JP3196300B2 - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

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JP3196300B2 JP07868892A JP7868892A JP3196300B2 JP 3196300 B2 JP3196300 B2 JP 3196300B2 JP 07868892 A JP07868892 A JP 07868892A JP 7868892 A JP7868892 A JP 7868892A JP 3196300 B2 JP3196300 B2 JP 3196300B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】出力されるレーザ光の強度を一定にする
ため、従来、パッケージ内にモニタ用フォトダイオード
を備えた半導体レーザ装置が用いられている。この半導
体レーザ装置では、半導体レーザ素子の主発光面の反対
側の面からわずかに出力されるモニタ光をモニタ用フォ
トダイオードで検出し、その出力を半導体レーザ素子の
駆動電流にフィードバックして、一定の強度のレーザ光
出力を得るようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の半導体レー
ザ装置では、レーザ光出力の強度を一定にすることはで
きるが、半導体レーザ素子の活性層の温度変化に起因す
るレーザ光の中心波長の変動を抑えることはできない。
この中心波長の変動を防止するために、半導体レーザ素
子の温度をセンサにより検出し、ペルチエ素子によりそ
の温度が一定となるように加熱・冷却制御を行なう方法
もとられているが、温度センサは必ずしもレーザが発生
する箇所である活性層の温度を確実に検出することがで
きるとは限らないことから、十分に中心波長を安定させ
ることができないという問題がある。
【0004】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところはレーザ光
の中心波長の変動を検出することができ、それにより、
中心波長及び強度が共に一定となるように制御すること
のできる半導体レーザ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る半導体レーザ装置は、 a)温度変化に伴い所定範囲内で発振波長が変動する半
導体レーザ素子と、 b)上記所定波長範囲内にある第1閾値波長λ1よりも
短波長側で高い感度を有し、上記半導体レーザ素子から
のモニタ光を受光する第1モニタ用光検出器と、 c)同じく上記所定波長範囲内にある第2閾値波長λ2
(ただし、λ2>λ1)よりも長波長側で高い感度を有
し、上記半導体レーザ素子からのモニタ光を受光する第
2モニタ用光検出器と、 d)上記半導体レーザ素子の発振波長を上記所定波長範
囲内で任意に変化させるべく、第1モニタ用光検出器及
び第2モニタ用光検出器の出力に基づいて、半導体レー
ザ素子の温度を変化させる温度変更手段と、を備えるこ
とを特徴としている。
【0006】
【作用】発振されるレーザ光の中心波長を一定値λ0に
したい場合には、第1閾値波長λ1及び第2閾値波長λ2
がほぼその値λ0となるように設定する(λ1≒λ2≒λ
0)。レーザ光の中心波長がλ0になっているときは、第
1、第2モニタ用光検出器b,cの受光量は所定の比と
なる。しかし、駆動電流や周辺温度の影響等による半導
体レーザ素子aの温度変化により中心波長がλ0から変
化したときは、第1、第2モニタ用光検出器b,cのい
ずれかの方で受光量が増加し、他方で減少する。従っ
て、両モニタ用光検出器b,cの出力比が常に所定の値
となるように、温度変更手段dを用いて半導体レーザ素
子aの温度を変化させることにより、中心波長をλ0に
固定することができる。
【0007】中心波長を所定波長範囲(半導体レーザ素
子の動作可能な温度範囲内での発振レーザ光の中心波長
の変動範囲)内で任意に変化させたい場合には、第1閾
値波長λ1をその所定波長範囲の下限に近づけ、第2閾
値波長λ2を上限に近づける。そして、同様に両モニタ
用光検出器b,cの受光量の比が所望の中心波長に対応
する値となるように温度変更手段dを作用させる。
【0008】なお、上記のような特性を有する第1、第
2モニタ用光検出器は、フォトダイオードの受光面にそ
のような光透過特性を有する薄膜コーティングを施すこ
とにより作製することができる。また、温度変更手段d
としては、ペルチエ素子を使用することができる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図3により説明す
る。本実施例の半導体レーザ装置10では、パッケージ
11内に1個の半導体レーザ素子12と2個のフォトダ
イオード13、14が、パッケージ11外にペルチエ素
子15が設けられている。半導体レーザ素子12はパッ
ケージ11のステム16上に立設された逆L字形のヒー
トシンク17の先端に取り付けられており、レーザ光を
上方の主発光面から発射して、パッケージ11のキャッ
プの上面に取り付けられたカバーガラス18を介して外
部に出力する。この半導体レーザ素子12の発振レーザ
光の公称の中心波長をλ0とする。
【0010】半導体レーザ素子12は主発光面の反対側
の端面からも僅かにモニタ光が放出されるようになって
おり、その端面から放出されたモニタ光は半導体レーザ
素子12の下側に設けられた2個のフォトダイオード1
3、14により受光される。各フォトダイオード13、
14の受光面には薄膜コーティングによるフィルタが設
けられており、そのフィルタの光透過特性は図2に示す
ように設定されている。図2において、左側の破線21
が第1フォトダイオード13の表面のフィルタの光透過
特性であり、右側の破線22が第2フォトダイオード1
4の表面のフィルタの光透過特性である。第1フォトダ
イオード13は上記公称中心波長λ0よりも短波長側で
高感度であるが、それよりも長波長側では殆ど感度を有
しない。第2フォトダイオード14はその逆となってい
る。本実施例ではペルチエ素子15はパッケージ11の
ステム16の下に、別のヒートシンク19を介して取り
付けられている。
【0011】本実施例の半導体レーザ装置10では、こ
れらの各要素を図3に示すように接続することにより、
発振レーザ光の強度を一定にするとともに、その中心波
長も一定にすることができる。まず、中心波長を一定値
λ0にするための制御について説明する。半導体レーザ
素子12の発振レーザ光の中心波長は素子の温度により
変化し、温度が上昇すると中心波長が長くなり、低下す
ると短くなる。本実施例の半導体レーザ装置10では、
両フォトダイオード13、14の受光感度が図2のよう
に設定されているため、半導体レーザ素子12の発振波
長23の中心値(中心波長)が丁度λ0のところにある
ときは両フォトダイオード13、14の受光量はほぼ等
しいが、中心波長が短波長側にずれた場合、第1フォト
ダイオード13の受光量は増加し、第2フォトダイオー
ド14の受光量は減少する。逆に、中心波長が長波長側
にずれた場合には、第1フォトダイオード13の受光量
は減少し、第2フォトダイオード14の受光量は増加す
る。従って、制御装置31で両フォトダイオード13、
14からの検出電流を比較することにより、半導体レー
ザ素子12の発振レーザ光の中心波長の変動を検出する
ことができる。そして、両検出電流の比に応じてペルチ
エ素子15の駆動電流源33を制御することにより、半
導体レーザ素子12の温度を一定に保ち、中心波長を一
定値λ0に固定することができる。
【0012】また、図2の出力カーブ24に示すよう
に、レーザ出力の強度が低下した場合は、第1、第2の
両フォトダイオード13、14の受光量が総体的に低下
するため、制御装置31において両フォトダイオード1
3、14の検出電流の和を監視することによりレーザ出
力強度の変動を検出することができる。出力強度の変動
は、半導体レーザ素子12の駆動電流源32を制御する
ことにより補償することができる。なお、半導体レーザ
素子12を加熱及び冷却するためのペルチエ素子は、図
4に示すように、パッケージ11内に入れても良い。
【0013】上記実施例では発振レーザ光の中心波長を
一定とするための使用法を説明したが、第1及び第2の
モニタ用フォトダイオード13、14のフィルタの透過
特性を図5に示すように、両者の閾値λ1、λ2の間に
(半導体レーザ素子12の発振波長23の幅に比べて)
やや大きな隙間が空くように設定し、その間で半導体レ
ーザ素子12の中心波長λ0を任意に変動させるような
使用法をとることもできる。この場合には、制御装置3
1が両モニタ用フォトダイオード13、14の出力が予
め定められたプログラムに従って変動するように、半導
体レーザ素子12及びペルチエ素子15の駆動電流を制
御する。
【0014】更に、図6に示すように、3個以上のフォ
トダイオード(及びフィルタ)を用いて2個以上の谷を
持つ透過特性カーブ25を形成し、発振レーザの中心波
長をこれらの谷のいずれか(λ1又はλ2)とするように
制御を行なうこともできる。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る半導体レーザ装置では、半
導体レーザ素子の所定の発振波長よりも短波長側と長波
長側とに分けてレーザ光をモニタするため、両者の受光
量の比をとることにより中心波長の変動を直接検出する
ことができる。また、両者の総和をとることにより、出
力強度の変動をも検出することができる。発振波長の変
動はペルチエ素子等により半導体レーザ素子の温度を変
化させることにより、また、出力強度の変動はレーザ駆
動電流を変化させることにより、共に一定値となるよう
に制御することができる。このため、特に、固体レーザ
の励起光源として用いられる場合のように、波長安定性
が要求される用途に適した半導体レーザ装置とすること
ができる。また、一定値となるように制御するばかりで
はなく、所定のプログラムに従って発振波長を変動させ
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である半導体レーザ装置の
構造を示す断面図。
【図2】 発振波長が一定となるように制御するための
2個のモニタ用フォトダイオードのフィルタの透過特性
を示すグラフ。
【図3】 実施例の半導体レーザ装置の使用方法を示す
回路図。
【図4】 ペルチエ素子をパッケージの内部に入れた半
導体レーザ素子の断面図。
【図5】 発振波長を任意に変動させるためのモニタ用
フォトダイオードのフィルタの透過特性を示すグラフ。
【図6】 発振波長を2値の間で変化させるためのモニ
タ用フォトダイオードのフィルタの透過特性を示すグラ
フ。
【符号の説明】
10…半導体レーザ装置 11…パッケー
ジ 12…半導体レーザ素子 13、14…モ
ニタ用フォトダイオード 15…ペルチエ素子 16…ステム 17…ヒートシンク 18…カバーガ
ラス 19…ヒートシンク 31…制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−349678(JP,A) 特開 昭58−171880(JP,A) 特開 昭55−80384(JP,A) 特開 平1−233382(JP,A) 特開 昭60−74687(JP,A) 特開 平3−91982(JP,A) 特開 平3−277929(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)温度変化に伴い所定範囲内で発振波
    長が変動する半導体レーザ素子と、 b)上記所定波長範囲内にある第1閾値波長λ1よりも
    短波長側で高い感度を有し、上記半導体レーザ素子から
    のモニタ光を受光する第1モニタ用光検出器と、 c)同じく上記所定波長範囲内にある第2閾値波長λ2
    (ただし、λ2>λ1)よりも長波長側で高い感度を有
    し、上記半導体レーザ素子からのモニタ光を受光する第
    2モニタ用光検出器と、 d)上記半導体レーザ素子の発振波長を上記両波長λ1
    とλ2の間で任意に変化させるべく、第1モニタ用光検
    出器及び第2モニタ用光検出器の出力に基づいて、半導
    体レーザ素子の温度を変化させる温度変更手段と、 を備えることを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 更に、上記第1閾値波長λ1と第2閾値
    波長λ2の間で高い感度を有する1個以上のモニタ用光
    検出器を備え、上記温度変更手段は、上記半導体レーザ
    の発振波長が、感度波長域が隣接する両モニタ用光検出
    器の2つの透過特性カーブにより形成される谷の部分の
    波長となるように半導体レーザ素子の温度を変化させ
    る、請求項1記載の半導体レーザ装置。
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JP2001257419A (ja) 2000-03-10 2001-09-21 Nec Corp 波長安定化レーザモジュール
JP4901246B2 (ja) * 2006-03-15 2012-03-21 財団法人21あおもり産業総合支援センター 分光輝度分布推定システムおよび方法
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