JP3199219B2 - 脱水乾燥装置 - Google Patents

脱水乾燥装置

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JP3199219B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマト、じうたん、織
物、衣類、不織布、合成樹脂フルム、ガラス、厚紙、
印刷物等のシート状物またはホース等の乾燥に使用する
高速流体によつて極めて効率的、省エネルギー的に脱水
乾燥し得る脱水乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マツト、じゆうたん、シート、衣類等の
乾燥には自然乾燥、通風による乾燥、加熱乾燥、高周波
加熱乾燥、遠心式脱水乾燥、加圧式脱水乾燥、回転ドラ
ムによる加熱乾燥、減圧による真空乾燥等が行なわれて
おり、これ等の乾燥方法では多くの熱エネルギーを要し
乾燥に長時間を要する欠陥がある。特に家庭用足拭きマ
ツト、営業用靴拭きマツトあるいはじゆうたん等の平面
状マツトは補強用ゴムなどのシート表面に各種繊維を植
毛したり織物をゴムなどのシート表面に接着してあり、
マツトの厚さ方向に通気性が全くないため乾燥が極めて
困難であつた。
【0003】前述のような被乾燥物には自然乾燥、熱風
による乾燥は長時間を必要とし、回転ドラム式加熱乾燥
はドラムに被乾燥物を入れてこれを回転させながら熱風
を送り込み乾燥するもので、マツト繊維が擦れて損傷し
たり、マツト裏面のゴムシート基材にひびわれを生じさ
せ、また高温熱風を使用するので多くの熱エネルギーを
要し、かつマツトの繊維を熱劣化させ寿命を著しく縮め
ていた。
【0004】減圧による真空乾燥は真空容器内の蒸気圧
を低下させ被乾燥物が含有している湿分を蒸発させ気化
熱を奪いながら乾燥するため被乾燥物が冷却され、場合
によつては凍り付く現象が現われるため被乾燥物を加熱
しなければならず大きな熱エネルギーと眞空ポンプの動
力を必要としかつ乾燥時間が長いという欠陥があつた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は上記の諸欠
陥を除くため特願平6−126742、特願平6−22
2403において低温急速脱水乾燥装置を提案した。上
記特願平6−126742は空気の負圧流または負圧流
と高速ジエツト流との併用により濡れたマツトに付着し
ている水分を細分化し、微小な水滴として吸引除去して
被乾燥物を脱水乾燥するものであり、特願平6−222
403は吸出し口および/または吐出口の周縁部に流体
が両ノズルにじかに短絡流入するのを防止するため障壁
を設け、高速ジエツト流と高速負圧流とを濡れたマツト
の表面および繊維の根元まで作用させるとともに高速ジ
エツト流と高速負圧流との組合せにより繊維内の流速を
低下させない相乗効果を利用して低温で短時間に連続脱
水乾燥できる装置を要旨とするものである。
【0006】上記低温急速脱水乾燥装置はマツトの幅が
吸出しノズルおよび吐出ノズルの幅とほぼ等しいときに
は極めて効率よく脱水乾燥することができるが、マツト
の幅が両ノズル(吐出ノズル、吸出しノズル)の幅より
狭い場合マツトが両ノズルに接触していない部分即ちマ
ツトが両ノズル上面に載置されていない両ノズルの開放
部分(以下開放部分という)においてジエツト流と負圧
流とが自由に流出、流入することができる。従つて送風
機のP−Q曲線(Pは圧力[mmAq]、Qは流量[m
/hr.])に従い流量が増大する場合には吐出圧力
および吸込み圧力が著しく低下するためマツトの乾燥に
必要な高速ジエツト流および高速負圧流を確保すること
が不可能となりマツト乾燥時間が非常に長くなる欠陥が
あつた。本発明は上記欠陥を除去し吐出ノズルおよび吸
出しノズルの幅よりも狭いマツトを脱水乾燥する場合、
マツトのサイズに関係なく効率よく脱水乾燥できる押圧
搬送装置を備えた低温急速脱水乾燥装置を提供しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は濡れた被乾燥物
例えばマツト、カーペツト等特に通気性のないゴムシー
ト等で裏打ちした各種サイズのマツトの乾燥において吸
出しノズルおよび吐出ノズルを使用し被乾燥物であるマ
ツトを搬送コンベアと押圧搬送用クツシヨン性コンベア
とで押圧挟持し、またマツトの存在しない開放部分をク
ツシヨン性コンベアのクツシヨン性を利用してこれを加
圧することにより自動的に閉塞した状態で搬送しながら
マツトの繊維間隙、繊維自身に付着した水分および繊維
植毛ゴムシート面に付着した水分を高速ジエツト流と高
速負圧流との組合せによつて繊維内の乾燥空気の流動を
低下させない相乗効果により微細な水滴として吸出ノズ
ルから吸引し蒸発による水分の気化熱を奪うことなく排
出して連続的に低温急速脱水乾燥を行なうものである。
一方植毛繊維のないマツト裏面に付着した水分を吐出ノ
ズルのジエツト流を利用して吹き払い次に加熱されたク
ツシヨン性コンベアと濡れたマツト裏面とを接触させな
がらマツト裏面を乾燥すればなお被乾燥物の乾燥効果を
高めるものである。
【0008】
【実施例1】図1,図2により本発明の低温急速脱水乾
燥装置の一実施例の構成および乾燥原理を説明する。被
乾燥物である濡れたマツト1を搬送装置4の搬送用エン
ドレスコンベア8と押圧搬送装置3のクツシヨン性エン
ドレスベルト7とに挟入する前段に配置したジエツト流
吐出管14と、搬送用エンドレスコンベア8とクツシヨ
ン性エンドレスベルト7とによりマツト1を押圧搬送す
る押圧搬送装置3および搬送装置4と、搬送用エンドレ
スコンベア8とクツシヨン性エンドレスベルト7との間
でマツト1を押圧挟持移送する加圧機構5と、クツシヨ
ン性エンドレスベルト7の上面近傍に配置したヒータ9
と、クツシヨン性エンドレスベルト7の加圧部に対向し
た位置に搬送用エンドレスコンベア8を介して配置した
吸出しノズル20aと吐出ノズル20bを有するノズル
20から構成された低温急速脱水乾燥装置である。
【0009】図1に示す如く濡れたマツト1を搬送用エ
ンドレスコンベア8とクツシヨン性エンドレスベルト7
とに挟入する前に濡れたマツト1の裏面に付着した水分
を除去する加熱ジエツト流噴出用吐出ノズルを有する吐
出管14を設け、この吐出管14は送風機Fcの吐出口
と連結している。搬送装置4は図3に示す如くマツト1
を搬送する多数の線条体8a,8a....からなる搬
送用エンドレスコンベア8を図1に示す如く駆動プーリ
10c,従動プーリ10d,10e,10f,テンシヨ
ンプーリ10gに架設し、駆動モータMbにより矢印P
方向に駆動するものである。この場合駆動プーリ10
c,従動プーリ10d,10e,10f,テンシヨンプ
ーリ10gには多数の線条体8aのガイド溝を設ける。
搬送用エンドレスコンベア8の幅は1.8mとした。押
圧搬送装置3のクツシヨン性エンドレスベルト7はその
内面に強靭な駆動ベルト7aを接着した発泡ポリウレタ
ン(厚さ20〜40mm、幅1.8m)で構成する。こ
のクツシヨン性エンドレスベルト7を駆動モータMaに
より駆動プーリ10aおよび従動プーリ10bを用いて
回転させる。搬送装置4の線条エンドレスコンベア8と
押圧搬送装置3の発泡ポリウレタンエンドレスベルト7
の表面速度は同期させる。なお濡れたマツト1の裏面を
乾燥するためクツシヨン性エンドレスベルト7の表面を
加熱するヒータ9をクツシヨン性エンドレスベルト7の
上面近傍に配置する。加圧機構5は図4に示す如く1個
または数個のローラ5aを発泡ポリウレタンエンドレス
ベルト7の幅方向にそれぞれ平行に配置し軸受バー6で
ベアリングを介して回転可能に定着してある。加圧力の
調整はバネSを外装したボルト12とナツト11によつ
て行なう。図2は図1の要部拡大図、図5はノズル20
の平面図である。両図に示す如く搬送装置4の線条エン
ドレスコンベア8をノズル20の上面に接触摺動可能に
架設しノズル20は吸出しノズル20aの周縁部にフラ
ンジ20eを設け、吸出しノズル20aの両側には周縁
部にフランジ20f,20hを設けた吐出ノズル20b
を備え組合わされている。吸出しノズル20aを有する
吸出し管20cは送風機Faの吸込口と水滴分離装置B
を介して連結する。吐出ノズル20bを有する吐出管2
0dは送風機Fbの吐出口と連結している。送風機Fb
と該吐出管20dとの間にはヒータHを挿入する。
【0010】次に脱水乾燥の作用を説明すると、図1に
示す如く濡れたマツト(大きさ0.9m×0.9m、厚
さ10mm)1を繊維1aを下面にして搬送装置4の線
条エンドレスコンベア(幅1.8m)8に載置し、モー
タMb,Maを駆動することにより線条エンドレスコン
ベア8と発泡ボリウレタンエンドレスベルト7とを図中
矢印P方向に同期させ、50mm/sec.の速度で移
動させながら線条エンドレスコンベア8と発泡ポリウレ
タンエンドレスベルト7とに挟入する前段の位置で吐出
管14に送風機Fcを作動させ高圧空気流を送り、この
高圧空気流はヒータHを通り吐出管14より加熱ジエ
ツト流をマツト基材1b表面にマツト1の進行方向と逆
向きの角度を付けて噴出させマツト基材1b表面の水分
を吹き払って乾燥し、次いでマツト1を線条エンドレス
コンベア8と発泡ポリウレタンエンドレスベルト7との
間に挟入する。
【0011】挟入されたマツト1は内面より加圧機構5
で加圧された発泡ポリウレタンエンドレスベルト7と線
条エンドレスコンベア8とで押圧挟持しながら搬送さ
れ、ノズル20を線条エンドレスコンベア8を介してマ
ツト繊維1a表面に接触摺動させ、マツト1の繊維1a
を乾燥すると同時に発泡ポリウレタンエンドレスベルト
7の上面近傍に配置したヒータ9により発泡ポリウレタ
ンエンドレスベルト7の外面Tを加熱してマツト基材1
b表面上の残留水分を乾燥させる。マツト基材1b表面
の乾燥に用いるヒータ9は発泡ポリウレタンエンドレス
ベルト7の表面温度が50〜80℃程度になるようなヒ
ータであれば面状ヒータ、シーズヒータ、遠赤外線ヒー
タ等適宜選択してよい。
【0012】濡れたマツトの繊維1aを乾燥するとき、
ノズル20の幅に対してマツト1の幅は1/2であるの
で発泡ポリウレタンエンドレスベルト7のクツシヨン性
を用いてノズル20a,20bの開放部分を自動的に閉
塞しマツト1に作用するジエツト流および負圧流の流速
の低下を防止した。一般に送風機の流量圧力特性曲線は
図6に示す如く流量Qが増大すれば圧力Pは減少する特
性を有する。
【0013】なお発泡ポリウレタンエンドレスベルト7
の内面を加圧機構5のローラ5aで発泡ポリウレタンエ
ンドレスベルト7がノズル20の開放部を完全密閉する
ようにバネSを外装したボルト12とナツト11を用い
て加圧力を調整する。
【0014】線条エンドレスコンベア8と発泡ポリウレ
タンエンドレスベルト7とによりマト1を押圧挟持し
ながら図1,図2中矢印P方向に移動させると同時に送
風機Fa,Fbを作動させ、送風機Fbの吐出口よりノ
ズル20の吐出管20dに送風し吐出ノズル20bより
高速ジェット流Rを吐出すとともに送風機Faにより吸
出しノズル20aからの高速負圧流Qをマト1の繊維
1aに作用させる。この場合吸出しノズル20aおよび
吐出ノズル20bの周縁部にそれぞれフランジ20e,
20fを備えているのでジェット流が負圧流とじかに短
絡することを防止し、またジェット流は大気にじかに流
出することもなくマト1の繊維根元まで流入し、負圧
流領域に合流して吸出しノズルに吸い込まれる。この現
象を更に詳述すればマト1の繊維に付着した水分を高
速ジェット流と高速負圧流との相乗効果により高速負圧
流とともに微細な水滴となし吸出しノズルにより吸出し
排出する。実験によれば吸出し管20c内の負圧は−1
200mmAq,吐出管20d内の圧力は+1000m
mAqとした。ジェット流の温度は40℃とする。この
場合の濡れたマト(0.9mm×0.9mm,厚さ1
0mm.その内植毛の長さは7mm.濡れたマトの移
送速度は4cm/sec.,)の乾燥時間は22.5秒
間である。この場合の乾燥消費電力は0.25kwHで
あつた。次に濡れたマトの乾燥とはマトを水没させ
た後これを引上げた状態の水分量を95%除去した状態
をいう。また吐出圧力(+500mmAq)および吸込
み圧力(−500mmAq)を低下し乾燥温度を40℃
とすれば乾燥時間は数倍長くなる。
【0015】本実施例の変形例として本実施例の押圧搬
送装置3と搬送装置4を逆に配置して、濡れたマツト1
は繊維1aを上向きにして押圧搬送装置3のクツシヨン
性発泡ポリウレタンエンドレスベルト7上に載置し、ノ
ズル20を搬送装置4の線条エンドレスコンベアの内側
に配置した乾燥装置として使用してもよい。
【0016】
【実施例2】本実施例では実施例1の搬送装置4の線条
エンドレスコンベアの代わりに図7に示す如く網状エ
ンドレスコンベア18を使用した。網状エンドレスコン
ベア18は開口率の大きい例えば縦横それぞれ10mm
の目を有するものである。網状エンドレスコンベア18
の材質はステンレスワイヤ、強靭なポリエチレンその他
合成樹脂製穿孔ベルト等を使用できる。一方押圧搬送装
置3のクッション性エンドレスベルト7は独立気泡性で
吸水性のない発泡ゴムを用いた。加圧機構5は図8に示
す如く樋状体15を使用し、樋状体15の底面にはテフ
ロン(商品名)加工を施して上記発泡ゴムのエンドレス
ベルト7の駆動用ベルト7aとの摺動が円滑に行なえる
ようにした。なお本実施例のクッション性エンドレスベ
ルトに用いた発泡ゴムは天然ゴムあるいは合成ゴムを使
用しこの他ポリエチレンなどの軟質有機高分子またはこ
れらの発泡体を用い、その他空気を用いたクッション
中空体ベルト7bを用いる。クッション性中空体ベルト
7bは図9に示す如くゴム貼り布で構成し中空体の内部
は多数の補強帯7cで区分けされており、クッション
中空体ベルト7bをプーリ10a,10bに架設し駆動
プーリ10aを駆動することによりクッション性中空体
ベルト7bを回転させる。
【0017】
【実施例3】本実施例では図10,図11に示す如く実
施例1の押圧搬送装置3においてクツシヨン性エンドレ
スベルト7(図1参照)の代わりにクツシヨン性ローラ
30(以下ゴムローラ30という)を使用した。ゴムロ
ーラ30はシヤフト30aのプーリ10m,モータMa
のプーリ10nおよびベルトVを介して駆動モータMa
により駆動させる。ゴムローラ30の外周速度は線条エ
ンドレスコンベア8の線速度と同じとし濡れたマツト1
をゴムローラ30と線条エンドレスコンベア8を介して
ノズル20の表面とで押圧挟持しながら搬送乾燥する。
いっぽうゴムローラ30の加圧装置60はシヤフト30
aに嵌合するベアリング30bを保持するベアリングホ
ルダー31とこれを保持する可動枠32よりなりボルト
12a,12bを回動枠32の両端に摺動自在に取り付
ける。ローラ30を押圧するにはボルト12a,12b
を調整してパネS,Sによって押圧力を調整する。
該ゴムローラ30は加圧装置60のナツト12a,12
bによつて加圧バネSを圧縮することによりゴムローラ
30を加圧しゴムローラ30の弾力性により線条エンド
レスコンベア8を挟んでノズル20の開口部に押圧され
マツト1をノズル20に押圧するとともにマツト1の介
在している部分を除きノズル20の開放部の表面を一様
に閉塞する。したがつてマツト1の植毛部は両ノズル表
面と接触しジエツト流および負圧流がマツト1の植毛部
に完全に作用し脱水乾燥する。線条エンドレスコンベア
8に用いた多数の線条8aの直径は小さい(0.5〜
1.0mmφ)ためマツト1を載置した状態でノズル2
0とゴムローラ30との間を通過しジエツト流および負
圧流を阻害することなくマツト1を脱水乾燥することが
できる。なお吐出管14(図10参照)からのジエツト
流はマツト裏面の湿分および水滴を強力に吹き払いなが
ら乾燥するものである。図中Hはヒータである。ヒー
タ9は図10に示す如くゴムローラ30の外周に接近し
て取り付けているためゴムローラ30の表面を加熱しマ
ツト1の裏面と接触して乾燥する。空気を充填したロー
ラ34は図12の如くゴム貼り布よりなり補強帯35で
区分けされているためシヤフト33を中心として全長に
わたりほぼ円筒形を保持している。このローラ34は上
記のゴムローラ30と同様に使用する。
【0018】
【実施例4】本実施例では脱水乾燥部の搬送用コンベア
として線条コンベアを使用しない乾燥装置を図13,図
14により説明する。図13は後段搬送装置4Bにおい
て搬送ローラ10cを使用した場合を示し、図14は搬
送ベルト8bを使用した場合を示す。前段搬送装置4A
と後段搬送装置4Bの間に配置した数個の搬送用ローラ
16a,16a...とクツシヨン性エンドレスベルト
7とでマツト1を押圧挟持しながら搬送する押圧搬送装
置3と、該押圧搬送装置3のクツシヨン性エンドレスベ
ルト7の内面に配置した加圧機構5と、搬送用ローラ1
6a間に各別に配置した吐出ノズル40a,40bと、
吸出しノズル50とからなる低温急速脱水乾燥装置であ
る。この場合吐出ノズル40a,40b、吸出ノズル5
0の数は夫々適宜選択できる。
【0019】図14に示す如くマツトの繊維1aを下向
きにしてマツト基材1bの上表面の水分が吹き払われた
濡れたマツト1を搬送ベルト8aにより搬送し、マツト
1はクツシヨン性エンドレスベルト7で押圧しながら搬
送用ローラ16aを介して吐出ノズル40a,40b、
吸出しノズル50の上面に押圧移送する。吐出ノズル4
0a,40bよりジエツト流をマツト繊維1aに向けて
噴出させ、一方隣接した吸出しノズル50の吸込み負圧
流によりマツト繊維中の水分および繊維根元部分に付着
した水分等をジエツト流とともに水滴として強力に吸出
して脱水乾燥させ後段搬送装置4Bの搬送ベルト8bへ
移送する。
【0020】該搬送用ローラ16aと吐出ノズル40
a,40bのフランジ20fと吸出しノズル50のフラ
ンジ20eとをそれぞれ接近させておき押圧されたクツ
シヨン性エンドレスベルト7によりマツト1を上部から
押圧挟持しながら両ノズル開放部分(即ちマツトが載置
されていない両ノズルの開放部分、図15参照)を閉塞
し両ノズルからのジエツト流、吸込流の流出および流入
を防止するためマツトの載置部分即ち吐出流と吸込流と
が直接濡れた繊維に作用する部分の吐出圧力および吸込
負圧の低下を完全に防止し、またフランジ20e,20
fによりジエツト流がじかに負圧流に短絡しないため強
力な空気流が繊維部内を通過し湿気および水滴を吸出し
ながら脱水乾燥が連続して行なわれる。クツシヨン性エ
ンドレスベルトとして発泡ポリウレタンのエンドレスベ
ルトを用いたが該発泡ポリウレタンエンドレスベルト7
の周速度と前段、後段搬送装置の搬送ベルト8a,8
b,搬送ローラ10cと脱水乾燥部の搬送用ローラ16
a,16a...の周速度はすべて同速度としておく。
該搬送用ローラ16a,16a...はモータMcによ
り駆動させる。
【0021】
【実施例5】図16に示す如く本実施例はゴムなどの裏
打のない即ち厚さ方向に通気性のある被乾燥物である毛
布を乾燥するものである。乾燥装置のノズル20は吐出
ノズル20b1個と吸出しノズル20a1個を備えてお
り、その他は実施例1と同じ装置を用いた。濡れた毛布
1を線条エンドレスコンベア8に載置し、線条エンドレ
スコンベア8と独立気泡性で吸水性のない発泡ポリウレ
タンエンドレスベルト7とを図中矢印P方向に50mm
/sec.の速度で移動させ線条エンドレスコンベア8
と発泡ポリウレタンエンドレスベルト7とに濡れた毛布
1を挟入する。
【0022】挟入された毛布1は発泡ポリウレタンエン
ドレスベルト7の内面より加圧されているのでノズル2
0の全長にわたり毛布1を加圧するとともに毛布1の存
在しないノズル20の開放部領域をも閉塞し加圧挟持し
ながら矢印P方向に搬送され脱水乾燥を行なう。搬送中
の濡れた毛布1と両ノズル20a,20bは図示するよ
うに接触摺動させる。
【0023】吐出ノズル20bより高速ジエツト流Rを
濡れた毛布1の表面に強力に吹き付けるとともに隣接し
た吸出しノズル20aより高速負圧流Qを毛布1に作用
させると毛布内の水分はジエツト流と高速負圧流との相
乗作用により微細な水滴となり吸出しノズル20aによ
り大量に吸出され外気に放出される。この場合吸出しノ
ズル20aおよび吐出ノズル20bの周縁部にはフラン
ジを備えているのでジエツト流と負圧流とはじかに短絡
することがなく、またジエツト流および負圧流は大気に
じかに流出流入することもなく毛布を通り抜け発泡ポリ
ウレタンエンドレスベルト7のK面まで達し、その後図
中矢印の如く負圧流流域に合流して吸出しノズル20a
に吸込まれる。その間に毛布内に付着した水分は高速負
圧流に乗りながら微細な水滴となり吸出しノズル20a
により吸出し排出される。
【0024】実験によれば吐出圧力は700mmAq、
吸込負圧は−1000mmAqとし、毛布の搬送速度が
30mm/sec.で通過する間に毛布内の水分の付着
量のほぼ90%を吸出し脱水乾燥することができる。こ
の場合図16に示す如く吐出ノズル1個、吸出ノズル1
個の組合せである。尚吐出圧、吸込負圧を増大し両ノズ
ルの数を増せば更に乾燥速度を速くすることができる。
【0025】
【発明の効果】上記実施例ではマツト、毛布を被乾燥物
として説明したがこの他に幅広じゆうたん、衣類、織物
その他の布帛、不織布、ガラス繊維シート、合成繊維シ
ートその他長尺シート、人口芝生、ゴザ、畳表、紙、印
刷物、消防用ホース等の乾燥に利用できまたこれらの製
造工程中の乾燥に利用できるのは勿論のことである。
【0026】本発明においては吸出し口および/または
吐出口を備えたノズルの幅W(図11参照)より狭い各
種のマツトあるいは異型マツト等を乾燥する場合にも乾
燥むらなく均一にしかも低温で急速に連続的に脱水乾燥
を行なうことができる。即ち被乾燥物であるマツトの幅
がノズルの幅Wより狭い場合ノズルの開放部をクツシヨ
ン性コンベアの弾力性による変形によつて閉塞しながら
マツトを搬送する。従つて濡れたマツトの乾燥に寄与す
るジエツト流および負圧流の圧力は減少することなくマ
ツトに強力に作用し表面から繊維の根元まで奥深く乾燥
空気が高速で侵入し吸出し負圧流と合流し繊維表面、繊
維間隙、繊維根元に付着した水分をことごとく微細な水
滴となし吸出しノズルにより吸出して脱水乾燥するので
乾燥時間を大幅に短縮でき乾燥むらがなくかつ繊維を傷
めることなく被乾燥物の皺を伸ばし均一に低温脱水乾燥
が行なえる。
【0027】また本発明の低温急速脱水乾燥装置は水分
の気化熱の消費を大幅に低減し被乾燥物の温度低下を防
止できるので乾燥のための加熱エネルギーが大幅に節約
でき省エネルギー効果は大であり、しかも50℃以下の
低温度で乾燥することができ被乾燥物の素材の熱劣化を
防止し、従来の遠心力脱水方法あるいは回転ドラムを用
いた加熱方法に比べて被乾燥物同志の摩擦および乾燥容
器との摩擦などによる被乾燥物の損傷が皆無であり被乾
燥物の寿命を著しく延ばすことができる。さらに被乾燥
物に付着している塵埃特にダニ、シラミその他の害虫お
よびその卵なども水滴とともに高速負圧流に乗せて完全
に吸引除去されるので清掃かつ無菌化の効果も発揮でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す乾燥装置の断面図で
ある。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】線条を配設したエンドレスコンベアの平面図で
ある。
【図4】加圧機構の斜視図である。
【図5】ノズルの上面図である。
【図6】送風機の流量圧力特性曲線である。
【図7】網状エンドレスコンベアの平面図である。
【図8】本発明の第2実施例で使用した加圧機構の斜視
図である。
【図9】本発明の第2実施例で使用したクツシヨン性エ
ンドレスベルトの変形例を示す平面図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す乾燥装置の断面図
である。
【図11】図10の要部拡大図である。
【図12】本発明の第3実施例で便用したクツシヨン性
ローラの変形例を示す斜視図である。
【図13】本発明の第4実施例を示す乾燥装置の断面図
である。
【図14】図13の要部拡大図である。
【図15】マツトが載置されていない両ノズルの開放部
分を示す斜視図である。
【図16】被乾燥物が毛布の場合の乾燥装置の要部拡大
図である。
【符号の説明】
1 被乾燥物 1a マツトの繊維 5 加圧機構 5a ローラ 7 クツシヨン性エンドレスベルト 8 搬送円エンドレスコンベア 8a 線条体 9 ヒータ 14 加熱ジエツト流吐出管 20 ノズル P 被乾燥物の移動方向 Q 高速負圧流 R 高速ジエツト流

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気を吐出す吐出ノズルと前記吐出ノズル
    から出た空気を吸い込む吸出しノズルと、被乾燥物を搬
    送する搬送コンベアと、クッション性を有するコンベア
    を設け、前記クッション性を有するコンベアで吐出ノズ
    ルと前記吸出しノズルを塞ぐように構成したことを特徴
    とする脱水乾燥装置。
  2. 【請求項2】被乾燥物を押圧搬送するクッション性コン
    ベアがクッション性を有するエンドレスベルトで構成さ
    れている請求項1記載の脱水乾燥装置
  3. 【請求項3】被乾燥物を押圧搬送するクッション性コン
    ベアが1個以上の弾力性ローラを加圧自在に構成した
    求項1記載の脱水乾燥装置
  4. 【請求項4】被乾燥物を押圧搬送するクッション性エン
    ドレスベルトまたは弾力性ローラが軟質有機高分子たと
    えば天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン、シリコーンゴ
    ム、ポリエチレン、軟質ポリ塩化ビニールまたはそれら
    の発泡体で構成されている請求項2又は請求項3記載の
    脱水乾燥装置
  5. 【請求項5】被乾燥物を押圧搬送するクッション性コン
    ベアが空気を充填したベルト状クッション性中空体また
    はローラ状弾力性中空体である請求項2又は請求項3記
    載の脱水乾燥装置
  6. 【請求項6】クッション性コンベアをノズルの開口部へ
    押圧する加圧装置を設けた請求項2又は請求項3記載の
    脱水乾燥装置
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