JP3197931U - 溶媒リサイクル装置を備える液体クロマトグラフ - Google Patents

溶媒リサイクル装置を備える液体クロマトグラフ Download PDF

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友吉 小野田
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Abstract

【課題】ゲルパーミエーションクロマトグラフィーなどで生ずる廃液から再生溶媒を回収する溶媒リサイクル装置を備える液体クロマトグラフの提供。【解決手段】循環系を形成する液体クロマトグラフ11と溶媒リサイクル装置31とを有し、液体クロマトグラフ11が備える検出器19と溶媒S1を貯留させた溶媒第1貯槽12及び/又は溶媒第2貯槽13との間には、検出器19を経て廃液Wとして導入される移動相を不活性ガス中で蒸留すべく含有成分である溶媒の沸点との関係で定まる適温での加熱制御を自在に形成された耐圧蒸留部32と、該耐圧蒸留部32内にて発生させた蒸気を不活性ガスとともに導入して冷却・液化し再生溶媒S2として溶媒貯槽内への還流を自在に形成された冷却部45とを少なくとも具備させ、廃液W中から再生溶媒S2を回収する。【選択図】図1

Description

本考案は、示差屈折率検出計等の検出器を経て廃液となった使用済み溶媒を再生溶媒として回収して再利用できるようにした溶媒リサイクル装置を備える液体クロマトグラフ、特に、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下、「G.P.C」と略称する。)において廃液を再利用するのに好適な溶媒リサイクル装置を備える液体クロマトグラフに関する技術である。
図3は、従来からある液体クロマトグラフ1により形成される流路系を模式的に例示したものであり、最上流に位置する溶媒貯槽2内には、移動相を形成するための溶媒3が貯留されており、該溶媒3内に没しているフイルターFにその一端が接続され、他端が外部へと取り出された送出用チューブLを有して形成されている。
また、送出用チューブLの他端は、ポンプ4の側に接続されており、該ポンプ4を介することで溶媒貯槽2内の溶媒3を下流側へと圧送することができるようになっている。
一方、ポンプ4の下流側には、分離カラム6がカラム温度の制御を可能にして配置されており、これらポンプ4と分離カラム6との間に流路を形成する連結チューブLには、試料を溶媒中に注入するための試料注入器5などが介在配置され、試料注入後の移動相が分離カラム6へと流下できるようになっている。
また、分離カラム6の下流には、チューブLを介して連結された検出器7と、該検出器7により検出され、かつ、分析された結果を記録するための記録計(図示せず)が設置されており、分析後に不要となった溶媒を含む移動相は、チューブLを介して流路系の最下流に位置させた廃液貯槽8内に廃液9として貯留され、その全量が廃棄される結果、ランニングコストの上昇を招くばかりではなく、環境汚染防止対策を講じた廃液処理の必要があるほか、有機溶媒に作業者が曝される危険性があるなどの問題があった。
特に、分子量分布測定法であるG.P.Cは、主に高分子化学工業において広く利用されており、使用される化学溶媒(例えばクロロホルム,テトラヒドロフラン等)も物質の溶解力が強いために環境的な汚染問題を引き起こしやすい。そのため、使用後の回収・再利用が強く求められていたが、真に実効性のある回収システムの開発が遅れ、不法投棄による土壌や大気の汚染を生じさせる問題があった。
特許文献1に開示されている液体クロマトグラフのための溶媒リサイクル装置は、このような問題を解決すべく、検出器を経て廃液となった使用済みの溶媒を回収して再利用できるようにして構成されている。
実用新案登録第3049523号公報
しかし、特許文献1の開示技術は、溶媒回収装置を経て液化させた回収溶媒を回収するひとつの溶媒貯槽を備えているのみであったので、回収時に同時に導入される不活性ガスを脱臭することなく外部にそのまま排出してしまう不都合があった。
本考案は、従来技術にみられた上記課題に鑑み、検出器を経て廃液となった使用済み溶媒を再生溶媒として回収して再利用できるとともに、回収時に導入される不活性ガスを脱臭して排出できるようにした溶媒リサイクル装置を備える液体クロマトグラフ、特に、G.P.Cにおいて廃液を再利用するのに好適な溶媒リサイクル装置を備える液体クロマトグラフを提供することにその目的がある。
本考案は、上記目的を達成すべくなされたものであり、そのうちの第1の考案の構成上の特徴は、液体クロマトグラフと溶媒リサイクル装置とで構成され、前記液体クロマトグラフは、溶媒を貯留させた溶媒貯槽と、該溶媒貯槽から溶媒を下流へと圧送すべく配置されたポンプと、該ポンプを介して圧送される溶媒中に試料を注入する試料注入器と、溶媒に試料を注入した後の移動相が流入する分離カラムと、該分離カラムを経た移動相中の試料成分を検出する検出器と、該検出器による検出結果を記録する記録計とを少なくとも備え、前記検出器と溶媒貯槽との間に配設される溶媒リサイクル装置は、検出器を経て廃液として導入される移動相を不活性ガス中で蒸留すべく含有成分である溶媒の沸点との関係で定まる適温での加熱制御を自在に形成された耐圧蒸留部と、該耐圧蒸留部内にて発生させた蒸気を不活性ガスとともに導入して冷却・液化し再生溶媒として前記溶媒貯槽内への還流を自在に形成された冷却部とを少なくとも備え、前記溶媒貯槽は、流路切替えバルブを介して流路の切替えが自在に配置された溶媒第1貯槽と溶媒第2貯槽とで構成され、これら溶媒第1貯槽と溶媒第2貯槽とは、粉末活性炭入りの脱臭容器と水液が入ったエアー逆止容器とに連結管を介して通気自在に順次連結させたことを最も主要な特徴とする。
また、第2の考案の構成上の特徴は、液体クロマトグラフと溶媒リサイクル装置とで構成され、前記液体クロマトグラフは、溶媒が貯留される溶媒貯槽と、該溶媒貯槽から溶媒を下流へと圧送すべく配置されたポンプと、該ポンプを介して圧送される溶媒に試料を注入する試料注入器と、溶媒に試料を注入した後の移動相が流入する分離カラムと、該分離カラムを経た移動相中の試料成分を検出する検出器と、該検出器による検出結果を記録する記録計と、流路切替えバルブと一方の流路とを介して検出器からの廃液が導入される分取コレクターとを少なくとも備え、前記流路切替えバルブにより切り替え制御される他方の流路を介して検出器からの廃液が導入される廃液容器と前記溶媒貯槽との間に配設される溶媒リサイクル装置は、前記廃液容器から廃液として強制的に導入される移動相を不活性ガス中で蒸留すべく含有成分である溶媒の沸点との関係で定まる適温での加熱制御を自在に形成された耐圧蒸留部と、該耐圧蒸留部内にて発生させた蒸気を不活性ガスとともに導入して冷却・液化し再生溶媒として前記溶媒貯槽内への還流を自在に形成された冷却部とを少なくとも備え、前記溶媒貯槽は、粉末活性炭入りの脱臭容器と水液が入ったエアー逆止容器とに連結管を介して通気自在に順次連結させたことを最も主要な特徴とする。
これら第1の考案および第2の考案において、溶媒回収装置における前記耐圧蒸留部は、検出器を経て導入される廃液が流下するように傾斜配置された筒状の耐圧容器と、該耐圧容器の内部空間に設置された温度センサと、該温度センサの検出温度との関係でオン・オフ制御されて耐圧容器の液溜り部を含む周辺部位を加熱自在としたヒータと、耐圧容器内への不活性ガスの供給制御を自在とした不活性ガス供給部とを少なくとも備え、前記冷却部は、所定の冷却温度を維持し得る恒温ブロックと、前記耐圧容器から導出された流路に接続されて前記恒温ブロック内へと導入され、かつ、少なくともその上流側が下側に位置し、下流側が上側に位置するようにして螺旋状に配置させて溶媒貯槽内へと導出される導管とを少なくとも具備させて形成するのが望ましい。
本考案によれば、溶媒に試料を注入してなる移動相を検出器により高い精度のもとで分析することができるばかりでなく、検出器の側から流下する廃液は、耐圧蒸留部の不活性ガス中で使用済みの溶媒の沸点よりも高い温度のもとで加熱され、溶媒成分のほぼ全量を外気成分を含まない蒸気とし、不活性ガスとともに冷却部に導入して冷却・液化することにより、再生溶媒として還流させて回収し再使用できるので、高価な溶媒の消費量を少なくして省資源に寄与させることができるほか、ランニングコストの低減にも有効に寄与させることができる。また、再生溶媒は、外気成分を混入させることなく還流させることができるので、外気成分の混入に由来する各種のトラブルの発生を少なくして分析精度を向上させることもできる。
しかも、廃液中に含まれる溶媒成分は、廃棄されることなくほぼその全量を再生溶媒として回収することができるので、その多くが危険物とされる使用済み溶媒により引き起こされがちな環境汚染を効果的に防止することができる。また、使用済み溶媒を回収する際に導入される不活性ガスは、これを脱臭して排出することができる。
本考案における第1の考案の一例を示す概略説明図。 本考案における第2の考案の一例を示す概略説明図。 従来からある液体クロマトグラフの構成例を示す概略説明図。
図1は、本考案のうち、分析用として好適な第1の発明についての一例を示す概略説明図であり、G.P.Cなどに適用される液体クロマトグラフ11は、テトロヒドロフラン(THF)などからなる溶媒Sが各別に貯留される溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13と、これら溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13とからフイルターFと流路切替えバルブ14とを経て流入する溶媒Sを下流へと圧送すべく配置されたポンプ15と、該ポンプ15を介して圧送される溶媒S中に試料を注入する試料注入器16と、溶媒Sに試料を注入した後の移動相が流入する分離カラム17と、該分離カラム17を経た移動相中の試料成分を検出する示差屈折率検出計などからなる検出器18と、該検出器18による検出結果を記録する記録計19とを少なくとも備えて構成されている。なお、図中の符号20は、溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13とから検出器18へと至る管路を示す。また、溶媒Sが例えばクロロホルムなどである場合には、溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13とのいずれかひとつを溶媒貯槽とし、流路切替えバルブ14を介することなく溶媒Sを下流へと圧送すべくポンプ15に直結させることもできる。
また、溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13とのそれぞれの上部空間12a,13aは、導管47から液化後の再生溶媒Sを還流させる際に同時に導入される不活性ガスを脱臭する粉末活性炭C入りの脱臭容器21と蒸留水などの水液が入った図示しないエアー逆止容器とが順次配設されており、これらは相互に連結管22を介して通気自在に連結されている。
しかも、検出器18と流路切替えバルブ14との間には、試料成分の検出処理を終えた移動相としての廃液W中から再生溶媒Sを取り込んで溶媒第1貯槽12もしくは溶媒第2貯槽13内へと還流させるべく、耐圧蒸留部32と冷却部45とで構成される溶媒リサイクル装置31が介在配置されており、該溶媒リサイクル装置31と液体クロマトグラフ11との全体でオンライン化された循環系を形成している。なお、溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13とのいずれかひとつを溶媒貯槽としている場合には、流路切替えバルブ14を介することなく再生溶媒Sを該溶媒貯槽に還流させることでオンライン化された循環系を形成することもできる。
この場合、溶媒リサイクル装置31における耐圧蒸留部32は、検出器18を経て毎分1ミリリットル前後の流量で流入する廃液Wを不活性ガス中で蒸留すべく含有成分である溶媒Sの沸点との関係で定まる適温、例えば溶媒Sの沸点より15〜25℃程度高い温度での加熱制御を自在に形成されている。また、冷却部45は、耐圧蒸留部32内にて発生させた蒸気を不活性ガスとともに導入して冷却・液化し再生溶媒Sとして流路切替えバルブ14を経て溶媒第1貯槽12もしくは溶媒第2貯槽13への還流を自在に形成されている。
これを図1に即してより具体的に説明すれば、耐圧蒸留部32は、検出器18の側から導管43を介して導入される廃液Wが円滑に流下するように例えば水平線に対し30〜90度、好適には45〜80度の範囲内の適宜角度のもとで傾斜配置された筒状の耐圧容器33と、該耐圧容器33の上側開口部を封止する上部栓34を介して内部空間33a内に導入配置された温度センサ35と、耐圧容器33の液溜り部33bを含む周辺部位の外周面33cに例えばニクロム線を巻き付けるなどして温度センサ35の検出温度との関係でオン・オフ制御が自在となった温度コントローラ36を介することにより加熱制御が自在に配設されるヒータ37と、耐圧容器33内への不活性ガスの供給制御を自在に配設された不活性ガス供給部38と、液溜り部33bに溜った分析済みの残存試料を含む残滓が所定量に達し次第、強制的に吸引して外部に排出するために配設される吸引排出具42とを少なくとも備えて形成されている。
この場合、50気圧前後の圧力に耐え得るように設計された耐圧容器33は、摂氏200度程度の耐熱性と耐有機溶媒性とに富む耐圧ガラス材のほか、ステンレス材やフッ素樹脂材などにより形成されているものを好適に用いることができる。また、耐圧容器33は、高圧に耐えて気密性にも富む例えば分取用カラムに採用されている気密構造などを備えているものを好適に用いることができる。
温度センサ35については、ステンレスカバーなどの耐食性に富むカバー材内に熱電対を気密状に内蔵させて形成したものを好適に用いることができる。なお、ヒータ37は、耐圧容器33の液溜り部33bを含む周辺部位の例えば外周面33cなどに設置されたセラミックヒータや赤外線ヒータなどからなる電熱構造により形成することもできる。また、ヒータ37による加熱温度は、流入する廃液Wの種類に応じて定まる沸点との関係で、該沸点より10〜25℃度程度高くなる温度に設定できるように温度制御するのが望ましい。
不活性ガス供給部38は、窒素ガスやヘリウムガスなどの不活性ガスが充填されているガスボンベ39と、該ガスボンベ39から上部栓34を介して耐圧容器33内へと導入されるガス管40と、該ガス管40の流路中に介在させて供給ガスの流量を制御自在としたバルブ41とを少なくとも具備させて形成されている。
一方、冷却部45は、室温(摂氏25度)以下、例えば摂氏5〜15度程度の冷却温度を維持し得るように形成された恒温ブロック46と、耐圧容器33から導出され恒温ブロック46内を経て流路切替えバルブ14へと至る導管47とを少なくとも具備させて形成されている。
このうち、恒温ブロック46は、例えば銅,アルミニウム,ステンレス,真鍮,ハンダなどのような熱伝導性に優れた適宜体積の金属材により形成されており、省エネルギーの観点からは、液体冷媒を用いた液冷式ではなく、図示しない放熱フィンを外周面に付設し、近傍に配設した冷却用ファン(図示せず)の風を受けて所定の冷却温度に容易に冷却できる空冷式を採用するのが望ましい。
また、導管47は、耐圧容器33から蒸気を恒温ブロック46内へと導入するために用意される流入部48と、恒温ブロック46内にてその上流側を下側に位置させ、下流側を上側に位置させた配置関係のもとで螺旋状に配設された熱交換部49と、該熱交換部49の側から流路切替えバルブ14内へと液化させた再生溶媒S2 を還流させるための流出部50とからなる連通流路によりその全体が形成されている。この場合、導管47は、特に有機溶媒に対し優れた耐食性を発揮するステンレスチューブにより形成するのが望ましい。また、導管47における熱交換部49は、恒温ブロック46内に上記した配置関係のもとで螺旋状の通孔を設け、その上流側を流入部48に、下流側を流出部50に接続することにより形成することもできる。
一方、図2は、本考案のうち、分取用として好適な第2の考案についての一例を示す概略説明図であり、G.P.Cなどに適用される液体クロマトグラフ111は、適宜の溶媒Sが貯留される溶媒貯槽112と、該溶媒貯槽112からフイルターFを介して溶媒Sを下流へと圧送すべく配置されたポンプ115と、該ポンプ115を介して圧送される溶媒S中に試料を注入する試料注入器116と、溶媒Sに試料を注入した後の移動相が流入する分離カラム117と、該分離カラム117を経た移動相中の試料成分を検出する示差屈折率検出計などからなる検出器118と、該検出器118による検出結果を記録する記録計119と、流路切替えバルブ125を介して検出器119からの廃液が導入される分取コレクター126とを少なくとも備えて構成されている。なお、図中の符号120は溶媒貯槽112から検出器118へと至る管路を、121は溶媒貯槽112と管路122を介して連通させた粉末活性炭C入りの脱臭容器を、123は該脱臭容器121と管路124を介して連通させてある蒸留水などの水液L入りのエアー逆止容器をそれぞれ示す。
しかも、検出器118と流路切替えバルブ125を介して切り替え制御される他方の流路130に配設された廃液容器127と溶媒貯槽112との間には、試料成分の検出処理を終えて廃液容器127内に貯留されている移動相としての廃液Wをポンプ128と管路129を介して強制的に吸引し、該廃液W中から再生溶媒Sを取り込んで溶媒貯槽112へと還流させるべく、耐圧蒸留部132と冷却部145とで構成される溶媒リサイクル装置131が介在配置されており、該溶媒リサイクル装置131と液体クロマトグラフ111とは、オフライン化された非循環系を形成している。
なお、第2の考案において溶媒リサイクル装置131を構成している耐圧蒸留部132と冷却部145とは、図1に示す耐圧蒸留部32と冷却部45と同一の構造を備えているので、各構成部材には同一の符号を付すことによりその詳しい説明は省略する。
次に、第1の考案との関係でその作用・効果を説明すれば、G.P.Cなどに適用される液体クロマトグラフ11を用いることにより、流路切替えバルブ14を介して溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13とのいずれかから溶媒Sがポンプ15を介して下流側へと圧送され、試料注入器16により試料が溶媒S中に注入した後の移動相を分離カラム17へと流入させることができる。分離カラム17を経た移動相中の試料成分は、示差屈折率検出計などからなる検出器18により検出され、その検出結果を記録計19により記録させることができる。
また、検出器18側から導管43を介して導入される廃液Wは、空気に代え不活性ガス供給部38により供給量を制御自在にして供給される不活性ガスにより内部空間33aが充満されて外気との接触を絶った耐圧容器33内へと自然流下させることにより液溜り部33bの側へと円滑に流し込むことができる。
しかも、50気圧前後の圧力に耐えるように設計されている耐圧容器33は、廃液W中の使用済みの溶媒の沸点よりも摂氏10〜25度程度高くなる温度に設定できるように温度制御されたヒータ37を例えばその外周面33cに備えているので、その内側面を流下する廃液Wや液溜り部33b中に流入した廃液Wに含まれている溶媒成分は温度上昇に伴い沸点に達する結果、ほぼその全量が蒸気となってその体積を急速に膨張させつつも、安全裡に内部空間33a内の圧力を上昇させるに至る。この場合、耐圧容器33は、流路切替えバルブ14と導管47とを介して溶媒第1貯槽12もしくは溶媒第2貯槽13と連通し、これら溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13とは管路22を介して脱臭容器21と連通しているので、内圧が上昇するに伴い、耐圧容器33→冷却部45→溶媒第1貯槽12もしくは溶媒第2貯槽13→脱臭容器21→図示しないエアー逆止容器を経て脱臭された不活性ガスを外部に放出できる陽圧となった連通流路が形成されることになる。
かくして、外気成分を含まない溶媒成分からなる蒸気は、耐圧容器33の内部空間33a内の圧力が上昇するに従い、不活性ガスとともに流入部48から熱交換部49へと圧送され、しかも、該熱交換部49は、恒温ブロック46内にてその上流側が下側に位置させ、下流側が上側に位置させた配置関係のもとで螺旋状に配設されているので、その通過時に空気成分の不存在下で円滑に冷却・液化されて再生溶媒S2 となり、流出部50を経て溶媒第1貯槽12もしくは溶媒第2貯槽13内へと還流させて回収し、溶媒Sとともに再使用されるに至る。
つまり、液体クロマトグラフ11と溶媒リサイクル装置31とをオンライン化して組み合わせた循環系として形成したことにより、溶媒Sに試料を注入してなる移動相は、検出器18を経て廃液Wとなっても、該廃液Wは溶媒リサイクル装置31を経ることにより、分析済みの試料成分が除去された再生溶媒Sとして溶媒第1貯槽12もしくは溶媒第2貯槽13内に還流させて回収することにより再使用できるので、高価な溶媒Sの消費量を少なくして時代の要請である省資源に寄与させることができるほか、ランニングコストの低減にも有効に寄与させることができることになる。再生溶媒Sは、外気成分を混入させることなく還流させることができるので、外気成分の混入に由来する各種のトラブルの発生を少なくして分析精度を向上させることもできる。
しかも、廃液W中に含まれる溶媒成分は、廃棄されることなくほぼその全量を再生溶媒Sとして回収することができるので、その多くが危険物とされる使用済み溶媒により引き起こされがちな環境汚染を効果的に防止することができることになる。なお、溶媒Sがテトロヒドロフラン(THF)である場合には、過酸化物を生成しやすいので酸化防止剤(BHT)をあらかじめ混入しておく必要があるが、再生溶媒S中には酸化防止剤(BHT)が含まれないので、流路切替えバルブ14を介して溶媒第1貯槽12もしくは溶媒第2貯槽13へと回収した後に酸化防止剤(BHT)が追加混入されることになる。
一方、第2の考案との関係でその作用・効果を説明すれば、G.P.Cなどに適用される液体クロマトグラフ111を用いることにより、溶媒貯槽112から溶媒Sがポンプ115を介して下流側へと圧送され、試料注入器116により試料が溶媒S中に注入した後の移動相を分離カラム117へと流入させることができる。分離カラム117を経た移動相中の試料成分は、示差屈折率検出計などからなる検出器118により検出され、その検出結果を記録計119により記録させることができる。
また、液体クロマトグラフ111は、流路切替えバルブ125を介することにより検出器119から分取コレクター126へと廃液Wを流入させて物質を分取することもできる。
さらに、検出器119から流出する廃液Wは、流路切替えバルブ125と流路130とを介して廃液容器127内に一時的に貯留することもできる。この場合、廃液容器127内の廃液Wは、ポンプ128を介して強制的に吸引して図2に示すように図1の溶媒リサイクル装置31と同様に構成されている溶媒リサイクル装置131の側に送出し、該溶媒リサイクル装置131を経ることにより、分析済みの試料成分が除去された再生溶媒Sとして溶媒貯槽112内に還流させて回収し再使用できるので、高価な溶媒Sの消費量を少なくして時代の要請である省資源に寄与させることができるほか、ランニングコストの低減にも有効に寄与させることができることになる。また、再生溶媒Sは、外気成分を混入させることなく還流させて回収できるので、空気成分の混入に由来する各種のトラブルの発生を少なくして分析精度を向上させることもできる。
特に、高分子化学工業において広く利用されている分子量分布測定法としてのG.P.Cに本発明を適用することにより、例えば環境的な汚染問題を引き起こしやすいクロロホルムやテトラヒドロフランなどの化学溶媒であっても、使用後に回収して再利用ができるので、不法投棄等による土壌や大気の汚染を生じさせることもなくすることができる。
11,111 液体クロマトグラフ
12 溶媒第1貯槽
12a 上部空間
13 溶媒第2貯槽
13a 上部空間
14 流路切替えバルブ
15,115 ポンプ
16,116 試料注入器
17,117 分離カラム
18,118 検出器
19,119 記録計
20 管路
21 脱臭容器
22 管路
31 溶媒リサイクル装置
32 耐圧蒸留部
33 耐圧容器
33a 内部空間
33b 液溜り部
33c 外周面
34 上部栓
35 温度センサ
36 温度コントローラ
37 ヒータ
38 不活性ガス供給部
39 ガスボンベ
40 ガス管
41 バルブ
42 排出具
43 導管
45 冷却部
46 恒温ブロック
47 導管
48 流入部
49 熱交換部
50 流出部
112 溶媒貯槽
120 管路
121 脱臭容器
122 管路
123 エアー逆止容器
124 管路
125 流路切替えバルブ
126 分取コレクター
127 廃液容器
128 ポンプ
129 管路
130 流路
F フィルタ
溶媒
再生溶媒
W 廃液
C 粉末活性炭
L 水液
本考案は、示差屈折率検出計等の検出器を経て廃液となった使用済み溶媒を再生溶媒として回収して再利用できるようにした溶媒リサイクル装置を備える液体クロマトグラフ、特に、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下、「G.P.C」と略称する。)において廃液を再利用するのに好適な溶媒リサイクル装置を備える液体クロマトグラフに関する技術である。
図3は、従来からある液体クロマトグラフ1により形成される流路系を模式的に例示したものであり、最上流に位置する溶媒貯槽2内には、移動相を形成するための溶媒3が貯留されており、該溶媒3内に没しているフイルターFにその一端が接続され、他端が外部へと取り出された送出用チューブLを有して形成されている。
また、送出用チューブLの他端は、ポンプ4の側に接続されており、該ポンプ4を介することで溶媒貯槽2内の溶媒3を下流側へと圧送することができるようになっている。
一方、ポンプ4の下流側には、分離カラム6がカラム温度の制御を可能にして配置されており、これらポンプ4と分離カラム6との間に流路を形成する連結チューブLには、試料を溶媒中に注入するための試料注入器5などが介在配置され、試料注入後の移動相が分離カラム6へと流下できるようになっている。
また、分離カラム6の下流には、チューブLを介して連結された検出器7と、該検出器7により検出され、かつ、分析された結果を記録するための記録計(図示せず)が設置されており、分析後に不要となった溶媒を含む移動相は、チューブLを介して流路系の最下流に位置させた廃液貯槽8内に廃液9として貯留され、その全量が廃棄される結果、ランニングコストの上昇を招くばかりではなく、環境汚染防止対策を講じた廃液処理の必要があるほか、有機溶媒に作業者が曝される危険性があるなどの問題があった。
特に、分子量分布測定法であるG.P.Cは、主に高分子化学工業において広く利用されており、使用される化学溶媒(例えばクロロホルム,テトラヒドロフラン等)も物質の溶解力が強いために環境的な汚染問題を引き起こしやすい。そのため、使用後の回収・再利用が強く求められていたが、真に実効性のある回収システムの開発が遅れ、不法投棄による土壌や大気の汚染を生じさせる問題があった。
特許文献1に開示されている液体クロマトグラフのための溶媒リサイクル装置は、このような問題を解決すべく、検出器を経て廃液となった使用済みの溶媒を回収して再利用できるようにして構成されている。
実用新案登録第3049523号公報
しかし、特許文献1の開示技術は、溶媒回収装置を経て液化させた回収溶媒を回収するひとつの溶媒貯槽を備えているのみであったので、回収時に同時に導入される不活性ガスを脱臭することなく外部にそのまま排出してしまう不都合があった。
本考案は、従来技術にみられた上記課題に鑑み、検出器を経て廃液となった使用済み溶媒を再生溶媒として回収して再利用できるとともに、回収時に導入される不活性ガスを脱臭して排出できるようにした溶媒リサイクル装置を備える液体クロマトグラフ、特に、G.P.Cにおいて廃液を再利用するのに好適な溶媒リサイクル装置を備える液体クロマトグラフを提供することにその目的がある。
本考案は、上記目的を達成すべくなされたものであり、そのうちの第1の考案の構成上の特徴は、液体クロマトグラフと溶媒リサイクル装置とで構成され、前記液体クロマトグラフは、溶媒を貯留させた溶媒貯槽と、該溶媒貯槽から溶媒を下流へと圧送すべく配置されたポンプと、該ポンプを介して圧送される溶媒中に試料を注入する試料注入器と、溶媒に試料を注入した後の移動相が流入する分離カラムと、該分離カラムを経た移動相中の試料成分を検出する検出器と、該検出器による検出結果を記録する記録計とを少なくとも備え、前記検出器と溶媒貯槽との間に配設される溶媒リサイクル装置は、検出器を経て廃液として導入される移動相を不活性ガス中で蒸留すべく含有成分である溶媒の沸点との関係で定まる適温での加熱制御を自在に形成された耐圧蒸留部と、該耐圧蒸留部内にて発生させた蒸気を不活性ガスとともに導入して冷却・液化し再生溶媒として前記溶媒貯槽内への還流を自在に形成された冷却部とを少なくとも備え、前記溶媒貯槽は、流路切替えバルブを介して流路の切替えが自在に配置された溶媒第1貯槽と溶媒第2貯槽とで構成され、これら溶媒第1貯槽と溶媒第2貯槽とは、粉末活性炭入りの脱臭容器と水液が入ったエアー逆止容器とに連結管を介して通気自在に順次連結させたことを最も主要な特徴とする。
また、第2の考案の構成上の特徴は、液体クロマトグラフと溶媒リサイクル装置とで構成され、前記液体クロマトグラフは、溶媒が貯留される溶媒貯槽と、該溶媒貯槽から溶媒を下流へと圧送すべく配置されたポンプと、該ポンプを介して圧送される溶媒に試料を注入する試料注入器と、溶媒に試料を注入した後の移動相が流入する分離カラムと、該分離カラムを経た移動相中の試料成分を検出する検出器と、該検出器による検出結果を記録する記録計と、流路切替えバルブと一方の流路とを介して検出器からの廃液が導入される分取コレクターとを少なくとも備え、前記流路切替えバルブにより切り替え制御される他方の流路を介して検出器からの廃液が導入される廃液容器と前記溶媒貯槽との間に配設される溶媒リサイクル装置は、前記廃液容器から廃液として強制的に導入される移動相を不活性ガス中で蒸留すべく含有成分である溶媒の沸点との関係で定まる適温での加熱制御を自在に形成された耐圧蒸留部と、該耐圧蒸留部内にて発生させた蒸気を不活性ガスとともに導入して冷却・液化し再生溶媒として前記溶媒貯槽内への還流を自在に形成された冷却部とを少なくとも備え、前記溶媒貯槽は、粉末活性炭入りの脱臭容器と水液が入ったエアー逆止容器とに連結管を介して通気自在に順次連結させたことを最も主要な特徴とする。
これら第1の考案および第2の考案において、溶媒リサイクル装置における前記耐圧蒸留部は、検出器を経て導入される廃液が流下するように傾斜配置された筒状の耐圧容器と、該耐圧容器の内部空間に設置された温度センサと、該温度センサの検出温度との関係でオン・オフ制御されて耐圧容器の液溜り部を含む周辺部位を加熱自在としたヒータと、耐圧容器内への不活性ガスの供給制御を自在とした不活性ガス供給部とを少なくとも備え、前記冷却部は、所定の冷却温度を維持し得る恒温ブロックと、前記耐圧容器から導出された流路に接続されて前記恒温ブロック内へと導入され、かつ、少なくともその上流側が下側に位置し、下流側が上側に位置するようにして螺旋状に配置させて溶媒貯槽内へと導出される導管とを少なくとも具備させて形成するのが望ましい。
本考案によれば、溶媒に試料を注入してなる移動相を検出器により高い精度のもとで分析することができるばかりでなく、検出器の側から流下する廃液は、耐圧蒸留部の不活性ガス中で使用済みの溶媒の沸点よりも高い温度のもとで加熱され、溶媒成分のほぼ全量を外気成分を含まない蒸気とし、不活性ガスとともに冷却部に導入して冷却・液化することにより、再生溶媒として還流させて回収し再使用できるので、高価な溶媒の消費量を少なくして省資源に寄与させることができるほか、ランニングコストの低減にも有効に寄与させることができる。また、再生溶媒は、外気成分を混入させることなく還流させることができるので、外気成分の混入に由来する各種のトラブルの発生を少なくして分析精度を向上させることもできる。
しかも、廃液中に含まれる溶媒成分は、廃棄されることなくほぼその全量を再生溶媒として回収することができるので、その多くが危険物とされる使用済み溶媒により引き起こされがちな環境汚染を効果的に防止することができる。また、使用済み溶媒を回収する際に導入される不活性ガスは、これを脱臭して排出することができる。
本考案における第1の考案の一例を示す概略説明図。 本考案における第2の考案の一例を示す概略説明図。 従来からある液体クロマトグラフの構成例を示す概略説明図。
図1は、本考案のうち、分析用として好適な第1の考案についての一例を示す概略説明図であり、G.P.Cなどに適用される液体クロマトグラフ11は、テトロヒドロフラン(THF)などからなる溶媒Sが各別に貯留される溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13と、これら溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13とからフイルターFと流路切替えバルブ14とを経て流入する溶媒Sを下流へと圧送すべく配置されたポンプ15と、該ポンプ15を介して圧送される溶媒S中に試料を注入する試料注入器16と、溶媒Sに試料を注入した後の移動相が流入する分離カラム17と、該分離カラム17を経た移動相中の試料成分を検出する示差屈折率検出計などからなる検出器18と、該検出器18による検出結果を記録する記録計19とを少なくとも備えて構成されている。なお、図中の符号20は、溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13とから検出器18へと至る管路を示す。また、溶媒Sが例えばクロロホルムなどである場合には、溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13とのいずれかひとつを溶媒貯槽とし、流路切替えバルブ14を介することなく溶媒Sを下流へと圧送すべくポンプ15に直結させることもできる。
また、溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13とのそれぞれの上部空間12a,13aは、導管47から液化後の再生溶媒Sを還流させる際に同時に導入される不活性ガスを脱臭する粉末活性炭C入りの脱臭容器21と蒸留水などの水液が入った図示しないエアー逆止容器とが順次配設されており、これらは相互に連結管22を介して通気自在に連結されている。
しかも、検出器18と流路切替えバルブ14との間には、試料成分の検出処理を終えた移動相としての廃液W中から再生溶媒Sを取り込んで溶媒第1貯槽12もしくは溶媒第2貯槽13内へと還流させるべく、耐圧蒸留部32と冷却部45とで構成される溶媒リサイクル装置31が介在配置されており、該溶媒リサイクル装置31と液体クロマトグラフ11との全体でオンライン化された循環系を形成している。なお、溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13とのいずれかひとつを溶媒貯槽としている場合には、流路切替えバルブ14を介することなく再生溶媒Sを該溶媒貯槽に還流させることでオンライン化された循環系を形成することもできる。
この場合、溶媒リサイクル装置31における耐圧蒸留部32は、検出器18を経て毎分1ミリリットル前後の流量で流入する廃液Wを不活性ガス中で蒸留すべく含有成分である溶媒Sの沸点との関係で定まる適温、例えば溶媒Sの沸点より15〜25℃程度高い温度での加熱制御を自在に形成されている。また、冷却部45は、耐圧蒸留部32内にて発生させた蒸気を不活性ガスとともに導入して冷却・液化し再生溶媒Sとして流路切替えバルブ14を経て溶媒第1貯槽12もしくは溶媒第2貯槽13への還流を自在に形成されている。
これを図1に即してより具体的に説明すれば、耐圧蒸留部32は、検出器18の側から導管43を介して導入される廃液Wが円滑に流下するように例えば水平線に対し30〜90度、好適には45〜80度の範囲内の適宜角度のもとで傾斜配置された筒状の耐圧容器33と、該耐圧容器33の上側開口部を封止する上部栓34を介して内部空間33a内に導入配置された温度センサ35と、耐圧容器33の液溜り部33bを含む周辺部位の外周面33cに例えばニクロム線を巻き付けるなどして温度センサ35の検出温度との関係でオン・オフ制御が自在となった温度コントローラ36を介することにより加熱制御が自在に配設されるヒータ37と、耐圧容器33内への不活性ガスの供給制御を自在に配設された不活性ガス供給部38と、液溜り部33bに溜った分析済みの残存試料を含む残滓が所定量に達し次第、強制的に吸引して外部に排出するために配設される吸引排出具42とを少なくとも備えて形成されている。
この場合、50気圧前後の圧力に耐え得るように設計された耐圧容器33は、摂氏200度程度の耐熱性と耐有機溶媒性とに富む耐圧ガラス材のほか、ステンレス材やフッ素樹脂材などにより形成されているものを好適に用いることができる。また、耐圧容器33は、高圧に耐えて気密性にも富む例えば分取用カラムに採用されている気密構造などを備えているものを好適に用いることができる。
温度センサ35については、ステンレスカバーなどの耐食性に富むカバー材内に熱電対を気密状に内蔵させて形成したものを好適に用いることができる。なお、ヒータ37は、耐圧容器33の液溜り部33bを含む周辺部位の例えば外周面33cなどに設置されたセラミックヒータや赤外線ヒータなどからなる電熱構造により形成することもできる。また、ヒータ37による加熱温度は、流入する廃液Wの種類に応じて定まる沸点との関係で、該沸点より10〜25℃度程度高くなる温度に設定できるように温度制御するのが望ましい。
不活性ガス供給部38は、窒素ガスやヘリウムガスなどの不活性ガスが充填されているガスボンベ39と、該ガスボンベ39から上部栓34を介して耐圧容器33内へと導入されるガス管40と、該ガス管40の流路中に介在させて供給ガスの流量を制御自在としたバルブ41とを少なくとも具備させて形成されている。
一方、冷却部45は、室温(摂氏25度)以下、例えば摂氏5〜15度程度の冷却温度を維持し得るように形成された恒温ブロック46と、耐圧容器33から導出され恒温ブロック46内を経て流路切替えバルブ14へと至る導管47とを少なくとも具備させて形成されている。
このうち、恒温ブロック46は、例えば銅,アルミニウム,ステンレス,真鍮,ハンダなどのような熱伝導性に優れた適宜体積の金属材により形成されており、省エネルギーの観点からは、液体冷媒を用いた液冷式ではなく、図示しない放熱フィンを外周面に付設し、近傍に配設した冷却用ファン(図示せず)の風を受けて所定の冷却温度に容易に冷却できる空冷式を採用するのが望ましい。
また、導管47は、耐圧容器33から蒸気を恒温ブロック46内へと導入するために用意される流入部48と、恒温ブロック46内にてその上流側を下側に位置させ、下流側を上側に位置させた配置関係のもとで螺旋状に配設された熱交換部49と、該熱交換部49の側から流路切替えバルブ14内へと液化させた再生溶媒S2 を還流させるための流出部50とからなる連通流路によりその全体が形成されている。この場合、導管47は、特に有機溶媒に対し優れた耐食性を発揮するステンレスチューブにより形成するのが望ましい。また、導管47における熱交換部49は、恒温ブロック46内に上記した配置関係のもとで螺旋状の通孔を設け、その上流側を流入部48に、下流側を流出部50に接続することにより形成することもできる。
一方、図2は、本考案のうち、分取用として好適な第2の考案についての一例を示す概略説明図であり、G.P.Cなどに適用される液体クロマトグラフ111は、適宜の溶媒Sが貯留される溶媒貯槽112と、該溶媒貯槽112からフイルターFを介して溶媒Sを下流へと圧送すべく配置されたポンプ115と、該ポンプ115を介して圧送される溶媒S中に試料を注入する試料注入器116と、溶媒Sに試料を注入した後の移動相が流入する分離カラム117と、該分離カラム117を経た移動相中の試料成分を検出する示差屈折率検出計などからなる検出器118と、該検出器118による検出結果を記録する記録計119と、流路切替えバルブ125を介して検出器119からの廃液が導入される分取コレクター126とを少なくとも備えて構成されている。なお、図中の符号120は溶媒貯槽112から検出器118へと至る管路を、121は溶媒貯槽112と管路122を介して連通させた粉末活性炭C入りの脱臭容器を、123は該脱臭容器121と管路124を介して連通させてある蒸留水などの水液L入りのエアー逆止容器をそれぞれ示す。
しかも、検出器118と流路切替えバルブ125を介して切り替え制御される他方の流路130に配設された廃液容器127と溶媒貯槽112との間には、試料成分の検出処理を終えて廃液容器127内に貯留されている移動相としての廃液Wをポンプ128と管路129を介して強制的に吸引し、該廃液W中から再生溶媒Sを取り込んで溶媒貯槽112へと還流させるべく、耐圧蒸留部132と冷却部145とで構成される溶媒リサイクル装置131が介在配置されており、該溶媒リサイクル装置131と液体クロマトグラフ111とは、オフライン化された非循環系を形成している。
なお、第2の考案において溶媒リサイクル装置131を構成している耐圧蒸留部132と冷却部145とは、図1に示す耐圧蒸留部32と冷却部45と同一の構造を備えているので、各構成部材には同一の符号を付すことによりその詳しい説明は省略する。
次に、第1の考案との関係でその作用・効果を説明すれば、G.P.Cなどに適用される液体クロマトグラフ11を用いることにより、流路切替えバルブ14を介して溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13とのいずれかから溶媒Sがポンプ15を介して下流側へと圧送され、試料注入器16により試料が溶媒S中に注入した後の移動相を分離カラム17へと流入させることができる。分離カラム17を経た移動相中の試料成分は、示差屈折率検出計などからなる検出器18により検出され、その検出結果を記録計19により記録させることができる。
また、検出器18側から導管43を介して導入される廃液Wは、空気に代え不活性ガス供給部38により供給量を制御自在にして供給される不活性ガスにより内部空間33aが充満されて外気との接触を絶った耐圧容器33内へと自然流下させることにより液溜り部33bの側へと円滑に流し込むことができる。
しかも、50気圧前後の圧力に耐えるように設計されている耐圧容器33は、廃液W中の使用済みの溶媒の沸点よりも摂氏10〜25度程度高くなる温度に設定できるように温度制御されたヒータ37を例えばその外周面33cに備えているので、その内側面を流下する廃液Wや液溜り部33b中に流入した廃液Wに含まれている溶媒成分は温度上昇に伴い沸点に達する結果、ほぼその全量が蒸気となってその体積を急速に膨張させつつも、安全裡に内部空間33a内の圧力を上昇させるに至る。この場合、耐圧容器33は、流路切替えバルブ14と導管47とを介して溶媒第1貯槽12もしくは溶媒第2貯槽13と連通し、これら溶媒第1貯槽12と溶媒第2貯槽13とは管路22を介して脱臭容器21と連通しているので、内圧が上昇するに伴い、耐圧容器33→冷却部45→溶媒第1貯槽12もしくは溶媒第2貯槽13→脱臭容器21→図示しないエアー逆止容器を経て脱臭された不活性ガスを外部に放出できる陽圧となった連通流路が形成されることになる。
かくして、外気成分を含まない溶媒成分からなる蒸気は、耐圧容器33の内部空間33a内の圧力が上昇するに従い、不活性ガスとともに流入部48から熱交換部49へと圧送され、しかも、該熱交換部49は、恒温ブロック46内にてその上流側が下側に位置させ、下流側が上側に位置させた配置関係のもとで螺旋状に配設されているので、その通過時に空気成分の不存在下で円滑に冷却・液化されて再生溶媒S2 となり、流出部50を経て溶媒第1貯槽12もしくは溶媒第2貯槽13内へと還流させて回収し、溶媒Sとともに再使用されるに至る。
つまり、液体クロマトグラフ11と溶媒リサイクル装置31とをオンライン化して組み合わせた循環系として形成したことにより、溶媒Sに試料を注入してなる移動相は、検出器18を経て廃液Wとなっても、該廃液Wは溶媒リサイクル装置31を経ることにより、分析済みの試料成分が除去された再生溶媒Sとして溶媒第1貯槽12もしくは溶媒第2貯槽13内に還流させて回収することにより再使用できるので、高価な溶媒Sの消費量を少なくして時代の要請である省資源に寄与させることができるほか、ランニングコストの低減にも有効に寄与させることができることになる。再生溶媒Sは、外気成分を混入させることなく還流させることができるので、外気成分の混入に由来する各種のトラブルの発生を少なくして分析精度を向上させることもできる。
しかも、廃液W中に含まれる溶媒成分は、廃棄されることなくほぼその全量を再生溶媒Sとして回収することができるので、その多くが危険物とされる使用済み溶媒により引き起こされがちな環境汚染を効果的に防止することができることになる。なお、溶媒Sがテトロヒドロフラン(THF)である場合には、過酸化物を生成しやすいので酸化防止剤(BHT)をあらかじめ混入しておく必要があるが、再生溶媒S中には酸化防止剤(BHT)が含まれないので、流路切替えバルブ14を介して溶媒第1貯槽12もしくは溶媒第2貯槽13へと回収した後に酸化防止剤(BHT)が追加混入されることになる。
一方、第2の考案との関係でその作用・効果を説明すれば、G.P.Cなどに適用される液体クロマトグラフ111を用いることにより、溶媒貯槽112から溶媒Sがポンプ115を介して下流側へと圧送され、試料注入器116により試料が溶媒S中に注入した後の移動相を分離カラム117へと流入させることができる。分離カラム117を経た移動相中の試料成分は、示差屈折率検出計などからなる検出器118により検出され、その検出結果を記録計119により記録させることができる。
また、液体クロマトグラフ111は、流路切替えバルブ125を介することにより検出器119から分取コレクター126へと廃液Wを流入させて物質を分取することもできる。
さらに、検出器119から流出する廃液Wは、流路切替えバルブ125と流路130とを介して廃液容器127内に一時的に貯留することもできる。この場合、廃液容器127内の廃液Wは、ポンプ128を介して強制的に吸引して図2に示すように図1の溶媒リサイクル装置31と同様に構成されている溶媒リサイクル装置131の側に送出し、該溶媒リサイクル装置131を経ることにより、分析済みの試料成分が除去された再生溶媒Sとして溶媒貯槽112内に還流させて回収し再使用できるので、高価な溶媒Sの消費量を少なくして時代の要請である省資源に寄与させることができるほか、ランニングコストの低減にも有効に寄与させることができることになる。また、再生溶媒Sは、外気成分を混入させることなく還流させて回収できるので、空気成分の混入に由来する各種のトラブルの発生を少なくして分析精度を向上させることもできる。
特に、高分子化学工業において広く利用されている分子量分布測定法としてのG.P.Cに本発明を適用することにより、例えば環境的な汚染問題を引き起こしやすいクロロホルムやテトラヒドロフランなどの化学溶媒であっても、使用後に回収して再利用ができるので、不法投棄等による土壌や大気の汚染を生じさせることもなくすることができる。
11,111 液体クロマトグラフ
12 溶媒第1貯槽
12a 上部空間
13 溶媒第2貯槽
13a 上部空間
14 流路切替えバルブ
15,115 ポンプ
16,116 試料注入器
17,117 分離カラム
18,118 検出器
19,119 記録計
20 管路
21 脱臭容器
22 管路
31,131 溶媒リサイクル装置
32 耐圧蒸留部
33 耐圧容器
33a 内部空間
33b 液溜り部
33c 外周面
34 上部栓
35 温度センサ
36 温度コントローラ
37 ヒータ
38 不活性ガス供給部
39 ガスボンベ
40 ガス管
41 バルブ
42 排出具
43 導管
45 冷却部
46 恒温ブロック
47 導管
48 流入部
49 熱交換部
50 流出部
112 溶媒貯槽
120 管路
121 脱臭容器
122 管路
123 エアー逆止容器
124 管路
125 流路切替えバルブ
126 分取コレクター
127 廃液容器
128 ポンプ
129 管路
130 流路
F フィルタ
溶媒
再生溶媒
W 廃液
C 粉末活性炭
L 水液

Claims (3)

  1. 液体クロマトグラフと溶媒リサイクル装置とで構成され、
    前記液体クロマトグラフは、溶媒を貯留させた溶媒貯槽と、該溶媒貯槽から溶媒を下流へと圧送すべく配置されたポンプと、該ポンプを介して圧送される溶媒中に試料を注入する試料注入器と、溶媒に試料を注入した後の移動相が流入する分離カラムと、該分離カラムを経た移動相中の試料成分を検出する検出器と、該検出器による検出結果を記録する記録計とを少なくとも備え、
    前記検出器と溶媒貯槽との間に配設される溶媒リサイクル装置は、検出器を経て廃液として導入される移動相を不活性ガス中で蒸留すべく含有成分である溶媒の沸点との関係で定まる適温での加熱制御を自在に形成された耐圧蒸留部と、該耐圧蒸留部内にて発生させた蒸気を不活性ガスとともに導入して冷却・液化し再生溶媒として前記溶媒貯槽内への還流を自在に形成された冷却部とを少なくとも備え、
    前記溶媒貯槽は、流路切替えバルブを介して流路の切替えが自在に配置された溶媒第1貯槽と溶媒第2貯槽とで構成され、これら溶媒第1貯槽と溶媒第2貯槽とは、粉末活性炭入りの脱臭容器と水液が入ったエアー逆止容器とに連結管を介して通気自在に順次連結させたことを特徴とする溶媒リサイクル装置を備える液体クロマトグラフ。
  2. 液体クロマトグラフと溶媒リサイクル装置とで構成され、
    前記液体クロマトグラフは、溶媒が貯留される溶媒貯槽と、該溶媒貯槽から溶媒を下流へと圧送すべく配置されたポンプと、該ポンプを介して圧送される溶媒に試料を注入する試料注入器と、溶媒に試料を注入した後の移動相が流入する分離カラムと、該分離カラムを経た移動相中の試料成分を検出する検出器と、該検出器による検出結果を記録する記録計と、流路切替えバルブと一方の流路とを介して検出器からの廃液が導入される分取コレクターとを少なくとも備え、
    前記流路切替えバルブにより切り替え制御される他方の流路を介して検出器からの廃液が導入される廃液容器と前記溶媒貯槽との間に配設される溶媒リサイクル装置は、前記廃液容器から廃液として強制的に導入される移動相を不活性ガス中で蒸留すべく含有成分である溶媒の沸点との関係で定まる適温での加熱制御を自在に形成された耐圧蒸留部と、該耐圧蒸留部内にて発生させた蒸気を不活性ガスとともに導入して冷却・液化し再生溶媒として前記溶媒貯槽内への還流を自在に形成された冷却部とを少なくとも備え、
    前記溶媒貯槽は、粉末活性炭入りの脱臭容器と水液が入ったエアー逆止容器とに連結管を介して通気自在に順次連結させたことを特徴とする溶媒リサイクル装置を備える液体クロマトグラフ。
  3. 溶媒回収装置における前記耐圧蒸留部は、検出器を経て導入される廃液が流下するように傾斜配置された筒状の耐圧容器と、該耐圧容器の内部空間に設置された温度センサと、該温度センサの検出温度との関係でオン・オフ制御されて耐圧容器の液溜り部を含む周辺部位を加熱自在としたヒータと、耐圧容器内への不活性ガスの供給制御を自在とした不活性ガス供給部とを少なくとも備え、前記冷却部は、所定の冷却温度を維持し得る恒温ブロックと、前記耐圧容器から導出された流路に接続されて前記恒温ブロック内へと導入され、かつ、少なくともその上流側が下側に位置し、下流側が上側に位置するようにして螺旋状に配置させて溶媒貯槽内へと導出される導管とを少なくとも具備させて形成した請求項1または2に記載の溶媒リサイクル装置を備える液体クロマトグラフ。
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CN116773684A (zh) * 2022-03-23 2023-09-19 广东德立科技发展有限公司 一种高效液相色谱仪流动相的循环系统及其控制方法

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