JP3200348B2 - モータ、モータユニット、及びこれらの製造方法 - Google Patents

モータ、モータユニット、及びこれらの製造方法

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JP3200348B2
JP3200348B2 JP02508096A JP2508096A JP3200348B2 JP 3200348 B2 JP3200348 B2 JP 3200348B2 JP 02508096 A JP02508096 A JP 02508096A JP 2508096 A JP2508096 A JP 2508096A JP 3200348 B2 JP3200348 B2 JP 3200348B2
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holder bearing
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政則 大石
廣一 津田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホルダベアリング
とヨークとを別体で構成しこれらを突合わせて固定する
モータ、ケース本体とケース蓋とを別体で構成しこれら
を突合わせて固定するモータユニット、及びこれらの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図8に示されるようなモータ1
00では、有底筒状に形成されたヨーク102を備えて
おり、ヨーク102の内部には、モータ100の電動子
等の部品から成るアーマチャサブアッセンブリ104が
収容されている。また、ヨーク102の底部には略球形
の軸受メタル106が配置されており、ロックワッシャ
108によって所望の向きに転動可能に保持された状態
でモータ出力軸110のヨーク102底部側端部を支持
している。
【0003】一方、ヨーク102の開口側には、一部が
アルミダイカストまたはポリエチレンテレフタレート
(PET)等の樹脂材によって成形されたホルダベアリ
ング112が配置されている。このホルダベアリング1
12は取付面114がヨーク102の開口側の取付面1
16に突合わされた状態でネジによって固定されてい
る。また、ホルダベアリング112には、モータ出力軸
110のヨーク102開口側端部に対応して軸受メタル
118が設けられており、モータ出力軸110のヨーク
102開口側端部を支持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
タイプのモータ100では、ホルダベアリング112の
形状が複雑であるため、ホルダベアリング112の樹脂
部分を成形すると、硬化時にその樹脂成形部分が変形し
てしまい、取付面114に「ひけ」や「そり」等の形状
変形が発生して、取付面114の平面度が悪化する可能
性がある。この場合では、取付面114と軸受メタル1
18の軸芯線との直角度が悪化し、これにより、モータ
出力軸110に所謂こじれが生じ、モータ作動時の無負
荷電流の増大や異音の発生の原因となる。
【0005】ここで、軸受メタル106が球状に形成さ
れており、所望の向きに回転が可能とされているため、
取付面114の平面度の悪化が所定の範囲以内であれ
ば、軸受メタル106の回転によりモータ出力軸110
が調芯され、こじれを吸収できる。
【0006】しかしながら、略球形の軸受メタル106
は一般的に高価である上、この軸受メタル106を転動
可能に固定するためのロックワッシャ108がさらに必
要となる。このため、モータ100の原材料コストが高
価となる欠点がある。
【0007】また、原材料コストを低下させるために、
略球形の軸受メタル106の適用を廃止し、これに代え
て比較的安価な円筒状の軸受メタル118と同様のタイ
プの軸受メタルを適用した場合には、取付面114の全
面を所定の平面度にするための切削加工が必要となり、
加工コストが高価となる欠点がある。
【0008】本発明は、上記事実を考慮して、追加工等
を施すことなく確実にヨークやケース蓋にブラシホルダ
やケース本体等を突合わせることができるモータ、モー
タユニット及びこれらの製造方法を得ることが目的であ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、モータの出力軸の一端側を回転可能に支持するホル
ダベアリングと前記出力軸の他端側を回転可能に支持す
るヨークとを互いに突合わせて固定するモータの製造方
法であって、前記ホルダベアリングの取付面の特定位置
を基準位置として各々の端部が同一平面上に位置する
よう予め高さを設定した複数の小突起を前記ホルダベア
リングの前記取付面に一体形成し、所定の平面度を有す
る前記ヨークの取付面に前記複数の小突起を当接させて
前記ホルダベアリングを前記ヨークに突合わせる、こと
を特徴としている。
【0010】上記構成のモータの製造方法によれば、ホ
ルダベアリングの取付面に複数の小突起を一体形成し、
次いで、これらの複数の小突起を所定の平面度を有する
ヨークの取付面に当接させてホルダベアリングをヨーク
に突合わせる。ここで、複数の小突起は、ホルダベアリ
ングの取付面の特定位置を基準位置として各小突起の各
々の端部が同一平面上に位置するように形成されるうえ
体積も小さい。 このため、例えば、「そり」や「ひけ」
の如き形状変形が、仮にホルダベアリングの取付面に発
生しても、複数の小突起をヨークの取付面に当接させる
ことによって正確な突合わせ姿勢でホルダベアリングが
ヨークに突合わされる。 これにより、モータ出力軸に所
謂こじれが生じることはなく、極めて良好な状態でホル
ダベアリング及びヨークによって支持され、モータ作動
時の無負荷電流の増大や異音の発生を確実に防止でき
る。
【0011】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
モータの製造方法において、前記ホルダベアリングの取
面の基準位置を、前記ホルダベアリングの取付面形状
の変形量が成形硬化後に最も少ない位置に設定すること
を特徴としている。上記構成のホルダベアリングの突合
わせ方法では、成形硬化後の状態でホルダベアリングの
取付面の変形量の最も少ない位置が基準位置とされるた
め、成形硬化後における基準位置に対する各小突起の誤
差、すなわち、予め設定した基準位置から各小突起の端
部までの高さと、成形硬化後の状態での基準位置から各
小突起の端部までの高さの差が極めて少なくなる。この
ため、予め設定した正確な突合わせ姿勢でホルダベアリ
ングがヨークに確実に突合わされる。
【0012】請求項3記載の本発明は、最終ギヤを収容
するケース本体と前記最終ギヤを支持するケース蓋とを
互いに突合わせて固定するモータユニットの製造方法で
あって、前記ケース本体の突合わせ端面の特定位置を基
準位置として各々の端部が同一平面上に位置するよう予
め高さを設定した複数の小突起を前記ケース本体の突合
わせ端面に一体形成し、所定の平面度を有する前記ケー
ス蓋の取付面に前記複数の小突起を当接させて前記ケー
ス本体を前記ケース蓋に突合わせる、ことを特徴として
いる。 上記構成のモータユニットの製造方法によれば、
ケース本体の突合わせ端面に複数の小突起を一体形成
し、次いで、これらの複数の小突起を所定の平面度を有
するケース蓋の取付面に当接させてケース本体をケース
蓋に突合わせる。ここで、複数の小突起は、ケース本体
の突合わせ端面の特定位置を基準位置として各小突起の
各々の端部が同一平面上に位置するように形成されるう
え体積も小さい。 このため、例えば、「そり」や「ひ
け」の如き形状変形が、仮にケース本体の突合わせ端面
に発生しても、複数の小突起をケース蓋の取付面に当接
させることによって正確な突合わせ姿勢でケース本体が
ケース蓋に突合わされる。 これにより、ケース本体内に
収容された最終ギヤ以外と他のギヤとケース蓋の軸受部
に支持された最終ギヤとの良好な噛合性を確保できる。
【0013】請求項記載のモータは、取付面の特定位
置を基準位置として各々の端部が同一平面上に位置する
ように予め設定された複数の小突起が一体形成され、出
力軸の一端側を回転可能に支持するホルダベアリング
と、所定の平面度を有し、前記複数の小突起が当接し前
記ホルダベアリングが突合わされる取付面を備え、前記
出力軸の他端側を回転可能に支持するヨークと、を備え
ている。
【0014】上記構成のモータによれば、ホルダベアリ
ングの取付面に複数の小突起が一体に形成されており、
ホルダベアリングの取付面とヨークの取付面とが互いに
対向してホルダベアリングとヨークとが突合わされた状
態では、これらの複数の小突起が所定の平面度を有する
ヨークの取付面に当接される。 ここで、これらの複数の
小突起は、ホルダベアリングの取付面の特定位置を基準
位置として予め高さが設定され、各小突起の各々の端部
が同一平面上に位置するように形成されている。しか
も、これらの小突起は体積が小さい。このため、これら
の複数の小突起がヨークに当接することによって、例え
ば、「そり」や「ひけ」の如き形状変形が、仮にホルダ
ベアリングの取付面に発生している場合であっても、ホ
ルダベアリングのヨークに対する正確な突合わせ姿勢が
確保される。 これにより、モータ出力軸に所謂こじれが
生じることはなく、極めて良好な状態でホルダベアリン
グ及びヨークによって支持され、モータ作動時の無負荷
電流の増大や異音の発生を確実に防止できる。
【0015】請求項5記載のモータは、請求項4記載の
本発明において、前記ホルダベアリングの取付面の基準
位置を、前記ホルダベアリングの取付面形状の変形量が
成形硬化後に最も少ない位置に設定することを特徴とし
ている。 上記構成のモータでは、成形硬化後の状態でホ
ルダベアリングの取付面の変形量が最も少ない位置を基
準位置としたため、成形硬化後における基準位置に対す
る各小突起の誤差、すなわち、予め設定した基準位置か
ら各小突起の端部までの高さと、成形後の状態での基準
位置から各小突起の端部までの高さの差が極めて少な
く、ホルダベアリングのヨークに対する突合わせ姿勢の
精度が向上される。
【0016】請求項6記載のモータユニットは、最終ギ
ヤを収容すると共に、突合わせ端面の特定位置を基準位
置として各々の端部が同一平面上に位置するように予め
設定された複数の小突起が一体形成されたケース本体
と、所定の平面度を有し、前記複数の小突起が当接し前
記ケース本体が突合わされる取付面を備え、前記最終ギ
ヤを支持するケース蓋と、を備えている。 上記構成のモ
ータユニットによれば、ケース本体の突合わせ端面に複
数の小突起が一体に形成されており、ケース本体の突合
わせ端面とケース蓋の取付面とが互いに対向してケース
本体とケース蓋とが突合わされた状態では、これらの複
数の小突起が所定の平面度を有するケース蓋の取付面に
当接される。 ここで、これらの複数の小突起は、ケース
本体の突合わせ端面の特定位置を基準位置として予め高
さが設定され、各小突起の各々の端部が同一平面上に位
置するように形成されている。しかも、これらの小突起
は体積が小さい。このため、これらの複数の小突起がケ
ース蓋の取付面に当接することによって、例えば、「そ
り」や「ひけ」の如き形状変形が、仮にケース本体の突
合わせ端面に発生している場合であっても、ケース本体
のケース蓋に対する正確な突合わせ姿勢が確保される。
これにより、ケース本体内に収容された最終ギヤ以外と
他のギヤとケース蓋の軸受部に支持された最終ギヤとの
良好な噛合性を確保できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図3には、本発明の第1の実施の
形態に係るモータ10の断面図が示されている。
【0018】この図に示されるように、モータ10はヨ
ーク12を備えている。ヨーク12は有底の筒状に形成
されており、内部にはモータ10を構成する電動子等の
部品から成るアーマチャサブアッセンブリ14が収容さ
れている。また、ヨーク12の底部12Aは開口側より
も絞られており、内径が開口側よりも小径とされてい
る。さらに、底部12Aには、軸受メタル16が配置さ
れている。ここで、図6に示されるように、軸受メタル
16には貫通孔18が形成されている。この貫通孔18
は軸芯方向中央部から両端側へ向けて大とされており、
所謂両テーパ軸受メタルを形成している。この軸受メタ
ル16の貫通孔18の内径最小部分(すなわち、貫通孔
18の軸芯方向中央近傍部分)は、直径がアーマチャサ
ブアッセンブリ14のモータ出力軸20の直径に対応し
ており、モータ出力軸20の一端側を回転可能に支持す
る。
【0019】一方、ヨーク12の開口側には、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)等の樹脂材によって成形
された成形品としてのホルダベアリング24が配置され
ている。このホルダベアリング24は突合わせ端面とし
ての取付面26がヨーク12の開口側の取付面28と対
向しており、ヨーク12の開口部から突出形成された複
数のヨーク爪32(図4及び図5参照)によってヨーク
12に固定されている。また、ホルダベアリング24に
は、軸受メタル16と同様の構成の軸受メタル34が設
けられている。この軸受メタル34はモータ出力軸20
の他端側に対応して設けられており、モータ出力軸20
の他端側が軸受メタル34の貫通孔36に挿入されて回
転可能に支持されている。
【0020】また、図1及び図2に示されるように、ホ
ルダベアリング24にはコネクタ38が設けられてい
る。このコネクタ38の内部には金属片(図示省略)が
設けられており、アーマチャサブアッセンブリ14を構
成する部品の一部に接続されている。
【0021】さらに、ホルダベアリング24の取付面2
6には小突起42、44、46が形成されている。小突
起42は、ホルダベアリング24の取付面26のうち成
形硬化後の変形量が最も少ないと測定されたホルダベア
リング24を成形するための成形機のゲート口の近傍に
対応して形成されている。これに対し、小突起44は各
ヨーク爪32に対応して形成されている。また、小突起
44、46は、小突起42から互いに所定距離離間した
位置に形成されており、この小突起42の端部の高さと
同一平面上に他の小突起44、46の端部が位置するよ
うに各小突起44、46の高さが予め設定されている。
これによって、ヨーク12とホルダベアリング24とが
突合わされて固定されたときの合わせ面が補正され、そ
の合わせ面がモータ出力軸20の軸線に対して傾くのを
防止することができる。
【0022】これらの小突起42、44、46の各々
は、ヨーク12の取付面28に当接しており、この状態
でホルダベアリング24がヨーク12に固定されてい
る。
【0023】次にモータ10の製造工程(すなわち、
本発明の第1の実施の形態に係るモータ10の製造方
法)の説明を通して本実施の形態の作用について説明す
る。
【0024】上記構成のモータ10では、先ず、プレス
加工によってヨーク12が形成される。これによって、
図4及び図5に示されるように、底部12A及び取付面
28が形成される。ここで、この状態では既に取付面2
8の平面度が許容範囲内となるようプレス金型(図示省
略)によって精度が確保されている。更にこの状態で
は、ヨーク爪32の各々が伸直状態とされている。
【0025】また、一方で、ホルダベアリング24が射
出成形法によって一体成形されて、ホルダベアリング2
4の取付面26に小突起42、44、46が形成され
る。
【0026】ここで、小突起42は成形機のゲート部近
傍の部分に形成される。すなわち、ホルダベアリング2
4を成形する際に、成形機のゲート部近傍では成形硬化
時の取付面26の変形量が最も少ない位置であることが
測定された。このため、この部分に形成された小突起4
2は成形後の形状が極めて安定で、且つ、極めて均肉と
され、小突起44、46に対する基準に成りうる。
【0027】これに対し、小突起44は各々がヨーク爪
32に対応して形成される。一方、小突起46は、ヨー
ク爪32をかしめてホルダベアリング24をヨーク12
に固定する際の荷重のバランス(荷重方向)を考慮し
て、小突起42及び小突起46から所定距離離間した位
置に形成される。
【0028】また、これらの小突起44、46は基準と
なる小突起42と共に高さを補正して、ヨーク12とホ
ルダベアリング24との合わせ面の平面度が許容範囲内
に維持されるように(換言すれば、小突起42、44、
46の各端部が同一平面上に位置するように)形成され
る。すなわち、ホルダベアリング24成形硬化時に取付
面26に「ひけ」や「そり」が発生した場合であって
も、取付面26から突出した小突起44、46は小突起
44、46を形成する樹脂材料の体積が小さいため硬化
による変形量が極めて少ないので比較的安定して形成さ
れる。
【0029】さらに、ホルダベアリング24の取付面2
6の成形硬化後の変形量を予め測定しておき、これを把
握することによって、ヨーク12とホルダベアリング2
4とが突合わされて固定されたときの合わせ面のモータ
出力軸20の軸線に対する傾きを得て、この傾きを補正
すべく各小突起42、44、46の高さを設定し、上記
合わせ面の平面度を許容範囲内に確保することができ
る。
【0030】次いで、ヨーク12の内部に軸受メタル1
6及びアーマチャサブアッセンブリ14が収容されて軸
受メタル16の貫通孔18にモータ出力軸20が挿入さ
れ、一方でホルダベアリング24に金属片及び軸受メタ
ル34が取り付けられてホルダベアリング24がヨーク
12に突合わされる。
【0031】ここで、ホルダベアリング24をヨーク1
2に突合わせると、小突起42、44、46がヨーク1
2の取付面28に当接される。この状態では、ホルダベ
アリング24の取付面26が小突起42、44、46に
よって許容範囲内の平面度が確保されており、ヨーク1
2の取付面28も許容範囲内の平面度を有していること
から、ホルダベアリング24が正確な突合わせ姿勢でヨ
ーク12に突合わされる。
【0032】さらに、この状態でヨーク12の各ヨーク
爪32がかしめられてホルダベアリング24がヨーク1
2に固定される。
【0033】この状態では、ホルダベアリング24が正
確な突合わせ姿勢でヨーク12に固定されているため、
モータ出力軸20に所謂こじれが生じることはなく、極
めて良好な状態で軸受メタル16、34によって支持さ
れ、モータ10作動時の無負荷電流の増大や異音の発生
を確実に防止できる。
【0034】また、ホルダベアリング24の取付面26
が小突起42、44、46によって許容範囲内の平面度
が確保されており、ヨーク12の取付面28も許容範囲
内の平面度を有していることから、ホルダベアリング2
4をヨーク12に固定する際の荷重(すなわち、ヨーク
爪32をかしめる際にホルダベアリング24にかかる荷
重)に対する十分な強度を得ることができる。
【0035】さらに、ホルダベアリング24をヨーク1
2に固定する際の荷重のバランス(荷重方向)を考慮し
て小突起46が形成されているため、ヨーク12とホル
ダベアリング24が互いに傾くことなく、正確な突合わ
せ姿勢を維持した状態でホルダベアリング24をヨーク
12に固定できる。
【0036】以上、説明したように、本実施の形態に係
るモータ10では、ホルダベアリング24の小突起4
2、44、46の各端部が同一平面上に位置するように
形成されているため、正確な突合わせ姿勢でホルダベア
リング24をヨーク12に突合わせて固定でき、モータ
10作動時の無負荷電流の増大や異音の発生を確実に防
止できる。
【0037】また、略球形の軸受メタルを使用せずとも
モータ出力軸20のこじれが防止されるため、軸受メタ
ル16の如き両テーパ軸受メタル、或いは片テーパ軸受
メタルといった安価な軸受メタルを適用でき、原材料コ
ストの大幅な低減を図ることができる。
【0038】さらに、小突起42を基準として小突起4
4、46の平面度が許容範囲内に確保されているため、
取付面26の切削加工(追加工)を必要とせず、加工コ
ストの大幅な低減を図ることができる。
【0039】また、ホルダベアリング24の取付面26
の平面度は、小突起42、44、46の各々の高さによ
って決まるため、ホルダベアリング24成形用の金型の
メンテナンスも小突起42、44、46を形成する突起
構成入れ子部位の交換等によって容易に対応でき、金型
コストの大幅な低減を図ることができる。
【0040】さらに、小突起44がヨーク爪32に対応
して設けられているため、ヨーク爪32をかしめる際の
荷重に対する十分な強度を得ることができる。
【0041】次に、本発明第2の実施の形態について
説明する。図7には、本実施の形態に係るモータユニッ
ト70の側面図が示されている。
【0042】この図に示されるように、モータユニット
70は樹脂製のケース72を備えている。このケース7
2は一対のケース蓋74と成形品としてのケース本体7
6とによって構成されており、ケース蓋74の取付面7
8とケース本体76の突合わせ端面としての取付面80
とが対向した状態で一体的に固定されている。
【0043】また、ケース本体76の内部には、モータ
及び複数のギヤ(図示省略)が収容されており、モータ
の駆動力を複数のギヤによってケース蓋74の軸受部に
支持された最終ギヤ82に伝達する構成である。
【0044】さらに、ケース本体76の取付面80には
複数の小突起84、86が一体的に突出形成されてい
る。
【0045】小突起84は、前記第1の実施の形態に係
るモータ10の小突起42と同様に、小突起84は取付
面80上の成形硬化時の変形量が最も少ない位置である
ことが測定された箇所に形成されている。
【0046】これに対し、小突起86は、前記第1の実
施の形態に係るモータ10の小突起44、46と同様
に、小突起84に対する平面度が所定の値以下とされて
いる。換言すれば、小突起84、86は、各々の端部が
同一平面上に位置するように形成されている。
【0047】このため、ケース蓋74をケース本体76
に組付けると、小突起84、86がケース蓋74の取付
面78に当接し、ケース本体76がケース蓋74に対し
て正確な突合わせ姿勢で組付けられる。これにより、ケ
ース蓋74の軸受部に支持された最終ギヤ82とケース
本体76の内部に収容されたギヤとの良好な噛合性を確
保できる。
【0048】また、小突起84、86を形成するという
点では前記第1の実施の形態に係るモータ10のホルダ
ベアリング24と実質的に同様の構成であるため、前記
第1の実施の形態に係るモータ10と同様の効果を得る
ことができる。
【0049】なお、上記各実施の形態では、成形硬化時
の変形量が最も少ない位置であることが測定された箇
所、すなわち基準位置に小突起42或いは小突起84を
形成したが、このような基準位置に必ずしも小突起を形
成する必要はなく、基準位置を基準にして各々の端部が
同一平面上に位置するように複数の小突起を形成する構
成であれば、小突起を取付面26や取付面80の基準位
置以外の箇所にのみ形成してもよい。この場合であって
も上述した効果を損なうことはなく、また、ヨーク12
等を固定する際のかしめ荷重のバランス等の諸条件を考
慮した場合には、基準位置に小突起を形成しない方がよ
い場合もありうる。
【0050】また、上記各実施の形態では、本発明を樹
脂成形品のホルダベアリング24やケース本体76に適
用した例を示したが、鋳物等の他の材料を使用した成形
品に本発明を適用してもよく、この場合であっても上述
した効果と同様の効果を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明では、追
加工等をすることなくホルダベアリングやケース本体
ヨークやケース蓋に対して正確な突合わせ姿勢で突合わ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るモータのホル
ダベアリングの側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るモータのホル
ダベアリングの正面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るモータの側面
断面図である。
【図4】組付け前(加工直後)の状態のヨークの側面図
である。
【図5】組付け前(加工直後)の状態のヨークの正面図
である。
【図6】モータの軸受メタルの詳細を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るモータユニッ
トの側面図である。
【図8】略球形の軸受メタルを使用したモータの側面断
面図である。
【符号の説明】10 モータ 12 ヨーク 16 軸受メタル 20 モータ出力軸 24 ホルダベアリング 26 取付面28 取付面 34 軸受メタル 42 小突起 44 小突起 46 小突起70 モータユニット 74 ケース蓋 76 ケース本体78 取付面 80 取付面(突合せ端面)82 最終ギヤ 84 小突起 86 小突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 65/00 - 65/82 H02K 5/00 - 5/26

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの出力軸の一端側を回転可能に支
    持するホルダベアリングと前記出力軸の他端側を回転可
    能に支持するヨークとを互いに突合わせて固定するモー
    タの製造方法であって、 前記ホルダベアリングの取付 面の特定位置を基準位置と
    して各々の端部が同一平面上に位置するよう予め高さ
    を設定した複数の小突起を前記ホルダベアリングの前記
    取付面に一体形成し、所定の平面度を有する前記ヨークの取付面に 前記複数の
    小突起を当接させて前記ホルダベアリングを前記ヨーク
    に突合わせる、 ことを特徴とするモータの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ホルダベアリングの取付面の基準位
    を、前記ホルダベアリングの取付面形状の変形量が成
    形硬化後に最も少ない位置に設定することを特徴とする
    請求項1記載のモータの製造方法。
  3. 【請求項3】 最終ギヤを収容するケース本体と前記最
    終ギヤを支持するケース蓋とを互いに突合わせて固定す
    るモータユニットの製造方法であって、 前記ケース本体の突合わせ端面の特定位置を基準位置と
    して各々の端部が同一平面上に位置するよう予め高さを
    設定した複数の小突起を前記ケース本体の突合わせ端面
    に一体形成し、 所定の平面度を有する前記ケース蓋の取付面に前記複数
    の小突起を当接させて前記ケース本体を前記ケース蓋に
    突合わせる、 ことを特徴とするモータユニットの製造方法。
  4. 【請求項4】 取付面の特定位置を基準位置として各々
    の端部が同一平面上に位置するように予め設定された複
    数の小突起が一体形成され、出力軸の一端側を回転可能
    に支持するホルダベアリングと、 所定の平面度を有し、前記複数の小突起が当接し前記ホ
    ルダベアリングが突合わされる取付面を備え、前記出力
    軸の他端側を回転可能に支持するヨークと、 を備えるモータ。
  5. 【請求項5】 前記ホルダベアリングの取付面の基準位
    置を、前記ホルダベアリングの取付面形状の変形量が成
    形硬化後に最も少ない位置に設定することを 特徴とする
    請求項4記載のモータ。
  6. 【請求項6】 最終ギヤを収容すると共に、突合わせ端
    面の特定位置を基準位置として各々の端部が同一平面上
    に位置するように予め設定された複数の小突起が一体形
    成されたケース本体と、 所定の平面度を有し、前記複数の小突起が当接し前記ケ
    ース本体が突合わされる取付面を備え、前記最終ギヤを
    支持するケース蓋と、 を備えるモータユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010124532A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Mitsuba Corp 電動モータ

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