JP3197962U - 電気弦楽器の出力増大器 - Google Patents

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【課題】簡単な構造で、汎用性に優れる電気弦楽器の出力増大器を提供する。【解決手段】電気弦楽器における永久磁石製の複数のポールピース17とピックアップコイル18とを有するピックアップ8の出力を増大させる出力増大器20は、非磁性体製の薄板状の基板21と、複数のポールピース17のうちの1又は複数のポールピース17に対応するような配列で基板21に装着された1又は複数の永久磁石片22であって、磁界の方向を基板21の板厚方向へ向け且つ極性を揃えた1又は複数の永久磁石片22とを備え、各永久磁石片22は基板21の表面と裏面から夫々突出する状態にして基板21の装着孔に装着され、1又は複数の永久磁石片22を1又は複数のポールピース17の裏面に磁力で夫々吸着させることで、ピックアップ8に装着可能に構成する。【選択図】図3

Description

本考案は、エレクトリックギター、エレクトリックベースギター、マンドリン、バンジョー等の電気弦楽器のピックアップ用の出力増大器に関する。
前記のような電気弦楽器においては、1又は複数のマグネットとピックアップコイルからなるピックアップにより、その弦振動を電気信号として取り出し、拡声装置により増幅して演奏する。そのため、ピックアップの出力レベルや周波数特性は非常に重要な要素である。
前記のような電気弦楽器では、経年使用により、その楽器としての音響特性は、より演奏に適したコンディションになる。しかし、マグネットとピックアップコイルからなるピックアップおいては、保管の状態などにより、経年変化と共にマグネットの磁力が弱まり、出力レベルが低下することがある。
ピックアップの出力レベルを増大させる方法として、ピックアップの取り付け構造部分を調整し、ピックアップとスチール弦との位置を近付ける方法があるが、弦とピックアップの位置が近すぎると演奏に支障をきたす。
また、マグネットの磁力が低下した電磁ピックップでは、出力レベルだけでなく、出力する信号の周波数特性も変化し、楽器としての音の表現が十分にできなくなる場合がある。その場合はピックアップを新しいものに交換することも考えられるが、経年使用されたような古い楽器では、その楽器が製造された時代の音を再現できなかったり、交換により楽器としての価値が下がったりするという問題があった。
さらに、スチール弦の支点に近い位置では弦の振幅が小さく、ピックップを取り付けた場合には、出力レベルが小さめで高音域の周波数の信号が相対的に強くなり、弦の中心付近では弦の振幅が大きく、ピックアップを取り付けた場合には、出力レベルが大きめで低音域の周波数の信号が相対的に強くなることを利用し、エレクトリックギター、エレクトリックベースなどでは、位置を変えてピックアップを複数取り付け、その出力を切り替えたり、混合したりすることによって出力特性を変化させ、拡声器から出る音に変化を付けて演奏するものがある。その場合、ピックアップの取り付け位置によって出力レベルが大きく違い、出力レベルの調整が難しい場合があるという問題があった。
特許文献1には、弦楽器用のピックアップのための信号修正装置が開示されている。
この信号修正装置は、磁界の方向をポールピースと平行方向に向けたシート状の永久磁石板を枠状の装着手段によりピックアップの表面部に装着するように構成してある。これは、永久磁石板によりピックアップの磁界を強化することで、ピックアップの出力性能を向上させている。
特開平7−72870号公報
前記特許文献1の電気弦楽器用のピックアップのための信号修正装置においては、シート状の永久磁石板が一体品であって、複数のポールピースに共通に適用されるものであるため、複数のスチール弦に対する磁界を一律に強化するようになっている。そのため、選択した1又は複数のスチール弦に対応する1又は複数のポールピースの磁界を選択的に強化することが難しい。
また、ピックアップのポールピースの極性が一定とは限らないため、シート状の永久磁石板の極性を異ならせた2種類の信号修正装置が必要であり、ユーザーは自分の電気弦楽器に適合する信号修正装置を2種類の中から選択することになるため、汎用性に欠ける。
また、この信号修正装置は、ピックアップの表面部に枠状の装着手段により装着されるため、枠状の装着手段が必要であること、ピックアップの外観の意匠が損なわれること、演奏時の操作性が低下する虞があること、等の問題もある。
本考案の目的は、電気弦楽器のピックアップの出力を増大させつつ、出力特性に変化を与えることができる出力増大器を提供することである。
請求項1の電気弦楽器の出力増大器は、電気弦楽器における永久磁石製の複数のポールピースとピックアップコイルとを有するピックアップの出力を増大させる出力増大器において、非磁性体製の薄板状の基板と、前記複数のポールピースのうちの1又は複数のポールピースに対応するような配列で前記基板に装着された1又は複数の永久磁石片であって、磁界の方向を前記基板の板厚方向へ向け且つ極性を揃えた1又は複数の永久磁石片とを備え、各永久磁石片は前記基板の表面と裏面から夫々突出する状態にして基板の装着孔に装着され、前記1又は複数の永久磁石片を1又は複数のポールピースの裏面に磁力で夫々吸着させることで、ピックアップに装着可能に構成したことを特徴としている。
請求項2の電気弦楽器の出力増大器は、電気弦楽器における磁性体製の複数のポールピースとこれらポールピースの裏面に接触状に装着されたバー状永久磁石とピックアップコイルとを有するピックアップの出力を増大させる出力増大器において、非磁性体製の薄板状の基板と、前記複数のポールピースのうちの1又は複数のポールピースに対応するような配列で前記基板に装着された1又は複数の永久磁石片であって、磁界の方向を前記基板の板厚方向へ向け且つ極性を揃えた1又は複数の永久磁石片とを備え、各永久磁石片は前記基板の表面と裏面から夫々突出する状態にして基板の装着孔に装着され、前記1又は複数の永久磁石片をバー状永久磁石の裏面に磁力で夫々吸着させることで、前記ピックアップに装着可能に構成したことを特徴としている。
請求項3の電気弦楽器の出力増大器は、請求項1の考案において、前記永久磁石片は直径8mm以下で厚さ5mm以下の円柱体に構成されたことを特徴としている。
請求項4の電気弦楽器の出力増大器は、請求項1〜3の何れか1項の考案において、複数の永久磁石片の配列ピッチは10mm〜11.5mmに設定されていることを特徴としている
請求項5の電気弦楽器の出力増大器は、請求項1〜4の何れか1項の考案において、前記永久磁石片は、フェライト磁石とアルニコ磁石とネオジウム磁石のうちの何れかの磁石で構成されていることを特徴としている。
請求項6の電気弦楽器の出力増大器は、請求項1〜3の何れか1項の考案において、前記電気弦楽器は、エレクトリックギター、エレクトリックベースギター、マンドリン、バンジョウの何れかであることを特徴としている。
本願の考案は、課題解決手段の欄に記載した構成を有するため次の効果を奏する。
請求項1の電気弦楽器の出力増大器によれば、複数のポールピースのうちの1又は複数のポールピースに対応する配列で1又は複数の永久磁石片を設けるため、選択された1又は複数のポールピースで発生させる磁界を選択的に強化することができる。
各永久磁石片は基板の表面と裏面から夫々突出する状態にして基板の装着孔に装着されるため、ピックアップのポールピースの極性に応じて、基板の表面側をピックアップに対面させて吸着させたり、基板の裏面側を電磁ピックアップに対面させて吸着させたりすることができるため、汎用性に優れる。また、複数の永久磁石片のうちのユーザーが希望しない永久磁石片を基板から簡単に取り外すことができるので、さらに汎用性に優れる。
出力増大器は基板と1又は複数の永久磁石片とで構成されるため、構造が簡単で安価に製作することができる。しかも、1又は複数の永久磁石片を1又は複数のポールピースの裏面に磁力で夫々吸着させるため、特別の取り付け手段が必要なく、ピックアップの外観に影響を及ぼすことがなく、演奏時の操作性が低下する虞もない。
請求項2の考案によれば、請求項1と同様の効果が得られる。
請求項3の考案によれば、前記永久磁石片は直径8mm以下で厚さ5mm以下の円柱体に構成されているため、永久磁石片の直径がポールピースとほぼ同径になるため、各永久磁石片を1つのポールピースに対応付けることができる。
請求項4の考案によれば、複数の永久磁石片の配列ピッチは10mm〜11.5mmに設定されているため、複数の永久磁石片が複数のポールピースに対応する配列にすることができる。
請求項5の考案によれば、前記永久磁石片は、フェライト磁石とアルニコ磁石とネオジウム磁石の何れかの磁石で構成されているため、小型の電気弦楽器の出力増大器を実現することができる。
請求項6の考案によれば、前記電気弦楽器は、エレクトリックギター、エレクトリックベースギター、マンドリン、バンジョウの何れかであるため、これらの電気弦楽器の出力増大器として適用可能で、汎用性に優れる。
本考案の発明の実施例に係るエレクトリックギターの平面図である。 (a)は実施例1のピックアップの平面図、(b)は同ピックアップの側面図である。 図2のピックアップとその裏面に装着した出力増大器の側面図である。 (a)は前記出力増大器の平面図、(b)は同出力増大器の側面図である。 実施例2のピックアップの側面図である。 図5のピックアップとその裏面に装着した出力増大器の側面図である。 実施例3に係るピックアップとその裏面に装着した出力増大器の側面図である。 (a)は図7の出力増大器の平面図、(b)は同出力増大器の側面図である。 (a)は別の出力増大器の平面図、(b)は同出力増大器の側面図である。 (a)は別の出力増大器の平面図、(b)は同出力増大器の側面図である。 実施例4に係る出力増大器の平面図、(b)は同出力増大器の側面図である。 実施例5に係るエレクトリックベースギターの平面図である。 (a)は図12のギターのピックアップに適用する出力増大器の平面図、(b)は同出力増大器の側面図である。 (a)は実施例5の変更例に係る出力増大器の平面図、(b)は同出力増大器の側面図である。
以下、本考案を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
最初に、実施例1について図1〜図4に基づいて説明する。
図1に示すように、エレクトリックギター1(以下、エレキギターという)は、1種の電気弦楽器であり、ボディ2と、ネック3と、ヘッド4とを有し、ボディ2にはピックガード5と、ブリッジ6と、ピックアップ7〜9と、コントロール類10等が装備されている。
ネック3には複数のフレット11と複数のポジションマーク12が設けられ、ヘッド3には6組のペグ13が装備され、これら6組のペグ13からブリッジ6まで6本のスチール弦14が張架されている。ピックアップ7〜9の下部側の大部分は、ボディ2に形成された取付け凹部に収容され、1対のビスにて取付け凹部の底壁に固定されている。
図2に示すように、ピックアップ7〜9の代表であるピックアップ8を例にして説明すると、ピックアップ8は、上面板15と下面板16とに保持された永久磁石からなる6つのポールピース17と、これらポールピース17の外周側に巻装されたピックアップコイル18とを有する。ポールピース17の裏面(基端面)は、下面板16の裏面と同一面をなし、ポールピース17の上端部は上面板15から僅かに突出している。ポールピース17の直径dは例えば5mmであり、配列ピッチpは例えば10〜11.5mmである。
図3に示すように、上記のピックアップ8の裏面側に本考案に係る電気弦楽器の出力増大器20が装着される。この出力増大器20は、電気弦楽器(本実施例ではエレキギター)における永久磁石製の複数(本実施例では6つ)のポールピース17とピックアップコイル18とを有するピックアップ8の出力を増大させるものである。
この出力増大器20は、非磁性体製の薄板状の基板21と、複数のポールピース17に対応するような配列で基板21に装着された複数(本実施例では6つ)の永久磁石片22であって、磁界の方向を基板21の板厚方向へ向け且つ極性を揃えた複数の永久磁石片22とを備えている。
図3、図4に示すように、各永久磁石片22は基板21の表面と裏面から夫々突出する状態にして基板21の装着孔21aに装着され、複数の永久磁石片22を複数のポールピース17の裏面に磁力で夫々吸着させることで、ピックアップ8に装着可能に構成してある。基板21は、非磁性体材料で例えば厚さ1.0〜2.0mmの薄板状(本実施例の基板21の厚さは2.0mm)に構成されている。本実施例では、バルカナイズドファイバー製の基板21を採用しているが、合成樹脂、非磁性金属材料(例えばアルミニウムやマグネシウム等)、木材等の材料で基板21を製作してもよい。
基板21には、複数の永久磁石22を装着するための複数の円形の装着孔21aが貫通状に形成されている。装着孔21aの直径は永久磁石片22を圧入で嵌合させるのに適したサイズにする。永久磁石片22は、フェライト磁石、アルニコ磁石、ネオジウム磁石、又はその他の永久磁石のうちの何れかの磁石で構成することができるが、本実施例の場合、ネオジウム磁石からなる永久磁石片22が採用されている。
永久磁石片22の直径は8.0mm以下で厚さ5mm以下の円柱体に構成されている。 永久磁石片22の直径は、好ましくは3.0〜8.0mmとするが、本実施例の永久磁石片22の直径は5.0mmである。永久磁石片22の厚さは、基板21の厚さtよりも1.0mm〜2.0mm位大きいことが望ましい。本実施例の永久磁石片22の厚さは3.0mmである。複数の永久磁石片22の配列ピッチは10mm〜11.5mmに設定することが望ましいが、本実施例では配列ピッチを10.5mmに設定している。
複数の永久磁石片22は、磁界の方向を基板21の板厚方向へ向け且つ極性を揃えた状態で基板21に圧入にて装着されている。但し、圧入と接着を併用して装着してもよい。
尚、圧入の場合には、必要に応じて永久磁石片22を基板21から強制的に取り外し可能になっている。永久磁石片22の極性は、基板21の表面側がN極、基板21の裏面側がS極である。但し、この極性と反対の極性でもよい。
図3に示すように、出力増大器20は、複数の永久磁石片22をピックアップ8の複数のポールピース17の裏面に磁力により夫々吸着させることで、ピックアップ8に装着されている。つまり、ポールピース17の磁界の方向と、永久磁石片22の磁界の方向とが一致する状態にして装着されることになる。
次に、上記の電気弦楽器の出力増大器20の作用、効果について説明する。
このエレキギター1は、長年使用して来て、ピックアップ7〜9の出力性能が低下しているものである。そのエレキギター1の少なくとも1つのピックアップ8に図3に示すように出力増大器20を装着した場合、ピックアップ8の各ポールピース17に永久磁石片22が吸着されて、各ポールピース17で発生する磁界が永久磁石片22により強化されるため、ピックアップ8の出力が増大し、出力性能が改善され、出力特性に変化を与えることができる。
尚、この実施例ではピックアップ8に出力増大器20を装着する場合を例にして説明したが、3つのピックアップ7〜9のうちの何れか1つのピックアップ、又は何れか2つのピックアップ、又は全部のピックアップ7〜9に出力増大器20を装着してもよい。
ここで、ピックアップ8の出力低下が著しい場合は、強力な磁界を発生可能な例えば、ネオジニウム磁石等の永久磁石片22を組み込んだ出力増大器20をピックアップ8に装着する。ピックアップ8の出力低下が重度と軽度の中間程度の場合は、強力な磁界よりも弱い適度な磁界を発生可能なアルニコ磁石等の永久磁石片22を組み込んだ出力増大器20をピックアップ8に装着する。ピックアップ8の出力低下が軽度の場合は、フェライト磁石等の永久磁石片22を組み込んだ出力増大器20をピックアップ8に装着する。
磁石材料や直径や厚さ等の異なる複数種類の永久磁石片22であって磁界の強度の異なる複数種類の永久磁石片22を組み込んだ複数種類の出力増大器20を準備しておき、エレキギター1のピックアップ8の出力性能の低下に応じた出力増大器20を採用することがのぞましい。
尚、厚さの小さな永久磁石片22を組み込んだ厚さの小さな出力増大器20を、ピックアップ8の出力性能の低下の程度に応じて、2枚又は3枚直列接続状態に装着することも可能である。尚、ユーザーの希望する音域の出力性能だけを増大させたい場合には、出力増大器20におけるユーザーが希望しない永久磁石片22を取り外すことができる。
各永久磁石片22は基板21の表面と裏面から夫々突出する状態にして基板21の装着孔21aに装着されるため、ピックアップ8のポールピース17の極性に応じて、基板21の表面側をピックアップ8に対面させて吸着させたり、基板21の裏面側を電磁ピックアップ8に対面させて吸着させたりすることができるため、汎用性に優れる。また、複数の永久磁石片22のうちの不要の永久磁石片22を基板21から取り外しても使用可能であるので、さらに汎用性に優れる。
出力増大器20は基板21と複数の永久磁石片22とで構成されるため、構造が簡単で安価に製作可能である。しかも、複数の永久磁石片22を複数のポールピース17の裏面に磁力で夫々吸着させるため、特別の取り付け手段が必要なく、ピックアップ8の外観に影響を及ぼすことがなく、演奏時の操作性が低下する虞もない。
実施例2のピックアップ8Aと出力増大器20について図5、図6に基づいて説明する。但し、実施例1と同様の構成要素に同一符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。このピックアップ8Aにおける複数のポールピース17Aは磁性体製のポールピースであり、このピックアップ8Aは、その裏面に接触状に装着されたバー状永久磁石23を備えている。
出力増大器20の構成自体は、実施例1の出力増大器20と同じであるが、この出力増大器20は、複数の永久磁石片22をバー状永久磁石23の裏面に磁力で夫々吸着させることで、ピックアップ8Aに装着するように構成されている。この出力増大器20の作用、効果については実施例1と同様であるので説明を省略する。
実施例3のピックアップ8と出力増大器20A,20B,20Cについて図7〜図10に基づいて説明する。但し、実施例1と同様の構成要素に同一符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
出力増大器として、基板21Aに3個の永久磁石片22を組み込んだ3型出力増大器20A(図8参照)と、基板21Bに2個の永久磁石片22を組み込んだ2型出力増大器20B(図9参照)と、基板21Cに1個の永久磁石片22を組み込んだ1型出力増大器20C(図10参照)とが採用される。基板21A〜21Cは、それらの長さ及び装着孔21aの数以外は実施例1の基板21と同様のものであり、永久磁石片22も実施例1の永久磁石片22と同様のものである。
エレキギター1における6つのポールピース17のうちの連続的に配列された3つのポールピース17の出力性能を改善したい場合は、3型出力増大器20Aを採用し、6つのポールピース17のうちの連続的に配列された2つのポールピース17の出力性能を改善したい場合は、2型出力増大器20Bを採用し、6つのポールピース17のうちの1つのポールピース17の出力性能を改善したい場合は、1型出力増大器20Cを採用する。
実施例4の出力増大器20Dについて図11に基づいて説明する。
この出力増大器20Dは、エレクトリック・プレシジョン・ベースギターのピックアップ(図示略)に装着するものである。このギターのピックアップは、4つのポールピースを備えた2つのピックアップであって、近接的に並設配置される2つのピックアップで構成される。
それ故、出力増大器20Dは、4つのポールピースに対応するように配列した4つの永久磁石片22を基板21Dに組み込んだ構成のものである。基板21Dは、実施例1の基板21の長さを短縮し、4つの装着孔21aを形成したものと同様のものであり、永久磁石片22は実施例1の永久磁石片22と同様のものである。この出力増大器20Dの作用、効果も実施例1と同様である。
実施例5のエレクトリックベースギター1Eとピックアップ7E,8Eと電気弦楽器の出力増大器20Eについて図12、図13に基づいて説明する。但し、実施例1と同様の構成要素に同一符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
エレクトリックベースギター1Eは4つのスチール弦14Eを有し、ピックアップ7E,8Eには4対のポールピース17Eが装備されている。
図13に示すように、出力増大器20Eは、例えばピックアップ8Eの4対のポールピース17Eに対応する配列にて4対の永久磁石片22が基板21Eに装着されている。その他の構成については、実施例1と同様である。
上記の出力増大器20Eの代わりに、図14に示す1又は複数の出力増大器20Fを採用することができる。この出力増大器20Fは、ピックアップ8Eにおける任意の対のポールピース17Eに装着可能に構成されている。そのため、出力増大器20Fの基板21Fの長さBは、ピックアップ8Eにおける1対分のポールピース17Eに対応する基板21Eの長さAよりも僅かに短く設定されている。
次に、前記実施例を部分的に変更する例について説明する。
1)前記実施例に記載した種類以外の電気ギター、電気弦楽器であるマンドリンやバンジョーのピックアップに装着する出力増大器にも本考案を適用可能であり、その場合それらのピックアップに適合するような配列の1又は複数の永久磁石片を備えた出力増大器とする。その他の電気弦楽器にも本考案の出力増大器を適用可能である。
2)出力増大器の基板の両端側部分を薄いスペーサ等を介してピックアップの下面板の下面に接着固定してもよい。或いは、基板の両端側部分にピックアップの下面板の下面に接着固定するための固定部を形成してもよい。
3)その他、当業者ならば、前記実施例に種々の変更を付加した形態で本考案を実施可能であり、本考案はそれらの形態も包含するものである。
1 エレクトリックギター
7,8,8A,9 ピックアップ
1 エレクトリックギター
1E エレクトリックベースギター
17,17A ポールピース
18 ピックアップコイル
20,20A〜20F 出力増大器
21,21A〜21F 基板
21a 装着孔
22 永久磁石片
23 バー状永久磁石

Claims (6)

  1. 電気弦楽器における永久磁石製の複数のポールピースとピックアップコイルとを有するピックアップの出力を増大させる出力増大器において、
    非磁性体製の薄板状の基板と、
    前記複数のポールピースのうちの1又は複数のポールピースに対応するような配列で前記基板に装着された1又は複数の永久磁石片であって、磁界の方向を前記基板の板厚方向へ向け且つ極性を揃えた1又は複数の永久磁石片とを備え、
    各永久磁石片は前記基板の表面と裏面から夫々突出する状態にして基板の装着孔に装着され、前記1又は複数の永久磁石片を1又は複数のポールピースの裏面に磁力で夫々吸着させることで、前記ピックアップに装着可能に構成したことを特徴とする電気弦楽器の出力増大器。
  2. 電気弦楽器における磁性体製の複数のポールピースとこれらポールピースの裏面に接触状に装着されたバー状永久磁石とピックアップコイルとを有するピックアップの出力を増大させる出力増大器において、
    非磁性体製の薄板状の基板と、
    前記複数のポールピースのうちの1又は複数のポールピースに対応するような配列で前記基板に装着された1又は複数の永久磁石片であって、磁界の方向を前記基板の板厚方向へ向け且つ極性を揃えた1又は複数の永久磁石片とを備え、
    各永久磁石片は前記基板の表面と裏面から夫々突出する状態にして基板の装着孔に装着され、前記1又は複数の永久磁石片をバー状永久磁石の裏面に磁力で夫々吸着させることで、前記ピックアップに装着可能に構成したことを特徴とする電気弦楽器の出力増大器。
  3. 前記永久磁石片は直径8mm以下で厚さ5mm以下の円柱体に構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気弦楽器の出力増大器。
  4. 複数の永久磁石片の配列ピッチは10mm〜11.5mmに設定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電気弦楽器の出力増大器。
  5. 前記永久磁石片は、フェライト磁石とアルニコ磁石とネオジウム磁石のうちの何れかの磁石で構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電気弦楽器の出力増大器。
  6. 前記電気弦楽器は、エレクトリックギター、エレクトリックベースギター、マンドリン、バンジョウの何れかであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電気弦楽器の出力増大器。
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