JP3197355U - 多機能サポートクッション - Google Patents
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Abstract
【課題】人体の各部をサポートする多機能サポートクッションを提供する。【解決手段】多機能サポートクッション1は、複数のパッド部21、22、23を含み、各パッド部の上端が円弧状であり、かつ中央に位置するパッド部は両側のパッド部より高く、パッド部の上端が中央から両側に向かって徐々に低くなる波型の形態を呈し、かつ複数のパッド部は選択的に、長尺状のクッションを形成するか、或いは両側のパッド部の自由端を互いに当てて円形リング状のクッションを形成する。多機能サポートクッション1は人体の背部、腰部、頚部をサポートするかまたは各部に当てるためのものであり、頚部用のクッションとするときは、頭部をサポートする機能が得られ、頚部上に嵌めて頚椎を保護し、かつ頚の後部をサポートしながら頭部の傾きを防止でき、腰部と背部用のクッションとするときは、椅子の上に置いて人の腰部と背部とをサポートして、高い快適さを提供する。【選択図】図3
Description
本考案は多機能サポートクッションに関し、特に、特殊な設計を有するパッド部により人体の背部や腰部、頚部をサポートするか、または各部に当てるための多機能サポートクッションに関する。
枕は多くの人々にとって生活必需品であるが、時代の変化と、人々の生活睡眠品質の向上に対するこだわりに伴い、より多くの人々がアイデアを発揮して多様なニーズを満たす製品が生まれている。現今では家の中での睡眠品質にこだわるだけでなく、一般のオフィスやSOHO(小規模オフィス)等の仕事の場所、或いは学校の教室、バス、電車等の公共の場所でも短時間の休息と睡眠の品質にこだわる人が増え、人々のこれらニーズに応じて、関連の配慮を尽くした製品が生まれている。頚部用のクッションはオフィス、工房、バス、電車で座っているか、または立っている人々が仕事時や休息時に快適に使用することができ、また家の中や車上等の環境で使用することが多いため、さらなる改良が期待されている。
現代化された生活環境の中で、仕事、レジャーのいずれにおいても、多くの人が往々にして自動車や飛行機などの交通手段を利用する必要がある。特に、遠距離の旅では多くの時間を移動に費やす必要がある。このような長い移動時間に、中には本を読んだり、新聞を読んだり、携帯電話や携帯型ゲーム機等の電子製品で遊んだりする人もいれば、この時間を利用して仕事前の準備をする人もいるが、多くの人が到着後のさまざまなことに対応できるように休息を取ることを選択する。
乗り心地を高めるために、好ましい交通手段には旅客が快適に横になることができる立派な座席が用意されている。但し、交通手段の座席はカスタマイズされているわけではなく、大量生産されており、また空間を節約するために、各座席間の距離が往々にして狭く、快適さの要求を満たすことができない。このため、個人の快適さを高めるための周辺製品が提供されており、多種多様な製品が続々と出現している。よく見受けられるものには背もたれクッションや抱き枕、枕、頚部の回りを囲む首枕などがある。しかしながら、これらの製品は粗末過ぎて保護効果が全くないものが多く、やはり欠点が存在するため、改善が期待されている。
上述に鑑み、多機能サポートクッションの開発が必要とされている。本考案の目的は、頚部の保護と頭部の傾き防止を結合した設計で、使用者を休息または睡眠時により安全に安定させ、頭部、頚部の偶発的な傷害を減少すると共に、使用者の腰部または背部もサポートして快適に使用できるほか、未使用時には折り畳んで体積を減少でき、旅行時に携帯しやすい、多機能サポートクッションを提供することにある。
本考案の多機能サポートクッションは、複数のパッド部を含み、各パッド部の上端が円弧状であり、かつ中央に位置するパッド部は両側のパッド部より高く、前記パッド部の上端が中央から両側に向かって徐々に低くなる波型の形態を呈し、かつ前記複数のパッド部は選択的に、長尺状のクッションを形成するか、或いは前記両側のパッド部の自由端を互いに当てて円形リング状のクッションを形成することができる。
好ましくは、前記クッションの前記複数のパッド部が外カバー、内カバーおよび少なくとも1つのフォーム(発泡体)を含み、前記フォームが前記内カバー内に収容され、かつ前記フォームと前記内カバーが前記外カバー内に収容される。
好ましくは、前記外カバーが第1開口を備え、前記第1開口に少なくとも1つの第1結合部材が設置される。前記内カバーが第2開口を備え、前記第2開口に少なくとも1つの第2結合部材が設置される。
好ましくは、前記外カバーが紐と留め具とを含み、前記外カバーの内側表面に複数の紐通し孔が設けられ、前記紐が前記外カバー、前記紐通し孔および前記留め具に挿通されて、前記紐を締め、前記留め具を利用して前記紐を留めることで、前記クッションを締め付けることができる。
好ましくは、前記紐を前記外カバーの異なる高さの前記紐通し孔に挿通することにより、前記紐の高さ位置を調整する。
好ましくは、前記フォームが形状記憶フォームである。
好ましくは、前記フォームが形状記憶フォームである。
好ましくは、前記フォームが高反発フォームである。
好ましくは、前記複数のパッド部が第1パッド部、第2パッド部および第3パッド部を含み、前記第1パッド部と前記第2パッド部の間に、耳を収容するための凹陥部が設けられて、使用者の使用時における快適性が向上される。
好ましくは、前記複数のパッド部が第1パッド部、第2パッド部および第3パッド部を含み、前記第1パッド部と前記第2パッド部の間に、耳を収容するための凹陥部が設けられて、使用者の使用時における快適性が向上される。
好ましくは、前記外カバーの第1結合部材がスナップボタンであり、前記内カバーの第2結合部材がスナップボタンである。
好ましくは、前記外カバーの第1結合部材が面ファスナーであり、前記内カバーの第2結合部材が面ファスナーである。
好ましくは、前記外カバーの第1結合部材が面ファスナーであり、前記内カバーの第2結合部材が面ファスナーである。
本考案について本考案の最良の実施形態を、図面に基づいて充分に説明するが、ここで説明する前に、当業者が本文中で説明する考案に変更を加えて同様に本考案の効果を達することもできることを理解すべきである。このため、以下の説明は当業者にとって広範な開示であり、その内容は本考案を限定しないことを理解する必要がある。
(第1実施形態)
図1及び図2に本考案の多機能サポートクッションの分解図及び組立図をそれぞれ示す。本考案の多機能サポートクッション1は、複数のパッド部2を含み、前記複数のパッド部2は第1パッド部21、第2パッド部22および第3パッド部23を含み、前記第1パッド部21、第2パッド部22および第3パッド部23の上端は円弧状であり、前記第1パッド部21と前記第2パッド部22との間に凹陥部24が設けられている。前記多機能サポートクッション1のパッド部2は外カバー3、内カバー4および少なくとも1つのフォーム5を含み、前記フォーム5は前記内カバー4内に収容され、前記フォーム5と前記内カバー4とがさらに前記外カバー3内に収容される。
図1及び図2に本考案の多機能サポートクッションの分解図及び組立図をそれぞれ示す。本考案の多機能サポートクッション1は、複数のパッド部2を含み、前記複数のパッド部2は第1パッド部21、第2パッド部22および第3パッド部23を含み、前記第1パッド部21、第2パッド部22および第3パッド部23の上端は円弧状であり、前記第1パッド部21と前記第2パッド部22との間に凹陥部24が設けられている。前記多機能サポートクッション1のパッド部2は外カバー3、内カバー4および少なくとも1つのフォーム5を含み、前記フォーム5は前記内カバー4内に収容され、前記フォーム5と前記内カバー4とがさらに前記外カバー3内に収容される。
続いて図1に示すように、ここで注意すべきは、前記第1パッド部21中に収容されるフォーム51は形状記憶フォームまたは低反発フォームであり、前記多機能サポートクッション1の使用時、前記フォーム51が車両や飛行機に乗ったときに発生する振動感を緩和し、快適性を高めることができる点である。前記第2パッド部22及び前記第3パッド部23に収容されるフォーム52、53は高反発フォームであり、使用時のサポート強度を高め、使用寿命を延長するために用いられる。当然、前記フォーム52、53も形状記憶フォームまたは低反発フォームとしてもよい。
図1には左半部の1個のフォーム51、1個のフォーム52、1個のフォーム53のみ表示しているが、右半部の1個のフォーム51、1個のフォーム52、1個のフォーム53はすでに前記内カバー4内部に収容されている。ここで注意すべきは、本考案の多機能サポートクッション1の中央に位置する前記第1パッド部21は両側の第2パッド部22及び第3パッド部23より高く、前記第2パッド部22は前記第3パッド部23より高い点である。
前記第1パッド部21、第2パッド部22および第3パッド部23の上端は中央から両側に向かって徐々に低くなる波型の形態を呈し、かつ前記第1パッド部21、第2パッド部22および第3パッド部23は選択的に、図2に示すように長尺状のクッションを形成するか、或いは図3の本考案の多機能サポートクッションの使用状態の斜視図に示すように、前記両側の第3パッド部23の自由端を互いに当てて円形リング状のクッションを形成することができる。
(第2実施形態)
図4に本考案の多機能サポートクッションの第2実施形態の分解図を示す。図4に示す第2実施形態と図1に示す第1実施形態との違いは、フォームの形状が異なる点であり、フォームの材質は同じである。具体的には、フォーム54とフォーム51とは形状が異なるが、使用する材質は同じである。前記第1パッド部21中に収容されるフォーム54が形状記憶フォームまたは低反発フォームであり、フォーム55とフォーム52、53とは形状が異なるが、使用する材質は同じである。前記第2パッド部22及び前記第3パッド部23に収容されるフォーム55は高反発フォームであり、当然、形状記憶フォームまたは低反発フォームとしてもよい。
図4に本考案の多機能サポートクッションの第2実施形態の分解図を示す。図4に示す第2実施形態と図1に示す第1実施形態との違いは、フォームの形状が異なる点であり、フォームの材質は同じである。具体的には、フォーム54とフォーム51とは形状が異なるが、使用する材質は同じである。前記第1パッド部21中に収容されるフォーム54が形状記憶フォームまたは低反発フォームであり、フォーム55とフォーム52、53とは形状が異なるが、使用する材質は同じである。前記第2パッド部22及び前記第3パッド部23に収容されるフォーム55は高反発フォームであり、当然、形状記憶フォームまたは低反発フォームとしてもよい。
図5及び図6に外カバーの内側面の模式図及び内カバーの部分斜視図をそれぞれ示す。前記外カバー3は下端に第1開口31を備え、かつ前記第1開口31に複数の第1結合部材32が設けられている。好ましくは、前記外カバー3の第1結合部材32はスナップボタンとする。その他の実施態様において、前記外カバー3の第1結合部材32は面ファスナーまたはその他の結合部材としてもよい。
前記内カバー4は下端に第2開口41を備え、かつ前記第2開口41に複数の第2結合部材42が設けられている。好ましくは、前記内カバー4の第2結合部材42はスナップボタンとする。その他の実施態様において、前記内カバー4の第2結合部材42は面ファスナーまたはその他の結合部材としてもよい。前記第1結合部材41及び前記第2結合部材42の作用は、前記フォーム51、52、53またはフォーム54、55を前記内カバー4内に収容したとき、前記フォーム51、52、53またはフォーム54、55の位置を規制し、前記第2開口41から外部に露出しないようにすることである。
続いて図5と合わせて図2を参照する。前記外カバー3は紐33と留め具34とを含み、前記外カバー33には内側表面に複数の紐通し孔35が設けられ、前記紐33が前記外カバー3、前記紐通し孔35および前記留め具34に挿通されて、前記紐33を締め、前記留め具34で前記紐33を留めることで、前記クッション1を締め付けることができる。好ましくは、前記紐通し孔35を異なる高さで設ける。異なるサポート効果を得られるように、前記紐33を異なる高さの前記紐通し孔35に挿通することで、前記紐の高さ位置を調整する。使用者が自分の好みに応じて調整することができる。例えば図5に示すように、前記紐33は比較的低い前記紐通し孔35に挿通されている。
再び図2及び図3を参照すると、本考案の多機能サポートクッション1が図2に示す状態にあるとき、使用者はまず指で前記留め具34を押さえ、さらに指で前記留め具34から離れる方向に前記紐33を引き出すと、前記第1パッド部21、第2パッド部22および第3パッド部23が図3に示すような円形リングの形状を形成する。
図7に、本考案の多機能サポートクッションを人体に使用した状態の模式図を示す。前記多機能サポートクッション1を人体の頚部に使用するとき、前記第1パッド部21が人の頚の後部に当り、前記第2パッド部22が人の頚部側面に位置し、前記第3パッド部23が人の頚部前方、すなわち顎の下方に位置し、人の耳が前記第1パッド部21と前記第2パッド部22との間の凹陥部24に位置する。前記第1パッド部21内のフォーム51によるサポート作用の関係で、使用者は非常に快適に感じることができ、かつ前記多機能サポートクッション1は頭部もサポートして頭部が左右に揺動し、頚部にダメージを与えないようにすることができるため、保護作用を備えている。使用者により一層の快適さを提供するために、特に前記第1パッド部21と前記第2パッド部22の間に耳を収容するための前記凹陥部24が設けられており、気配りのある設計となっている。
図8に、本考案の多機能サポートクッションを椅子に置いた状態の模式図を示す。本考案の多機能サポートクッション1は椅子6の上に置くことができ、使用者が前記椅子に座ったとき、前記多機能サポートクッション1の位置を調整し、そのクッション1を使用者の腰部や背部に当てることができる。これにより、前記第1パッド部21、前記第2パッド部22および前記第3パッド部23の内部に充填された前記フォーム51、52、53またはフォーム54、55の特殊な効果により、使用者の腰部や背部がサポートされ、使用者に快適さを感じさせることができる。
図9及び図10に、本考案の多機能サポートクッションの異なる折り畳み状態の斜視図をそれぞれ示す。使用者が前記多機能サポートクッション1を収納したいときは、前記フォーム51、52、53またはフォーム54、55が弾性を備えているため、前記第1パッド部21、前記第2パッド部22および前記第3パッド部23を折り畳んでコンパクトに押さえ、体積を減少することができ、使用者の収納に便利である。
本考案の最良の実施例を詳細に説明したが、当業者であれば明確に分かるように、実用新案請求の範囲と本考案の要旨を逸脱せずに各種の変化や変更が可能であり、本考案は明細書に挙げた実施形態の実施方式に限定されない。
1…多機能サポートクッション、2…パッド部、3…外カバー、4…内カバー、5…フォーム、6…椅子、21…第1パッド部、22…第2パッド部、23…第3パッド部、24…凹陥部、31…第1開口、32…第1結合部材、33…紐、34…留め具、35…紐通し孔、41…第2開口、42…第2結合部材、51、52、53、54、55…フォーム
Claims (10)
- 多機能サポートクッションであって、複数のパッド部を含み、各パッド部の上端が円弧状であり、かつ中央に位置するパッド部が両側のパッド部より高く、前記各パッド部の上端が中央から両側に向かって徐々に低くなる波型の形態を呈し、かつ前記複数のパッド部は選択的に、長尺状のクッションを形成するか、或いは前記両側のパッド部の自由端を互いに当てて円形リング状のクッションを形成することを特徴とする多機能サポートクッション。
- 前記クッションの前記複数のパッド部が外カバー、内カバーおよび少なくとも1つのフォームを含み、前記フォームが前記内カバー内に収容され、かつ前記フォームと前記内カバーとが前記外カバー内に収容されることを特徴とする請求項1に記載の多機能サポートクッション。
- 前記外カバーが第1開口を備え、前記第1開口に少なくとも1つの第1結合部材が設置され、前記内カバーが第2開口を備え、前記第2開口に少なくとも1つの第2結合部材が設置されたことを特徴とする請求項2に記載の多機能サポートクッション。
- 前記外カバーが紐と留め具とを含み、前記外カバーの内側表面に複数の紐通し孔が設けられ、前記紐が前記外カバー、前記紐通し孔および前記留め具に挿通されて、前記紐を締め、前記留め具で前記紐を留めることにより、前記クッションが締め付けられることを特徴とする請求項2に記載の多機能サポートクッション。
- 前記紐を前記外カバーの異なる高さの前記紐通し孔に挿通することにより、前記紐の高さ位置が調整されることを特徴とする請求項4に記載の多機能サポートクッション。
- 前記フォームが形状記憶フォームであることを特徴とする請求項2に記載の多機能サポートクッション。
- 前記フォームが高反発フォームであることを特徴とする請求項2に記載の多機能サポートクッション。
- 前記複数のパッド部が第1パッド部、第2パッド部および第3パッド部を含み、前記第1パッド部と前記第2パッド部との間に、耳を収容するための凹陥部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の多機能サポートクッション。
- 前記外カバーの第1結合部材がスナップボタンであり、前記内カバーの第2結合部材がスナップボタンであることを特徴とする請求項3に記載の多機能サポートクッション。
- 前記外カバーの第1結合部材が面ファスナーであり、前記内カバーの第2結合部材が面ファスナーであることを特徴とする請求項3に記載の多機能サポートクッション。
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