JP3201137U - 電源分岐出力手段を設けたワイヤーハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】ダッシュボードに設けられたシガーソケットを用いることなく、新たに増設する車載アクセサリ機器への電源供給を行うことが可能であり、かつインストルメントパネルの裏面において、増設する車載アクセサリ機器への電源接続をスマートに行うことが出来るワイヤーハーネスを提供する。【解決手段】車両の電源供給機器側に接続されるコネクタ11と、車両に搭載された各種のアクセサリ機器側に接続されるコネクタ12と、これらコネクタ11,12の各々を接続するケーブル13とを含むワイヤーハーネス10において、ケーブル13の束線中に含まれるプラス及びマイナスの電源線は、ケーブル13の中間部に分岐して設けられたシガーソケット14の電源端子を介して接続されていることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本考案は、例えば、自動車に搭載されるカーナビゲーション機器やカーオディオ機器などの各種のアクセサリ機器と、車両側の電源供給機器との接続に用いられるワイヤーハーネスに関するものである。
昨今の電子技術の急速な進歩に伴い、カーオディオ機器やカーナビゲーション機器、或いはドライブレコーダ機器などの、自動車に登載される各種アクセサリ機器の種類が大幅に増加している。図2(a)に示すように、このような車載アクセサリ機器200は、車両の電源供給機器100と接続されており、両者の接続には図2(b)に示すようなワイヤーハーネス300が用いられている。
従来、このようなワイヤーハーネスとしては、例えば、特許文献1に示すような束線束とコネクタから成る接続ケーブルが用いられており、図2(b)においては、コネクタ301が車両の電源供給機器側に接続され、コネクタ302が車載アクセサリ機器側に接続されることになる。
また、各々のコネクタに含まれる複数の電極は、束線束から成るケーブル303で互いに接続されており、係るケーブルの束線中には、車載アクセサリ機器への電源供給用のプラス及びマイナスの電源線、或いは各種の制御信号や情報信号を伝送するための信号線が含まれている。
ところで、車載アクセサリ機器としてカーナビゲーション機器を使用し、図2(a)に示すような方法で当該機器の電源を車両から供給している場合に、例えば、新たにドライブレコーダ機器などの他の車載アクセサリ機器を増設する際には、当然、新たに増設する車載アクセサリ機器への電源供給を考えなければならない。
このような場合、車両のダッシュボードに備えられたシガーソケットを電源の供給元として利用することが一般的である。すなわち、ダッシュボード上のシガーソケットにシガープラグを差し込み、当該シガープラグからプラス及びマイナスの電源線を引き出し、これを増設するドライブレコーダ機器の電源として供給することが通常行われてきた。
しかしながら、このような従来からの手法では、煙草への着火という本来の用途にシガーソケットを利用する際に、その都度シガープラグをシガーソケットから挿抜する必要があり、その間ドライブレコーダ機器の電源が落ちてしまうという問題があった。また、ダッシュボード上のシガーソケットに、ドライブレコーダへの電源供給用のシガープラグが常時挿入されているため、運転席におけるダッシュボードの美観を損なうという問題もあった。
本考案は、このような従来からの課題を解決することを目的とするものであって、ダッシュボードに設けられたシガーソケットを用いることなく、新たに増設する車載アクセサリ機器への電源供給を行うことが可能であり、かつインストルメントパネルの裏面において、増設する車載アクセサリ機器への電源供給をスマートに行うことが出来るワイヤーハーネスを提供することを目的とする。
本考案の第1の観点によるワイヤーハーネスは、上述の目的を達成するため、車両の電源供給機器側に接続されるコネクタと、車両に搭載された各種のアクセサリ機器側に接続されるコネクタと、前記コネクタの各々を接続するケーブルとを含むワイヤーハーネスにおいて、
前記ケーブルの束線中に含まれるプラス及びマイナスの電源線は、ケーブルの中間部に分岐して設けられた電源分岐出力手段を介して接続されていることを特徴とする。
前記ケーブルの束線中に含まれるプラス及びマイナスの電源線は、ケーブルの中間部に分岐して設けられた電源分岐出力手段を介して接続されていることを特徴とする。
また、本考案の第2の観点によるワイヤーハーネスは、上記第1の観点において、前記電源分岐出力手段は、少なくとも1つ以上のシガーソケットであり、複数個のシガーソケットを含む場合は、各シガーソケットのプラス電源端子並びにマイナス電源端子が、それぞれ並列に接続されていることを特徴とする。
以上の解決手段を備えた本考案によるワイヤーハーネスによれば、新たな車載アクセサリ機器を自動車に増設する際に、当該機器への電源供給を極めて容易に行うことが可能であり、かつ、係る電源供給のための電源線接続を、ダッシュボードのインストルメントパネルの裏側で行うことができるので、運転席の美観をスマートに保つことができる。
本考案に基づくワイヤーハーネスの最良の形態である実施例について、本考案の明細書に添付された各図面を参照しつつ説明を行う。先ず、本実施例によるワイヤーハーネス10の構成を、図1(a)の概要説明図に示す。
同図において、コネクタ11は、車両の電源供給機器側に接続されるコネクタであり、コネクタ12は、車両に搭載されるアクセサリ機器側に接続されるコネクタである。なお、ここで言う電源供給機器には、車両に搭載されているバッテリーも当然含まれものであり、また、他の車載アクセサリ機器を経由して電源が供給されるような場合には、係る電源供給元の車載アクセサリ機器もこれに含まれるものとする。これらのコネクタの各々には複数の電極(図示せず)が含まれており、各々のコネクタに含まれる電極は、束線束から成るケーブル13によって互いに接続されている。
ケーブル13の中には、アクセサリ機器への電源供給用のプラス及びマイナスの電源線、或いは各種の制御信号や情報信号を伝送するための信号線が含まれている。ケーブル13の束線中で各種の信号線は、両コネクタのそれぞれ対応する電極間を直接に結んでいるものであるが、プラス及びマイナスの電源線に関しては、図1(a)に示すようにその接続態様がこれらの信号線とは異なっている。
すなわち、プラス及びマイナスの電源線の場合は、コネクタ11の電極から引き出された後、直接にコネクタ12へは向かわずに、一旦、両コネクタの中間部に分岐して設けられたシガーソケット14のそれぞれの電源端子に接続され、そこから改めてコネクタ12の対応する電極に向かうことになる。
つまり、ワイヤーハーネス10におけるプラス及びマイナスの電源線については、直接かつ一義的にコネクタ11とコネクタ12の間を接続するものではなく、ワイヤーハーネスの中間部に分岐して設けられたシガーソケット14の電源端子を介して、両コネクタの電極間を接続することになる。
したがって、ワイヤーハーネス10を用いて、車両の電源供給機器と車載のアクセサリ機器とを接続した場合、シガーソケット14の電源端子には常に車両からの電源が供給されることになる。それ故、係るシガーソケットにシガープラグを接続することにより、当該シガープラグを介して、他の車載アクセサリ機器への電源供給を常時行うことが可能となる。
ワイヤーハーネス10による機器間の接続は、通常、ダッシュボードのインストルメントパネルの裏面で行われるので、シガーソケット14による他の車載アクセサリ機器への電源供給の様子がダッシュボードの表面に現れることはなく、運転席の美観を極めてスマートに保つことができる。
また、本考案においては、ワイヤーハーネス10の中間部に分岐して接続されるシガーソケット14の数は1個に限定されるものではない。例えば、図1(b)に示すように複数個のシガーソケットを含むシガーソケットケース15のような形に集約して、電源分岐出力用のシガーソケットを設けるようにしてもよい。
この場合、シガーソケットケース15の内部に設けられた各々のシガーソケット14のプラス及びマイナスの電源端子は、それぞれ並列に接続されていることは言うまでもない。また、シガーソケットケース15に含まれる各々のシガーソケット毎に、例えば、電源ヒューズや電源ON/OFF用のスイッチ、或いは電源が供給されていることを明示するLED等を個別に設けるようにしてもよい。
このような実施形態を採用することによって、新たな車載アクセサリ機器の増設や、不要となったアクセサリ機器の撤去を極めて柔軟に行うことが可能となる。なお、図1(b)に示した実施例では、複数のシガーソケットをシガーソケットケース15の内部に集約して設置したが、本考案は係る事例に限定されるものではなく、例えば、ワイヤーハーネス10の中間部に複数のシガーソケットを分離して設けるようにしても良い(図示せず)。
なお、本考案の実施形態は、以上に説明した各実施例に限定されるものではなく、例えば、各々の実施例を構成する各部位の形状や配置或いはその素材等は、本考案の趣旨を逸脱することなく、現実の実施態様に即して適宜変更ができるものであることは言うまでもない。
以上に説明した本考案の構成は、車両搭載機器の接続用をはじめとして、その他の電子機器の接続装置においてその利用が可能である。
10 … 本考案によるワイヤーハーネス
11,12 … コネクタ
13 … ケーブル(束線束)
14 … シガーソケット
15 … シガーソケットケース
100 … 車両の電源供給機器
200 … 車両搭載のアクセサリ機器
300 … 従来のワイヤーハーネス
301,302 … コネクタ
303 … ケーブル(束線束)
11,12 … コネクタ
13 … ケーブル(束線束)
14 … シガーソケット
15 … シガーソケットケース
100 … 車両の電源供給機器
200 … 車両搭載のアクセサリ機器
300 … 従来のワイヤーハーネス
301,302 … コネクタ
303 … ケーブル(束線束)
Claims (2)
- 車両の電源供給機器側に接続されるコネクタと、車両に搭載された各種のアクセサリ機器側に接続されるコネクタと、前記コネクタの各々を接続するケーブルとを含むワイヤーハーネスにおいて、
前記ケーブルの束線中に含まれるプラス及びマイナスの電源線は、ケーブルの中間部に分岐して設けられた電源分岐出力手段を介して接続されていることを特徴とするワイヤーハーネス。 - 前記電源分岐出力手段は、少なくとも1つ以上のシガーソケットであり、複数個のシガーソケットを含む場合は、各シガーソケットのプラス電源端子並びにマイナス電源端子が、それぞれ並列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス。
Priority Applications (1)
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JP2015004632U JP3201137U (ja) | 2015-09-11 | 2015-09-11 | 電源分岐出力手段を設けたワイヤーハーネス |
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