JP3202218B2 - 静電粉体塗装ブース - Google Patents

静電粉体塗装ブース

Info

Publication number
JP3202218B2
JP3202218B2 JP24489590A JP24489590A JP3202218B2 JP 3202218 B2 JP3202218 B2 JP 3202218B2 JP 24489590 A JP24489590 A JP 24489590A JP 24489590 A JP24489590 A JP 24489590A JP 3202218 B2 JP3202218 B2 JP 3202218B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
powder coating
resin
booth
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24489590A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04122465A (ja
Inventor
晴久 海住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsuo Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Matsuo Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17125578&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3202218(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Matsuo Sangyo Co Ltd filed Critical Matsuo Sangyo Co Ltd
Priority to JP24489590A priority Critical patent/JP3202218B2/ja
Publication of JPH04122465A publication Critical patent/JPH04122465A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3202218B2 publication Critical patent/JP3202218B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は複数の樹脂パネルで囲われた静電粉体塗装
ブース、特に樹脂パネルに粉体塗料が付着しにくく、清
掃が容易に行える静電粉体塗装ブースに関する。
〔従来の技術と発明の課題〕 従来の静電粉体塗装ブースは、一般に所定厚さの金属
製又は樹脂製の一枚物のパネルを支持フレームにボルト
や接着剤等によって固着したものである。
ところで、塗装中にブース内で拡散する粉体塗料は、
電荷を帯びているためにパネル内面に付着しやすく、色
替え時におけるブース清掃に手間がかかっていた。ま
た、パネル自体がフレームに固着されているため、コー
ナー部等に付着した粉体塗料は完全に取り除くことがで
きず、塗装面に他色の粉体塗料が付着するといった問題
も生じていた。
このため、ブース全体を移動式にし、色替え時にはブ
ース全体を取り替えるといった方式を採用する必要があ
り、色替えの作業性およびブースの製造コストの面で大
きな障害となっていた。
そこで、この発明の課題は、パネル自体が軽量でしか
も粉体塗料が付着しにくく、さらにフレームに対するパ
ネルの着脱が容易に行える静電粉体塗装ブースを提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため、この発明は、フレームに
支持される複数の樹脂パネルで囲われた静電粉体塗装ブ
ースにおいて、前記樹脂パネルを中間に空気層を有する
二重壁構造にしたのである。
また、前記フレームに、磁極面が樹脂パネル面に対向
状態に露出するように磁石を取り付け、樹脂パネル面に
は、前記磁極面に対応する位置に強磁性体片を固着する
構成を採用したのである。
〔作用〕
以上のように、空気層を介在させた二重壁構造の樹脂
パネルは、一枚物の樹脂パネルに比べて粉体塗料の付着
量が低下し、同一厚さの樹脂パネルに比較して軽量化さ
れる。
また、フレームに磁石を取り付け、樹脂パネルに強磁
性体片を固着したブースにあっては、磁石の磁力により
樹脂パネルがフレームに支持される。
〔実施例〕
以下、実施例について図面を参照して説明する。
第5図に示すように、この静電粉体塗装ブースは、吊
り下げられた被塗装物Aを一方向に移動させるコンベア
Bの両側部をフレーム10に支持された複数の樹脂パネル
20で囲ったものであり、ブースの両端部は被塗装物Aの
通路として部分的に開放されている。
また、ブース内の下部全面には、ブースの入口から出
口に向って移動するベルトコンベア30が設けられてお
り、このベルトコンベア30により、塗装時に残留した余
剰粉体塗料をブースの出口側に集め、それを吸引して集
塵器に導くようにしてある。
このブースを構成している前記樹脂パネル20は、第1
図に示すように、二枚の樹脂板20aの間に空気層20bを設
けた二重壁構造であり、その二枚の樹脂板20aの間に
は、両樹脂板20aに直交する複数の補強板20cが設けられ
ている。
この補強板20cは必ずしも必要なものではなく、樹脂
パネル20の保形性に応じて設ければよい。また、補強板
20cの形態は、例えば、第2図(a)乃至(c)に示す
ようなものであってもよい。
このように、樹脂パネル20を、空気層を有する二重壁
構造にしておくと、軽量化され、塗装時におけるブース
の内面の粉体塗料の付着量が減少する。
以下に、その付着量についての実験例を示す。
実験は、第8図に示すように、1000mm×1000mmの大き
さのパネル材aを被塗装物としてコンベアに吊し、1.0m
/minの速度で移動させながら、粉体塗料の吐出量202g/m
in、加電圧70kvの塗装ガンbで5往復塗装を行ったとき
の粉体塗料の付着量を調べたものである。
上記条件において、粉体塗料の種類と、パネル材の材
質、構造、厚さ等をそれぞれ変えたときの粉体塗料の付
着量を表に示す。
表からわかるように、材質が導電性のある電気亜鉛メ
ッキ鋼板(資料No.1,2)にあっては、ポリプロピレン樹
脂(資料No.3〜7)に比べて粉体塗料の付着量が極端に
大きいことがわかる。また、同一材質のポリプロピレン
樹脂であっても資料No.3と資料No.4とを比較すると、そ
の厚さが大きい程付着量が小さくなっている。さらに、
空気層を有する二重壁構造にすると粉体塗料の付着量が
より小さくなり、資料No.5〜7を比較すると、その空気
層の厚さが大きくなるにつれて付着量が小さくなってい
ることがわかる。
また、この実験に使用した三種類の粉体塗料では、そ
の付着量にほとんど差がなく、いずれも同一傾向を示し
ている。
従って、二重壁構造の樹脂パネルにおいては、その空
気層の厚さを変えることにより、粉体塗料の付着量を調
整することができる。
次に、この樹脂パネル20のフレーム10への支持構造に
ついて説明する。
第3図および第5図に示すように、フレーム10は、ア
ングルによって形成された上面パネル21支持用の枠組11
が吊りボルト12によって天井から支持され、その枠組11
の側面パネル22側がアングル13によって架台14に連結さ
れたものである。
前記架台14には、側面パネル22に沿って、そのパネル
下端部を嵌め込むU字形部材15が取り付けられており、
前記枠組11を形成するアングルには、側面パネル22の上
端に設けられた突起22aを差し込むためのスリット11aが
形成されている。
一方、樹脂パネル20は、側面パネル22の上端に上面パ
ネル21がヒンジ23を介して連結されており、上面パネル
21の外面には鉄片24が固着されている。この鉄片24に対
応して、前記枠組11には、電磁石16が取り付けられてお
り、電磁石16の吸引力によって上面パネル21が枠組11に
保持されるようになっている。
従って、樹脂パネル20をフレーム10に支持するとき
は、先ず、側面パネル22の突起22aを枠組11のスリット1
1aに差し込み、側面パネル22を持ち上げてその下端部を
U字形部材15に嵌め込むと側面パネル22が支持される。
次に、上面パネル21を持ち上げると、励磁状態にある電
磁石16の吸引力によって上面パネル21が枠組11に保持さ
れる。
また、フレーム10に樹脂パネル20が支持された状態に
おいて、電磁石16を消磁すると、上面パネル21が垂れ下
がるため、側面パネル22をフレーム10から取り外すこと
により、樹脂パネル20全体を簡単に取り外すことができ
る。また、樹脂パネル20自体が軽量であるためパネルの
取り扱いも容易である。
なお、第3図に鎖線で示すように、側面パネル22につ
いても、電磁石17で吸着支持するようにしておくと、パ
ネルの支持安定性が高まるので好ましい。特に、パネル
の高さが高い場合に有効である。
上面パネル21の吸着支持については、例示の電磁石の
代りに永久磁石を用いることも可能であるが、上面パネ
ル21をフレーム10から外すための何らかの手段が必要に
なる。
また、側面パネル22の下端部の支持は、第4図に示す
ように、パネルに係止突起22bを設け、この係止突起22b
を引っ掛けるようにしてもよい。
第6図および第7図は他の実施例を示している。
この静電粉体塗装ブースは、上部構造は前実施例と同
様であるが、前実施例のように、ベルトコンベアで余剰
粉体塗料を集めるのではなく、ブース下部にホッパ40を
設け、このホッパ40と集塵器とをダクト50で接続したも
のである。
以下、このホッパ40の構造について説明する。
このホッパ40は、鉄板41で形成されており、その内面
に前実施例で使用した樹脂パネル43を重ね合わせたもの
である。
樹脂パネル43は、底部パネル43aの両側に側面傾斜パ
ネル43bをそれぞれヒンジ44を介して連結したものであ
る。この樹脂パネル43には側面傾斜パネル43bの外面に
鉄片45が固着されており、その鉄片45に対応して鉄板41
側には電磁石42が取り付けられている。
従って、この樹脂パネル43を鉄板41の内面に重ね合わ
せると、励磁状態にある電磁石42の吸引力によって支持
され、電磁石42を消磁すると、第7図に鎖線で示すよう
に、簡単に取り外すことができる。
このため、塗装の色替え時にホッパ40内の樹脂パネル
43を交換することにより、ホッパ40内の清掃の手間が省
けることになる。
〔効果〕
以上のように、この発明の静電粉体塗装ブースは、樹
脂パネルを中間に空気層を有する二重壁構造にしたた
め、粉体塗料が付着しにくく、色替え時の清掃が容易で
ある。
また、樹脂パネルを磁石によってフレームに吸着支持
するようにしたブースであっては、色替え時における樹
脂パネルの交換が容易であるため、色替えの作業効率が
よく、従来のようにブース全体を移動式にする必要もな
いのでブースの製造コストが低下する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る一実施例における樹脂パネルを
示す平面図、第2図は補強板の形態を変えた樹脂パネル
を示す平面図、第3図は樹脂パネルのフレームへの支持
構造を示す断面図、第4図は側面パネル下部の異なる支
持構造を示す断面図、第5図はブース全体を示す斜視
図、第6図は他の実施例を示す側面図、第7図は同上の
ホッパ部の詳細を示す断面図、第8図は実験方法を示す
概略図である。 10……フレーム、11……枠組、 11a……スリット、12……吊ボルト、 13……アングル、14……架台、 15……U字形部材、16、17……電磁石、 20……樹脂パネル、20a……樹脂板、 20b……空気層、20c……補強板、 21……上面パネル、22……側面パネル、 22a……突起、22b……係止突起、 23……ヒンジ、24……鉄片、 30……ベルトコンベア、 40……ホッパ、41……鉄板、 42……電磁石、43……樹脂パネル、 43a……底部パネル、 43b……側面傾斜パネル、 44……ヒンジ、45……鉄片、 50……ダクト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−254268(JP,A) 「粉体塗装技術−Fundament als of Powder Coat ing」p.92〜103(Dr.Emer y P.Miller 外1名著,増田 閃一監修、伊藤 孜 外3名訳、1977年 6月20日、株式会社 総合塗装技術セン ター発行)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームに支持される複数の樹脂パネルで
    囲われた静電粉体塗装ブースにおいて、前記各樹脂パネ
    ルを中間に空気層を有する二重壁構造にしたことを特徴
    とする静電粉体塗装ブース。
  2. 【請求項2】前記フレームに、磁極面が樹脂パネル面に
    対向状態に露出するように磁石を取り付け、樹脂パネル
    面には、前記磁極面に対応する位置に強磁性体片を固着
    して成る請求項(1)記載の静電粉体塗装ブース。
JP24489590A 1990-09-12 1990-09-12 静電粉体塗装ブース Expired - Fee Related JP3202218B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24489590A JP3202218B2 (ja) 1990-09-12 1990-09-12 静電粉体塗装ブース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24489590A JP3202218B2 (ja) 1990-09-12 1990-09-12 静電粉体塗装ブース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04122465A JPH04122465A (ja) 1992-04-22
JP3202218B2 true JP3202218B2 (ja) 2001-08-27

Family

ID=17125578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24489590A Expired - Fee Related JP3202218B2 (ja) 1990-09-12 1990-09-12 静電粉体塗装ブース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3202218B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102228623B1 (ko) * 2019-03-15 2021-03-17 박성아 스노우 볼 형태의 멀티미디어 장치
JP6999031B2 (ja) 2018-06-22 2022-01-20 オーエスジー株式会社 テーパエンドミル

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6830620B2 (en) 2000-04-14 2004-12-14 Nordson Corporation Powder coating booth containment structure

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
「粉体塗装技術−Fundamentals of Powder Coating」p.92〜103(Dr.Emery P.Miller 外1名著,増田閃一監修、伊藤 孜 外3名訳、1977年6月20日、株式会社 総合塗装技術センター発行)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6999031B2 (ja) 2018-06-22 2022-01-20 オーエスジー株式会社 テーパエンドミル
KR102228623B1 (ko) * 2019-03-15 2021-03-17 박성아 스노우 볼 형태의 멀티미디어 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04122465A (ja) 1992-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4664344B2 (ja) 粉体塗装装置
JP3202218B2 (ja) 静電粉体塗装ブース
CA2404982C (en) Powder coating booth containment structure
US8499716B2 (en) Portable spray containment enclosure
JP4021024B2 (ja) 静電粉末コーティング装置及び方法
US5162132A (en) Collapsible, interchangeable spray booth apparatus and method
JPH04298265A (ja) 静電付着方法
US6916376B2 (en) Painting booth, preferably of the electrostatic painting type
JP5795033B2 (ja) 粉体塗装装置
JP5350054B2 (ja) 粉体塗装方法
US6830620B2 (en) Powder coating booth containment structure
JPH02160066A (ja) 静電粉体塗装設備における塗装ブース
JP2009255010A (ja) 粉体塗装装置
US20020095917A1 (en) Modular powder coating booth
US6780247B2 (en) Modular powder coating booth
CN216376254U (zh) 一种喷粉流水线用防止倾斜掉落的吊接装置
JP2000262931A (ja) 粉体塗装装置
JPH0133220B2 (ja)
JPS60202762A (ja) 構造体側板用塗装装置
JP2000262938A (ja) 粉体塗装装置
JPH06246206A (ja) 複数のフィルターモジュールを備えた粉体スプレーブース
JPH026578B2 (ja)
JP2627237B2 (ja) 壁パネル製造作業テーブル
JPH0520449Y2 (ja)
JP2008023503A (ja) 静電粉体塗装ブース

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees