JP3197203U - キャリアシート破断防止具 - Google Patents

Abstract

【課題】止め棒の折れ曲がりを抑制し、止め棒とシートの剥離や破れ、及び止め棒の切断を防止できる印刷用キャリアシート破断防止具を提供する。【解決手段】裏面Ｋに接着剤を施した帯状クッションＭの表面に非伸縮性のフイルムＬを装着固定した印刷用キャリアシート破断防止具Ｊを、止め棒Ａ近くのシート余白部に止め棒と平行に貼り付ける。クッションに施した非伸縮性フイルムの張力により止め棒の折れ曲がりが抑制される。【選択図】図３

Description

本考案は、ダンボール等印刷用印版（フレキソ凸版）を位置決めして貼り込みセットしたキャリアシート（整版フイルム）に関するものである。

従来、キャリアシートは印刷輪転機の版胴に固定する為、回転側の前後両端に施されている止め棒を、片方は版胴に刻まれている止め溝に引っ掛け、もう一方は止め溝の銜え回転子で強力に締め付け、キャリアシートを版胴に密着させて回転による振動ブレを抑制し、安定した印刷を図っている。（図１参照）

しかし、キャリアシートに施された止め棒は版胴への固定及び保管ラックへの吊り下げ収納が可能な程度の強度に設定されている事から約３ｍｍ厚、約１０ｍｍ幅という細く軽量な樹脂材で出来ている。
従って、重い版やシートが横に長い場合、その取り扱い中に止め棒が折れ曲がり止め棒とシートの剥離や止め棒が切断するトラブルが後を絶たない。
これらの事故で印版に亀裂が生じたりして、印刷現場に於いては経済性や作業効率性を阻害する原因の一つになっている。
（図２参照）

課題を解決する為の手段

そこで、止め棒近くのシート余白部に止め棒と平行に当該帯状クッションを貼り付ける事により、クッションに施した非伸縮フイルムの張力により止め棒の折れ曲がりが抑制されこの課題を解決する。（図３参照）

考案の効果

よって、既存の印刷機、印版保管ラック、キャリアシートを変更する事無く、当該破断防止具を装着する事のみで止め棒の折れ曲がりによるキャリアシート破断事故を防止出来る事から、簡易に経済的かつ短時間で印刷現場の作業効率性の向上、印版の保護、及び作業者のストレスの防止に繋がる。

考案を実施する為の最良の形態

本考案に係るキャリアシート破断防止具は図３に示すように、帯状クッションの裏面にはシートに貼り付けられる接着テープ等接着剤を施し、表面には非伸縮性のフイルムを装着しクッション材はインキや洗浄液の浸み込まない単泡タイプのポリエチレン製等の発泡材が望ましい。
厚さはインキが印刷シートに付着しない２ｍｍ位、幅は１５ｍｍ位、長さはキャリアシートの長さに応じて装着する。
止め棒の曲がり防止力を強くしたい場合は、キャリアシートの表と裏の両面に施す事で、簡易にその強度を増す事が出来る。
非伸縮フイルムの厚みは０．１ｍｍ位で素材は合成樹脂製が望ましい。
（図３参照）

（１）キャリアシートの状態である。（２）キャリアシートの断面図である。（３）版胴にキャリアシートを装着した斜視図である。 キャリアシートが破断した状態である。 （１）本考案の破断防止具の斜視図である。（２）破断防止具を装着したキャリアシートの図である。（３）破断防止具を片面に装着したキャリアシートの断面図である。（４）破断防止具を両面に装着したキャリアシートの断面図である。

Ａ 止め棒
Ｂ 整版フイルムシート
Ｃ 印版
Ｄ 版胴
Ｅ 止め溝
Ｆ 銜え回転子付き止め溝
Ｇ 止め棒の切断
Ｈ 整版フイルムの止め棒から剥離裂断
Ｉ 印版の亀裂
Ｊ 破断防止具
Ｋ 接着面
Ｌ 非伸縮フイルム
Ｍ 発泡クッション材

Claims (1)

1. 裏面に接着剤を施した帯状クッションの表面に非伸縮性のフイルムを装着固定した事を特徴とした印刷用キャリアシート破断防止具。

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