JP3200051U - 衣類用カップ、及びカップ成形金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】カップ本体の表側凸曲面に凹凸模様を形成することで、立体的装飾性に優れた衣類用カップを提供する。【解決手段】バストを覆う衣類用カップであって、発泡ウレタン、表生地7及び肌生地を有するカップ本体1と、複数本の装飾凹溝2〜5を備える。カップ本体1は、表生地7、発泡ウレタン及び肌生地を膨出して、表側凸曲面9及び肌側凹曲面を有する椀状に形成される。各装飾凹溝2〜5は、表側凸曲面9に沿って形成される。各装飾凹溝2〜5は、表生地及び発泡ウレタンを肌生地側に凹ませて、表側凸曲面9に凹凸模様を形成する。【選択図】図1

Description

本考案は、ブラジャー等の衣類に支持され、バスト(乳房)を覆う衣類用カップ、及び衣類用カップを成形するカップ成形金型に関する。
カップ部を有する衣類として、特許文献1は、ブラジャーを開示する。特許文献1は、カップ部を各土台布に縫製等して、ブラジャーに支持する。特許文献1のブラジャーは、立体レース生地をカップ部表面に装着して、装飾効果を高めている。立体レース生地は、第1及び第2レース素材で構成され、各レース素材の第1及び第2切断部を縫合することで、各レース素材をカップ部に沿った立体形状にする。
特開2002−275708号公報
特許文献1のブラジャーは、立体レースにて装飾効果を発揮するものの、各レース素材に施された模様は平面的な装飾となる。
本考案は、カップ本体の表側凸曲面に凹凸模様を形成することで、立体的装飾性に優れた衣類用カップ、及び衣類用カップを成形するカップ成形金型を提供することにある。
本考案に係る請求項1は、衣類に支持され、バストを覆う衣類用カップであって、発泡ウレタン、前記発泡ウレタンの表面を被覆して前記発泡ウレタンに一体とされる伸縮性の表生地、及び前記発泡ウレタンの裏面を被覆して前記発泡ウレタンに一体とされ、バストに接触される肌生地を有するカップ本体と、前記カップ本体に形成される装飾凹溝と、を備え、前記カップ本体は、前記表生地、前記発泡ウレタン及び前記肌生地を膨出して、表側凸曲面及び肌側凹曲面を有する椀状に形成され、前記装飾凹溝は、前記表側凸曲面に沿って形成され、前記表生地及び前記発泡ウレタンを前記肌生地側に凹ませて、前記表側凸曲面に凹凸模様を形成することを特徴とする衣類用カップである。
本考案に係る請求項1では、カップ本体は、カップトップからカップ周縁に向けて、カップ厚(ウレタン厚)を漸次変化させる構成も採用できる。請求項1では、装飾凹溝は、溝深及び溝幅を、カップ本体のカップ厚(ウレタン厚)に応じて漸次変化させる構成も採用できる。また、請求項1では、装飾凹溝において、溝深は、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分で深くし、カップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で浅くし、及び溝幅は、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分で広くし、カップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で狭くする構成も採用できる。更に、請求項1では、カップ本体は、カップ周縁、表側凸曲面及び1又は複数本の装飾凹溝で形成される凹凸模様により、デザイン性を有する立体的な図形(立体的装飾)に形成する構成も採用できる。
本考案に係る請求項2は、請求項1に記載の衣類用カップを成形するカップ成形金型であって、前記表側凸曲面を形成する、成形凹曲面を有する雌金型と、前記肌側凹曲面を形成する、成形凸曲面を有する雄金型と、前記装飾凹溝を形成する成形突条と、を備え、前記成形突条は、突条高及び突条幅を有して、前記成形凹曲面に沿った湾曲状に形成され、前記成形凹曲面に沿って配置され、及び前記成形凹曲面に対して取外し自在に固定されることを特徴とするカップ成形金型である。
本考案に係る請求項2では、成形突条は、突条高及び突条幅を、カップ本体のカップ厚(ウレタン厚)に応じて漸次変化させる構成も採用できる。また、請求項2では、成形突条において、突条高は、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分で高くし、カップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で低くし、及び突条幅は、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分で広くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で狭くする構成も採用できる。
本考案に係る請求項3は、前記雌金型は、位置決め線を有し、前記位置決め線は、前記装飾凹溝を形成する位置において、前記成形凹曲面に描かれ、前記成形突条は、前記成形凹曲面において、前記位置決め線に沿って配置されることを特徴とする請求項2に記載のカップ成形金型である。
本考案に係る請求項1によれば、装飾凹溝は、表生地及び発泡ウレタンを肌生地側に凹ませて形成されるので、装飾凹溝の両側部分において、表生地及び発泡ウレタンは、カップ厚方向に隆起される。装飾凹溝を表側凸曲面に沿って形成することで、装飾凹溝の両側部分も表側凸曲面に沿って隆起する。これにより、衣類用カップは、カップ本体の表側凸曲面に凹凸模様を形成でき、立体的装飾性に優れたものとなる。
本考案に係る請求項2によれば、雌金型及び雄金型にて、カップ本体を成形すると同時に、成形突条にて装飾凹溝をカップ本体の表側凸曲面に成形できる。成形時、成形突条は、表生地及び発泡ウレタンを肌生地側に圧縮し、及び凹ませて、装飾凹溝を形成する。
これにより、カップ本体に対して、表側凸曲面、肌側凹曲面及び凹凸模様(装飾凹溝)を同時に形成でき、生産性に優れ、及び立体的装飾性の優れた衣類用カップを提供できる。
請求項2では、成形突条を成形凹曲面から取外し、突条高及び突条幅を調整して、再度、成形凹曲面に取付けて固定できる。
これにより、成形突条の突条高及び突条幅を調整することで、装飾凹溝の溝深及び溝幅を所望の溝深及び溝幅にできる。
本考案に係る請求項3は、成形突条を位置決め線に沿って配置することで、成形突条は、装飾凹溝を形成する位置に位置決めできる。
また、突条高及び突条幅を調整するため、成形突条を成形凹曲面から取外しても、調整した成形突条を位置決め線に沿って配置することで、調整した成形突条は、再度、装飾凹溝を成形する位置に位置決めできる。
第1実施形態の衣類用カップ(左側・衣類用カップ)を示す表面図である。 第1実施形態の衣類用カップ(左側・衣類用カップ)を示す下端側斜視図である。 第1実施形態の衣類用カップ(左側・衣類用カップ)を示す斜視図である。 第1実施形態の衣類用カップ(左側・衣類用カップ)を示す裏面図である。 第1実施形態の衣類用カップ(右側・衣類用カップ)を示す表面図である。 (a)は図1のA−A断面拡大図、(b)は図1のB−B断面拡大図である。 (a)は溝底面トップにおける装飾凹溝の断面図、(b)は中間点(厚肉部分)における装飾凹溝の断面図、(c)は下端縁側及び上端縁側における装飾凹溝の断面図である。 第1実施形態の衣類用カップ、及びブラジャーを示す表面図である。 第1実施形態の衣類用カップ、及びブラジャーを示す裏面図である。 第2実施形態の衣類用カップ(左側・衣類用カップ)を示す表面図である。 第2実施形態の衣類用カップ(左側・衣類用カップ)を示す下端側斜視図である。 第2実施形態の衣類用カップ(左側・衣類用カップ)を示す斜視図である。 第2実施形態の衣類用カップ(左側・衣類用カップ)を示す裏面図である。 第2実施形態の衣類用カップ(右側・衣類用カップ)を示す表面図である。 (a)は図10のC−C断面図、(b)は図1のD−D断面図である。 (a)は溝底面トップにおける装飾凹溝の断面図、(b)は中間点(バスト保形部分)における装飾凹溝の断面図、(c)は下端縁側及び上端縁側における装飾凹溝の断面図である。 第2実施形態の衣類用カップ、及びブラジャーを示す表面図である。 第2実施形態の衣類用カップ、及びブラジャーを示す裏面図である。 第1実施形態のカップ成形金型であって、雌金型及び複数本の成形突条を示す表面図である。 第1実施形態のカップ成形金型であって、雌金型及び複数本の成形突条を示す斜視図である。 図19のE−E断面図である。 第1実施形成のカップ成形金型であって、雌金型、周縁曲線及び複数本の位置決め線を示す表面図である。 第1実施形態のカップ成形金型において、成形突条を示す斜視図である。 第1実施形態のカップ成形金型において、成形突条を示す斜視図である。 第1実施形態のカップ成形金型であって、雄金型を示す表面図である。 第1実施形態のカップ成形金型であって、雄金型を示す斜視図である。 図25のF−F断面図である。 第1実施形態のカップ成形金型を使用して衣類用カップの成形する状態を示す図であって、(a)は雌金型及び雄金型間に被成形平板を配置した状態を示す面図、(b)は雌金型及び雄金型にて被成形平板を成形した状態を示す断面図である。 被成形平板に各衣類用カップ(カップ本体)を成形した状態を示す図であって、(a)は表面図、(b)は図29(a)のG−G断面図である。 第2実施形態のカップ成形金型であって、雌金型及び複数本の成形突条を示す表面図である。 第2実施形態のカップ成形金型であって、雌金型及び複数本の成形突条を示す斜視図である。 図30のH−H断面図である。 第2実施形態のカップ成形金型であって、雌金型、周縁曲線及び複数本の位置決め線を示す表面図である。 第2実施形態のカップ成形金型において、成形突条を示す斜視図である。 第2実施形態のカップ成形金型において、成形突条を示す斜視図である。 第2実施形態のカップ成形金型であって、雄金型を示す表面図である。 第2実施形態のカップ成形金型であって、雄金型を示す斜視図である。 図36のI−I断面図である。 第2実施形態のカップ成形金型を使用して衣類用カップを成形する状態を示す図であって、(a)は雌金型及び雄金型間に被成形平板を配置した状態を示す断面図、(b)は雌金型及び雄金型にて被成形平板を成形した状態を示す断面図である。 被成形平板に各衣類用カップ(カップ本体)を成形した状態を示す図であって、(a)は表面図、(b)は図40(a)のJ−J断面図である。
本考案に係る衣類用カップ、及びカップ成形金型について、図1乃至図40を参照して説明する。
<衣類用カップ>
第1及び第2実施形態の衣類用カップについて、図1乃至図18を参照して説明する。
<1>第1実施形態の衣類用カップ
以下、第1実施形態の衣類用カップについて、図1乃至図9を参照して説明する。
図8及び図9において、第1実施形態の衣類用カップXは、左右一対の衣類用カップX1,X2(左側・衣料用カップX1、右側・衣料用カップX2)で構成され、各衣類用カップX1,X2は衣類に支持され、左右のバストを覆う。衣類は、例えば、図8及び図9に示すように、ブラジャーZ1である。
各衣類用カップX1,X2は、図1乃至図7に示すように、カップ本体1、及び複数本の装飾凹溝2,3,4,5を備える。
カップ本体1は、図1乃至図6に示すように、発泡ウレタン6(クッション材)、表生地7及び肌生地8を有する。
表生地7は、図6(a)に示すように、発泡ウレタン6の表面6Aを被覆して、発泡ウレタン6に溶着(熱溶着)して一体とされる。
肌生地8は、図6(a)に示すように、発泡ウレタン6の裏面6B(肌側面)を被覆して、発泡ウレタン6に溶着(熱溶着)して一体とされる。肌生地8は、バスト(人体の肌)に接触される。
表生地6及び肌生地7は、伸縮性の編み地で形成され、例えば、ツーウェイトリコットでなる。
これにより、カップ本体1は、カップ厚方向Tにおいて、肌生地8、発泡ウレタン6及び表生地7の順に積層し、表生地7、発泡ウレタン6及び肌生地8を溶着(熱溶着)にて一体にする。なお、カップ厚方向Tは、発泡ウレタン6の表裏面6A,6Bに交差(直交)する方向である。
カップ本体1は、図1乃至図6に示すように、表生地7、発泡ウレタン6及び肌生地8を、ウレタン厚方向Tに膨出して、表側凸曲面9及び肌側凹曲面10を有する椀状に形成される。
表側凸曲面9は、表生地7(発泡ウレタン6の表面6A)にて椀状に形成され、肌側凹曲面10は肌生地8(発泡ウレタン6の裏面6B)にてバストを覆う椀状に形成される。
カップ本体1において、カップ周縁11は、図1乃至図6に示すように、下端縁11a、上端縁11b、脇端縁11c及び連結端縁11dでなる。
カップ周縁11において、下端縁11aは、バストのバージスライン(バストの基底ライン)に倣った曲線に形成される。上端縁11bは、曲線に形成され、下端縁11aに対峙して配置される。脇端縁11cは、曲線に形成され、下端縁11a及び上端縁11bに連続して配置される。連結端縁11dは、曲線に形成され、脇側縁11cに対峙して配置される。連結端縁11dは、下端縁11a及び上端縁11bに連続する。
カップ本体1のカップ周縁11は、デザイン性を有する図形縁(図形曲線)に形成され、例えば、貝殻(板屋貝の貝殻等)周縁を模した(真似た)曲線に形成する。カップ周縁11において、上端縁11bは、波曲線に形成され、複数(5つ)の波突部1A〜1Eを形成する。各波突部1A〜1Eは、脇端縁11c及び連結端縁11d間に連続して形成され、波突部1Cは、脇側縁11c及び連結縁11d間の中央部に位置される。
カップ本体1は、カップトップ1aからカップ周縁11(下端縁11a、上端縁11b、脇端縁11c及び連結端縁11d)に向って、カップ厚を漸次変化して形成される。カップトップ1aは、バストトップの位置する点である。
カップ本体1において、カップ厚は、発泡ウレタン6のウレタン厚を漸次変形して形成される。
カップ厚は、図6(a)に示すように、カップトップ1aから下端縁11aに向けて漸次減少され、下端縁11a側で最も薄くなる。カップ厚は、図6(a)に示すように、カップトップ1aから上端縁11bに向けて漸次減少され、上端縁11b側で最も薄くなる。カップ厚は、カップトップ1aから脇端縁11c及び連結端縁11dに向けて漸次減少され、脇端縁11c及び連結端縁11dで最も薄くなる。
カップ本体1において、カップ厚は、カップトップ1a及び下端縁11a間の肉厚部分1bにて最も厚くなる。
カップ周縁11において、表生地7の生地端及び肌基地8の生地端は、発泡ウレタン6を介在することなく溶着(熱溶着)される。
これにより、カップ本体1は、発泡ウレタン6を表生地7及び肌生地8にて内包する。
右側・衣類用カップX2において、カップ本体1は、図1及び図5に示すように、左側・衣料用カップX1のカップ本体1を左右反転した形状に形成され、表側凸曲面9、肌側凹曲面10、及びカップ周縁11(下端縁11a、上端縁11b,脇端縁11c,連結端縁11d)を有する。
複数本の装飾凹溝2,3,4,5は、図1乃至図7に示すように、カップ本体1に形成される。具体的には、各装飾凹溝2〜5は、カップ本体1の表側凸曲面9に形成される。
装飾凹溝2は、上端縁11b側において、波突部1D近傍に配置される。
装飾凹溝3は、上端縁11b側において、波突部1B近傍に配置される。
装飾凹溝4は、装飾凹溝2及び連結縁11d間に位置して、上端縁11b側において、波突部1E近傍に配置される。
装飾凹溝5は、装飾凹溝3及び脇端縁11c間に位置して、上端縁11b側において、波突部1A近傍に配置される。
各装飾凹溝2〜4は、相互に交差することなく、下端縁11a及び上端縁11b間に渡って延びている。
各装飾凹溝2,4は、下端縁11a側から連結端縁11dに向けられて、上端縁11b側に延ばされる。
各装飾凹溝3,5は、下端縁11a側から脇端縁11cに向けられて、上端縁11b側に延ばされる。
各装飾凹溝2〜5は、図1乃至図3、図5及び図6に示すように、下端縁11a及び上端縁11b間において、表側凸曲面9に沿って形成される。
各装飾凹溝2〜5は、表生地7及び発泡ウレタン6の表面6Aを肌生地8に向けて凹ませて形成される。各装飾凹溝2〜5は、発泡ウレタン6を肌側凹曲面10(肌生地8)から突出させることなく、肌生地8側に圧縮し、及び凹ませて形成される。
これにより、各装飾凹溝2〜5は、表側凸曲面9に沿った溝底面2A〜5Aを有する。
各装飾凹溝2〜5は、図6及び図7に示すように、溝深及び溝幅を有して、表側凸曲面9に形成される。
溝深及び溝幅は、下端縁11a及び上端縁11b間において、一定でなく漸次変化する。
装飾凹溝2は、図6(b)及び図7(a)に示すように、溝底面トップ2aにて溝深D1及び溝幅H1を有し、及び図6(b)及び図7(b)に示すように、中間点2b(肉厚部分1b)にて溝深D2及び溝幅H2を有する。溝底面トップ2aは、溝底面2Aの頂点(最高点)である。中間点2bは、溝底面2Aにおいて、溝底面トップ2a及び下端縁11a間の中間点である。
装飾凹溝2は、図6(b)及び図7(c)に示すように、下端縁11a側及び上端縁11b側にて溝深D3及び溝幅H3有する。
装飾凹溝2において、溝深は、例えば、溝深D2>溝深D1>溝深D3の関係である。溝深は、カップ厚(ウレタン厚)に応じて変化され、中間点2b(肉厚部分1b)で深く、下端縁11a側及び上端縁11b側(肉薄部分)で浅くする。
各装飾凹溝2において、溝幅は、例えば、溝幅H2>溝幅H1>溝幅H3の関係である。溝幅は、カップ厚(ウレタン厚)に応じて変化され、中間点2b(肉厚部分1b)で広く、下端縁11a側及び上端縁11b側(肉薄部分)で狭くする。
装飾凹溝3において、溝深は、図1及び図5に示すように、装飾凹溝2と同様、カップ厚(ウレタン厚)に応じて変化され、中間点3b(肉厚部分1b)で深く、下端縁11a側及び上端縁11b側(肉薄部分)で浅くする。装飾凹溝3において、溝幅は、図1及び図5に示すように、装飾凹溝2と同様、カップ厚(ウレタン厚)に応じて変化され、中間点3a(肉厚部分1b)で広く、下端縁11a側及び上端縁11b側(肉薄部分)
で狭くする。中間点3bは、溝底面3Aにおいて、溝底面トップ3a及び下端縁11a間の中間点であって、溝底面トップ3aは、溝底面3Aの頂点(最高点)である。
各装飾凹溝4,5において、溝深は、図1及び図5に示すように、カップ厚(ウレタン厚)に応じて変化され、溝底面トップ4a,5aで深く、下端縁11a側及び上端縁11b側で浅くする。溝底面トップ4a,5aは、溝底面4A,5Aの頂点(最高点)である。各装飾凹溝4,5において、溝幅は、図1及び図5に示すように、カップ厚(ウレタン厚)に応じて変化され、溝底面トップ4a,5aで広く、下端縁11a側及び上端縁11b側で狭くする。
各衣類用カップX1,X2において、各装飾凹溝2〜5は、図1乃至図5に示すように、表生地7及び発泡ウレタン6を肌生地8側に圧縮し、及び凹ませて形成されるので、各装飾凹溝2〜5間の部分(各装飾凹溝2〜5の両側部分)において、表生地7及び発泡ウレタン7は、カップ厚方向Tに隆起(突出)される。各装飾凹溝2〜5は、溝深及び溝幅をカップ厚(ウレタン厚)に応じて変化せているので、各装飾凹溝2〜5間で隆起する量(以下、「隆起量」という)は、溝深及び溝幅に応じて変化する。隆起量は、溝底面トップ2a〜5a近傍で大きく、下端縁11a側及び上端縁11b側で小さくなる。
これにより、各装飾凹溝2〜5は、カップ本体1の表側凸曲面9に立体的な凹凸模様を形成する。
また、各衣類用カップX1,X2において、各装飾凹溝2〜5は、図1乃至図5に示すように、カップ周縁11(貝殻周縁)及び表側凸曲面9とで、デザイン性の有する立体的な図形(板屋貝の貝殻を真似た貝殻)を形成する。
上記構成の衣類用カップX1,X2は、図8及び図9に示すように、ブラジャーZ1(衣類)に支持される。
図8及び図9において、ブラジャーZ1(衣類)は、左右側・脇布15,16、左右側・バック布17,18、左右側、肩紐19,20、連結布21、及び各衣類用カップX1,X2等を備える。
各衣類用カップX1,X2は、表側凸曲面9(各装飾凹溝2〜5)をブラジャーZ1表側に配置して、各脇布15,16に支持される。各衣類用カップX1,X2において、下端縁11aの一部及び脇端縁11cは、各脇布15,16に縫着(縫製)される。
各衣類用カップX1,X2は、各連結端縁11d,11d間に連結布21を介在して、連結布21にて連結される。連結布21は、各衣類用カップX1,X2の連結端縁11dに縫着(縫製)される。
各バック布17,18は、各脇布15,16に縫着(縫製)して、各脇布15,16に連結される。各肩紐19,20は、ブラジャーZ1肌側(裏泡)において、各バック布17,18及び各衣類用カップX1,X2に固定される。各肩紐19,20において、一方の紐端は、各バック布17,18に固定され、他方の紐端は、各衣類用カップX1,X2の上端縁11b側に固定される。
図8及び図9において、各衣類用カップX1,X2は、ブラジャーZ1(衣類)に支持することで、ブラジャーZ1に立体的な装飾を施すことができる。立体的な装飾は、各衣類用カップX1,X2をブラジャーZ1に支持するだけで可能となる。
<2>第2実施形態の衣類用カップ
以下、第2実施形態の衣類用カップについて、図10乃至図18を参照して説明する。
なお、図10乃至図18において、図1乃至図7と同一符号は、同一部材、同一構成であるので、その詳細な説明は省略する。
図17及び図18において、第2実施形態の衣類用カップYは、左右一対の衣類用カップY1,Y2(左側・衣類用カップY1、右側・衣類用カップY2)で構成され、各衣類用カップY1,Y2は、衣類に支持され、左右のバストを覆う。衣類は、例えば、図17及び図18に示すように、ブラジャーである。
各衣類用カップY1,Y2は、図10乃至図16に示すように、カップ本体21、及び複数本の装飾凹溝22,23,24,25を備える。
カップ本体21は、図10乃至図15に示すように、発泡ウレタン26(クッション材)、表生地7及び肌生地8を有する。
発泡ウレタン26は、図15に示すように、基礎ウレタン29及び下厚ウレタン30で構成される。下厚ウレタン30は、基礎ウレタン29の裏面に当接して、基礎ウレタン29の一部に配置される。
表生地7は、図15(a)に示すように、発泡ウレタン26の表面26Aを被覆して、基礎ウレタン29に溶着(熱溶着)して一体とされる。具体的には、発泡ウレタン26の表面26Aは、基礎ウレタン29の表面となり、表生地7は、基礎ウレタン26表面を被覆して、基礎ウレタン29に溶着(熱溶着)して一体とされる。
肌生地8は、図15(a)に示すように、発泡ウレタン26の裏面26Bを被覆して、発泡ウレタン26に溶着(熱溶着)される。具体的には、発泡ウレタン26の裏面26Bは、基礎ウレタン29の裏面の一部、及び下厚ウレタン30の裏面の一部にて構成され、肌生地8は、基礎ウレタン29の裏面及び下厚ウレタン30の裏面を被覆して、基礎ウレタン29及び下厚ウレタン30に溶着(熱溶着)して一体とされる。肌生地8は、バスト(人体の肌)に接触される。
これにより、カップ本体21は、カップ厚方向Tにおいて、肌生地8、下厚ウレタン30、基礎ウレタン29及び表生地7の順に積層し、表生地7、基礎ウレタン29、下厚ウレタン30及び肌生地8を溶着(熱溶着)にて一体にする。
カップ本体21は、表生地7、基礎ウレタン29、下厚ウレタン30及び肌生地8を、ウレタン厚方向Tに膨出して、表側凸曲面39及び肌側凹曲面40を有する椀状に形成される。
表側凸曲面39は、表生地7(基礎ウレタン29の表面)にて椀状に形成される。肌側凹曲面40は、肌生地8(基礎ウレタン29の裏面及び下厚ウレタン30の裏面)にてバストを覆う椀状に形成される。
カップ本体21において、カップ周縁31は、図10乃至図15に示すように、下端縁31a、上端縁31b、脇端縁31c及び連結端縁31dでなる。
カップ周縁31において、下端縁31aは、バストのバージスライン(ハストの基底ライン)に沿った曲線に形成される。上端縁31bは、曲線に形成され、下端縁31aに対峙して配置される。脇端縁31cは、曲線に形成され、下端縁31a及び上端縁31bに連続して配置される。連結端縁31dは、曲線に形成され、脇端縁31cに対峙して配置される。連結端縁31dは、下端縁31a及び上端縁31bに連続する。
カップ本体21のカップ周縁31は、デザイン性を有する図形縁(図形曲線)に形成され、例えば、貝殻(板屋貝の貝殻等)周縁を模した(真似た)曲線に形成する。カップ周縁31において、上端縁31bは、波曲線に形成され、複数(5つ)の波突部21A〜21Eを形成する。各波突部21A〜21Eは、脇端縁31c及び連結端縁31d間に連続して形成され、波突部21Cは、脇端縁31c及び連結端縁31d間の中央部に位置される。
カップ本体21は、下厚ウレタン30を、カップトップ21a及び下端縁31a間に配置する。下厚ウレタン30は、脇端縁31c側及び連結端縁31d側に延在される。カップトップ21aは、バストトップの位置する点である。
カップ本体21は、カップトップ21aからカップ周縁31(下端縁31a、上端縁31b、脇端縁31c及び連結端縁31s)に向って、カップ厚を漸次変化して形成される。カップ本体21において、カップ厚の変化は、発泡ウレタン26のウレタン厚(基礎ウレタン29及び下厚ウレタン30のウレタン厚)を漸次変化して形成される。
カップ厚は、図15(a)に示すように、カップトップ21aから下端縁31aに向って、漸次増加されてバスト保持部分21bを形成し、その後、漸次減少され、下端縁31a側で最も薄くなる。カップ厚は、図15(a)に示すように、カップトップ21aから上端縁31bに向けて、漸次減少され、上端縁31b側で最も薄くなる。
カップ本体21において、カップ厚は、カップトップ21a及び下端縁31a間のバスト保持部分21bにて最も厚くなる。
カップ周縁31において、表生地7の生地端及び裏生地8の生地端は、発泡ウレタン26(基礎ウレタン29及び下厚ウレタン30)を介在することなく溶着(熱溶着)される。
これより、カップ本体21は、基礎ウレタン29及び下厚ウレタン30(発泡ウレタン26)を表生地7及び肌生地8にて内包する。
右側・衣類用カップY2において、カップ本体21は、図10及び図14に示すように、左側・衣類用カップY2のカップ本体21を左右反転した形状に形成され、表側凸曲面39、肌側凹曲面40、及びカップ周縁31(下端縁31a、上端縁31b、脇端縁31c、連結端縁31d)を有する。
複数本の装飾凹溝22,23,24,25は、図10乃至図12、及び図14乃至図16に示すように、カップ本体21に形成される。具体的には、各装飾凹溝22〜25は、カップ本体21の表側凸曲面39に形成される。
装飾凹溝22は、上端縁31b側において、波突部21D近傍に配置される。
装飾凹溝23は、上端縁31b側において、波突起21B近傍に配置される。
装飾凹溝24は、装飾凹溝22及び連結端縁31d間に位置して、上端縁31b側において、波突部21E近傍に配置される。
装飾凹溝25は、装飾凹溝23及び脇端縁31c間に位置して、上端縁31b側において、波突部21A近傍に配置される。
各装飾凹溝22〜25は、相互に交差することなく、下端縁31a及び上端縁31b間に渡って延びている。
各装飾凹溝22,24は、下端縁31aから連結端縁31dに向けられて、上端縁31b側に延ばされる。
各装飾凹溝23,25は、下端縁31aから脇端縁31cに向けられて、上端縁31b側に延ばされる。
各装飾凹溝22〜25は、図10乃至図12、図14及び図15に示すように、下端縁31a及び上端縁31b間において、表側凸曲面39に沿って形成される。
各装飾凹溝22〜25は、表生地7及び発泡ウレタン26(基礎ウレタン29)の表面26Aを肌生地8に向けて凹ませて形成される。各装飾凹溝22〜25は、発泡ウレタン26を肌側凹曲面40(肌生地8)から突出されることなく、基礎ウレタン29を肌生地8側に圧縮し、及び凹ませて形成される。
これにより、各装飾凹溝22〜25は、表側凸曲面39に沿った溝底面22A〜25Aを有する。
各装飾凹溝22〜25は、溝深及び溝幅を有して、表側凸曲面39に形成される。
溝深及び溝幅は、下端縁31a及び上端縁31b間において、一定でなく漸次変化する。
装飾凹溝22は、図15(b)及び図16(a)に示すように、溝底面トップ22aにて溝深DA及び溝幅HAを有し、及び中間点22b(バスト保形部分21b)にて溝深DB及び溝幅HBを有する。溝底面トップ22aは、溝底面2Aの頂点(最高点)である。中間点22bは、溝底面22Aにおいて、溝底面トップ22a及び下端縁31a間の中間点である。
装飾凹溝22は、下端縁31a側及び上端縁31b側にて溝深DC及び溝幅HCを有する。
装飾凹溝22において、溝深は、例えば、溝深DB>溝深DA>溝深DCの関係である。溝深は、カップ厚(ウレタン厚)に応じて変化され、中間点22b(バスト保形部分21b)で深く、下端縁31a側及び上端縁31b側(肉薄部分)で浅くする。
装飾凹溝22において、溝幅は、例えば、溝幅HB>溝幅HA>溝幅HCの関係である。溝幅は、カップ厚(ウレタン厚)に応じて変化され、中間点22b(バスト保形部分21b)で広く、下端縁31a側及び上端縁31b側(肉薄部分)で狭くする。
装飾凹溝23〜25において、溝深は、図10及び図14に示すように、カップ厚(ウレタン厚)に応じて変化され、中間点23b〜25b(バスト保形部分21b)で深く、下端縁31a側及び上端縁31b側で浅くする。中間点23b〜25bは、溝底面23A〜25Aにおいて、溝底面トップ23a〜25a及び下端縁31a間の中間点であって、溝底面トップ23a〜25aは、溝底面23A〜25Aの頂点(最高点)である。
装飾凹溝23〜25において、溝幅は、図10及び図14に示すように、カップ厚(ウレタン厚)に応じて変化され、中間点23b〜25b(バスト保形部分21b)で)で広く、下端縁31a側及び上端縁31b側で狭くする。
各衣類用カップY1,Y2において、各装飾凹溝22〜25は、表生地7及び発泡ウレタン26(基礎ウレタン29)を肌生地8側に圧縮し、及び凹ませて形成されるので、各装飾凹溝22〜25間の部分(各装飾凹溝22〜25の両側部分)において、表生地7及び発泡ウレタン26は、カップ厚方向Tに隆起(突出)される。各装飾凹溝22〜25は、溝深及び溝幅をカップ厚(ウレタン厚)に応じて漸次変化させているので、隆起量は溝深及び溝幅に応じて変化する。隆起量は、溝底面トップ22a〜25a近傍で大きく、下端縁31a側及び上端縁31b側で小さくなる。
これにより、各装飾凹溝22〜25は、カップ本体21の表側凸曲面39に立体的な凹凸模様を形成する。
また、各衣類用カップY1,Y2において、各装飾凹溝22〜25は、カップ周縁31(貝殻周縁)及び表側凸曲面39とで、デザイン性を有する立体的な図形(板屋貝を真似た貝殻)を形成する。
上記構成の衣類用カップY1,Y2は、図17及び図18に示すように、ブラジャーZ2(衣類)に支持される。
図17及び図18において、各衣類用カップY1,Y2は、図8及び図9で説明したと同様、表側凸曲面39(各装飾凹溝22〜25)をブラジャーY2表側に配置して、各脇布15,16に支持される。各衣類用カップY1,Y2において、カップ本体21は、下端縁31aの一部及び脇端縁31cを各脇布15,16に縫着(縫製)する。
各衣類用カップY1,Y2は、連結端縁31d,31d間に連結布21を介在して連結される。連結布21は、各衣連結端縁31d,31dにおいて、各衣類用カップY1,Y2のカップ本体1,1に縫着(縫製)される。
図17及び図18において、各衣類用カップY1,Y2は、ブラジャーZ2(衣類)に支持することで、ブラジャーZ2に立体的な装飾を施すことができる。立体的な装飾は、各衣類用カップY1,Y2をブラジャーZ2に支持するだけで可能となる。
第1及び第2実施形態の衣類用カップX1,X2、Y1,Y2では、表側凸曲面9,39に沿って形成される装飾凹溝にてハート、星等の立体的な凹凸模様を表側凸曲面9,39に形成しても良い。
第1及び第2実施形態の衣類用カップX1,X2、Y1,Y2では、カップ本体のカップ周縁及び1又は複数本の装飾凹溝の立体的な凹凸模様にて、例えば、漫画等のキャラクタ、動物等の生物を模した(真似た)立体的な図形(デザイン性を有する立体的な図形)を表側凸曲面に形成しても良い。
第1及び第2実施形態の衣類用カップX1,X2、Y1,Y2において、衣類はブラジャーZ1,Z2に限定されず、女性用のボディースーツ、ビスチエ、キャミソール、スリップ等であっても良い。
<カップ成形金型>
第1及び第2実施形態のカップ成形金型について、図19乃至図40を参照して説明する。
<1>第1実施形態のカップ成形金型
以下、第1実施形態のカップ成形金型について、図19乃至図29を参照して説明する。
図28及び図29において、第1実施形態のカップ成形金型Mは、衣類用カップX1,X2(第1実施形態の衣類用カップX)を成形する。
図19乃至図27において、第1実施形態のカップ成形金型M(以下、「カップ成形金型M」という)は、雌金型51、複数本の成形突条52,53,54,55及び雄金型56を備える。
雌金型51は、図19乃至図22に示すように、雌金型ブロック61、左右一対の成形凹曲面62,63、周縁曲線64及び複数本の位置決め線65,66,67,68を有する。各成形凹曲面62,63は、雌金型ブロック61に左右並列して配置される。
成形凹曲面62は、衣類用カップX1において、カップ本体1の表側凸曲面9を形成する。成形凹曲面62は、衣類用カップX1において、椀状の表側凸曲面9に倣った椀状に形成される。
成形凹曲面63は、衣類用カップX2において、カップ本体1の表側凸曲面9を形成する。成形凹曲面63は、衣類用カップX2において、椀状の表側凸曲面9に倣った椀状に形成される。
雌金型51において、周縁曲線64は、図19乃至図22に示すように、各成形凹曲面62,63に描かれ、各成形凹曲面62,63の外周縁(カップ周縁11)を構成する。各周縁曲線64は、カップ周縁11(下端縁11a,上端縁11b,脇端縁11c,連結端縁11d)と同一の図形曲線(板屋貝の貝殻を模した貝殻周縁)であって、下端曲線64a、上端曲線64b、脇端曲線64c及び連結端曲線64dでなる。
下端曲線64aは、カップ周縁11の下端縁11aと同一の曲線であり、上端曲線64bは上端縁11bと同一の波曲線である。脇端曲線64cは、脇端縁11cと同一の曲線であり、連結端曲線64dは連結端縁11dと同一の曲線である。
各周縁曲面64は、例えば、ケガキにて各成形凹曲面62,63に、浅く細い溝として描かれる。
各成形凹曲面62,63は、各周縁曲線64の上端曲線64b(波曲線)を対峙して、雌金型ブロック51の左右に形成される。
複数本の位置決め線65〜68は、図19及び図22に示すように、各成形凹曲面62,63に描かれる。各位置決め線65〜68は、下端曲線64a及び上端曲線64b間に描かれる。
位置決め線65は、装飾凹溝2を形成する位置(範囲)において、各成形凹曲面62,63に沿った曲線に描かれる。位置決め線66は、装飾凹溝3を形成する位置(範囲)において、各成形凹曲面62,63沿った曲線に描かれる。
位置決め線67は、装飾凹溝4を形成する位置(範囲)において、各成形凹曲面62,63に沿った曲線に描かれる。位置決め線68は、装飾凹溝5を形成する位置(範囲)において、各成形凹曲面62,63に沿った曲線に描かれる。
複数本の成形突条52〜55は、各装飾凹溝2〜5を形成する。
成形突条52は、図19乃至図21、及び図23(a)に示すように、装飾凹溝2を形成する位置(範囲)において、成形凹曲線62,63(表側凸曲面9)に沿った湾曲状に形成される。成形突条52は、成形凹曲線62,63に倣った突条裏曲面52A、及び表側凸曲面9に沿った突条表曲面52Bを有する。
成形突条52は、図23(a)に示すように、突条トップ52aにて突条高L1及び突条幅W1を有し、突条中間点52bにて突条高L2及び突条幅W2を有する。成形突条52は、突条下端52c側及び突条上端52d側にて突条高L3及び突条幅W3を有する。
突条トップ52aは、突条表曲面52Bの頂点(最高点)であって、溝底面トップ2aに対応する。突条中間点52bは、突条トップ52a及び突条下端52c間の中間点であって、溝底面2Aの中間点2bに対応する。突条下端52c側及び突条上端52d側は、装飾凹溝2の下端縁11a側、上端縁11b側に対応する。
成形突条52において、突条高は、例えば、突条高L2>突条高L1>突条高L3の関係である。突条高は、突条トップ52aから突条下端52c及び突条上端52dに向かって、漸次変化される。突条高は、突条中間点52bで高く、突条下端52c側及び突条上端52d側で低くなる。また、突条高は、カップ本体1において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分1bで高くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で低くする。
成形突条52において、突条幅は、例えば、突条幅W2>突条幅W1>突条幅W3の関係である。突条幅は、突条トップ52aから突条下端53c及び突条上端52dに向って、漸次変化される。突条幅は、突条中間点52aで広く、突条下端52c側及び突条上端52d側で狭くなる。また、突条幅は、カップ本体1において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分1bで広くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で狭くする。
成形突条53は、図19乃至図21、及び図23(b)に示すように、装飾凹溝3を形成する位置(範囲)において、成形凹曲線62,63(表側凸曲面9)に沿った湾曲状に形成される。成形突条53は、成形凹曲面62,63に倣った突条裏曲面53A、及び表側凸曲面9に沿った突条表曲面53Bを有する。
成形突条53は、突条トップ53aにて突条高L4及び突条幅W4を有し、突条中間点53bにて突条高L5及び突条幅W5を有する。成形突条53は、突条下端53c側及び突条上端53d側にて突条高L6及び突条幅W6を有する。
突条トップ53aは、突条表曲面53Bの頂点(最高点)であって、溝底面トップ3aに対応する。突条中間点53bは、突条トップ53a及び突条下端53c間の中間点であって、溝底面3Aの中間点3bに対応する。突条下端53c側及び突条上端53d側は、装飾凹溝3の下端縁11a側及び上端縁11b側に対応する。
成形突条53において、突条高は、例えば、突条高L5>突条高L4>突条高L6の関係である。突条高は、突条トップ53aから突条下端53c及び突条上端53dに向って、漸次変化される。突条高は、突条中間点53aで高く、突条下端53c側及び突条上端53d側で低くなる。また、突条高は、カップ本体1において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分1bで高くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で低くする。
成形突条53において、突条幅は、例えば、突条幅W5>突条幅W4>突条幅W6の関係である。突条幅は、突条トップ53aから突条下端53c及び突条上端53dに向けて、漸次変化される。突条幅は、突条中間点53bで広く、突条下端53c側及び突条上端53d側で狭くなる。また、突条幅は、カップ本体1において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分1bで広くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で狭くする。
成形突条54は、図19乃至図21、及び図24(a)に示すように、装飾凹溝4を形成する位置(範囲)において、成形凹曲面62,63(表側凸曲面9)に沿った湾曲状に形成される。成形突条54は、成形凹曲面62,63に倣った突条裏曲面54A、及び表側凸曲面9に沿った突条表曲面54Bを有する。
成形突条54は、突条トップ54aにて突条高L7及び突条幅W7を有し、突条下端54c側及び突条上端54d側にて突条高L8及び突条幅W8を有する。
突条トップ54aは、突条表曲面54bの頂点(最高点)であって、溝底面トップ4aに対応する。突条下端54c側及び突条上端54d側は、装飾凹溝4の下端縁11a側及び上端縁11b側に対応する。
成形突条54において、突条高は、例えば、突条高L7>突条高L8の関係である。突条高は、突条トップ54aから突条下端54c及び突条上端54dに向って、漸次変化される。突条高は、突条トップ54aで高く、突条下端54c側及び突条上端54d側で低くなる。また、突条高は、カップ本体1において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分1bで高くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で低くする。
成形突条54において、突条幅は、例えば、突条幅W7>突条幅W8の関係である。突条幅、突条トップ54aで広く、突条下端54c側及び突条上端54d側で狭くなる。また、突条幅は、カップ本体1において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分1bで広くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で狭くする。
成形突条55は、図19乃至図21、及び図24(b)に示すように、装飾凹溝5を形成する位置(範囲)において、成形凹曲面62,63(表側凸曲面9)に沿った湾曲状に形成される。成形突条55は、成形凹曲面62,63に倣った突条裏曲面55B、及び表側凸曲面9に沿った突条表曲面55Bを有する。
成形突条55は、突条トップ55aにて突条高L9及び突条幅W9を有し、突条下端55c側及び突条上端55d側にて突条高L10及び突条幅W10を有する。
突条トップ55aは、突条表曲面55Bの頂点(最高点)であって、溝底面トップ5aに対応する。突条下端55c側及び突条上端55d側は、装飾凹溝5の下端縁11a側及び上端縁11d側に対応する。
成形突条55において、突条高は、例えば、突条高L9>突条高L10の関係である。突条高は、突条トップ55aから突条下端55c及び突条上端55dに向って、漸次変化される。突条高は、突条トップ55aで高く、突条上端55c側及び突条上端55d側で低くなる。また、突条高は、カップ本体1において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分1bで高くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で低くする。
成形突条55において、突条幅は、例えば、突条幅W9>突条幅W10の関係である。突条幅は、突条トップ55aから突如下端55c及び突条上端55dに向けて、漸次変化される。突条幅は、突条トップ55aで広く、突条下端55c側及び突条上端55d側で狭くなる。また、突条幅は、カップ本体1において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分1bで広くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で狭くする。
各成形突条52は、図19乃至図21に示すように、突条裏曲面52Bを成形凹曲面62,63に当接しつつ、位置決め線65に沿って配置される。各成形突条52は、突条下端52cを下端曲線64aに向けて配置される。
これにより、各成形突条52は、各成形凹曲面62,63から突出され、各成形凹曲面62,63内側に突条表曲面52Bを配置する。
また、各成形突条52は、各成形凹曲面62,63に対して、装飾凹溝2を形成する位置(範囲)に配置される。
各成形突条53は、図19乃至図21に示すように、突条裏曲面53Bを成形凹曲面62,63に当接しつつ、位置決め線66に沿って配置される。各成形突条53は、突条下端53cを下端曲線64aに向けて配置される。
これにより、各成形突条53は、各成形凹曲面62,63から突出され、各成形凹曲面62,63内側に突条表曲面53Bを配置する。
また、各成形突条53は、各成形凹曲面62,63に対して、装飾凹溝3を形成する位置(範囲)に配置される。
各成形突条54は、図19乃至図21に示すように、突条裏曲円54Bを成形凹曲面62,63に当接しつつ、位置決め線67に沿って配置される。各成形突条54は、突条下端54cを下端曲線64aに向けて配置される。
これにより、各成形突条54は、各成形凹曲面62,63から突出され、各成形凹曲面62,63内側に突条表曲面54Bを配置する。
また、各成形突条54は、各成形凹曲面62,63に対して、装飾凹溝4を形成する位置(範囲)に配置される。
各成形突条55は、図19乃至図21に示すように、突条裏曲面54Aを成形凹曲面62,63に当接しつつ、位置決め線68に沿って配置される。各成形突条55は、突条下端55cを下端曲線64aに向けて配置される。
これにより、各成形突条55は、各成形凹曲面62,63から突出され、各成形凹曲面62,63内側に突条表曲面55Bを配置する。
また、各成形突条55は、各成形凹曲面62,63に対して、装飾凹溝5を形成する位置(範囲)に配置される。
各成形突条52〜55は、図19に示すように、例えば、複数ヶ所(4ヶ所)のロウ付け(仮ロウ付け)69にて、各成形凹曲面62,63に取外し自在として固定(仮固定)される。各鑞付け69は、各成形突条52〜55の突条裏曲面52A〜55A側を各成形凹曲面62,63に固定(仮固定)する。各成形突条52〜55は、各ロウ付け(仮ロウ付け)69を取除くことで、各成形凹曲面62,63から取外せる。
カップ成形金型Mにおいて、雄金型56は、図25乃至図27に示すように、雄金型ブロック71、及び左右一対の成形凸曲面72,73、及び周縁曲線74を有する。各成形凸曲面72,73は、雄金型ブロック71に左右並列して配置される。
成形凸曲面72は、衣類用カップX1(左側・衣類用カップ)において、カップ本体1の肌側凹曲面10を形成する。
成形凸曲面72は、衣類用カップX1(左側・衣類用カップ)において、椀状の肌側凹曲面10に倣った椀状に形成される。
成形凸曲面73は、衣類用カップX2(右側・衣類用カップ)において、カップ本体1の肌側凹曲線10を形成する。
成形凸曲面72は、衣類用カップX2(右側・衣類用カップ)において、椀状の肌側凹曲面10に倣った椀状に形成される。
雄金型56において、周縁曲線74は、図25及び図26に示すように、各成形凸曲面72,73に描かれ、各成形凸曲面72,73の外周縁(カップ周縁11)を構成する。各周縁曲線74は、カップ周縁11と同一の図形曲線であって、下端曲線74a、上端曲線74b、脇端曲線74c及び連結端曲線74dでなる。
下端曲線74aは、カップ周端11の下端縁11aと同一の曲線であり、上端曲線74bは上端縁11bと同一の波曲線である。脇端曲線74cは、脇端縁11cと同一の曲線であり、連結端曲線74dは、連結端縁11dと同一の曲線である。
各周縁曲線74は、例えば、ケガキにて各成形凸曲面72,73に、浅く遅い溝として描かれる。
各成形凸曲面72,73は、各周縁曲線74の上端曲線74b(波曲線)を対峙して、雄金型ブロック71に形成される。
次に、衣類用カップX1,X2の成形について、図27及び図28を参照して説明する。
図27(a)において、発泡ウレタンフォームF1、表生地7及び肌生地8を用意する。発泡ウレタンフォームF1は、ウレタン厚TWの平板である。肉厚部分1bのカップ厚(ウレタン厚)より多少厚くする。
表生地7は、発泡ウレタンフォームF1の表面F1Aを被覆して、熱可塑性接着剤にて発泡ウレタンフォームF1に接着される。
肌生地8は、発泡ウレタンフォームF1の裏面F1Bを被覆して、熱可塑性接着剤にて発泡ウレタンフォームF1に接着される。
これにより、肌生地8、発泡ウレタンフォームF1及び表生地7の順に積載して一体とした、被成形平板IN1を製作する。
カップ成形金型Mにおいて、雌金型51及び雄金型56は、図27(a)に示すように、成形凹曲面62及び成形凸曲面72同士を対峙し、及び成形凹曲面63及び成形凸曲面73同士を対峙して配置する。カップ成形金型Mは、雌金型51及び雄金型56間に間隔を隔てて、各金型51,56を配置する。雌金型51及び雄金型56は、成形温度に加熱される。
被成形平板IN1は、雌金型51及び雄金型56間に配置される。被成形平板IN1において、表生地7は、各成形凹曲面62,63及び各成形突条52〜55に向けられ、及び肌生地8は、各成形凸曲面72,73に向けられる。
続いて、雌金型51及び雄金型56を相対移動して、成形凹曲面62及び成形凸曲面72にて被成形平板IN1を挟み、及び成形凹曲面63及び成形凸曲面73にて被成形平板IN1を挟む[図27(b)参照]。
カップ成形金型Mは、雌金型51及び雄金型56にて、被成形平板IN1を加熱しつつ、各成形凹曲面62,63及び各成形凸曲面72,73に圧接する。
これにより、被成形平板INにおいて、表生地7、発泡ウレタンフォームF1及び肌生地8は熱溶着にて一体とされ、及び被加工平板IN1は、図28(b)及び図29に示すように、衣類用カップX1,X2(カップ本体1)の表側凸曲面9及び肌側凹曲面10に成形される。
このとき、各成形突条52〜55は、衣類用カップX1,X2のカップ本体1において、表生地7及び発泡ウレタンフォームF1(発泡ウレタン6)を肌生地8側に圧縮し、及び凹ませて、各装飾凹溝2〜5を表側凸曲面9に成形する(図29参照)。
また、各周縁曲線64,74(ケガキ)にて、各衣類用カップX1,X2のカップ周縁11に対応する周縁曲線75を被成形平板IN1に形成する。
続いて、被成形平板IN1を雌金型51及び雄金型56間から取出し、被成形平板IN1に成形した各カップ本体1について、各装飾凹溝2〜5の溝深及び溝幅を測定する。
各装飾凹溝2〜5において、測定した溝深及び溝幅が、所望の溝深及び溝幅(設計の溝深及び溝幅)であると、各成形突条52〜55を各成形凹曲面62,63に本固定する。本固定は、各成形突条2〜5の突条裏曲面52A〜55A側の全体を各成形凹曲面62,63にロウ付けして実施する。
一方、各装飾凹溝2〜5について、測定した溝深及び溝幅が、所望の溝深及び溝幅でないと、各ロウ付け89を取除いて、各成形突条52〜55を各成形凹曲面62,63から取外す。
溝深及び溝幅の測定結果に基づいて、各成形突条52〜55の突条高及び突条幅を調整する。
突条高及び突条溝の調整は、測定した溝深及び溝幅が、所望の溝深及び溝幅より深く、広いときは、各成形突条52〜55を研削等して調整する。測定した溝深及び溝幅が、所望の溝深及び溝幅より浅く、狭いときは、別途用意する成形突条にて調整する。
続いて、調整した各成形突条52〜55を各位置決め線65〜68に沿って配置し、及び複数ヶ所のロウ付け89にて各成形凹曲面62,63に固定(仮固定)する。
続いて、再度、図27及び図28で説明したと同様、調整した各成形突条52〜55を用いて被成形平板IN1を成形する。
このように、成形後のカップ本体1に対し、各装飾凹溝2〜5の溝深及び溝幅が、所望の溝深及び溝幅(設計の溝深及び溝深)になるまで、各成形突条2〜5の突条高及び突条幅の調整、及びカップ本体1の成形を繰返す。
所望の溝深及び溝を得ると、被成形平板IN1において、各カップ本体1の各周縁曲線75に沿って切断することで、衣類用カップX1,X2(カップ本体1)とする(図1及び図5参照)。
第1実施形態のカップ成形金型Mでは、成形する衣類用カップX1,X2において、カップ厚(ウレタン厚)に応じて、各成形突条52〜55に作用する反発力(発泡ウレタンからの反発力)は相異する。このことから、各成形突条52〜55は、突条高及び突条幅を漸次変化し、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分で突条高を高く、及び突条幅を広くし、カップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で突条高を低く、及び突条幅を狭くしている。
成形突条52〜55を各成形凹曲面92,93に本固定する前に、試し成形(仮成形)して、各装飾凹溝2〜5の溝深及び溝幅を測定する。
<2>第2実施形態のカップ成形金型
以下、第2実施形態のカップ成形金型について、図30乃至図40を参照して説明する。
図39及び図40において、第2実施形態のカップ成形金型Nは、各衣類用カップY1,Y2(第2実施形態の衣類用カップ)を成形する。
図30乃至図38において、第2実施形態のカップ成形金型N(以下、「カップ成形金型N」という)は、雌金型81、複数本の成形突条82,83,84,85及び雄金型86を備える。
雌金型81は、図30乃至図33に示すように、雌金型ブロック91、左右一対の成形凹曲面92,93、周縁曲線94及び複数本の位置決め線95,96,97,98を有する。各成形凹曲面92,93は、雌金型ブロック91に左右並列して配置される。
成形凹曲面92は、衣類用カップY1において、カップ本体21の表側凸曲面39を形成する。成形凹曲面92は、衣類用カップY1において、椀状の表側凸曲面39に倣った椀状に形成される。
成形凹曲面93は、衣類用カップY2において、カップ本体21の表側凸曲面39を形成する。成形凹曲面93は、衣類用カップY2において、椀状の表側凸曲面39に倣った椀状に形成される。
雌金型81において、周縁曲線94は、図30乃至図33に示すように、各成形凹曲面92,93に描かれ、各成形凹曲面92,93の外周縁(カップ周縁31)を構成する。各周縁曲線94は、カップ周縁31と同一の図形曲線(板屋貝の貝殻を模した貝殻周縁)であって、下端曲線94a、上端曲線94b、脇端曲線94c及び連結端曲線94dでなる。
下端曲線94aは、カップ周縁31の下端縁31aと同一の曲線であり、上端曲線94bは上端縁31bと同一の波曲線である。脇端曲線94cは、脇端縁31cと同一の曲線であり、連結端曲線94dは連結端縁31dと同一の曲線である。
各周縁曲線94は、例えば、ケガキにて各成形凹曲面92,93に、浅く細い溝として描かれる。
各成形凹曲面92,93は、各周縁曲面94の上端曲線94b(波曲線)を対峙して、雌金型ブロック91の左右に形成される。
複数本の位置決め線95〜98は、図30及び図33に示すように、各成形凹曲面92,93に描かれる。各位置決め曲線95〜98は、下端曲線94a及び上端曲線94b間に描かれる。
位置決め曲線95は、装飾凹溝22を形成する位置(範囲)において、各成形凹曲面92,93に沿った曲線に描かれる。位置決め曲線96は、装飾凹溝23を形成する位置(範囲)において、各成形凹曲面92,93に沿った曲線に描かれる。
位置決め曲線97は、装飾凹溝24を形成する位置(範囲)において、各成形凹曲面92,93に沿った曲線に描かれる。位置決め線98は、装飾凹溝25を形成する位置(範囲)おいて、各成形凹曲面92,93に沿った曲線に描かれる。
各位置決め線95〜98は、例えば、ケガキにて各成形凹曲面92,93に、浅く細い溝として描かれる。
複数本の成形突条82〜85は、各装飾凹溝22〜25を形成する。
成形突条82は、図30乃至図32、及び図34(a)に示すように、装飾凹溝22を形成する位置において、成形凹曲面92,93(表側凸曲面39)に沿った湾曲状に形成される。成形突条82は、成形凹曲面92,93に倣った突条裏曲面82A、及び表側凸曲面39に沿った突条表曲面82Bを有する。
成形突条82は、突条トップ82aにて突条高LA及び突条幅WAを有し、突条中間点82bにて突条高LB及び突条幅WBを有する、成形突条82は、突条下端82c側及び突条上端82d側にて突条高LC及び突条幅WCを有する。
突条トップ52aは、突条表曲面82Bの頂点(最高点)であって、溝底面トップ22aに対応する。突条中間点82bは、突条トップ82a及び突条下端82c間の中間点であって、溝底面22Aの中間点22b(バスト保形部分)に対応する。突条下端82c側及び突条上端82d側は、装飾凹溝22の下端縁31a側及び上端縁31b側に対応する。
成形突条82において、突条高は、例えば、突条高LB>突条高LA>突条高LCの関係である。突条高は、突条トップ82aから突条下端82c及び突条上端82dに向って、漸次変化される。突条高は、突条中間点82bで高く、突条下端82c側及び突条上端82d側で低くなる。また、突条高は、カップ本体21において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分21bで高くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で低くする。
成形突条82において、突条幅は、例えば、突条幅WB>突条幅WA>突条幅WCの関係である。突条幅は、突条トップ82aから突条下端82c及び突条上端82cに向って、漸次変化される。突条幅は、突条中間点82bで広く、突条下端82c側及び突条上端82d側で狭くなる。また、突条幅は、カップ本体21において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分21bで広くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で狭くする。
成形突条83は、図30乃至図32、及び図34(b)に示すように、装飾凹溝23を形成する位置において、成形凹曲面92,93(表側凸曲面39)に沿った湾曲状に形成される。成形突条83は、成形凹曲面92,93に倣った突条裏曲面83A、及び表側凸曲面39に沿った突条表曲面83Bを有する。
成形突条83は、突条トップ83aにて突条高LD及び突条幅WDを有し、突条中間点83bにて突条高LE及び突条幅LEを有する。成形突条83は、突条下端83c側及び突条上端83d側にて突条高LF及び突条幅WFを有する。
突条トップ53aは、突条表曲面53Bの頂点(最高点)であって、溝底面トップ23aに対応する。突条中間点53bは、突条トップ83a及び突条下端83c間の中間点であって、溝底面23Aの中間点23bに対応する。突条下端83c側及び突条上端83d側は、装飾凹溝23の下端縁31a側及び上端縁31b側に対応する。
成形突条83において、突条高は、例えば、突条高LE>突条高LD>突条高LFの関係である。突条高は、突条トップ83aから突条上端83c及び突条上端83dに向って、漸次変化される。突条高は、突条中間点83bで高く、突条下端83c側及び突条下端83d側で低くなる。また、突条高は、カップ本体21において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分21bで高くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で低くする。
成形突条83において、突条幅は、突条幅WE>突条幅WD>突条幅WFの関係である。突条幅は、突条トップ83aから突条下端83c及び突条上端83dに向って、漸次変化される。突条幅は、突条中間点83bで広く、突条下端83c側及び突条上端83d側で狭くなる。また、突条幅は、カップ本体21において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分21bで広くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で狭くする。
成形突条84は、図30乃至図32、及び図35(a)に示すように、装飾凹溝24を形成する位置において、成形凹曲面92,93(表側凸曲面39)に沿った湾曲状に形成される。成形突条84は、成形凹曲面92,93に倣った突条裏曲面84A、及び表側凸曲面39に沿った突条表曲面84Bを有する。
成形突条84は、突条トップ84aにて突条高LG及び突条幅WGを有し、突条下端84c側及び突条上端84d側にて突条高LH及び突条幅WHを有する。
突条トップ84aは、突条表曲面84Bの頂点(最高点)であって、溝底面トップ24aに対応する。突条下端84c側及び突条上端84d側は、装飾凹溝24の下端縁31a側及び上端縁31b側に対応する。
成形突条84において、突条高は、例えば、突条高LG>突条高LHの関係である。突条高は、突条トップ84aから突条下端84c及び突条上端84dに向って、漸次変化される。突条高は、突条トップ84aで高く、突条下端83c側及び突条上端83d側で低くなる。また、突条高は、カップ本体21において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分21bで高くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で低くする。
成形突条84において、突条幅は、例えば、突条幅WG>突条幅WHの関係である。突条幅は、突条トップ84aから突条下端83c及び突条上端83dに向って、漸次変化される。突条幅は、突条中間点83bで広く、突条下端84c側及び突条上端84d側で狭くなる。また、突条幅は、カップ本体21において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分21bで広くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で狭くする。
成形突条85は、図30乃至図32、及び図35(b)に示すように、装飾凹溝25を形成する位置において、成形凹曲面92,93(表側凸曲面39)に沿った湾曲状に形成される。成形突条85は、成形凹曲面92,93に倣った突条裏曲面85A、及び表側凸曲面39に沿った突条表曲面85Bを有する。
成形突条85は、突条トップ85aにて突条高LI及び突条幅WIを有し、突条下端85c側及び突条上端85d側にて突条高LJ及び突条幅WJを有する。
突条トップ85aは、突条表曲面85Bの頂点(最高点)であって、溝底面トップ25aに対応する。突条下端85c側及び突条上端85d側は、装飾凹溝25の下端縁31a側及び上端縁31b側に対応する。
成形突条85において、突条高は、例えば、突条高LI>突条高LJの関係である。突条高は、突条トップ85aから突条下端85c及び突条上端85dに向って、漸次変化される。突条高は、突条トップ85aで高く、突条下端85c側及び突条上端85d側で低くなる。また、突条高は、カップ本体21において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分21bで高くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で低くする。
成形突条85において、突条幅は、例えば、突条幅WI>突条幅WJの関係である。突条幅は、突条トップ85aから突条下端85c及び突条上端85dに向って、漸次変化される。突条幅は、突条中間点85bで広く、突条下端85c側及び突条上端85d側で狭くなる。また、突条幅は、カップ本体21において、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分21bで広くし、及びカップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で狭くする。
各成形突条82は、図30乃至図32に示すように、突条裏曲面82Bを成形凹曲面92,93に当接しつつ、位置決め線95に沿って配置される。各成形突条82は、突条下端82cを下端曲線94aに向けて配置される。
これにより、各成形突条82は、各成形凹曲線92,93から突出され、各成形凹曲面92,93内側に突条表曲面82Bを配置する。
また、各成形突条82は、各成形凹曲面92,93に対して、装飾凹溝22を形成する位置(範囲)に配置される。
各成形突条83は、図30乃至図32に示すように、突条裏曲面83Bを成形凹曲線92,93に当接しつつ、位置決め線96に沿って配置される。各成形突条83は、突条下端83cを下端曲線94aに向けて配置される。
これにより、各成形突条83は、各成形凹曲面92,93から突出され、各成形凹曲面92,93内側に突条表曲面83Bを配置する。
また、各成形突条83は、各成形凹曲面92,93に対して、装飾凹溝23を形成する位置(範囲)に配置される。
各成形突条84は、図30乃至図32に示すように、各突条裏曲面84Bを成形凹曲面92,93に当接しつつ、位置決め線97に沿って配置される。各成形突条84は、突条下端84cを下端曲面94aに向けて配置される。
これにより、各成形突条84は、各成形凹曲面92,93から突出され、各成形凹曲面92,93内側に突条表曲面83Bを配置する。
また、各成形突条84は、各成形凹曲面92,93に対して、装飾凹溝24を形成する位置(範囲)に配置される。
各成形突条85は、図30乃至図32に示すように、各突条裏曲面85Bを成形凹曲面92,93に当接しつつ、位置決め線98に沿って配置される。各成形突条85は、突条下端85cを下端曲面94aに向けて配置される。
これにより、各成形突条85は、各成形凹曲面92,93から突出され、各成形凹曲面92,93内側に突条表曲面85Bを配置する。
また、各成形突条85は、各成形凹曲面92,93に対して、装飾凹溝25を形成する位置(範囲)に配置される。
各成形突条82〜85は、図30に示すように、例えば、複数ヶ所(4ヶ所)のロウ付け(仮ロウ付け)99にて、各成形凹曲面92,93に取外し自在として固定(仮固定)される。各ロウ付け99は、各成形突条82〜85の突条裏曲面82A〜85A側を各成形凹曲面92,93に固定(仮固定)する。各成形突条82〜85は、各ロウ付け(仮ロウ付け)99を取り除くことで、各成形凹曲面92,93から取外せる。
カップ成形金型Nにおいて、雄金型86は、図36乃至図38に示すように、雄金型ブロック101、及び左右一対の成形凸曲面102,103、及び周縁曲線104を有する。各成形凸曲面102,103は、雄金型ブロック101に左右並列して配置される。
成形凸曲面102は、衣類用カップY1(左側・衣類用カップ)において、カップ本体21の肌側凹曲面40を形成する。
成形凸曲面102は、衣類用カップY1(左側・衣類用カップ)において、椀状の肌側凹曲面40に倣った椀状に形成され、バスト保形部分21bを形成する凹曲面部分102Aを有する。
成形凸曲面103は、衣類用カップY2(右側、衣類用カップ)において、カップ本体21の肌側凹曲面40を形成する。
成形凸曲面102は、衣類用カップY2(右側・衣類用カップ)において、椀状の肌側凹曲線40に倣った椀状に形成され、バスト保形部分21bを形成する凹曲面部分103Aを有する。
雄金型86において、周縁曲線104は、図36及び図37に示すように、各成形凸曲面102,103に描かれ、各成形凹曲面102,103の外周縁(カップ周縁31)を構成する。各周縁曲線104は、カップ周縁31と同一の図形曲線であって、下端曲線104a、上端曲線104b、脇端曲線104c及び連結端曲線104dでなる。
下端曲線104aは、カップ周縁31の下端縁31aと同一の曲線であり、上端曲線104bは、上端縁31bと同一の波曲線である。脇端曲線104cは、脇端縁31cと同一の曲線であり、連結端曲線104dは連結縁31dと同一の曲線である。
各周縁曲線104は、例えば、ケガキにて各成形凸曲面102,103に、浅く細い溝として描かれる。
各成形凸曲面102,103は、周縁曲線104の上端曲線104bを対峙して、雄金型ブロック101の左右に形成される。各成形凸曲面102,103は、凹曲面部分102A,103Aを下端曲線104a側に配置する。
次に、衣類用カップY1,Y2の成形について、図39及び図40を参照して説明する。
図39(a)において、発泡ウレタンフォームF2、表生地7及び肌生地8を用意する。発泡ウレタンフォームF2は、基礎ウレタンフォームFA、及び左右一対の下厚ウレタンフォームFBでなる。基礎ウレタンフォームFAは、ウレタン厚TWの平板である。各下厚ウレタンフォームFBは、ウレタン厚TXの平板である。基礎ウレタンフォームFA及び下厚ウレタンフォームFBのウレタン厚(TW+TX)は、バスト保形部分21bのカップ厚(ウレタン厚)より多少厚くする。
各下厚ウレタンフォームFBは、基礎ウレタンフォームFAの裏面において、左右側に夫々配置される。基礎ウレタンフォームFAは、各下厚ウレタンフォームFB上に積載する。
表生地7は、発泡ウレタンフォームF2の表面F2A(基礎ウレタンフォームFAの表面)を被覆して、熱可塑性接着剤にて発泡ウレタンF2(基礎ウレタンフォームFA)に接着される。
肌基地8は、発泡ウレタンフォームF2の裏面F2B(基礎ウレタンフォームFAの裏面及び各下厚ウレタンフォームFBの裏面)を被覆して、熱可塑性接着剤にて発泡ウレタンフォームF2(基礎ウレタンフォームFA及び下厚ウレタンフォームFB)に接着される。
これにより、肌生地8、各下厚ウレタンフォームFB、基礎ウレタンフォームFA及び表生地7の順に積載して一体にした、被成形平板IN2を製作する。
カップ成形金型Nにおいて、雌金型81及び雄金型101は、図39(a)に示すように、成形凹曲面92及び成形凸曲面102同士を対峙し、成形凹曲面93及び成形凸曲面103同士を対峙して配置する。カップ成形金型Nは、雌金型81及び雄金型101間に間隔を隔てて、各金型81,101を配置する。雌金型81及び雄金型101は、成形温度に加熱される。
被成形平板IN2は、雌金型81及び雄金型101間に配置される。被成形平板IN2において、表生地7は、各成形凹曲面92,93及び各成形突条82〜85に向けられ、及び肌生地8は、各成形凸曲面102,103に向けられる。各下厚ウレタンフォームFBは、各凹曲面部分102A,103Aに対峙して配置される。
続いて、雌金型81及び雄金型101を相対移動して、成形凹曲面92及び成形凸曲面102にて被成形平板IN2を挟み、及び成形凹曲面93及び成形凸曲面103にて被成形平板IN2を挟む[図39(b)参照]。
カップ成形金型Nは、雌金型81及び雄金型101にて、被成形平板IN2を加熱しつつ、各成形凹曲線92,93及び各成形凸曲面102,103に圧接する。
これにより、被成形平板IN2において、表生地7、発泡ウレタンフォームF2及び肌生地8は熱溶着にて一体とされ、及び被成形平板IN2は、図39(b)及び図40に示すように、表生地7、発泡ウレタンフォームIN2及び肌生地8を椀状に膨出して、衣類用カップY1,Y2(カップ本体21)の表側凸曲面39及び肌側凹曲面40に成形される。
このとき、各成形突条82〜85は、衣類用カップY1,Y2のカップ本体21において、表生地7及び発泡ウレタンフォームF2(基礎ウレタンフォームFA)を肌生地8側に圧縮し、及び凹ませて、各装飾凹溝22〜25を表側凸曲面39に形成する(図40参照)。
また、各周縁曲線94,104(ケガキ)にて、各衣類用カップY1,Y2のカップ周縁31に対応する周縁曲線105を被成形平板IN2に形成する。
続いて、被成形平板IN2を雌金型81及び雄金型86間から取出し、被成形平板IN2に成形したカップ本体21について、各装飾凹溝22〜25の溝深及び溝幅を測定する。
各装飾凹溝22〜25において、測定した溝深及び溝幅が、所望の溝深及び溝幅(設計の溝深及び溝幅)であると、各成形突条82〜85を各成形凹曲面92,93に本固定する。
本固定は、各成形突条82〜85の突条裏曲面82A〜85A側の全体を各成形凹曲面92,93にロウ付けして実施する。
一方、各装飾凹溝22〜25について、測定した溝深及び溝幅が、所望の溝深及び溝幅でないと、各ロウ付け99を取除いて、各成形突条82〜85を各成形凹曲面92,93から取外す。
溝深及び溝幅の測定結果に基づいて、各成形突条82〜85の突条高及び突条幅を調整する。
突条高及び突条幅の調整は、測定した溝深及び溝幅が、所望の溝深より深く、所望の溝幅より広いときは、各成形突条82〜85を研削等して調整する。測定した溝深及び溝幅が、所望の溝深より浅く、所望の溝幅より狭いときは、別途用意する各成形突条82〜85にて調整する。
続いて、調整した各成形突条82〜85を各位置決め線95〜98に沿って配置し、及び複数ヶ所のロウ付け99にて各成形凹曲面92,93に固定(仮固定)する。
続いて、再度、図39及び図40で説明したと同様、調整した各成形突条82〜85を用いて被成形平板IN2を成形する。
このように、成形後のカップ本体21に対し、各装飾凹溝22〜25の溝深及び溝幅が、所望の溝深及び溝幅(設計の溝深及び溝幅)になるまで、各成形突条82〜85の突条高及び突条幅の調整、及びカップ本体22の成形を繰返す。
所望の溝深及び溝幅を得ると、被成形平板IN2において、各カップ本体21の各周縁曲線105に沿って切断することで、衣類用カップY1,Y2(カップ本体21)とする(図10及び図14参照)。
第2実施形態のカップ成形金型Nでは、成形する衣類用カップY1,Y2において、カップ厚(ウレタン厚)に応じて、各成形突条82〜85に作用する反発力(発泡ウレタンからの反発力)は相異する。このことから、各成形突条82〜85は、突条高及び突条幅を漸次変化し、カップ厚(ウレタン厚)の肉厚部分で突条高を高く、及び突条幅を広くし、カップ厚(ウレタン厚)の肉薄部分で突条高を低く、及び突条幅を狭くしている。
成形突条82〜85を各成形凹曲面92,93に本固定する前に、試し成形(仮成形)して、各装飾凹溝22〜25の溝深及び溝幅を測定する。
第1及び第2実施形態のカップ成形金型M,Nでは、各成形凹曲面62,63(又は92,93)に対して、各成形突条52〜55(又は82〜85)の配置する位置を変更することで、例えば、ハート形、星型等の立体的な凹凸模様をカップ本体1(又は21)の表側凸曲面9(又は39)に形成できる。
本考案は、衣類に支持され、バスト(乳房)を覆う衣類用カップに最適である。
X1,X2 衣類用カップ
Z1 ブラジャー(衣類)
1 カップ本体
2〜5 装飾凹溝
6 発泡ウレタン
7 表生地
8 肌生地
9 表側凸曲面
10 肌側凹曲面
11 カップ周縁

Claims (3)

  1. 衣類に支持され、バストを覆う衣類用カップであって、
    発泡ウレタン、前記発泡ウレタン表面を被覆して前記発泡ウレタンに一体とされる伸縮性の表生地、前記発泡ウレタン裏面を被覆して前記発泡ウレタンに一体とされ、前記バストに接触される肌生地を有するカップ本体と、
    前記カップ本体に形成される装飾凹溝と、
    を備え、
    前記カップ本体は、
    前記表生地、前記発泡ウレタン及び前記肌生地を膨出して、表側凸曲面及び肌側曲面を有する椀状に形成され、
    前記装飾凹溝は、
    前記表側凸曲面に沿って形成され、
    前記表生地及び前記発泡ウレタンを前記肌生地側に凹ませて、前記表側凸曲面に凹凸模様を形成する
    ことを特徴とする衣類用カップ。
  2. 請求項1に記載の衣類用カップを成形するカップ成形金型であって、
    前記表側凸曲面を形成する、成形凹曲面を有する雌金型と、
    前記肌側凹曲面を形成する、成形凸曲面を有する雄金型と、
    前記装飾凹溝を形成する、成形突条と、
    を備え、
    前記成形突条は、
    突条高及び突条幅を有して、前記成形凹曲面に沿った湾曲状に形成され、
    前記成形凹曲面に沿って配置され、及び前記成形凹曲面に対して取外し自在に固定される
    ことを特徴とするカップ成形金型。
  3. 前記雌金型は、
    位置決め線を有し、
    前記位置決め線は、
    前記装飾凹溝を形成する位置において、前記成形凹曲面に描かれ、
    前記成形突条は、
    前記成形凹曲面において、前記位置決め線に沿って配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載のカップ成形金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109198738A (zh) * 2017-06-30 2019-01-15 维珍妮国际(集团)有限公司 内衣罩杯和内衣罩杯的制造方法

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