JP3200504B2 - 熱間圧延設備及び熱間圧延方法 - Google Patents

熱間圧延設備及び熱間圧延方法

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JP3200504B2 JP16823193A JP16823193A JP3200504B2 JP 3200504 B2 JP3200504 B2 JP 3200504B2 JP 16823193 A JP16823193 A JP 16823193A JP 16823193 A JP16823193 A JP 16823193A JP 3200504 B2 JP3200504 B2 JP 3200504B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は板材の熱間圧延設備及び
熱間圧延方法に係わり、特に、コンパクトな圧延設備を
用い効率的に良質な板材を製造できる熱間圧延設備及び
熱間圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱間圧延設備では、連続鋳造機で
鋳造されたスラブを母材とし、粗圧延機を複数に配置し
た粗圧延機群により一方向圧延もしくはリバース圧延を
行い、バー材を製造する。次にバー材は、仕上げ圧延機
を複数配置した仕上げタンデム圧延機群で圧延され所定
の板厚となり、冷却装置を経てダウンコイラーにより巻
取られ鋼帯となる。かかる熱間圧延設備は、上流の加熱
炉から最終の巻取りまで全体の設備長は300 m以上にも
なり、極めて大規模な設備となっている。近年の少量多
品種材の圧延ニーズが高まりのなかで、小規模で設備費
が安く、より効率的な圧延設備が要望されるようになっ
てきている。
【0003】かかる要望に対応するため、粗圧延工程の
圧延スタンド数や圧延パス回数を減少させることを目的
として、次のような従来技術が提案されている。
【0004】例えば特開昭55-22500号公報『鋼材の熱間
圧延設備列』では高圧下粗圧延機を仕上げ圧延機列の前
方に配置している。
【0005】また、特開昭63-90303号公報『熱間圧延設
備』では、粗圧延工程と仕上げ圧延工程と間の距離を短
くするため、熱間圧延機群の少なくとも一台をリバース
圧延機とし、このリバース圧延機の入側もしくは出側に
エッジャを設置する熱間圧延設備が提案されている。こ
の熱間圧延設備は、リバース圧延機とエッジャを一組と
して一組以上を仕上げ圧延機群に設置しリバース粗圧延
加工を行い、その後、全圧延機を用いて仕上げタンデム
圧延を行うものであり、リバース圧延機は粗圧延と仕上
げ圧延の両方の加工を行うことになる。
【0006】更に、特開昭57-58903号公報『ホットスト
リップの熱間圧延方法』では、ホットストリップ圧延の
ライン長を短縮するため、6台のタンデム配列の圧延ス
タンド群の上流側の3台もしくは4台で1つのスラブを
リバース圧延し、次いで全スタンドでタンデム圧延を行
ないホットストリップを得る熱間圧延方法が提案されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開昭55-22500号公報
に記載の従来技術では、高圧下粗圧延を行うためスラブ
の押し込み装置や引き抜き装置を用いているため、設備
が複雑であり、かつ高圧下粗圧延機と仕上げ圧延機との
間に大きな距離をおくこととなる。
【0008】特開昭63-90303号公報に記載の従来技術で
は粗圧延工程と仕上げ圧延工程と間の距離を短くし、特
開昭57-58903号公報に記載の従来技術では熱間圧延設備
のライン長を短くしているが、次のような問題がある。
【0009】粗圧延では高温の板材を低速で繰り返し圧
延するため、粗圧延機作業ロール表面の粗度は微小なヒ
ートクラックなどにより著しく粗く荒れている。最終の
仕上げ圧延時に粗圧延に用いた作業ロールで圧延すれ
ば、作業ロール表面の荒れが直接板に転写され凹凸を生
じることになる。仕上げ圧延時には板材は薄いものとな
っており、薄い板材で生じた凹凸は、その後の表面状態
の良好な作業ロールによる圧延でも修正が困難で板材品
質は著しく劣化することになる。
【0010】また、通常粗圧延機で使用される作業ロー
ル径はスラブ噛み込み性の観点から仕上げ圧延機作業ロ
ール径より大きくするのが普通である。仮りに、リバー
ス圧延機の作業ロール径を粗圧延と同程度のものとすれ
ば、スラブ噛み込み性の点で問題はないが、仕上げ圧延
工程では、リバース圧延機の作業ロールと板材間で接触
面積が増大し、これによる仕上げ板材の温度低下が問題
となる。さらに、接触面積が増大することにより大きく
十分な面圧が得られず、必要な圧下量が得られ難いとい
う問題が生じる。また、必要な圧下量を確保するために
無理に圧下を行えば、過大な圧延荷重が生じて作業ロー
ルの変形が増大し、板品質を劣化させる原因となる。
【0011】逆に、リバース圧延機の作業ロール径を仕
上げ圧延作業ロール径と同程度のとすれば、粗圧延時に
噛み込める最大板厚は薄くなり、ズラブの板厚も薄く制
限せざるざるを得ない。現在、スラブを安定して鋳造で
きる鋳造速度は4m/min 程度以下と低速であるため、
板厚が薄くなることによりスラブ生産量は低下し、圧延
生産効率もまた低下せざるを得ない。
【0012】このように、従来技術では生産効率及び板
材品質の観点からの配慮がなされておらず、効率的な圧
延設備とはなっていなかった。
【0013】本発明の主目的は、良質な板材を圧延でき
るコンパクトで設備長が短い熱間圧延設備及び熱間圧延
方法を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、良質な板材を良好な
生産効率で圧延できるコンパクトで設備長が短い熱間圧
延設備及び熱間圧延方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、リバース圧延可能なタンデム圧延機群に
より板材を製造する熱間圧延設備において、前記タンデ
ム圧延機群の少なくとも第1スタンドの圧延機を、最初
の正方向圧延パスでのみ圧延してそれ以降の圧延パスで
圧下しない圧延機とするものである。
【0016】上記熱間圧延設備において、好ましくは、
前記最初の圧延パスのみ圧延する圧延機として2段圧延
機を配する。前記最初の圧延パスのみ圧延する圧延機と
して複数の圧延機を配してもよい。
【0017】また上記熱間圧延設備において、好ましく
は、前記最初の圧延パスのみ圧延する圧延機の作業ロー
ル径をその他の圧延機の作業ロール径より大径とする。
更に好ましくは、前記最初の圧延パスのみ圧延する圧延
機の作業ロール材質を高温用とし、その他の圧延機作業
ロール材質と異ならせる。
【0018】また上記熱間圧延設備において、好ましく
は、前記タンデム圧延機群に、前記最初の圧延パスのみ
圧延する圧延機以外の圧延機として板クラウンもしくは
板形状を制御できる少なくとも1台の圧延機を配する。
【0019】更に上記熱間圧延設備において、好ましく
は、前記タンデム圧延機群に、前記最初の圧延パスのみ
圧延する圧延機以外の圧延機として最初の圧延パスで圧
延しない少なくとも1台の圧延機を配する。
【0020】また上記熱間圧延設備において、好ましく
は、前記タンデム圧延機群の入側及び出側の少なくとも
一方に保温機能を持つコイラーを配する。
【0021】また上記熱間圧延設備において、好ましく
は、前記タンデム圧延機群の入側及び出側の一方に他の
タンデム圧延機群を配する。
【0022】また上記熱間圧延設備において、好ましく
は、前記タンデム圧延機群の入側及び出側の少なくとも
一方に保熱炉もしくは加熱炉を配する。前記タンデム圧
延機群内の圧延機の間に保熱炉もしくは加熱炉を配して
もよい。
【0023】
【0024】
【0025】また上記熱間圧延設備において、好ましく
は、前記タンデム圧延機群の入側及び出側の一方に板プ
ロフィルメータを配し、この板プロフィルメータからの
出力値もしくは出力プロフィルから次圧延における圧延
機の制御量を演算する制御量演算器と、その演算で得ら
れた制御量を受け前記タンデム圧延機群の圧延機の制御
量を設定する制御量設定器とを備える。
【0026】また、上記目的を達成するために、本発明
は、タンデム圧延機群でリバース圧延を行ないかつ少な
くとも1つの圧延パスにおいて使用する圧延機の組合せ
を変えて圧延し板材を製造する熱間圧延方法において、
前記タンデム圧延機群の少なくとも第1スタンドの圧延
によって、最初の正方向圧延パスのみ圧延してそれ
以後の圧延パスでは圧下せず、前記タンデム圧延機群の
残りの圧延機によりリバース圧延するものである。
【0027】上記熱間圧延方法において、好ましくは、
前記最初の圧延パスのみ圧延する圧延機として2段圧延
機を配して圧延する。前記最初の圧延パスのみ圧延する
圧延機として複数の圧延機を配して圧延してもよい。
【0028】また上記熱間圧延方法において、好ましく
は、前記最初の圧延パスのみ圧延する圧延機として作業
ロール径をその他の圧延機の作業ロール径より大径とし
たものを配して圧延する。また好ましくは、前記最初の
圧延パスのみ圧延する圧延機として作業ロール材質を高
温用としその他の圧延機作業ロール材質と異ならせたも
のを配して圧延する。
【0029】また上記熱間圧延方法において、好ましく
は、前記最初の圧延パスのみ圧延する圧延機以外の圧延
機として板クラウンもしくは板形状を制御できる少なく
とも1台の圧延機を配して圧延する。
【0030】更に上記熱間圧延方法において、好ましく
は、前記最初の圧延パスのみ圧延する圧延機以外の圧延
機として最初の圧延パスで圧延しない少なくとも1台の
圧延機を配して圧延する。
【0031】また上記熱間圧延方法において、好ましく
は、前記タンデム圧延機群の入側及び出側の少なくとも
一方に保温機能を持つコイラーを配して圧延する。
【0032】また上記熱間圧延方法において、好ましく
は、前記タンデム圧延機群の入側及び出側の一方に他の
タンデム圧延機群を配して圧延する。
【0033】また上記熱間圧延方法において、好ましく
は、前記タンデム圧延機群の入側及び出側の少なくとも
一方に保熱炉もしくは加熱炉を配して圧延する。前記タ
ンデム圧延機群内の圧延機の間に保熱炉もしくは加熱炉
を配して圧延してもよい。
【0034】
【0035】
【0036】また上記熱間圧延方法において、好ましく
は、前記タンデム圧延機群の入側及び出側の一方に配し
た板プロフィルメータからの出力値もしくは出力プロフ
ィルから次圧延における圧延機の制御量を演算し、得ら
れた制御量を受け前記タンデム圧延機群の圧延機の制御
量を設定する。
【0037】
【作用】本願発明者等の検討の検討の結果、以下のこと
が判明した。熱間圧延設備のコンパクト化が容易に実現
できない理由の一つは、粗圧延と仕上げ圧延では圧延対
象とする母材の板厚と温度が両者で大きく異なるにも係
わらず、ほぼ同一の圧延工程により粗圧延と仕上げ圧延
を行おうとした点にある。すなわち、粗圧延では母材の
板厚が厚く、板温が高く、また、温度の低下速度が小さ
いため、比較的大径のロールが必要で、これにより比較
的低速で圧下量の大きな圧延を行う。一方仕上げ圧延で
は母材の板厚が薄く、板温が低く、温度の低下速度が大
きく、高精度の板厚分布が要求され、良好な表面性状の
ロールにより高速高精度の圧延を行う必要がある。この
ため、従来の大量生産に用いる熱間圧延設備では粗圧延
工程と仕上げ圧延工程は分離されるのが常であった。圧
延工程をコンパクトで小規模なものとする場合において
も、粗圧延工程の特性と仕上げ圧延の特性の両方を満た
すことが不可欠となる。
【0038】本発明においては、タンデム圧延機群でリ
バース圧延を行ないかつ少なくとも1つの圧延パスにお
いて使用する圧延機の組合せを変えて圧延し板材を製造
することを基本とした上で、タンデム圧延機群の少なく
とも第1スタンドに最初の圧延パスのみ圧延する圧延機
を配し、この圧延機で最初の圧延パスのみ圧延しそれ以
後の圧延パスでは圧延しない。これにより当該圧延機は
粗圧延専用の圧延機となり、仕上げ圧延時の板温の低
下、さらには板材品質の低下を防止することが可能とな
る。
【0039】また、最初の圧延パスのみ圧延する圧延機
として2段圧延機を配して圧延することにより、粗圧延
専用の圧延機が単純な機構となり、設備費低減が可能と
なる。
【0040】最初の圧延パスのみ圧延する圧延機として
複数の圧延機を配して圧延することにより、粗圧延専用
の圧延機が複数となり、種々のスラブに対応した圧延を
行うことがが可能となる。
【0041】最初の圧延パスのみ圧延する圧延機として
作業ロール径を大径とした圧延機を配して圧延すること
により、粗圧延専用の圧延機の作業ロール径が大径とな
るので、板厚の厚いスラブに対応した圧延を行うことが
が可能となる。
【0042】最初の圧延パスのみ圧延する圧延機として
作業ロールの材質を高温用(例えば特殊鋼、高合金鋳
鉄)とした圧延機を配して圧延することにより、粗圧延
専用の圧延機の作業ロールの材質が高温用となるので、
板温の高いスラブに対応した圧延を行うことがが可能と
なる。
【0043】最初の圧延パスのみ圧延する圧延機以外の
圧延機として板クラウンもしくは板形状を制御できる少
なくとも1台の圧延機を配して圧延することにより、板
厚分布精度の高い仕上げ圧延を行うことが可能となる。
【0044】最初の圧延パスのみ圧延する圧延機以外の
圧延機として最初の圧延パスで圧延しない圧延機を配し
て圧延することにより、当該圧延機は仕上げ圧延専用の
圧延機となり、最初の圧延パスでの噛み込み不良や圧下
不足を防止しつつ仕上げ圧延時の板温の低下及び板材品
質の低下を防止することが可能となる。
【0045】
【0046】
【0047】タンデム圧延機群の入側及び出側の少なく
とも一方に保温機能を持つコイラーを配して圧延するこ
とにより、板材スペースを省略することが可能となる。
【0048】
【0049】
【0050】タンデム圧延機群の入側及び出側の一方に
他のタンデム圧延機群を配して圧延することにより、特
にその他のタンデム圧延機として一方向のみ圧延を行な
うタンデム圧延機群を配して圧延することにより、粗圧
延もしくは仕上げ圧延の一部を分離することが可能とな
る。
【0051】タンデム圧延機群の入側及び出側の少なく
とも一方に保熱炉もしくは加熱炉を配して圧延すること
により、リバース圧延時の板材の温度低下を防止するこ
とが可能となる。
【0052】タンデム圧延機群内の圧延機の間に保熱炉
もしくは加熱炉を配して圧延することによっても、リバ
ース圧延時の板材の温度低下を防止することが可能とな
る。
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】タンデム圧延機群の入側及び出側の一方に
配した板プロフィルメータからの出力値もしくは出力プ
ロフィルから次圧延における圧延機の制御量を演算し、
得られた制御量を受けタンデム圧延機群の圧延機の制御
量を設定することにより、フィードフォワード制御によ
り板材の板厚分布を容易に修正することができる。
【0057】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いてより詳
細に説明する。なお、本発明の熱間圧延設備はリバース
圧延可能なタンデム群を含む構成であることから、以下
の説明では本発明の熱間圧延設備をタンデムリバース圧
延設備と称する。
【0058】図1において、本発明の第1の実施例によ
るタンデムリバース圧延設備は圧延機1〜4を有し、第
1スタンドに配された圧延機1は粗圧延用である。圧延
機1はモータ装置81により任意の速度で回転駆動する
ことができ、ロール開度はセルシン装置71を駆動する
ことにより変えることができる。圧延機1は最初の圧延
パスでのみ圧延を行ない、その後セルシン装置71を駆
動することにより圧下を開放して圧延を行わない。圧延
機2〜4はリバース圧延可能で、モータ装置82〜84
により任意の速度で回転駆動され、ロール開度はセルシ
ン装置72〜74を駆動することにより変えることがで
きる。
【0059】セルシン装置71〜74及びモータ装置8
1〜84はそれぞれ圧下設定制御装置91及び圧延速度
設定制御装置92の操作により駆動される。圧下設定制
御装置91を操作してセルシン装置71〜74を駆動
し、ロール開度を変化させて適切な値とすることによ
り、圧延機1〜4それぞれの圧下量を設定することがで
きる。圧延速度設定制御装置92を操作してモータ装置
81〜84をそれぞれ適切な速度で回転駆動してタンデ
ム圧延を行なうことができる。圧延スケジュールに基づ
き、各圧延パスにおけるロール開度とロール回転速度は
前もって定めておき、圧下設定制御装置91及び圧延速
度設定制御装置92に設定しておく。ロール開度と圧下
量の関係、およびロール回転速度と圧延速度の関係は実
験もしくは計算より求めることができる。タンデム圧延
時の各圧延機間における圧延速度の関係は計算より求め
ることができる。
【0060】以上のように構成したタンデムリバース圧
延設備において、最初の圧延パスで板材を圧延機1,
2,3,4の順番で噛み込み、圧延機1〜4により正方
向にタンデム圧延を行う。最初の圧延パス終了後、板厚
が薄くなった次の圧延パスでは圧延機1の圧下を開放し
て圧延を行なわず、板材を圧延機4,3,2の順番で噛
み込み、圧延機4〜2により逆方向にタンデム圧延を行
う。これにより、この圧延パスにおいて粗圧延機の作業
ロールと薄板材との接触が無くなり、荒れた粗圧延機の
作業ロール表面の板材の転写を防止できる。最終圧延パ
スでも、圧延機1の圧下を開放して圧延を行わず、板材
を圧延機2,3,4の順番で噛み込み、圧延機2〜4に
より正方向にタンデム圧延を行う。この圧延パスにおい
ても、最終圧延パスで圧延機1の作業ロールと薄板材と
の接触が無くなり、荒れた粗圧延機の作業ロール表面の
板材のへ転写を防止し品質の低下が防止できる。
【0061】このように、圧延機1では最初の圧延パス
でのみ圧延を行ない、その後、圧下を開放して圧延を行
わないよう構成することにより荒れた粗圧延機の作業ロ
ール表面の板材のへ転写を防止し品質の低下が防止でき
る。
【0062】図2は図1の実施例において、圧延機1の
作業ロール径をその他の圧延機2〜4の作業ロール径よ
り大きく構成した例を示す。圧延機1の作業ロール径を
大きくすることにより、最初の圧延パスにおいてより厚
いスラブの噛み込みが可能となり、圧延生産性の向上が
図れる。この場合にも、最初の圧延パス以外では圧延機
1の圧下を開放して圧延を行わないよう構成することに
より、最初の圧延パス以外での圧延機1の作業ロールと
薄板材との接触が無くなり、荒れた粗圧延機の作業ロー
ル表面の板材のへ転写を防止し品質の低下が防止でき
る。さらには仕上げ圧延時の板温の低下を防止できる。
【0063】また、図1および図2に示す圧延機1の作
業ロール材を例えば、特殊鋳鋼、高合金鋳鉄など耐ヒー
トクラック性に優れた材質とし、その他の圧延機2〜4
の作業ロール材を例えば、アダマイト、ニッケルグレ
ン、ハイクロムなど耐肌荒性や耐摩耗性に優れた材質と
する。このように、圧延機1とその他の圧延機2〜4の
作業ロール材質を異にし、圧延機1の作業ロール材を高
温用とすることにより、最初の圧延パスにおいてより高
温のスラブの圧延が可能となる。この場合にも最初の圧
延パス以外では圧延機1の圧下を開放して圧延を行わな
いよう構成することにより、仕上げ圧延パスで圧延機1
の作業ロールと薄板材との接触が無くなり、荒れた粗圧
延機の作業ロール表面の板材のへ転写を防止し品質の低
下が防止できる。
【0064】図3は本発明の第2の実施例によるタンデ
ムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機1
A,2〜4よりなり、圧延機1Aは粗圧延用の2段圧延
機であり、最初の圧延パス以外では圧下を開放して圧延
を行わないよう構成してある。セルシン装置、モータ装
置やその制御設定装置については図1の実施例と同様で
あり、以下の実施例の説明では省略する。
【0065】本実施例においても、最初の圧延パスで板
材を圧延機1A,2,3,4の順番で噛み込み、圧延機
1A,2〜4により正方向にタンデム圧延を行う。板厚
が薄い次の圧延パスでは圧延機1Aの圧下を開放して圧
延を行わず、圧延機4,3,2の順番で噛み込み、圧延
機4〜2により逆方向にタンデム圧延を行う。最終圧延
パスでは板材を圧延機2,3,4の順番で噛み込み、圧
延機2〜4により正方向にタンデム圧延を行う。これに
より、粗圧延機の作業ロールと薄板材との接触が無くな
り、荒れた粗圧延機の作業ロール表面の板材への転写を
防止できる。さらに、2段圧延機を用いたことにより圧
延設備をよりコンパクトなものとすることができる。
【0066】図4は本発明の第3の実施例によるタンデ
ムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機1
A,1〜4よりなり、圧延機1Aは粗圧延用の2段圧延
機、圧延機1は粗圧延用の4段圧延機であり、最初の圧
延パス以外では圧下を開放して圧延を行わないよう構成
してある。
【0067】最初の圧延パスで板材を圧延機1A,1〜
4の順番で噛み込み、圧延機1A,1〜4により正方向
にタンデム圧延を行う。板厚が薄い次の圧延パスでは圧
延機1Aと圧延機1の圧下を開放して圧延を行わず、圧
延機4,3,2の順番で噛み込み、圧延機4〜2により
逆方向にタンデム圧延を行う。最終圧延パスでは、板材
を圧延機2,3,4の順番で噛み込み、圧延機2〜4に
より正方向にタンデム圧延を行う。これにより、粗圧延
機の作業ロールと薄板材との接触が無くなり、荒れた粗
圧延機の作業ロール表面の板材への転写を防止できる。
【0068】図5は本発明の第4の実施例によるタンデ
ムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機1〜
3,4Aよりなり、圧延機1は粗圧延用の4段圧延機で
あり、最初の圧延パス以外では圧下を開放して圧延を行
わず、圧延機4Aは板クラウンもしくは板形状を制御で
きる圧延機で構成してある。板クラウンもしくは板形状
を制御できる圧延機4Aとしては、上下作業ロールの軸
線を圧延機中心に対し圧延方向を含む水平面内で交差さ
せることができる4段圧延機を配している。
【0069】最初の圧延パスで板材を圧延機1,2,
3,4Aの順番で噛み込み、圧延機1〜3,4Aにより
正方向にタンデム圧延を行う。板厚が薄い次の圧延パス
では圧延機1の圧下を開放して圧延を行わず、圧延機4
A,3,2の順番で噛み込み、圧延機4A,3,2によ
り逆方向にタンデム圧延を行う。最終圧延パスでは板材
を圧延機2,3,4Aの順番で噛み込み、圧延機2,
3,4Aにより正方向にタンデム圧延を行う。この時、
圧延機4Aにより板形状の制御を行うことができる。こ
れにより、粗圧延機の作業ロールと薄板材との接触が無
くなり、荒れた粗圧延機の作業ロール表面の板材への転
写を防止できる。さらに、板形状を制御できる圧延機を
用いたことにより良質な板性状を持つ板の圧延が可能と
なる。
【0070】図6は本発明の第5の実施例によるタンデ
ムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機1
A,2,3,6よりなり、圧延機1Aは粗圧延用の2段
圧延機で最初の圧延パス以外では圧下を開放して圧延を
行わず、圧延機6は仕上げ圧延用の圧延機で最初の圧延
パスで圧下を開放して圧延を行わないよう構成してあ
る。
【0071】最初の圧延パスでは板材を圧延機1A,
2,3の順番で噛み込み、圧延機1A,2,3により正
方向にタンデム圧延を行う。最初の圧延パス終了後圧延
1Aの圧下を開放し、圧延機6の圧下量を所定の値に
設定し、圧延機6,3,2の順番で噛み込み、圧延機
6,3,2により逆方向にタンデム圧延を行う。最終圧
延パスでは、板材を圧延機2,3,6の順番で噛み込
み、圧延機2,3,6により正方向にタンデム圧延を行
う。これにより、粗圧延機の作業ロールと薄板材との接
触が無くなり、荒れた粗圧延機の作業ロール表面の板材
への転写を防止できる。さらに、最初の圧延パスで圧延
機6の圧下を開放して圧延を行わないため、作業ロール
表面の熱による劣化は小さく仕上げ圧延での板材の品質
を良好に保つことが可能となる。
【0072】図7は本発明の第6の実施例によるタンデ
ムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機1
A,2,3,4A,6Aよりなり、圧延機1Aは粗圧延
用の2段圧延機で、最初の圧延パス以外では圧下を開放
して圧延を行わず、圧延機6Aは仕上げ圧延用の圧延機
で最初の圧延パスで圧下を開放して圧延を行わず、圧延
機4Aおよび圧延機6Aは板クラウンもしくは板形状を
制御できる圧延機で構成してある。板クラウンもしくは
板形状を制御できる圧延機4Aとしては、上下作業ロー
ルの軸線を圧延機中心に対し圧延方向を含む水平面内で
交差させることができる4段圧延機を配し、板クラウン
もしくは板形状を制御できる圧延機6Aとしては、ロー
ルベンディング機能及びロールシフト機能を有する6段
圧延機を配している。
【0073】最初の圧延パスで板材を圧延機1A,2,
3,4Aの順番で噛み込み、圧延機1A,2,3,4A
により正方向にタンデム圧延を行う。最初の圧延パス終
了後圧延機1Aの圧下を開放し、圧延機6Aの圧下量を
所定の値に設定し、圧延機6A,4A,3,2の順番で
噛み込み、圧延機6A,4A,3,2により逆方向にタ
ンデム圧延を行う。最終圧延パスでは、板材を圧延機
2,3,4A,6Aの順番で噛み込み、圧延機2,3,
4A,6Aにより正方向にタンデム圧延を行う。これに
より、粗圧延機の作業ロールと薄板材との接触が無くな
り、荒れた粗圧延機の作業ロール表面の板材への転写を
防止できる。また、最初の圧延パスで圧延機6の圧下を
開放して圧延を行わないため、作業ロール表面の熱によ
る劣化は小さく仕上げ圧延での板材の品質を良好に保つ
ことが可能となる。さらに、圧延機4Aおよび圧延機6
Aは板クラウンもしくは板形状を制御できるため、板ク
ラウンもしくは板形状を制御できる圧延機を用いたこと
により良質な板性状を持つ板の圧延が可能となる。
【0074】図8は本発明の第7の実施例によるタンデ
ムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機1
A,6A,2,3,4よりなり、圧延機1Aは粗圧延用
の2段圧延機で最初の圧延パス以外では圧下を開放して
圧延を行わず、圧延機6Aは仕上げ圧延用の圧延機で最
初の圧延パスで圧下を開放して圧延を行わないように構
成してある。
【0075】最初の圧延パスでは圧延機6Aの圧下を開
放し、板材を圧延機1A,2,3,4の順番で噛み込
み、圧延機1A,2〜4によりタンデム圧延を行う。最
初の圧延終了後、板厚が薄い最終圧延パスでは圧延機1
Aの圧下を開放し、圧延機6Aの圧下量を所定の値に設
定し、板材を圧延機4,3,2,6Aの順番で噛み込
み、圧延機4〜2,6Aによりタンデム圧延を行う。こ
れにより、粗圧延機の作業ロール表面と薄板材との接触
がなくなり、荒れた粗圧延機のロール表面の板材への転
写を防止できる。また、最初の圧延パスで圧延機6Aの
圧下を開放して圧延を行わないため、作業ロール表面の
熱による劣化は小さく仕上げ圧延での板材の品質を良好
に保つことが可能となる。
【0076】図9は本発明の第8の実施例によるタンデ
ムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機1
A,2,3,6,6Aよりなり、圧延機1Aは粗圧延用
の2段圧延機で最初の圧延パス以外では圧下を開放して
圧延を行わず、圧延機6、圧延機6Aは仕上げ圧延用の
圧延機で最初の圧延パスで圧下を開放して圧延を行わな
いよう構成してある。
【0077】最初の圧延パスで板材を圧延機1A,2,
3の順番で噛み込み、圧延機1A,2,3により正方向
にタンデム圧延を行う。最初の圧延パス終了後圧延機1
Aの圧下を開放し、圧延機6,6Aの圧下量を所定の値
に設定し、圧延機6A,6,3,2の順番で噛み込み、
圧延機6A,6,3,2により逆方向にタンデム圧延を
行う。最終圧延パスでは、板材を圧延機2,3,6,6
Aの順番で噛み込み、圧延機2,3,6,6Aにより正
方向にタンデム圧延を行う。これにより、粗圧延機の作
業ロールと薄板材との接触が無くなり、荒れた粗圧延機
の作業ロール表面の板材への転写を防止できる。さら
に、最初の圧延パスで圧延機6、圧延機6Aの圧下を開
放して圧延を行わないため、作業ロール表面の熱による
劣化は小さく仕上げ圧延での板材の品質を良好に保つこ
とが可能となる。
【0078】図10は本発明の第9の実施例によるタン
デムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機1
A,2,3,4Aとコイラー11よりなり、圧延機1A
は粗圧延用の2段圧延機で最初の圧延パス以外では圧下
を開放して圧延を行わず、圧延機4Aは板クラウンもし
くは板形状を制御できる圧延機であり、コイラー11を
圧延機群の入側に設置して構成してある。コイラー11
は断熱カバー11aを備えている。
【0079】最初の圧延パスで板材を圧延機1A,2,
3,4Aの順番で噛み込み、圧延機1A,2,3,4A
により正方向にタンデム圧延を行う。最初の圧延パス終
了後圧延機1Aの圧下を開放し、圧延機4A,3,2の
順番で噛み込み、圧延機4A,3,2により逆方向にタ
ンデム圧延を行い、さらに、コイラー11に板材を噛み
込み、コイラー11のピンチロール12で板を押さえて
板を巻き取る。最終圧延パスではコイラー11から板材
を巻き戻し、板材を圧延機2,3,4Aの順番で噛み込
み、圧延機2,3,4Aにより正方向にタンデム圧延を
行う。これにより、粗圧延機の作業ロールと薄板材との
接触が無くなり、荒れた粗圧延機の作業ロール表面の板
材への転写を防止できる。また、コイラー11を圧延機
群の入側に設置したことにより、逆方向圧延時に必要で
あった圧延機群入側の板送り用のスペースを省略でき
る。さらに、コイラー11の断熱カバー11aは保温機
能を有しているので、巻き取り時の板温低下を防止でき
る。また、圧延機4Aを板クラウンもしくは板形状を制
御できる圧延機で構成したため、良質な板性状を持つ板
の圧延が可能となる。
【0080】図11は本発明の第10の実施例によるタ
ンデムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機
1A,2,3とコイラー11,11Aよりなり、圧延機
1Aは粗圧延用の2段圧延機で最初の圧延パス以外では
圧下を開放して圧延を行わず、コイラー11を圧延機群
の入側に、コイラー11Aを圧延機群の出側に設置して
構成してある。コイラー11,11Aはそれぞれ断熱カ
バー11a,11bを備えている。
【0081】最初の圧延パスで板材を圧延機1A,2,
3の順番で噛み込み、圧延機1A,2,3により正方向
にタンデム圧延を行い、圧延機群の出側に設置したコイ
ラー11Aに板材を噛み込み、コイラー11Aのピンチ
ロール12Aで板を押さえて板を巻き取る。最初の圧延
パス終了後圧延機1Aの圧下を開放し、圧延機群の出側
に設置したコイラー11Aから板を巻き戻し、圧延機
3,2の順番で噛み込み、圧延機3,2により逆方向に
タンデム圧延を行い、さらに、圧延機群の入側に設置し
たコイラー11に板材を噛み込み、コイラー11のピン
チロール12で板を押さえて板を巻き取る。最終圧延パ
スでは圧延機群の入側に設置したコイラー11から板を
巻き戻し、板材を圧延機2,3の順番で噛み込み、圧延
機2,3により正方向にタンデム圧延を行う。これによ
り、粗圧延機の作業ロールと薄板材との接触が無くな
り、荒れた粗圧延機の作業ロール表面の板材への転写を
防止できる。コイラー11を圧延機群の入側に設置した
ことにより、逆方向圧延時に必要であった圧延機群入側
の板送り用のスペースを省略でき、コイラー11Aを圧
延機群の出側に設置したことにより、正方向圧延時に必
要であった圧延機群出側の板送り用のスペースを省略で
きる。さらに、コイラー11,11Aの断熱カバー11
a,11bは保温機能を有しているので、巻き取り時の
板温低下を防止できる。
【0082】図12は本発明の第11の実施例によるタ
ンデムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機
1A,2〜4とコイラー11よりなり、圧延機1Aは粗
圧延用の2段圧延機で最初の圧延パスのみで圧延を行
い、コイラー11を圧延機1Aの出側に設置して構成し
てある。
【0083】最初の圧延パスで板材を圧延機1A,2,
3,4の順番で噛み込み、圧延機1A,2〜4により正
方向にタンデム圧延を行う。最初の圧延パス終了後、圧
延機4,3,2の順番で噛み込み、圧延機4〜2により
逆方向にタンデム圧延を行い、コイラー11に板材を噛
み込み、コイラー11のピンチロール12で板を押さえ
て板を巻き取る。板厚が薄い最終圧延パスではコイラー
11から板材を巻き戻し、板材を圧延機2,3,4の順
番で噛み込み、圧延機2,3,4により正方向にタンデ
ム圧延を行う。これにより、圧延機1Aの作業ロールと
薄板材との接触が無くなり、荒れた粗圧延機の作業ロー
ル表面の板材への転写を防止できる。コイラー11を圧
延機1Aの出側にを設置したことにより、逆方向圧延時
に必要であった圧延機群入側の板送り用のスペースを省
略できる。さらに、コイラー11の断熱カバー11aは
保温機能を有しているので、巻き取り時の板温低下を防
止できる。なお、本実施例では最初の圧延パス終了後の
圧延機1Aの圧下の開放は不要である。
【0084】図13は本発明の第12の実施例によるタ
ンデムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機
1A,2,3とコイラー11,11Aよりなり、圧延機
1Aは粗圧延用の2段圧延機で最初の圧延パスのみで圧
延を行い、コイラー11を圧延機1Aの出側に、コイラ
ー11Aを圧延機群の出側に設置して構成してある。
【0085】最初の圧延パスで板材を圧延機1A,2,
3の順番で噛み込み、圧延機1A,2,3により正方向
にタンデム圧延を行い、圧延機群の出側に設置したコイ
ラー11Aに板材を噛み込み、コイラー11Aのピンチ
ロール12Aで板を押さえて板を巻き取る。最初の圧延
パス終了後、圧延機群の出側に設置したコイラー11A
から板材を巻き戻し、圧延機3,2の順番で噛み込み、
圧延機3,2により逆方向にタンデム圧延を行い、さら
に、圧延機1Aの出側に設置したコイラー11に板材を
噛み込み、コイラー11のピンチロール12で板を押さ
えて板を巻き取る。板厚が薄い最終圧延パスでは圧延機
1Aの出側に設置したコイラー11から板を巻き戻し、
板材を圧延機2,3の順番で噛み込み、圧延機2,3に
より正方向にタンデム圧延を行う。なお、圧延機2,3
による正方向と逆方向のリバース圧延は複数圧延パス行
うことができる。これにより、圧延機1Aの作業ロール
と薄板材との接触が無くなり、荒れた粗圧延機の作業ロ
ール表面の板材への転写を防止できる。コイラー11,
11Aを圧延機1Aの出側と圧延機群の出側にを設置し
たことにより、逆方向圧延時に必要であった圧延機群入
側の板送り用のスペースを省略でき、正方向圧延時に必
要であった圧延機群出側の板送り用のスペース省略でき
る。さらに、断熱カバー11a,11bが保温機能を持
つので、巻き取り時の板温低下を防止できる。なお、本
実施例でも最初の圧延パス終了後の圧延機1Aの圧下の
開放は不要である。
【0086】図14は本発明の第13の実施例によるタ
ンデムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機
1A,2とコイラー11,11Aよりなり、圧延機1A
は粗圧延用の2段圧延機で最初の圧延パスのみで圧延を
行い、コイラー11を圧延機1Aの出側に、コイラー1
1Aを圧延機群の出側に設置して構成してある。
【0087】最初の圧延パスで板材を圧延機1A,2の
順番で噛み込み、圧延機1A,2により正方向にタンデ
ム圧延を行い、圧延機群の出側に設置したコイラー11
Aに板材を噛み込み、コイラー11Aのピンチロール1
2Aで板を押さえて板を巻き取る。最初の圧延パス終了
後、圧延機群の出側に設置したコイラー11Aから板材
を巻き戻し、圧延機2により逆方向に圧延を行い、圧延
機1Aの出側に設置したコイラー11に板材を噛み込
み、コイラー11のピンチロール12で板を押さえて板
を巻き取る。さらに、板厚が薄い最終圧延パスでは圧延
機1Aの出側に設置したコイラー11から板を巻き戻
し、圧延機2で噛み込み、圧延機2により正方向にリバ
ース圧延を行う。なお、圧延機2による正方向と逆方向
のリバース圧延は複数圧延パス行うことができる。これ
により、圧延機1Aの作業ロールと薄板材との接触が無
くなり、荒れた粗圧延機の作業ロール表面の板材への転
写を防止できる。コイラー11,11Aを圧延機1Aの
出側と圧延機群の出側に設置したことにより、逆方向圧
延時に必要であった圧延機群入側の板送り用のスペース
を省略でき、正方向圧延時に必要であった圧延機群出側
の板送り用のスペースを省略できる。さらに、断熱カバ
ー11a,11bは保温機能を持つので、巻き取り時の
板温低下を防止できる。なお、本実施例でも最初の圧延
パス終了後の圧延機1Aの圧下の開放は不要である。
【0088】図15は本発明の第14の実施例によるタ
ンデムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機
1A,2,3,6とコイラー11,11Aよりなり、圧
延機1Aは粗圧延用の2段圧延機で最初の圧延パスのみ
で圧延を行い、圧延機6は仕上げ圧延用の圧延機で最終
圧延パスのみで圧延を行い、コイラー11を圧延機1A
の出側に、コイラー11Aを圧延機6の入側に設置して
構成してある。
【0089】最初の圧延パスで板材を圧延機1A,2,
3の順番で噛み込み、圧延機1A,2,3により正方向
にタンデム圧延を行い、圧延機6の入側に設置したコイ
ラー11Aに板材を噛み込み、コイラー11Aのピンチ
ロール12Aで板を押さえて板を巻き取る。最初の圧延
パス終了後、圧延機6の入側に設置したコイラー11A
から板材を巻き戻し、圧延機3,2の順番で噛み込み、
圧延機3,2により逆方向にタンデム圧延を行い、さら
に、圧延機1Aの出側に設置したコイラー11に板材を
噛み込み、コイラー11のピンチロール12で板を押さ
えて板を巻き取る。板厚が薄い最終圧延パスでは圧延機
1Aの出側に設置したコイラー11から板を巻き戻し、
板材を圧延機2,3,6の順番で噛み込み、圧延機2,
3,6により正方向にタンデム圧延を行う。なお、圧延
機2,3による正方向と逆方向のリバース圧延は複数圧
延パス行うことができる。これにより、圧延機1Aの作
業ロールと薄板材との接触が無くなり、荒れた粗圧延機
の作業ロール表面の板材への転写を防止できる。さら
に、最初の圧延パスで圧延機6の圧延を行わないため、
作業ロール表面の熱による劣化は小さく仕上げ圧延での
板材の品質を良好に保つことが可能となる。コイラー1
1,11Aを圧延機1Aの出側と圧延機6の入側に設置
したことにより、逆方向圧延時に必要であった圧延機群
入側の板送り用のスペースを省略でき、正方向圧延時に
必要であった圧延機群出側の板送り用のスペース省略で
きる。さらに、断熱カバー11a,11bは保温機能を
持つので、巻き取り時の板温低下を防止できる。なお、
本実施例では最初の圧延パスにおける圧延機6の圧下の
開放は不要であり、また最初の圧延パス終了後の圧延機
1Aの圧下の開放も不要である。
【0090】図16は本発明の第15の実施例によるタ
ンデムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機
1A,2〜4よりなるタンデムリバース圧延機群21と
圧延機15〜17よりなるタンデム圧延機群22を有
し、圧延機1Aは粗圧延用の2段圧延機で最初の圧延パ
スのみで圧延を行い、タンデムリバース圧延機群21の
出側タンデム圧延機群22を配し、圧延機16,17は
板クラウンもしくは板形状を制御できる圧延機で構成し
てある。
【0091】最初の圧延パスで板材を圧延機1A,2,
3,4の順番で噛み込み、圧延機1A,2〜4により正
方向にタンデム圧延を行う。最初の圧延パス終了後、圧
延機4,3,2の順番で噛み込み、圧延機4〜2により
逆方向にタンデム圧延を行う。最終圧延パスでは板材を
圧延機2,3,4の順番で噛み込み、圧延機2〜4によ
り正方向にタンデム圧延を行う。これにより、粗圧延機
の作業ロールと薄板材との接触が無くなり、荒れた粗圧
延機の作業ロール表面の板材への転写を防止できる。そ
の後、板をタンデム圧延機群22により仕上げ圧延を行
う。タンデム圧延機群22の圧延機16,17は板クラ
ウンもしくは板形状を制御できる圧延機であり、これに
より板材の板クラウンと板形状を良好に保ち、板材品質
の向上が期待できる。
【0092】図17は本発明の第16の実施例によるタ
ンデムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機
1A,2〜4、保熱炉もしくは加熱炉30よりなり、圧
延機1Aは粗圧延用の2段圧延機で最初の圧延パス以外
では圧下を開放して圧延を行わず、圧延機群の入側に保
熱炉もしくは加熱炉30を配して構成してある。
【0093】最初の圧延パスで板材を圧延機1A,2,
3,4の順番で噛み込み、圧延機1A,2〜4により正
方向にタンデム圧延を行う。最初の圧延パス終了後、圧
延機4,3,2の順番で噛み込み、圧延機4〜2により
逆方向にタンデム圧延を行い、板材は保熱炉もしくは加
熱炉30により保熱もしくは加熱され、温度の低下が防
止される。最終圧延パスでは、板材を圧延機2,3,4
の順番で噛み込み、圧延機2〜4により正方向にタンデ
ム圧延を行う。これにより、粗圧延機の作業ロールと薄
板材との接触が無くなり、荒れた粗圧延機の作業ロール
表面の板材への転写を防止できる。また、圧延機群の入
側に保熱炉もしくは加熱炉30を配したことにより、仕
上げ圧延前の板材の温度低下を防止し安定な圧延が可能
となる。
【0094】図18は本発明の第17の実施例によるタ
ンデムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機
1A,2〜4、保熱炉もしくは加熱炉30,30Aより
なり、圧延機1Aは粗圧延用の2段圧延機で最初の圧延
パス以外では圧下を開放して圧延を行わず、圧延機群の
入側に保熱炉もしくは加熱炉30を配し、出側に保熱炉
もしくは加熱炉30Aを配して構成してある。
【0095】最初の圧延パスで板材を圧延機1A,2,
3,4の順番で噛み込み、圧延機1A,2〜4により正
方向にタンデム圧延を行い、板材は保熱炉もしくは加熱
炉30Aにより保熱もしくは加熱され温度の低下が防止
される。最初の圧延パス終了後、圧延機4,3,2の順
番で噛み込み、圧延機4〜2により逆方向にタンデム圧
延を行い、板材は保熱炉もしくは加熱炉30により保熱
もしくは加熱され温度の低下が防止される。最終圧延パ
スでは、板材を圧延機2,3,4の順番で噛み込み、圧
延機2〜4により正方向にタンデム圧延を行う。これに
より、粗圧延機の作業ロールと薄板材との接触が無くな
り、荒れた粗圧延機の作業ロール表面の板材への転写を
防止できる。また、圧延機群の入側および出側に保熱炉
もしくは加熱炉30,30Aを配したことにより、リバ
ース圧延の間における板材の温度低下を防止し安定な圧
延が可能となる。
【0096】図19は本発明の第18の実施例によるタ
ンデムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機
1A,2,3、保熱炉もしくは加熱炉30Aよりなるタ
ンデムリバース圧延機群21と、圧延機15,18より
なる一方向圧延可能なタンデム圧延機群22Aとを有
し、圧延機1Aは粗圧延用の2段圧延機で最初の圧延パ
ス以外では圧下を開放して圧延を行わず、タンデムリバ
ース圧延機群21の出側にタンデム圧延機群22を配
し、圧延機群21と圧延機群22の間に保熱炉もしくは
加熱炉30Aを配して構成してある。
【0097】最初の圧延パスで板材を圧延機1A,2,
3の順番で噛み込み、圧延機1A〜3により正方向にタ
ンデム圧延を行い、板材は保熱炉もしくは加熱炉30A
により保熱もしくは加熱され温度の低下が防止される。
最初の圧延パス終了後、圧延機3,2の順番で噛み込
み、圧延機3〜2により逆方向にタンデム圧延を行う。
板厚が薄い最終圧延パスでは、板材を圧延機2,3の順
番で噛み込み、圧延機2,3により正方向にタンデム圧
延を行う。これにより、粗圧延機の作業ロールと薄板材
との接触が無くなり、荒れた粗圧延機の作業ロール表面
の板材への転写を防止できる。また、板材は保熱炉もし
くは加熱炉30Aにより保熱もしくは加熱されタンデム
圧延機群22Aへ移動する間の温度の低下が防止され
る。その後、板をタンデム圧延機群22Aより仕上げ圧
延を行う。これによりタンデム圧延機群22Aへ移動す
る間における板材の温度低下を防止し安定な圧延が可能
となる。
【0098】図20は本発明の第19の実施例によるタ
ンデムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機
1A,2,3,6,6Bとコイラー11と保熱炉もしく
は加熱炉30Bよりなり、圧延機1Aは粗圧延用の2段
圧延機で最初の圧延パス以外では圧下を開放して圧延を
行わず、圧延機6、圧延機6Bは仕上げ圧延用の圧延機
で最初の圧延パスで圧下を開放して圧延を行わず、圧延
機群の入側にコイラー11を配し、圧延機3の出側に保
熱炉もしくは加熱炉30Bを配した構成としてある。
【0099】最初の圧延パスで板材を圧延機1A,2,
3の順番で噛み込み、圧延機1A,2,3により正方向
にタンデム圧延を行い、板材は保熱炉もしくは加熱炉3
0Bにより保熱もしくは加熱され温度の低下が防止され
る。最初の圧延パス終了後、圧延機3,2の順番で噛み
込み、圧延機3,2により逆方向にタンデム圧延を行
い、コイラー11に板材を噛み込み、コイラー11のピ
ンチロール12で板を押さえて板を巻き取る。最終圧延
パスではコイラー11から板材を巻き戻し、圧延機1A
の圧下を開放して圧延を行わず、板材を圧延機2,3,
6,6Bの順番で噛み込み、圧延機2,3,6,6Bに
より正方向にタンデム圧延を行う。これにより、粗圧延
機の作業ロールと薄板材との接触が無くなり、荒れた粗
圧延機の作業ロール表面の板材への転写を防止できる。
また、圧延機群の入側にコイラー11を配し、圧延機3
の出側に保熱炉もしくは加熱炉30Bを配したことによ
り、リバース圧延の間における板材の温度低下を防止し
安定な圧延が可能となる。
【0100】図21は本発明の第20の実施例によるタ
ンデムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機
1A,2〜4、ディスケーラ40よりなり、圧延機1A
は粗圧延用の2段圧延機で最初の圧延パス以外では圧下
を開放して圧延を行わず、圧延機群の入側にディスケー
ラ40を配して構成してある。
【0101】ディスケーラ40により母板表面のスケー
ルを除去した後、最初の圧延パスで板材を圧延機1A,
2,3,4の順番で噛み込み、圧延機1A,2〜4によ
り正方向にタンデム圧延を行う。最初の圧延パス終了
後、圧延機4,3,2の順番で噛み込み、圧延機4〜2
により逆方向にタンデム圧延を行う。最終圧延パスでは
板材を圧延機2,3,4の順番で噛み込み、圧延機2〜
4により正方向にタンデム圧延を行う。これにより、粗
圧延機の作業ロールと薄板材との接触が無くなり、荒れ
た粗圧延機の作業ロール表面の板材への転写を防止でき
る。また、圧延機群の入側にディスケーラ40を配した
ことにより、圧延機へのスケールの噛み込みを防止し、
作業ロール表面の荒れを低減し、板材品質低下を防止が
可能となる。
【0102】図22は本発明の第21の実施例によるタ
ンデムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機
1A,2〜4、ディスケーラ40,40Aよりなり、圧
延機1Aは粗圧延用の2段圧延機で最初の圧延パス以外
では圧下を開放して圧延を行わず、圧延機群の入側にデ
ィスケーラ40を、出側にディスケーラ40Aを配して
構成してある。
【0103】圧延機群の入側に配したディスケーラ40
により母板表面のスケールを除去した後、最初の圧延パ
スで板材を圧延機1A,2,3,4の順番で噛み込み、
圧延機1A,2〜4により正方向にタンデム圧延を行
う。最初の圧延パス終了後、圧延機群の出側に配したデ
ィスケーラ40Aにより板表面のスケールを再度除去
し、圧延機4,3,2の順番で噛み込み、圧延機4〜2
により逆方向にタンデム圧延を行う。最終圧延パスでは
板材を圧延機2,3,4の順番で噛み込み、圧延機2〜
4により正方向にタンデム圧延を行う。これにより、粗
圧延機の作業ロールと薄板材との接触が無くなり、荒れ
た粗圧延機の作業ロール表面の板材への転写を防止でき
る。また、圧延機群の入側にディスケーラ40を配した
ことにより、最初の圧延パスで圧延機へのスケールの噛
み込みを防止し、作業ロール表面の荒れを低減できる。
さらに圧延機群の出側にディスケーラ40Aを配したこ
とにより、最初の圧延パスで生じた板表面のスケールを
除去でき、次の圧延パスで圧延機へのスケールの噛み込
みを防止し、作業ロール表面の荒れを低減し、板材品質
低下を防止が可能となる。
【0104】図23は本発明の第22の実施例によるタ
ンデムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機
1A,2〜4、幅圧延機50よりなり、圧延機1Aは粗
圧延用の2段圧延機で最初の圧延パス以外では圧下を開
放して圧延を行わず、圧延機群の入側に幅圧延機50を
配して構成してある。
【0105】幅圧延機50により幅調節を行った後、最
初の圧延パスで板材を圧延機1A,2,3,4の順番で
噛み込み、圧延機1A,2〜4により正方向にタンデム
圧延を行う。最初の圧延パス終了後、圧延機4,3,2
の順番で噛み込み、圧延機4〜2により逆方向にタンデ
ム圧延を行う。最終圧延パスでは板材を圧延機2,3,
4の順番で噛み込み、圧延機2〜4により正方向にタン
デム圧延を行う。これにより、粗圧延機の作業ロールと
薄板材との接触が無くなり、荒れた粗圧延機の作業ロー
ル表面の板材への転写を防止できる。また、圧延機群の
入側に幅圧延機50を配したことにより幅調節が可能と
なり、板端部の切捨て代が少なくなり、歩留まり向上が
期待できる。
【0106】図24は本発明の第23の実施例によるタ
ンデムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機
1A,2〜4,幅圧延機50,50Aよりなり、圧延機
1Aは粗圧延用の2段圧延機で最初の圧延パス以外では
圧下を開放して圧延を行わず、圧延機群の入側に幅圧延
機50を、出側に幅圧延機50Aを配して構成してあ
る。
【0107】圧延機群の入側に配した幅圧延機50によ
り幅調節を行った後、最初の圧延パスで板材を圧延機1
A,2,3,4の順番で噛み込み、圧延機1A,2〜4
により正方向にタンデム圧延を行う。最初の圧延パス終
了後、圧延機群の出側に配した幅圧延機50Aにより幅
圧延を行い、圧延機4,3,2の順番で噛み込み、圧延
機4〜2により逆方向にタンデム圧延を行う。最終圧延
パスでは板材を圧延機2,3,4の順番で噛み込み、圧
延機2〜4により正方向にタンデム圧延を行う。これに
より、粗圧延機の作業ロールと薄板材との接触が無くな
り、荒れた粗圧延機の作業ロール表面の板材への転写を
防止できる。また、圧延機群の入側に幅圧延機50を配
したことによりことにより幅調節が可能となり、板端部
の切捨て代が少なくなる。圧延機群の出側に幅圧延機5
0Aを配したことにより、板端部の板厚低下量(エッジ
ドロップ)が少なくなり、歩留まり向上が期待できる。
【0108】図25は本発明の第24の実施例によるタ
ンデムリバース圧延設備を示す。この圧延設備は圧延機
1A,2,3,4A、板プロフィルメータ61、制御量
演算器62、制御量設定器63よりなり、圧延機1Aは
粗圧延用の2段圧延機で最初の圧延パス以外では圧下を
開放して圧延を行わず、圧延機4Aは板クラウンもしく
は板形状を制御できる圧延機であり、圧延機群の入側に
板プロフィルメータ61を配するとともに、板プロフィ
ルメータ61からの出力値もしくは出力プロフィルから
の信号を受け次圧延における圧延機の制御量を演算する
制御量演算器62と、制御量演算器62からの制御量信
号を受け圧延機の制御量を設定する制御量設定器63を
配して構成してある。
【0109】最初の圧延パスで板材を圧延機1A,2,
3,4Aの順番で噛み込み、圧延機1A2,3,4Aに
より正方向にタンデム圧延を行う。最初の圧延パス終了
後、圧延機4A,3,2の順番で噛み込み、圧延機4
A,3,2により逆方向にタンデム圧延を行う。最終圧
延パスでは板材を圧延機2,3,4Aの順番で噛み込
み、圧延機2,3,4Aにより正方向にタンデム圧延を
行う。これにより、粗圧延機の作業ロールと薄板材との
接触が無くなり、荒れた粗圧延機の作業ロール表面の板
材への転写を防止できる。
【0110】またこの時、圧延機群の入側に設置した板
プロフィルメータ61で母材の板厚分布を計測する。板
プロフィルメータ61としてはX線透過形、やガンマー
線透過形のものが知られているがそれらいずれのもので
も良い。制御量演算器62では板プロフィルメータ61
からの信号を受け圧延機の制御量を演算する。この方法
には種々考えられるが、一例をあげれば次のような方法
がある。
【0111】仕上げ圧延前の母材の板幅方向中央の板厚
H0、板端から25mm内側の板厚H25 とし、25mm点の母材板
クラウンCH を次のように定義する。
【0112】
【数1】 CH =H25 −H0 (1) これに対して、それぞれ圧延機iによる圧延後の板材の
幅方向中央の板厚h0i、板端から25mm内側の板厚h25iと
し、25mm点の板クラウンChiを次のように定義する。
【0113】
【数2】 Chi=h25i−h0i (2) CH とChiの間にはと次の関係がある。
【0114】
【数3】
【0115】
【数4】
【0116】ここで、ηi は圧延機iの圧延における板
クラウン変化比率を表す関数で板幅B、作業ロール径R
W などの関数、Apiは荷重P、Aθi はクロス角θなど
制御量の影響係数である。制御量として作業ロールベン
ディング力や中間ロールベンディング力などを用いる場
合はそれぞれの影響係数を制御量に乗じて(3)、
(4)式に加える。ηi 、Api、Aθi などの影響係数
は前もって実験もしくは計算より求めておけば良い。板
プロフィルメータ61の出力信号よりH0とH25 が得ら
れ、(1)式よりCH が求まり、(3)、(4)式より
Ch3が得られる。Ch4は目標とする板クラウンでありク
ロス角θを求める制御量とすれば(4)式を変形した次
式より制御量は求まる。
【0117】
【数5】
【0118】制御量演算器62からの制御量信号を受け
圧延機の制御量を設定する制御量設定器63ではクロス
角θを設定する。これにより、仕上げ圧延後の板材の板
クラウンの予測設定精度が向上し、板材の品質を向上す
ることが可能となる。
【0119】上記実施例では圧延機4Aの板クラウン制
御について説明したが、複数の圧延機、例えば圧延機
2,3,4Aを同時に制御することも可能で、この場合
Ch2、Ch3、Ch4にそれぞれ目標値を与えれば、同様に
順次設定量を求め制御できる。また制御量はクロス角θ
にこだわらず他の制御量でも同様であり、複数の制御量
を同時に制御することもできる。板クラウンと形状は1
対1に対応し板形状についても全く同じことが言え本発
明と発明の本質を異にするものでは無い。圧延機1Aを
最初の圧延パスのみで使用することも同様に可能で、同
様な効果がある。
【0120】
【発明の効果】本発明によれば、最初の圧延パス以外で
は粗圧延用として配置した圧延機での圧延は行わないた
め、荒れた圧延機の作業ロールと板材の接触が無く、荒
れた作業ロール表面の板材への転写が防止でき、また温
度低下が防止でき、板材品質の低下を防止することが可
能となる。
【0121】また、本発明によれば、最初の圧延パスの
み圧延する粗圧延用として2段圧延機を配したので、粗
圧延用の圧延機を単純な機構とし設備費低減が可能とな
る。
【0122】また、本発明によれば、粗圧延用として複
数の圧延機を配したので、種々のスラブに対応した圧延
を行うことがが可能となる。
【0123】また、本発明によれば、粗圧延用として作
業ロール径を大径とした圧延機を配置したので、板厚の
厚いスラブに対応した圧延を行うことがが可能となる。
【0124】また、本発明によれば、粗圧延用として作
業ロールの材質を高温用とした圧延機を配したので、板
温の高いスラブに対応した圧延を行うことがが可能とな
る。
【0125】また、本発明によれば、板クラウンもしく
は板形状を制御できる圧延機を配置したので、板厚分布
精度の高い高精度圧延を行うことが可能となる。
【0126】また、本発明によれば、最初の圧延パスで
圧延しない圧延機を配したので、最初の圧延パスでの噛
み込み不良や圧下不足を防止しつつ仕上げ圧延時の板温
の低下及び板材品質の低下を防止することが可能とな
る。
【0127】また、本発明によれば、コイラーを配した
ので、板材スペースを省略することが可能となる。
【0128】また、本発明によれば、他のタンデム圧延
機群を配したので、粗圧延もしくは仕上げ圧延の一部を
分離することが可能となる。
【0129】また、本発明によれば、保熱炉もしくは加
熱炉を配したので、リバース圧延時の板材の温度低下を
防止することが可能となる。
【0130】
【0131】
【0132】また、本発明によれば、板プロフィルメー
タからの出力値もしくは出力プロフィルから次圧延にお
ける圧延機の制御量を演算し、得られた制御量を受け圧
延機の圧延機の制御量を設定するので、フィードフォワ
ード制御により板材の板厚分布を容易に修正することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による熱間圧延設備を示
す図である。
【図2】図1に示す実施例の第1スタンド圧延機の作業
ロール径を大径にした例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例による熱間圧延設備を示
す図である。
【図4】本発明の第3の実施例による熱間圧延設備を示
す図である。
【図5】本発明の第4の実施例による熱間圧延設備を示
す図である。
【図6】本発明の第5の実施例による熱間圧延設備を示
す図である。
【図7】本発明の第6の実施例による熱間圧延設備を示
す図である。
【図8】本発明の第7の実施例による熱間圧延設備を示
す図である。
【図9】本発明の第8の実施例による熱間圧延設備を示
す図である。
【図10】本発明の第9の実施例による熱間圧延設備を
示す図である。
【図11】本発明の第10の実施例による熱間圧延設備
を示す図である。
【図12】本発明の第11の実施例による熱間圧延設備
を示す図である。
【図13】本発明の第12の実施例による熱間圧延設備
を示す図である。
【図14】本発明の第13の実施例による熱間圧延設備
を示す図である。
【図15】本発明の第14の実施例による熱間圧延設備
を示す図である。
【図16】本発明の第15の実施例による熱間圧延設備
を示す図である。
【図17】本発明の第16の実施例による熱間圧延設備
を示す図である。
【図18】本発明の第17の実施例による熱間圧延設備
を示す図である。
【図19】本発明の第18の実施例による熱間圧延設備
を示す図である。
【図20】本発明の第19の実施例による熱間圧延設備
を示す図である。
【図21】本発明の第20の実施例による熱間圧延設備
を示す図である。
【図22】本発明の第21の実施例による熱間圧延設備
を示す図である。
【図23】本発明の第22の実施例による熱間圧延設備
を示す図である。
【図24】本発明の第23の実施例による熱間圧延設備
を示す図である。
【図25】本発明の第24の実施例による熱間圧延設備
を示す図である。
【符号の説明】
1,1A…最初の圧延パスのみ圧延する圧延機 2〜4…圧延機 4A,6A…形状制御圧延機 6,6A,6B…最初の圧延パスで圧延しない圧延機 11,11A…コイラー 12,12A…コイラーのピンチロール 21…タンデムリバース圧延可能な圧延機群 22,22A…他の圧延機群 30,30A,30B…保熱炉もしくは加熱炉 40,40A…ディスケーラー 50,50A…幅圧延機 61…板プロフィルメーター 62…制御量演算器 63…制御量設定器 14…位置移動設定装置 71〜74…セルシン装置 81〜84…モータ装置 91…圧下設定制御装置 92…圧延速度設定制御装置
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 宏司 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 木村 智明 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 吉本 健一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 堀井 健治 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (56)参考文献 特開 昭62−151209(JP,A) 特開 昭59−110404(JP,A) 特開 平6−269805(JP,A) 特開 昭59−78703(JP,A) 特開 昭51−57659(JP,A) 特公 昭54−5785(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/32

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リバース圧延するタンデム圧延機群により
    板材を製造する熱間圧延設備において、 前記タンデム圧延機群の少なくとも第1スタンドの圧延
    機を、最初の正方向圧延パスでのみ圧延してそれ以降の
    圧延パスで圧下しない圧延機とすることを特徴とする熱
    間圧延設備。
  2. 【請求項2】請求項1記載の熱間圧延設備において、前
    記最初の圧延パスのみ圧延する圧延機として2段圧延機
    又は複数の圧延機を配したことを特徴とする熱間圧延設
    備。
  3. 【請求項3】請求項1記載の熱間圧延設備において、前
    記最初の圧延パスのみ圧延する圧延機の作業ロール径を
    その他の圧延機の作業ロール径より大径としたことを特
    徴とする熱間圧延設備。
  4. 【請求項4】請求項1記載の熱間圧延設備において、前
    記最初の圧延パスのみ圧延する圧延機の作業ロール材質
    を高温用とし、その他の圧延機作業ロール材質と異なら
    せたことを特徴とする熱間圧延設備。
  5. 【請求項5】請求項1記載の熱間圧延設備において、前
    記タンデム圧延機群に、前記最初の圧延パスのみ圧延す
    る圧延機以外の圧延機として板クラウンもしくは板形状
    を制御できる少なくとも1台の圧延機を配したことを特
    徴とする熱間圧延設備。
  6. 【請求項6】請求項1記載の熱間圧延設備において、前
    記タンデム圧延機群に、前記最初の圧延パスのみ圧延す
    る圧延機以外の圧延機として最初の圧延パスで圧延しな
    い少なくとも1台の圧延機を配したことを特徴とする熱
    間圧延設備。
  7. 【請求項7】請求項1記載の熱間圧延設備において、前
    記タンデム圧延機群の入側及び出側の少なくとも一方に
    保温機能を持つコイラー又は保熱炉もしくは加熱炉を配
    したことを特徴とする熱間圧延設備。
  8. 【請求項8】請求項1記載の熱間圧延設備において、前
    記タンデム圧延機群の入側及び出側の一方に他のタンデ
    ム圧延機群を配したことを特徴とする熱間圧延設備。
  9. 【請求項9】請求項1記載の熱間圧延設備において、前
    記タンデム圧延機群内の圧延機の間に保熱炉もしくは加
    熱炉を配したことを特徴とする熱間圧延設備。
  10. 【請求項10】請求項1記載の熱間圧延設備において、
    前記タンデム圧延機群の入側及び出側の一方に板プロフ
    ィルメータを配し、この板プロフィルメータからの出力
    値もしくは出力プロフィルから次圧延における圧延機の
    制御量を演算する制御量演算器と、その演算で得られた
    制御量を受け前記タンデム圧延機群の圧延機の制御量を
    設定する制御量設定器とを備えたことを特徴とする熱間
    圧延設備。
  11. 【請求項11】タンデム圧延機群でリバース圧延を行な
    いかつ少なくとも1つの圧延パスにおいて使用する圧延
    機の組合せを変えて圧延し板材を製造する熱間圧延方法
    において、 前記タンデム圧延機群の少なくとも第1スタンドの圧延
    によって、最初の正方向圧延パスのみ圧延してそれ
    以後の圧延パスでは圧下せず、 前記タンデム圧延機群の残りの圧延機によりリバース圧
    延する ことを特徴とする熱間圧延方法。
  12. 【請求項12】請求項11記載の熱間圧延方法におい
    て、前記最初の圧延パスのみ圧延する圧延機として2段
    圧延機又は複数の圧延機を配して圧延することを特徴と
    する熱間圧延方法。
  13. 【請求項13】請求項11記載の熱間圧延方法におい
    て、前記最初の圧延パスのみ圧延する圧延機として作業
    ロール径をその他の圧延機の作業ロール径より大径とし
    たものを配して圧延することを特徴とする熱間圧延方
    法。
  14. 【請求項14】請求項11記載の熱間圧延方法におい
    て、前記最初の圧延パスのみ圧延する圧延機として作業
    ロール材質を高温用としその他の圧延機作業ロール材質
    と異ならせたものを配して圧延することを特徴とする熱
    間圧延方法。
  15. 【請求項15】請求項11記載の熱間圧延方法におい
    て、前記最初の圧延パスのみ圧延する圧延機以外の圧延
    機として板クラウンもしくは板形状を制御できる少なく
    とも1台の圧延機を配して圧延することを特徴とする熱
    間圧延方法。
  16. 【請求項16】請求項11記載の熱間圧延方法におい
    て、前記最初の圧延パスのみ圧延する圧延機以外の圧延
    機として最初の圧延パスで圧延しない少なくとも1台の
    圧延機を配して圧延することを特徴とする熱間圧延方
    法。
  17. 【請求項17】請求項11記載の熱間圧延方法におい
    て、前記タンデム圧延機群の入側及び出側の少なくとも
    一方に保温機能を持つコイラー又は保熱炉もしくは加熱
    炉を配して圧延することを特徴とする熱間圧延方法。
  18. 【請求項18】請求項11記載の熱間圧延方法におい
    て、前記タンデム圧延機群の入側及び出側の一方に他の
    タンデム圧延機群を配して圧延することを特徴とする熱
    間圧延方法。
  19. 【請求項19】請求項11記載の熱間圧延方法におい
    て、前記タンデム圧延機群内の圧延機の間に保熱炉もし
    くは加熱炉を配して圧延することを特徴とする熱間圧延
    方法。
  20. 【請求項20】請求項11記載の熱間圧延方法におい
    て、前記タンデム圧延機群の入側及び出側の一方に配し
    た板プロフィルメータからの出力値もしくは出力プロフ
    ィルから次圧延における圧延機の制御量を演算し、得ら
    れた制御量を受け前記タンデム圧延機群の圧延機の制御
    量を設定することを特徴とする熱間圧延方法。
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