JP3202873U - 美容ローラー - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単に肌の手入れを行うことができる美容ローラーを提供する。【解決手段】美容ローラーは回転体2を備える。回転体2の長手方向に対して略直交する方向の回転体2の断面形状は略六角形状である。回転体2の長手方向の一端に位置する面には、回転体2の内部と外部を連通する液体投入口2Aが形成されている。液体投入口2Aが形成された面に対して略直交する面すなわち回転体2の側面に、内部と外部を連通する液体滲出口2Bが形成されている。回転体2の内部には液体収容空間2Eが形成されており、回転体2は内部に液体を収容可能である。シート状の親水性ポリウレタンスポンジフォーム3が回転体2の液体滲出口2Bを閉塞した状態で液体滲出口2Bに嵌合されている。回転体2の内部に投入された液体は、親水性ポリウレタンスポンジフォーム3に接触することができ、親水性ポリウレタンスポンジフォーム3から液体を滲み出させることができる。【選択図】図2

Description

本考案は美容ローラーに関する。詳しくは、例えば顔の肌や手の肌の手入れに使用される美容ローラーに係るものである。
紫外線量の増加、自動車の排気ガス量の増加、さらには気密性が高く冷暖房効果が高い室内の乾燥などの生活環境の変化により、肌(皮膚)の手入れに対する意識が高まっている。
すなわち、紫外線を長年にわたり浴び続けると、皮膚ガンなどの病気になるリスクが高まるという報告がある。
また、排気ガスに含まれる金属粒子や油粒子は、少しずつではあるが確実に肌に付着している。
さらに、肌に対する消費者の考え方も変化してきた。
すなわち、かつては角質や皮脂は単なる老廃物や邪魔者であり、これらを完全に洗い落とした方が病気などの予防になると思われていた。
しかし、角質層の反射によって紫外線の防御を行い、皮脂によって乾燥や細菌の繁殖を防いでいることが判り、このような肌本来が持つ抵抗力を高めようという考え方へ変化してきた。
また、肌を手入れする方法の中で、器具を用いて肌の手入れを行う方法がある。例えば、特許文献1には、図5に示すような美容ローラーが記載されている。
すなわち、特許文献1に記載の美容ローラー101は、皮膚に接触する面に、粒状体104を複数個有する断面が正多角形の棒状のローラー部102を備える。
また、美容ローラー101は、ローラー部102の一方の端部に装着され、ローラー部102を回動自在に支持する把持部103を備える。
また、粒状体104は、酸化チタンなどの強誘電体または強誘電体を含む材料の表面に、n型半導体膜がコーティングされ、その上にさらにp型半導体膜がコーティングされたものである。
また、粒状体104の外周には、トルマリンなどのマイナスイオン発生材の粉末を混入したシリコン製のクッションリング105が装着されている。
特開2012‐120633号公報
しかしながら、特許文献1に記載の美容ローラーは、簡単に肌の手入れを行うという点では不充分であった。
すなわち、乾燥している肌に美容ローラーを使用すると、ローラーの刺激により「シワ」や「たるみ」を引き起こす可能性があるので、美容液などの基礎化粧品を顔などに塗り、保湿してから美容ローラーを使用する。
このとき、基礎化粧品が手についてしまい、基礎化粧品を顔に塗った後、手がベタベタするため手についた基礎化粧品を拭き取るという動作が生じていた。そして、拭き取った後に美容ローラーを使用するという煩雑さの問題が生じていた。
しかし、特許文献1に記載の美容ローラーは、このような問題を解決できるものではなかった。
本考案は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、簡単に肌の手入れを行うことができる美容ローラーを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案の美容ローラーは、長手方向を中心として回転可能であり、かつ、長手方向の一端に位置する面に内部と外部を連通する第1の開口部が形成されており、かつ、該第1の開口部が形成された面に対して略直交する面に内部と外部を連通する第2の開口部が形成されており、かつ、内部に液体を収容可能な回転体と、該回転体の前記第2の開口部に嵌合されており、複数の微細孔が形成された多孔質部材とを備える。
ここで、長手方向を中心として回転可能である回転体によって、回転体を肌に接触させながら美容ローラーを動かし、肌をマッサージできる。
また、長手方向の一端に位置する面に内部と外部を連通する第1の開口部が形成されており、かつ、内部に液体を収容可能な回転体によって、第1の開口部から回転体の内部に液体を投入して回転体の内部に液体を収容したり、第1の開口部から内部の液体を排出したりすることができる。
また、第1の開口部が形成された面に対して略直交する面に内部と外部を連通する第2の開口部が形成されており、かつ、内部に液体を収容可能な回転体と、回転体の第2の開口部に嵌合されており、複数の微細孔が形成された多孔質部材とによって、回転体の内部の液体を、多孔質部材を通して滲み出させることができる。
また、本考案の美容ローラーにおいて、回転体は導電性を有しており、本考案の美容ローラーは、回転体と電気的に接続されており、かつ、回転体に電気を供給可能な通電部を備えるものとすることができる。
この場合、回転体の内部の液体に通電して液体をイオン化できるので、液体を肌に浸透させやすくなる。
さらに、通電部を備える本考案の美容ローラーにおいて、通電部は、パルス状に電気を供給可能であるものとすることができる。
この場合、連続して電気を供給する場合に比べて、消費電力を抑えることができる。
また、本考案の美容ローラーは、回転体の外側面に突出して取付けられており、かつ、ゲルマニウムを有するゲルマニウム含有部材を備えるものとすることができる。
この場合、ツボ刺激効果が向上し、血流や血行を促進することができる。
また、本考案の美容ローラーにおいて、回転体の長手方向に対して略直交する方向の回転体の断面形状が略六角形状であるものとすることができる。
この場合、回転体を肌に接触させながらの回転の容易性を維持しつつ、回転体を肌に接触させながら回転させる度に、回転体の側面を肌に当てることができ、指で肌を軽く叩く行為である「タッピング」と同じマッサージを行うことができる。
また、本考案の美容ローラーは、内部と外部を連通する開口部が形成されており、かつ、開口部が形成された領域とは別の領域に内部と外部を連通するスリットが形成されており、かつ、回転体の内部に収容可能であり、かつ、内部にマグネシウムが収容されているマグネシウム収容体を備えるものとすることができる。
この場合、内部と外部を連通する開口部が形成されていることによって、開口部からマグネシウム収容体の内部にマグネシウムを投入してマグネシウムを収容したり、開口部から内部のマグネシウムを取出したりすることができる。
また、回転体の内部に収容可能であり、開口部が形成された領域とは別の領域に内部と外部を連通するスリットが形成されていることによって、回転体の内部に収容された液体の水分が、内部に収容されたマグネシウムにスリットを通って接触して反応し、水素を発生させることができる。
本考案に係る美容ローラーは、簡単に肌の手入れを行うことができる。
本考案を適用した美容ローラーの第1の実施形態を示す概略図である。 図1に示す本考案を適用した美容ローラーの回転体と、回転体から取外された親水性ポリウレタンスポンジフォームの一例を示す概略図である。 図1に示す本考案を適用した美容ローラーを使用したときの美容液の成分の浸透の様子を説明する概略図である。 本考案を適用した美容ローラーの第2の実施形態を示す概略図である。 従来の美容ローラーを示す概略図である。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本考案の理解に供する。
<第1の実施形態>
図1は、本考案を適用した美容ローラーの第1の実施形態を示す概略図である。また、図2は、図1に示す本考案を適用した美容ローラーの回転体と、回転体から取外された親水性ポリウレタンスポンジフォームの一例を示す概略図である。
図1に示す本考案の第1の実施形態の美容ローラー1は、長手方向を中心として回転方向10に回転可能な回転体2を備える。すなわち、回転体2は、長手方向を中心として、正方向と逆方向の2つの方向に回転可能である。
従って、使用者は回転体2を自分の肌に当てたまま回転体2を回転させて、回転体2の長手方向に対して略直交する方向に回転体2を往復運動させることができる。
また、回転体2はアルミニウムなどの導電性材料で構成されており、導電性を有する。
また、本考案の美容ローラー1は、回転体2と電気的に接続されており、かつ、回転体2にパルス状に電気を供給可能な通電部6を備える。
また、通電部6は、例えば電圧1.0〜2.0V、電流0.01〜0.1Aの電気を供給可能である。
また、パルス状の電気の周波数は、例えば2〜4Hzである。
また、本考案の美容ローラー1は、通電部6の、回転体2に接続した側とは反対側に取付けられた把持部8を備える。
また、把持部8は電池カバーも兼ねており、把持部8の内部には電池が取付けられている。
また、通電部6と把持部8の間には、電池残量を確認するためのLED発光部7が設けられている。
また、図示していないが、把持部8の、通電部6に取付けられた側とは反対側の端部に、電池残量を確認するためのボタンが設けられている。
また、図2に示すように、回転体2の長手方向に対して略直交する方向の回転体2の断面形状は略六角形状である。なお、図2において、回転体2の一部を切り欠いて図示している。
このような回転体2を例えば顔に当てながら回転方向10に回転させると、回転体2の6つの側面が、回転する度に肌に当たり、タッピングと同じマッサージを行うことができる。
このようなマッサージによって、表情筋を動かし、口元や頬の肌が引き締まる。その結果、「シワ」や「たるみ」を改善することができる。
また、回転体2を肌に当てながら回転させると、体内の老廃物や毒素を流し出すリンパ液の流れがよくなり、代謝や循環が良くなったり、ほうれい線が消えたりするなどの効果も発揮することができる。
また、肌は血流が悪くなると、全体的に機能が衰えるので、美容成分を肌に充分に浸透させて肌そのものの働きを向上させるためには、血行を良くしておくことが大切である。
ここで、回転体2によるタッピングにより、血管や周りにある神経を適度に刺激して血管が広がり、血流を妨げる筋肉の固まりを防ぐことで血行を改善できる。
また、湯船に浸かっているときや風呂上がりなどの血行が良いときに、本考案の美容ローラー1の回転体2を肌に当てて回転させることで、より一層、美容成分を肌に浸透させることができる。
また、図2に示すように、回転体2の長手方向の一端に位置する面には、回転体2の内部と外部を連通する液体投入口2Aが形成されている。
ここで、液体投入口は第1の開口部の一例である。
また、回転体2の長手方向の他端に位置する面は閉塞されている。
また、液体投入口2Aの内側面にはネジ山が形成されており、外側面にネジ山が形成されたキャップ5を液体投入口2Aに着脱できるようになっている。
キャップ5を液体投入口2Aに装着することで、液体投入口2Aを閉塞できる。
また、図2に示すように、液体投入口2Aが形成された面に対して略直交する面すなわち回転体2の側面に、内部と外部を連通する液体滲出口2Bが形成されている。
また、液体滲出口2Bは、回転体2の長手方向と同じ方向に延びている。
ここで、液体滲出口は第2の開口部の一例である。
また、回転体2の内部には液体収容空間2Eが形成されており、回転体2は内部に液体を収容可能である。
また、回転体2の外側表面は、酸化チタン、マグネシウム、プラチナおよびセラミックの中の少なくとも1つで被覆されていてもよい。
ここで、回転体2の外側表面が酸化チタンで被覆されていれば、酸化チタンが有する光触媒効果により回転体2の外側表面の雑菌の繁殖を抑制することができる。
また、回転体2の外側表面がマグネシウムで被覆されていれば、肌の水分とマグネシウムが反応して水素を発生させ、肌に含まれる活性酸素などを中和して体外に排出する抗酸化作用を発揮することができる。
また、回転体2の外側表面がプラチナで被覆されていれば、老化の原因となる活性酸素を除去し、また、マイナスイオンを発生させ、毛穴の汚れを浮き上がらせることができる。
また、回転体2の外側表面がセラミックで被覆されていれば、遠赤外線を発するので肌を温め、血行を良くすることができる。
また、本考案の美容ローラー1は、回転体2の液体滲出口2Bを閉塞した状態で液体滲出口2Bに嵌合されたシート状の親水性ポリウレタンスポンジフォーム3を備える。
また、親水性ポリウレタンスポンジフォーム3には、複数の微細孔が形成されている。
ここで、親水性ポリウレタンスポンジフォームは多孔質部材の一例であり、複数の微細孔が形成された多孔質のものであれば、必ずしもポリウレタンで構成されたものに限定されないことは勿論である。
また、図2に示すように、液体滲出口2Bには段差が設けられている。
ここで、液体滲出口2Bの段差に、液体滲出口2Bの長手方向の長さと略同じ長さを有する支持体2Cが架設される。
また、支持体2Cの短手方向の長さは、液体滲出口2Bの短手方向の長さよりも短い。
また、支持体2Cの両端は傾斜している。すなわち、支持体2Cの、液体滲出口2Bの段差に接する側の長さよりも、段差に接する側とは反対側の長さの方が短い。
また、シート状の親水性ポリウレタンスポンジフォーム3の長手方向の長さは、液体滲出口2Bの長手方向の長さと略同じであり、シート状の親水性ポリウレタンスポンジフォーム3の短手方向の長さは、液体滲出口2Bの短手方向の長さと略同じである。
すなわち、親水性ポリウレタンスポンジフォーム3の一方の面の形状および面積は、液体滲出口2Bの形状および面積と略同じであるため、親水性ポリウレタンスポンジフォーム3は液体滲出口2Bを閉塞する。
また、嵌合用フレーム2Dの長手方向の長さは、液体滲出口2Bの長手方向の長さと略同じであり、嵌合用フレーム2Dの短手方向の長さは、液体滲出口2Bの短手方向の長さと略同じである。
また、嵌合用フレーム2Dの厚み、すなわち嵌合用フレーム2Dの長手方向および短手方向に対して略直交する方向の長さは、液体滲出口2Bが形成された回転体2の外側面から液体滲出口2Bの段差までの長さと略同じである。
また、嵌合用フレーム2Dには、一方の面と、この一方の面と対向する他方の面との間を貫通する穴が形成されている。
また、回転体2の外側面に対して略平行な液体滲出口2Bの段差の面の面積は、この液体滲出口2Bの段差の面に接触する嵌合用フレーム2Dの面の面積と略同じである。
次に、親水性ポリウレタンスポンジフォーム3を液体滲出口2Bに嵌合するときの手順を説明する。
支持体2Cを液体滲出口2Bの段差に架設した後、支持体2Cの上に親水性ポリウレタンスポンジフォーム3を置く。
そして、嵌合用フレーム2Dを液体滲出口2Bに嵌め込む。
このようにして親水性ポリウレタンスポンジフォーム3を液体滲出口2Bに嵌合することで、親水性ポリウレタンスポンジフォーム3の四辺縁部が嵌合用フレーム2Dによって液体滲出口2Bの段差に押し当てられる一方で、支持体2Cが親水性ポリウレタンスポンジフォーム3の略中央部を支持する。
従って、親水性ポリウレタンスポンジフォーム3は略中央部が隆起した山形状となり、嵌合用フレーム2Dの貫通穴から突出した状態となる。
また、嵌合用フレーム2Dによって液体滲出口2Bの段差に押し当てられた親水性ポリウレタンスポンジフォーム3の四辺縁部以外の箇所は、嵌合用フレーム2Dの貫通穴を通して露出している。
また、支持体2Cの短手方向の長さは、液体滲出口2Bの短手方向の長さよりも短いので、回転体2の内部に投入された液体は、支持体2Cに邪魔されることなく親水性ポリウレタンスポンジフォーム3に接触することができ、親水性ポリウレタンスポンジフォーム3から液体を滲み出させることができる。
ここで、多孔質部材を第2の開口部に嵌合できるのであれば、必ずしも支持体や嵌合用フレームを用いなくてもよい。
しかし、このように支持体を用いれば、多孔質部材である親水性ポリウレタンスポンジフォームの略中央部を隆起させて肌に接触させやすくなるので好ましい。
また、嵌合用フレームを用いて嵌合させれば、多孔質部材である親水性ポリウレタンスポンジフォームを着脱可能に、第2の開口部である液体滲出口に嵌合させることができ、親水性ポリウレタンスポンジフォームが劣化した場合は、新しい親水性ポリウレタンスポンジフォームと取替えることができるので好ましい。
また、本考案の美容ローラー1は、回転体2の外側面に突出して取付けられており、かつ、ゲルマニウムを有するドーム状のゲルマニウムチップ4を備える。
また、図1に示すように、複数個のゲルマニウムチップ4が回転体2の長手方向と同じ方向に取付けられている。
ここで、ゲルマニウムチップは、ゲルマニウム含有部材の一例である。
ゲルマニウムチップ4は、ゲルマニウムを含む鉱石から精製された純度99.999パーセントのゲルマニウムインゴッドを粉砕して得られたゲルマニウムパウダーを成型したものである。
また、回転体の外側面に突出して取付けられており、ゲルマニウムを有するのであれば必ずしもゲルマニウムチップはドーム状でなくてもよく、例えば円盤状や円錐状であってもよい。
ここで、高純度のゲルマニウムは人体に接触し32℃を超えるとマイナスの自由電子が外に飛び出し、プラスに偏りがちな生体電流の乱れを整えて電位バランスの正常化をもたらす。
その結果、血液や細胞の中を移動するマイナス電子が諸症状の改善緩和に働きかけると考えられている。
また、断面形状が略六角形状である回転体2は、液体滲出口2Bが形成された側面とゲルマニウムチップ4が取付けられた側面を交互に有している。
すなわち、断面形状が略六角形状である回転体2の6つの側面のうち、液体滲出口2Bが形成された側面が3つと、ゲルマニウムチップ4が取付けられた側面が3つである。
また、液体滲出口とゲルマニウムチップを同じ側面に設けることもできる。
ここで、回転体は、必ずしも液体滲出口が形成された側面とゲルマニウムチップが取付けられた側面を交互に有していなくてもよく、例えば液体滲出口が形成された側面が連続していたり、ゲルマニウムチップが取付けられた側面が連続していたりしてもよい。
また、回転体のすべての側面を、液体滲出口が形成された側面とすることもできる。
また、ゲルマニウムチップに加えてさらに、例えばセラミックパウダーを成型したものであるセラミックチップや、酸化チタンパウダーを成型したものである酸化チタンチップを、回転体の外側面に突出して取付けることもできる。
また、多孔質部材に、ゲルマニウム、チタンおよびプラチナの中の少なくとも1つを配合することもできる。
ここで、本考案の美容ローラーは、必ずしも通電部を備えていなくてもよい。
しかし、本考案の美容ローラーが通電部を備えていれば、回転体の内部の液体に通電して液体をイオン化できるので、液体を肌に浸透させやすくなり、好ましい。
また、必ずしも通電部はパルス状に電気を供給可能でなくてもよい。
しかし、通電部がパルス状に電気を供給可能であれば、連続して電気を供給する場合に比べて、消費電力を抑えることができるので好ましい。
また、本考案の美容ローラーは、必ずしもゲルマニウム含有部材を備えていなくてもよい。
しかし、本考案の美容ローラーがゲルマニウム含有部材を備えていれば、ツボ刺激効果が向上し、血流や血行を促進することができるので好ましい。
また、回転体の断面形状は、必ずしも略六角形状でなくてもよい。
しかし、回転体の断面形状が略六角形状であれば、回転体を肌に接触させながらの回転の容易性を維持しつつ、回転体を肌に接触させながら回転させる度に、回転体の側面を肌に当てることができ、指で肌を軽く叩く行為である「タッピング」と同じマッサージを行うことができるので好ましい。
次に、本考案の美容ローラー1を使用した肌の手入れの一例を説明する。また、図3は、図1に示す本考案を適用した美容ローラーを使用したときの美容液の成分の浸透の様子を説明する概略図である。
液体投入口2Aに装着されたキャップ5を外し、液体投入口2Aから16mLの美容液を回転体2の内部へ投入する。
そして、回転体2の内部へ美容液を充填し終わった後、キャップ5を液体投入口2Aに装着して液体投入口2Aを閉じる。
次に、本考案の美容ローラー1の通電部6を手で握る。
そして、図3に示すように、本考案の美容ローラー1の回転体2を、使用者自身の肌すなわち角質層9に接触させる。
すると、使用者の身体と本考案の美容ローラー1との間で回路が形成され、美容液に通電して美容液がマイナスイオンにイオン化される。すなわち美容成分がマイナスイオンに帯電される。
そして、マイナスイオンにイオン化された美容液が親水性ポリウレタンスポンジフォーム3を通して液体滲出口2Bから滲み出て、使用者の肌に塗布される。
このとき、微弱な電流すなわち0.01Aのマイナスイオンの電流を角質層9に流している。
また、このときの電圧は交流1.5Vであり、イオン最大発生値は約1.1×1015個/秒である。
また、図3に示すように角質層9はプラスイオンが多い層である。
従って、マイナスイオンに帯電した美容成分がプラスイオンに帯電した角質層9に引き寄せられ、肌の真皮層にまで浸透する。
さらに、角質層9と、図示していないが角質層9の奥側に位置する顆粒層との間には微弱な電気が流れており、これが電気の膜を形成して美容成分の浸透を阻むバリアとなっているが、本考案の美容ローラー1が流す微弱な電流が、この電気の膜を弱める。
また、マイナスイオンに帯電した美容成分に、同じマイナスイオンの電流を当てて電気の反発し合う原理も利用している。こうすることで、美容成分を押し込むようにして肌の真皮層にまで浸透させることができる。
また、電気を流さずに本考案の美容ローラー1を使用する場合は、通電部6に指が触れないように把持部8を握る。
この場合でも、液体滲出口2Bから美容液を滲み出させて肌に美容液を塗布しながら、ゲルマニウムチップ4と回転体2のタッピングとによる肌のマッサージを行うことができる。
このとき、回転体2のタッピングによる肌のマッサージによって肌の血行が良くなり、美容液の浸透率を高めることができる。
また、回転体2の内部に充填する液体は必ずしも美容液でなくてもよく、電気を通しやすい化粧水を用いることもできる。
<第2の実施形態>
図4は、本考案を適用した美容ローラーの第2の実施形態を示す概略図である。
図4に示す本考案の第2の実施形態の美容ローラー21が、回転体2の内部に収容されるスリーブ22を備える点で、本考案の第2の実施形態の美容ローラー21は図1に示す本考案の第1の実施形態の美容ローラー1と相違する。
ここで、スリーブ22は長手方向を有し、長手方向に対して略直交する方向のスリーブ22の断面形状は略円形状である。
また、スリーブ22の長手方向の一端に位置する面には、スリーブ22の内部と外部を連通するマグネシウム顆粒投入口22Aが形成されている。
また、スリーブ22の長手方向の他端に位置する面は閉塞されている。また、スリーブはマグネシウム収容体の一例である。
また、マグネシウム顆粒投入口22Aが形成された領域とは別のスリーブ22の領域に、内部と外部を連通する複数のスリット22Bが形成されている。
ここで、スリット22Bは、スリーブ22の周方向に形成されている。また、スリット22Bは、スリーブ22の長手方向に対して略直交する面において、互いに対向して2箇所に形成されている。
また、図4に示すように、スリット22Bはスリーブ22の長手方向に並列に形成されている。
また、スリーブ22の大きさは、回転体2の内部に収容できる大きさである。
ここで、スリーブ22は、回転体2の液体投入口2Aを通して回転体2の内部に収容できる構成となっている。
また、スリーブ22の内部には、例えば直径1〜1.5mmの複数のマグネシウム顆粒24が収容される。
また、スリット幅Wは、マグネシウム顆粒24の直径よりも小さい。従って、マグネシウム顆粒24はスリット22Bを通って外部へ抜け落ちることはない。
また、スリーブ22のマグネシウム顆粒投入口22Aには、蓋23が着脱可能に取付けられる。蓋23をマグネシウム顆粒投入口22Aに装着することで、マグネシウム顆粒投入口22Aを閉塞できる。
次に、マグネシウム顆粒24が収容されたスリーブ22を回転体2に収容する方法を説明する。
蓋23を取外して、マグネシウム顆粒投入口22Aからマグネシウム顆粒24をスリーブ22の内部に投入する。
そして、蓋23をマグネシウム顆粒投入口22Aに装着し、マグネシウム顆粒24が収容されたスリーブ22を得る。
次に、このスリーブ22を、回転体2の液体投入口2Aから回転体2の内部に挿入し、キャップ5を液体投入口2Aに装着する。
ここで、美容液もしくは化粧水は、スリーブ22を回転体2の内部に挿入する前に回転体2の内部に投入してもよいし、また、挿入した後に投入してもよい。
また、マグネシウム顆粒24を収容したスリーブ22を、回転体2の内部に収容する場合、回転体2の外側表面はマグネシウムで被覆される必要はない。
なぜなら、回転体2の内部に収容された、美容液もしくは化粧水に含まれる水分が、スリーブ22のスリット22Bを通ってマグネシウム顆粒24と接触して反応し、水素を発生させることができるからである。
また、回転体2の外側表面がマグネシウムで被覆されていないことによって、回転体2を肌に当てている最中や肌に当てた後に、酸化被膜等による黒色変色や斑状のシミなどの事象が発生するおそれがない。
すなわち、マグネシウム顆粒24を収容したスリーブ22を回転体2の内部に収容することによって、回転体2の外側表面の酸化被膜等による黒色変色や斑状のシミなどの事象発生の心配をすることなく、水素を発生させ、肌に含まれる活性酸素などを中和して体外に排出する抗酸化作用を発揮することができる。
また、回転体の外側表面がマグネシウムで被覆されている場合、長時間の使用で水素の発生量が低下してくると美容ローラー自体を取替える必要があるが、マグネシウム収容体を用いていれば、新しいマグネシウム収容体に取替えるだけでよいので、費用を抑えることができる。
また、マグネシウム収容体は必ずしも長手方向を有し、長手方向に対して略直交する方向のマグネシウム収容体の断面形状が略円形状でなくてもよいが、このような形状であれば回転体に入れたり回転体から出したりしやすいので好ましい。
以上のように、本考案の美容ローラーは、長手方向を中心として回転可能である回転体を備えるので、回転体を肌に接触させながら美容ローラーを動かし、肌をマッサージできる。
また、この回転体は、長手方向の一端に位置する面に内部と外部を連通する第1の開口部が形成されており、かつ、内部に液体を収容可能であるので、第1の開口部から回転体の内部に液体を投入して回転体の内部に液体を収容したり、第1の開口部から内部の液体を排出したりすることができる。
さらに、この回転体は、第1の開口部が形成された面に対して略直交する面に内部と外部を連通する第2の開口部が形成されており、また、本考案の美容ローラーは、回転体の第2の開口部に嵌合されており、複数の微細孔が形成された多孔質部材を備えるので、回転体の内部の液体を、多孔質部材を通して滲み出させることができる。
従って、美容液などの基礎化粧品を回転体の内部に充填するだけで、基礎化粧品が手につくおそれもなく、多孔質部材を通して基礎化粧品を滲み出させることができ、また、回転体による肌のマッサージで肌の血行が良くなり、基礎化粧品を浸透させやすくなるので、本考案の美容ローラーは、簡単に肌の手入れを行うことができる。
また、回転体の内部に美容液を充填せずに、美容液を浸透させたカバーを回転体に被せることも考えられるが、その場合でもカバーを被せるときにカバーを手で触るため、手に美容液がついてしまい、結局は手がベタベタするので拭き取るという動作が生じてしまう。
また、カバーを回転体に被せただけでは、使用時にカバーがずれてしまい、肌に美容液を充分に塗布できない可能性があるが、本考案の美容ローラーのように、第2の開口部に嵌合された多孔質部材を通して回転体の内部の液体すなわち美容液を、多孔質部材を通して滲み出させるのであれば、多孔質部材は第2の開口部に嵌合されており、ずれてしまうという問題は生じない。
1 美容ローラー
2 回転体
2A 液体投入口
2B 液体滲出口
2C 支持体
2D 嵌合用フレーム
2E 液体収容空間
3 親水性ポリウレタンスポンジフォーム
4 ゲルマニウムチップ
5 キャップ
6 通電部
7 LED発光部
8 把持部
9 角質層
10 回転方向
21 美容ローラー
22 スリーブ
22A マグネシウム顆粒投入口
22B スリット
23 蓋
24 マグネシウム顆粒
W スリット幅

Claims (6)

  1. 長手方向を中心として回転可能であり、かつ、長手方向の一端に位置する面に内部と外部を連通する第1の開口部が形成されており、かつ、該第1の開口部が形成された面に対して略直交する面に内部と外部を連通する第2の開口部が形成されており、かつ、内部に液体を収容可能な回転体と、
    該回転体の前記第2の開口部に嵌合されており、複数の微細孔が形成された多孔質部材とを備える
    美容ローラー。
  2. 前記回転体は導電性を有しており、
    前記回転体と電気的に接続されており、かつ、同回転体に電気を供給可能な通電部を備える
    請求項1に記載の美容ローラー。
  3. 前記通電部は、パルス状に電気を供給可能である
    請求項2に記載の美容ローラー。
  4. 前記回転体の外側面に突出して取付けられており、かつ、ゲルマニウムを有するゲルマニウム含有部材を備える
    請求項1、請求項2または請求項3に記載の美容ローラー。
  5. 前記回転体の長手方向に対して略直交する方向の同回転体の断面形状が略六角形状である
    請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の美容ローラー。
  6. 内部と外部を連通する開口部が形成されており、かつ、該開口部が形成された領域とは別の領域に内部と外部を連通するスリットが形成されており、かつ、前記回転体の内部に収容可能であり、かつ、内部にマグネシウムが収容されているマグネシウム収容体を備える
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載の美容ローラー。
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