JP3197646B2 - Mr装置のrf信号送受信システム - Google Patents

Mr装置のrf信号送受信システム

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JP3197646B2
JP3197646B2 JP00190793A JP190793A JP3197646B2 JP 3197646 B2 JP3197646 B2 JP 3197646B2 JP 00190793 A JP00190793 A JP 00190793A JP 190793 A JP190793 A JP 190793A JP 3197646 B2 JP3197646 B2 JP 3197646B2
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浩治 菅
玲子 明石
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ジーイー横河メディカルシステム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMR装置(核磁気共鳴装
置)のRFコイルへのRF信号の駆動及び検出信号の受
信を行うMR装置のRF信号送受信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】MR装置は、人体の解剖学的情報を映像
化する手段として、X線CT装置と同様にして、近年用
いられるようになってきた。MR装置は、その原理が生
体組織を構成する特定の原子核が、磁場の影響の中で特
定のラジオ周波数(以下RFと略す)を吸収して励起さ
れ、吸収したRFエネルギーの一部分を放出する物理現
象(NMR現象)に基づくものである。
【0003】図5はMR装置の概念図である。図におい
て、1は磁界を発生するマグネット、2は該マグネット
1内に設けられるRF帯域の電力が印加され、その検出
信号を得るRFコイルである。図に示すような全身用マ
グネットの場合、患者3はRFコイル2の内部に包まれ
るように置かれる。
【0004】このような状態で、送信器4からRF帯域
の周波数の電力をRFコイル2に印加する。この時の送
信器4の印加電力としては、例えば10KW〜20KW
が用いられる。この結果、患者3の体内からのNMR現
象に基づく信号がRFコイル2に誘起される。受信器5
は、この検出信号を受信して増幅し、A/D変換器6に
送る。A/D変換器6は、入力信号をディジタルデータ
に変換する。
【0005】コンピュータ7は、A/D変換器6の出力
データを入力し、画像処理を行い、その結果をディスプ
レイ8に表示する。オペレータは、ディスプレイ8に表
示された画像を見ながら、患者の病変部の診察を行う。
9は、コンピュータ7と他の構成要素(送信器7,受信
器5及びA/D変換器6)との仲介を行うインタフェー
スである。
【0006】次に、RF信号送受信部の構成について詳
しく説明する。図6はクォドラチャ送受信回路の概念図
である。図において、10はRF信号を受けて、RFコ
イル印加用のパワーを発生するパワーアンプである。該
パワーアンプ10の出力は第1の切換スイッチS1を介
してクォドラチャハイブリッド11に入っている。
【0007】クォドラチャハイブリッド(90゜スプリ
ッタともいう)とは、4つの端子(コネクタ端子)を持
ち、それらの端子が入力端子としても、又出力端子とし
ても利用できるようになっている。図7はクォドラチャ
ハイブリッドの使用状態説明図で、入出力端子と位相の
関係を示している。(a),(b)は1入力/2出力モ
ード、(c),(d)は2入力/1出力モードである。
【0008】例えば、(a)に示すように、これら端子
の内、端子1に信号を入力すると、残りの3つの端子の
内の端子2と4には互いに位相が90゜異なる信号を発
生するものである。残りの1つの端子3は、抵抗Rで終
端される。抵抗Rは、インピーダンスを50Ωに整合さ
せるため、抵抗値として50Ωが用いられる。
【0009】クォドラチャハイブリッド11の出力側に
は、第2のスイッチS2が設けられている。ここで、第
1及び第2のスイッチS1,S2の接続法について説明
する。パワーアンプ10の出力は第1のスイッチS1の
共通接点に接続されている。スイッチS1のa接点はク
ォドラチャハイブリッド11に接続され、b接点は第2
のスイッチS2のb接点に接続されている。スイッチS
2のa接点は、クォドラチャハイブリッド11の出力端
子に接続され、スイッチS2の共通接点はRFコイル
(図示せず)に接続されるようになっている。クォドラ
チャハイブリッド11の他の出力端子は、スイッチを介
さずに、RFコイルに接続されている。このように構成
された回路の動作を説明すれば、以下のとおりである。
【0010】スイッチS1,S2の共通接点が共にb側
に接続されると、パワーアンプ10はクォドラチャハイ
ブリッド11を介さずに直接RFコイルに接続される。
このモードをシングル送受信モードという。次に、スイ
ッチS1,S2の共通接点がa側に接続されると、パワ
ーアンプ10の出力はクォドラチャハイブリッド11に
接続される。この結果、クォドラチャハイブリッド11
からは互いに位相が90゜異なるRF信号が取り出さ
れ、RFコイルに印加される。このモードをクォドラチ
ャ送受信モードという。
【0011】シングル送受信モードとクォドラチャ送受
信モードは、それぞれ必要に応じて使い分けられるが、
クォドラチャ送受信モードではシングル送受信モードに
比較して電力の効率が2倍よいという性質がある。
【0012】このような構成では、スイッチS1,S2
にリレーを用いることができない。その理由は、この回
路が強い磁場の中に置かれるため、リレーの励磁コイル
の励磁がうまく行えないためである。このため、強磁場
中にRF送受信回路が置かれる場合には、図8に示すよ
うなダイオードスイッチ回路が用いられる。
【0013】図8において、図6と同一のものは、同一
の符号を付して示す。図において、C1〜C6はコンデ
ンサ、L1〜L6はインダクタ、D1〜D4はピンダイ
オードである。コンデンサC1〜C6は全てパスコンで
あり、インダクタL1〜L6は全てそのインピーダンス
XLが、XL>>50Ωである。
【0014】ダイオードD1のアノードにはインダクタ
L2を介してバイアス電圧B1が印加され、ダイオード
D2のカソードにはインダクタL3を介してバイアス電
圧B2が印加され、ダイオードD3のカソードにはイン
ダクタL4を介してバイアス電圧B3が印加され、ダイ
オードD4のアノードにはインダクタL5を介してバイ
アス電圧B4が印加されている。
【0015】パワーアンプ10の出力は、コンデンサC
1を介してダイオードD1とD2の共通接続点に接続さ
れ、ダイオードD1のアノードとダイオードD3のカソ
ードはコンデンサC2,C4を介して接続され、ダイオ
ードD2のカソードはコンデンサC3を介してクォドラ
チャハイブリッド11に接続されている。クォドラチャ
ハイブリッド11の一の出力はコンデンサC5を介して
ダイオードD4のアノードに接続され、ダイオードD3
とD4の共通接続点はコンデンサC6を介してRFコイ
ルに接続される。
【0016】インダクタL1は、ダイオードD1,D2
の共通接続点と接地間に接続され、インダクタL6はダ
イオードD3,D4の共通接続点と接地間に接続されて
いる。このように構成された回路の動作を説明すれば、
以下のとおりである。 (シングル送信時)この時には、ダイオードD1,D3
には順方向電流が流れるようにB1,B3にバイアスを
かける。また、ダイオードD2,D4には、パワーアン
プ10の出力をカットオフするようにB2,B4に逆バ
イアスをかける。この結果、信号の流れは、パワーアン
プ→C1→D1→C2→C4→D3→C6となり、パワ
ーアンプ10の出力がそのままRFコイルに接続される
シングル送信モードとなる。 (クォドラチャ送信時)この時には、ダイオードD2,
D4に順方向電流が流れるように、B2,B4にバイア
スをかける。また、ダイオードD1,D3には、パワー
アンプ10の出力をカットオフするように、B1,B3
に逆バイアスをかける。この結果、信号の流れは、パワ
ーアンプ→C1→D2→C3→クォドラチャハイブリッ
ド11→C5→D4→C6又はパワーアンプ→C1→D
2→C3→クォドラチャハイブリッド11→RFコイル
となり、パワーアンプ10の出力がクォドラチャハイブ
リッド11で位相の90゜異なる2つの信号に変換され
てRFコイルに接続されるクォドラチャ送信モードとな
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、RF
信号の送受信モードをシングル送受信モードとクォドラ
チャ送受信モードに切り換えるスイッチとしてリレーを
用いることは、強磁場中の中では不可能である。強磁場
中でもスイッチング動作を行わせるためには、図8に示
すようなピンダイオードを用いるダイオードスイッチ構
成とする必要がある。しかしながら、50Ω系で10K
W〜20KWもの大電力を切り換えるダイオードは高価
であり、かつ信頼性が低いという問題があった。又、高
電圧の逆バイアスが必要であった。
【0018】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、信頼性が高くシングルモード及びクォド
ラチャモードの両方の送受信が可能なMR装置のRF信
号送受信システムを提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
本発明は、大電力のRF信号を発生するパワーアンプ
と、該パワーアンプの出力をその一の入力に受ける第1
のクォドラチャハイブリッドと、該第1のクォドラチャ
ハイブリッドの2つの位相の異なる出力信号と接続され
る送受信切換回路と、シングル送受信モードの時に、こ
れら送受信切換回路と接続され、その出力がRFコイル
に接続される第2のクォドラチャハイブリッドと、前記
RFコイルの検出信号を送受信切換回路を介して受け、
その出力が検出信号として取り出される第3のクォドラ
チャハイブリッドとにより構成されたことを特徴として
いる。
【0020】
【作用】RFコイルをクォドラチャハイブリッド付きの
ものと、クォドラチャハイブリッドがつかないものとを
用意するようにする。そして、シングル送受信モードの
時には、クォドラチャハイブリッド付きのRFコイルを
用い、クォドラチャ送受信モードの時にはクォドラチャ
ハイブリッドなしのRFコイルを用いる。更に、シング
ル送受信モードの時とクォドラチャ送受信モードの場合
とで、第3のクォドラチャハイブリッドに入力される検
出信号をスイッチにより切り換えて、位相反転ができる
ようにした。このような構成とすることにより、信頼性
が高くシングルモード及びクォドラチャモードの両方の
送受信が可能なMR装置のRF信号送受信システムを提
供することができる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例を示す構成ブロッ
ク図である。図6と同一のものは、同一の符号を付して
示す。図において、10は大電力のRF信号を発生する
パワーアンプ、20は該パワーアンプ10の出力をその
一の入力に受ける第1のクォドラチャハイブリッド、2
1,22は該第1のクォドラチャハイブリッド20の2
つの位相の異なる信号を受けてRFコイルに転送すると
共に、RFコイルからの検出信号を受ける送受信切換回
路である。
【0022】23はシングル送受信モードの時に、これ
ら送受信切換回路21,22の出力を受け、その出力が
RFコイルに接続される第2のクォドラチャハイブリッ
ドである。24,25は前記送受信切換回路21,22
の出力を受けて、検出信号を増幅するプリアンプ、40
はこれらプリアンプ24,25(送受信切換回路21,
22)の出力を切換信号により切り換えて位相反転を行
う切換スイッチである。
【0023】26は該切換スイッチ40の出力を受け、
その出力が検出信号として取り出される第3のクォドラ
チャハイブリッドである。これら第1乃至第3のクォド
ラチャハイブリッド20,23,26は一つの端子が抵
抗Rで接地されている。この抵抗Rの抵抗値は、インピ
ーダンス整合用に50Ωに設定されている。30はRF
コイルである。
【0024】ここでは、RFコイル30と第2のクォド
ラチャハイブリッド23は一体のものである。つまり、
第2のクォドラチャハイブリッド23とRFコイル30
は一体となっており、シングル送受信モードの時に用い
られるものである。クォドラチャ送受信モードの時に
は、クォドラチャハイブリッド23が付かず、2端子を
持ったRFコイル30のみが用いられる。
【0025】次に、切換スイッチ40の構成について詳
しく説明する。該切換スイッチ40は2つのスイッチ部
を持っている。aは第1のスイッチ部の共通接点、b,
cは共通接点aに対応する接点である。b接点は第3の
クォドラチャハイブリッド26の第1の入力に入り、c
接点は第2の入力に入っている。dは第2のスイッチ部
の共通接点、e,fは共通接点dに対応する接点であ
る。e接点は第3のクォドラチャハイブリッド26の第
1の入力に入り、f接点は第2の入力に入っている。こ
のように構成されたシステムの動作を説明すれば、以下
のとおりである。 (シングル送受信モード時)この時には、図1に示すよ
うに第2のクォドラチャハイブリッド23付きのRFコ
イル30が用いられる。パワーアンプ10の出力は、第
1のクォドラチャハイブリッド20に入り、その出力か
らは互いに90゜位相のずれた2つの信号が得られる。
これら2つのRF信号は、送受信切換回路21,22を
介して第2のクォドラチャハイブリッド23に入る。
【0026】2つの位相差の異なる信号を受けて、クォ
ドラチャハイブリッド23はこれら2つの信号を1つの
信号に合成して出力する。合成された1つの信号がクォ
ドラチャハイブリッド23からRFコイル30に印加さ
れるので、シングル送信モードとなる。
【0027】被検体(図示せず)から検出されたNMR
信号は、第2のクォドラチャハイブリッド23に入り、
該クォドラチャハイブリッド23に入力した検出信号
は、それぞれ2つの出力端子から位相の90゜異なる信
号として出力される。これら検出信号は、送受信切換回
路21,22を介してプリアンプ24,25で増幅され
た後、切換スイッチ40に入る。
【0028】この時、切換スイッチ40は、切換信号に
より共通接点aがc接点に、共通接点dがe接点にそれ
ぞれ接続され、クロス接続されている。このため、第3
のクォドラチャハイブリッド26からは、2つの信号の
和が取り出され、出力される。ここで、共通接点a,b
をそれぞれクロス接続している理由について説明する。
【0029】若し、切換スイッチ40の共通接点a,b
をクロス接続しないで、同相接続した場合(つまり、共
通接点aがb接点に、共通接点dがf接点にそれぞれ接
続された場合)について考える。この場合には、クォド
ラチャハイブリッド26は、入力された2つの信号の加
算を行う。2つの信号の位相差は180゜異なっている
ので、加算結果は0になる。従って、クォドラチャハイ
ブリッド26の出力端子に出力が現れなくなる。そこ
で、クロス接続することにより、2つの信号の加算結果
が2倍の振幅になるようにしている。
【0030】図2は本発明によるシングル送受信時の信
号の流れを示す図である。但し、信号レベルは無視して
ある。図において、α,β,γは位相を示し、β=π/
2とする。パワーアンプ10から2sinωtの信号が
第1のクォドラチャハイブリッド26に入り、該クォド
ラチャハイブリッド20からは、それぞれsin(ωt
+α1 ),sin(ωt+α1 +β)が出力される。こ
れら信号は、送受信切換回路21,22に入り、位相変
化が起こり、その出力はそれぞれsin(ωt+α2
),sin(ωt+α2 +β)となる。
【0031】これら信号が第2のクォドラチャハイブリ
ッド23に入り、合成され1つの信号2sin(ωt+
α3 )として出力され、RFコイル30に印加される。
RFコイル30からは検出信号2sinωtが取り出さ
れて第2のクォドラチャハイブリッド23に入る。該ク
ォドラチャハイブリッド23から出力される2つの信号
は、それぞれsin(ωt+γ1 ),sin(ωt+γ
1 +β)となる。
【0032】これら信号は送受信切換回路21,22に
入る結果、その出力信号はそれぞれsin(ωt+γ2
),sin(ωt+γ2 +β)となる。これら2つの
信号が第3のクォドラチャハイブリッド26にクロス接
続されて入力される。クォドラチャハイブリッド26の
入力段での信号は、それぞれsin(ωt+γ3 ),s
in(ωt+γ3 +β)となる。これら信号がクォドラ
チャハイブリッド26内部で加算される結果、その出力
は2sin(ωt+γ4 )となる。 (クォドラチャ送受信モード時)この時には、図1に示
す構成とは異なり、第2のクォドラチャハイブリッド2
3付きのRFコイル30は用いられれない。従って、送
受信切換回路21,22の出力がそのままRFコイル3
0に印加されることになる。パワーアンプ10の出力
は、第1のクォドラチャハイブリッド20に入り、その
出力からは互いに90゜位相のずれた2つの信号が得ら
れる。これら2つのRF信号は、送受信切換回路21,
22を介してRFコイル30に印加される。
【0033】被検体(図示せず)から検出されたNMR
信号は、2つの位相差信号として取り出され、これら検
出信号は、送受信切換回路21,22を介してプリアン
プ24,25で増幅された後、切換スイッチ40に入
る。
【0034】この時、切換スイッチ40は、切換信号に
より共通接点aがb接点に、共通接点dがf接点にそれ
ぞれ接続され、同相接続となっている。このため、第3
のクォドラチャハイブリッド26からは、2つの信号の
和が取り出され、出力される。
【0035】図3は本発明によるクォドラチャ送受信時
の信号の流れを示す図である。但し、信号レベルは無視
してある。図において、α,β,γは位相を示し、β=
π/2とする。パワーアンプ10から2sinωtの信
号が第1のクォドラチャハイブリッド26に入り、該ク
ォドラチャハイブリッド20からは、それぞれsin
(ωt+α1 ),sin(ωt+α1 +β)が出力され
る。これら信号は、送受信切換回路21,22に入り、
位相変化が起こり、その出力はそれぞれsin(ωt+
α2 ),sin(ωt+α2 +β)となる。
【0036】これら信号がRFコイル30に印加され
る。RFコイル30からは検出信号sin(ωt+γ1
),sin(ωt+γ1 +β)が取り出される。これ
ら信号は送受信切換回路21,22に入る結果、その出
力信号はそれぞれsin(ωt+γ2 ),sin(ωt
+γ2 +β)となる。これら2つの信号が第3のクォド
ラチャハイブリッド26に入力される。これら信号がク
ォドラチャハイブリッド26内部で加算される結果、そ
の出力は2sin(ωt+γ3 )となる。
【0037】図4は本発明の他の実施例を示す構成ブロ
ック図である。図1と同一のものは、同一の符号を付し
て示す。この実施例と図1に示す実施例との差異は、R
Fコイル31である。この実施例では、RFコイル31
はシングル送受信コイルで、送信ポートと受信ポートを
それぞれ独立に具備している。そして、送信ポートと受
信ポートはそれぞれクォドラチャハイブリッド23の2
つの端子にそれぞれ接続されている。この場合には、ク
ォドラチャハイブリッド23からの出力端とRFコイル
31からの入力端が異なるので、クォドラチャハイブリ
ッド23からの受信出力の位相は反転しないので、切換
スイッチ40は不要である。切換スイッチ40がある場
合にはその接続を、クォドラチャ送受信の場合と同じ同
相接続することで対応することができる。
【0038】上述の実施例では、切換スイッチ40を第
3のクォドラチャハイブリッド26の前に設けた場合を
例にとった。しかしながら、本発明はこれに限るもので
はなく、第3のクォドラチャハイブリッド26の後に設
けてもよい。そして、クォドラチャハイブリッドの2つ
の出力を外部からの切換信号により切り換えて検出信号
として取り出すようにすることができる。
【0039】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば電力がかかる部分でのスイッチングを無くすこと
により、信頼性が高くシングルモード及びクォドラチャ
モードの両方の送受信が可能なMR装置のRF信号送受
信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図2】本発明によるシングル送受信時の信号の流れを
示す図である。
【図3】本発明によるクォドラチャ送受信時の信号の流
れを示す図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図5】MR装置の概念図である。
【図6】クォドラチャ送受信回路の概念図である。
【図7】クォドラチャハイブリッドの使用状態説明図で
ある。
【図8】クォドラチャ送受信回路の他の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 パワーアンプ 20 クォドラチャハイブリッド 21 送受信切換回路 22 送受信切換回路 23 クォドラチャハイブリッド 24 プリアンプ 25 プリアンプ 26 クォドラチャハイブリッド 30 RFコイル 40 切換スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/055

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大電力のRF信号を発生するパワーアン
    プ(10)と、 該パワーアンプ(10)の出力をその一の入力に受ける
    第1のクォドラチャハイブリッド(20)と、 該第1のクォドラチャハイブリッド(20)の2つの位
    相の異なる出力信号と接続される送受信切換回路(2
    1),(22)と、 シングル送受信モードの時に、これら送受信切換回路
    (21),(22)と接続され、その出力がRFコイル
    (30)に接続される第2のクォドラチャハイブリッド
    (23)と、 前記RFコイル(30)の検出信号を送受信切換回路
    (21),(22)を介して受け、その出力が検出信号
    として取り出される第3のクォドラチャハイブリッド
    (26)とにより構成されるMR装置のRF信号送受信
    システム。
  2. 【請求項2】 前記送受信切換回路(21),(22)
    と第3のクォドラチャハイブリッド(26)との間に、
    位相反転用の切換スイッチ(40)を設けたことを特徴
    とする請求項1記載のMR装置のRF信号送受信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 クォドラチャ送受信モードの時には、第
    2のクォドラチャハイブリッド(23)が付属しないR
    Fコイル(30)が用いられることを特徴とする請求項
    1記載のMR装置のRF信号送受信システム。
  4. 【請求項4】 前記切換スイッチ(40)は、クォドラ
    チャ送受信モードの時には送受信切換回路(21),
    (22)の出力を第3のクォドラチャハイブリッド(2
    6)に同相で接続し、シングル送受信モードの時には送
    受信切換回路(21),(22)の出力を第3のクォド
    ラチャハイブリッド(26)にクロス接続するようにし
    たことを特徴とする請求項2記載のMR装置のRF信号
    送受信システム。
  5. 【請求項5】 前記RFコイル(30)として、端子が
    送信ポートと受信ポートとに分かれているものをシング
    ル送受信モードで用いた場合に、前記スイッチ(40)
    は送受信切換回路(21),(22)の出力を同相で第
    3のクォドラチャハイブリッド(26)に接続するよう
    にしたことを特徴とする請求項2記載のMR装置のRF
    信号送受信システム。
  6. 【請求項6】 大電力のRF信号を発生するパワーアン
    プ(10)と、 該パワーアンプ(10)の出力をその一の入力に受ける
    第1のクォドラチャハイブリッド(20)と、 該第1のクォドラチャハイブリッド(20)の2つの位
    相の異なる出力信号と接続される送受信切換回路(2
    1),(22)と、 シングル送受信モードの時に、これら送受信切換回路
    (21),(22)と接続され、その出力がRFコイル
    (30)に接続される第2のクォドラチャハイブリッド
    (23)と、 前記RFコイル(30)の検出信号を送受信切換回路
    (21),(22)を介して受ける第3のクォドラチャ
    ハイブリッド(26)と、 該第3のクォドラチャハイブリッド(26)の2つの出
    力を受けて、これら2つの出力のいずれか一方をモード
    の種類に応じて選択する切換スイッチ(40)とで構成
    されるMR装置のRF信号送受信システム。
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