JP3196944U - 下着 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置ズレが防止されるとともに、使用者の鼠蹊部や腹部を圧迫せずに、穿き心地の良い下着を提供する。【解決手段】環状の腰締部2と、両端部31が腰締部2に固定された帯状の本体部3とを有している。腰締部2は、伸縮性を有する2つの伸縮部と、伸縮性を有さない2つの非伸縮部22A、22Bとで構成されており、本体部3の両端部31は、腰締部2の各伸縮部を覆うように構成されている。腰締部2の非伸縮部22A、22Bは、本体部3の各端部31同士を連結しているのが好ましい。【選択図】図1

Description

本考案は、下着、特に、穿き心地の良いふんどしパンツに関する。
現在、標準的な下着として用いられているパンツ、ショーツ、ガードル等の下着は、使用者が動いても、ズレ難いというメリットがあるが、使用者の体との密着性が高く、蒸れ易いというデメリットがある。近年、このようなデメリットを解消する下着として、従来から男性用下着として用いられてきたふんどし(褌)が、再評価されている。
ふんどしは、綿等の天然素材の生地で作られているため、通気性が高いという特徴を有する。また、ふんどしは、ショーツやガードルのように、使用者の股下部や腹部を締め付けることがない。そのため、使用者の股下部付近の湿度が高くなるのを抑制することができ、さらに、股下部や腹部の血行が良くなる。
このように、ふんどしは使用者の股下部付近の湿度が高くなるのを抑制することにより、雑菌の繁殖を防止する点で優れている。最近では、使用者のニーズに合わせて、ショーツやガードルのようにファッション性が高く、着用し易い形状のふんどしが提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1のふんどしは、使用者の腰を締め付ける輪ゴムと、一方の端部が使用者の背中側で輪ゴムに取り付けられた帯状のふんどし本体とを有している。
しかしながら、このようなふんどしは、ふんどし本体が位置ズレを起こし易く、頻繁にふんどし本体の位置調整をする必要があった。その際に、ふんどし本体が使用者の鼠蹊部(太腿の腹部側の付け根付近)を圧迫することがあり、この場合には、圧迫される部位における血行が悪くなることがあった。
特開平9−228102号公報
本考案は、上記従来の問題点を鑑みなされたものであり、その目的は、位置ズレが防止されるとともに、使用者の鼠蹊部や腹部を圧迫せずに、穿き心地の良い下着を提供することにある。
このような目的は以下の(1)〜(6)の本考案により達成される。
(1) 環状の腰締部と、両端部が前記腰締部に固定された帯状の本体部とを有する下着であって、
前記腰締部は、伸縮性を有する伸縮部と、伸縮性を有さない非伸縮部とで構成され、
前記本体部の前記両端部は、前記伸縮部を覆うように構成されていることを特徴とする下着。
(2) 前記非伸縮部は、前記本体部の前記両端部を連結する上記(1)に記載の下着。
(3) 前記伸縮部および前記非伸縮部は、いずれも、紐状をなしており、
前記伸縮部の幅は、前記非伸縮部の幅よりも小さい上記(1)または(2)に記載の下着。
(4) 前記本体部は、複数の生地を重ねて形成される上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の下着。
(5) 前記本体部の両側端部は、前記複数の生地のそれぞれの両側端部を前記本体部の内側に折り込んで形成される上記(4)に記載の下着。
(6) 前記本体部は、前記複数の生地の前記両側端部のそれぞれが、ダブルステッチ縫いによって縫製されることにより、前記本体部の長手方向に沿った2列の縫い目を有している上記(5)に記載の下着。
本考案の好適な実施形態のふんどしパンツを示す斜視図である。 図1に示すふんどしパンツが備える腰締部を示す斜視図である。 図1に示すふんどしパンツが備える本体部を構成するダブルガーゼの正面図である。 図3中のX−X線断面図である。 ダブルガーゼの両端部を折返す方法を説明するための図である。 腰締部を形成するための腰締部形成用部材の正面図である。
以下、本考案の下着を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて説明する。
図1は、本考案の好適な実施形態のふんどしパンツを示す斜視図である。図2は、図1に示すふんどしパンツが備える腰締部を示す斜視図である。図3は、図1に示すふんどしパンツが備える本体部を構成するダブルガーゼの正面図である。図4は、図3中のX−X線断面図である。
なお、以下の説明では、図1〜図3の上側および図4の紙面奥側を「上」または「上部」といい、図1〜図3の下側および図4の紙面手前側を「下」または「下部」という。また、図1および図2中の紙面奥側を「背中側」といい、図1および図2中の紙面手前側を「腹部側」という。
<ふんどしパンツ>
本実施形態のふんどしパンツ(下着)1は、図1に示すように、環状の腰締部2と、両端部31が腰締部2に固定された帯状(長方形状)の本体部3とを有している。
(腰締部2)
腰締部2は、着用された(穿かれた)時に、使用者の腰骨の上部に位置し、使用者の腰部にフィットするように構成されている。
図2に示すように、腰締部2は、伸縮性を有する2つの紐状(帯状)の伸縮部21A、21B(以下、まとめて「伸縮部21」ともいう)と、伸縮性を有さない2つの紐状(帯状)の非伸縮部22A、22B(以下、まとめて「非伸縮部22」ともいう)とを有している。伸縮部21Aが腹部側、伸縮部21Bが背中側に位置するように、各伸縮部21A、21Bと各非伸縮部22A、22Bとは交互に配置されている。各伸縮部21A、21Bの両端部は、それぞれ、隣接する非伸縮部22A、22Bの端部と重ね合わせて縫製される。これにより、腰締部2は環状に形成されている。
このような腰締部2は、使用者がふんどしパンツ1を穿いた状態において、伸縮部21Aが、使用者の腰部の腹部側に接触し、伸縮部21Bが、使用者の腰部の背中側に接触する。また、この状態において、非伸縮部22A、22Bが、使用者の左右の腰骨付近と接触する。そして、伸縮部21の伸縮作用により、腰締部2が、使用者の腰部にフィットするように構成されている。
このような伸縮部21としては、例えば、一般的な紐状のゴムを用いることができる。また、伸縮部21として、伸縮性を備えた、パワーネット生地、サテンネット生地、ストレッチサテン生地、スパンデックス生地等を紐状に裁断して得られた布、これらの生地を複数枚重ねた布、または、これらの生地と紐状のゴムとを合わせ縫いした布を用いることもできる。
本実施形態では、伸縮部21の幅は、非伸縮部22の幅よりも小さくなるように構成されている。伸縮部21の幅は、特に限定されないが、8〜20mm程度であるのが好ましく、10〜15mm程度であるのがより好ましい。これにより、伸縮部21の耐久性が十分に高くなるため、ふんどしパンツ1を繰り返し着用した際に、伸縮部21の伸縮性が損なわれるのを抑制することができる。そのため、ふんどしパンツ1を長期間にわたって繰り返し使用することができる。
また、各伸縮部21A、21Bの長さは、使用者の腰回りのサイズに合わせて適宜調整される。例えば、女性用のMサイズであれば、伸縮部21A、21Bのそれぞれの長さは、180〜220mm程度である。
また、伸縮部21の長さは、非伸縮部22の長さよりも大きく設計するのが好ましい。これにより、腰締部2全体としての伸縮性を大きくすることができ、腰締部2によって使用者の腰部が圧迫されるのをより確実に防止することができる。その結果、腰締部2によって、使用者の腰部付近の血行が悪くなるのをより確実に防止することができる。
各非伸縮部22A、22Bは、使用者がふんどしパンツ1を着用した状態で、使用者の腰骨付近に接触するように構成されている。
非伸縮部22は、伸縮性を有さないため、使用者の動きに合わせて伸縮することなく、使用者の腰骨付近に適度に密着した状態で保持される。非伸縮部22は、使用者の腰骨付近を圧迫することがないため、使用者が動いた際にも、使用者の腰骨付近に軽く接触した状態で移動し、使用者への肌ストレスを抑えることができる。
非伸縮部22の素材は、伸縮性を有さない素材であれば、特に限定されない。ただし、非伸縮部22は、例えば、綿(木綿)、麻、絹等の天然素材で構成された生地で形成されているのが好ましい。このような素材は、通気性が高く、使用者の肌と接触した際に、肌に優しく、滑らかな触り心地を与える素材である。非伸縮部22としてこのような素材を用いることにより、使用者の穿き心地がより優れたふんどしパンツ1を提供することができる。
前述したように、非伸縮部22の幅は、伸縮部21の幅よりも大きく構成されている。非伸縮部22の幅は、特に限定されないが、20〜40mm程度であるのが好ましく、25〜35mm程度であるのがより好ましい。非伸縮部22の幅が上記範囲内であれば、非伸縮部22は、使用者の腰骨付近が圧迫されるのをより確実に防止することができ、使用者への肌ストレスをより軽減することができる。
また、各非伸縮部22A、22Bの長さは、使用者の腰回りのサイズに合わせて適宜調整される。例えば、女性用のMサイズであれば、非伸縮部22A、22Bのそれぞれ長さは、160〜200mm程度である。
なお、女性用のMサイズのふんどしパンツ1では、腰締部2の円周長(腰締部2の一部を幅方向に切断した際の全長)が、700〜740mm程度である。
また、このサイズのふんどしパンツ1では、自然状態(伸縮部21が伸縮していない状態)の腰締部2の直径は、230〜250mm程度である。
(本体部3)
本体部3は、使用者がふんどしパンツ1を着用(穿いた)状態において、使用者の臀部、股下部および下腹部を覆うように構成されている。図1に示すように、本体部3は、正面視で略台形状をなしている。
本体部3は、使用者の臀部等を覆う覆い部と、覆い部の両端に設けられた筒状部(両端部)31とを有する。両端部31は、腰締部2の伸縮部21A、21Bを覆うようにして構成されている。両端部31の両側端部は、伸縮部21および/または非伸縮部22に縫製により固定されている。したがって、伸縮部21が伸縮していない状態では、両端部31の両側端部が、本体部3の幅方向の中心側に寄ることにより、両端部31がひだ状(蛇腹状)に折り畳まれる。一方、使用者がふんどしパンツ1を穿く際には、伸縮部21を伸長することにより、各端部31は広がるように構成されている。
また、本体部3は、複数の生地を重ねて形成されている。本実施形態では、本体部3は、後述するように2枚の生地を重ねて形成されているが、3枚以上の生地を重ねて形成されていてもよい。本体部3は、複数の生地を重ねることにより、その耐久性が向上するとともに、使用者の肌が本体部3を通して視認されることを防止することができる。また、使用する生地の1枚当たりの厚さを薄くすることができる。1枚当たりの生地の厚さを薄くすることにより、本体部3の通気性をより高くすることができる。
本体部3を構成する各生地は、特に限定されないが、例えば、綿(木綿)、麻、絹等の天然素材で構成された生地を用いることができる。このような天然素材で構成された生地は、肌に優しく、滑らかな触り心地を使用者に与える。そのため、使用者への肌ストレスをより抑えることができる。また、このような生地は、ストレッチ素材のように使用者の肌を締め付けることがなく、高い通気性を有している。そのため、使用者の本体部3で覆われた部位(股下部付近)の湿度が高くなるのを防止することができ、雑菌が繁殖するのを確実に防止することができる。また、使用者の肌を締め付けないため、股下部(例えば、鼠蹊部等)の血行が妨げられない。
なお、このような生地は、特に、木綿で構成されたガーゼ生地が好ましい。ガーゼ生地は、通気性が高く、使用者の肌と接触した際に、肌ストレスが特に低い(肌触りが特に優れている)という特徴を有する。そのため、本体部3をこのようなガーゼ生地で形成することにより、上述したような効果を確実に発揮する。なお、本実施形態では、図4に示すように、本体部3が、ガーゼ生地300を2枚重ねたダブルガーゼ30で形成されている。
本体部3(覆い部)の幅は、使用者の臀部、股下部および腹部を覆うのに十分な幅を有するように適宜調整される。ただし、本体部3の幅は、腰締部2の伸縮部21A、21Bの長さよりも大きくなるように構成されている。また、本実施形態のふんどしパンツ1では、本体部3の幅の長さが、腰締部2(自然状態の腰締部2)の直径よりも大きく設計されている。これにより、本体部3により使用者の臀部、股下部および腹部を十分に覆うことができる。なお、女性用のMサイズのふんどしパンツ1では、本体部3の幅は、320〜360mm程度である。
また、本体部3(覆い部)の長さは、使用者の臀部、股下部および腹部を覆うのに十分な長さを有するように適宜調整される。なお、女性用のMサイズのふんどしパンツ1では、本体部3の長さは、600〜800mm程度である。
女性用のMサイズであれば、本体部3の幅および長さを上記範囲内とすることにより、本体部3で使用者の肌を締め付けることなく、使用者の臀部、股下部および腹部を十分に覆うことができる。そのため、使用者に心地良い穿き心地を与えることができる。
次に、このようなふんどしパンツ1の製造方法について説明する。
図5は、ダブルガーゼの両端部を折返す方法を説明するための図である。図6は、腰締部を形成するための腰締部形成用部材の正面図である。
<ふんどしパンツの製造方法>
1.準備工程
まず、本体部3を形成するための2枚の帯状のガーゼ生地300が重なったダブルガーゼ30を準備する(図4参照)。また、腰締部2の伸縮部21A、21Bを形成するための2つの紐状のゴム(ゴム紐210)と非伸縮部22A、22Bを形成するための2つの紐状の生地(紐220)とを準備する(図6参照)。ダブルガーゼ30を構成する各ガーゼ生地300、伸縮部21を形成するためのゴム紐210、非伸縮部22を形成するための紐220としては、前述したような素材を用いる。
2.本体部の両側端部の縫製工程
まず、ダブルガーゼ30を構成する2枚のガーゼ生地300の側端部を剥がし、ダブルガーゼ30の内側に折り込む(図4参照)。より具体的には、剥がした各ガーゼ生地300の側端部を2枚のガーゼ生地300間に挟み込むように折り込む。そして、この状態で、各ガーゼ生地300の側端部が折り込まれた部分にアイロンをかけることにより、折込部321を形成する。次に、折込部321を、ダブルステッチ縫いによりダブルガーゼ30の長手方向に縫製する。これにより、図3に示すような、本体部3の両側端部32が形成される。
なお、本体部3の両側端部32は、使用者の鼠蹊部に接触する部分であり、使用者が動く際に、使用者の肌との擦れが特に多い部分である。本実施形態のふんどしパンツ1では、各ガーゼ生地300の側端部をダブルガーゼ30(本体部3)の内側に折り込むことによって、各ガーゼ生地300の側端部が直接使用者の肌に接触しないようにしている。そのため、使用者の鼠蹊部への肌ストレスが軽減され、特に穿き心地の良いふんどしパンツ1とすることができる。また、このような折込部321を有することにより、使用者の鼠蹊部の締め付けをより確実に防止することができる。そのため、ふんどしパンツ1の着用により、使用者の鼠蹊部の血行が悪くなるのをより確実に防止することができる。特に、鼠蹊部付近にはリンパ管があるが、本実施形態のふんどしパンツ1では、このリンパ管を圧迫することがないため、新陳代謝が向上し、冷え症等を改善する効果を得られる。
折込部321の幅は、特に限定されないが、5〜20mm程度であるのが好ましく、8〜15mm程度であるのがより好ましい。これにより、形成された本体部3の各側端部32の使用者への肌ストレスをより軽減することができ、特に穿き心地の良いふんどしパンツ1とすることができる。
また、図3に示すように、折込部321は、ダブルステッチ縫いにより、ダブルガーゼ30の長手方向に沿った2列の縫い目322、323を有している。
この2列の縫い目322、323の幅は、折込部321の幅よりも小さければよいが、3〜15mm程度であるのが好ましく、5〜10mm程度であるのがより好ましい。これにより、縫製された2枚のガーゼ生地300が解れるのを確実に防止することができる。また、使用者にとっては、縫い目322、323が肌に接触しても、これらの間隔が十分に離れているため気にならなくなり、使用者への肌ストレスをより軽減することができる。
なお、折込部321の幅をA(mm)とし、2列の縫い目322、323の幅をB(mm)としたとき、B/Aの値が、0.6〜0.9であるのが好ましく、0.7〜0.8であるのがより好ましい。これにより、使用者の鼠蹊部への肌ストレスが軽減され、特に穿き心地の良いふんどしパンツ1とすることができる。
なお、本実施形態では、ダブルガーゼ30の折込部321をダブルステッチ縫いにより縫製しているが、これに限定されない。ダブルガーゼ30の折込部321の縫製方法としては、ダブルステッチ縫い以外のシングルステッチ縫い等の公知の縫製方法を用いることもできる。
3.本体部の両端部の縫製工程
上記のようにして縫製されたダブルガーゼ30を、各端部付近の第1の折返部311で内側に折り返す(図3および図5参照)。そして、この状態で、ダブルガーゼ30の折り返された部分にアイロンをかける。
第1の折返部311のダブルガーゼ30の各末端からの長さ(第1の折返部311の長さ)は、特に限定されないが、25〜45mm程度であるのが好ましく、30〜40mm程度であるのがより好ましい。
次に、ダブルガーゼ30を、さらに、第2の折返部312で内側に折り返す(図3および図5参照)。
第2の折返部312のダブルガーゼ30の各末端からの長さ(第2の折返部312の長さ)は、特に限定されないが、5〜15mm程度であるのが好ましく、8〜12mm程度であるのがより好ましい。
次に、折り返されたダブルガーゼ30を第2の折返部312よりも末端側で、ダブルガーゼ30の短手方向(幅方向)に沿って縫製する。これにより、ダブルガーゼ30の短手方向の全体にわたって中空筒状をなす両端部31が形成される。
第1の折返部311および第2の折返部312の長さが、上述した範囲内であれば、後述する腰締部形成用部材20を空間313内に簡単に挿入することができる。
なお、本実施形態では、両端部31は、ダブルガーゼ30の両端部がシングルステッチ縫いにより縫製されることにより形成されているが、これに限定されない。この縫製方法としては、シングルステッチ縫い以外のダブルステッチ縫い等の公知の縫製方法を用いることもできる。ただし、伸縮部21の伸縮を阻害しないようにする観点からは、本実施形態のようにシングルステッチ縫いが好ましい。
以上のようにして、本体部3が形成される。
4.腰締部形成用部材の作成工程
次に、上記準備工程で準備した2つのゴム紐210と2つの紐220とを、直線状に交互に配置する。そして、図6に示すように、隣接するゴム紐210および紐220の端部同士を、それらが重ね合った状態で縫製する。これにより、2つのゴム紐210と2つの紐220とが直線状に連結した腰締部形成用部材20を得ることができる。
ゴム紐210および紐220の端部同士を重ね合わせる長さは、特に限定されないが、8〜20mm程度であるのが好ましく、10〜15mm程度であるのがより好ましい。
また、ゴム紐210および紐220の端部同士の縫製方法としては、シングルステッチ縫い、ダブルステッチ縫い等の公知の縫製方法を用いることができる。
5.腰締部の作成工程
次に、上記のようにして得られた腰締部形成用部材20を、本体部3の各端部31の空間313に挿通させる。その後、腰締部形成用部材20の各端部同士を重ね合わせる。より具体的には、腰締部形成用部材20を空間313に通した状態で、図6中左側の紐220の端部と、図6中右側のゴム紐210の端部とを重ね合わせて縫製する。
ゴム紐210の端部および紐220の端部同士を重ね合わせる長さは、特に限定されないが、前述した4.腰締部形成用部材の作成工程において、ゴム紐210の端部および紐220の端部同士を重ね合わせる長さと同様の長さとするのが好ましい。
また、ゴム紐210および紐220の端部同士の縫製方法としては、シングルステッチ縫い、ダブルステッチ縫い等の公知の縫製方法を用いることができる。
以上のようにして、各端部31の空間313に挿通され、2つのゴム紐210で構成された伸縮部21A、21Bと、2つの紐220で構成された非伸縮部22A、22Bとを備えた腰締部2が形成される。
6.本体部と腰締部との縫製工程
次に、伸縮部21A、21Bが、それぞれ空間313内に位置するように、腰締部2を本体部3に対して回転させて位置決めする。そして、伸縮部21Aと非伸縮部22A、22Bとが重なった部分、および伸縮部21Bと非伸縮部22A、22Bとが重なった部分の計4箇所を、それぞれ本体部3の各端部31(ダブルガーゼ30の各端部)の両側端部に縫製する。
なお、腰締部2と本体部3との縫製方法としては、シングルステッチ縫い、ダブルステッチ縫い等の公知の縫製方法を用いることができる。
以上の工程を経て、本体部3と腰締部2とが縫製されたふんどしパンツ1を得ることができる。
このように、ふんどしパンツ1では、腰締部2の伸縮部21が、それぞれ、両端部31の空間313に挿入されており、直接使用者の肌に接触しないように構成されている。すなわち、腰締部2の伸縮部21は、肌触りが優れているガーゼ生地300を介して使用者の腰部に接触している。伸縮部21のようなストレッチ素材は、肌ストレスが高い素材であるので、伸縮部21が直接肌に接触しないようにすることにより、使用者への肌ストレスを軽減することができる。
なお、本実施形態では、腰締部2を形成(上述した5.腰締部の作成工程)した後に、本体部3と腰締部2との縫製(上述した6.本体部と腰締部との縫製工程)を行っているが、これに限定されない。例えば、腰締部形成用部材20を、本体部3の各端部31の空間313に挿通させた後、本体部3(両端部31)と、腰締部形成用部材20(ゴム紐210と紐220とが重なった部分)とを縫製する。その後、腰締部形成用部材20の各端部同士を重ね合わせて縫製し、腰締部2を形成するようにしてもよい。すなわち、上述した5.腰締部の作成工程と6.本体部と腰締部との縫製工程とを同時に行ってもよい。
次に、このようなふんどしパンツ1の使用方法について説明する。
<ふんどしパンツの使用方法>
まず、腰締部2を拡げて(伸縮部21A、21Bを伸長させて)、使用者の左足を、腰締部2の図1中上側から挿入する。そして、使用者の左足が、開口4Aからふんどしパンツ1の外側に出るようにする。また、使用者の右足を、腰締部2の図1中上側から挿入する。そして、使用者の右足が、開口4Bからふんどしパンツ1の外側に出るようにする。
次に、腰締部2の伸縮部21Aが使用者の腰部の腹部側、伸縮部21Bが使用者の腰部の背中側に位置するように、腰締部2を使用者の腰骨付近まで上げる。
以上により、使用者がふんどしパンツ1を着用する(穿く)ことができる。
前述したように、ふんどしパンツ1は、使用者の腰部を締め付ける腰締部2が、伸縮部21と非伸縮部22とで構成されており、使用者への肌ストレスが小さい非伸縮部22のみが、直接使用者の肌に接触する。また、かかる構成の腰締部2は、単に1本のゴム紐で腰部を締め付ける場合と異なり、使用者の腹部を圧迫することがない。したがって、腰締部2は、使用者への肌ストレスを低減させることができるとともに、使用者の腹部等の圧迫により腰部付近の血行が悪くなるのを防止することができる。
また、本体部3は、通気性の高い2枚のガーゼ生地300(ダブルガーゼ30)で形成されているため、通気性が非常に優れている。さらに、本体部3の両側端部32は、ダブルガーゼ30の折込部321で形成されるため、肌触りが良く、使用者の鼠蹊部の締め付け(圧迫)をより確実に防止することができる。そのため、ふんどしパンツ1の着用により、使用者の鼠蹊部の血行が悪くなるのを確実に防止することができる。
また、ふんどしパンツ1では、本体部3の両端部31が、腰締部2に縫製により固定された構成であるため、使用者が体を動かした際にも、本体部3が位置ズレを起こすのを防止することができる。
以上のような作用・効果により、ふんどしパンツ1は、位置ズレが防止されるとともに、使用者の鼠蹊部や腹部を圧迫せずに、穿き心地の良い下着となる。
以上、本考案の下着を図示の実施形態に基づいて説明したが、本考案は、これに限定されるものではなく、各構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、任意の構成のものを付加することができる。
1…ふんどしパンツ(下着) 2…腰締部 21、21A、21B…伸縮部 22、22A、22B…非伸縮部 3…本体部 31…端部(筒状部) 311…第1の折返部 312…第2の折返部 313…空間 32…側端部 321…折込部 322、323…縫い目 20…腰締部形成用部材 30…ダブルガーゼ 300…ガーゼ生地 4A、4B…開口 210…ゴム紐 220…紐

Claims (6)

  1. 環状の腰締部と、両端部が前記腰締部に固定された帯状の本体部とを有する下着であって、
    前記腰締部は、伸縮性を有する伸縮部と、伸縮性を有さない非伸縮部とで構成され、
    前記本体部の前記両端部は、前記伸縮部を覆うように構成されていることを特徴とする下着。
  2. 前記非伸縮部は、前記本体部の前記両端部を連結する請求項1に記載の下着。
  3. 前記伸縮部および前記非伸縮部は、いずれも、紐状をなしており、
    前記伸縮部の幅は、前記非伸縮部の幅よりも小さい請求項1または2に記載の下着。
  4. 前記本体部は、複数の生地を重ねて形成される請求項1ないし3のいずれかに記載の下着。
  5. 前記本体部の両側端部は、前記複数の生地のそれぞれの両側端部を前記本体部の内側に折り込んで形成される請求項4に記載の下着。
  6. 前記本体部は、前記複数の生地の前記両側端部のそれぞれが、ダブルステッチ縫いによって縫製されることにより、前記本体部の長手方向に沿った2列の縫い目を有している請求項5に記載の下着。
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