JP3197317B2 - 光学系支持装置の製造方法 - Google Patents

光学系支持装置の製造方法

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JP3197317B2
JP3197317B2 JP06849892A JP6849892A JP3197317B2 JP 3197317 B2 JP3197317 B2 JP 3197317B2 JP 06849892 A JP06849892 A JP 06849892A JP 6849892 A JP6849892 A JP 6849892A JP 3197317 B2 JP3197317 B2 JP 3197317B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ディスク等の光学
式情報再生装置に用いられる光学系支持装置の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、光ディスクを用いて情報の記録
/再生を行う光学式情報記録再生装置に用いられる光学
系支持装置は、製造が容易で性能のバラツキが少ないこ
とが望まれている。
【0003】上記光学系支持装置の製造方法として、例
えば特開昭62−139147号公報に開示されている
ものが知られている。この製造方法を図8を参照して説
明する。
【0004】この製造方法は、フィルムキャリア方式と
呼ばれており、この図において、符号1は高分子材料を
ベースとしたフィルム、符号2はフィルムを送る回転ギ
ヤ、符号3はフィルムを順送りする為のガイド穴、符号
4は電気的リード部になる銅箔の回路、符号5は端末線
処理用の穴、符号6はトラッキング方向サーボ用コイ
ル、符号7は全体を樹脂材料等のインサートモールドを
成す為の上部金型、符号8は下部金型、符号9はインサ
ートモールドで形成されたフォーカス方向サーボ用ボビ
ン、符号10はサスペンションワイヤ、符号11はフォ
ーカス方向サーボ用コイルをそれぞれ示している。
【0005】高分子材料をベースとしたフィルム1に
は、両サイドにフィルム1を順送りする為のガイド穴3
が連続的に加工されており、フィルム1は要所に配置さ
れた回転ギヤ2により送られる。光学系支持装置の組立
て工程を順に説明していくと、まず、電気的リード部に
なる銅箔の回路4を形成し、これに端末線処理を行なう
為の穴部5を加工する。
【0006】次に、トラッキング方向サーボ用コイル6
のリード線をフィルム1の所定の穴部に挿入し、半田付
けを行なう。次に、全体を樹脂材料等のインサートモー
ルドを成す為の上部金型7、下部金型8で構成された金
型ブロックを持つ成形機の部分にフィルム1を誘導し、
4本のサスペンションワイヤ10と一体で、フォーカス
方向サーボ用コイルボビンを形成する。次に、4本のサ
スペンションワイヤ10のうちの2本のサスペンション
ワイヤの一端に巻始めの端末を巻付け、フォーカス方向
サーボ用コイルをコイルボビンに巻装し、巻終りをサス
ペンションワイヤに巻付け、それぞれ端末を半田付けす
る。次に、カートリッジを個片に分離する為の分離金型
部分にフィルムを誘導し、カートリッジ毎に単品分離す
る。次にトラッキング方向サーボ用コイル6及びトラッ
キング方向サーボ用コイル端末締結回路部を折曲げ、フ
ォーカス方向サーボ用コイルボビン9の側面に固定す
る。そして、トラッキング方向サーボ用コイル端末締結
回路部とサスペンションワイヤ10を半田付けして、光
学系支持装置の完成品とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】光学系支持装置におい
ては、光学的な性能を確保するために、光学系支持装置
の固定部に対する光学素子の、位置、傾き精度を正確に
出す必要がある。ところが、光学素子は移動可能な様に
バネ等の支持部材で支持する必要があるため、光学素子
のホルダと固定部材とを別体で成形し、組立時に組立治
具にて各々の部材を位置決めして支持部材を組付ける必
要がある。
【0008】図8に示すような製造方法によって作成さ
れた光学系支持装置の場合、この組立て工程の後でコイ
ルボビンにレンズを固定し、かつサスペンションワイヤ
のコイルボビンとは逆の端部に固定部材を組付ける必要
がある。
【0009】従って、組立時には、高価な組立治具が必
要であり、治具に組み付ける工数が必要となってしま
う。また、固定部材に対する光学素子の精度には、治具
の精度や治具と部材のガタも入るので、光学素子の位置
傾き精度がでにくい。
【0010】本発明の目的は、上記の問題を鑑みてなさ
れたもので、光学系支持装置の光学素子の固定部材に対
する位置、傾き精度の良い光学系支持装置の製造方法を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に係
る光学系支持装置の製造方法は、上面に第1の位置決め
手段が設けられ、下面に第2の位置決め手段が設けられ
たホルダ支持体と、この支持体の側方に位置し、同一平
面上に並べられた複数のホルダと、前記支持体の側方に
位置し、同一平面上に並べられ、ホルダと同数の固定部
材と、前記ホルダをホルダ支持体に接続させた第1の接
続手段と、前記固定部材の夫々を前記ホルダの各々と対
向するようにして前記支持体に接続させた第2の接続手
段とを一体的に形成してなる一体部材を準備する工程
と、下面に第3の位置決め手段が設けられたばね支持体
と、同一平面上に並べられた、少なくと前記ホルダと同
数の板ばねと、これら板ばねを前記ばね支持体に接続さ
せた第3の接続手段とを一体的に形成してなるバネシー
トを準備する工程と、上面に第4の位置決め手段が設け
られたコイル支持体と、同一平面上に並べられた前記ホ
ルダと同数のコイルと、これらコイルを前記コイル支持
体に接続させた第4の接続手段とを一体的に形成してな
るコイルシートを準備する工程と、前記第1の位置決め
手段と第3の位置決め手段とにもとづいて、ホルダと固
定部材との間に板ばねが夫々位置するように、一体部材
の上面にバネシートの下面を合わせた状態で、板ばねを
ホルダ並びに固定部材に取着させる工程と、前記第3の
接続手段を切り離して、板ばねをばね支持体から分離さ
せる工程と、前記第2の位置決め手段と第4の位置決め
手段とにもとづいて、ホルダの下面にコイルが夫々位置
するように、一体部材の下面にコイルシートの上面を合
わせた状態で、コイルをホルダに取着させる工程と、前
記第4の接続手段を切り離して、コイルをコイル支持体
から分離させる工程と、前記第1並びに第2の接続手段
を切り離して、前記ホルダ並びに固定部材をホルダ支持
体から分離させて、複数の光学系支持装置を製造するこ
とを特徴とする。上記第1の態様において、第1の位置
決め手段は、枠体の表面及び裏面に突出した4つのピン
のうち、表面に突出したピンの部分により構成され得
る。また、第2の位置決め手段は、枠体の表面及び裏面
に突出した2つのピンのうち、裏面に突出したピンの部
分により構成され得る。本発明の第2の態様に係る製造
方法は、第1の態様において、前記ホルダ支持体は、第
5の位置決め手段を上面に有し、そして、下面に第6の
位置決め手段が設けられたレンズ支持体と、同一平面上
に並べられた前記ホルダと同数のレンズと、これらレン
ズを前記レンズ支持体に接続させた第5の接続手段とを
一体的に形成してなるレンズシートを準備する工程と、
前記第5の位置決め手段と第6の位置決め手段とにもと
づいて、ホルダの上面にレンズが夫々位置するように、
一体部材の上面にレンズシートの下面を合わせた状態
で、レンズをホルダに取着させる工程と、前記第1並び
に第2の接続手段を切り離す前に、前記第5の接続手段
を切り離してレンズをレンズ支持体から分離させる工程
とをさらに具備することを特徴とする。本発明の第3の
態様に係わる光学系支持装置の製造方法は、上面に第1
の位置決め手段が設けられたホルダ支持体と、この支持
体の側方に位置し、同一平面上に並べられた複数のホル
ダと、前記支持体の側方に位置し、同一平面上に並べら
れ、ホルダと同数の固定部材と、前記ホルダをホルダ支
持体に接続させた第1の接続手段と、前記固定部材の夫
々を前記ホルダの各々と対向するようにして前記支持体
に接続させた第2の接続手段とを一体的に形成してなる
一体部材を準備する工程と、下面に第2の位置決め手段
が設けられたばね支持体と、同一平面上に並べられた、
少なくと前記ホルダと同数の板ばねと、これら板ばねを
前記ばね支持体に接続させた第3の接続手段とを一体的
に形成してなるバネシートを準備する工程と、前記第1
の位置決め手段と第2の位置決め手段とにもとづいて、
ホルダと固定部材との間に板ばねが夫々位置するよう
に、一体部材の上面にバネシートの下面を合わせた状態
で、板ばねをホルダ並びに固定部材に取着させる工程
と、前記第3の接続手段を切り離して、板ばねをばね支
持体から分離させる工程と、前記第1並びに第2の接続
手段を切り離して、前記ホルダ並びに固定部材をホルダ
支持体から分離させて、複数の光学系支持装置を製造す
ることを特徴とする。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に沿って
具体的に説明する前に、図1〜図3を参照して、光学系
支持装置の基本構造並びに基礎となる製造方法を説明す
る。
【0013】プラスチックで一体成形してある一体部材
15は、ホルダ16、連結部材18および固定部材20
の3部品を含んでいる。ホルダ16と連結部材18およ
び固定部材20と連結部材18との間は、各々4カ所で
細くなった接続部18aによって連結されている。
【0014】この一体部材15におけるホルダ16と固
定部材20の位置傾き関係は、組立て後に光学系支持装
置38(図2参照)における所定の位置傾き関係となる
ようにあらかじめ設定されている。
【0015】一体部材15のホルダ16は円筒状に形成
されており、その上部には、レンズ35を保持するため
の開口段部21が形成されている。ホルダ16の両側面
には4本の板ばね30の一端部を支持するばね支持部材
22,24が一体的に形成されている。また、このばね
支持部材22,24の上下面には、それぞれ板ばね30
の一端部を固着し、保持する溝状の受部22a,22b
および24a,24bが形成されている。
【0016】一体部材15の固定部材20には、その両
端部上下面に、前記板ばね30の他端部を固着し、保持
する溝状の受部26a,26bおよび27a,27bが
形成されている。また、固定部材20には、後述するキ
ャリッジに固定部材20を位置決めし、固定するように
突出部20aが形成されている。前述した連結部材18
は、この突出部20aの先端面とホルダ16の外周面と
の間を4カ所の接続部18aによって連結している。突
出部20aの裏面は、後述するキャリッジ40に形成さ
れた凹面に沿って傾き調整ができるように、凸面状に形
成されている(図3参照)。さらに、この突出部20a
には、ビスを嵌入して一体部材15をキャリッジに対し
て仮固定するように穴28が形成されている。
【0017】以上のように一体成形された一体部材15
に、各部品を順に組付けていく。まず、ホルダ16の開
口段部21にレンズ35を固着する。次に、前述した溝
状の受部(22a,26a)、(24a,27a)、
(22b,26b)および(24b,27b)に、それ
ぞれ板ばね30の両端を位置決めし固着する。次に、ホ
ルダ16の下面の16aに4角に巻回したフォーカスコ
イル32を位置決めし固定する。なお、レンズ35を開
口段部21に固着する工程は、板ばね30を受部に固着
した後、またはフォーカスコイル32をホルダ16の下
面16aに固定した後であっても良い。
【0018】このように各部品が一体部材15に組付け
られた後、図2に示すように、連結部材18の4ケ所の
接続部18aを切断して、連結部材18をホルダ16お
よび固定部材20から取除き、ホルダ16が4本の板ば
ね30によって固定部材20に支持された状態にする。
接続部18aの切断には、カッタ、熱したコテ、レーザ
等が用いられる。この結果、図2に示すような光学系支
持装置38が構成される。
【0019】次に、図3に示すように、固定部材20の
突出部20aの下面に成形された凸面20bを、キャリ
ッジ40の上面に形成された凹面40aにはめ込むこと
により位置決めし、ばね44およびビス43により光学
系支持装置38をキャリッジ40上に仮固定する。そし
て、レンズ35の出射光の光スポットのコマ収差が最小
となるように固定部材20を凹面40aに沿って傾き調
整した後、固定部材20の凸面20bとキャリッジ40
の凹面40aとを接着剤で固定する。
【0020】このキャリッジ40上には、裏面にヨーク
45のついたマグネット46が前記フォーカスコイル3
2の1辺に対応するように突設されている。また、キャ
リッジ40上には、フォーカスコイル32の下方に、図
示されていない光源から発せられたレーザ光をレンズ3
5に向けて反射させるミラー42が固定されている。こ
の結果、フォーカスコイル32にフォーカスサーボ電流
を流すと、マグネット46の発生する磁界との電磁作用
により、レンズ35はフォーカス方向へ移動する。
【0021】以上のような方法により光学系支持装置を
作成することにより、次のような効果が得られる。ホル
ダ16と固定部材20が連結部材18と共に一体成形さ
れているので、ホルダ、固定部材間の位置精度は成形金
型で決まり、光学系支持装置の精度を良くすることがで
きる。また、各々の部品を高精度な組立治具にセットし
て組付ける必要がなくなり製造設備が簡略化でき、組付
コストを安くすることができる。さらに、2つの部品
(ホルダ、固定部材)を一体成形してあるので個々の部
品単価が安く取扱いが容易になる。次に、図4〜図7を
参照して本発明の一実施例を説明する。なお、この実施
例において前記参考例と同一の部材については同一の参
照番号を付す 。尚、請求項の構成要素と以下の実施例
の部材との対応関係を以下に示す 。本発明の第1の態
様に係る光学系支持装置の製造方法は、上面に第1の位
置決め手段(ピン55の後述する枠体50の表面から突
出した部分)が設けられ、下面に第2の位置決め手段
(ピン56の枠体50の裏面から突出した部分)が設け
られたホルダ支持体(枠体50)と、このホルダ支持体
の側方に位置し、同一平面上に並べられた複数(実施例
では5つ)のホルダ(16)と、前記ホルダ支持体の側
方に位置し、同一平面上に並べられ、ホルダと同数の固
定部材(20)と、前記ホルダをホルダ支持体に接続さ
せた第1の接続手段(接続部51)と、前記固定部材の
夫々を前記ホルダの各々と対向するようにして前記支持
体に接続させた第2の接続手段(接続部51)とを一体
的に形成してなる一体部材(15)を準備する工程と、
下面に第3の位置決め手段(基準穴66)が設けられた
ばね支持体(枠体65)と、同一平面上に並べられた、
前記ホルダと少なくと同数(実施例では2x5本)の板
ばね(30)と、これら板ばねを前記ばね支持体に接続
させた第3の接続手段(接続部62)とを一体的に形成
してなるバネシート(60)を準備する工程と、上面に
第4の位置決め手段(基準穴76)が設けられたコイル
支持体(固定部75)と、同一平面上に並べられた前記
ホルダと同数のコイル(フォーカスコイル32)と、こ
れらコイルを前記コイル支持体に接続させた第4の接続
手段(接続部73を有する連結部72)とを一体的に形
成してなるコイルシート(70)を準備する工程と、前
記第1の位置決め手段と第3の位置決め手段とにもとづ
いて、ホルダと固定部材との間に板ばねが夫々位置する
ように、一体部材の上面にバネシートの下面を合わせた
状態で、板ばねをホルダ並びに固定部材に取着させる工
程と、前記第3の接続手段を切り離して、板ばねをばね
支持体から分離させる工程と、前記第2の位置決め手段
と第4の位置決め手段とにもとづいて、ホルダの下面に
コイルが夫々位置するように、一体部材の下面にコイル
シートの上面を合わせた状態で、コイルをホルダに取着
させる工程と、前記第4の接続手段を切り離して、コイ
ルをコイル支持体から分離させる工程と、前記第1並び
に第2の接続手段を切り離して、前記ホルダ並びに固定
部材をホルダ支持体から分離させて、複数の光学系支持
装置を製造することを特徴とする。前記ホルダ支持体
は、第5の位置決め手段(ピン56の、枠体の表面から
突出した部分)を上面に有し、そして、下面に第6の位
置決め手段(基準穴86)が設けられたレンズ支持体
(枠体81)と、同一平面上に並べられた前記ホルダと
同数のレンズ(35)と、これらレンズを前記レンズ支
持体に接続させた第5の接続手段(接続部82)とを一
体的に形成してなるレンズシート(80)を準備する工
程と、前記第5の位置決め手段と第6の位置決め手段と
にもとづいて、ホルダの上面にレンズが夫々位置するよ
うに、一体部材の上面にレンズシートの下面を合わせた
状態で、レンズをホルダに取着させる工程と、前記第1
並びに第2の接続手段を切り離す前に、前記第5の接続
手段を切り離してレンズをレンズ支持体から分離させる
工程とをさらに具備することを特徴とする。
【0022】図4(B)に示されるように、一体部材1
5は、矩形の枠体50に、5個のホルダ16、およびこ
れらのホルダに対向して5個の固定部材20が、それぞ
れ2カ所の接続部51によって取付けられて構成されて
いる。図面では、代表的に1組のホルダおよび固定部材
に符号を付してある。また、理解しやすいようにこの枠
体の一部を拡大した斜視図を図6に示す。このホルダ1
6等が取付けられた枠体50は、プラスチックで一体成
形されている。
【0023】枠体(ホルダ支持体)50の4隅には、そ
れぞれ一体部材15の組立用の基準穴53が形成されて
おり、組立機への位置決めの役目を果たしている。ま
た、枠体50には、この基準穴53の内側に、4つのピ
ン55(表面および裏面に突出している)が突設されて
おり、後述するバネシートの位置決めを行えるようにな
っている。各ピン55の枠体の表面より突出した部分
は、基準穴76(第1の態様では第3の位置決め部材を
構成し、第3の態様では第2の位置決め部材を構成して
いる)。さらに枠体50の長手方向両端部には、2つの
ピン56(表面および裏面に突出している)が突設され
ており、後述するレンズシート及びコイルシートの位置
決めを行えるようになっている。各ピン56の枠体の裏
面より突出した部分は、第1の態様の第2の位置決め部
材を、また費用面ょり突出した部分は、第5の位置決め
手段を、夫々構成している。
【0024】このように5組の一体部材が形成された枠
体50に、上下両方から図4(A)および(C)に示す
ようなバネシート60を取付ける。バネシート60は、
矩形の枠体65に10本の板ばね30(1組のみ符号が
付してある)が、それぞれ接続部62によって接続され
て構成されている。このバネシート60は、金属の薄板
をプレス成形することによって作成されており、バネシ
ートには前記ホルダ16等が設けられた枠体50に突出
している4つのピン55が嵌合する基準穴66が形成さ
れている。
【0025】枠体65内の10本の板ばね30は、バネ
シート60を枠体50に取付けた状態で、それぞれの板
ばねの両端部が、ホルダ16および固定部材20の両端
面上に一致するように、正確に位置合わせされている。
すなわち、枠体65の基準穴66を枠体50の上下面に
突設されたピン55に勘合させて位置決めすると共に板
ばね30の両端をホルダ16および固定部材20上に接
着固定する。
【0026】次に、バネシート60が取付けられた枠体
50の下面より、図5(B)に示すようなコイルシート
70を組付ける。このコイルシート70は、銅をベース
フィルム上に折出させて形成したフォーカスコイル32
を5個有しており、それぞれのフォーカスコイルは、連
結部72の接続部73によって接続されている。また、
両端のフォーカスコイルは、接続部73aを介して固定
部75に接続されている。固定部75には前記ホルダ1
6等が設けられた枠体50に突出している2つのピン5
6が嵌合する基準穴76が形成されている。
【0027】前記5つのフォーカスコイル32は、コイ
ルシート70を枠体50の下面に取付けた状態で、それ
ぞれが、ホルダ16の下面に一致するように、正確に位
置合わせされている。すなわち、基準穴76を枠体50
の下面に突設されたピン56に勘合させて位置決めする
と共に各フォーカスコイルをホルダ16の下面に接着固
定する。
【0028】次に、図4(A)に示すバネシート60が
取付けられた枠体50の上面より、図5(A)に示すよ
うなレンズシート80を組付ける。レンズシート80
は、枠体81に接続部82を介してレンズ35が5個接
続されて構成されており、透明なプラスチックで一体成
形してある。また、レンズシート80の両端の固定部8
5には、前記ホルダ16等が設けられた枠体50に突出
している2つのピン56が嵌合する基準穴86が形成さ
れている。これら5つのレンズ35は、レンズシート8
0を枠体50に取付けた状態で、それぞれが、ホルダ1
6内に嵌合されるよう、正確に位置合わせされている。
すなわち、基準穴86を枠体50の上面に突設されたピ
ン56に勘合させて位置決めすると共にレンズ35をホ
ルダ16内に各々接着固定する。
【0029】以上のようにして組上がった状態を図7に
示す。この後、各部の接続部51、62、82、73,
73aを切断し、5個の光学系支持装置38を得る。こ
のような光学系支持装置の作製方法によれば、以下のよ
うな効果が得られる。
【0030】各々の部品が複数個一体成形されているの
で、各部品の位置決め、取扱いが容易になる。各部品の
一体成形された枠体に位置決め用の穴又はピンが形成さ
れており、また枠体に対して穴又はピンの位置が決って
いるので、各々の部品毎に位置決め部を設ける必要がな
く、部品形状を単純にでき加工が容易になる。ホルダ1
6と固定部材20を一体成形してあるので、ホルダ16
と固定部材20との間の位置傾き精度が良くなる。さら
に、レンズ35が一体成形されている枠体81を、固定
部材20が一体成形されている枠体50に位置決めする
ので、固定部材20に対するレンズ35の位置・傾き精
度が良くなる。プラスチックで成形したレンズ35は膨
脂の流れにより光学特性が変化し、ゲートによって方向
性を持つが、複数一体成形したレンズをホルダ16に固
定するので、レンズ35のホルダ16に対する方向を固
定できる。したがって、光学特性を容易に一方向に合わ
せやすくなる。さらに、複数の部品を一体成形してある
ので、個々の部品単価を安くすることができる。
【0031】本実施例においては、5組分の部品を一体
成形したが、この組数は何組であっても良い。あるい
は、バネ等を各部品毎にバラバラの状態で組付けても良
い。さらに、ガルバノミラー等、他の構成の光学系支持
装置にも適用できる事はもちろんである。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ホルタと固定部材が連結部と共に一体成形されているの
で、ホルダと固定部材の位置傾き精度が良く、光学系支
持装置の固定部材に対する光学素子の位置、傾き精度が
良い。また、部品点数が少なくなり、取扱いが容易、位
置決め治具が不要で組立性が良い。さらに、複数のホル
ダと固定部材が一体成形してあるので、組立時の部品の
取扱いが容易で自動組立に適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の理解を容易にするための参考
例に係る光学系支持装置の製造方法によって形成された
光学系支持装置の分解斜視図である。
【図2】図1に示す光学系支持装置の連結部材を取外し
た状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示す光学系支持装置をキャリッジに取付
けた状態を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例に係る光学系支持装置の製造
方法によって形成される光学系支持装置の構成部材を示
す図であり、(B)はホルダ、固定部材が一体的に形成
された枠体(ホルダ支持体)の平面図、(A)および
(C)は、この枠体のそれぞれ上面および下面に取り付
けられるバネシートを示す平面図である。
【図5】(A)は、図4に示された枠体の上面から取り
付けられるレンズシートの平面図、(B)は、図4に示
された枠体の下面から取り付けられるコイルを有するコ
イルシートの平面図である。
【図6】図4に示した枠体の一部を拡大した斜視図であ
る。
【図7】一実施例の方法によって形成された光学系支持
装置を示す平面図である。
【図8】従来の光学系支持装置の製造方法を示す斜視図
である。
【符号の説明】
15…一体部材、16…ホルダ、20…固定部材、30
…板ばね、32…フォーカスコイル、35…レンズ、4
0…キャリッジ、50…枠体、60…バネシート、70
…コイルシート、80…レンズシート。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に第1の位置決め手段が設けられ、
    下面に第2の位置決め手段が設けられたホルダ支持体
    と、この支持体の側方に位置し、同一平面上に並べられ
    た複数のホルダと、前記支持体の側方に位置し、同一平
    面上に並べられ、ホルダと同数の固定部材と、前記ホル
    ダをホルダ支持体に接続させた第1の接続手段と、前記
    固定部材の夫々を前記ホルダの各々と対向するようにし
    て前記支持体に接続させた第2の接続手段とを一体的に
    形成してなる一体部材を準備する工程と、 下面に第3の位置決め手段が設けられたばね支持体と、
    同一平面上に並べられた、少なくと前記ホルダと同数の
    板ばねと、これら板ばねを前記ばね支持体に接続させた
    第3の接続手段とを一体的に形成してなるバネシートを
    準備する工程と、 上面に第4の位置決め手段が設けられたコイル支持体
    と、同一平面上に並べられた前記ホルダと同数のコイル
    と、これらコイルを前記コイル支持体に接続させた第4
    の接続手段とを一体的に形成してなるコイルシートを準
    備する工程と、 前記第1の位置決め手段と第3の位置決め手段とにもと
    づいて、ホルダと固定部材との間に板ばねが夫々位置す
    るように、一体部材の上面にバネシートの下面を合わせ
    た状態で、板ばねをホルダ並びに固定部材に取着させる
    工程と、 前記第3の接続手段を切り離して、板ばねをばね支持体
    から分離させる工程と、 前記第2の位置決め手段と第4の位置決め手段とにもと
    づいて、ホルダの下面にコイルが夫々位置するように、
    一体部材の下面にコイルシートの上面を合わせた状態
    で、コイルをホルダに取着させる工程と、 前記第4の接続手段を切り離して、コイルをコイル支持
    体から分離させる工程と、 前記第1並びに第2の接続手段を切り離して、前記ホル
    ダ並びに固定部材をホルダ支持体から分離させて、複数
    の光学系支持装置を製造することを特徴とする、光学系
    支持装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ホルダ支持体は、第5の位置決め手
    段を上面に有し、そして、下面に第6の位置決め手段が
    設けられたレンズ支持体と、同一平面上に並べられた前
    記ホルダと同数のレンズと、これらレンズを前記レンズ
    支持体に接続させた第5の接続手段とを一体的に形成し
    てなるレンズシートを準備する工程と、 前記第5の位置決め手段と第6の位置決め手段とにもと
    づいて、ホルダの上面にレンズが夫々位置するように、
    一体部材の上面にレンズシートの下面を合わせた状態
    で、レンズをホルダに取着させる工程と、 前記第1並びに第2の接続手段を切り離す前に、前記第
    5の接続手段を切り離してレンズをレンズ支持体から分
    離させる工程とをさらに具備することを特徴とする請求
    項1の光学系支持装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上面に第1の位置決め手段が設けられた
    ホルダ支持体と、この支持体の側方に位置し、同一平面
    上に並べられた複数のホルダと、前記支持体の側方に位
    置し、同一平面上に並べられ、ホルダと同数の固定部材
    と、前記ホルダをホルダ支持体に接続させた第1の接続
    手段と、前記固定部材の夫々を前記ホルダの各々と対向
    するようにして前記支持体に接続させた第2の接続手段
    とを一体的に形成してなる一体部材を準備する工程と、 下面に第2の位置決め手段が設けられたばね支持体と、
    同一平面上に並べられた、少なくと前記ホルダと同数の
    板ばねと、これら板ばねを前記ばね支持体に接続させた
    第3の接続手段とを一体的に形成してなるバネシートを
    準備する工程と、 前記第1の位置決め手段と第2の位置決め手段とにもと
    づいて、ホルダと固定部材との間に板ばねが夫々位置す
    るように、一体部材の上面にバネシートの下面を合わせ
    た状態で、板ばねをホルダ並びに固定部材に取着させる
    工程と、 前記第3の接続手段を切り離して、板ばねをばね支持体
    から分離させる工程と、 前記第1並びに第2の接続手段を切り離して、前記ホル
    ダ並びに固定部材をホルダ支持体から分離させて、複数
    の光学系支持装置を製造することを特徴とする、光学系
    支持装置の製造方法。
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