JP3201535B2 - 織機の停止制御装置 - Google Patents

織機の停止制御装置

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JP3201535B2
JP3201535B2 JP00000892A JP892A JP3201535B2 JP 3201535 B2 JP3201535 B2 JP 3201535B2 JP 00000892 A JP00000892 A JP 00000892A JP 892 A JP892 A JP 892A JP 3201535 B2 JP3201535 B2 JP 3201535B2
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Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、織機を停止させるた
めのブレーキの不調を検出し、適確な警報信号を発生す
ることができる織機の停止制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、織機は、緯入れ不良や経糸切れ
等の停止原因が発生すると、主モータに供給する電源を
切断するとともにブレーキを作動させ、適切な長さの制
動運転(ブレーキによる制動を受けながら織機が惰走す
る運転状態をいう、以下同じ)の後に停止させる必要が
ある。停止原因発生後、あまりに長く織機が運転される
と、いたずらに多くの不良織布が製織されてしまうばか
りでなく、停止後の停止原因の修復作業を困難にする一
方、あまりに急激な停止動作は、織機の駆動系に過大な
衝撃を与え、機械寿命を損うおそれがあるからである。
【0003】そこで、織機は、停止原因が発生した後、
織機の主軸がほぼ1回転する間に停止させるのが適当で
あって、織機に組み込むブレーキは、このような制動運
転を常に実現することができるように、その制動力を最
適に維持する必要がある。なお、かかる用途に使用され
るブレーキは、いわゆる摩擦ブレーキであって、何ら格
別なものではなく、その制動力を適正に維持するため
に、適切な周期ごとに定期的な保守点検作業を実施する
ことが不可欠である。また、ブレーキが不調になると、
制動運転の長さが過大となるために、制動運転中になさ
れる筬打ち回数が増え、致命的な織段の原因となること
も少なくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、ブレーキは、一般的な摩擦ブレーキであるか
ら、時日の経過とともに制動力が変化する上、定期的に
保守点検作業をしていたとしても、突発的な制動力低下
による不具合の発生が避けられないという問題があっ
た。すなわち、摩擦ブレーキは、制動用のばねが折損し
たり、内部に風綿が入り込んだり、ブレーキシューの表
面に油や水が付着したりすると、極端な制動力低下を来
たしてしまう可能性があるからである。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、停止信号発生部と監視部とを組み合わ
せることによって、ブレーキの制動力低下を適確に検出
し、織段発生を含む各種の不具合の発生を確実に予防す
ることができる織機の停止制御装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、織機の停止原因が発生したと
き、織機の停止位置を適正にするために設定される設定
角度において停止信号を発生する停止信号発生部と、停
止信号発生部からの停止信号を入力し、停止信号発生
後、織機が停止するまでの筬打ち回数が2回以上である
ときに警報信号を出力する監視部とを備えてなり、監視
部は、停止信号発生後の筬打ち回数を計数するカウンタ
と、停止信号発生後、所定の設定時間だけカウンタの計
数機能を有効にするタイマとを有することをその要旨と
する。
【0007】
【作用】かかる発明の構成によるときは、停止信号発生
部は、織機の停止原因が発生すると、設定角度において
停止信号を発生し、その停止信号により、主モータの電
源を切断するとともにブレーキを作動させ、織機を制動
して停止させることができる。一方、監視部は、このよ
うにして織機が停止する際に、筬打ち回数が2回以上で
あると警報信号を発生するから、このときの警報信号
は、ブレーキの制動力が低下していることを示し、適切
な保守点検が必要であることを表示する。ブレーキの制
動力が適切であれば、織機は、制動運転中に1回の筬打
ちを経由するのみで停止するからである。
【0008】なお、タイマは、織機が停止した後、自動
的に逆転制御される場合であっても、そのときまでに設
定時間が経過してカウンタの計数機能を停止させ、カウ
ンタにより逆転中の筬打ちが誤計数されてしまうことを
防止する。また、筬打ち回数を計数するカウンタは、計
数内容が2以上であることにより直ちに警報信号を発生
する。
【0009】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0010】織機の停止制御装置は、停止信号発生部1
1と、監視部20とを組み合わせてなる(図1)。
【0011】織機は、任意の形式の緯入れ機構を有する
(図2)。経糸P、Pは、経糸ビームB1 からテンショ
ンローラTRを介して引き出され、綜絖SF、SFによ
って開口される。図示しない緯糸は、経糸開口Pa に緯
入れされ、筬Rによって織前Wf に筬打ちされて織布W
を形成する一方、織布Wは、ガイドローラGR、プレッ
シャローラPRを有する巻取りローラKRを介し、織布
ビームB2 に巻き取られる。経糸ビームB1 、巻取りロ
ーラKRには、それぞれ送出しモータM1 、巻取りモー
タM2 が連結されており、また、筬Rは、主軸Aを介
し、ブレーキB付きの主モータMによって駆動されてい
る。なお、綜絖SF、SFは、図示しない開口装置を介
し、主軸Aと同期して所定の開口運動をすることができ
る。また、ブレーキBは、主モータMに代え、主軸Aに
連結してもよいものとする。
【0012】主軸Aには、織機機械角θを検出するエン
コーダENが連結されている(図1)。
【0013】エンコーダENからの織機機械角θは、停
止信号発生部11と、監視部20の比較器21とに分岐
入力されており、停止信号発生部11には、停止位置設
定器12からの設定角度θs が入力されている。また、
停止信号発生部11には、停止原因信号Sa 、Sb …が
併せ入力されている。停止原因信号Sa 、Sb …は、そ
れぞれ、たとえば緯入れ不良の発生、経切れの発生、図
示しない停止ボタンの操作を示すものとし、したがっ
て、停止原因信号Sa 、Sb …は、織機の停止原因が発
生したことを示す。
【0014】停止信号発生部11の出力は、停止信号S
1 として、主モータ制御回路13、ブレーキ制御回路1
4の他、監視部20のタイマ22に分岐入力されてい
る。ただし、主モータ制御回路13、ブレーキ制御回路
14の出力は、それぞれ主モータM、ブレーキBに接続
されている。そこで、主モータ制御回路13は、主モー
タMの起動停止を制御する一方、ブレーキ制御回路14
は、ブレーキBを作動させ、その作動を停止させる。
【0015】監視部20は、比較器21、タイマ22の
他、筬打ち角度設定器21a、カウンタ23を備えてい
る。筬打ち角度設定器21aの出力は、比較器21に接
続されており、比較器21、タイマ22の出力は、それ
ぞれカウンタ23の計数入力端子CT、イネーブル端子
ETに接続されている。また、カウンタ23の出力は、
警報信号S2 として外部に引き出されている。
【0016】いま、織機が回転数n=no (rpm)で
定常運転中であるときを考えると、そのときのエンコー
ダENは、主軸Aが回転することにより、織機機械角θ
を検出して出力することができる。そこで、監視部20
の比較器21は、エンコーダENからの織機機械角θ
と、筬打ち角度設定器21aに設定される筬打ち角度θ
r とを比較し、織機機械角θ=θr を検出して、パルス
状の出力信号S21をカウンタ23の計数入力端子CTに
送出する。一般に、筬打ち角度θr =0(度)に設定す
るから、このときの出力信号S21は、織機機械角θ=0
(度)ごとに発生するパルス列である(図3)。
【0017】一方、カウンタ23は、そのイネーブル端
子ETがハイレベルのときに計数機能が有効となり、計
数入力端子CTに入力されるパルス列を計数することが
できる。そこで、このときのカウンタ23は、タイマ2
2が作動しておらず、イネーブル端子ETがローレベル
にあるため、何ら計数動作をすることがなく、警報信号
S2 を出力することがない。
【0018】このようにして織機が運転されていると
き、特定の織機サイクルKo において織機の停止原因が
発生し、停止原因信号Sa 、Sb …の任意の1または2
以上が発生すると、停止信号発生部11が作動する。す
なわち、停止信号発生部11は、停止原因信号Sa 、S
b …のいずれか1以上が存在すると、織機サイクルKo
における織機機械角θ=θs を検出して停止信号S1 を
発生する。ただし、設定角度θs は、停止原因信号Sa
、Sb …によって織機が停止するとき、その停止位置
を適正にするために停止位置設定器12に設定される。
【0019】停止信号S1 が発生すると、主モータ制御
回路13は、主モータMの電源を切断し、ブレーキ制御
回路14は、ブレーキBを作動させる。すなわち、織機
は、それまでの定常運転から制動運転に移行し、織機の
回転数nは、定常運転中の回転数n=no からn=0に
向けて低下する。
【0020】一方、停止信号S1 は、監視部20のタイ
マ22にも分岐入力されるから、タイマ22は、停止信
号S1 によってスタートし、その出力信号S22を発生す
る。すなわち、タイマ22は、出力信号S22を出力する
ことにより、カウンタ23のイネーブル端子ETをロー
レベルからハイレベルに変化させ、カウンタ23の計数
機能を有効にする。そこで、カウンタ23は、その後に
発生する比較器21からの出力信号S21を計数し、計数
内容が2以上となったときに警報信号S2 を出力する。
すなわち、カウンタ23は、ブレーキBが正常であり、
停止信号S1 が出力された後、織機が停止するまでの間
に1回以内の筬打ちしか行なわれなければ、警報信号S
2 を発生することがなく(図3の実線)、何らかの原因
でブレーキBの制動力が低下し、織機が停止するまでの
間に2回以上の筬打ちがなされると、警報信号S2 を出
力する(同図の二点鎖線)。
【0021】ここで、タイマ22は、たとえば適当な設
定時間Tにセットするものとし、設定時間Tの間だけ、
カウンタ23のイネーブル端子ETをハイレベルにして
カウンタ23の計数機能を有効にする。すなわち、タイ
マ22は、織機が停止した後、たとえば不良緯入れされ
た緯糸を除去するために織機が逆転されたとしても、そ
のときまでに設定時間Tが経過することにより出力信号
S22をローレベルに復帰させ、逆転による筬打ちをカウ
ンタ23が誤計数しないようにすることができる。ま
た、カウンタ23は、たとえば、織機が起動された際、
または、その後、遅くともタイマ22からの出力信号S
22によりイネーブル端子ETがハイレベルに変化する時
点までに、その内容がクリアされるものとする。
【0022】なお、比較器21、筬打ち角度設定器21
aは、筬打ちがなされるごとに出力信号S21を出力す
る。そこで、これらのものは、いわゆるピックカウンタ
等に代えてもよい。
【0023】警報信号S2 は、ブレーキBの制動力の低
下を示す。そこで、警報信号S2 は、ブレーキBの保守
点検の必要性を示す表示信号として利用する他、停止後
の織機を逆転する際に、織前Wf を経糸ビームB1 側に
戻す移動量δを切り換え、その後の再起動に伴う織段を
防止するためにも利用することができる(図4)。
【0024】いま、織機を逆転するとき、駆動回路34
を介して送出しモータM1 、巻取りモータM2 を逆転駆
動し、織前Wf を移動量δだけ戻すものとする。そこ
で、移動量設定器31、32に移動量δ1 、δ2 (δ1
<δ2 )を設定し、警報信号S2 により、切換制御器3
3を介して切換接点RYc を切り換え、警報信号S2 が
ないときの移動量δ=δ1 とし、警報信号S2 があると
きに移動量δ=δ2 に切り換えれば、織機を停止する際
に2回以上の筬打ちがなされたか否かにより、駆動回路
34に入力する移動量δを切り換えることができる。た
だし、移動量δ1は、ブレーキBの制動力が正常であ
り、織機が停止するまでに1回の筬打ちがなされた場合
に対応し、移動量δ2 >δ1 は、2回以上の筬打ちがな
された場合に対応する。織機の制動運転中の筬打ち回数
の大小により、織前Wf の移動量δを切り換え、織段の
発生を未然に防止することができる。
【0025】なお、警報信号S2 は、織機を逆転する際
に織前Wf の移動量δを切り換えるのみならず、織機を
再起動するとき、キックバック装置によって織前Wf を
戻す際にも、その移動量を切り換えるために使用するこ
とができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、停止原因が発生したとき、設定角度において停止信
号を発生する停止信号発生部と、停止信号発生後、織機
が停止するまでに2回以上の筬打ちがなされたときに警
報信号を出力する監視部とを備えることによって、監視
部から出力される警報信号は、ブレーキの制動力が低下
して制動運転の長さが過大となったことを示すから、ブ
レーキの制動力低下を適確に検出するとともに、過大な
筬打ち回数による織段の発生等を確実に予防することが
できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体ブロック系統図
【図2】 織機の概略構成説明図
【図3】 動作説明線図
【図4】 応用例を示す要部ブロック系統図
【符号の説明】
θs …設定角度 T…設定時間 S1 …停止信号 S2 …警報信号 11…停止信号発生部 20…監視部 22…タイマ 23…カウンタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織機の停止原因が発生したとき、織機の
    停止位置を適正にするために設定される設定角度におい
    て停止信号を発生する停止信号発生部と、該停止信号発
    生部からの停止信号を入力し、停止信号発生後、織機が
    停止するまでの筬打ち回数が2回以上であるときに警報
    信号を出力する監視部とを備えてなり、該監視部は、停
    止信号発生後の筬打ち回数を計数するカウンタと、停止
    信号発生後、所定の設定時間だけ前記カウンタの計数機
    能を有効にするタイマとを有することを特徴とする織機
    の停止制御装置。
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