JP3202414U - ミキサー車用冷却装置 - Google Patents

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寿男 金子
寿男 金子
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近江アサノコンクリート株式会社
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Abstract

【目的】簡易な構造で生コンクリートの温度上昇を効率的に抑制可能なミキサー車用冷却装置を提供する。【構成】コンクリートミキサー車のホッパーに開閉自在に取付けたホッパーカバー11に、換気扇12を装着して構成した。吸排気口19は、雨等の進入を防ぐため、ミキサー車の前進方向と逆方向で路面と平行に設けることが好ましい。【選択図】図7

Description

本考案はミキサー車用冷却装置に関し、より詳しくはコンクリートミキサー車のホッパーに装着する冷却装置に関する。
コンクリートミキサー車は、生コンクリート製造プラントからコンクリート構造物建設現場に生コンクリートを輸送するために使用されており、ミキサードラム内に積み込んだ生コンクリートを、ミキサードラムを回転させることによって、生コンリートの固化を抑制しながら運搬している。
しかし、運搬の際、径時変化でコンクリートが固まりやすくなったり、水分の蒸発で品質が低下しやすくなる。コンクリート温度が35℃を超えると、この傾向が顕著となる。品質維持のためには、荷卸し時及び打設時のコンクリート温度は35℃でなければならず、現状は打設時の待機時間を短くするなどの対策を行っている。
そこで、この条件を満たすために、生コンクリートの温度上昇を防ぐためミキサー車の回転ドラムを断熱カバーで覆ったり(特許文献1)、回転ドラム内に冷却空気を送る(特許文献2)といった対策が採られている。
特開2005−067287号公報 特開平11−277523号公報
本考案もまた回転ドラム内の生コンクリートの温度上昇を防ぐための装置を提供することを目的とするものであり、より詳しくは簡易な構造で生コンクリートの温度上昇を効率的に抑制可能なミキサー車用冷却装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本考案の構成は次の通りである。
(1) 請求項1に記載の考案は、コンクリートミキサー車のホッパーに開閉自在に取付けたホッパーカバーに、換気扇を装着して構成した。
(2) 請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のミキサー車用冷却装置において、換気扇の吸排気口を、ホッパーカバーの上面に、且つ、コンクリートミキサー車の前進方向と逆方向で路面と平行に設けて構成した。
(3) 請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載のミキサー車用冷却装置において、換気扇を正逆方向に回転可能に構成した。
上記のように構成される本考案が、如何に作用して課題を解決するかを図面を参照しながら概説する。
図9に示すように本考案にかかるミキサー車用冷却装置10は、コンクリートミキサー車1のホッパー8に開閉自在に取付けられたホッパーカバー11に、換気扇12を装着したものである。
図10における矢印は、本考案にかかるミキサー車用冷却装置10を駆動させた際の空気の流れを示すものである。換気扇12により、ミキサドラム2内に外気を吸気し、あるいはミキサドラム2内から排気することで、ミキサドラム2内の生コンクリートの温度上昇を抑制することが可能となるのである。
本考案の正面図 同、背面図 同、平面図 同、底面図 同、左側面図 A−A線における一部断面図 同、斜視図 他の実施形態を示す斜視図 ミキサー車に装着した状態を示す説明図 使用状態を示す説明図 ホッパーに取り付けた状態を示す説明図 ミキサー車の正面図 同、平面図
以下、好ましい考案の一実施形態につき、図面を参照しながら概説する。なお、本考案の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本考案の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
図12、図13に示されるように、ミキサー車1は、モルタルやレディミクストコンクリート等(以下、「生コン」という。)を生コン工場から工事現場まで運搬するミキサドラム2を有する。
ミキサドラム2は、架台3に設けられたミキサドラム支持台6で回転自在に支持される。具体的にはミキサドラム支持台6の上面に設けられたローラ5と、ミキサドラム2の外周面に設けられたローラリング7が接する形状で回転自在に支持され、油圧モータ4で駆動されるものである。
ミキサ車1は、生コンを運搬するに当たり、生コンの品質劣化および固化を防止するために、ミキサドラム2を正回転させてミキサドラム2内に取り付けられた螺旋状の複数のブレードで生コンを撹拌する。また、ミキサ車1は、ミキサドラム2を逆回転させることでミキサドラム2内の生コンを排出し、コンクリート打設箇所へ供給する。
かように構成されるミキサー車1は、ホッパー8を介して、生コンをミキサドラム2の後部側面に設けた孔部2aから投入するものである。本考案にかかるミキサー車用冷却装置10は、このホッパー8に被せるホッパーカバー11に換気扇12を装着したものである。
ここにホッパーカバーは、降雨・降雪時のミキサドラム内部への水の浸入を遮断し、生コンクリートの品質劣化を防止するため、晴天時に、ミキサドラム内部の生コンクリートの水分の散逸を防止し、ワーカビリティーを確保するため、その他異物のミキサドラム内部の侵入を防止するために装着されるものである。
図1乃至図8は本考案にかかるミキサー車用冷却装置10を示すものである。
ホッパーカバー11に設けた孔部11aに、換気扇12を嵌め込んだうえで固定するものである。ホッパーカバー11の形状は、ホッパー8の開口部8aに被せることが可能なものであれば任意形態を採用できる。また、ホッパーカバー11はホッパー8に対して開閉自在に取り付けてある。開閉自在に取り付ける方法は、図11に示すようにホッパー8にブラケット9を介して回転軸9aを取り付け、当該回転軸9aに対してホッパーカバー11を回転自在に取り付けるといった方法や、ホッパーカバー11とホッパー8をヒンジで連結するといった方法を採用可能である。
換気扇12は図6に示すように、筐体13内に送風機14を装備して成るものである。
送風機14は図6に示すように、外部から電流が供給されることで回転駆動するシャフト17と、シャフト17に固定されたハブ15及びハブ15の外周に等間隔で設けられた複数枚の羽根16で構成されている。ハブ15の内周側面には、磁性材料からなるロータヨーク、回転駆動用マグネットが装備され、ハブ15やシャフト17と共にモータ18のロータを構成している。そして、モータ18の回転を反転させることで、送風機は正逆回転可能となる。
上記の通り換気扇12は軸流送風機を採用しているが、もちろんこれは一例であり、ミキサドラム内に送風可能であれば斜流送風機、その他任意の送風機を採用できる。
筐体13には吸排気口19が設けてある。吸排気口19は図8に示すようにホッパーカバー11の上方に向いて設けても構わないが、雨等の侵入を防ぐためには、図10に示すように、コンクリートミキサー車の前進方向と逆方向で路面と平行に設けることが好ましい。
10・・ミキサー車用冷却装置
11・・ホッパーカバー
12・・換気扇
19・・吸排気口
しかし、運搬の際、径時変化でコンクリートが固まりやすくなったり、水分の蒸発で品質が低下しやすくなる。コンクリート温度が35℃を超えると、この傾向が顕著となる。品質維持のためには、荷卸し時及び打設時のコンクリート温度は35℃以下でなければならず、現状は打設時の待機時間を短くするなどの対策を行っている。

Claims (3)

  1. コンクリートミキサー車のホッパーに開閉自在に取付けた蓋に、換気扇を装着した生コンクリート冷却装置。
  2. 換気扇の吸排気口を蓋の上面に、且つ、コンクリートミキサー車の前進方向と逆方向で路面と平行に設けた請求項1に記載の生コンクリート冷却装置。
  3. 換気扇を正逆方向に回転可能にした請求項1又は2に記載の生コンクリート冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102497209B1 (ko) * 2022-01-18 2023-02-07 유한회사 대산플랜트 레미콘 차량의 호퍼 결합체

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