JP3200317B2 - 帯電部材および画像形成装置 - Google Patents

帯電部材および画像形成装置

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JP3200317B2 JP32978494A JP32978494A JP3200317B2 JP 3200317 B2 JP3200317 B2 JP 3200317B2 JP 32978494 A JP32978494 A JP 32978494A JP 32978494 A JP32978494 A JP 32978494A JP 3200317 B2 JP3200317 B2 JP 3200317B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子写真画像形
成装置等に用いられる接触又は近接式帯電装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】便宜上、電子写真複写機,レーザビーム
プリンタ,静電記録装置等の画像形成装置における感光
体の帯電処理を例にして説明する。
【0003】上記のような画像形成装置においては、像
担持体としての感光体や誘導体もしくは転写材等の可帯
電部材を所定の電位に均一帯電処理する工程を含んでい
る。
【0004】その帯電手段として従来は、5〜10KV
の高電圧を60μm〜100μmの帯電ワイヤに印加す
ることによってコロナ放電させるコロナ帯電が広く利用
されてきた。
【0005】しかしながら、上記のコロナ帯電にはオゾ
ン発生等、種々の欠点があることから、それに変わるも
のとして接触及び近接式帯電が提案されている。
【0006】接触及び近接式帯電は、帯電部材を被帯電
体面に押圧接触または近接させ該帯電部材に電圧(直流
電圧、あるいは直流電圧と交流電圧の重畳電圧など)を
印加することで、被帯電体面の所定の極性、電位に帯電
させるものである。
【0007】このような接触及び近接式帯電装置はコロ
ナ帯電装置に比較して低い印加電圧を使用し、オゾン発
生が少ない等の利点を有している。
【0008】また、現在実用化されている接触式帯電部
材としては、ローラ形状のものが一般的であり、例えば
この場合には、導電性芯金の周りに、順に導電性弾性
層、抵抗制御層、表面層が積層された構造になっている
場合が多いが、少なくとも芯金と弾性体があればよい。
【0009】この場合の弾性体の材料としては、例え
ば、ウレタン、SBR、EVA、SBS、SEBS、S
IS、TPO、EPDM、EPM、NBR、IR、B
R、シリコーンゴム、エピクロルヒドリンゴム等の樹脂
やゴム類などがあり、必要な抵抗値に応じ、例えば、カ
ーボンブラック、カーボン繊維、金属酸化物、金属粉、
過塩素酸塩等の固体電解質や界面活性剤等の導電性付与
材を添加したものなどがある。
【0010】抵抗制御体の材料としては、例えば、ポリ
アミド、ポリウレタン、フッ素、ポリビニルアルコー
ル、シリコン、NBR、EPDM、CR、IR、BR、
ヒドリンゴム等の樹脂やゴム類などがあり、そこに例え
ば、導電性あるいは絶縁性のフィラーや添加剤等を混合
したものがある。
【0011】上記のような材料を使用し、帯電部材の電
気抵抗値を1×103 〜1×1010Ωにするが、最終的
にこの値になるのであれば、上記の材料の組み合わせは
特に問わない。
【0012】これらの帯電部材を利用し、トナー容器や
現像機、などを一体化したカートリッジが一般に使用さ
れているが、これらのカートリッジは3000〜800
0枚程度印字するとトナーが無くなり、その時点でカー
トリッジ寿命が終了するものが一般的である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近は
環境問題やコンピュータのネットワーク化によるプリン
タの負担増大などもあり、カートリッジの高耐久化の要
求が高まりつつあり、接触及び近接式帯電を利用したカ
ートリッジを高耐久化した場合、次のような問題があっ
た。
【0014】微少空隙での放電を利用している接触及び
近接式帯電装置では、帯電部材が有機感光体面に接触ま
たは近接するため、帯電部材の接触または近接面付近で
の放電の影響が有機感光体に強く作用することになり、
被帯電体部材の表面を劣化させ削れやすい。
【0015】また、有機感光体の膜厚が一定でない場
合、その部位に帯電部材が接触したり近接するとその部
分に放電が集中し、局部的な削れが発生する。これらの
影響は帯電部材の両端部にて特に発生しやすい。
【0016】これは接触帯電の場合、放電は有機感光体
との接触部分から僅かに離れた部分で発生するものであ
るから、従来の帯電部材は放電部分をドラム周方向から
見た場合、帯電部材の両端部からの放電面積はドラム周
方向に対し広くなるため、放電時間が他の部分より長く
なるので、有機感光体の劣化が早く発生する。
【0017】そこで、特開平4−157483号に見ら
れるように、帯電部材端部のリーク防止のため端部を高
抵抗化するようにしたものも提案されている。
【0018】しかし、この場合、帯電部材に流す電流値
が低い場合には、十分効果があるが、プリンタの高速化
に伴って、電流値を上げた場合、非画像領域のみ絶縁に
近い高抵抗体を形成し、1段階放電電流を減少させただ
けのものでは、放電電流が切り替わる部分での放電が強
くなることがあり、効果が不十分になる場合があった
り、仮に放電電流が切り替わる部分の抵抗差を少なくす
るために高抵抗体でなく画像領域より若干抵抗を高くし
たものを作成したとしても、最端部からの放電抑制効果
が少なくなることで効果が不十分になる。
【0019】また、特開昭63−2088773号,特
開平1−179959号に見られるように端部をテーパ
形状やR形状を付け端部の電界強度を弱めるものも提案
されている。
【0020】しかし、この場合も、帯電部材に流す電流
値が低い場合には、十分効果があるが、プリンタの高速
化に伴って、電流値を上げた場合、最外部分でテーパ形
状やR形状を付けただけでは、放電抑止効果が不十分に
なる場合があった。
【0021】他の方法としては、例えばドラム膜厚を厚
くすることにより表面劣化部分の影響を少なくする方法
があるが、膜厚を厚くすると環境変動の影響をうけやす
くなったり、工程上膜厚を厚くすると厚みむらが出やす
くそのために画像の濃度むらが発生するという欠点があ
った。
【0022】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、被帯電
体に悪影響を与えることのない帯電部材を提供すること
にある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、電圧を印加し、被帯電体に接触
し、被帯電体を帯電処理するローラ形状の帯電部材にお
いて、前記被帯電体に接触するローラ面の長手方向端部
は、ローラ形状の周方向からみて波形に形成されている
ことを特徴とする。
【0024】
【0025】前記ローラ面の長手方向端部は、ローラ形
状の端部面取り、ローラ面とこの面取り面との境界
を波形に形成してなるとよい。
【0026】前記ローラ面の長手方向端部は、帯電部材
本体の端部に電気抵抗値が高い高抵抗部を設け、ローラ
面とこの高抵抗部との境界を波形に形成してなることも
よい。
【0027】ローラ面の電気抵抗値は1×104 〜1×
1010Ωであり、高抵抗部の電気抵抗値はローラ面より
6倍以上高いとよい。
【0028】波形は正弦波形であるとよい。
【0029】また、本発明の画像形成装置にあっては、
上記のいずれかの帯電部材を備えた画像形成手段を有す
ることを特徴とし、より好適には、該帯電部材のローラ
面の波形に形成する端部は非画像領域であるとよい。
【0030】
【作用】上記のように構成された帯電部材では、被帯電
体に接触するローラ面の長手方向端部の放電領域が長手
方向に移動するので、被帯電体に対する放電の集中が緩
和される。
【0031】ローラ面の端部がローラ面の動径によりロ
ーラ長手方向に移動することで、放電領域を移動しやす
い。
【0032】端部が、ローラ形状の端部が面取りされ、
ローラ面とこの面取り面との境界であること、または、
帯電部材本体の端部に電気抵抗値が高い高抵抗部を設
け、ローラ面とこの高抵抗部との境界とすることで、簡
単な構成となる。
【0033】被帯電体に近接または接触するローラ面の
端部は、ローラ形状の周方向からみて波形であること
で、放電領域の移動が平均化される。
【0034】波形は正弦波形であることで、さらに平均
化される。
【0035】
【実施例】
(概要)上述の課題は帯電部材の両端部からの放電集中
を緩和させることにより解決される。
【0036】すなわち、本発明は、被帯電体に接触する
ローラ面の長手方向端部を波形に形成することにより放
電領域最外部分が被帯電体の回転周方向に対し横方向
(軸方向)移動するので、その結果両端部の放電集中幅
が広がり、被帯電体としてのドラムに対する放電の集中
を緩和させることができる。
【0037】なお、以下に示す実施例では、ロール形状
帯電部材の動径(回転位置,回転角度)によって、放電
領域を回転周方向に対し横方向(軸方向)に移動させて
いる。
【0038】放電集中を緩和させる方法としては、ロー
ル形状帯電部材のドラム当接または近接部分と端部カッ
ト部分の頂点の形状を波形にするもの、端部放電を減少
させるために絶縁塗装を帯電部材端部に塗布し、その塗
装部分と非塗装部分の界面を波形にするもの、がある。
【0039】以下に本発明を図示の実施例の基づいて説
明する。
【0040】ロール形状帯電部材のドラム当接または近
接部分と端部カット部分の頂点の形状を波形にする場
合、図1のようにドラムに当接または近接するローラ面
4と面取り面5の境界(端部)3をローラ2の周方向か
ら見て波形にするもの、また、図2のように面取り面5
を作らず、直接ローラ2の端部をカットし、ローラ面4
の端部6を波形にするもの、がある。
【0041】このように境界3または端部6を周方向か
ら見て波形に形成することで、ローラ2の回転位置(動
径)のよって、ローラ面4の位置が回転周方向に対し横
方向(軸方向)に移動することになり、ローラ2自体は
軸方向に移動しないで、ローラ面4の位置、つまり、放
電領域を軸方向に移動できる。
【0042】図1乃至図2の端部カット部分のローラ2
の周方向から見る横移動量は、軸1を中心にローラ2が
一周する間に1mm以上が望ましい。1mm未満である
場合、放電領域があまり移動せず変わらないため本発明
の効果が得られにくい。
【0043】また、これらのローラ2は被覆層をつけた
場合、被覆層なしの場合においても最終的に上記の形状
であれば同様の効果が得られる。
【0044】なお、本発明中の面取り面と呼んでいる面
は図4に示すように帯電部材と被帯電体とが接触もしく
は近接するローラ面4上の任意の点10と帯電部材の端
面9上の任意の点11を結ぶ線にて全周的に形成された
面12のことである。この実施例では面取り角度をαと
している。
【0045】帯電部材の非画像領域部に画像領域部より
電気抵抗を高くした塗料を塗布し、かつその塗布形態は
ロール形状のとき周方向から見て波形にする場合、図3
に示すように非画像領域部となる端部の電気抵抗値を画
像領域より6倍以上高くした高抵抗部7と、画像領域部
となるローラ面4との境界(端部)8を、ローラ2の周
方向からみて波形に形成する方法、がある。
【0046】帯電部材の非画像領域部の電気抵抗値を画
像領域部の電気抵抗値より高くした場合の非画像領域部
の塗料の抵抗値は画像領域部抵抗値の1×104 Ωから
1×1010Ωより6倍以上大きい値が望ましく、図3の
ように帯電部材塗布部分に塗布した場合の高抵抗塗料塗
装部分の高抵抗部7と非塗装部分の境界8の横移動量は
ローラ2が一周する間に1mm以上が望ましい。1mm
未満である場合、放電領域があまり移動せず変わらない
ため本発明の効果が得られにくい。
【0047】これらのローラ2は被覆層をつけた場合や
被覆層なしの場合においても最終的に上記の形状であれ
ば同様の効果が得られ、その被覆層は非画像領域に高抵
抗塗料を塗布したのち被覆しても良い。
【0048】なお、これら本発明に記述する電気抵抗値
は帯電部材の支持体と接触または近接する面との間を部
分的に測定した値であり体積固有抵抗とは異なる。
【0049】また、本発明に用いられる波形は交流電流
で言うところの正弦波、三角波、のこぎり波、ひずみ
波、方形波などであるが、正弦波、三角波が望ましい。
【0050】正弦波及び三角波であると本発明の目的で
ある放電領域の横移動が平均化するためである。
【0051】方形波は放電領域が2極化するため効果は
出るものの正弦波及び三角波と比較して効果が少ない。
【0052】ひずみ波及びのこぎり波の場合、効果は正
弦波及び三角波とあまりかわらないものの、加工が困難
である。
【0053】本発明に用いる塗料の樹脂としては例え
ば、ポリアミド、ポリウレタン、フッ素、ポリビニルア
ルコール、シリコン、NBR、EPDM、CR、IR、
BR、ヒドリンゴム等の樹脂やゴム類を挙げることがで
き、そこに例えば、絶縁性又は導電性のフィラーや添加
剤等を混合しても良い。
【0054】本発明により、製造した帯電部材は直流電
圧、あるいは直流電圧と交流電圧の重畳電圧を印加した
もののいずれにおいても使用できる。
【0055】また、本発明に用いられる被帯電体として
は、例えば導電性支持体の上に有機感光体層を設けたも
ので必要に応じて両者間にバリア機能と接着機能を持つ
下引層を設けても良い。
【0056】このような有機感光体の特徴として、安全
性が高い、導電性が良好、生産性が良い、安価であるな
どの理由から被帯電体として用いられることが多いが、
反面、下記に示す通り、結着剤として樹脂が用いられる
ことが一般的であるため、放電による分子量低下などの
影響をうけやすい。
【0057】しかし、本発明の帯電部材を用いることに
より、有機感光体の特徴を生かしつつ高耐久が可能とな
る。
【0058】本発明に用いられる被帯電体用導電性支持
体としては、例えば以下に示したものがある。
【0059】(1)アルミニウム、アルミニウム合金、
ステンレス、銅などの金属を使用する。
【0060】(2)ガラス、樹脂、紙などの非導電性支
持体や前記(1)の導電性支持体の表面にアルミニウ
ム、パラジウム、ロジウム、金、白金などの金属を蒸着
もしくはラミネートすることにより薄膜を形成したもの
を使用する。
【0061】(3)ガラス、樹脂、紙などの非導電性支
持体や前記(1)の導電性支持体の表面に導電性高分
子、酸化スズ、酸化インジウムなどの導電性化合物の層
を蒸着もしくは塗布することにより形成したものを使用
する。
【0062】下引層形成材料としては、通常、ポリビニ
ルアルコール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロー
ス、メチルセルロース、カゼイン、ポリアミド、ニカ
ワ、ゼラチンなどが用いられる。
【0063】有機感光層は、電荷発生層と電荷輸送層か
らなり、例えば、電荷注入制御のために感光層の上に保
護層を設けてもよい。
【0064】電荷発生層は、電荷発生物質を適当な結着
剤に分散し、これを導電性支持体上に塗装することによ
り形成することができる。
【0065】また、導電性支持体上に蒸着、スパッタ、
CVDなどの乾式法で薄膜を形成することもできる。
【0066】電荷発生物質としては、たとえば以下のよ
うな物質が挙げられる。これらの電荷発生物質は単独で
用いても良く、2種類以上組み合わせて用いることもで
きる。
【0067】(1)モノアゾ、ビスアゾ、トリスアゾな
どのアゾ系顔料を使用する。
【0068】(2)インジゴ、チオインジゴなどのイン
ジゴ系顔料を使用する。
【0069】(3)金属フタロシアニン、非金属フタロ
シアニンなどのフタロシアニン系顔料を使用する。
【0070】(4)ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミ
ドなどのペリレン系顔料を使用する。
【0071】(5)アンスラキノン、ヒドロキノンなど
の多環キノン系顔料を使用する。
【0072】(6)スクワリリウム色素などの顔料を使
用する。
【0073】(7)ピリリウム塩、チオピリリウム塩類
などの顔料を使用する。
【0074】(8)トリフェニルメタン系色素などの顔
料を使用する。
【0075】また、結着剤としては広範囲な結着樹脂か
ら選択でき、例えばポリカーボネート樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリアクリレート樹脂、ブチラール樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂、アクリル樹脂、メタクリ樹脂、酢酸ビニ
ル樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリスルホ
ン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、アルキッド
樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂などが挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0076】また、これらは、単独または共重合体ポリ
マーとして1種または2種以上混合してもよい。
【0077】電荷発生層中に含有する樹脂は、80重量
%以下、好ましくは40重量%以下がよい。
【0078】また、電荷発生層の膜厚は5μm以下、特
に0.01μm〜2μmの薄膜層とすることが好まし
い。電荷発生層にはさらに種々の増感剤を添加してもよ
い。
【0079】電荷発生層は主として電荷輸送物質と結着
樹脂とを溶剤中に溶解させた塗料を塗工・乾燥して成形
する。電荷輸送物質としては各種のトリアリールアミン
系化合物、ヒドラゾン化合物、スチルベン化合物、ピラ
ゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、チアゾール系
化合物、トリアリールメタン系化合物などが挙げられ
る。また、結着樹脂としては上述したものを用いること
ができる。
【0080】これらの有機感光層の塗布には、従来知ら
れたディッピング法、スプレーコーティング法、スピン
ナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレード
コーティング法、ビームコーティング法、ロールコーテ
ィング法などいずれの方法も用いることができる。
【0081】このような材料を用いて有機感光体を作成
し、カートリッジなどに使用する。
【0082】(実施例1) (弾性層用コンパウンドの調整)EPDM100重量
部、酸化亜鉛5重量部、高級脂肪酸1重量部、導電性カ
ーボンブラック5重量部、パラフィンオイル10重量
部、硫黄2重量部、加硫促進剤MBT1重量部、加硫促
進剤TMTD1.5重量部、加硫促進剤ZnMDC1.
5重量部を2本ロールにて冷却しながら20分間混合
し、コンパウンドを作成した。
【0083】(被覆層用塗料の調整)メチロール化ナイ
ロン100重量部、メタリール420重量部、トルエン
150重量部を混合し、ナイロン塗料を調整した。
【0084】(帯電部材の電気抵抗値測定方法)温度2
2.5℃、湿度55%RHの条件下で、帯電部材にアル
ミ箔のような良導電性の薄膜を幅1cm、長さ10cm
に切り、それを巻つけて、芯金と薄膜の両端にディジタ
ルメグオームハイテスタ(HIOKI製)を接続し、直
流電圧250V印加し、10秒後の値を読み取る。
【0085】(帯電部材の作成、評価)直径6mmのス
テンレス製芯金にまず、上記弾性層用コンパウンドを1
50℃で、15分間加熱加硫させ、厚さ3mmの弾性層
を有するゴムローラを得た。
【0086】次に図1に見られるように、このローラ2
の両端部を周方向から見て波形に面取りした。この時の
面取り部分の波高は4mmで、波長は9.42mmと
し、波系は正弦波とし両端部を周方向から見て不定型で
ドラム当接部分と端部カット部分の境界3がローラ2を
一周する間に4mm横移動するようにした。
【0087】次に被覆層用塗料で浸漬塗布し、放電部分
がドラム周方向から見て横移動する帯電部材を得た。こ
のときのローラ2の電気抵抗値は画像部、非画像部共に
1×106 Ωであった。
【0088】この帯電部材をレーザービームプリンタ
(レーザージェット4si ヒューレットパッカードラ
ム製)の一次帯電器位置に取り付け、直流電圧−750
V,交流電圧2.0KV(ピーク間電圧),周波数65
0Hzにて重畳印加し、高温、高湿(32.5℃,85
%RH)環境で10,000枚印字後のドラム削れ量を
測定したところドラムと帯電部材の当接面で中央部の削
れ量は8μmであり、帯電部材端部に接しているドラム
部分は帯電部材両端部の放電部分がドラム周方向に対し
横移動したので、放電集中が緩和され、そのためその部
位の削れ量は9μmであり中央部はほとんど変わらなか
ったので、初期と変わらない良好な画像が得られ、耐久
性が高いことがわかった。
【0089】(実施例2) (弾性層用コンパウンドの調整)使用したゴムをSBR
に変えた以外は実施例1に同じである。
【0090】(被覆層用塗料の調整)実施例1に同じで
ある。
【0091】(帯電部材の作成、評価)直径6mmのス
テンレス製芯金にまず、上記弾性層用コンパウンドを1
50℃で、15分間加熱加硫させ、厚さ3mmの弾性層
を有するゴムローラを得た。
【0092】次にこのローラ2を図1の様に両端部を面
取りせず、図2のようにドラム当接部分とローラ2の端
面が交わる部分を波型に切削した。この時の切削部分の
波高は2.5mmで、波長は9.42mmとし、両端部
を周方向から見て不定型でドラム当接部分と端部カット
部分の頂点がローラ2を一周する間に2.5mm横移動
するようにした。
【0093】次に被覆層用塗料で浸漬塗布し、放電最外
部分がドラム周方向から見て横移動する帯電部材を得
た。このときのローラ2の電気抵抗値は画像部、非画像
部共に1×106 Ωであった。
【0094】この帯電部材をレーザービームプリンタ
(レーザージェット4si ヒューレットパッカード
製)の一次帯電器位置に取り付け、直流電圧−750
V,交流電圧2.0KV(ピーク間電圧),周波数65
0Hzにて重畳印加し、高温、高湿(32.5℃,85
%RH)環境で10,000枚印字後のドラム削れ量を
測定したところドラムと帯電部材の当接面で中央部の削
れ量は8μmであり、帯電部材端部に接しているドラム
部分は帯電部材両端部の放電部分がドラム周方向に対し
横移動したので、放電集中が緩和され、そのためその部
位の削れ量は9.5μmであり中央部とほとんど変わら
なかったので、初期と変わらない良好な画像が得られ、
耐久性が高いことがわかった。
【0095】(実施例3) (弾性層用コンパウンドの調整)実施例1に同じであ
る。
【0096】(被覆層用塗料の調整)実施例1に同じで
ある。
【0097】(非画像領域塗装用塗料の調整)シリコー
ン樹脂100重量部、トルエン335重量部を混合しシ
リコーン塗料を調整し、JIS K6911に準じて、
体積固有抵抗を測定した。
【0098】(帯電部材の作成、評価)直径6mmのス
テンレス製芯金にまず、上記弾性層用コンパウンドを1
50℃で、15分間加熱加硫させ、厚さ3mmの弾性層
を有するゴムローラを得た。
【0099】次にこのローラ2の両端部を45°に面取
りし、被覆層用塗料で浸漬塗布した後、図3のように端
部から5mmずつ前述の通り調整した非画像領域塗装用
塗料(シリコーン塗料、体積固有抵抗値1×106 Ω・
cm)と被覆用塗料との境界8が波型になるよう塗布し
た。この時、波型に塗布した部分の波高は3mmで、波
長は4.71mmとし、両端部を周方向から見て、被覆
用塗料と絶縁塗料との境界8がローラ2を一周する間に
3mm横移動するようにした。
【0100】また、この帯電部材の抵抗値を前述の帯電
部材の電気抵抗値にしたがって測定したところ、両端部
非画像部領域の抵抗値が画像部領域の電気抵抗値1×1
6Ωで、両端部非画像部領域の抵抗値は1×109 Ω
であり、非画像領域の抵抗値が画像領域部が1000倍
で、かつ被覆用塗料と絶縁塗料との境界8がローラ2の
周方向から見て横移動する帯電部材を得た。
【0101】この帯電部材をレーザービームプリンタ
(レーザージェット4si ヒューレットパッカード
製)の一次帯電器位置に取り付け、直流電圧−750
V,交流電圧2.0KV(ピーク間電圧),周波数65
0Hzにて重畳印加し、高温、高湿(32.5℃,85
%RH)環境で10,000枚印字後のドラム削れ量を
測定したところドラムと帯電部材の当接面で中央部の削
れ量は8μmであり、帯電部材非画像領域と画像領域の
界面付近に接しているドラム部分は帯電部材非画像領域
と画像領域の界面の放電部分がドラム周方向に対し横移
動したので、放電集中が緩和され、そのためその部位の
削れ量は8.5μmであり中央部とほとんど変わらなか
ったので、初期と変わらない良好な画像が得られ、耐久
性が高いことがわかった。
【0102】(比較例1) (弾性層用コンパウンドの調整)実施例1に同じであ
る。
【0103】(被覆層用塗料の調整)実施例1に同じで
ある。
【0104】(帯電部材の作成、評価)直径6mmのス
テンレス製芯金にまず、上記弾性層用コンパウンドを1
50℃で、15分間加熱加硫させ、厚さ3mmの弾性層
を有するゴムローラを得た。
【0105】次にこのローラ2の両端部を45°に面取
りし、抵抗調整用塗料を浸漬塗布し、帯電部材を得た、
このときのローラ2の電気抵抗値は画像部、非画像部共
に1×106 Ωであった。
【0106】この帯電部材をレーザービームプリンタ
(レーザージェット4si ヒューレットパッカード
製)の一次帯電器位置に取り付け、直流電圧−750
V,交流電圧2.0KV(ピーク間電圧),周波数65
0Hzにて重畳印加し、高温、高湿(32.5℃,85
%RH)環境で10,000枚印字後のドラム削れ量を
測定したところドラムと帯電部材の当接面で中央部の削
れ量は8μmであったが帯電部材端部に接しているドラ
ム部分は帯電部材両端部が絶縁もしくは放電集中緩和処
理がされていないことによる放電集中があり、そのため
16μm削れており、その削れに起因する端部カブリの
ある画像となった。
【0107】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、被帯電体に接触するローラ面の長手方向端部の
放電領域が長手方向に移動するので、被帯電体に対する
放電の集中が緩和でき、従来のような被帯電体に局部的
な削れが発生する等の悪影響を与えることなはい。
【0108】
【0109】端部が、ローラ形状の端部が面取りされ、
ローラ面とこの面取り面との境界であること、または、
帯電部材本体の端部に電気抵抗値が高い高抵抗部を設
け、ローラ面とこの高抵抗部との境界とすることで、簡
単な構成となり、製造しやすい。
【0110】ローラ面の電気抵抗値は1×104 〜1×
1010Ωであり、高抵抗部の電気抵抗値はローラ面より
6倍以上高いことで、ローラ面および高抵抗部の電気抵
抗値のバランスが良く、良好な放電,帯電ができ、画像
品位の向上となる。
【0111】被帯電体に近接または接触するローラ面の
端部は、ローラ形状の周方向からみて波形であること
で、放電領域の移動が平均化され、被帯電体への負荷も
平均化できる。
【0112】波形は正弦波形であることで、さらに平均
化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の帯電部材の一例を示す概略図で
ある。
【図2】図2は本発明の帯電部材の一例を示す概略図で
ある。
【図3】図3は本発明の帯電部材の一例を示す概略図で
ある。
【図4】図4は本発明の帯電部材両端部面取り部分を示
す概略図である。
【符号の説明】
1 軸 2 ローラ 3,8 境界(端部) 4 ローラ面 5 面取り面 6 端部 7 高抵抗部 9 端面 10 ローラ面4上の任意の点 11 端面面9上の任意の点 12 面取り面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−3927(JP,A) 特開 平6−51611(JP,A) 特開 平5−88503(JP,A) 実開 平5−43156(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02 G03G 15/16 103

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧を印加し、被帯電体に接触し、被帯
    電体を帯電処理するローラ形状の帯電部材において、前記被帯電体に接触するローラ面の長手方向端部は、ロ
    ーラ形状の周方向からみて波形に形成されている ことを
    特徴とする帯電部材。
  2. 【請求項2】 前記ローラ面の長手方向端部は、ローラ
    形状の端部を面取りし、ローラ面とこの面取り面との境
    界を波形に形成してなることを特徴とする請求項1に記
    載の帯電部材。
  3. 【請求項3】 前記ローラ面の長手方向端部は、帯電部
    材本体の端部に電気抵抗値の高い高抵抗部を設け、ロー
    ラ面とこの高抵抗部との境界を波形に形成してなること
    を特徴とする請求項に記載の帯電部材。
  4. 【請求項4】 前記ローラ面の電気抵抗値は1×10 4
    〜1×10 10 Ωであり、前記高抵抗部の電気抵抗値は前
    記ローラ面より6倍以上高いことを特徴とする請求項
    に記載の帯電部材。
  5. 【請求項5】 波形は正弦波形であることを特徴とする
    請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の帯電部材。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記
    載の帯電部材を備えた画像形成手段を有することを特徴
    とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 波形に形成する端部は非画像領域である
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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