JP3003001U - イオン滲透治療を行う手動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 治療を自身で行えるようにしたイオン滲透治
療の手持ち式装置を提供する。 【構成】 電池１、２を収容する手持ち式の操作ケース
５にアプリケータ３が絶縁状態で備えられ、このアプリ
ケータに対して電池の一方の極が連結される。ケースに
は導電性の握り部分６が備えられ、この部分はブリッジ
７、ばね８および接点プレート９を経て電池の他方の極
に連結される。使用者は手で握り部分６を把持し、アプ
リケータ３を治療を要する所望部位に接触させること
で、身体を通る電気回路が完結されて、イオン滲透治療
が行われる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、使用者自身の手によってイオン滲透治療を遂行できるようにしたイ オン滲透治療を行うための手持ち式の装置に関する。

【０００２】 本考案は医療補助装置の製造を専門とする工業に適用され、美容分野において 確実に使用できる。

【０００３】

【従来の技術】

イオン滲透療法は、人体において薬剤および（または）化粧品の特に有効な吸 収を得ることが望ましい領域に電流を付与することを始めとする治療である。

【０００４】 イオン滲透療法の応用は身体の表面に低電圧の直流電流を付与してその人の皮 膚に生じ得るあらゆる種類の攻撃的な作用を回避することを意図するのであり、 極性すなわち正または負を決定される電流付与は、付与される電流の極性と逆の 極性であるべき付与薬剤または化粧品自体の極性と組み合わされる。

【０００５】 このようにして、皮膚に付着した物質と表皮の下側に位置する血管との間で自 然に生じる滲透吸収は、所望の身体部位を流れる電流と拡散されるべき物質に含 まれたそれ自体の極性粒子との間の反発作用によって高められる。

【０００６】 これまでイオン滲透療法は数種の大きさを有する装置によって特別な研究所ま たは医院において臨床または美肌治療のもとで行われてきた。

【０００７】 使用された装置は主電流すなわち交流電流を給送され、この交流電圧は整流且 つ調整された後、適当手段により治療を施すべき身体部分に付与される。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】 それにも拘わらずに、数種の大きさのこれらの特別な装置の使用は、イオン滲 透療法による治療を適用できる可能性を制限し、そのコストを高めている。

【０００９】 この問題に対する明快な解決策は使用者自身によってイオン滲透療法による治 療を可能にする装置、すなわち使用者自身が使用して該治療の効用を適当に延長 させることのできる手持ち式操作装置にある。

【００１０】

【課題を達成するための手段】

本考案が提案するイオン滲透療法による治療を行う手持ち式装置は、これらの 治療が通常行われる何れかの医療センターに出向くことを必要とせず、この結果 として現在はこの治療に関して比較的高価とされているかなりの費用を節約して 使用者が直接にその治療を行えるようにする装置として定義される。

【００１１】 最も明確な方法において、本考案の目的であるイオン滲透療法による治療を行 う手持ち式装置は、手持ち式の操作できる直流電源を始めとして構成され、例え ば小さなケースが低電圧の電池または蓄電池を収容し、それらの電池または蓄電 池のターミナルの一方が所望領域にて使用者の皮膚と接触されるアプリケータに 連結され、他方の接触は使用者の手に対する導電領域によって形成され、これに よりアプリケータヘッドの接触部分とイオン滲透療法装置を把持する使用者自身 の手との間の使用者の身体を通して電気回路が完結できるようにされる。

【００１２】 勿論この装置の物理的作動は広い範囲で変化し、上述した状態が適合される。

【００１３】 １．５ボルト電池または蓄電池を使用して容易に得られる低電圧の直流電源を 使用すると、現在普通とされているような主要な交流電流を変換して整流する多 少とも複雑な機構を必要とせずにイオン滲透療法による治療を達成できる。

【００１４】 また、使用者は簡単且つ経済的な手段であり、搬送が容易且つ電流供給に関し て条件を全て満足する自分自身を使用して、前記治療が如何なる時および場所で も応用できるようにする。

【００１５】 この説明を補完し本考案の特徴を更に良く理解するために、本考案の一部であ る添付図面は図解的な、限定するものではない方法を示している。

【００１６】

【実施例】

図１により、意図するイオン滲透治療を行う手持ち式装置は所望電圧の直流電 源を始めとして構成され、図示実施例ではこの電源は直流による低電圧を得るた めに数を変更可能な電池１、２を含んでおり、この電池は直列に連結され、その ターミナル例えば正のターミナルは、様々な手段例えばロッド４を通して電池と 接触される穏やかに膨らんだキャップ形プレートを有するアプリケータ３に連結 されていることが見られる。

【００１７】 これらの電池は容易に把持できる手持ち式ケース５の中に収容されており、こ のケースは絶縁性を有しており、導電性の外側部分６は図中ではブリッジ７とし て示される各種の手段を通してばね８および接点プレート９により電池２の底部 と接触されており、これにより使用者が少なくとも導電部分６の箇所で装置を把 持したときは自身の身体を通して回路が形成されて、イオン滲透治療が遂行でき る。

【００１８】 図２に示されるように、使用者の手１０がイオン滲透治療器を把持し、アプリ ケータ３は治療を要する使用者の身体部位に接触される。

【００１９】 身体の所望部位に対してイオン滲透効果を達成した後、電気回路は使用者の身 体を通して形成され、この電流の経路は点線１１で示されている。

【００２０】 それ故に、図３に示すような簡単な方法で、直流発生器１２が符号１３で概略 的に示す回路を通して使用者の２つの身体表面１４および１５の間に電流を流す のであり、一方の表面は自身の手、また他方の表面は身体の適用部位とされる。

【００２１】 本考案の範囲およびそれから導かれる利点を理解するためにこの分野の専門家 のためにこの説明を更に続けることは必要ないと考えられる。

【００２２】 これらの部材の材料、形状、寸法および配置は、本考案の本質に如何なる変更 も伴わずに与えられる変形例のために常に開かれている。

【００２３】 この明細書が記載した用語は、常に広く且つ限定するものでないとされねばな らない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるイオン滲透治療のための手持ち式
装置の断面図。

【図２】図１に示された装置の適用状態を示す概略図。

【図３】治療中の電気回路の構成を最後に示す概略図。

【符号の説明】

１、２ 電着 ３ アプリケータ ４ ロッド ５ ケース ６ 外側部分 ７ ブリッジ ８ ばね ９ 接点プレート １０ 手 １１ 電気の経路 １２ 直流発生器 １３ 回路 １４、１５ 身体表面

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 手持ち式の操作ケース（５）に収容され
   た低電圧の直流電源（１）および（２）を始めとして、
   使用者が手（１０）で把持する握り部分（６）が直流電
   源の一方のターミナルに通じると共に他方のターミナル
   が前記握り部分（６）に対して絶縁されているアプリケ
   ータヘッド（３）に接触して、使用者の手（１０）およ
   び身体を通じてアプリケータヘッド（３）が接触した部
   位までのイオン滲透回路が完結できるように構成された
   ことを特徴とするイオン滲透治療を行う手動装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の装置であって、電池ま
   たは蓄電池（１）および（２）で形成される直流電源が
   一方のターミナルを経てアプリケータヘッド（３）に連
   結され、また他方のターミナルを経て導電性の手持ち式
   の握り部分に連結されることを特徴とするイオン滲透治
   療を行う手持ち式装置。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載の装置で
   あって、電池または蓄電池（１）および（２）が絶縁性
   を有するケース（５）の中に収容され、該ケースの握り
   部分が導電性材料で作られて電池または蓄電池の組立体
   の一方のターミナルに連結されており、他方のターミナ
   ルが穏やかに膨らんだチップ構造部（３）を有するアプ
   リケータに連結されていることを特徴とするイオン滲透
   治療を行う手持ち式装置。