JP3202389U - 医療用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 患者の身体の不測の移動により滑らないように防滑性が付与されており、しかも医療用シートとして必要不可欠である60℃での滅菌処理にも耐えるなどの優れた医療用シートの提供を目的とする。【解決手段】 合成繊維、再生繊維、天然繊維などの不織布よりなる比較的厚みのある表層2とエチレンとメチルメタアクリレートとの共重合体とからなる比較的厚みのある裏層3とを接着剤薄層4とで結合して三層構造体となした。【選択図】図1

Description

本考案は、医療用シートに関するものである。
医療用シートは、患者が手術などを受けるさいに、ベッドなどの上に敷いて患者の体液や手術に使用の薬液などによる不測の汚損を防止するために、使用するものであり、実用上、患者の身体の移動により滑らないように防滑性を付与する試みがなされている。
従来のこの種の医療用シートとしては、例えば 特許文献1に記載の滑り止めシートを例示することができるが、これはポリオレフィンエラストマーを滑り止め層として使用したものであり、医療用シートとして必要な60℃での滅菌処理に耐えないという致命的な結果がある。
特開2002−46219号公報
本考案は、かかる現状に鑑み、医療用シートとして必要な60℃での滅菌処理に耐え、しかもベッドなどの上に敷いて患者の体液や手術に使用の薬液などによる不測の汚損を防止することができる医療用シートの提供を目的とするものである。
本考案は、上記目的を達成するものであって、合成繊維、再生繊維、天然繊維などの不織布よりなる比較的厚みのある表層とエチレンとメチルメタアクリレートとの共重合体からなる比較的厚みのある裏層とを接着剤薄層とで結合して三層構造体となしたことを特徴とする医療用シートである。
本考案の医療用シートでは、患者や物品などがシートの上に乗せられたときに、シートが滑りにくいように、防滑性が付与されており、しかも医療用シートとして必要不可欠である滅菌工程で60℃程度まで加熱された場合でもシートのフイルム同士がブロッキングし難いなどの耐性を有するなどの実用上の優れた作用効果を奏するものである。
本考案の医療用シートの一実施態様を示す断面図である。
以下、図面に基づいて本考案の実施態様を詳細に説明する。
図1において、1は本考案の医療用シートであって、該医療用シート1は、比較的厚みのある表層2と比較的厚みのある裏層3とを接着剤薄層4とで結合して三層構造体となしたものである。
表層2は、本考案の医療用シート1の主体をなすものであって、合成繊維、再生繊維、天然繊維などの不織布よりなるものであり、例えばポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、レーヨン、木綿などの不織布層である。
裏層3は、防滑性を付与するもので、エチレンとメチルメタアクリレートとの共重合体とからなるフイルムからなるものである。
接着剤薄層4は、前記不織布とエチレンとメチルメタアクリレートとの共重合体とからなるフイルムとを接着しうる接着剤の層であれば、いかなるものであってもよく、ホットメルト樹脂が好適に使用可能である。
上記医療用シート1は、ベッドなどの汚損を防止する医療用シーツのほか、医療機器からの汚染を防ぐための医療用カバーであってもよく、また救急患者を運搬する医療用運搬シートや手術部位の下に敷く医療用敷布であってもよいことは、もちろんである。
1 医療用シート
2 表層
3 裏層
4 接着剤薄層

Claims (1)

  1. 合成繊維、再生繊維、天然繊維などの不織布よりなる比較的厚みのある表層とエチレンとメチルメタアクリレートとの共重合体とからなる比較的厚みのある裏層とを接着剤薄層とで結合して三層構造体となしたことを特徴とする医療用シート。
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