JP3199909B2 - レーダ装置 - Google Patents
レーダ装置Info
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- JP3199909B2 JP3199909B2 JP15288093A JP15288093A JP3199909B2 JP 3199909 B2 JP3199909 B2 JP 3199909B2 JP 15288093 A JP15288093 A JP 15288093A JP 15288093 A JP15288093 A JP 15288093A JP 3199909 B2 JP3199909 B2 JP 3199909B2
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- time
- preheating
- preheating time
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、マグネトロンの陰極予
熱時間をマグネトロンの周囲温度に応じて適切に設定す
るようにしたレーダ装置に関する。
熱時間をマグネトロンの周囲温度に応じて適切に設定す
るようにしたレーダ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】マグネトロンは送信管として多くのレー
ダ装置に用いられているが、このマグネトロンを適正に
動作させるためには陰極の温度が適正な温度になってい
なければならない。適正な温度以外の点で動作させると
内部でアークが発生するなどしてマグネトロンの寿命を
著しく縮めることになる。
ダ装置に用いられているが、このマグネトロンを適正に
動作させるためには陰極の温度が適正な温度になってい
なければならない。適正な温度以外の点で動作させると
内部でアークが発生するなどしてマグネトロンの寿命を
著しく縮めることになる。
【０００３】そこで、適正な温度で動作させるため必要
手順として、レーダ装置を動作させようとする場合即ち
マグネトロンの陽極に高電圧を印加して発振させようと
する場合にはそれより前に予め定められた一定時間、陰
極に陰極加熱用の通電を行い陰極を適正な温度まで高め
た後発振させるようにしている。これを予熱といい、予
熱のための時間を予熱時間と呼んでいる。
手順として、レーダ装置を動作させようとする場合即ち
マグネトロンの陽極に高電圧を印加して発振させようと
する場合にはそれより前に予め定められた一定時間、陰
極に陰極加熱用の通電を行い陰極を適正な温度まで高め
た後発振させるようにしている。これを予熱といい、予
熱のための時間を予熱時間と呼んでいる。
【０００４】従来、この予熱時間の設定は、周囲温度
が、レーダ装置の動作が可能と定められている温度範囲
の最低温度のときであっても陰極が適正温度まで上昇す
るよう充分な時間長が固定的に設定されている。そし
て、予熱時間中はレーダ電波の送信ができないようにな
っている。
が、レーダ装置の動作が可能と定められている温度範囲
の最低温度のときであっても陰極が適正温度まで上昇す
るよう充分な時間長が固定的に設定されている。そし
て、予熱時間中はレーダ電波の送信ができないようにな
っている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本来、
予熱に必要な時間は周囲温度が高ければ短くてよいもの
である。従って、前述のように周囲温度が最低温度であ
る場合に合わせて固定的に設定した予熱時間では、周囲
温度が最低温度より充分高い場合には必要以上に長時間
予熱を続けることになり、その間レーダ装置として動作
も行えないということになる。このことは、レーダ装置
をできるだけ早く使用したいという緊急時に時間の経過
を無駄に待たなければならないという不都合を生ずる。
予熱に必要な時間は周囲温度が高ければ短くてよいもの
である。従って、前述のように周囲温度が最低温度であ
る場合に合わせて固定的に設定した予熱時間では、周囲
温度が最低温度より充分高い場合には必要以上に長時間
予熱を続けることになり、その間レーダ装置として動作
も行えないということになる。このことは、レーダ装置
をできるだけ早く使用したいという緊急時に時間の経過
を無駄に待たなければならないという不都合を生ずる。
【０００６】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に
鑑みて、周囲温度に応じて、自動的に適正な予熱時間を
選択設定できるレーダ装置を提供することにある。
鑑みて、周囲温度に応じて、自動的に適正な予熱時間を
選択設定できるレーダ装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために次の手段構成を有する。即ち、本発明の
レーダ装置は、測位装置からの緯度経度情報と、その時
点の年月情報を受けて、予め設定されている時間長の異
なる複数のマグネトロン予熱時間の中から、前記緯度経
度で表される位置と前記時点とに適合したマグネトロン
予熱時間を選択するよう定められたルールに従って選択
する予熱時間選択手段と； 選択された予熱時間を設定
する予熱時間設定手段と； を具備することを特徴とす
るレーダ装置である。
達成するために次の手段構成を有する。即ち、本発明の
レーダ装置は、測位装置からの緯度経度情報と、その時
点の年月情報を受けて、予め設定されている時間長の異
なる複数のマグネトロン予熱時間の中から、前記緯度経
度で表される位置と前記時点とに適合したマグネトロン
予熱時間を選択するよう定められたルールに従って選択
する予熱時間選択手段と； 選択された予熱時間を設定
する予熱時間設定手段と； を具備することを特徴とす
るレーダ装置である。
【０００８】
【作用】以下、上記手段構成を有する本発明のレーダ装
置の作用を述べる。本発明では、地球上特に海洋におい
ては位置と年月日を特定することにより過去の気象デー
タから概略の温度を推定することができるということを
前提にしている。近時、ＧＰＳ等の測位装置が進歩普及
し、船舶に搭載されることが一般的になって来ており自
船位置の緯度経度情報を得ることは容易であり、また年
月日は自明である。このように緯度経度と年月日が知れ
れば過去の気象データからその位置の温度を推定するこ
とができるのでその推定温度に適合した予熱時間を予め
定めることができる。
置の作用を述べる。本発明では、地球上特に海洋におい
ては位置と年月日を特定することにより過去の気象デー
タから概略の温度を推定することができるということを
前提にしている。近時、ＧＰＳ等の測位装置が進歩普及
し、船舶に搭載されることが一般的になって来ており自
船位置の緯度経度情報を得ることは容易であり、また年
月日は自明である。このように緯度経度と年月日が知れ
れば過去の気象データからその位置の温度を推定するこ
とができるのでその推定温度に適合した予熱時間を予め
定めることができる。
【０００９】本発明では、レーダ装置の使用温度範囲を
複数区分に区切って、各区分温度範囲に適合した予熱時
間をそれぞれ定め、これを予熱時間選択手段に記憶させ
ておき、緯度経度情報と年月情報が入力されるとその時
の推定温度が含まれる温度区分に適合した予熱時間が選
択される。こうして選択されると予熱時間設定手段は選
択された予熱時間を設定することになる。かくして、場
所と時に適した予熱時間が設定されることになる。
複数区分に区切って、各区分温度範囲に適合した予熱時
間をそれぞれ定め、これを予熱時間選択手段に記憶させ
ておき、緯度経度情報と年月情報が入力されるとその時
の推定温度が含まれる温度区分に適合した予熱時間が選
択される。こうして選択されると予熱時間設定手段は選
択された予熱時間を設定することになる。かくして、場
所と時に適した予熱時間が設定されることになる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１は、本発明の実施例の構成を示すブロック図
である。測位装置から緯度経度情報と年月日情報が予熱
時間選択手段１へ入力されると該手段１は図２に例示さ
れるような手順に従って前記緯度経度と年月日に適合し
た予熱時間を選択する。その選択により予熱時間設定タ
イマ２は選択された予熱時間を設定し、この予熱時間中
はマグネトロンの陽極に発振用高電圧が印加されないよ
うマグネトロン陽極電圧印加ロック回路３を制御する。
する。図１は、本発明の実施例の構成を示すブロック図
である。測位装置から緯度経度情報と年月日情報が予熱
時間選択手段１へ入力されると該手段１は図２に例示さ
れるような手順に従って前記緯度経度と年月日に適合し
た予熱時間を選択する。その選択により予熱時間設定タ
イマ２は選択された予熱時間を設定し、この予熱時間中
はマグネトロンの陽極に発振用高電圧が印加されないよ
うマグネトロン陽極電圧印加ロック回路３を制御する。
【００１１】上記構成のうち、予熱時間選択手段１およ
び予熱時間設定タイマ２の動作は、概ねＣＰＵによって
行われる。電源投入時、測位装置より入力された位置情
報と年月日を含む時間情報とによりその位置の概算温度
を算出し予熱時間の設定を内部のソフトウェアで実施す
る。本実施例の場合、その位置が夏季か冬季かを判別
し、季節の平均温度が１０℃以下の場合と１０℃以上の
場合とに判別し、二種類の予熱時間を設定している。図
２には、この動作の流れが示されている。
び予熱時間設定タイマ２の動作は、概ねＣＰＵによって
行われる。電源投入時、測位装置より入力された位置情
報と年月日を含む時間情報とによりその位置の概算温度
を算出し予熱時間の設定を内部のソフトウェアで実施す
る。本実施例の場合、その位置が夏季か冬季かを判別
し、季節の平均温度が１０℃以下の場合と１０℃以上の
場合とに判別し、二種類の予熱時間を設定している。図
２には、この動作の流れが示されている。
【００１２】電源投入時の動作開始（１００）の後、測
位装置より位置情報と年月日を含む時間情報を入力（１
０１）する。入力した位置情報の北緯・南緯の情報より
その位置が北半球か南半球かを判定（１０２）する。北
半球であれば入力した年月日を含む時間情報より夏季
（４月〜９月）か冬季（１０月〜３月）かを判定（１０
３）し、夏季（４月〜９月）と判定されればその位置の
緯度が４０度を越えているか判定（１０４）し、越えて
いなければ予熱時間に値Ａを設定（１０５）し、越えて
いれば予熱時間に値Ｂを設定（１０６）し、終了（１１
１）する。
位装置より位置情報と年月日を含む時間情報を入力（１
０１）する。入力した位置情報の北緯・南緯の情報より
その位置が北半球か南半球かを判定（１０２）する。北
半球であれば入力した年月日を含む時間情報より夏季
（４月〜９月）か冬季（１０月〜３月）かを判定（１０
３）し、夏季（４月〜９月）と判定されればその位置の
緯度が４０度を越えているか判定（１０４）し、越えて
いなければ予熱時間に値Ａを設定（１０５）し、越えて
いれば予熱時間に値Ｂを設定（１０６）し、終了（１１
１）する。
【００１３】判定（１０３）で冬季（１０月〜３月）と
判定されれば、その位置の緯度が２５度を越えているか
判定（１０７）し、越えていなければ予熱時間に値Ａを
設定（１０５）し、越えていれば予熱時間に値Ｂを設定
（１０６）し、終了（１１１）する。
判定されれば、その位置の緯度が２５度を越えているか
判定（１０７）し、越えていなければ予熱時間に値Ａを
設定（１０５）し、越えていれば予熱時間に値Ｂを設定
（１０６）し、終了（１１１）する。
【００１４】また、判定（１０２）で南半球と判定され
れば同様に夏季（１０月〜３月）か冬季（４月〜９月）
かを判定（１０８）し、夏季（１０〜３月）と判定され
ればその位置の緯度が４０度を越えているか判定（１０
９）し、越えていなければ値Ａを予熱時間に設定（１０
５）し、越えていれば予熱時間に値Ｂを設定（１０６）
し、終了（１１１）する。
れば同様に夏季（１０月〜３月）か冬季（４月〜９月）
かを判定（１０８）し、夏季（１０〜３月）と判定され
ればその位置の緯度が４０度を越えているか判定（１０
９）し、越えていなければ値Ａを予熱時間に設定（１０
５）し、越えていれば予熱時間に値Ｂを設定（１０６）
し、終了（１１１）する。
【００１５】判定（１０８）で冬季（４月〜９月）と判
定されれば、その位置の緯度が２５度を越えているか判
定（１１０）し、越えていなければ予熱時間に値Ａを設
定（１０５）し、越えていれば予熱時間に値Ｂを設定
（１０６）し、終了（１１１）する。ここで値Ａは値Ｂ
よりも小さい値である。
定されれば、その位置の緯度が２５度を越えているか判
定（１１０）し、越えていなければ予熱時間に値Ａを設
定（１０５）し、越えていれば予熱時間に値Ｂを設定
（１０６）し、終了（１１１）する。ここで値Ａは値Ｂ
よりも小さい値である。
【００１６】この後、内部のソフトウェアタイマを逐
次、増または減させ設定した予熱時間に達した時点で予
熱動作完了とみなし送信可能とする。本実施例は、位置
情報と年月日を含む時間情報を測位装置より得ている
が、年月日を含む時間情報はレーダ装置に内蔵しても良
い。また、測位装置をレーダ装置に内蔵しても良い。
次、増または減させ設定した予熱時間に達した時点で予
熱動作完了とみなし送信可能とする。本実施例は、位置
情報と年月日を含む時間情報を測位装置より得ている
が、年月日を含む時間情報はレーダ装置に内蔵しても良
い。また、測位装置をレーダ装置に内蔵しても良い。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレーダ装
置はその位置と時によって推定される温度に適合した予
熱時間が自動的に設定されるので、従来のように予熱の
ために無駄な待ち時間を生ずることが少なくなるという
利点があり、特に緊急にレーダ装置を使用したいときに
は効果を発揮する。
置はその位置と時によって推定される温度に適合した予
熱時間が自動的に設定されるので、従来のように予熱の
ために無駄な待ち時間を生ずることが少なくなるという
利点があり、特に緊急にレーダ装置を使用したいときに
は効果を発揮する。
【図１】本発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図２】本発明の実施例における動作のフローチャート
である。
である。
１ 予熱時間選択手段 ２ 予熱時間設定タイマ ３ マグネトロン陽極電圧印加ロック回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01S 7/00 - 7/64 H03B 9/10
Claims (1)
- 【請求項１】 測位装置からの緯度経度情報と、その時
点の年月情報を受けて、予め設定されている時間長の異
なる複数のマグネトロン予熱時間の中から、前記緯度経
度で表される位置と前記時点とに適合したマグネトロン
予熱時間を選択するよう定められたルールに従って選択
する予熱時間選択手段と； 選択された予熱時間を設定
する予熱時間設定手段と； を具備することを特徴とす
るレーダ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15288093A JP3199909B2 (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | レーダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15288093A JP3199909B2 (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | レーダ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06342059A JPH06342059A (ja) | 1994-12-13 |
| JP3199909B2 true JP3199909B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=15550145
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15288093A Expired - Fee Related JP3199909B2 (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | レーダ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3199909B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8664860B2 (en) | 2010-03-12 | 2014-03-04 | Furuno Electric Company, Limited | Cathode heating device of magnetron, microwave generating device and method of preheating cathode of magnetron |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5963573B2 (ja) * | 2012-06-29 | 2016-08-03 | 古野電気株式会社 | レーダ装置 |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP15288093A patent/JP3199909B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8664860B2 (en) | 2010-03-12 | 2014-03-04 | Furuno Electric Company, Limited | Cathode heating device of magnetron, microwave generating device and method of preheating cathode of magnetron |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06342059A (ja) | 1994-12-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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