JP3201860U - 引戸用制動ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】どの開閉位置でも一定の制動速度で開閉できる引戸用制動ユニットを提供する。【解決手段】引戸の移動方向の枠体端部に、両端部が固定されるワイヤ4と、引戸に固定され、ワイヤを挿通させワイヤの張設方向に相対移動し内部に空気室6a,6bを有する円筒状のブラケット6と、ブラケットの両端部に固定され、ワイヤを挿通させ空気室の空気を流出入させる孔9を有する2つの蓋部材8a,8bと、ブラケット内に設けられ、ワイヤに固定され蓋部材との間で相対移動する2つのストッパー10a,10bと、ストッパーの間に当接し、ストッパーと当接又は離間し相対的にワイヤ上をシフト可能な2つのスライダー11a,11bと、スライダーの間に当接し、スライダーのシフトに伴う押圧で弾性変形し、ブラケットの内壁に接触して摩擦抵抗を生じさせる弾性体12とからなる。【選択図】図2
Description
本考案は、引戸(吊戸)をスムースに開閉させるための引戸用制動ユニットに関する。更に詳しくは、引戸の開閉動作に制動を加え、スムースに開閉できるようにした引戸用制動ユニットに関する。
従来、引戸は、部屋の間仕切りや家具等の引戸として多く使用されている。この引戸は通常は敷居にレール等の案内部が設けられ開閉動作が行われている。又倉庫等に見られる大型の引戸も同様な構成になっているものが多いが、重量が重くなっている。このため倉庫の枠体の開口上部に案内部を設け、引戸を吊り下げた状態で開閉させる構成のものも使用されている。
このように引戸については従来から多くの形式のものが知られていて多種多様である。この引戸は大半が人手を介して開閉されるが、比較的軽量なものについて開閉動作はスムースに行われる。特に、重量の重いものは、引戸の開閉動作に伴い、速度は一定ではなく加速され勢いが生じる。即ち、引き始めは強く引き途中で加速がつき開閉に勢いがついてしまう現象である。このために、高齢者等の場合、転倒事故に繋がることもある。
この勢いで引戸は惰性で移動し、特に引戸の開閉端では衝突状態になって、引戸の枠体の戸当たりに当接するおそれが生じる。このような状態を回避するため例えば、引戸の閉終了間際における閉端部の速度を適正に減速させ、引戸の閉終了動作をスムースにする構成のものがいくつも提案されている。この構成のものの例は、装置をカバー部材で覆われているもので、その装置は棒状ケーシング、シリンダー部とピストンロッド等からなる緩衝ダンパ、ピストンロッドの先端に設けたフック部材、対向するフック部材間に設けられた引っ張り弾性体等で構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
又、空気制動をベースにしているものとしては、2つの制動段階を設けて制動するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。この制動装置は、ばねで制動するシリンダー構成と空気制動により制動するシリンダーの2段階の構成になっている。更に、ワイヤを使用した構成のものも知られている(例えば、特許文献3参照)。この装置は、バネ力により引戸が閉じ、かつ閉止動作時にダンパ装置により、引戸を制動させる構成のもので、引戸を環状に架けられたワイヤに固定し、案内レールに沿って開閉自在に設けられた引戸をワイヤの回動でバネ力とダンパ装置により制動させるものである。
前述したように、従来の引戸の制動技術は、種々提案されているが、いずれも引戸の開閉端における衝撃を防止する制動技術に関するものである。又、多くは、その構成が複雑で高コストになっている。特に、重量の重い引戸は、開閉時に加速度がつき勢いが生じる。通常は取っ手が引戸に付随して設けられているので、重いものであっても人がこの取っ手を介して開閉させている。
特に、引戸を勢いよく手で開いた場合に、引戸に加速度がつき、その反動で引戸を開閉する人も手と共に連れられて、引戸と一緒に引きずられ転倒してしまうことがある。これは安全上問題である。又、引戸を開閉端に達する前に、半開き等の中間位置から正常に開閉させると同時に停止させる場合もある。しかし、中間位置の停止においては加速度による勢いがあるため途中で正確な位置に停止できないことがある。このような場合であっても、引き始めや中間部の引戸の開閉は人が人力で制動させながら行っている。
このように、引戸の開閉は、開閉端で開閉が行われるのみならず、開閉全行程にわたってスムースに行われなければならない。さらに引戸という単純な構成を考慮すると、制動機能を有する構成は、簡素で低コストのものが望まれる。本考案はこのような従来の問題点を解決するために創案されたもので、次の目的を達成する。
本考案の目的は、引戸を開閉の全行程にわたって制動し、引き始めの加速のある開閉負荷を軽減し、引戸の開閉動作をスムースに行う引戸用制動ユニットを提供することにある。
本考案の他の目的は、構成を簡素にし低コストで製造できる引戸用制動ユニットを提供することにある。
本考案の他の目的は、構成を簡素にし低コストで製造できる引戸用制動ユニットを提供することにある。
本考案は、前記目的を達成するために次の手段をとる。
本考案1の引戸用制動ユニットは、開口部を有する枠体に、この開口部を開閉し相対移動する引戸が設けられる構成体において、前記引戸の移動方向の前記枠体端部に、両端部が固定されて張設される細線金属体と、前記引戸に固定され、前記細線金属体を挿通させこの細線金属体の張設方向に相対移動し内部に流体室を有する円筒状のブラケットと、前記ブラケットの両端部に固定され、前記細線金属体を挿通させ前記流体室の流体を流出入させる流通部を有する2つの蓋部材と、前記ブラケット内に設けられ、前記細線金属体に固定され前記蓋部材との間で相対移動する2つのストッパーと、前記2つのストッパーの間に当接して設けられ、前記2つのストッパーと当接又は離間し相対的に前記細線金属体上をシフト可能な2つのスライドと、前記2つのスライドの間に当接して設けられ、このスライドのシフトに伴う押圧で弾性変形し、前記ブラケットの内壁に張り出し接触して摩擦抵抗を生じさせる弾性体と、からなっている。
本考案1の引戸用制動ユニットは、開口部を有する枠体に、この開口部を開閉し相対移動する引戸が設けられる構成体において、前記引戸の移動方向の前記枠体端部に、両端部が固定されて張設される細線金属体と、前記引戸に固定され、前記細線金属体を挿通させこの細線金属体の張設方向に相対移動し内部に流体室を有する円筒状のブラケットと、前記ブラケットの両端部に固定され、前記細線金属体を挿通させ前記流体室の流体を流出入させる流通部を有する2つの蓋部材と、前記ブラケット内に設けられ、前記細線金属体に固定され前記蓋部材との間で相対移動する2つのストッパーと、前記2つのストッパーの間に当接して設けられ、前記2つのストッパーと当接又は離間し相対的に前記細線金属体上をシフト可能な2つのスライドと、前記2つのスライドの間に当接して設けられ、このスライドのシフトに伴う押圧で弾性変形し、前記ブラケットの内壁に張り出し接触して摩擦抵抗を生じさせる弾性体と、からなっている。
本考案2の引戸用制動ユニットは、本考案1において、 前記弾性体はゴム体であることを特徴とする。
本考案3の引戸用制動ユニットは、本考案1において、前記弾性体は中空形状で、前記スライドの押圧で外部が変形し前記ブラケットの内壁に張り出し接触する構成のものであることを特徴とする。
本考案3の引戸用制動ユニットは、本考案1において、前記弾性体は中空形状で、前記スライドの押圧で外部が変形し前記ブラケットの内壁に張り出し接触する構成のものであることを特徴とする。
本考案4の引戸用制動ユニットは、本考案1において、前記蓋部に前記ブラケット内の流体を調整して流出入させる流体調整部を設けたことを特徴とする。
本考案5の引戸用制動ユニットは、考案1において、開閉端の速度を減速させるため、前記蓋部材または前記スライダーに、前記弾性体を押圧する突き当て部材を設けたことを特徴とする。
本考案は、引戸の開閉を開閉端のみならず開閉全行程にわたって制動の効く構成にし、瞬時の開閉動作には、引戸にブレーキ制動を加える構成にしたので、人手による開閉動作をスムースに行えるようになった。即ち、開閉作業者は、開閉位置のどの位置であっても開閉動作を安全にスムースに行えるようになった。さらに制動機能を有するユニット構成は、簡素なものになったので、低コストで製造できるものになった。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、矩形の枠体1に引戸2を取り付けた引戸構成体を示し、この引戸構成体に、本考案のユニットを適用している。図2は、そのユニットの断面図である。枠体1は引戸2の覆う部分が開口部になっていて(図示せず)、引戸2によって閉じられている。引戸2には取っ手3が取り付けられていて、人手によって操作されA方向に引戸2の開閉動作が行われる。
枠体1には、図示していないが引戸2の開閉のための案内部が設けられている。枠体1の上部には、ワイヤ4が両端部を固定具5により、張力を負荷した状態で水平に固定されている。本実施の形態において、ワイヤ4は屈曲性のあるものとして適用しているが、細い金属棒状のものであってもよい。従って、本考案ではワイヤ4は、細線金属体、又は棒状金属体を意味する。一方、引戸2には、このワイヤ4を挿通した状態で、ブラケット6が固定されている。ブラケット6は、2つの固定部材7で引戸2にねじ止め固定されている。ブラケット6は円筒状のシリンダー体である。ブラケット6は引戸2と一体になってワイヤ4に対し相対移動する。
円筒状のシリンダー体であるブラケット6の両端部には、これを蓋するための蓋部材8a,8bが設けられている。蓋部材8a,8bは、ブラケット6に対し、組み立て時に着脱自在な構造であるが、通常は固定されている。この蓋部材8a,8bには、ワイヤ4を挿通させるための貫通孔である孔9が設けられている。この蓋部材8a,8bの孔9は、ワイヤ4の挿通のためと同時に、ブラケット6内の空気室6a,6bと外部との間の空気の流出入口となっていて、矢印で示すように空気が流出入する。この孔9の大きさは、引戸2が適正な開閉速度で開閉できる状態に合致するように穿孔されている。又、本例は、流体として空気を適用しているが限定はされない。ワイヤ4はこの蓋部材8a,8bを介して保持され、ブラケット6内を挿通している構成である。
ブラケット6内のワイヤ4には、2つのストッパー10a,10bが所定位置に固定されている。一方のストッパー10aは、引戸2が開く場合の開端部を規制し、他方のストッパー10bは引戸2が閉じる場合の閉端部を規制する。この2つのストッパー10a,10b間には、ドーナツ状の2つのスライダー11a,11bがブラケット6内壁とワイヤ4に案内され、ワイヤ4上をシフト可能に設けられている。
この2つのスライダー11a,11bの間には、弾性体12が2つのスライダー11a,11bに挟持される状態で設けられている。弾性体12はゴムで構成され、中央部に空間部12aを形成したタイヤ状の形状をなし、ワイヤ4の軸線方向に力が加わったとき、ワイヤ4の軸線方向Bに弾力変形すると同時に外形方向Cにも変形し、円筒状のブラケット6の内周面に接触し、摩擦力を生じさせる。ユニットは以上のような構成になり、部品の少ない簡素な構成としている。
次に引戸2の開閉動作について説明する。引戸2は開くかまたは閉じるかだけの動作である。これを人が取っ手3を介して行うものである。図2は、枠体1に対して引戸2が中間位置にある状態の構成を示している。この状態で人がこの引戸2を開いたとき、ブラケット6は瞬時にワイヤ4に対し相対移動し空気室6aの空気は孔9を介して外部へ流出すると同時に圧縮され、それに応じて空気圧が高まり、スライダー11aが矢印の方向に押圧される。
この押圧によりスライダー11aは、図3に示すようにストッパー10aとの当接からS寸法離間し弾性体12を押圧する。弾性体12は弾性変形し、空間部12aの空気が圧縮され、弾性体12は矢印B,Cの方向に力を受け、弾性体12の外形部がブラケット6の内壁に向かって張り出し、接触によって摩擦力を生じさせる。この摩擦力は、摺動抵抗の制動力であるが、引戸2をロックして完全に停止させる抵抗力ではない。空気室6aの流出量は、蓋部材8aの孔9の大きさにより決められ、適正な開閉移動になるように孔寸法が決められていて、常時流出入している。
スライダー11aのシフトは開閉時の瞬時に生じるが、通常は空気室6aに空気が満たされるものの高い空気圧にはなっていないので、引戸2に大きな制動力は働かない。通常の場合は、孔9の空気流出入量に応じ一定速度で開閉される。瞬時の開閉動作は、引戸2の全開閉工程にわたって実施可能であり、引戸2はどの位置であっても瞬時の開き動作に応じて制動させることができる。以上開き動作で説明したが、閉じる場合も同様の構成で引戸2を制動させることができる。
図3は開閉状態の中間部での断面図を示しているが、図4は開いた状態のユニット構成を、図5は閉じた状態のユニット構成を示している。引戸2の開閉時にワイヤ4、ストッパー10a,10bの位置は変わらないので、ブラケット6が開き側に寄るかまたは閉じ側に寄るかの違いである。ブラケット6内を挿通するワイヤ4上の2つのストッパー10a,10bを挟んで2つの空気室6a,6bを構成しているが、引戸2が図5の閉じた状態から開き動作になったとき、ブラケット6がワイヤ4上を開き方向に移動するので、空気室6aの空気は蓋部材8aの孔9を介して矢印で示すように外部へ流出する。
この空気の流出は孔9の大きさによって絞られていて、前述したように通常引戸2は、一定速度で開閉されるが、引戸2を勢いよく開くと制動できるように、孔9の直径の大きさに設定されている。引戸2を勢いよく開いたときには、空気室6aの空気圧が高くなり、その空気圧でスライダー11aが押圧され、ストッパー10a位置に対し相対的に弾性体12側にシフトされる。他方のスライダー11bはストッパー10bに保持された状態であるので、弾性体12はワイヤ4の軸方向に圧縮され変形し、外形部分が矢印で示すように外方に、即ちブラケット6の内周面に向かって張り出し接触する。この接触により、弾性体12とブラケット6内壁との間に摩擦力が生じ、ブラケット6の移動が制約される。結果的に、引戸2は制動されることになる。
通常の開閉動作の場合は、通常の開閉速度でスムースに開閉できるように設定しているが、勢いよく開閉させた場合は加速度的に引戸2に力が作用し、勢いよく開ける形になり、空気室6aの空気圧が急に高圧になり、スライダー11aを押圧し弾性体12をブラケット6内壁に押し付け摩擦力を発生させる。このことにより、引戸2の開閉動作が制動され、開き当初の勢いある動作が減じることになる。このようにすることで、引戸2を開閉する作業者が、従来のように勢い余って引戸2につられ転倒してしまうようなことは解消される。このことは、閉じる動作においてもブラケット6の両端の構成要素を同じにしているので、前述の逆動作で、図4に示す開いた状態から図5に示す閉じる状態にする場合においても、同様にその動作で制動されることになる。
本考案の特徴は、以上説明したようにこの引戸2を開閉状態の中間位置で開閉動作を行っても、前述の構成により引戸2が瞬時に制動されることである。大きな引戸2を有する場合は、必ずしも開閉端部間のみの定まった開閉でなく、引戸2を例えば半開きの中間位置に停止させたり、開いたりする場合もある。この場合であっても開閉時に引戸2に制動を与えることができ、作業者は引戸2がどの位置であっても安全に開閉動作ができることになる。
この開閉動作は、通常の場合は図6の線図に示すように一定の負荷で開閉ができるが、勢いのある開閉の場合は、図7の線図に示すように引戸2の加速度によって、急に負荷が大きくなり引戸2は暴走するおそれが生じる。図7は引戸2の開閉速度が高まると加速度により開閉の負荷が急速に高まることを示している。図8、図9は他の実施の形態を示したものである。前述の例においては、空気室6a,6bの空気流出の絞りを一定にしているので、通常は開閉動作の全行程において安定動作を行うので問題はない。開き側の部分図である図8で示す例は、空気流出入を絞って調整できるようにした例である。この場合は、蓋部材8に空気調整部材20を設け、空気室6aの矢印で示す空気の流出入を変えることができるように構成したものである。
この空気調整部材20は公知のものを適用すればよい。つまみの操作で空気の流出入量が調整できるものである。これを設けることで、引戸2の負荷が変わった場合に、適正な負荷になるように空気調整が現場でできることになる。
図9は開き側の部分図であるが、開閉端でスライダー11aをストッパー10aから強制的に引き離すための突き当て部材30を設けた例である。本考案の構成において通常は開閉動作の全行程で安定的に制動されるので、開閉端においても衝接されることなく停止させることができる。本例の場合は開閉速度が速い場合であっても、開閉端において確実に衝撃を避けるようにして停止させることができる構成としたものである。
図9は開き側の部分図であるが、開閉端でスライダー11aをストッパー10aから強制的に引き離すための突き当て部材30を設けた例である。本考案の構成において通常は開閉動作の全行程で安定的に制動されるので、開閉端においても衝接されることなく停止させることができる。本例の場合は開閉速度が速い場合であっても、開閉端において確実に衝撃を避けるようにして停止させることができる構成としたものである。
この突き当て部材30は、スライダー11aまたは蓋部材8aに固定的に設けられ、その長さはストッパーの長さよりh寸法長く突き出す形状になっている。引戸2が開閉端に近接したとき、ストッパー10aが蓋部材8aに衝接または引戸2の端部が枠体1の枠端に衝接する前に、突き当て部材30が蓋部材8aまたはスライダー11aに接触するようにした構成である。即ち、突き当て部材30が蓋部材8a,8bに固定されている場合は、スライダー11a,11bとの間で当接離間動作をするが、突き当て部材30がスライダー11a,11bに固定されている場合は、蓋部材8a,8bとの間で当接離間動作を行う。
このような構成によりスライダー11aをストッパー10aに対し強制的にシフトさせ弾性体12による摩擦力を生じさせ、引戸2に制動をかける。引戸2は衝接することなく開閉端直前にブレーキがかかり緩やかな停止をさせることができる。又、衝接に伴う跳ね返り状態も解消できる。このような構成にすることで、引戸2を全行程にわたって安全に適切な速度で開閉できるとともに、開閉端では衝接することなくスムースに停止させることができる。
以上、本考案の実施の形態について詳細に説明したが、本考案はこの実施の形態に限定されることはなく、本考案の目的、趣旨を逸脱しない範囲内での変更が可能なことはいうまでもない。例えば、本例はブラケット内に流出入する流体を空気としているが、液体でもよい。この場合は、両サイドのブラケット室をパイプで連結し、流量弁を介して液体を還流させる構成にする。この場合、ワイヤを挿通させている孔はシーリングさせる必要がある。又、弾性体はゴムとしているが、ゴムの外形部に耐磨耗性のあるバンド等を被せ、伸縮させる構成のものであってもよい。
1…枠体
2…引戸
3…取っ手
4…ワイヤ
5…固定具
6…ブラケット
7…固定部材
8…蓋部材
9…孔
10…ストッパー
11…スライダー
12…弾性体
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12…弾性体
Claims (5)
- 開口部を有する枠体(1)に、この開口部を開閉し相対移動する引戸(2)が設けられる構成体において、
前記引戸(2)の移動方向の前記枠体(1)端部に、両端部が固定されて配置される細線金属体(4)と、
前記引戸(2)に固定され、前記細線金属体(4)を挿通させこの細線金属体(4)の張設方向に相対移動し内部に流体室(6a,6b)を有する円筒状のブラケット(6)と、
前記ブラケット(6)の両端部に固定され、前記細線金属体(4)を挿通させ前記流体室(6a,6b)の流体を流出入させる流通部(9)を有する2つの蓋部材(8a,8b)と、
前記ブラケット(6)内に設けられ、前記細線金属体(4)に固定され前記蓋部材(8a,8b)との間で相対移動する2つのストッパー(10a,10b)と、
前記2つのストッパー(10a,10b)の間に当接して設けられ、前記2つのストッパー(10a,10b)と当接又は離間し相対的に前記細線金属体(4)上をシフト可能な2つのスライダー(11a,11b)と、
前記2つのスライダー(11a,11b)の間に当接して設けられ、このスライダー(11a,11b)のシフトに伴う押圧で弾性変形し、前記ブラケット(6)の内壁に張り出し接触して摩擦抵抗を生じさせる弾性体(12)と
からなる引戸用制動ユニット。 - 請求項1に記載された引戸用制動ユニットにおいて、
前記弾性体(12)の素材は、ゴム体であることを特徴とする引戸用制動ユニット。 - 請求項1又は2に記載された引戸用制動ユニットにおいて、
前記弾性体(12)は、中空形状で前記スライダー(11a,11b)の押圧で外部が変形し、前記ブラケット(6)の内周面に張り出し接触する構成のものであることを特徴とする引戸用制動ユニット。 - 請求項1又は2に記載された引戸用制動ユニットにおいて、
前記蓋部材(8a,8b)に前記ブラケット(6)内の空気を調整して流出入させる空気調整部(20)を設けたことを特徴とする引戸用制動ユニット。 - 請求項1又は2に記載された引戸用制動ユニットにおいて、
開閉端の速度を減速させるため、前記蓋部材(8a,8b)または前記スライダ−(11a,11b)に、前記弾性体(12)を押圧する突き当て部材(30)を設けたことを特徴とする引戸用制動ユニット。
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Family Applications (1)
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JP2015005288U Active JP3201860U (ja) | 2015-10-19 | 2015-10-19 | 引戸用制動ユニット |
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