JP3196400U - 標識装置 - Google Patents

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和男 伊藤
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Abstract

【課題】両面表示タイプであっても、照度ムラが発生せず、薄型に構成でき、軽量で安価に製造が可能となり、メンテナンスが容易となる標識装置を提供する。【解決手段】標識装置11において、一対の短辺枠部、一対の長辺枠部によって開口部が開放され短辺枠部が上下に配置されるとともに一方の長辺枠部が壁面45に取り付けられる矩形枠状の装置本体と、一方の長辺枠部に取り付けられる開閉フレーム15と、開閉フレーム15に保持される第1標識板17と、他方の開口部に保持される第2標識板と、他方の長辺枠部の内側に設けられ一方の長辺枠部に向かって光が出射される複数のLED21と、下側の短辺枠部の内側に設けられる電源部23、制御部25、およびバッテリー27と、第1標識板17、第2標識板、および一方の長辺枠部の内面に形成されLED21の光を乱反射させる光拡散処理面と、を設けた。【選択図】図2

Description

本考案は、トンネル内などに設置される標識装置に関する。
従来、トンネル内などに設置される内照式標識(以下、「標識装置」と称す)は、蛍光灯を内蔵していた(特許文献1、図6参照)。近年、標識装置には、球切れなどのメンテナンス性、消費電力の削減等を考慮して、蛍光灯に替わり、LEDが用いられるようになってきている。また、電力消費が大きい蛍光管や電球の代わりに、面発光する光ファイバを発光部として表示板部の背面に設け、省エネルギ性および経済性を確保しようとする標識装置(内照式表示装置)も知られている(特許文献2参照)。一方、特に高速道路という設置場所での光源体の取替等の作業を簡易、かつ迅速に、しかも安全に行ない得るようにするため、光源体が装着された一対の矩形状カートリッジ体を摺動可能に設けた標識装置(交通標識表示装置)も知られている(特許文献3参照)。
特開2012−112119号公報 特開2000−76592号公報 特開平7−244465号公報 特開2012−160390号公報
しかしながら、発熱電球や蛍光灯を用いた標識装置は、光源自体がある程度の大きさを有するため、筐体の厚さや大きさを制限され照射光を限られた被照明領域に均一な照度でかつ高強度で照射することが困難であり、標識部に照度ムラが発生しやすくなる。また、発熱電球や蛍光灯を光源として用いた標識装置は、薄型化が困難となり、重量も大きくなる。一方、面発光する光ファイバや、導光板としてのアクリル板(特許文献4参照)を備えた標識装置も十分な照度を得るには薄型化が困難となり、重量も大きくなる。また、メンテナンス性を良好にするため、矩形状カートリッジ体を摺動可能に設けたりする構造とすれば、複数の支持柱や桟状の内部フレーム等が必要となる。この場合においても、標識装置は、薄型化が困難となり、重量も大きくなり、しかも、構造が複雑となって製品コストが高くなる。
また、表裏両面の標識部を光らせる両面表示タイプの標識装置は、片面表示タイプよりも光源を増やさなければならない。両面表示タイプの標識装置は、光源の背面側に反射板や光拡散板が配置できない場合、照度ムラがより発生しやすくなる。一方、光源の背面に反射面を配置すれば、薄型化、軽量化がより困難となる。このため、両面表示タイプの標識装置は、照度ムラの解消、薄型化、軽量化、コストの低減が更に困難となる。
本考案は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、両面表示タイプであっても、両標識部に照度ムラが発生せず、薄型、軽量で安価に製造が可能となり、しかも、メンテナンスが容易となる標識装置を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本考案の請求項1記載の標識装置11は、一対の平行な短辺枠部37,39および一対の平行な長辺枠部33,35によって表裏が一対の平行な開口部41,43となって開放され前記一対の平行な短辺枠部37,39が上下に配置されるとともに一方の長辺枠部33が被固定体45に取り付けられることで前記被固定体45から片持ち状に突出して支持されかつ内方が光伝播空間31となる矩形枠状の装置本体13と、
前記一方の長辺枠部33に蝶番51を介して取り付けられ表裏一方の前記開口部41を開閉自在とする枠状の開閉フレーム15と、
前記開閉フレーム15の内側に周縁が保持されて光透過性を有する標識部65が形成される第1標識板17と、
表裏他方の前記開口部43に周縁が保持されて前記光伝播空間31を挟んで前記第1標識板17と平行となり光透過性を有する標識部65が形成される第2標識板19と、
他方の長辺枠部35の内側に前記長辺枠部35の長手方向に沿って所定間隔で設けられ前記一方の長辺枠部33に向かって光が出射される複数のLED21と、
下側の短辺枠部37の内側に設けられ前記LED21を駆動する電源部23、制御部25、およびバッテリー27と、
少なくとも前記第1標識板17の内面、前記第2標識板19の内面、および前記一方の長辺枠部33の内面に形成され光透過性を有するとともに前記LED21の光を乱反射させる光拡散処理面29と、
を具備することを特徴とする。
この標識装置11では、長辺枠部35にLED21を配設したので、短辺枠部37,39にLED21を配設する構成に比べ、標識部65の単位面積当たりのLED21の数を多くすることができる。また、LED21は、短辺枠部37,39に設けられる構成に比べ、光の最終到達距離、すなわち、対向内壁面(この標識装置11の構成では、一方の長辺枠部33の内面)までの距離を短くできる。その結果、LED21は、最終到達面(対向内壁面)での光強度の減衰が抑制される。これにより、標識部65は、LED21を短辺枠部37,39に設けた場合に比べ、照度ムラが生じにくくなる。そして、開閉フレーム15は、一方の長辺枠部33に、蝶番51によって開閉自在となる。LED21は、開閉フレーム15の開閉端側となる他方の長辺枠部35に配置される。また、電源部23等は、下側の短辺枠部37に配置される。このため、LED21や電源部23は、開閉フレーム15を開くと、作業者の至近距離で露出されることになる。
従って、標識装置11では、標識部65と平行な背面に、LED21をマトリクス状に配置したり、標識部65と平行な導光板を背面側に配置したり、これらを支持するための桟状内部フレームを設けたりする必要がなくなるので、装置本体13の薄型化が可能となる。また、マトリクス状LED、導光板、桟状内部フレーム等を不要とすることで、部品点数を削減し、構造の簡素化が可能となる。これにより、標識装置11は、標識部65に照度ムラが発生せず、軽量化が可能になるとともに、安価に製造が可能となり、しかも、メンテナンスが容易となる。
本考案の請求項2記載の標識装置11は、請求項1記載の標識装置11であって、
前記標識装置11の重心を通る鉛直線が交わる上側の前記短辺枠部39の外面部位に、アイボルト77が固定されていることを特徴とする。
この標識装置11では、アイボルト77が、重心を通る鉛直線の交わる上側の短辺枠部39の外面部位に取り付けられている。標識装置11は、取り付け施工時、アイボルト77によって吊られると、長辺枠部33,35が垂直となった姿勢で吊り持ちされる。これにより、標識装置11は、壁面などの被固定体45への取り付け作業が良好となる。アイボルト77は、標識装置11の取り付け完了後、壁面などの被固定体45へワイヤー等を介して固定される。すなわち、アイボルト77は、標識装置11の取り付け施工後の落下防止構造にも有効利用される。
本考案に係る請求項1記載の標識装置によれば、両面表示タイプであっても、内部を何も無い空間部分とした光伝播空間としたので、両標識部に影が出ることなく且つ照度ムラが発生せず、厚みを薄くして、軽量で、部品点数も削減して安価に製造が可能となり、しかも、メンテナンスが容易となる。
本考案に係る請求項2記載の標識装置によれば、施工性を高めることができると共に、設置後の落下防止効果を得ることができる。
本考案の実施形態に係る標識装置の斜視図である。 図1に示した標識装置の正面図である。 図1に示した標識装置の平断面図である。 図1に示した標識装置の側面図である。 図1に示した標識装置の開閉フレーム開放時の平断面図である。 図1に示した標識装置の開閉フレーム開放時の縦断面図である。
以下、本考案に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本考案の実施形態に係る標識装置11の斜視図、図2は図1に示した標識装置11の正面図、図3は図1に示した標識装置11の平断面図、図4は図1に示した標識装置11の側面図である。
本実施形態に係る標識装置11は、交通標識や道路標識として使用される両面表示タイプとなる。標識装置11は、内照式の標識となり、常時点灯される。主にトンネル内など常時暗い場所に設置される。また、地下設備内や夜間の視認性を向上させる標識として使用されてもよい。この他、標識装置11は、例えば、非常口などに設けられる誘導標識とすることができる。また、標識装置11は、非常口案内標識、非常電話、非常駐車帯等の避難口誘導標識とすることができる。
標識装置11は、装置本体13と、開閉フレーム15と、第1標識板17と、第2標識板19と、LED21と、電源部23と、制御部25と、バッテリー27と、光拡散処理面29と、を有する。装置本体13は、矩形枠状に形成される。矩形状の横縦比(画像の横縦比)は、1:1.5〜1:2.5程度とすることが好ましい。本実施形態に係る標識装置11は、例えば標識部の横寸法が330mm、縦寸法が780mmとなる。従って、横縦比は、1:2.36となる。これにより、LED21は、最終到達面(対向内壁面)での光強度の減衰が抑制される。
装置本体13は、一対の平行な短辺枠部37,39および一対の平行な長辺枠部33,35によって表裏が一対の平行な開口部41,43となって開放される。装置本体13は、内方が、直方体状の光伝播空間31となる矩形枠状に形成される。装置本体13は、一対の平行な短辺枠部37,39が、上下に配置される。装置本体13は、SPCなどの金属材料からなる。また、これら枠部33,35,37,39の外表面は指定色、例えば緑色系で塗装される。
ここで、一方の長辺枠部は、吊元側長辺枠部33と称す。他方の長辺枠部は、開放側長辺枠部35と称す。下側の短辺枠部は、下側短辺枠部37と称す。上側の短辺枠部は、上側短辺枠部39と称す。表裏一方の開口部は、フレーム側開口部41と称す。表裏他方の開口部は、本体側開口部43と称す。
装置本体13は、吊元側長辺枠部33が被固定体に取り付けられることで、被固定体から片持ち状に突出して支持される。装置本体13は、被固定体としての例えばトンネルの壁面45に、金属製の取付金具47を用いて固定される。また、装置本体13は、トンネル内等に設置される被固定体としての支柱に取付金具47を用いて或いは直接固定されてもよい。装置本体13を取付金具47に固定するボルト49や袋ナットは、吊元側長辺枠部33を貫通するなどして光伝播空間31に表出することがある。この場合、ボルト49や袋ナットは、影防止のために白色に塗装されることが好ましい。
開閉フレーム15は、装置本体13と同一矩形の枠状に形成される。開閉フレーム15は、装置本体13の吊元側長辺枠部33に、蝶番51を介して取り付けられる。これにより、開閉フレーム15は、装置本体13のフレーム側開口部41を扉のように開閉自在とする。開閉フレーム15の開閉角度は、約90°に設定される。標識装置11は、装置本体13に開閉フレーム15が閉止された状態で、厚み方向(壁面45に沿う方向)の寸法が100mm程度に設定される。開閉フレーム15は、閉塞状態で、所謂、パッチン錠53によってロックされる。パッチン錠53は、開閉フレーム15に固定されるフック55(図5参照)と、装置本体13に固定される錠部57と、からなる。錠部57は、係止爪59と、摘み61と、からなる。なお、本実施形態でのパッチン錠53は、コイルバネを備えた係止爪59とされ、フック55に対して係止した状態で付勢力を有し、その係止状態を維持し、振動などの外力によって外れにくくなっている。開閉フレーム15は、SPCなどの金属材料からなる。
開閉フレーム15は、装置本体13のフレーム側開口部41との間が、パッキン63によってシールされる。パッキン63は、防塵・防噴流(防水)の構造を構成する。この構造は、JIS規格のIP55に準じている。防塵・防噴流の構造は、外来固形物の侵入に対応する。すなわち、粉塵が内部に侵入することを防止する。防塵・防噴流の構造は、若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害することが無いものであって、塵埃の侵入を完全に防止することはできないが電気機器の所定の動作および安全性を阻害する量の塵埃の侵入は無い。
また、防塵・防噴流の構造は、水の浸入に対応する。すなわち、噴流に対して保護され、あらゆる方向からのノズルによる噴流水によっても有害な影響を及ぼさない。なお、日本工業規格(JIS )における、電気機械器具の外郭による保護等級(JIS C 0920)として防水や防塵の程度についての規定がある。この規定では、0級から6級までの防塵性能、0級から8級までの防水性能が規定されている。IP55相当とは、ここで「防塵、防噴流形」であることを意味する。
第1標識板17は、開閉フレーム15の内側に周縁が保持される。第2標識板19は、第1標識板17と同面積に設定され、本体側開口部43の内側に周縁が保持される。第1標識板17と開閉フレーム15との間、および第2標識板19と本体側開口部43との間は、上記同様のパッキン63によってシールされる。
第1標識板17は、光伝播空間31を挟んで第2標識板19と平行となり、対向配置とされる。第1標識板17,第2標識板19には、光透過性を有する標識部65が形成される。なお、両標識板17,19の各標識部65は、通常同じ文字・絵柄とされる。第1標識板17,第2標識板19は、厚さ4mm程度の強化ガラスが用いられる。標識部65は、指定色が例えば緑色系とされ、内面側から塗装される。緑色系は、マンセル記号で例えば5G4/6となる。標識部65は、表示される文字・絵柄の最内面を白色の塗膜面とされる。この白色は、透光性のある白色塗料とされる。第1標識板17,第2標識板19の背面は、互いに対向し、光拡散処理面29となる。両光拡散処理面29は、乱反射面(拡散反射面)となる。各光拡散処理面29は、それぞれ白色の焼き付け塗装とされる。この光拡散処理面29については後にも述べる。
LED21は、開放側長辺枠部35の内側に、この開放側長辺枠部35の長手方向に沿って所定間隔、本実施形態では等間隔で直列となって複数設けられる。LED21は、吊元側長辺枠部33に向かって光が出射される。LED21は、LEDユニット67として設けられ、すなわち1つのLEDユニット67に複数のLED21が設けられ、このLEDユニット37を複数設けて光源を構成している。LED21は、青色発光ダイオードと、この青色発光ダイオードからの青色光を黄色光に変換する蛍光体とを有する。これにより、LED21では、青色発光ダイオードから出射された青色光が、蛍光体に吸収されると、蛍光体が黄色光を発し、この黄色光と吸収されなかった青色光とが混ざって、出射光が白色光となる。
LEDユニット67は、例えば光束維持率0.75のものが用いられる。これにより、標識部65の照度は、白色部平均500lx以上、均斉度(最大照度/最小照度)は2以下に設定されている。
電源部23は、電源ケーブル69を介して商用電源に接続される。電源部23は、LEDユニット67に発光駆動電力を供給する。この発光駆動回路としては、例えばフルレンジトランス等を用いることができる。発光駆動回路は商用電源に接続し、商用電源からの電力を、直流、交流、又はパルス状の駆動電圧に変換してLED21に供給する。LED21は、発光駆動回路が制御部25により制御されることで、定電流駆動でその輝度が設定される。制御部25は、直流電源部と接続され、照明パターン記憶部からの制御データを読み込むことで、発光駆動回路へ駆動制御信号を送出する。
バッテリー27は、下側短辺枠部37にステー71を介して取り付けられる。バッテリー27は、停電時などに電源として切り替わる。バッテリー27は、LED21の約30分程度の駆動を可能とする。また、バッテリー27は、寿命が4〜6年に設定される。この他、装置本体13の下側短辺枠部37には、ブレーカー73や端子台75が設けられる。
光拡散処理面29は、光伝播空間31を包囲する少なくとも第1標識板17の内面、第2標識板19の内面、および吊元側長辺枠部33、上下短辺枠部37,39の内面に形成される。光拡散処理面29は、光透過性を有するとともに、LED21の光を乱反射させる。光拡散処理面29は、上記した透光性のある白色塗料によって形成される。白色塗料は、艶消し塗装となる。この艶消し白色塗装は、例えば塗料中に光拡散粒子を混入させている。これにより、塗膜に乱反射面としての機能が付与される。従って、光拡散処理面29は、光透過性を有するとともに、LED21の光を乱反射させることができるようになる。光拡散処理面29からは、均等な強度の光が連続的に反射可能となる。その結果、被照明領域(標識部65)において、照度分布が均一となり、照度ムラや色ムラが防止される。
また、標識装置11は、標識装置11の重心を通る鉛直線が交わる上側短辺枠部39の外面部位に、アイボルト77が固定されている。アイボルト77は、標識装置11の設置工事時に、吊り下げ用として用いられる。また、アイボルト77は、設置後には、標識装置11の落下防止のために使用される。すなわち、アイボルト77には、ワイヤーの一端が接続される。ワイヤーの他端は、例えば取付金具47に穿設させたワイヤー固定孔79や、トンネルの壁面45などに固定される。
次に、上記した構成の作用を説明する。
図5は図1に示した標識装置11の開閉フレーム開放時の平断面図、図6は図1に示した標識装置11の開閉フレーム開放時の縦断面図である。
本実施形態に係る標識装置11では、長辺枠部にLED21を配設したので、短辺枠部にLED21を配設する構成に比べ、標識部65の単位面積当たりのLED21の数を多くすることができる。また、LED21は、短辺枠部に設けられる構成に比べ、光の最終到達距離、すなわち、対向内壁面、この標識装置11の構成では、吊元側長辺枠部33の内面までの距離を短くできる。その結果、LED21は、最終到達面(対向内壁面)での光強度の減衰が抑制される。これにより、標識部65は、LED21を短辺枠部に設けた場合に比べ、照度ムラが生じにくくなる。
また、LED21から出て吊元側長辺枠部33の内面に直接到達した光は、光拡散処理面29によって乱反射され、第1標識板17,第2標識板19を照射する。また、LED21から出て第1標識板17,第2標識板19を照射した光は、一部が、光拡散処理面29を透過して第1標識板17,第2標識板19に入射し、標識部65の外へ出る。一方、光拡散処理面29を透過しなかった光は、光拡散処理面29によって反射され、光伝播空間31を通って、吊元側長辺枠部33の内面や、他方の第2標識板19、第1標識板17に照射(乱反射)される。これにより、両面表示タイプの標識装置11であっても、LED21からの光が効率的に、しかも均等に照射され、照度ムラが生じにくくなり、両標識板17,19の表面にて一様に光り面発光状となる。
そして、開閉フレーム15は、吊元側長辺枠部33に、蝶番51によって開閉自在となる。LED21は、開閉フレーム15の開閉端側(戸先側)となる開放側長辺枠部35に配置される。また、電源部23等は、下側短辺枠部37に配置される。このため、LED21や電源部23は、開閉フレーム15を開くと、作業者の至近距離で露出されることになる。
従って、標識装置11では、標識部65と平行な背面に、LED21をマトリクス状に配置したり、標識部65と平行な導光板を標識板の背面側に配置したり、これらを支持するための桟状内部フレームを設けたりする必要がなくなるので、装置本体13の薄型化が可能となる。また、マトリクス状LED、導光板、桟状内部フレーム等を不要とすることで、部品点数を削減し、内部の空間には何も無い光伝播空間31となり、構造の簡素化が可能となる。これにより、標識装置11は、標識部65に照度ムラが発生せず、軽量化が可能になるとともに、安価に製造が可能となり、しかも、メンテナンスが容易となる。
また、標識装置11では、アイボルト77が、重心を通る鉛直線の交わる上側短辺枠部39の外面部位に取り付けられている。標識装置11は、取り付け施工時、アイボルト77によって吊られると、吊元側長辺枠部33が壁面45と平行となった姿勢で吊り持ちされる。これにより、標識装置11は、壁面45への取り付け作業が良好となる。アイボルト77は、標識装置11の取り付け完了後、取付金具47や壁面45へワイヤー等を介して固定される。すなわち、アイボルト77は、標識装置11の取り付け施工後の落下防止構造にも有効利用される。その結果、施工性を高めることができるとともに、設置後の落下防止効果を得ることができる。
従って、本実施形態に係る標識装置11によれば、両面表示タイプであっても、内部の空間には光伝播空間31のみで、他の部品や部材の存在しない空間部分となってLED21の光が乱反射し、両面の標識部65に影が出たり照度ムラが発生せず、また、内部を空間部分としたことで薄型に構成でき、軽量で安価に製造が可能となり、しかも、電源などの電装部品を下側短辺枠部37に集中して配置し、光源であるLED21を開放側長辺枠部35のみに配設したのでメンテナンスが容易となる。
11…標識装置
13…装置本体
15…開閉フレーム
17…第1標識板
19…第2標識板
21…LED
23…電源部
25…制御部
27…バッテリー
29…光拡散処理面
31…光伝播空間
33…一方の長辺枠部(吊元側長辺枠部)
35…他方の長辺枠部(開放側長辺枠部)
37…下側の短辺枠部(下側短辺枠部)
39…上側の短辺枠部(上側短辺枠部)
41…表裏一方の開口部(フレーム側開口部)
43…表裏他方の開口部(本体側開口部)
45…被固定体(壁面)
51…蝶番
65…標識部
77…アイボルト

Claims (2)

  1. 一対の平行な短辺枠部および一対の平行な長辺枠部によって表裏が一対の平行な開口部となって開放され前記一対の平行な短辺枠部が上下に配置されるとともに一方の長辺枠部が被固定体に取り付けられることで前記被固定体から片持ち状に突出して支持されかつ内方が光伝播空間となる矩形枠状の装置本体と、
    前記一方の長辺枠部に蝶番を介して取り付けられ表裏一方の開口部を開閉自在とする枠状の開閉フレームと、
    前記開閉フレームの内側に周縁が保持されて光透過性を有する標識部が形成される第1標識板と、
    表裏他方の開口部に周縁が保持されて前記光伝播空間を挟んで前記第1標識板と平行となり光透過性を有する標識部が形成される第2標識板と、
    他方の長辺枠部の内側に前記長辺枠部の長手方向に沿って所定間隔で設けられ前記一方の長辺枠部に向かって光が出射される複数のLEDと、
    下側の短辺枠部の内側に設けられ前記LEDを駆動する電源部、制御部、およびバッテリーと、
    少なくとも前記第1標識板の内面、前記第2標識板の内面、および前記一方の長辺枠部の内面に形成され光透過性を有するとともに前記LEDの光を乱反射させる光拡散処理面と、
    を具備することを特徴とする標識装置。
  2. 請求項1記載の標識装置であって、
    前記標識装置の重心を通る鉛直線が交わる上側の短辺枠部の外面部位に、アイボルトが固定されていることを特徴とする標識装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110828614A (zh) * 2019-11-22 2020-02-21 苏州晟成光伏设备有限公司 一种叠瓦电池片归正机构及其工作方法

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CN110828614A (zh) * 2019-11-22 2020-02-21 苏州晟成光伏设备有限公司 一种叠瓦电池片归正机构及其工作方法
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