JP3201743U - 街中監視システムおよびそれ用の街路灯 - Google Patents

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孝真 榊原
孝真 榊原
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Abstract

【課題】街路灯の周辺を、隣接街路灯の死角監視用カメラで撮像でき、通行人の特徴を視認可能で、また環境光の影響を考慮して照明部の各LEDからの光量を制御することで、死角監視用カメラによって街路灯の周辺を鮮明な画像で撮像可能な街中監視システムおよびそれ用の街路灯を提供する。【解決手段】各街路灯11は、複数のLEDを光源として支柱12の周辺を照らす照明部Lと、各LEDの少なくとも照度を制御する調光器とを備える。照明部Lは、縦長な固定基材に各LEDが配設されたLEDライン照明具と、支柱の外周部にLEDライン照明具を覆うように設けられ、かつ各LEDの光を乱反射する半透明な照明具カバーとを有する。各街路灯11は監視カメラ13A、13B、29を複数有し、その1つが隣接する街路灯11の周辺を撮像する死角監視用カメラ29で、街路灯11の調光器は、死角監視用カメラ29により撮像した画像が鮮明になる照度に複数のLEDを制御する。【選択図】図1

Description

この考案は、街中監視システムおよびそれ用の街路灯、詳しくは街路に沿って立設される複数の街路灯を利用し、各街路灯に配設された監視カメラにより街中を監視する街中監視システムおよびそれ用の街路灯に関する。
従来、監視カメラを搭載した複数の街路灯を利用し、街中を監視する街中監視システムとして、例えば特許文献1の「多機能化街灯ネットワーク・システム」に記載されたものが知られている。
これは、所定地域の道路に沿って配置される複数の街灯(街路灯)に、その地域の一区画を撮像する監視用カメラを実装し、街灯ネットワークを介して監視・制御センターにより地域の群管理を行い、監視制御や情報の送受信を行うようにしたものである。これにより、街灯を利用して監視制御や情報の送受信基地化が図れ、その結果、地域の防犯性を高めることができる。
特開2000−251502号公報
しかしながら、特許文献1の「多機能化街灯ネットワーク・システム」では、このように監視用カメラにより監視できるのは特定地域の一区画のみであった。そのため、例えば街灯の周辺(直下付近)は死角となり、ここで発生した犯罪は見逃されてしまうおそれがあった。
そこで、これを回避するため、例えば、街灯の上部に、撮像方向を水平線より下に向けた死角監視用カメラを設置することが考えられる。しかしながら、この方法では頭上からの現場の画像(動画像)のみしか得られず、犯人の捜査時に重要となる犯人の顔、身長および服装などの特徴を視認することはむずかしい。
また、このように死角監視用カメラを採用した場合であっても、街灯の近くに例えば店舗や自動販売機といった光量が大きい別の光源があった(自動車のヘッドライトなども)場合、死角監視用カメラのレンズにはそれからの光(環境光)も入るため、この環境光が悪影響を及ぼして画像の一部にハレーションが発生し、街灯の周辺の状況を鮮明な画像で撮像できないおそれがあった。
そこで、考案者は鋭意研究の結果、複数のLEDを光源とした照明部を有する街路灯(街灯)の上方位置に監視カメラを複数設け、各監視カメラは、隣接する街路灯の周辺を撮像する死角監視用カメラとして隣接監視カメラの死角をなくす構成するとともに、その隣接する街路灯の照明部の各LED(の光量)を、調光器を用いて、死角監視用カメラにより撮像した画像が鮮明になる照度となるように制御(調光)すれば、上述した全ての課題は解消されることを知見し、この考案を完成させた。
この考案は、街路灯の周辺を、隣接する街路灯の死角監視用カメラを用いて側方から撮像することができ、これにより犯人を含む通行人の顔、身長および服装などの特徴を視認可能で、また環境光の影響を考慮して照明部の各LEDからの光量を制御することで、死角監視用カメラによって街路灯の周辺を鮮明な画像で撮像することができる街中監視システムおよびそれ用の街路灯を提供することを目的としている。
請求項1に記載の考案は、街路に沿って、複数の街路灯が離間配置され、かつそれぞれの街路灯の支柱の上部に設けた監視カメラにより街中の一区画をそれぞれ撮像し、これらの撮像データを監視制御ステーションに送信して前記街中の監視を行う街中監視システムであって、前記それぞれの街路灯は、前記支柱の外周部に設けられ、かつ複数のLEDを光源として前記支柱の周辺を照らす照明部と、前記複数のLEDの少なくとも照度を制御する調光器とを備え、前記照明部は、縦長な固定基材に、その長さ方向に所定間隔で前記複数のLEDが配設されたLEDライン照明具と、前記支柱の外周部に前記LEDライン照明具を覆うように設けられ、かつ前記複数のLEDからの光を乱反射させる半透明な照明具カバーとを有し、前記それぞれの街路灯は前記監視カメラを複数有し、かつそのうちの1つは、隣接する前記街路灯の周辺を撮像する死角監視用カメラで、前記それぞれの街路灯の調光器は、前記死角監視用カメラにより撮像した画像が鮮明になる照度に、前記複数のLEDを個別に制御する街中監視システムである。
請求項1に記載の考案によれば、各街路灯の監視カメラにより街中の一区画を撮像し、これらの撮像データを監視制御ステーションに送信することで、このステーション内で街中の監視を総括して行うことができる。その際、各街路灯の死角監視用カメラが、隣接する街路灯の死角となる、街路灯の直下を含む周辺を撮像し、得られた撮像データも監視制御ステーションに送信されるため、死角領域のない街中の監視を行うことができる。また、このように街路灯の周辺を死角監視用カメラにより側方から撮像することで、犯人を含む通行人の顔、身長および服装などの特徴を視認し易くなる。
さらに、各街路灯の周辺の撮像に際しては、あらかじめ環境光などの影響を考慮し、調光器を用いて、死角監視用カメラから得られる画像が鮮明となるように、照明部の各LEDからの光量を個別に制御(調光)しておく。これにより、死角監視用カメラにより撮像した画像は、ハレーション等や暗がりがない鮮明なものとなる。
ここでいう街中監視システムとは、例えば防犯、防災、避難状況、商店街やイベント会場などの賑わい状況、迷子の捜索、徘徊者の捜索、交通渋滞の状況、事故状況などを目的として、監視カメラにより所定地域(街中)の一区画(エリア)を撮像し、その画像(静止画像または動画像)を撮影場所から離れた監視制御ステーションに有線または無線により送信し、そこで例えば監視員がモニタ画面に映った画像から街中で発生した異常を視認し、その異常事態を警察署や消防署に通報するというシステムである。
街路としては、例えば街中に整備された車道、歩道などをいう。
街路灯の種類は任意である。例えば、商業電源から得られた電気によりLED(発光ダイオード)の発光や監視カメラを作動させるものを採用することができる。その他、支柱の上部に設けた太陽電池で電力を得るものでもよい。
街路灯の支柱には動体検知センサを設けることで、歩道を人間が歩いたり、車道を車両が通過する際に自動的に照明部を点灯させるようにしてもよい。
その他、街路灯の支柱には、例えば警報音、音声などを発するスピーカ、街路灯の直下を照らす歩道照明灯、旗用アーム、装飾吊りリング(アイボルト)、非常用コンセントを配設してもよい。また、支柱の下部の外周面に貼紙防止塗装を施してもよい。
監視カメラの種類としては、例えば、CCDカメラ、CMOSカメラ、暗視カメラなどを採用することができる。
ここでいう監視カメラが撮像する街中の一区画とは、例えば歩道や車道の一区画のほか、街路に沿って設置された店舗、住宅、ビル、マンション、公共施設、駅、駐車場、公園などの一区画が挙げられる。
監視制御ステーションとしては、例えば街中に建造した専用建物でも、その街中から遠く離れ場所に設置された建物の一室でもよい。街中から離れた場合の画像送信ツールとしては、例えばインターネットなどの通信回線網を採用することができる。
1つの街路灯に配設される監視カメラの数は、2つ以上であれば任意である。そのうちの1つが死角監視用カメラとなる。なお、1つの街路灯に設けられる死角監視用カメラは複数でもよい。
死角監視カメラが監視するのは、隣接する街路灯に搭載された監視カメラが撮像できない(死角となる)、この隣接する街路灯の周辺領域である。また、当該死角領域を監視するのは、1つの街路灯の死角監視カメラだけでなく、複数の街路灯の各死角監視カメラでもよい。
LED(発光ダイオード)の色は限定されない。例えば、赤LED、青LED、黄LED、白LED、橙LED、緑LED、ピンクLEDの他、フルカラーLEDを採用することができる。
支柱の高さ方向における照明部の形成領域は任意であるものの、支柱の下部から高さ方向の中間部の領域とした方が、街路の通行人の視界を照らすには好適である。その場合、照明部の形成領域は支柱の下部のみでも、支柱の高さ方向の中間部のみでもよい。また、支柱の下部から中間部にわたる一部領域またはその全領域でもよい。さらに、支柱の周方向における照明部の形成領域としては、支柱の周方向の一部でも、好ましい全周でもよい。
LEDライン照明具としては、例えば全色型光軽減発光LEDなどの各種の帯状LEDライトを採用することができる。
LEDライン照明具の使用数は任意である。1つでも複数でもよい。具体的には、街路の長さ方向の一方を照らす前側LEDライン照明具と、街路の長さ方向の他方を照らす後側LEDライン照明具とから構成してもよい。
LEDライン照明具の固定基材としては、例えば各種の合成樹脂または各種の金属からなる板材、管材などを採用することができる。また、固定基材は、湾曲自在なものでも、剛体でもよい。
固定基材の長さ方向におけるLEDの設置間隔は任意である。ただし、一定ピッチ(等間隔)が好ましい。例えば数cmピッチである。
照明具カバーの素材としては、例えば、アクリル、ポリカーボネートなどの各種の合成樹脂を採用することができる。この素材に例えばオパール色の微粉末を所定量添加して混練することで、光を乱反射させる白濁カバーとしたものが好ましい。
LEDライン照明具として、前側LEDライン照明具と後側LEDライン照明具とを採用した場合の照明具カバーは、前側LEDライン照明具を覆う樋状の前側半円カバーと、後側LEDライン照明具を覆う樋状の後側半円カバーとを採用することができる。
ここでいう調光器とは、複数のLEDを個別に制御する調光回路を内蔵した電気機器(レシーバ)である。この調光器は、有線または無線を介して、例えば監視制御ステーションに配備された、複数の街路灯の調光器を制御する調光制御装置にデータ送信可能に接続されている。
調光器により制御されるものは、複数のLEDの照度のほかに、例えば彩度などが挙げられる。彩度制御時には、色付きのLEDが使用される。特にフルカラーLEDが好ましい。
また、ここでいう「街路灯の調光器は、死角監視用カメラにより撮像した画像が鮮明になる照度に複数のLEDを個別に制御する」とは、死角監視用カメラにより撮像された街路灯の周辺(街路灯の直下を含むその周り一帯:死角領域)の画像の一部に、過剰に明るい箇所や過剰に暗い箇所が発生しないように、各調光器に割り当てられた複数のLEDの照度を個別に調光することをいう。
すなわち、街路灯の近くに例えば店舗や自動販売機といった光量が大きい別の光源があった場合、当該街路灯の周辺(死角領域)の一部には、通常の部分より光量が大きくなる箇所が現出することとなる。そのため、この死角領域の撮像を行う、隣接した街路灯の死角監視用カメラのレンズには、この別光源からの過剰な光(環境光)も入ってしまう。その結果、この環境光が悪影響を及ぼし、死角監視用カメラが撮像した画像の一部にハレーションが発生するおそれがあった。これとは反対に、例えば当該街路灯の周辺に撤去できない異物などが存在した場合、それが影響し、死角監視用カメラが撮像した画像の一部に過剰に暗い箇所が発現する場合があった。
そこで、この考案では、例えば街路灯の設置時に、あらかじめ街路灯の付近を死角監視用カメラによりテスト撮像し、例えば監視制御ステーションのモニタ画面を通して、この環境光が悪影響を及ぼして画像の一部にハレーションが発生したり、その反対に光量不足で暗くなった箇所がないかをチェックする。そのとき、画像に瑕疵があった場合には、街路灯の周辺の状況を鮮明な画像で撮像できるように、その街路灯の調光器を利用して各LEDの照度を個別に調整するように構成した。
調光器による各LEDの照度の調整方法としては、例えば、監視員がモニタ画面を見ながら、監視制御ステーションにおいてLED制御装置を手動または自動で操作し、各LEDの照度を調整することができる。その他、現場において、作業者が対応する街路灯の調光器を操作して、個別に調光してもよい。
また、請求項2に記載の考案は、それぞれの前記LEDは、RGB3色の発光により任意の色彩が得られるフルカラーLEDで、それぞれの前記調光器は、対応する前記フルカラーLEDの照度および色彩を制御するもので、前記監視制御ステーションには、前記それぞれの調光器を、所定のLED発光演出パターンに則って制御するLED制御装置を有した請求項1に記載の街中監視システムである。
請求項2に記載の考案によれば、LEDとしてフルカラーLEDを採用し、これらを監視制御ステーションのLED制御装置を用いて制御することにより、例えば、各街路灯の照明部のフルカラーLEDを、照度や彩度が変化する所定のLED発光演出パターンに則って発光させ、街路に沿ってイルミネーションの演出を行うことができる。
フルカラーLEDとは、赤(R)緑(G)青(B)の3原色のLEDがパッケージされたもので、各LEDに流す電流を調整することにより、フルカラーの色を表現することができる。
ここでの調光器は、照度のみでなく、彩度も調整可能なものが採用される。
LED制御装置とは、各街路灯の照明部に配されたLEDに対して、明るさ、色などをあらかじめ設定した通りの演出パターンで発光させるように各調光器に指令するコントローラである。このときのLED発光演出パターンは任意である。
また、LED制御装置は、街路灯の周辺の状況を、隣接する街路灯の死角監視用カメラによって撮像した画像が鮮明となるように、あらかじめ対応する街路灯の照明部の各LEDの照度を調光する機能を付加してもよい。
請求項3に記載の考案は、街路に立設される支柱と、該支柱の上部に取り付けられ、かつ街中の一区画を撮像する監視カメラと、前記支柱の外周部に設けられ、複数のLEDを光源として前記支柱の周辺を照らす照明部と、前記複数のLEDの少なくとも照度を制御する調光器とを備えた街路灯であって、前記照明部は、縦長な固定基材に、その長さ方向に所定間隔で前記複数のLEDが配設されたLEDライン照明具と、前記支柱の外周部に前記LEDライン照明具を覆うように設けられ、かつ前記複数のLEDからの光を乱反射させる半透明な照明具カバーとを有した街路灯である。
請求項4に記載の考案は、前記複数のLEDは、RGB3色の発光により任意の色彩が得られるフルカラーLEDで、前記調光器は、前記複数のフルカラーLEDの照度および色彩を制御するものである請求項3に記載の街路灯である。
請求項1および請求項3に記載の考案によれば、各街路灯の監視カメラにより街中の一区画を撮像し、これらの撮像データを監視制御ステーションに送信することで、このステーション内で街中の監視を総括して行う。このとき、各街路灯の死角監視用カメラが、隣接する街路灯の死角となる周辺を撮像し、得られた撮像データも監視制御ステーションに送信されるため、死角領域のない街中の監視を行うことができる。また、監視カメラの死角となる街路灯の周辺を死角監視用カメラにより側方から撮像することで、犯人や通行人の顔、身長および服装などの特徴を視認できる。
さらに、死角となる街路灯の周辺の撮像に際しては、あらかじめ環境光などの影響を考慮し、照明部の各LEDからの光量を、死角監視用カメラから得られる画像が鮮明となるように調光器により個別に制御(調光)しておく。そのため、死角監視用カメラにより撮像した画像は、ハレーション等や暗がりがない鮮明なものとなる。
請求項2および請求項4に記載の考案によれば、各街路灯の照明部のLEDライン照明具として、複数のフルカラーLEDを配列したものを採用し、これらのフルカラーLEDを監視制御ステーションのLED制御装置を使用して制御する。具体的には、各街路灯の照明部のフルカラーLEDを、経時的に照度や彩度が変化する所定のLED発光演出パターンに則って発光させることによって、所望のイルミネーションの演出を行うことができる。
この考案の実施例1に係る街中監視システムの全体斜視図である。 この考案の実施例1に係る街路灯の斜視図である。 この考案の実施例1に係る街路灯の一部断面図を含む正面図である。 この考案の実施例1に係る街路灯の一部断面図を含む側面図である。 図2のA−A断面図である。 この考案の実施例1に係る街路灯の電気回路のブロック図である。 この考案の実施例1に係る街中監視システムにおいて、街路灯の死角領域を隣接する街路灯の死角監視用カメラを利用して監視している状態を示す斜視図である。
以下、この考案の実施例を具体的に説明する。
図1において、10はこの考案の実施例1に係る街中監視システムで、この街中監視システム10は、商店街の街路に沿って、複数の街路灯11が離間配置され、かつそれぞれの街路灯11の支柱12の上部に設けた、前側監視カメラ(監視カメラ)13Aと後側監視カメラ(監視カメラ)13Bとによって街中の一区画をそれぞれ撮像し、これらの撮像データを監視制御ステーション14に送信して、ここで画像管理しながら監視員により街中の監視を行うものである。
以下、これらの構成体を具体的に説明する。まず、街路灯11を説明する。
図2〜図6に示すように、街路灯11は、竪穴の底面に砕石が敷かれた円柱状のコンクリート基礎15の上に、高さ6m、直径約40cmの支柱12が立設され、この支柱12の高さ方向の中間部一帯に、RGB3色の発光により任意の色彩が得られる複数のフルカラーLED(LED)16を光源として支柱12の周辺を照らす照明部Lと、複数のフルカラーLED16の照度および彩度を制御する調光器17とを備えている。
図2〜図5に示すように、支柱12は、高さ1.5m程度の支柱下部18と、支柱下部18の上面のうち、車道−歩道方向の両端部に平行に離間して立設された、高さ約4.5mの前−後方向に長い角形鋼管からなる一対の上部支柱材19と、両上部支柱材19の各対向面(内側面)のうち、前−後方向の両端部間を連結する一対の縦長な鋼板20と、両上部支柱材19の各外側面に両縁部が固着された溝形鋼からなる一対のカバー連結材21と、両上部支柱材19の上端部に横架された円形状の天板23と、両上部支柱材19の露出した上部を略3等分した高さ位置に配設されたそれぞれ前−後方向に一対配置された厚肉な円弧枠24とを有している。
支柱下部18の前側の下部には、作業蓋25が設けられ、その奥に調光器17が収納されている。また、支柱下部18の前側の上部には、コンセントボックス26が設けられている。
歩道側のカバー連結材21の上部にはバナー22を下げる旗竿27が着脱自在に突設される。
また、歩道側の上部支柱材19の下端部の歩道側面には、下から順にコンセントボックス26と、平面視して矩形状の歩道照明28とが配設されている。
さらに、歩道側の上部支柱材19の下部の前側面には、街路(歩道および車道)の前方向を監視する前方監視カメラ13Aが取り付けられているとともに、歩道側の上部支柱材19の下部の後側面には、街路の後方向を監視する後方監視カメラ13Bが取り付けられている。
さらにまた、車両側の上部支柱材19の高さ方向の中間部には、その車道側面に隣接する街路灯11の周辺を撮像する死角監視用カメラ29が取り付けられている。
下段の両円弧枠24には一対のスピーカ30が搭載されている。
また、上段および中段の各円弧枠24の中間部の外面には、それぞれ連続旗などを連結するための複数のアイボルト31が固着されている。また、歩道側の上部支柱材19の歩道側面および車道側の上部支柱材19の車道側面にも、各円弧枠24のアイボルト31の固着位置と同一の高さ位置にそれぞれ別のアイボルト31が固着されている。
次に、図2〜図6を参照して、照明部Lについて詳しく説明する。
照明部Lは、両上部支柱材19の下部からその高さ方向の中間部の領域に設けられている。その高さは約3m、外径は約40cmである。
図2〜図6に示すように、この照明部Lは、前側の鋼板20の前側面に、対峙する端面同士を付き合わせて固着された2本の縦長な前側LEDライン照明具(LEDライン照明具)32と、後側の鋼板20の後側面に、対峙する端面同士を付き合わせて固着された2本の縦長な後側LEDライン照明具(LEDライン照明具)33と、各カバー連結材21の前側面に幅方向の両縁部がビス止めされて、一対の前側LEDライン照明具32を覆う樋状の前側半円カバー(照明具カバー)34と、各カバー連結材21の後側面に幅方向の両縁部がビス止めされて、後側LEDライン照明具33を覆う樋状の後側半円カバー(照明具カバー)35とを有している。
前側LEDライン照明具32および後側LEDライン照明具33は、縦長な軟質樹脂テープからなる固定基材36に、その長さ方向に所定間隔で複数のフルカラーLED16が配設されたものである。ここでは、長さ約3mの東芝ライテックス社製のシリコンゴムカバー付LEDが採用されている。なお、エイテックス社製LED,パナソニック社製LEDも使用することができる。
また、前側半円カバー34と後側半円カバー35とは、支柱12の外周部に前側LEDライン照明具32または後側LEDライン照明具33を覆うように設けられ、かつ複数のフルカラーLED16からの光を乱反射させるアクリル樹脂系の半透明な(白濁した)カバーである。
調光器17は、合計4本の前側LEDライン照明具32および後側LEDライン照明具33に、1対1の関係で照度および彩度を個別に調光し、かつ有線を介して、後述する街中監視装置と電気的に接続されたレシーバである。
次に、図1および図6を参照して、監視制御ステーション14について説明する。
監視制御ステーション14は、各街路灯11が配備された街路の途中に建造された商業ビルの一室に設けられている。この監視制御ステーション14には、各街路灯11の前方監視カメラ13A、後方監視カメラ13Bおよび死角監視用カメラ29がそれぞれ撮像した動画像を、地中に埋められた有線を通して受信する街中監視装置37が配備されている。
街中監視装置37は、各街路灯11から送信された動画像を管理する画像管理部(画像記憶部)38と、各動画像をマルチ画面に一括して表示するモニタ39とを有している。各街路灯11から送信された動画像は、画像管理部38によって管理・保管(メモリ記憶)されるとともにモニタ39の画面に映し出され、各動画像を通して監視者が街中の監視を行う。
また、監視制御ステーション14には、あらかじめ設定した演出パターンで、各照明部Lの複数のフルカラーLED16の明るさ、色彩(色合い)の変更指令を各調光器17に発するLED制御装置40が設置されている。また、このLED制御装置40は、街路灯11の周辺の状況を、隣接する街路灯11の死角監視用カメラ29によって撮像した画像が鮮明となるように、あらかじめ街路灯11の照明部Lの各フルカラーLED16の照度を調光する機能も有している。
次に、図1〜図7を参照して、これらの街路灯11を用いたこの考案の実施例1に係る街中監視システム10による街中監視方法、および、各街路灯11の照明部Lを利用した街路のイルミネーション方法を説明する。まず、街中監視方法を説明する。
図1および図7に示すように、この街中監視システム10による街中の監視を行う前に、隣接する街路灯11の死角監視用カメラ29によって各街路灯11の直下を含むその周辺(死角領域)を撮像した画像が鮮明になるように、あらかじめ監視制御ステーション14のLED制御装置40を用いて、各街路灯11に配された複数のフルカラーLED16の照度を個別に調整する。
以下、これについて詳細に説明する。一般的に、街路灯11の近くには店舗や自動販売機などの光量が大きい別の光源が存在することが多い。その場合、この街路灯11の周辺(死角領域)の一部には、通常の部分より光量が大きい箇所が現出してしまう。そのため、この死角領域を撮像する死角監視用カメラ29には、この別光源からの過剰な光(環境光)も入光することになる。その結果、この環境光が悪影響を及ぼし、死角監視用カメラ29が撮像した画像の一部にハレーションが発生するおそれがある。これとは反対に、例えばこの街路灯11の周辺に撤去できない大きな異物が存在する場合、それが影響して、死角監視用カメラ29により得られた画像の一部に、過度に暗い箇所が発現するおそれがある。
そこで、街路灯11の設置時などにおいて、あらかじめ街路灯11の付近を死角監視用カメラ29によりテスト撮像し、監視制御ステーション14の大型のモニタ39の画面を通して、この環境光が悪影響を及ぼして動画像の一部にハレーションが発生したり、その反対に光量不足で暗くなった箇所がないかをチェックする(図7)。そのとき、画像に瑕疵があった場合には、街路灯11の周辺の状況を鮮明な画像で撮像できるように、監視員がLED制御装置40を操作し、その街路灯11の調光器17を利用して各フルカラーLED16の照度を個別に調整する。すなわち、ハレーションを起こしている箇所にあっては、そこに配置された前側LEDライン照明具32または後側LEDライン照明具33の各フルカラーLED16の照度を、個別に適宜値まで低下させる。また、光量不足により過剰に暗い箇所にあっては、そこに配置された前側LEDライン照明具32または後側LEDライン照明具33の各フルカラーLED16の照度を、個別に適宜値まで高める。
これにより、死角監視用カメラ29により撮像した画像は、ハレーション等や暗がりがない鮮明なものとなる。
その後、街中監視システム10による街中の監視作業を行う(図1)。すなわち、各街路灯11の前方監視カメラ13Aおよび後方監視カメラ13Bにより街中の一区画を撮像し、これらの撮像データを、有線により監視制御ステーション14に送信する。ここでは、各街路灯11から送信された動画像が、画像管理部38によって管理・保管されるとともに、それらの動画像がモニタ39の画面に分割表示される。監視者は、その画面を通して街中の監視を行う。具体的には、防犯、防災、避難状況、商店街やイベント会場などの賑わい状況、迷子の捜索、徘徊者の捜索、交通渋滞の状況、事故状況などを監視する。その結果、監視制御ステーション14で街中の監視を総括して行うことができる。また、前方監視カメラ13Aおよび後方監視カメラ13Bの死角となる街路灯11の周辺を、死角監視用カメラ29により側方から撮像することで、犯人や通行人の顔、身長および服装などの特徴を視認することができる。なお、必要時には、スピーカ30を通して、犯罪者、通行人などに警報音を発したり、音声で注意喚起する。
このとき、各街路灯11の死角監視用カメラ29が、隣接する街路灯11の死角となる周辺を撮像し、得られた撮像データも監視制御ステーション14に送信されるため、死角領域のない街中の監視を行うことができる。
また、各街路灯11の照明部Lを利用し、街路に沿ってイルミネーションの演出を行う際には、監視制御ステーション14に設けられたLED制御装置40を使用し、各街路灯11の照明部Lの各フルカラーLED16を、照度や彩度が変化する所定のLED発光演出パターンに則って経時的に発光させる。LED発光演出パターンは任意である。これにより、街中の広範囲でイルミネーションの演出を行うことができる。
この考案は、街路に沿って立設される複数の街路灯を利用し、各街路灯に配設された監視カメラにより街中を監視したり、街路に沿ってイルミネーションを演出する技術として有用である。
10 街中監視システム、
11 街路灯、
12 支柱、
13A 前方監視カメラ(監視カメラ)、
13B 後方監視カメラ(監視カメラ)、
14 監視制御ステーション、
16 フルカラーLED(LED)、
17 調光器、
29 死角監視用カメラ、
32 前側LEDライン照明具(LEDライン照明具)、
33 後側LEDライン照明具(LEDライン照明具)、
34 前側半円カバー(照明具カバー)、
35 後側半円カバー(照明具カバー)、
36 固定基材、
40 LED制御装置、
L 照明部。

Claims (4)

  1. 街路に沿って、複数の街路灯が離間配置され、かつそれぞれの街路灯の支柱の上部に設けた監視カメラにより街中の一区画をそれぞれ撮像し、これらの撮像データを監視制御ステーションに送信して前記街中の監視を行う街中監視システムであって、
    前記それぞれの街路灯は、前記支柱の外周部に設けられ、かつ複数のLEDを光源として前記支柱の周辺を照らす照明部と、前記複数のLEDの少なくとも照度を制御する調光器とを備え、
    前記照明部は、縦長な固定基材に、その長さ方向に所定間隔で前記複数のLEDが配設されたLEDライン照明具と、前記支柱の外周部に前記LEDライン照明具を覆うように設けられ、かつ前記複数のLEDからの光を乱反射させる半透明な照明具カバーとを有し、
    前記それぞれの街路灯は前記監視カメラを複数有し、かつそのうちの1つは、隣接する前記街路灯の周辺を撮像する死角監視用カメラで、
    前記それぞれの街路灯の調光器は、前記死角監視用カメラにより撮像した画像が鮮明になる照度に、前記複数のLEDを個別に制御する街中監視システム。
  2. それぞれの前記LEDは、RGB3色の発光により任意の色彩が得られるフルカラーLEDで、
    それぞれの前記調光器は、対応する前記フルカラーLEDの照度および色彩を制御するもので、
    前記監視制御ステーションには、前記それぞれの調光器を、所定のLED発光演出パターンに則って制御するLED制御装置を有した請求項1に記載の街中監視システム。
  3. 街路に立設される支柱と、
    該支柱の上部に取り付けられ、かつ街中の一区画を撮像する監視カメラと、
    前記支柱の外周部に設けられ、複数のLEDを光源として前記支柱の周辺を照らす照明部と、
    前記複数のLEDの少なくとも照度を制御する調光器とを備えた街路灯であって、
    前記照明部は、
    縦長な固定基材に、その長さ方向に所定間隔で前記複数のLEDが配設されたLEDライン照明具と、
    前記支柱の外周部に前記LEDライン照明具を覆うように設けられ、かつ前記複数のLEDからの光を乱反射させる半透明な照明具カバーとを有した街路灯。
  4. 前記複数のLEDは、RGB3色の発光により任意の色彩が得られるフルカラーLEDで、
    前記調光器は、前記複数のフルカラーLEDの照度および色彩を制御するものである請求項3に記載の街路灯。
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