JP3199476U - 原子力施設の放射線管理区域における保護衣等の収容器材 - Google Patents

原子力施設の放射線管理区域における保護衣等の収容器材 Download PDF

Info

Publication number
JP3199476U
JP3199476U JP2015002698U JP2015002698U JP3199476U JP 3199476 U JP3199476 U JP 3199476U JP 2015002698 U JP2015002698 U JP 2015002698U JP 2015002698 U JP2015002698 U JP 2015002698U JP 3199476 U JP3199476 U JP 3199476U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
protective clothing
worn
item
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015002698U
Other languages
English (en)
Inventor
統男 瀬倉
統男 瀬倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekura Corp
Original Assignee
Sekura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekura Corp filed Critical Sekura Corp
Priority to JP2015002698U priority Critical patent/JP3199476U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3199476U publication Critical patent/JP3199476U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

【課題】放射線管理区域での洗濯で生じる放射能汚染水を略ゼロにできる保護衣等の取扱において有用な防護服等の収容器材を提供する。【解決手段】放射線管理区域に入域する複数人が着用する保護衣等を収めて保護衣等の着替え場所に配置される準備容器たる収容器材11であって、収容器材は、少なくとも難燃性材料により箱状容器、筒状容器、袋状容器又は包みシート材の少なくともいずれかで形成し、器材の一部に開梱用のミシン目12、14を入れたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、原子力発電所を始めとする原子力施設において着用前、又は着用後の保護衣等を収容しておく箱状や袋状の容器或は風呂敷状の包みシート等の収容器材に関する。
近時、汚染水発生の原因である、放射能汚染を防護するために着用した保護衣や保護具等(以下、単に保護衣等ということもある)を洗浄・再使用することを基本的に止めてしまい、洗濯設備の廃止および洗濯用員の削減と洗浄により生じる放射能汚染廃液(汚染排水)を発生させない保護衣等の取扱い手法の開発が必要であると認識されるに至った。しかし、洗濯・再使用を行わない防護衣等の取扱いについては当業界においても検討されたことはない。
そこで、洗濯せずに使い捨てするとなれば使い捨てされる保護衣等は相当大量の数量となるため、これを着替え場所で着用しやすいようにその着替え場所に準備し、用済み後には脱いだ保護衣等を処分しやすいように回収できる収容器材があれば有用であると考えられる。
因みに、代表的な原子力施設である原子力発電所において着用される保護衣等は、現時点では次のように取り扱われている。
すなわち原子力発電所では、放射線管理区域内を放射線レベルや汚染密度などに依りA〜Dの4つの管理区域に分け、最終的に汚染を構外に出さない(拡散させない)という基本スタンスの下で、各管理区域への出入りにおける防護衣等の着用や着替えなどが管理されている。
例えば、A区域は、上記4つの管理区域への入口ゾーンであるため、通常作業服やスーツ等で入退域でき、防護衣等の着替えは行われていない。
このA区域から次のB区域に入域するには、一例として次の保護衣等を着用する。すなわち、着用すべき保護衣等は、基本装備として、(イ)青靴下、(ロ)上下下着、(ハ)手袋、(ニ)青つなぎ服、(ホ)青帽子、(ヘ)青短靴の6品目があり、作業内容等によっては追加保護衣等として、(ト)不織布製つなぎ服、(チ)EVAスーツ(上,下の雨衣)、(リ)ゴム手袋、(ヌ)マスク(マスクには半面マスク、全面マスク等複数種類ある)の4品目を着用する場合がある。
B区域に入域するため着用した上記(イ)〜(ヘ)の保護衣等、及び、(ト)〜(ヌ)の追加保護衣等は、作業等が終了してB区域を退域するとき、すべてを脱いで着替えるようになっている。
現状、脱がれた上記(イ)〜(ヘ)、及び、(ト)〜(ヌ)の保護衣等の後処理は、前記(イ)〜(ヘ)の保護衣等は当該原子力施設内に設置された洗濯工場(ランドリー)において、毎回、業務用の大型洗濯機で洗濯(ただし、(ヘ)の靴は毎回洗濯ではないが、年に少なくとも1回は洗濯機で洗濯。)をしている。なお、前記(ト)〜(ヌ)の追加保護衣等のうち、(ト)不織布製つなぎ服〜(リ)ゴム手袋は使い捨てである。ただし(ヌ)マスクは、フィルターのみ毎回使い捨てとし、マスク本体は洗濯している。
次に、B区域から次のC区域へ、或は、C区域からD区域に入域する場合には、上記(ニ)青つなぎ服の上から(ル)赤つなぎ服(黄つなぎ服もある)又は、上記(ト)不織布製つなぎ服を重ねて着用、(リ)ゴム手袋は前記(リ)と同様のゴム手袋を重ねて着用、(イ)青靴下の上から(ヲ)赤靴下(黄靴下もある)を重ねて覆き、(ヘ)青短靴に代えて(ワ)赤半長靴(黄半長靴もある)を覆いている。
上記C,D区域から退域するとき脱いだ(ル)赤つなぎ服(又は黄つなぎ服)は毎回洗濯機で洗い、(ワ)赤半長靴(黄半長靴)は、汚染レベルに応じて洗濯をしている。重ね着用した前記赤、黄靴下とゴム手袋は使い捨てである。
上記例のように、各管理区域に入るため着用する保護衣等は、その半分以上が毎回業務用の大型洗濯機によって洗濯をしているため、この洗濯のために必要な設備と人的資源(労働力)は、都市型の大規模洗濯工場(ランドリー)に比べてもはるかに大きく、その設備コスト,設備メンテナンスコスト,人件費などのトータルコストはきわめて高額なものとなっている。
また、原子力発電所での保護衣等の洗濯は、通常のランドリーと異なって、洗濯用水に高価な純水や源水により精製した濾過水(精製水)を使用し、しかも洗濯した後の水は放射能汚染水であるため汚染を除去(浄化)するための浄化装置を必須とする。このため放射能汚染水の浄化作業の煩しさのみならず、浄化設備の設置コストやメンテナンスコストがかかるという難点がある。
参考までに、原子力発電所において管理区域に入域する用員の人数がいかに多いか、及び、これによっていかに大量の洗濯物が発生するかについて以下に述べる。
すなわち、一例としてPWRとBWRの原子炉が運転中の放射能管理区域への立ち入り者数は、両方の原子炉に関して500人回/日であるから、年間約10万人回(原子炉の定期検査がある場合には、前記人数の少なくとも2倍の約20万人回)にも及ぶ。例えば、通常時は、1日当たり500人回の用員が通常作業等のために入域するとすれば、作業日が200日/年で換算すると10万人回になり、定期検査では1日当り3000人回の用員がその定期検査のために入域すれば延べ検査期間が100日/年であると、延べ入域人回の数は30万人回になるから、保護衣等の洗濯に要するトータル費用が莫大なものになることは容易に類推できる。
因みに、50人回/日の用員がD区域まで入域して、作業を行い退域すると仮定すると、段落0003、0004の記載に従えば着用して脱がなければならない保護衣等は12品目あり、このうち毎日洗濯するものは7品目あるから、毎日、50(人)×7(品目)=350品目の保護衣等の洗濯を不可欠とすることになる。
上記のような多数の用員の各管理区域への入域に対して予め配備し、かつ、保護衣等の不足が生じないように保有しておく保護衣等の数量は、経験的に入域者数の略5倍の数量といわれている。この5倍の数量は、入域者数に対する配備分、着用後の使捨て分、洗濯に回る分、これらの翌日分、予備分を考慮することにより決まる。
従来の保護衣等の配備と回収の取扱では、毎回使い捨てされるものと毎回洗濯されるものに分かれているため、取扱いを一元化できないという問題も含んでいる。
しかし乍ら、各管理区域で着用される保護衣等の準備形態や、着用して脱がれた保護衣等の洗濯を全面的に無くすことを検討した先行技術は、使用済み保護衣等の取扱いに関する下記の先行技術文献の中においても見当らない。
特開平9−253400号公報 特開2001−91693号公報 特開2004−16950号公報
そこで本考案では、放射線管理区域ごとに着用される保護衣等の洗濯を全廃し、該保護衣等は原則すべて使い捨てスタイルで運用するとき、着替え場所(更衣場所ともいう)で保護衣等を着用しやすいように準備できると共に、脱いだ後の保護衣等を焼却減容処理しやすいように回収できる、例えば箱状、袋状、或は包みシート状等の収容器材を提供することを、その課題とする。
上記課題を解決することを目的としてなされた本考案収容器材の構成は、放射線管理区域において一人が着用すべき保護衣等の複数人分を収容できる難燃性材料又は不燃性材料により箱状、筒状、袋状、包みシート状のいずれかに形成された収容器材であって、該器材の一部に開梱用のミシン目を入れたことを特徴とする。
前記収容器材には、保護衣等の複数人分を、品目ごとに又は適宜品目をまとめた保護衣等のセットとして収容する。ここで、前記収容器材が箱状や筒状の容器では前記保護衣等を開いている蓋部から収容してその蓋部を封止し、収容した保護衣等の取出しはミシン目を切って開梱する。また、収容器材が袋状や風呂敷様の包みシート状であるときは前記保護衣等を入れた袋やシートを結束したり畳んで封止し、収容した保護衣等の取出しはミシン目を切って開梱する。本考案収容器材は上記の使用態様で保護衣等の着用場所や着替え場所に着用すべき保護衣等の準備容器としてセットされる。
一方、着用した前記保護衣等を脱ぐ場所には、各人が脱いだ前記保護衣等を投入できる回収容器として、上記収容器材と同じ未使用容器の開蓋したもの、又はミシン目を切って開梱した使用済みの前記容器、或は未使用の包みシートを広げるか又は使用してミシン目で開かれた包みシートを設置しておく。これにより脱衣場所、着替え場所に置かれる前記収容器材は脱がれた保護衣等の回収容器としてセットされる。
以上のように、入域前は各人が前記準備容器から保護衣等を取出して着用し、使用後は脱いだ保護衣等を前記回収容器に投入し、前記回収容器内の保護衣等を洗濯することなく放射性廃棄物として焼却減容処理をする。
本考案では、上記回収容器となる収容器材は、保護衣等の品目ごとに設置し、脱いだ保護衣等を品目ごとの収容器材で回収することができるから、各品目ごとの取扱いが楽になる。
なお、脱いだ保護衣等の中で、例えば使い捨てしない靴や全面マスクは専用回収容器に投入させて非洗濯の清浄ルートに回す。
各人が着用すべき保護衣等をその品目ごとに、又は、適宜品目をまとめたセットで複数人分を収容する前記収容器材としては、難燃材又は不燃材で形成した容積が少なくとも約10リッター以上、好ましくは20リッター程度の箱状又は筒状であって、少なくとも一つの側壁、又は、左右側壁の一部と該部に連続した天壁の一部に、切開き可能なミシン目を線状に形成した容器であり、この容器の複数個に、各人の保護衣等を品目ごとに又はセットで収容して着衣場所に配置し、各容器の前記ミシン目から切開いて開口部を形成し、各容器内の保護衣等を取出して着用する。
なお、前記容器におけるミシン目は、左右の側壁と天壁に跨がる略冂状(逆凹状)に形成することができる。このミシン目を切って開口すると、内部の品物を取出し易い。
保護衣等を着用する場所において入域する複数人が着用すべき全ての保護衣等を、各品目ごとに又はセットにして入れた不燃性の収容器材を準備容器を並べて置く一方、着用した前記保護衣等を脱衣する場所には、各人が脱いだ前記保護衣等を品目ごと又はランダムに投入する不燃性の収容器材を回収容器として設置しておくことにより、入域前は各人が着衣する品目のセット順番に並べた容器から保護衣等を取出して着用し、使用後に脱いだ保護衣等は脱いだ順番に並べた品目ごとの回収容器か又はランダム投入用の回収容器に投入し、回収容器内の保護衣等は使い捨てであるから放射性廃棄物として処分することができる。
本考案収容器材を用いれば射線管理区域で使用する保護衣等を上述のように取扱うことができるから、着用前の保護衣等の各品目又はそのセットを着用し易いように合理的かつ整然と行うことができる。また使用後の前記保護衣等は脱いだ品目ごとに又はランダムに回収容器に投入させ、これらを全量回収して放射性廃棄物として焼却処理して減容し処分することができるから、放射線廃棄物の発生をより少なくすることができ、特に、洗濯等の洗濯設備やこの設備での洗濯により生じる放射能汚染水の処理設備が不用になる。
放射線管理区域の着替え場所で使用する本考案収容器材の一例の斜視図。 本考案収容器材の第一例の斜視図。 本考案収容器材の第二例の斜視図。 本考案収容器材の第三例の斜視図・
原子力発電所の管理区域の中は、放射線レベル(線量,濃度,密度)によって4つに分類されたA区域〜D区域までの管理区域があって、図示しないが、各区域の境界(出入口)には、保護服等を着脱するための着替え場所に更衣室や更衣スペースが設けられている。なお、A区域の出入口は、管理区域への出入口であるから保護衣等の着脱スペースは設けられていない。また、A区域の外側の構内は、周辺監視区域として管理される。
上記A区域の内部に設定された各区域B〜Dにおける夫々の着替え場所には、夫々に各区域に入るために着用する保護衣等が後に説明する本考案容器を用いて整然と配置されており、例えばA区域からB区域に入域する者はすべて、配置されている各人用の保護衣等を着用してからでないとB区域に入域できない。
A区域からB区域に入域するとき着用する防護衣等の基本装備の品目は、青靴下,長袖長ズボンの下着,青つなぎ服,手袋,青帽子,青短靴であり、作業内容により追加装備する用品として、不織布つなぎ服,EVAスーツ(上下雨衣),ゴム手袋,マスク(半面マスク、全面マスク等)がある。上記品目のうち、靴,雨衣,マスクを除いてすべて不織布製のものを用いる。洗濯再使用はしないからである。B区域の入口の着替え場所には、上記保護衣等がセットで又は品目ごとに図1,2に例示した本考案収容器材に収容されて整然と配列されている。
B区域からC区域(カッコ内はC区域からD区域への入域)に入域する場合、前記青つなぎ服を脱ぎ黄つなぎ服(青つなぎ服の上から赤つなぎ服)を重ねて着用し、ゴム手袋も重ねて着用し、青靴下の上から黄靴下(青靴下の上から赤靴下)を重ねて着用し、青短靴を黄半長靴(青短靴を赤半長靴)に覆き替える。
上記の着衣または着替えを行う各着替え場所には、新たに着用する保護衣等を本考案収容器材による準備容器に品目ごと又はセットにして収容して配備した着衣スペースと、着替えのため脱いだ保護衣等を品目ごとまたはランダムに投入さる収容器材が回収容器として設置された回収スペースとが隣接して形成されている。
着衣スペースには、一例として図1に示した容積が20リットル前後の立方体状の不燃材又は難燃材製の収容器材である箱状の準備容器11の複数個が、内部に一例として20人分の保護衣等の各品目(B区域の更衣場所での着用品目は青靴下,下着上下,手袋,青つなぎ服,青帽子)を、各品目ごとか、又は、セットにして、ここでは20人分を収容した形で、一例として7箱(下着上下と青つなぎ服は、夫々2箱)が配置されている。各準備容器11の中に収容する各品目又は、セットの数量、及び、各品目又は、セットを収容した準備容器の配置個数は、上記は一例であって、これに限られるものではない。
図1に示した準備容器11は、略立方体状の不燃材製又は難燃材製の箱状体である。箱状であるから、天壁11a、底壁11b、左右の側壁11c,11d、前後壁11e,11fを有する。
本考案では、収容した保護衣等の各品目又は、セットを取出すための開口部を形成するため、前記容器11の左右の側壁11c,11dと天壁11aに、図に例示した大略冂状(又は逆凹状)のミシン目12を形成し、このミシン目12に沿って準備容器11の各壁11c,11a,11dを切開くことにより、当該容器11の前面に開口部13を形成し、この開口部13から保護衣等の収容されている品目を各人が取出して着用する。本考案において、上記ミシン目12は、準備容器11の前後に関し後壁11eの側に、切込み線となるミシン目14として形成してもよい。前記ミシン目12、14を設けると開口部13の形成に前後の方向性がなくなり便宜である。
本考案では、開口部13を、前記準備容器11の側壁11c,11d、又は/及び、前後壁11e,11fに、正面視略□状に形成することもある。準備容器11の材料である不燃材としてはアルミニウム板等の軽量金属板などを使用でき、難燃材としては難燃性合板、難燃性プラスチック板などを用いることができる。また、段ボール板等の可燃板材を難燃処理した板材を用いて前記容器11を形成できる。
本考案では、前記容器11に代えて図2の袋状容器110、図3の風呂敷様の柔軟な包みシート材120、図4の筒状容器130を単独で又は適宜組合わせて用いることができる。
図2において、111は、袋本体110aの開口部110bを絞り込んだ開口部の開閉用紐、112は前記袋本体110aの側面に形成した逆凹状のミシン目である。図3は、風呂敷のような四角形の包みシート材120によって防護衣等を梱包した状態の斜視図で、121はシート材120の包み込みシール部、122は当該シート材の120の上面から前面にかけて正面視略逆凹状に形成したミシン目である。図4は難燃性のシート材で形成した筒状容器130で、筒状本体130aを長めに形成して上部をシール部131で閉じ、上部に周回して設けたミシン目132でカットすることにより開梱するようになっている。前記の周回ミシン目130は、図2、図3の容器110,120に適用することができる。なお、図2、図3のミシン目112,122は略凹状は横向き凹状等に形成してもよい。
上記のような複数人分の保護衣等の各品目又は適宜品目のセットを準備容器11の単位で各区域の境界部に設置された更衣場所に配備することにより、多数の用員が着用する複数の保護衣等の準備や配置ができ、また、回収容器を配置しておくことにより、脱いだ後の各品目の回収を各管理区域の更衣場所において合理的かつ省力的に行うことが可能になる。
B区域からC区域又はD区域に入域するとき、各更衣場所の着衣スペースで着用された保護衣等の各品目は、入った各管理区域を退域するとき、前記の各更衣場所の回収スペースにおいて各品目ごとに脱ぎ、各回収スペースに配備された各品目ごとの回収容器又は各品目をランダムに纏めて回収容器(図示せず)に投入する。この回収容器も、箱状容器に代えて袋状容器や包みシート状材を用いることができるが、脱いだ保護衣等を収容した回収容器ごと焼却処理するように扱えば減容処理の取扱いが楽になる。この場合には回収容器は可燃性材料で形成する。
脱いだ保護衣等の各品目の回収形態としては、例えば、EVAの雨衣、ゴム手袋、靴、全面マスクを除いて、不織布製の品目は、各品目を分別することなく同じ回収容器にランダムに投入して回収することができる。これらは一緒に焼脚して減容処理を行うからである。その意味で記雨衣とゴム手袋も焼却する場合には前記回収容器に投入することがある。なお、靴と全面マスクは使い捨て焼却はしないから別の扱いをする。
上記のように回収容器に投入される各放射線管理地域で着用されていた保護衣等は、すべて不織布製であるゆえに固体状の低レベル放射性廃棄物として焼却減容処理をして処分することができる。
すなわち脱がれた保護衣等は、原則としてすべて洗濯することなく低レベル放射性廃棄物としての取扱いに必要な処理をするから、従来は防護衣等の品目の中で洗濯、洗浄するために不可欠であった設備や人員を全面的に削減することができ、また、洗濯により生じていた放射能汚染水も生じない。なお、上記品目とは別扱いをする靴や全面マスクは、必要な部位を非洗濯手法で清浄にして再使用し、許容使用期間や設定使用回数に到達すると固形状の低レベル放射性廃棄物として処理をするから、ここでも洗濯、洗浄による放射能汚染排水が生じない。
本考案は以上の通りであって、区分された放射線管理区域で着用された防護服等を洗濯して再使用しないようにした場合において、着用する防護服等を着用しやすいように着用場所に準備でき、また着用後の防護服等は回収容器に纏めて回収して処理することができるから、洗濯設備と放射能汚染した洗濯排水の除染設備とを排除した原子力発電所の管理区域での防護服等の取扱いを合理化できる。
11 不燃材又は難燃材製の準備容器
12,14 切込み線となるミシン目
13 開口部
110 袋状容器
120 包みシート材
130 筒状容器
112,122,132 ミシン目

Claims (7)

  1. 保護衣等の着替え場所に配置する、放射線管理区域に入域する複数人に対し各人が着用すべき保護衣等の各品目又は前記品目の適宜セットを収める準備容器たる収容器材であると共に、着用した前記保護衣等の着替え場所に配置する、各人が脱ぐ前記保護衣等を投入できる回収容器たる収容器材であって、入域前は各人が前記準備容器から保護衣等を着用のために前記品目ごと又はセットを取出し、使用後は脱いだ保護衣等を前記回収容器に投入し、回収容器内の保護衣等はその容器ごとに、又は前記回収容器から取り出した保護衣等を、放射性廃棄物として焼却減容処理をして処分できるようにしたことを特徴とする原子力施設の放射線管理区域における防護服等の収容器材。
  2. 収容器材は、少なくとも難燃性材料で箱状容器、筒状容器、袋状容器又は包みシート材の少なくともいずれかで形成し、当該容器の一部に開梱用のミシン目を入れた請求項1に記載の収容器材。
  3. 準備容器としての収容器材は、防護衣等を、その品目ごとに、又は前記品目の適宜組合せのセットで収容し、着替え場所に設置する請求項2に記載の収容器材。
  4. 回収容器としての収容器材は、一つの容器に防護衣等の複数品目をランダムに投入できるように着替え場所に設置する請求項2に記載の収容器材。
  5. 回収容器となる収容器材は、使用済みの請求項3の収容器材を用いた請求項4の収容器材。
  6. 収容器材は、容積約10〜20リッターの不燃材又は難燃材で形成し、少なくとも側壁の一部に、又は、該側壁の一部と該一部に連続した天壁の一部に、切開き可能なミシン目を開梱用に形成した請求項1〜5のいずれかに記載の収容器材。
  7. ミシン目は、容器の胴部を周回する形態で設けた請求項に形成した請求項1〜5のいずれかに記載の収容器材。
JP2015002698U 2015-05-29 2015-05-29 原子力施設の放射線管理区域における保護衣等の収容器材 Active JP3199476U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015002698U JP3199476U (ja) 2015-05-29 2015-05-29 原子力施設の放射線管理区域における保護衣等の収容器材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015002698U JP3199476U (ja) 2015-05-29 2015-05-29 原子力施設の放射線管理区域における保護衣等の収容器材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3199476U true JP3199476U (ja) 2015-08-27

Family

ID=54188094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015002698U Active JP3199476U (ja) 2015-05-29 2015-05-29 原子力施設の放射線管理区域における保護衣等の収容器材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3199476U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5021206B2 (ja) 放射性汚染物質を洗濯可能製品から取り除く方法
GB2228313A (en) Portable isolation enclosure
US5652966A (en) Reinforced full body suit
GB2195898A (en) Bag for respirator filter unit
JP2006512512A5 (ja)
US5453314A (en) Single use disposable protective wearing apparel
US20050050608A1 (en) Water-soluble articles and methods of making and using the same
JP3199476U (ja) 原子力施設の放射線管理区域における保護衣等の収容器材
JP2015230207A (ja) 移動式出入管理システム
JP6689012B2 (ja) 原子力施設の放射線管理区域における洗濯による放射能汚染水の発生を抑止する保護衣等の取扱方法
JP2008303540A (ja) 煙突解体方法及び集塵ハット並びに煙突ブロック片処理ヤード
US20050076423A1 (en) Human waste management suit
CN217711931U (zh) 一种更衣室布置结构
CN208114971U (zh) 一种自动装沙的消防设施放置箱
Greg Safe handling and use of carbon nanotubes
US5513407A (en) Reinforced full body suit
WO2018226321A1 (en) Protective garment for nuclear and toxic environments
JP2002221592A (ja) 除染設備
CN211781642U (zh) 一种便携式空气杀菌装置
Akkersdijk et al. Effect of respiratory protective equipment on exposure to asbestos fibres during removal of asbestos insulation
JP2009056727A (ja) 防護用のシート材料
JP3096452U (ja) 分別作業用被服
Myers Thallium safety
CN215825353U (zh) 防喷溅手套箱
Johnson Disassembly of a High Level Plutonium Glove Box System

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3199476

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250