JP3202392U - 液化天然ガス用ストレーナ及び液化天然ガス用の管路構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストレーナを通過する際における圧力損失を低減し、ひいてはより短時間内に液化天然ガスを移送することができる新規な液化天然ガス用ストレーナ及び液化天然ガス用の管路構造を提供する。【解決手段】短管に装着され、内側に流入した液化天然ガスに混入した異物を内周にて捕捉する網目状のスクリーン13と、上記スクリーン13を囲むように該スクリーンの外側に配置され、該スクリーンに形成され網目よりも大きな開口が多数形成された補強体14と、を備え、上記補強体14は、上記スクリーン13の外側に形成された側板部14aを有し、この側板部14aに形成された上記それぞれの開口は、該補強体14の長さ方向に長さを有する長孔14cである。【選択図】 図6

Description

本考案は、搬送用タンカーから下流側に、或いは下流側から上流側である搬送用タンカーに管路を介して流れる液化天然ガスや液化石油ガス(以下、これらを液化天然ガスと言う。)の流路の途中に配置され、該液化天然ガスに混入したスラッジやゴミ等の異物を除去するために使用される液化天然ガス用ストレーナ及び液化天然ガス用の管路構造に関するものである。
液化天然ガスを搬送用タンカーから陸揚げする際、又はこのタンカーに液化天然ガスを貯留する際には、これまで管路を介して行われているが、この液化天然ガスにはスラッジやゴミ等の異物が混入している場合があり、このため従来では、上記管路の中途部にストレーナが内部に配置された短管を固定し、このストレーナにより上記異物を捕捉している。こうしたストレーナとしては、これまで上記液化天然ガスが流入する網目状のスクリーンと、このスクリーンの外側に配置された補強体とを備えている(特許文献1参照)。上記短管の左右両端には上流側又は下流側の管体に接続されるフランジ部がそれぞれ形成され、また、上記外筒体は、多数の円形状の開口が形成されたパンチング板を円筒状又は円錐台状に成形したものである。
したがって、上記液化天然ガスは、上記スクリーン内に流入した後には、該スクリーンに形成された網目と上記外筒体に形成された開口を通過して下流側の管体に流通し、該液化天然ガスに混入した異物は上記スクリーンによって捕捉される。
特開2009−285570公報
ところで、上記液化天然ガスを搬送する上記搬送用タンカーが各港に停留する場合には、その停留(停泊)時間に応じてコストが発生する実情から、液化天然ガスを搬送用タンカーに貯留する際又はそれを該タンカーから陸揚げする際には、いずれも短時間に液化天然ガスの移送を完了することが要求されている。しかしながら、従来のストレーナでは上記構成であるために、液化天然ガスが管路内、特に上記ストレーナを通過する際における圧力損失が著しく、該液化天然ガスをより短時間内に移送するための阻害要因となっている。
そこで、本考案は、上述した従来のストレーナが有する課題を解決するために提案されたものであって、ストレーナを通過する際における圧力損失を低減し、ひいてはより短時間内に液化天然ガスを移送することができる新規な液化天然ガス用ストレーナ及び液化天然ガス用の管路構造を提供することを目的とするものである。
本考案は、上記課題を解決するために提案されたものであって、第1の考案(請求項1記載の考案)は、液化天然ガス用ストレーナに係るものであって、上流側の管体と下流側の管体との間に固定される短管に装着され、上記上流側の管体側に形成された流入用開口を介して内側に流入した液化天然ガスに混入した異物を内周にて捕捉する網目状のスクリーンと、上記スクリーンを囲むように該スクリーンの外側に配置され、該スクリーンに形成され網目よりも大きな開口が多数形成された補強体と、を備え、上記補強体は、上記スクリーンの外側に形成された側板部を有し、この側板部に形成された上記それぞれの開口は、該補強体の長さ方向に長さを有する長孔であることを特徴とするものである。
この第1の考案に係る液化天然ガス用ストレーナでは、上流側の管体から流れてくる液化天然ガスは上記流入用開口を介して上記スクリーン内に流入するとともに、該スクリーンに形成された網目を通過するとともに、上記補強体に形成された長孔を通過して、上記下流側の管体に流入する。このとき、上記液化天然ガスに混入した異物は上記スクリーンの内周において捕捉される。
そして、この第1の考案に係る液化天然ガス用ストレーナでは、上記補強体の側板部に形成された多数の開口は、該補強体の長さ方向に長さを有する長孔であることから、先に説明したストレーナと比較して液化天然ガスの圧力損失を大きく低減することができ、ひいてはより短時間内に液化天然ガスを移送することができる。
なお、この第1の考案に係る液化天然ガス用ストレーナを構成する上記スクリーンや補強体の形状は、上記上流側の管体側に円形状の開口を備えたものであれば、全体の形状が円筒状のものであっても良いし、或いは円錐状又は円錐台状に成形されたものであっても良い。
また、第2の考案(請求項2記載の考案)は、上記第1の考案において、前記スクリーン及び補強体は、それぞれ湾曲した側板部を有する円錐台状又は円錐状に成形されてなり、この補強体の側板部に形成された全ての長孔による開口率が該側板部全体に対して40〜60%とされているとともに、該側板部の長さ方向に並ぶ特定の長孔と特定の長孔との間は、該特定の長孔と特定の長孔とに周回り方向に並ぶ他の長孔の中央に対応した位置とされてなることを特徴とするものである。
この第2の考案では、前記スクリーン及び補強体は、それぞれ円錐台状又は円錐状に成形されてなることから、少なくとも上記短管の内径が該短管の長さ方向に亘って同一である場合には、上記補強体の外周と短管の内周との間は、下流側の管体方向に向かって徐々に広い空間が形成されることから、上記補強体に形成された開口を長孔とすることと相俟って、より一層液化天然ガスの圧力損失を低減することができる。さらに、この第2の考案では、上記補強体の側板部に形成された全ての長孔による開口率が該側板部全体の面積に対して40〜60%とされていることから、更に上記圧力損失の低減に寄与する。またさらに、この第2の考案では、上記側板部の長さ方向に並ぶ特定の長孔と特定の長孔との間は、該特定の長孔と特定の長孔とに周回り方向に並ぶ他の長孔の中央に対応した位置とされてなることから、さらに上記圧力損失の低減を図ることができる。
なお、上記開口率が40%未満である場合には、液化天然ガスの流通における圧力損失の低減への寄与度が低く、一方、該開口率が60%を超える場合には、上記圧力損失の低減には大きく寄与する反面、機械的強度が低下し、スクリーンを十分補強することができず、液化天然ガスの流通により該スクリーンが変形する等の事態を防止できない。また、上記長孔の形状は、全体の開口率が40〜60%であることを満たしていれば、補強体の長さ方向に長くその幅が狭い場合であっても、或いは(長さは幅よりも長いことが前提であるが)該補強体の長さ方向に短くその幅が広い場合であっても良い。
また、第3の考案(請求項3記載の考案)は、上記第1又は第2の考案の何れかにおいて、前記スクリーン及び補強体は、それぞれ湾曲した側板部を有する円錐台状又は円錐状に成形されてなり、この補強体の側板部に形成された全ての長孔は、それぞれの長さが幅の2.5〜8.0倍とされているとともに、該側板部の長さ方向に並ぶ特定の長孔と特定の長孔との間は、該特定の長孔と特定の長孔とに周回り方向に並ぶ他の長孔の中央に対応した位置とされてなることを特徴とするものである。
上記第3の考案に係る液化天然ガス用ストレーナでは、上記補強体の側板部に形成された全ての長孔は、それぞれの長さが幅の2.5〜8.0倍とされ、且つ、この側板部の長さ方向に並ぶ特定の長孔と特定の長孔との間は、該特定の長孔と特定の長孔とに周回り方向に並ぶ他の長孔の中央に対応した位置とされてなることから、更に上記圧力損失の低減に寄与することができる。
また、第4の考案(請求項4記載の考案)は、液化天然ガス用の管路構造に係るものであって、前記第1、第2又は第3の考案の何れかが装着された短管は、前記補強体の上流側の端部の周囲に位置する上流側筒状部と、この上流側筒状部よりも下流側に位置し該上流側筒状部よりも拡径された拡径部と、この拡径部よりも下流側に位置し上記上流側筒状部と同じ内径とされた下流側筒状部と、を備え、前記補強体の下流側の端部は、上記拡径部の内側に位置してなることを特徴とするものである。
この第4の考案に係る液化天然ガス用の配管構造では、上記補強体の底板部は、上記拡径部の内側に位置しており、該補強体の外形形状が円筒状である場合も円錐台状である場合においても、上記拡径部の内周と補強体の外周との間の空間はさらに広がっていることから、より一層液化天然ガスの圧力損失を低減することができる。
上記第1の考案(請求項1記載の考案)に係る液化天然ガス用ストレーナによれば、上記補強体の側板部に形成された多数の開口は、該補強体の長さ方向に長さを有する長孔であることから、先に説明したストレーナと比較して液化天然ガスの圧力損失を低減することができ、ひいてはより短時間内に液化天然ガスを移送することができる。
また、第2の考案(請求項2記載の考案)に係る液化天然ガス用ストレーナでは、前記スクリーン及び補強体は、それぞれ湾曲した側板部を有する円錐台状又は円錐状に成形されてなることから、少なくとも上記短管の内径が該短管の長さ方向に亘って同一である場合には、上記補強体の外周と短管の内周との間は、下流側に行くにしたがって徐々に広い空間が形成され、また、補強体の側板部に形成された全ての長孔による開口率が該側板部全体に対して40〜60%とされ、更には、特定の長孔の両端は、該特定の長孔に隣り合うそれぞれの長孔の中央の近傍に対応した位置に並んでいることから、上記第1の考案に比べて更に上記圧力損失の低減を図ることができる。
また、第3の考案(請求項3記載の考案)に係る液化天然ガス用ストレーナでは、補強体の側板部に形成された全ての長孔は、それぞれの長さが幅の2.5〜8.0倍とされ、且つ、特定の長孔の両端は、該特定の長孔に隣り合うそれぞれの長孔の中央の近傍に対応した位置に並んでいることから、更に上記圧力損失の低減に寄与することができる。
また、第4の考案(請求項4記載の考案)に係る液化天然ガス用の管路構造では、上記補強体の下流側の端部は、上記拡径部の内側に位置しており、該補強体の外形形状が円筒状である場合も円錐台状又は円錐状に成形されている場合においても、上記拡径部の内周と補強体の上流側の端部側から下流側の端部までの外周との間の空間はさらに広がっていることから、より一層液化天然ガスの圧力損失を低減することができる。
第1の実施の形態に係るストレーナが配置された液化天然ガスの流路を示す断面斜視図である。 液化天然ガスの流路を構成する各部材を分解して示す斜視図である。 液化天然ガスの流路を示す外観斜視図である。 ストレーナをフランジ側から示す斜視図である。 ストレーナを底部側から示す斜視図である。 スクリーンと補強体とを分解して示す斜視図である。 補強体に形成された長孔を示す補強体の展開図である。 補強体に形成された他の例を示す補強体の展開図である。 補強体に形成された長孔の形状及び配置例を示す平面図である。 液化天然ガス用の管路構造を模式的に示す断面図である。
以下、本考案を実施するための最良の形態に係る液化天然ガス用ストレーナについて、図面を参照しながら詳細に説明する。先ず、液化天然ガス用の管体に配置された液化天然ガス用ストレーナについて説明し、その後に、他の液化天然ガス用の管路構造について説明する。
この第1の実施の形態に係る液化天然ガス用ストレーナ(以下、ストレーナと言う。)1は、図示しない液化天然ガスを(例えば)搬送用タンカーから陸揚げする際に流通する管路の中途部に配置されるものであり、図1、図2又は図3に示すように、上流側の管体2と下流側の管体3との間に固定された短管5に装着されてなるものである。なお、上記上流側の管体2には第1のフランジ部2aが形成され、また、上記下流側の管体3には第2のフランジ部3aが形成されている。
そして、上記短管5は、円筒状に成形された筒状部5aと、この筒状部5aの上流側に形成され上記上流側の管体2に形成された第1のフランジ部2aに接合され固定される一方のフランジ部5bと、上記筒状部5aの下流側に形成され上記下流側の管体3に形成された第2のフランジ部3aに接合され固定される他方のフランジ部5cとを備えている。なお、上記第1のフランジ部2aと上記一方のフランジ部5b、及び上記第2のフランジ部3aと上記他方のフランジ部5cとは、それぞれ複数のボルト6及びナット7により締結されており、該第1のフランジ部2a、第2のフランジ部3a、一方のフランジ部5b及び他方のフランジ部5cには、それぞれ上記ボルト6の軸部が挿通される挿通穴(符号は省略する。)が形成されている。
そして、この実施の形態に係るストレーナ1は、図4又は図5に示すように、ステンレススチールなどの金属材料により中空円盤状に成形されたフランジ部11と、このフランジ部11の内周から垂下してなる円筒部12と、この円筒部12の外周に上端側が固定されてなるスクリーン13と、このスクリーン13の外側に固定され該スクリーン13と密着してなる補強体14と、を備えている。
上記フランジ部11は、上記第1のフランジ部2aの幅よりも短い幅に成形されたものであり、外周には長方形状に成形された1つの操作片11aの基端が溶接されている。なお、上記フランジ部11及び操作片11aは、上記第1のフランジ部2aと一方のフランジ部5bとにより、それぞれ一方のガスケット9や他方のガスケット10(図2参照)を間に介して、挟持される部位であり、上記操作片11aの長さは、上記第1のフランジ部2aと一方のフランジ部5bとにより挟持された際に、該操作片11aの先端が外部に露出する長さとされている。なお、上記フランジ部11の中央(円筒部12の内側)に形成された開口(符号は省略する。)の径は、上記短管5の筒状部5aの内径よりも僅かに短いものとされている。
また、上記スクリーン13と、このスクリーン13の外側に固定された上記補強体14とは、図4又は図5に示すように、一体化され略同一の外形形状に成形されている。そして、上記スクリーン13は、図6に示すように、細かい網目を備えた金網からなる円錐台状の側板部13aと、この側板部13aの下流側端部よりもやや上流側に配置された底板部13bとを備えている。上記側板部13aは、図示しない扇形状に成形された金網の両側をそれぞれ図示しない長方形状の板体に固定されてなるものであり、上記底板部13bは、略円盤状に成形した金網を上記側板部13aの下流側中途部に溶接したものである。
そして、この考案に係るストレーナ1では、上記補強体14は、上記スクリーン13と同じ形状に成形されてなるものであり、側板部14aと底板部14bとから構成され、上記側板部14aには、多数の長孔14cが形成されている。この側板部14aは、図7に示す展開図のように、扇形状に成形され上記長孔14cが多数形成されたパンチングプレートの左右両側を互いに溶接することにより、円錐台状に成形されたものである。そして、上記それぞれの長孔14cは、上記側板部14aの長さ方向に並ぶ特定の長孔と特定の長孔との間は、該特定の長孔と特定の長孔とに周回り方向に並ぶ他の長孔の中央に対応した位置とされている。こうした長孔14cは、上記図7に示す態様以外に、図8に示す形状とされたものであっても良い。すなわち、上記それぞれの長孔14cは、図9に示すように、側板部14aの長さ方向に長い長さLと、この長さLに直行する幅Lとから構成されてなるものであり、本考案においては、これらの長さL及び幅Lの縮尺や相互の関係は、図9の(A)、(B)、(C)として示すように、特に限定されるものでは無いが、上記側板部14a全体の面積に対して、上記全ての長孔14cによる開口率は、40〜60%とすることが好ましい。なお、上記底板部14bにも同様の長孔14cが形成されている。また、上記スクリーン13と補強体14とはそれぞれ溶接されてなり一体化されてなるとともに、上記円筒部12とスクリーン13とはそれぞれスポット溶接されている。
そして、本実用新案登録出願に係る考案者は、以下に説明する比較例(従来例)に係るストレーナと本考案を適用した各実施例に係るストレーナとを用いて、実際に使用する流速における圧力損失の差を、水を用いた実験で求めた。
比較例
長さが400mmのストレーナであって、補強体には直径6mmの円形状の開口を形成したストレーナ。
実施例1
長さが400mmのストレーナであって、上記比較例と同一の外形形状とされ、補強体には、図9(A)に示す長孔(長さL:15mm×幅L:6mm)が形成され、上記開口率は41.1%とされたストレーナ。
実施例2
長さが400mmのストレーナであって、上記比較例と同一の外形形状とされ、補強体には、図9(C)に示す長孔(長さL:25mm×幅L:3mm)が形成され、上記開口率は40.6%とされたストレーナ。
上記比較例に係るストレーナを用いた場合における圧力損失の基準値を「1.0」とした場合、上記実施例1に係るストレーナの圧力損失の値は、「0.67」であり、上記実施例2に係るストレーナの圧力損失の値は、「0.77」であった。
したがって、上記比較例と各実施例に係るそれぞれのストレーナの圧力損失の値からも明らかなように、補強体14に上記長孔14cを形成することにより、液化天然ガスの圧力損失は大きく改善される。特に、側板部13a全体の面積に対して40%程度(40〜60%)の開口率とすることにより、液化天然ガスの圧力損失は大きく改善される。また、上記図(A)又は(C)のように、それぞれの長孔14cの幅Lと長さLとの比率が、1:2.5〜8.0とすることにより、圧力損失を低減することができる。
次に、上記ストレーナ1を用いた液化天然ガス用の管路構造について説明する。この液化天然ガス用の管路構造は、図1、図2又は図3に示す短管5に代えて、図10に示す短管21を使用し、この短管21内に上記ストレーナ1を配置したものである。
この短管21は、図1に示す上流側の管体2の内径と同じ内径とされた上流側筒状部21aと、この上流側筒状部21aに連続し徐々に拡径されてなる傾斜拡径部21bと、この傾斜拡径部21bに連続し下流側に形成され同一の内径とされた拡径部21cと、この拡径部21cに連続し徐々に縮径されてなる傾斜縮径部21dと、この傾斜縮径部21dに連続し上記下流側の管体3の内径と同じ内径とされた下流側筒状部21eとを備えている。なお、上記短管21の上流側には図示しない一方のフランジ部が形成され、下流側には図示しない他方のフランジ部が形成されている。
そして、上記短管21には、上記実施の形態として説明したストレーナ1が配置されており、該ストレーナ1を構成する補強体14の下流側の端部は、上記拡径部21cの内側に位置している。すなわち、短管21に配置されたストレーナ1(スクリーン13と補強体14)の外周と短管21の内周との間隔は、液化天然ガスが流入する上流側では最も狭いが、上記ストレーナ1(スクリーン13と補強体14)の全体形状が円錐台状であることに加え、上記傾斜拡径部21bにより該ストレーナ1(スクリーン13と補強体14)の外周と短管21の内周とは徐々に広いものとなり、ストレーナ1(スクリーン13と補強体14)の下流側端部よりも下流側には、下流側筒状部21eに至るまでに極めて広い空間が形成されている。
なお、考案者は、上記形状となされた短管21内に、先に説明したストレーナ1、すなわち、長さが400mmのストレーナであって、上記比較例と同一の外形形状とされ、補強体には、図9(C)に示す長孔(長さL:25mm×幅L:3mm)が形成され、上記開口率は40.6%とされたストレーナを使用して、液化天然ガスの圧力損失を測定したところ、前記比較例に係るストレーナの圧力損失値と比較した場合、その値は「0.47」であった。したがって、こうした実験例からも明らかなように、短管21を上記形状とした液化天然ガス用の管路構造によれば、より一層液化天然ガスの圧力損失を低減することができる。
また、先に説明したストレーナ1の説明では、スクリーン13と補強体14との外形形状が円錐台状に成形されたものを図示したが、本考案に係るストレーナは、このように円錐台状に成形されたものばかりではなく、円錐状に成形されたものであっても良い。また、補強体14の素材は、ステンレススチールばかりでは無くアルミニウム又はその合金を素材としたものであっても良い。
1 ストレーナ
2 上流側の管体
3 下流側の管体
5 短管
13 スクリーン
14 補強体
14a 側板部
14c 長孔
21 短管
21a 上流側筒状部
21c 拡径部
21e 下流側筒状部
また、第4の考案(請求項4記載の考案)は、液化天然ガス用の管路構造に係るものであって、前記第1、第2又は第3の考案の何れかの液化天然ガス用ストレーナが装着された短管は、前記補強体の上流側の端部の周囲に位置する上流側筒状部と、この上流側筒状部よりも下流側に位置し該上流側筒状部よりも拡径された拡径部と、この拡径部よりも下流側に位置し上記上流側筒状部と同じ内径とされた下流側筒状部と、を備え、前記補強体の下流側の端部は、上記拡径部の内側に位置してなることを特徴とするものである。

Claims (4)

  1. 上流側の管体と下流側の管体との間に固定される短管に装着され、上記上流側の管体側に形成された流入用開口を介して内側に流入した液化天然ガスに混入した異物を内周にて捕捉する網目状のスクリーンと、
    上記スクリーンを囲むように該スクリーンの外側に配置され、該スクリーンに形成され網目よりも大きな開口が多数形成された補強体と、を備え、
    上記補強体は、上記スクリーンの外側に形成された側板部を有し、この側板部に形成された上記それぞれの開口は、該補強体の長さ方向に長さを有する長孔であることを特徴とする液化天然ガス用ストレーナ。
  2. 前記スクリーン及び補強体は、それぞれ湾曲した側板部を有する円錐台状又は円錐状に成形されてなり、この補強体の側板部に形成された全ての長孔による開口率が該側板部全体に対して40〜60%とされているとともに、
    該側板部の長さ方向に並ぶ特定の長孔と特定の長孔との間は、該特定の長孔と特定の長孔とに周回り方向に並ぶ他の長孔の中央に対応した位置とされてなることを特徴とする請求項1記載の液化天然ガス用ストレーナ。
  3. 前記スクリーン及び補強体は、それぞれ湾曲した側板部を有する円錐台状又は円錐状に成形されてなり、この補強体の側板部に形成された全ての長孔は、それぞれの長さが幅の2.5〜8.0倍とされているとともに、
    該側板部の長さ方向に並ぶ特定の長孔と特定の長孔との間は、該特定の長孔と特定の長孔とに周回り方向に並ぶ他の長孔の中央に対応した位置とされてなることを特徴とする請求項1又は2記載の何れかの液化天然ガス用ストレーナ。
  4. 前記第1、第2又は第3の考案の何れかのストレーナが装着された短管は、前記補強体の上流側の端部の周囲に位置する上流側筒状部と、この上流側筒状部よりも下流側に位置し該上流側筒状部よりも拡径された拡径部と、この拡径部よりも下流側に位置し上記上流側筒状部と同じ内径とされた下流側筒状部と、を備え、前記補強体の下流側の端部は、上記拡径部の内側に位置してなることを特徴とする液化天然ガス用の管路構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6989739B2 (ja) 2017-03-31 2022-01-12 横浜市 水道水の異物除去用のストレーナの設置方法及び水道配管の施工方法

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