JP3200303U - 結束具及び結束工具 - Google Patents

結束具及び結束工具 Download PDF

Info

Publication number
JP3200303U
JP3200303U JP2015003745U JP2015003745U JP3200303U JP 3200303 U JP3200303 U JP 3200303U JP 2015003745 U JP2015003745 U JP 2015003745U JP 2015003745 U JP2015003745 U JP 2015003745U JP 3200303 U JP3200303 U JP 3200303U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binding
tool
binding tool
pieces
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015003745U
Other languages
English (en)
Inventor
康基 古賀
康基 古賀
Original Assignee
康基 古賀
康基 古賀
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 康基 古賀, 康基 古賀 filed Critical 康基 古賀
Priority to JP2015003745U priority Critical patent/JP3200303U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3200303U publication Critical patent/JP3200303U/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)

Abstract

【課題】鉄筋等の複数の棒状体に容易に結束できる結束具および結束工具を提供する。【解決手段】複数の棒状体を結束する結束具1であって、略半円弧状の2つの結束片2を備え、各結束片2の一方の端部3同士を枢支連結した枢支部4を有し、各結束片2の他方の端部5同士を係合自在とする係合部を有し、係合部により他方の端部5同士を係合することで外観視略楕円状の環状となるように構成した。結束工具100は、結束具1の枢支部4を下方とした状態で、各挟持片101の案内溝109に拡径させた結束具1を装着することができる。【選択図】図8

Description

本考案は、鉄筋等の複数の棒状体を容易に結束することができる結束具及び結束工具に関する。
従来より、建物の床面や壁面等には打設するコンクリートの強度向上を図るために複数の鉄筋を交差させ格子状に配設した上でコンクリートを打設している。その際、交差する鉄筋同士を接続するには結束線や番線と呼ばれるなまし鉄線の針金を手ハッカーやシノ工具と呼ばれる先端部を鉤状とした工具を用いて巻着し結束している。
また、結束作業は人手による針金の位置合わせや引き回しの後、手ハッカー等により人手によって巻着するため、複数の格子を形成する複数の鉄筋の交差点の全てを巻着するのに多大な労力を要していた。
そこで、コ字状に形成された複数の結束線材を予めホルダー内に収納した鉄筋結束用工具により、鉄筋の交差点で該工具を操作することで結束材のコ字状の開放端が鉄筋を囲繞しながらカシメられ鉄筋を結束可能とする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−45147号公報
確かに、特許文献1に係る鉄筋結束用工具は、鉄筋の交差点を該工具の操作のみで結束することができるので結束作業にかかる労力を大幅に軽減できる点で優れている。
しかしながら、結束線材はカシメによる塑性変形を伴いながら鉄筋を結束するので、一度鉄筋に結束させた結束線材を取り外すことは非常に困難であり、コンクリート打設前の鉄筋の配置変更に柔軟に対応することはできず、しかも、取り外した結束線材を再利用することもできなかった。
また、該工具は複数の結束線材を収納しながら結束線材を鉄筋の交差点に打ち出す機構や、結束線材を順次送り出す機構等を備えており、複雑な構造であることから高価でしかも故障の心配を有しており、万一、施工現場で該工具が故障した際にはコ字状の専用の結束線材を鉄筋の交差点に手作業で結束させることはできず、作業信頼性の面でも問題があった。
更に、複雑な構造であることから重量の面でも問題を有しており、しかも、複数の結束線材をホルダー内に収納することで該工具からホルダーが大幅に突出した外形となるので該工具の取り回しが非常に煩雑で疲労を伴うものとなっていた。
この考案は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、結束工具により結束具を複数の棒状体に容易に結束できる結束工具の提供と、結束工具を用いることなく結束具の結束を可能とし、しかも、結束具の再利用を可能とした結束具を提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本考案は以下のようなものを提供する。
請求項1に係る考案では、複数の棒状体を結束する結束具であって、略半円弧状の2つの結束片を備え、前記各結束片の一方の端部同士を枢支連結した枢支部を有し、前記各結束片の他方の端部同士を係合自在とする係合部を有し、前記係合部により前記他方の端部同士を係合することで外観視略楕円状の環状となるように構成したことを特徴とする結束具を提供せんとする。
請求項2に係る考案では、前記各結束片の表面には複数の細かい凹凸をなす凹凸部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の結束具を提供せんとする。
請求項3に係る考案では、前記各結束片の中途部には前記各結束片の外径よりも大きな外径で外方に突出したガイド部を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の結束具を提供せんとする。
請求項4に係る考案では、請求項1乃至3の何れか1項に記載の前記結束具を装着して複数の棒状体を結束する結束工具であって、一方の端部側に挟持片を備え他方の端部側に把持片を備えた2つの連結工具片を中途部で枢支連結し、前記各挟持片を近接・離反自在に対向配置して挟持部を形成し、前記各把持片を近接・離反自在に対向配置して把持部を形成し、前記各挟持片の内側面には前記結束具の外側面を挿入自在の案内溝を形成したことを特徴とする結束工具を提供せんとする。
請求項5に係る考案では、前記各挟持片の先端部を分岐して前記結束具の前記外側面を挟持自在の案内突起を形成したことを特徴とする請求項4に記載の結束工具を提供せんとする。
請求項6に係る考案では、前記各案内溝の底部に磁石を配設したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の結束工具を提供せんとする。
請求項1記載の考案によれば、複数の棒状体を結束する結束具であって、略半円弧状の2つの結束片を備え、各結束片の一方の端部同士を枢支連結した枢支部を有し、各結束片の他方の端部同士を係合自在とする係合部を有し、係合部により他方の端部同士を係合することで外観視略楕円状の環状となるように構成したことにより、棒状体の結束に際して枢支部を起点として各結束片の他方の端部側を離間するように拡径し、拡径した各結束片の内側に棒状体を近接しつつ各結束片を縮径して係合部により係合するだけで人手により容易に結束作業を行うことができる。しかも、一度結束した結束具を容易に取り外して再利用することができる。
請求項2記載の考案によれば、各結束片の表面には複数の細かい凹凸をなす凹凸部を形成したことにより、凹凸部が滑り止めとなり、棒状体の結束に際して手指が馴染み易くなり作業性が向上するばかりでなく、当接する棒状体の外表面との間の摩擦力が高まり、より強固な結束が可能となる。
請求項3記載の考案によれば、各結束片の中途部には各結束片の外径よりも大きな外径で外方に突出したガイド部を形成したことにより、棒状体の結束に際して、枢支部を起点として各結束片の他方の端部側を離間するように拡径する際、ガイド部に手指がかかり易くなり拡径作業が容易となり、しかも、拡径した各結束片の内側に棒状体を近接しつつ各結束片を縮径して係合部により係合する際にもガイド部に手指がかかり易くなり縮径作業(係合作業)が容易となる。
また、ガイド部は後述する結束工具に結束具を装着する際に位置決め基準となり得るので、結束工具への結束具の装着作業性を向上させることができる。
請求項4記載の考案によれば、上述した結束具を装着して複数の棒状体を結束する結束工具であって、一方の端部側に挟持片を備え他方の端部側に把持片を備えた2つの連結工具片を中途部で枢支連結し、各挟持片を近接・離反自在に対向配置して挟持部を形成し、各把持片を近接・離反自在に対向配置して把持部を形成し、各挟持片の内側面には結束具の外側面を挿入自在の案内溝を形成したことにより、案内溝に結束具の外側面を挿入するだけで結束工具への結束具の装着を容易に行うことができ、しかも、装着された結束具は、2つの把持片が近接するように把持部を操作することで複数の棒状体を囲繞しながら縮径して棒状体を容易に結束することができる。
請求項5記載の考案によれば、各挟持片の先端部を分岐して結束具の外側面を挟持自在の案内突起を形成したことにより、案内突起間に結束具の外側面を挿入するだけで結束工具への結束具の装着を容易に行うことができ、しかも、装着された結束具は、2つの把持片が近接するように把持部を操作することで複数の棒状体を囲繞しながら縮径して棒状体を容易に結束することができる。
請求項6記載の考案によれば、各案内溝の底部に磁石を配設したことにより、案内溝に金属製の結束具の外側面を挿入するだけで、結束具がより確実に案内溝内に略固定されるので結束工具への結束具の装着を容易かつ確実に行うことができ、しかも、装着された結束具は、2つの把持片が近接するように把持部を操作することで複数の棒状体を囲繞しながら縮径して棒状体を容易に結束することができる。
(a)は本考案の実施形態に係る結束具の正面図と部分拡大図で、(b)は(a)のA−A断面図で、(c)は(a)のB−B断面図である。 (a)は同結束具を拡径して手指で把持する様子を示す説明図で、(b)は縮径して手指で把持する様子を示す説明図である。 同結束具を鉄筋に結束した平面図とC−C断面図である。 同結束具を鉄筋に結束した平面図とD−D断面図である。 同結束具を鉄筋に結束した部分断面側面図である。 同結束具を鉄筋に結束した平面図とD´−D´断面図である。 同結束具を鉄筋に結束した平面図である。 同結束具を本考案の実施形態に係る結束工具に装着する様子を示す斜視図である。 (a)は同結束具を装着した同結束工具で鉄筋を結束する直前を示す説明図で、(b)は鉄筋を結束した状態を示す説明図である。 同結束工具の案内溝に磁石を備えることを示す挟持部の部分拡大図である。 (a)は同結束具を装着した同結束工具で鉄筋を結束する直前を示す説明図で、(b)は同結束具の拡大斜視図である。 同結束具を同結束工具に装着する様子を示す部分拡大斜視図である。 同結束工具の分解斜視図である。 (a)は同結束具を装着した同結束工具で鉄筋を結束する直前を示す説明図で、(b)は鉄筋を結束した状態を示す説明図である。 (a)は同結束工具に圧縮バネを装着した説明図で、(b)は磁石を装着した説明図である。
本考案に係る結束具の要旨は、複数の棒状体を結束する結束具であって、略半円弧状の2つの結束片を備え、各結束片の一方の端部同士を枢支連結した枢支部を有し、各結束片の他方の端部同士を係合自在とする係合部を有し、係合部により他方の端部同士を係合することで外観視略楕円状の環状となるように構成したことを特徴とする。すなわち、結束工具を用いることなく結束具の結束を可能とし、しかも、結束具の再利用を可能とした結束具の提供を図ろうとするものである。
また、本考案に係る結束工具の要旨は、上述した結束具を装着して複数の棒状体を結束する結束工具であって、一方の端部側に挟持片を備え他方の端部側に把持片を備えた2つの連結工具片を中途部で枢支連結し、各挟持片を近接・離反自在に対向配置して挟持部を形成し、各把持片を近接・離反自在に対向配置して把持部を形成し、各挟持片の内側面には結束具の外側面を挿入自在の案内溝を形成したことを特徴とする。すなわち、結束工具により結束具を複数の棒状体に容易に結束できる結束工具の提供を図ろうとするものである。
以下、本考案に係る結束具及び結束工具の実施形態について図面を参照しながら説明する。また、本説明中において左右同一又は左右対称の構造や部品については、原則として同一の符号を付し、左右何れか一方のみを説明して、他方については説明を適宜省略する。
また、本説明中において棒状体は鉄筋を対象として説明しているが、棒状体は鉄筋以外の配管や配線等であってもよい。
[結束具]
本実施形態に係る結束具1は、図1(a)〜(c)に示すように、複数の鉄筋Aを結束する結束具1であって、略半円弧状の2つの結束片2,2を備え、各結束片2,2の一方の端部3同士を枢支連結した枢支部4を有し、各結束片2,2の他方の端部5同士を係合自在とする係合部6を有し、係合部6により他方の端部5同士を係合することで外観視略楕円状の環状となるように構成している。
このように、本実施形態に係る結束具1は、図2(a)、(b)に示すように、手指tにより結束具1の枢支部4を起点として各結束片2,2の他方の端部5側を離間するように拡径することができ、また、拡径した各結束片2,2は縮径して係合部6により係合することができる。
従って、図3に示すように略直角に交差した鉄筋A1,A2に結束具1を襷掛けのようにして装着して結束したり、図4に示すように当接する平行な鉄筋A1,A2を一本の鉄筋のように鉄筋A1,A2の軸線方向と直交する方向に結束具1を装着して結束することができる。
なお、手指tにより複数の鉄筋Aに結束具1を結束する際には、手指tに指サック等の保護カバーを装着して作業することで手指tの疲労を軽減することができる。
以下、本実施形態に係る結束具1について具体的に詳述する。
鉄筋Aは、建物の床面や壁面等に打設するコンクリートの強度向上を図るために用いられる鉄筋Aであり、主に複数の鉄筋Aを交差させ格子状に配設した上でコンクリートを打設するようにして使用される。また、鉄筋Aの直径は9.53mm(呼び径でD10)や12.7mm(呼び径でD13)で、表面に複数の節を形成した異形棒鋼を対象としているが、丸鋼であってもよい。
結束具1を構成する結束片2は、図1、図2に示すように、金属製の丸棒を湾曲させ、一方の端部3を切欠して段差を形成した切欠部7に枢支孔8を穿設している。切欠部7は2つの結束片2,2の端部3の段差が回動自在に嵌合するように切欠しており、それぞれの枢支孔8,8を連通させた状態で枢軸9を軸通させ枢支連結して枢支部4を構成している。
なお、結束片2は丸棒状に限定されるものではなく、例えば四角柱状等の多角形の断面形状をなすものであってもよい。
結束片2の他方の端部5は、2つの結束片2,2が係合した際に表面に段差のない湾曲した丸棒が現出し密着嵌合するように互いの端部5,5を鉤状に形成し係合部6を構成している。
以上のように本実施形態に係る結束具1は、略半円弧状の2つの結束片2,2を備え、各結束片2,2の一方の端部3同士を枢支連結した枢支部4を有し、各結束片2,2の他方の端部5同士を係合自在とする係合部6を有し、係合部6により他方の端部5同士を係合することで外観視略楕円状の環状となるように構成したことにより、鉄筋Aの結束に際して枢支部4を起点として各結束片2,2の他方の端部5側を離間するように拡径し、拡径した各結束片2,2の内側に鉄筋Aを近接しつつ各結束片2,2を縮径して係合部6により係合するだけで人手hにより容易に結束作業を行うことができる。しかも、一度結束した結束具1を容易に取り外して再利用することができる。
また、本実施形態に係る結束具1においては、図1(a)の部分拡大図に示すように各結束片2,2の表面全体に複数の細かい凹凸をなす凹凸部10を形成することができる。
凹凸部10は、細かい凹凸状の加工を施した綾目ローレット加工がなされ、結束具1を手指tで扱う際の滑り止めや、鉄筋Aに結束した際の回り止めの効果をなす。なお、ローレット加工は斜めローレット加工や平目ローレット加工等、適宜採用できると共に、複数の細かい凹凸により凹凸部10を形成していれば凹凸の形状は如何なる形状であってもよい。また、凹凸部10は結束片2の表面全体に形成しても、部分的に形成してもよい。
このように本実施形態に係る結束具1は、各結束片2,2の表面に複数の細かい凹凸をなす凹凸部10を形成したことにより、凹凸部10が滑り止めとなり、鉄筋Aの結束に際して手指tが馴染み易くなり作業性が向上するばかりでなく、当接する鉄筋Aの外表面との間の摩擦力が高まり、より強固な結束が可能となる。
また、本実施形態に係る結束具1においては、図11(b)、図12に示すように、各結束片2,2の中途部に各結束片2,2の外径よりも大きな外径で外方に突出したガイド部15を形成することもできる。
具体的には、図11(b)に示す結束具1aは、結束片2の係合部6よりの中途部において結束片2の断面外径よりも大きな外径をなす球状のガイド部15aを結束片2の外方に突設している。
また、図12に示す結束具1bは、結束片2の中途部において結束片2の断面外径よりも大きな外径をなす角柱状のガイド部15bを、結束片2の軸線方向が角柱の軸線方向となるように結束片2の内・外方も含めた結束片2周りに突設している。
なお、ガイド部15の形状は、上述した2つの形状に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
このように本実施形態に係る結束具1a,1bは、各結束片2,2の中途部に各結束片2,2の外径よりも大きな外径で外方に突出したガイド部15を形成したことにより、鉄筋Aの結束に際して、枢支部4を起点として各結束片2,2の他方の端部5側を離間するように拡径する際、ガイド部15に手指tがかかり易くなり拡径作業が容易となり、しかも、拡径した各結束片2,2の内側に鉄筋Aを近接しつつ各結束片2,2を縮径して係合部6により係合する際にもガイド部15に手指tがかかり易くなり縮径作業(係合作業)が容易となる。
また、ガイド部15は後述する結束工具100に結束具1a,1bを装着する際に位置決め基準となり得るので、結束工具100への結束具1a,1bの装着作業性を向上させることができる。
ここで、本実施形態に係る結束具1の形状や使用例のバリエーションについて図5〜図7に示して説明する。なお、以下に説明する結束具1c,1d,1eの形状は全て外観視略楕円状の環状をなすバリエーションの形状例である。
まず、図5は、アングル状の鉄筋A3に直線状の鉄筋A1を略直交させて結束した結束具1cの使用例を示しており、結束具1cは環状状態で係合部6よりも枢支部4を小径とした卵型となるように形成している。
このような形状の結束具1cは、特にアングル状の鉄筋A3の角部kにおける結束に適しており、結束時にアングル状の鉄筋A3と結束具1cとの当接面積を増加させることができ、より強固に鉄筋A1,A3を結束することが可能となる。
また、図6は、当接する平行な鉄筋A1,A2を一本の鉄筋のように鉄筋A1,A2の軸線方向と直交する方向に結束具1dを装着した結束具1dの使用例を示しており、結束具1dは環状状態で枢支部4と係合部6を鉛直方向とした際に略達磨型となるように形成している。
このような形状とすることで、結束時の結束具1dと鉄筋A1,A2との当接面積を増加させることができ、より強固に鉄筋A1,A2を結束することが可能となる。
また、図7は、略直角に交差した鉄筋A1,A2に結束具1eを襷掛けのようにして装着した結束具1eの使用例を示しており、結束具1eは環状状態で枢支部4と係合部6を紙面方向とした際に平面視略八の字状となるように各結束片2,2を捩じらせて形成している。
このような形状とすることで、結束時の結束具1eと鉄筋A1,A2との当接面積を増加させることができ、より強固に鉄筋A1,A2を結束することが可能となる。
次に、本実施形態に係る結束工具100について図面を参照しながら説明する。
[結束工具]
本実施形態に係る結束工具100は、図8、図9に示すように、上述した結束具1,(1a〜e)を装着して複数の鉄筋Aを結束する結束工具100であって、一方の端部側102に挟持片101を備え他方の端部側104に把持片103を備えた2つの連結工具片105,105を中途部で枢支連結し、各挟持片101,101を近接・離反自在に対向配置して挟持部106を形成し、各把持片103,103を近接・離反自在に対向配置して把持部107を形成し、各挟持片101,101の内側面108には結束具1の外側面11を挿入自在の案内溝109を形成している。
このように、図9(a)、(b)に示すように、本実施形態に係る結束工具100は、結束具1の枢支部4を下方とした状態で、各挟持片101,101の案内溝109に拡径させた結束具1を装着することができる。また、人手hにより把持部107を軽く把持した状態で拡径した結束具1の内部に結束対象の鉄筋Aを挿入しつつ位置決めし、把持部107を強めに把持することで結束具1が縮径しながら係合部6による係合がなされ、可及的に鉄筋Aを結束することができる。
以下、本実施形態に係る結束工具100について具体的に詳述する。
本実施形態に係る結束工具100は、金属もしくは合成樹脂のいずれで形成してもよく、図8、図9に示すように、略S字状の2つの連結工具片105,105を、各々の中途部に設けた工具用枢支孔110,110を連通連設状態として工具用枢軸111を軸通することで枢支連結している。また、連結工具片105の上部となる一方の端部側102は挟持片101を形成し、下部に位置する他方の端部側104は把持片103を形成している。
また、枢支連結される2つの連結工具片105,105は、挟持片101の厚みを把持片103の厚みの略2倍として連結対向側にオフセットして形成している。すなわち、結束工具100は連結状態で互いの挟持片101,101が同厚みで対向し、互いの把持片103,103は把持片103の厚み分だけずれた状態で対向している。
従って、結束工具100の各連結工具片105,105は、工具用枢軸111を起点として互いに回動自在で、かつ密着嵌合自在となる。
挟持片101は、工具用枢支孔110の上部に位置し、側面視矩形状で先端先鋭のブロックを内側に湾曲して形成している。また、挟持片101の湾曲する先端側の内側面108には上下に伸延する案内溝109を形成している。この案内溝109は外側に湾曲して形成しているため、内側に湾曲する挟持片101に対して外側に湾曲する案内溝109が形成されていることになる。
なお、案内溝109の湾曲方向は、結束工具100に装着される結束具1が鉄筋Aを結束する際に最も効率よく力が付与されるものであれば、外側に限定されるものではなく、内側であっても、湾曲していなくてもよい。
また、案内溝109の幅員は、挿入される結束具1の結束片2の断面外径と近似した幅員に形成し、挿入された結束具1が2つの挟持片101,101間に安定して装着されるように構成している。
このように形成された案内溝109を有する2つの挟持片101,101は、工具用枢支孔110に軸通された工具用枢軸111を起点として近接・離反自在に対向配置され挟持部106を構成する。
把持片103は、工具用枢支孔110の下部に位置し、矩形棒状のブロックを工具用枢支孔110の下部近傍で若干だけ内側に湾曲させた後、略直線的に下方に伸延している。
このように形成された2つの把持片103,103は、工具用枢支孔110に軸通された工具用枢軸111を起点として近接・離反自在に対向配置され把持部107を構成する。
つまり、把持部107の操作により2つの把持片103,103を離反させると、2つの挟持片101,101も離反し、2つの把持片103,103を近接させると、2つの挟持片101,101も近接するように構成されているので、図9(a)、(b)に示すように、離反状態の挟持片101,101には拡径した結束具1を装着でき、把持片103,103の近接操作により挟持片101,101を近接させることで結束具1を縮径させつつ結束片2,2同士を係合させることができる。
このように、本実施形態に係る結束工具100は、上述した結束具1を装着して複数の鉄筋Aを結束する結束工具100であって、一方の端部側102に挟持片101を備え他方の端部側104に把持片103を備えた2つの連結工具片105,105を中途部で枢支連結し、各挟持片101,101を近接・離反自在に対向配置して挟持部106を形成し、各把持片103,103を近接・離反自在に対向配置して把持部107を形成し、各挟持片101,101の内側面108には結束具1の外側面11を挿入自在の案内溝109を形成したことにより、案内溝109に結束具1の外側面11を挿入するだけで結束工具100への結束具1の装着を容易に行うことができ、しかも、装着された結束具1は、2つの把持片103,103が近接するように把持部107を操作することで複数の鉄筋Aを囲繞しながら縮径して鉄筋Aを容易に結束することができる。
また、本実施形態に係る結束工具100においては、各挟持片101,101の先端部を分岐して結束具1の外側面11を挟持自在の案内突起115を形成することもできる。
具体的には、先端側の案内溝109部分を切欠して外観視略U字状とし、案内溝109の左右に突設した部分を案内突起115としている。
また、分岐した2つの案内突起115,115間の距離は、挿入される結束具1の結束片2の断面外径と近似した幅員に形成され、案内突起115,115間に挿入された結束具1が2つの挟持片101,101間に安定して装着されるように構成されている。
このように、本実施形態に係る結束工具100は、各挟持片101,101の先端部を分岐して結束具1の外側面11を挟持自在の案内突起115を形成したことにより、案内突起115,115間に結束具1の外側面11を挿入するだけで結束工具100への結束具1の装着を容易に行うことができ、しかも、装着された結束具1は、2つの把持片103,103が近接するように把持部107を操作することで複数の鉄筋Aを囲繞しながら縮径して鉄筋Aを容易に結束することができる。
また、本実施形態に係る結束工具100においては、図10に示すように、案内溝109の底部に磁石120を配設することもできる。
具体的には、連結工具片105は、磁力を有効に活用するために非磁性材であるオーステナイト係のステンレス(例えばSUS305等)やFRP等の合成樹脂材で形成されたものを用いて、案内溝109の底部に矩形シート状の磁石120を貼着している。
また、各挟持片101,101に貼着される磁石120の露出面121の極性は、磁石120に吸着する金属製の結束具1を強固に略固定するために、それぞれ異なる極性で配設することが望ましい。
このように、本実施形態に係る結束工具100は、各案内溝109,109の底部に磁石120を配設したことにより、案内溝109に金属製の結束具1の外側面11を挿入するだけで、結束具1がより確実に案内溝109内に略固定されるので結束工具100への結束具1の装着を容易かつ確実に行うことができ、しかも、装着された結束具1は、2つの把持片103,103が近接するように把持部107を操作することで複数の鉄筋Aを囲繞しながら縮径して鉄筋Aを容易に結束することができる。
以上、説明した案内溝109や案内突起115や案内溝109に磁石120を備えた結束工具100は、上述した図11(b)、図12に示すガイド部15を備えた結束具1a,1bを用いることで、より確実に安定して結束具1a,1bを結束工具100に装着することができる。
具体的には、図11(a)に示すように、結束工具100に結束具1a装着する際、結束工具100の挟持片101に形成された案内突起115の先端において、球状のガイド部15aの下部側がそれ以上下方へ移動することができないストッパの機能を果たすことで結束具1aを正確な位置に容易に装着できるので、結束工具100の把持片103の操作が容易となる。
また、図12に示す結束具1bにおいては、角柱状のガイド部15bの幅員を案内溝109の幅員や案内突起115,115間の距離と近似して形成することで、結束具1bを案内溝109や案内突起115,115間に嵌合するように安定して装着することができる。
また、本実施形態に係る結束工具100は、図13、図14に示すように、一方の連結工具片105aの工具用枢支孔110の上部において結束具ストッパ125を形成することもできる。
具体的には、結束具ストッパ125は一方の連結工具片105aの工具用枢支孔110の上部に側面視五角形状のブロック状に形成し、他方の連結工具片105bの工具用枢支孔110の上部に伸延するように形成している。
また、結束具ストッパ125は、図14(a)に示すように、結束工具100aの2つの把持片103,103を離反させた際に、結束具ストッパ125の最上部の角部126が、拡径した結束具1の枢支部4に当接するように形成している。すなわち、2つの把持片103,103を離反させた際には、結束具ストッパ125は結束工具100aの鉛直方向に五角形状の最上部の角部126が位置する。
また、図14(b)に示すように、結束工具100aの2つの把持片103,103を近接させた際には結束具ストッパ125は若干だけ傾く。すなわち、縮径した結束具1の枢支部4の直下から左右いずれかにずれることになる。
このように結束具ストッパ125を形成することで、結束工具100aに結束具1を装着する際に結束具1の枢支部4側の位置決めを容易とし、しかも、結束対象の鉄筋Aに対して結束具1を位置決めする際にも結束具1がずれないようにすることができる。
また、本実施形態に係る結束工具100b,100cは、図15(a)、(b)に示すように、定常状態で2つの把持片103,103が自動的に離反するように形成することもできる。
具体的には、図15(a)に示す結束工具100bは、2つの把持片103,103の上部内側壁131間において、両端が各々のバネ取付け基部132に固定された圧縮バネ130を介設している。すなわち、2つの把持片103,103を自ら近接状態としない限り圧縮バネ130の付勢力により把持片103同士が離反するように構成している。
また、図15(b)に示す結束工具100cは、2つの把持片103,103の上部内側壁131に磁石取付け基部136を形成し、互いに極性が同じ面が対向するように装着した磁石135,135を備え、2つの把持片103,103を自ら近接状態としない限り磁石135の反発力により把持片103同士が離反するように構成している。
このように、定常状態で2つの把持片103,103が離反するように結束工具100b,100cを形成することで、結束工具100b,100cに結束具1を装着する際に各把持片103,103を離反させる操作を省略することができる。しかも、挟持部106への結束具1の装着が容易となるばかりか、鉄筋Aを結束した際、把持部107を把持する力を緩めることで、挟持片101が自動的に拡開するので、結束した鉄筋Aから結束工具100b,100cを引き離す作業が極めて容易となる。
以上、本考案の好ましい実施形態を説明したが、本考案は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
A 棒状体(鉄筋)
1 結束具
2 結束片
3 一方の端部
4 枢支部
5 他方の端部
6 係合部
10 凹凸部
11 結束具の外側面
15 ガイド部
100 結束工具
101 挟持片
102 一方の端部側
103 把持片
104 他方の端部側
105 連結工具片
106 挟持部
107 把持部
108 内側面
109 案内溝
115 案内突起
120 磁石

Claims (6)

  1. 複数の棒状体を結束する結束具であって、
    略半円弧状の2つの結束片を備え、
    前記各結束片の一方の端部同士を枢支連結した枢支部を有し、
    前記各結束片の他方の端部同士を係合自在とする係合部を有し、
    前記係合部により前記他方の端部同士を係合することで外観視略楕円状の環状となるように構成したことを特徴とする結束具。
  2. 前記各結束片の表面には複数の細かい凹凸をなす凹凸部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の結束具。
  3. 前記各結束片の中途部には前記各結束片の外径よりも大きな外径で外方に突出したガイド部を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の結束具。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の前記結束具を装着して複数の棒状体を結束する結束工具であって、
    一方の端部側に挟持片を備え他方の端部側に把持片を備えた2つの連結工具片を中途部で枢支連結し、
    前記各挟持片を近接・離反自在に対向配置して挟持部を形成し、前記各把持片を近接・離反自在に対向配置して把持部を形成し、
    前記各挟持片の内側面には前記結束具の外側面を挿入自在の案内溝を形成したことを特徴とする結束工具。
  5. 前記各挟持片の先端部を分岐して前記結束具の前記外側面を挟持自在の案内突起を形成したことを特徴とする請求項4に記載の結束工具。
  6. 前記各案内溝の底部に磁石を配設したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の結束工具。
JP2015003745U 2015-07-24 2015-07-24 結束具及び結束工具 Expired - Fee Related JP3200303U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015003745U JP3200303U (ja) 2015-07-24 2015-07-24 結束具及び結束工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015003745U JP3200303U (ja) 2015-07-24 2015-07-24 結束具及び結束工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3200303U true JP3200303U (ja) 2015-10-15

Family

ID=54330288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015003745U Expired - Fee Related JP3200303U (ja) 2015-07-24 2015-07-24 結束具及び結束工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3200303U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20180355614A1 (en) Key-Locked and Band-Tightened Rebar Clamping Assemblies
US20120074268A1 (en) Multi-purpose cable support having bendable stem
JP2009270719A (ja) 螺子棒用取付クリップ
JP3200303U (ja) 結束具及び結束工具
US20150048220A1 (en) Cable Clip
KR101243769B1 (ko) 낚시용 도래의 연결구조
EP3093541A1 (en) Fixing device
US20120124933A1 (en) Clip for joining reinforced members for use in reinforced concrete slabs and/or columns
KR100727140B1 (ko) 로드 클립 및 클립 설치 장치
JP2000120922A (ja) コンジットパイプ配管用ガイド部材とその配管方法
JP3204746U (ja) 結束タッカー
KR20180112651A (ko) 철근 결속용 클립
KR200207470Y1 (ko) 건축용 전선관 고정클립
JP2020197012A (ja) 鉄筋結束具の取り付け治具
DK180547B1 (en) Binding Structure
US8454289B2 (en) Staple holding prong
JP2020143454A (ja) 鉄筋結束具
JP6055584B2 (ja) 固定具及び配設体固定装置
JP3220428U (ja) 鉄筋の固定金具及び固定構造
JP2017053197A (ja) 結束具及び結束方法
JP6544754B1 (ja) 係止具及び係止方法
JP2003336350A (ja) 鉄筋交差部の結束具
JP4257173B2 (ja) スリーブ支持具およびスリーブ固定構造
JP5658732B2 (ja) 部材を鉄筋に固定するための器具
KR200227431Y1 (ko) 배관 고정 장치

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3200303

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees