全に起
こるのに十分の量添加できる。これらの試薬を最初のイ
ンキュベーション時に包含させても有用な結果を与える
が、D−アラビニトール以外のサンプル中の物質による
色原体試薬の発色体への変換がバックグランドシグナル
を高くし、アッセイの感度が低下する。
【0043】本発明の方法および組成物は、大部分のア
ッセイフォーマットに適用できる。アッセイは均一系で
も不均一系でもよい。均一アッセイのアプローチでは、
サンプルは、必要に応じて、望ましくない物質を除去す
るため、前処理することができる。反応には通常、DA
DH酵素と、カンジダ感染の疑われる患者からのサンプ
ルを含有させる。上述のように、補因子、色原体試薬お
よび触媒を包含させることもできる。
【0044】上述の物質を水性アッセイメジウム中に混
合し、メジウムを還元型補因子について調べる。反応お
よびその程度の検出は、均一溶液中で行われる。反応
は、1段階または2段階インキュベーションによって行
うことができる。2段階インキュベーションの使用が好
ましい。この酸化反応を検出するための他のアプローチ
には、サンプル、NADおよび〔4−(S)− 3H〕N
ADHをインキュベートしてD−アラビニトールへのト
リチウムの導入率の測定、またはD−アラビニトールの
酸化によるD−リブロースの分離および色原体検出を行
う方法がある。
【0045】不均一アッセイのアプローチでも、試薬は
均一系アプローチの場合と同様である。一般的には、D
−アラビニトールは、バルクサンプルから、通常はクロ
マトグラフィー法で分離される。分離されたD−アラビ
ニトールを、ついで、特異的DADHおよびNAD誘導
体の使用により酸化し、生成物を既述のようにして検出
する。
【0046】アッセイは通常、水性緩衝メジウム中、一
般的には至適なアッセイ感度を与える中等度のpHで行わ
れる。アッセイは、アッセイ成分または生成物を分離す
ることなく(均一)、または予め分離して(不均一)行
うことができる。
【0047】検定すべきサンプルは、アッセイの実施前
に、妨害物を除去するため前処置することが望ましい。
サンプルは、たとえば、限外濾過、またはこの前処置を
達成するための高温に付すことができる。サンプルに
は、血清、全血、尿等が包含される。
【0048】水性メジウムは、単に水であってもまた
0.01〜10容量%の共溶媒を含有していてもよい。
メジウムのpHは通常、約5〜11の範囲、さらに通常に
は約6〜10.5の範囲、好ましくは約7〜10の範囲
である。pH値は通常、DADHの過剰な分解を生じるこ
となく、D−アラビニトールの酸化の程度および速度を
最大にするように選択される。一般的に、反応は、pHが
高いほど、また補因子の濃度が上昇するほど、さらに完
結に向けて進行する。
【0049】所望のpHを達成し、測定時そのpHを維持す
るためには、様々な緩衝液が使用できる。緩衝液の例に
は、グリシン、リン酸塩、炭酸塩、トリス、バルビター
ル等が包含される。特定の緩衝液の使用が本発明に重要
なわけではないが、個々のアッセイにおいてはある緩衝
液が好ましいということはある。このアッセイにはホウ
酸塩は適当でない。
【0050】アッセイの実施には通常、緩和な温度が採
用され、測定時には通常、一定の温度に保持される。イ
ンキュベーション温度は通常、約5〜45℃、さらに通
常には、約15〜40℃の範囲とする。測定時の温度は
一般的に、約10〜50℃、さらに通常には、約15〜
40℃の範囲とする。
【0051】カンジダ感染症の検知のために検定される
D−アラビニトールの濃度は、一般に、1×10-7以下
から1×10-3M、さらに通常には、約1×10-6から
5×10-4Mの範囲で変動する。血清中で臨床的に認め
られる濃度は通常、約1×10-6から1×10-4Mの範
囲である。特定の検出法の感度、アッセイの完結に望ま
しい時間、試薬の価格、およびD−アラビニトールの濃
度を考慮して、通常、各種試薬の濃度が決定される。
【0052】NAD+ またはその誘導体の濃度は、反応
の評価および平衡に影響する。通常、アッセイ時間を最
小にするためには、NAD+ 濃度は、NAD+ に関して
のその酵素のKm に少なくとも等しくなければならな
い。さらに、NAD+ の濃度を、たとえば10〜100
m に上げることは、D−アラビニトールの濃度が低い
場合、NADHへの最大変換を確実にするために有用で
ある。酵素に関しては、酵素の濃度が高いほど、反応の
完結は速くなる。通常は少なくとも0.1IU、好まし
くは少なくとも1IU、さらに好ましくは少なくとも1
0IUが使用される。しかしながら、この試薬は高いの
で、最も好ましい濃度以下の使用が指示されることもあ
る。生成するNADHを検出するために使用される試薬
の濃度は、使用される特定の検出方法、その方法に要求
される感度、および過剰の試薬によって生成する非特異
的バックグランドの強さに依存する。
【0053】添加の順序は広範に変動させることができ
るが、好ましい順序がある場合もある。最も単純な添加
順序は、すべての材料を同時に添加し、生成したシグナ
ルを測定するものである。また、試薬は順次、混合する
こともできる。上述のように、各添加ののちに、1回ま
たは2回のインキュベーション工程を行い、それぞれ一
般的に、約10秒から6時間、さらに通常には約30秒
から1時間をかける。
【0054】均一アッセイでは、すべての試薬を同時に
または順次混合したのち、D−アラビニトールの酸化の
結果として生成した生成物の存在を測定する。この生成
物の存在および量は、試験サンプル中のD−アラビニト
ールの量に関連する。本発明のDADH酵素は最初にサ
ンプルおよび酵素補因子と混合するのが好ましい。イン
キュベーション後、まだアッセイメジウム中に包含され
ていなければ、NADHと色原体試薬の反応に必要な色
原体試薬および触媒の一方または両者を添加する。使用
する色原体試薬の量は通常、アッセイメジウム中に期待
されるD−アラビニトールの最大量と少なくとも等モ
ル、好ましくはD−アラビニトールの量の少なくとも1
0倍、さらに好ましくはD−アラビニトールの量の少な
くとも100倍である。
【0055】本発明の他の態様は、D−アラビニトール
の含有が疑われるサンプル中のD−アラビニトールの存
在または量を決定するための本発明のアッセイ方法を、
簡便に実施するのに有用なキットに関する。本発明の活
用性を高めるために、試薬を、実質的に至適な方法およ
びアッセイを提供するようその比を選択し、同一または
別個の容器にパッケージされた組み合わせとして提供す
ることができる。試薬は、それぞれ別個の容器に入れる
か、または試薬の交差反応性および安定性に応じて、1
個もしくは2個以上の容器に混合する。キットは、一つ
の試薬として、本発明における特異的DADH酵素を含
有する。キットにはさらに、補因子たとえばNAD+
およびNADHと反応して検出可能な生成物を与える試
剤を包含させることができる。
【0056】キットにはさらに、本発明によるアッセイ
を実施するための試剤、たとえば支持体、補助試薬、サ
ンプル前処理試薬等を別にパッケージして包含させるこ
とができる。支持体は、多孔性または非多孔性の水不溶
性材料とすることができる。支持体は親水性であるかま
たは親水性にすることができるもので、無機粉末、天然
ポリマー材料、合成または改良天然ポリマー材料、たと
えばプラスチック、がらす、セラミック、金属等が包含
される。
【0057】本発明の他の態様は、NAD+ と、基質と
してD−アラビニトールを利用できて、基質としてD−
マンニトールを実質的に利用できない特異的DADH酵
素からなる組成物を意図するものである。
【0058】本発明の他の態様は、D−アラビニトール
の酸化を、他の天然に存在するポリオールの酸化に比
べ、少なくとも10倍、好ましくは少なくとも20倍速
い速度で触媒できるデヒドロゲナーゼである酵素からな
る組成物に関する。
【0059】本発明の他の態様は、モノクローナル抗体
3D6または5E11の一方または両者と、少なくとも
1×10-6M、好ましくは少なくとも1×10-8Mの親
和性定数で結合するDADH酵素からなる組成物を提供
する。本発明の他の態様は、モノクローナル抗体3D6
または5E11の一方または両者に結合するC.she
hatae酵素である。本発明の他の態様はまた、モノ
クローナル抗体3D6または5E11の一方または両者
に結合するC.tropicalis酵素である。
【0060】 本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する。実
施例中に用いられる部および百分率は、とくに指示のな
い限り、重量によるものである。温度は、摂氏(℃)で
ある。
【0061】例1 Candida tropicalisからのD−アラ
ビニトールデヒドロゲナーゼの精製 遠心分離および他の蛋白質精製工程は、とくに指示のな
い限り、4℃で行った。C.tropicalis A
TCC 750の細胞、4Lを0.5%D−アラビニト
ールを補充した酵母窒素ベース(Difco)上、旋回
シェーカーを用いて、室温で成育させた。その成育サイ
クルの後期対数期に達した(OD600 >5.0)のち、
遠心分離して細胞を収穫した。ついで、細胞を蒸留水で
洗浄し、再ペレット化し、細胞ペレットの湿重量を測定
した。ペレットを、0.1M NaH2 PO4 、10-7
MペプスタチンA、1mMフェニルメチルスルホニルフル
オリドをNaOHでpH7.0にした液に、細胞1g湿重
量あたりこの緩衝液2mlを用いて、再懸濁した。酸洗浄
ガラスビーズ(0.45〜0.55mm)、細胞1g湿重
量あたり2g、細胞ペレットに添加した。細胞をつい
で、液体窒素で冷却しながら、Braun MSK細胞
ホモジナイザー中で破壊させた。破壊した細胞をガラス
ビーズから除去し、5,000xgで5分間回転させ
て、細胞壁物質をペレット化した。上清を超遠心機によ
り、4℃、100,000xgで1時間回転した。得ら
れた上清を分離し、その容量および蛋白濃度を測定し
た。蛋白質1gあたり、90mgのプロタミンサルフェー
トを、2%(w/v)保存溶液から、氷上で攪拌しなが
ら、5分間を要して滴加した。さらに15分間氷上で攪
拌して、溶液を平衡化したのち、核酸−蛋白質沈殿を、
30,000xgで15分間遠心分離して除去した。得
られた上清に、その溶液を氷上で攪拌しながら、硫酸ア
ンモニウム結晶を20分間を要して加え、40%飽和と
した。さらに30分間氷上で攪拌して、溶液を平衡化し
たのち、蛋白質沈殿を、100,000xgで15分間
遠心分離して回収した。得られたペレットを、操作緩衝
液(50mM NaH2 PO4 、0.5M NaCl、5
M MgCl2 10-7MペプスタチンAを室温でNaO
HによりpH7.0とする)に100,000xgの上清
の20分の1容用いて再懸濁した。蛋白質溶液をつい
で、反応性イエロー86染料リガンドカラム(1cm×
3.5cm)に負荷し、カラムを5カラム容の操作緩衝液
で洗浄した(反応性イエロー86染料およびそれを含有
するカラムは、たとえばSigmaから市販されてい
る。この染料は、ジクロロトリアジン繊維用染料であ
る)。精製係数が劣ってもよい場合は、この操作工程に
他の染料リガンドカラムを使用することもできる。この
ような染料リガンドには、たとえば反応性ブルー4、反
応性レッド120、反応性ブルー2、反応性グリーン
5、反応性ブルー72、および反応性イエロー3がある
が、これらに限定されるものではない(これらの染料
も、市販の繊維用染料である。Stellwagen、
“Methods in Enzymology”、1
82巻、343−357頁、1990参照)。D−アラ
ビニトールデヒドロゲナーゼは、カラムを、1mMのNA
DHを補充した操作緩衝液3カラム容量で洗浄して溶出
した。溶出した蛋白質は、Centricon 30マ
イクロコンセントレーター装置(Amicon、24
Cherry HillDrive、Denvers、
MA 01923)を用いて、最終濃度を少なくとも1
mg/mlに濃縮した。D−アラビニトールデヒドロゲナー
ゼは−80℃で保存した。D−アラビニトールデヒドロ
ゲナーゼの平均収率は、ドデシル硫酸ナトリウム(SD
S)−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で判定して、9
0%以上であった。表1に蛋白質の精製結果をまとめ
る。
【表1】C.tropicalis ATCC 750
蛋白質の精製表 *活性は、1.5mM NAD、50mM3−(シクロヘキ
ヂルアミノ)−2−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン
酸(CAPSO)、pH9.5中50mMのD−アラビニト
ール、100mM NaCl、5mM MgCl2 の1ml中
で、25℃において測定した。NADHの産生は、34
0nmの吸収の増加により、酵素の添加15秒後から開始
して1分間モニタリングした。
【0062】例2 Candida tropicalisのD−アラビニ
トールデヒドロゲナーゼに対するモノクローナル抗体の
製造 A.一般的方法 使用した標準的ハイブリドーマ操作は、Kohler、
G.& Milstein、C.:Nature、25
6、495−497、1975;Hurrell、J.
G.R.:“Monoclonal Hybridom
a Antibodies:Techniques a
nd Applications”、CRD Pres
s.1982、Boca Raton、FL33431
に、詳細に記載されている。
【0063】B.免疫処置 Balb/Cマウス(Charles River L
aboratories)を、免疫源50μgの腹腔内
または皮下注射によって、免疫処置した。免疫源は、C
andida tropicalisからの精製D−ア
ラビニトール(例1参照)をHanks平衡食塩溶液
(HBSS)に500μg/2.0mlの濃度に希釈して
調製した。抗原をついで2%スクアレン(RIBI I
mmunochemical Research In
c.)中モノホスホリルリピドAおよびトレハロースジ
マイコレートのアジュバント混合物に加え、注射に使用
した。マウスに、免疫原50μgを2回、ブースター投
与した。融合前に、HBSS中200μgのC.tro
picalisD−アラビニトールデヒドロゲナーゼの
最終静脈内注射を行った。
【0064】C.細胞融合 免疫処置マウスから脾臓細胞を収穫し、ポリエチレング
リコールを使用して、P3 X63−AG8.653骨
髄腫細胞(ATCC #CRL1580)と融合させ
た。細胞を、HAT(0.1mMヒポキサンチン、0.0
16mMチミジンおよび0.4μMアミノプテリン、Si
gma)補充メジウムに再懸濁し、96−ウエルマイク
ロタイタープレートに分配した。4日後、HAT補充メ
ジウムを半分置換して成育させた。
【0065】D.ハイブリドーマスクリーニング ハイブリドーマは逆相ELISAによって、C.tro
picalisD−アラビニトールデヒドロゲナーゼに
対する特異的抗体についてスクリーニングした。マイク
ロタイターEIAプレート(Costar #359
5)を、PBS(0.01M NaHPO4 、0.01
M NaH2 PO4 0.015M NaCl、0.00
1%NaN3 、pH7.2に調整)中1:100に希釈し
たウサギ抗−マウスIgG、A、M、H鎖およびL鎖
(Zymed、52 South Linden Av
enue #4、South San Francis
co)でコートした。上記溶液100μlを各ウエルに
加え、37℃で少なくとも1時間、または4℃で一夜イ
ンキュベートした。プレートの非結合部位をPBS中1
%(v/v)の正常ヒツジ血清(NSS、Sigma)
で遮断した(200μl/ウエル)。NSSを吸い取っ
たのち、各ウエルに、50μlのハイブリドーマ培養液
の上清を加えた。プレートを25℃で1時間インキュベ
ートした。ついでプレートをELISA洗浄緩衝液(P
BS中0.05%v/v Tween 20)で4回洗
浄した。過剰の洗浄緩衝液をプレートから吸い取り、P
BT〔PBS中0.2%(w/v)ウシ血清アルブミン
および0.1%(v/v)Tween−20〕中D−ア
ラビニトールデヒドロゲナーゼの2μg/ml溶液を10
0μl/ウエルをプレートに加えた。EIAプレートを
25℃で1時間インキュベートした。ついでプレートを
ELISA洗浄緩衝液で4回洗浄し、過剰の洗浄緩衝液
をプレートから吸い取った。ついで、プレートを50mM
CAPSO中 50mMのD−アラビニトール(Ald
rich)および1.5mM NAD、100mMNaC
l、5mM MgCl2 を含有し、pHを9.5に調整した
基質溶液で展開した。プレートを37℃で30分間イン
キュベートし、NADH生成物を340nmで測定した。
別法として、NADHの生成物を、酵素ジアホラーゼ
(Sigma)を介してp−ヨードニトロテトラゾリウ
ムバイオレット(INT、Sigma)の還元とカップ
リングさせた。上記反応混合物に、ジアホラーゼ(0.
534IU/ml、最終濃度)とINT(0.074mM、
最終濃度)を加えた。反応混合物を上と同様にしてイン
キュベートし、還元INTの産生を492nmでモニタリ
ングした。少なくとも3回の読みで、バックグランドよ
り高かったウエルを陽性とみなした。ELISA陽性ウ
エルからの細胞を、安定なモノクローナル抗体の分泌が
達成されるまで、サブクローニングした。サブクローニ
ング時にC.tropicalis酵素をC.sheh
ataeに変えて、同じくELISAスリーニングを実
施した。
【0066】E.腹水中での抗体産生 モノクローナル抗体の精製を腹水中でスケールアップす
るために、マウスに不完全フロインドのアジュバントを
腹腔内に注射して感作して、細胞の継代2〜7日の腫瘍
の成育を容易にした。細胞をT−75フラスコ中、50
ml中最終濃度約18×106 個細胞まで成育させ、遠心
分離し、ついで、10%FCS、10%NCTC−13
5(Gibco)、1mMオキザロ酢酸(Sigma)、
1mMピルビン酸ナトリウム(Gibco)、4mM L−
グルタミン(Sigma)、50μg/mlゲンタマイシ
ン(Gibco)、10μg/mlインスリン(Sigm
a)、20mM Hepes(Sigma)を含むDul
beccoの改良Eagle培地(Gibco)2mlに
再懸濁した。各マウスに、約4〜5×106 細胞を0.
5mlとして腹腔内に注射した。腹水腫瘍は通常、1〜2
週以内に発症した。高濃度の抗体を含む腹水を皮下針を
用いて腹腔から排出させた。液体は室温に放置して凝固
させ、ついでBeckman TJ−6型円ぢん分離機
により1500rpm で遠心分離した。抗体を含有する液
体を洗いだし、4℃で保存した。
【0067】例3 モノクローナル抗体の各種D−アラビニトールデヒドロ
ゲナーゼに対するELISA結合 C.tropicalisのD−アラビニトールデヒド
ロゲナーゼに対して産生されたモノクローナル抗体を、
上述の逆相ELISAでC.tropicalisおよ
びC.shehataeから生成されたD−アラビニト
ール特異的のデヒドロゲナーゼへの結合についてスクリ
ーニングした。これらのモノクローナル抗体は、D−ア
ラビニトールのほかに他の糖アルコール基質を利用でき
るポリオールデヒドロゲナーゼへの結合についてもスク
リーニングした。D−アラビニトール、D−ソルビトー
ル、キシリトールおよびD−マンニトールを利用できる
C.shehataeポリオールデヒドロゲナーゼを試
験した。また、基質としてD−アラビニトールもしくは
D−マンニトールを利用するAerobacterae
rogenesからの酵素、D−アラビニトールデヒド
ロゲナーゼも試験した。
【0068】C.tropicalisからのD−アラ
ビニトールデヒドロゲナーゼを例1の記載に従い精製し
た。C.shehataeからのD−アラビニトールデ
ヒドロゲナーゼの精製は、C.tropicalisか
らのD−アラビニトールデヒドロゲナーゼの精製と、い
くつかの例外を除いて同様である。Braun MSK
細胞ホモジナイザー中で破壊した細胞をガラスビーズか
ら分離して、30,000xgで15分間回転させて細
胞壁材料本をペレット化した。また、蛋白質を沈殿させ
るのに、40%ではなく、60%飽和硫酸アンモニウム
を使用した。これにより、D−アラビニトールデヒドロ
ゲナーゼおよびポリオールデヒドロゲナーゼの両者の沈
殿が可能となった。D−アラビニトールデヒドロゲナー
ゼは例1に記載のように反応性イエロー86染料リガン
ドカラム上で精製した。この同じ株からのポリオールデ
ヒドロゲナーゼは、反応性イエロー86染料リガンドカ
ラムの素通り分画を、反応性ブルー2染料リガンドカラ
ム(1.0cm×6.0cm)に通して精製した。ポリオー
ルデヒドロゲナーゼは、ついで、カラムを10mMNAD
を補充した操作緩衝液3カラム容量で洗浄して溶出させ
た。Aerobacter aerogenesからD
−アラビニトールデヒドロゲナーゼ(凍結乾燥細胞、1
型、Sigma)は、Neubergerら(Bioc
hem.J.、183、31−42、1979)の記載
に従って精製した。
【0069】逆相ELISAスクリーニングは、培養上
清の代わりに腹水をPBT中に1:100に希釈したほ
かは(100μl/ウエル)、上述と同様に実施した。
さらに、各株からの精製D−アラビニトールデヒドロゲ
ナーゼは、0.2IU/mlに希釈した(国際単位は1分
間に産生するNADHの量である)。対照として、各活
性検定について、D−アラビニトールデヒドロゲナーゼ
活性を、次のようにして確認した。すなわち、非結合D
−アラビニトール10μlをELISAウエルから取
り、酵素活性を上述のように発色試薬でチェックした。
陰性抗体対照には、Chlamydia tracho
matis免疫マウスの血清をPBTで1:100に希
釈して使用した。
【0070】結果は表2にまとめる。各モノクローナル
抗体は、4種の酵素のそれぞれについて、二重に(DU
P)分析を行った。ブランクは上記実験をモノクローナ
ル抗体を加えないで反復して求め、ブランクの読みをD
UP値から差し引いた。DUP値の平均を表2に示す。
結果は、Chlamydia抗体の場合の読みに比べて
ELISAの読みが高いことから明らかなように、C.
tropicalisのD−アラビニトールデヒドロゲ
ナーゼに対して産生されたモノクローナル抗体がC.t
ropicalisおよびC.shehatae両者か
らのD−アラビニトール特異的デヒドロゲナーゼに結合
することを示している。これに対し、C.shehat
aeおよびAerobacter aerogenes
から精製されたポリオールデヒドロゲナーゼでは、これ
らの読みがChlamydia抗体の場合の読みに比べ
て有意には高くないことから明らかなように、あっても
比較的弱い結合しか見られない。これらの結果は、この
モノクローナル抗体が、D−アラビニトール特異的デヒ
ドロゲナーゼにのみ結合し、基質としてD−アラビニト
ールまたは他の糖アルコールを利用する特異性の劣るデ
ヒドロゲナーゼには結合しないことを示している。
【表2】C.tropicalis D−アラビニトー
ルデヒドロゲナーゼに特異的なモノクローナル抗体に対
するポリオールデヒドロゲナーゼのELISA結合 1) CTDADH=C.tropicalisD−アラ
ビニトールデヒドロゲナーゼ 2) CSPADH=C.shehataeD−アラビニ
トールデヒドロゲナーゼ 3) CSPDH=C.shehataeポリオールデヒ
ドロゲナーゼ 4) AADADH=A.aerogenesポリオール
デヒドロゲナーゼ
【0071】例4 ヒト血清蛍光原アッセイプロトコールでのD−アラビニ
トールの蛍光原アッセイ ヒト血清を10mmol/l のクエン酸塩(pH4.0)で
1:3(v/v )に希釈し、沸騰水浴中に10分間置き、
ついで10,000xgで10分間遠心分離し、沈殿し
た物質を除去した。上清をサンプルとして使用した。反
応混合物は、サンプル0.3ml、1mmol/lのNA
+ 、4mmol/lのMg2+、例1の記載に従い製造し
たC.tropicalis D−アラビニトールデヒ
ドロゲナーゼ0.35IU、および0.1mol /lのT
ris(pH9.5)を含有する。インキュベーション
は、室温で15分間行い、D−アラビニトールのD−ア
ラビニトールデヒドロゲナーゼ触媒酸化と、NAD+
NADHへの同時還元を促進させた。この初期インキュ
ベーション段階は、反応混合物のpHを1.0mol /lの
クエン酸塩(pH3.6)で5.8に低下させて終結させ
た。ついで、レザズリン(12.5μmol /l)および
ジアホラーゼ(0.15IU)を加え、サンプルを室温
で再インキュベートしてNADH(初期のインキュベー
ション段階に蓄積された)のジアホラーゼ触媒利用によ
るレザズリンのレゾフリンへの還元を促進した。レゾフ
リンの形成は、Perkin−Elmer蛍光スペクト
ルフォトメーター#650−40型を用いて蛍光により
モニタリングし、これは30秒以内に完了した。
【0072】蛍光アッセイによる検量曲線 正常ヒト血清のプールに様々な量のD−アラビニトール
を添加して、一連のアッセイを実施し、その結果を表3
にまとめる。580nmにおける蛍光発光(Y−軸)を、
添加D−アラビニトール量(X−軸)に対してプロット
して、アッセイの検量曲線が得られた。このプロットの
X−切片の絶対値は、血清のプール中に存在する内因性
レベルを示す。22回の反復実験において、検量曲線は
直線で(平均r2 =0.998)、補足サンプル中のD
−アラビニトールの測定値と期待値(y−切片+添加
量)の差は0.6μmol /lまたは13.2%未満であ
った。
【0073】0、2、7および14μmol /lのD−ア
ラビニトールを添加した正常ヒト血清のプールについて
の4回反復実験の結果を例4に例示する。D−アラビニ
トール濃度の平均測定値は期待値(添加量+非処理プー
ルのD−アラビニトール濃度測定値)の0.58μmol
/lまたは6.9%以内にあり、標準偏差は0.60μ
mol /lまたは5.9%未満であった。
【0074】蛍光D−アラビニトールアッセイの正確度 様々な量のD−アラビニトールを添加した各ヒト血清、
数種の分析結果を表5に例示する。各サンプルについ
て、補充サンプル中のD−アラビニトール濃度測定値
を、非補充サンプル中の濃度測定値と補充液中の含量の
和で除して、アッセイの正確度とした。いずれの場合
も、D−アラビニトールの測定値は、期待値の16%以
内にあった。11例の正常成人血清における平均内因性
D−アラビニトール濃度±SDは1.86±0.36μ
mol /lであった。
【0075】蛍光アッセイの特異性 ヒト血清中に通常存在する一連の糖および糖アルコール
について蛍光アッセイにおける反応性を調べた。試験し
た化合物中、等モル量のD−アラビニトールで認められ
る反応性に比して有意な反応性はキシリトールにのみみ
られた(3.3%)。最高5.0mmol/lまでの濃度の
グルコースは基質として利用されなかった。
【表3】 蛍光D−アラビニトールアッセイの検量曲線 ──────────────────────────────── 添加D−アラビニトール 蛍光発光、580nm (μmol /L) (単 位) ──────────────────────────────── 0 19.6 4 50.5 8 78.7 12 111 16 141 ──────────────────────────────── Y=19.500+7.5825x r2 =1.000
【表4】 蛍光アッセイで検知される血清D−アラビニトールの正確度および精度 ──────────────────────────────────── 添加 測定 測定値/ D−アラビニトール 〔D−アラビニトール〕a CV(%) 期待値b (μmol /L) (μmol /L) ──────────────────────────────────── 0 1.45±0.086 5.9 −− 2 3.43±0.096 2.8 0.99 7 7.83±0.37 4.7 0.93 14 15.4 ±0.60 3.9 1.00 ────────────────────────────────────a 4回反復分析の平均±標準偏差b 測定平均〔D−アラビニトール〕/(添加D−アラビ
ニトール+1.45μmol /l)
【表5】 数例の正常ヒト血清における蛍光D−アラビニトールアッセイの正確度 ──────────────────────────────────── 測 定 〔D−アラビニトール〕 (μmol /L) ヒト 添加D−アラビニトール 非補充 補充 測定値/ 血清番号 (μmol /L) サンプル サンプル 期待値b) ──────────────────────────────────── 1 2 1.76 3.94 1.05 2 1.5 1.94 3.24 0.94 3 3 1.96 4.56 0.92 4 10 1.96 10.7 0.89 5 75 1.75 85.7 1.12 6 7 2.04 8.3 0.92 7 8 1.85 10.0 1.02 8 40 1.75 48.0 1.15 9 1 2.55 3.57 1.01 10 8 1.57 9.91 1.04 11 2 1.33 2.80 0.84 11 5 1.33 5.48 0.87 11 10 1.33 9.99 0.88 11 45 1.33 44.7 0.96 ──────────────────────────────────── a 補充サンプル中の測定〔D−アラビニトール〕/(添
加D−アラビニトール+非補充サンプル中の測定〔D−
アラビニトール〕
【表6】 蛍光D−アラビニトールアッセイの特異性 ──────────────────────────────────── 添加化合物 濃 度 相対反応性 (μmol /L) (%) ──────────────────────────────────── D−アラビニトール 5 100 L−アラビニトール 5 0 リビトール 5 0 キシリトール 5 3.3 D−ソルビトール 5 0.1 D−マンニトール 5 0 エリスリートール 5 0 スレイトール 5 0.1 ガラクチトール 5 0.6 D−フルクトース 500 0 D−ガラクトース 500 0.9 D−マンノース 500 0.3 D−グルコース 5000 0 ──────────────────────────────────── アッセイは、煮沸血清上清に代えて、サンプルが、10
mmol/lクエン酸塩、pH4.0中に指示化合物のPBS
溶液(1:3,v/v)を含むほかは、例4と同様に実
施した。
【0076】例5 ヒト血清中のD−アラビニトールの放射性同位元素交換
アッセイ トリチウム交換アッセイプロトコール アッセイインキュベーション溶液(容量=0.1ml)
は、0.05mlの限外濾過ヒト血清、0.2mmol/lの
非標識NAD+ 、0.015mmol/l(0.62Ci/mm
ol)〔4(s)− 3H〕NADH、2mg/ml BSA、
0.2mmol/lDTT、4mmol/l Mg2+、40mmol
/l Tris(pH9.2)および0.35IU C.
tropicalis D−アラビニトールデヒドロゲ
ナーゼを含有させた。インキュベーションは室温で2時
間行い、トリチウムの〔4(s)− 3H〕NADHから
D−アラビニトールへの、D−アラビニトールデヒドロ
ゲナーゼ触媒変換を促進した。インキュベーション後、
サンプルを0.9mlの蒸留水に希釈し、予めOH型に平
衡化したAG 2−X8(Bio Rad,Cat.N
o.731−6247)のカラムに適用した。カラムを
6mlの蒸留水で溶出し、溶出液を集め、250mmol/l
のNH4 OAc(pH8.8)で1:1(v/v)に希釈
し、予めNH4 OAc緩衝液で平衡化したフェニルボロ
ネート(Pierce,3747 North Mer
idanRoad,P.O.Box117,Rockf
ord III .61105,Cat.No.2036
8)のカラム1mlに適用した。カラムを10mlの250
mmol/lのNH4 OAc(pH8.8)で洗浄し、ついで
4mlのギ酸で溶出した。ギ酸溶出液について、シンチレ
ーションスペクトロメトリーによりトリチウムを分析し
た。
【0077】トリチウム交換アッセイの検量曲線 正常ヒト血清のプールに様々な量のD−アラビニトール
を添加して、、一連のアッセイを実施し、その結果を表
7にまとめる。回収されたトリチウム(Y−軸)を添加
D−アラビニトール量(x−軸)に対してプロットし
て、アッセイの検量曲線が得られた。この曲線のX−切
片の絶対値は、血清のプール中に存在する内因性のD−
アラビニトールとD−リブロースの合計を示す。D−リ
ブロースの内因性血清濃度は、アッセイを類似の条件
下、ただしNAD+ の不存在下に行い、D−アラビニト
ールへのトリチウムの取り込みを測定して得られる。検
量曲線は直線(平均r2 =0.990)で、補足サンプ
ル中のD−アラビニトールの測定値との期待値の差は
0.42μmol /lまたは7.9%未満であった。
【表7】 トリチウム交換アッセイの検量曲線 ────────────────────────────────── アッセイ番号 添加D−アラビニトール 回収トリチウム (μmol /L) (cpm×0.001) ────────────────────────────────── 1 0 25.5 2 2 45.3 3 4 62.8 4 6 72.9 5 8 90.8 ────────────────────────────────── y=27.82+7.91x r2 =0.990
【0078】例6 ヒト血清中D−アラビニトールの自動発色アッセイ 自動発色アッセイプロトコール アッセイはCOBAS−MIRA(Hoffmann
LaRoche)によって実施した。サンプルは、蛍光
アッセイプロトコールに指示したように、煮沸して前処
理したヒト血清とした。希釈剤(1mol /l グリシ
ン、pH10.5)のほかに、以下の3種の試薬を加え
た。 1. 酵素試験〔10mmol/l Tris/酢酸塩(pH
6.0)、100mmol/l NaCl,10mmol/1
Mg2+、2.33mmol/l NAD+、20μg/ml
BSA、および3.5IU/ml C.tropica
lis D−アラビニトールデヒドロゲナーゼ〕 2. カップリング試薬〔3.18mmol/l ヨードニト
ロテトラゾリウム(INT)、66.7mmol/l ED
TA(pH9.0)および0.03% Pluronic
25R2〕 3. ジアホラーゼ試薬〔PBS中60U/ml C.kl
uyveriジアホラーゼ(Sigma Cat. No.
02381)〕 サイクル時間25秒、インキュベーション温度30℃で
MIRAにより以下のアッセイ工程を実施した。 サイクル1:サンプル(容量=85+10μl 希釈
剤)と酵素試薬(容量=100μl)を混合、 サイクル37:カップリング試薬(容量=15+5μl
蒸留水を添加、 サイクル38:Abs500nm を読む、 サイクル39:ジアホラーゼ試薬(容量=3+5μl蒸
留水)を添加、 サイクル40:Abs500nm を読む。 アッセイ結果、ΔA=Abs500nm ・サイクル40−A
bs500nm ・サイクル38
【0079】自動発色アッセイの検量曲線 正常ヒト血清のプールに様々な量のD−アラビニトール
を添加して、一連のアッセイを実施し、その結果を表8
にまとめる。この血清のプール中の内因性D−アラビニ
トールのレベルは、Wong & Brauer(J.
Clin.Microbio.26、1670、198
8)の酵素法により予め1.0μmol /lと定量されて
いた。平均Abs500nm (Y−軸)を総血清D−アラビ
ニトール量(内因性+添加量)(x−軸)に対してプロ
ットして、アッセイの検量曲線が得られた。検量曲線は
直線(r2 =1.00)で、補足サンプル中のD−アラ
ビニトールの測定値との期待値の差は0.17μmol /
lまたは1.0%未満であった。
【表8】 自動発色アッセイの検量曲線 ──────────────────────────────────── アッセイ番号 血清D−アラビニトール 平均ΔAbs500nm (μmol /L) (×103 ) ──────────────────────────────────── 1 1.0 9.4 2 6 16.5 3 11 23.65 4 16 31.35 5 21 38.45 6 26 45.45 ─────────────────────────────────── y=7.89+1.45x r2 =1.00
【0080】それぞれモノクローナル抗体5E11およ
び3D6を産生するDADH 1E11およびDADH
1−3D6とめいめいされた細胞系は、ブタペスト協
定に基づき、1991年6月18日に、America
n Type Culture Collection
(ATCC,12301 Parklawn Driv
e,Rockville,Maryland 2885
2,USA)に寄託された。受付番号はそれぞれ、HB
10776およびHB10777である。寄託はSav
a Companyによって行われたが、この会社は、
出願人、Syntex(U.S.A.)Inc.の全額
出資の子会社であり、Syntexに代わって行われた
ものである。これらのマウスハイブリドーマP3X63
−AG8.653×Balb/C脾臓細胞系についての
詳細は上記例2を参照されたい。
【0081】以上、本発明を、その明確化と理解のため
の例示および実施例によって詳細に説明したが、本発明
は、その請求の範囲内において、改変および修飾の実行
が可能なことは自明であろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01N 33/53 G01N 33/569 A 33/569 33/573 A 33/573 33/577 B 33/577 C12N 15/00 C (72)発明者 アーサー シー.スウィチェンコ アメリカ合衆国カリフォルニア州サニー ベイル,ダブリュ.ニッカーボッカー ドライブ 1018 (72)発明者 メラニー ダブリュ.クォング アメリカ合衆国カリフォルニア州ラ ジ ョラ,レジェンツ ロード 9118,アパ ートメント エィチ. (72)発明者 マン − イング ロウリー ウオング アメリカ合衆国カリフォルニア州フレモ ント,チャマ ウエイ 152 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 9/02 C12N 15/02 - 15/08 C12P 21/08 C12Q 1/04 C12Q 1/32 G01N 33/53 - 33/577 BIOSIS(DIALOG) MEDLINE(STN) WPI(DIALOG)

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カンジダ属由来のD−アラビニトールデ
    ヒドロゲナーゼ酵素であって、D−アラビニトールの酸
    化を、他の天然に存在するポリオールの酸化に比べ、少
    なくとも10倍速い速度で触媒することは可能である
    が、D−マンニトールの酸化を触媒することは実質的に
    不可能であることを特徴とし、D−マンニトールを酸化
    することができる他の酵素は実質的に含まない上記酵
    素。
  2. 【請求項2】 D−アラビニトールの酸化を、他の天然
    に存在するポリオールの酸化に比べ、少なくとも20倍
    速い速度で触媒することが可能である請求項1記載のD
    −アラビニトールデヒドロゲナーゼ酵素。
  3. 【請求項3】 (1) D−アラビニトールの含有が疑われ
    るメジウム、および(2) D−アラビニトールの酸化を触
    媒することは可能であるが、D−マンニトールの酸化を
    触媒することは実質的に不可能な請求項1または2記載
    のD−アラビニトールデヒドロゲナーゼ酵素を混合し、
    上記D−アラビニトールの酸化の結果として生成する生
    成物を上記メジウムについて試験する各工程からなるD
    −アラビニトールの測定方法。
  4. 【請求項4】 メジウムはNAD+ を含有し、酸化によ
    って生成するNADHの量を直接または間接的に検出す
    ることによって試験される請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 宿主内のカンジダ属微生物の存在を検出
    する方法において、宿主からのサンプルにつき、基質と
    してD−アラビニトールを利用できるが基質としてD−
    マンニトールは実質的に利用できない請求項1または2
    記載のD−アラビニトールデヒドロゲナーゼ酵素を用い
    てD−アラビニトールの存在を調べる各工程からなる方
    法。
  6. 【請求項6】 患者のカンジダ感染を検出する方法にお
    いて、患者からのサンプルと、NAD+ によるD−アラ
    ビニトールの酸化は触媒できるが、D−マンニトールの
    酸化を触媒することは実質的に不可能な請求項1または
    2記載のD−アラビニトールデヒドロゲナーゼ酵素を混
    合し、その混合物について、カンジダ感染の臨床的診断
    の補助として使用できるNADHの生成量を試験する各
    工程からなる方法。
  7. 【請求項7】 (1) 基質としてD−アラビニトールを利
    用できるが基質としてD−マンニトールは実質的に利用
    できない請求項1または2記載のD−アラビニトールデ
    ヒドロゲナーゼ酵素、および(2) NAD+ からなるカン
    ジダ属微生物を検出するための組成物。
  8. 【請求項8】 (1) D−マンニトールの酸化を触媒する
    ことは実質的に不可能な請求項1または2記載のD−ア
    ラビニトールデヒドロゲナーゼ酵素プレパレーション、
    および(2) NAD+ の、パッケージした組み合わせから
    なる、カンジダ属微生物を検出するためのキット。
  9. 【請求項9】 ジアホラーゼおよびそのジアホラーゼの
    基質からなる請求項8記載のキット。
  10. 【請求項10】 基質はレザズリンまたはp−ヨードニ
    トロテトラゾリウムである請求項8または9記載のキッ
    ト。
  11. 【請求項11】 D−アラビニトールの酸化に特異的な
    精製型の請求項1または2記載の酵素。
  12. 【請求項12】 請求項1、2および11のいずれか一
    項に記載の酵素を特異的に認識するモノクローナル抗
    体。
  13. 【請求項13】 細胞系DADH1−3D6(寄託番号
    ATCC HB10777)によって産生されるモノク
    ローナル抗体3D6または細胞系DADH1−5E11
    (寄託番号ATCC HB10776)によって産生さ
    れるモノクローナル抗体5E11である請求項12記載
    のモノクローナル抗体。
  14. 【請求項14】 少なくとも1種の請求項13記載のモ
    ノクローナル抗体に結合可能で、D−マンニトールを酸
    化できる他の酵素を実質的に含まない請求項1または2
    記載のD−アラビニトールデヒドロゲナーゼ酵素。
  15. 【請求項15】 (1) D−アラビニトールの含有が疑わ
    れるメジウム、および(2) 少なくとも1種の請求項13
    記載のモノクローナル抗体に結合可能で、D−マンニト
    ールの酸化を触媒できる他の酵素を実質的に含まない請
    求項1または2記載のD−アラビニトールデヒドロゲナ
    ーゼ酵素を混合し、D−アラビニトールの酸化生成物を
    上記メジウムについて試験する各工程からなるD−アラ
    ビニトールの測定方法。
  16. 【請求項16】 微生物Candida tropic
    alisまたはCandida shehataeに由
    来する請求項1、2、11および14のいずれか一項に
    記載の酵素。
  17. 【請求項17】 酵素は微生物Candida tro
    picalisまたはCandida shehata
    eに由来する請求項3〜6および15のいずれか一項に
    記載の方法。
  18. 【請求項18】 酵素は微生物Candida tro
    picalisまたはCandida shehata
    eに由来する請求項7記載の組成物。
  19. 【請求項19】 酵素は微生物Candida tro
    picalisまたはCandida shehata
    eに由来する請求項8〜10のいずれか一項に記載のキ
    ット。
  20. 【請求項20】 酵素は微生物Candida tro
    picalisまたはCandida shehata
    eに由来する請求項12または13記載のモノクローナ
    ル抗体。
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