JP3196171B2 - 歯科用陶材フレームの製造方法 - Google Patents

歯科用陶材フレームの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯、特に前歯部の補綴
修復用の歯科用陶材フレーム製造用のセラミックス含有
多孔質体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、虫歯等の疾患や事故などの原因
で、天然歯の一部または数本が欠損した場合、セラミッ
クス製人工歯すなわち金属焼付ポーセレンで補綴修復す
ることが行われている。金属焼付ポーセレンとは、外観
にふれる部分にポーセレンすなわち歯科用陶材(以下ポ
ーセレンという。)を、外観と関係ない部分に金属すな
わち陶材焼付用合金を使用して両者を焼き付けたもので
ある。
【0003】しかし、この金属焼付ポーセレンは、その
構造が金属で裏打ちしてその上に0.8〜1.2mmの
ポーセレンを焼き付けてあるため、入射した光がこの部
分で全てブロックされて反射してくるため、光の透過性
がほとんどなく金属面に接して焼成したオペーク層の影
響を強く受けて反射率の高い、黒っぽく、透明感のない
色調になりやすいという欠点がある。その上、この制限
された構造の中で自然感に優れた色調を再現するには、
長年の熟練した技術を必要とする。
【0004】そこで、色調の観点から、金属の裏打ちの
ないオールセラミッククラウンが注目を浴び、その製造
方法として、ガラスの分散強化法、ガラスの部分的結晶
化、イオン交換によるポーセレン内への応力表面層の形
成の方法が知られているが、製造の繁雑性、得られたセ
ラミッククラウンの強度不足、強度の信頼性不足のた
め、単冠として製造されたものだけが実用しうるに過ぎ
なかった。
【0005】この問題を解決するため、セラミックス含
有多孔質層にガラスを含浸させて義歯を製造する方法が
開示されている(特公平3―74573号公報)。
【0006】従来の方法において、セラミックス含有多
孔質体は、概略凸型の歯冠製造用の耐火模型に刷毛によ
りスリップを塗付して築盛したり、あるいは、前記耐火
模型をスリップに浸して鋳込成形したりして堆積物を得
て、これを乾燥し、焼成して得ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】セラミックス含有多孔
質体を得る際に、スリップを刷毛により概略凸型の耐火
模型に塗布して行う場合は、スリップの乾燥時のクラッ
ク、収縮防止を考慮して低水分量のセラミックスリップ
を使用することから成形時の操作性が悪く、またセラミ
ックスリップの築盛に起因する潜在クラックが入り易
く、さらに刷毛による築盛ゆえ技工士の個人差によるス
リップの堆積物の肉厚のばらつきが生じ、再現性の良い
精度が得られにくかった。
【0008】また、セラミックス含有多孔質体を得る際
に、概略凸型耐火模型をスリップに浸す場合には、スリ
ップ堆積物の加工なしには所望の形状が得られず、その
加工時においてスリップ堆積物にクラックやチッピング
の破損が発生した。
【0009】本発明の第1の目的は、従来の方法とは異
なる新規な歯科用陶材フレーム製造用のセラミックス含
有多孔質体の製造方法及び歯科用陶材フレームの製造方
法を提供することである。
【0010】本発明の他の目的は、上記従来技術の問題
点を解消する歯科用陶材フレーム製造用のセラミックス
含有多孔質体の製造方法及び歯科用陶材フレームの製造
方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、次の歯
科用陶材フレーム製造用のセラミックス含有多孔質体の
製造方法及び歯科用陶材フレームの製造方法により、上
記目的を達成することができる。
【0012】所定の形状を有する歯科用陶材フレームに
対応する空隙を有する型の内部の空隙に鋳込泥漿を充填
して鋳込成形する工程を含有し、前記型として、凹所を
有する主型と、これに対応する突起部を有する副型を用
いる、歯科用陶材フレーム製造用のセラミックス含有多
孔質体の製造方法。
【0013】前記副型は、好ましくは、吸水性があると
共に乾燥した成形体の焼成に耐え得る耐火材料で形成す
る。
【0014】主型の少なくとも1の凹所は、好ましく
は、製造しようとするセラミックス含有多孔質体の形状
に対応する形状を有する表面被覆層を前記副型の少なく
とも1の突起部に形成して成る表面被覆突起部から型取
りして得る。
【0015】表面被覆層は、好ましくは、常温硬化性を
有する材料で形成する。
【0016】好ましくは、副型をブリッジ(一般的にブ
リッジは3冠以上を示す)の模型にする。
【0017】ブリッジの模型は、好ましくは、中歯のな
い(歯牙欠損)ブリッジの模型のポンテックの基底面か
ら中歯までの間隔を耐火性吸湿材により築盛した模型に
る。好ましくは耐火性吸湿材は、石膏含有耐火性材料
にする。
【0018】前記いずれかの製造方法により得られた歯
科用陶材フレーム製造用のセラミックス含有多孔質体に
ガラスを含浸させる歯科用陶材フレームの製造方法。
【0019】
【好適な実施態様】
(歯科用陶材フレーム製造用のセラミックス含有多孔質
体の製造方法)本発明のセラミックス含有多孔質体の製
造方法は、上述のようにして鋳込泥漿の成形体(この成
形体は、陶材フレームの形状に対応する形状にする。例
えば少なくとも1つの凹所又は突起部を有する冠状ない
しこれらのブリッジにすることができる。)を得る工程
を含有する方法である。また、成形体の形状には、例え
ば0.5〜0.6mmの厚みからなる冠状のものや、
0.5〜5.0mmの厚みの膜と塊から成るものが含ま
れる。鋳込成形の後には、前記鋳込成形体を乾燥する工
程、さらにその後には乾燥した成形体を焼成する工程を
含むことができる。
【0020】本発明における鋳込成形は、常圧以外に
も、減圧ないし真空中で行うことができ、また、鋳込泥
漿を加圧して行っても良い。
【0021】鋳込泥漿の成形体を乾燥する温度は、好ま
しくは室温〜120℃(より好ましくは室温〜50℃)
にし、乾燥する時間は、好ましくは0.5時間〜一昼夜
(より好ましくは5〜6時間)にする。
【0022】乾燥した成形体を焼成する温度は、好まし
くは1000〜1250℃(より好ましくは1100〜
1250℃)にし、焼成する時間は、好ましくは0.5
〜4時間(より好ましくは2〜3時間)にする。
【0023】使用する型は、凹所を有する主型と、これ
に対応する突起部を有する副型を用いる。これらの型の
内、副型は、好ましくは、吸水性があると共に乾燥した
成形体の焼成に耐え得る耐火材料で形成する。このよう
な耐火材料には、例えば、石膏単味、石膏含有金属酸化
物、リン酸塩含有金属酸化物、セラミック(金属酸化
物)多孔体等が含まれる。
【0024】主型の少なくとも1の凹所を、前記被覆突
起部から型取りして得る際に、副型の少なくとも1の突
起部に形成する被覆層(製造しようとするセラミックス
含有多孔質体の形状に対応する形状を有する層)は、好
ましくは、常温硬化性を有し、成形性の良い材料で形成
する。このような材料には、ワックス、レジン、セメン
ト、石膏等常温硬化性物質が挙げられるが、成形性の観
点から、ワックスが好ましい。
【0025】又主型の成型材料としては、シリコン樹
脂、可逆コロイドであるカンテン類、不可逆水成コロイ
ドであるアルギン酸カリウム等(アルジネート)が挙げ
られるが、成型後の収縮率が少ないという観点よりシリ
コン樹脂が好ましい。
【0026】鋳込泥漿は、鋳込成形が可能な泥漿であ
る。鋳込泥漿には、金属酸化物(ガラス組成も含有する
金属酸化物)等のセラミックス粉末、又は、これらと金
属(Au等の貴金属)の粉末を含有させる。
【0027】上記金属粉末は、強度、信頼性を向上させ
ると共に、色調をととのえ抗菌作用に寄与する点から、
金(Au)であることが好ましく、又上記金属酸化物等
のセラミックス粉末は耐蝕性、強度及び金属との熱膨張
係数の整合性の点から、主として、アルミナ(Al
23)又はジルコニア(ZrO2)であることが好まし
い。
【0028】一般に、上記金属粉末の粒径は、0.1〜
2μmのものが、上記金属酸化物等のセラミックス粉末
の平均粒子径は、1〜5μmのものが好適に用いられ
る。
【0029】鋳込泥漿に含有させるガラス粉末の平均粒
子径は、セラミックス粉末の平均粒子径と同様に1〜5
μmのものが好ましい。また、かかるガラス粉末の組
成、さらにはセラミックス含有多孔質体に含浸させる含
浸用ガラスの組成は特に問わないが、両者共にガラスの
構成成分としてB23、SiO2、Al23およびLa2
3等を有していることが好ましい。B23、SiO2
ガラス上の必須成分であり、La23はガラス強度およ
び硬質増加、さらに色消し剤としての作用と含浸に有利
な粘性との観念から、Al23はガラスの強度および硬
度増加の観点から好ましい。
【0030】さらに、上記ガラス粉末の軟化点と上記含
浸用ガラスのそれとの差が−25〜+15℃であること
が望ましい。上記差が−25〜+15℃の範囲外では、
含浸ガラスの含浸不良、含浸後の含浸体の強度不良とな
り、好ましくないためである。
【0031】また、上記ガラス粉末の添加量は、上記セ
ラミックス粉末原料をアルミナ(Al23)とみなした
場合のアルミナ換算量に対して0.5〜25wt%であ
ることが好ましい。すなわち、ガラス粉末の添加量は、
使用するセラミックス粉末原料の密度に比例するため、
アルミナ以外のセラミックス粉末原料を用いる場合には
便宜上、アルミナの密度の値に相当する換算量が用いら
れる。添加量を0.5〜25wt%としたのは、0.5
wt%未満では添加効果があまり期待できず、25wt
%を超えると含浸後の強度が低下してしまうためであ
る。
【0032】(歯科用陶材フレームの製造方法)本発明
の歯科用陶材フレームの製造方法は、前記本発明の歯科
用陶材フレーム製造用のセラミックス含有多孔質体の製
造方法により得られたセラミックス含有多孔質体にガラ
スを含浸させる方法である。
【0033】セラミックス含有多孔質体へのガラスの含
浸は、前記多孔質体を作成する焼成温度よりやや低い温
度で保持することが好ましい。そして安定した特性を有
す製品を製造する為には、好ましくは1000〜125
0℃の多孔質形成のための焼成温度より、やや低い温度
で、保持時間も含め1時間以上、少なくとも30分以上
前記焼成温度で保持して多孔質中へのガラスの含浸を行
う。
【0034】また、焼成前においては、鋳込泥漿の乾燥
体として強度と靱性が確保されると共に、前記乾燥体に
添加されたガラス及び金属の作用により、高強度、靱性
値のばらつきが少なく信頼性に優れたものとなる。
【0035】上記含浸に用いるガラスはその構成成分が
23、SiO2、AL23およびLa23からなるこ
とが好ましい。B23、SiO2はガラス上の必須成分
であり、La23はガラス強度および硬質増加、さらに
色消し剤としての作用と含浸に有利な粘性との観点か
ら、Al23はガラスの強度および硬度増加の観点から
好ましい。
【0036】また、セラミックス含有多孔質体に含浸す
るガラスの組成比(モル比)を、 (SiO2+Al23)/(SiO2+Al23+B23
+La23)=0.40〜0.52 (B23)/(B23+La23)=0.46〜0.7
2 とするか、または (SiO2+Al23)/(SiO2+Al23+B23
+La23)=0.45〜0.52 (B23)/(B23+La23)=0.46〜0.7
2 とすることにより、ガラスの粘性および強度が向上し、
含浸時間が著しく短縮される。例えば、焼成して得られ
たセラミックス含有多孔質体へのガラスの含浸が1時
間、すなわち、従来の1/6に短縮できる。
【0037】セラミックス含有多孔質体に含浸するガラ
スの組成比を、 (SiO2+Al23)/(SiO2+Al23+B23
+La23)=0.40〜0.52 としたのは、この比が0.40未満であると、含浸した
ガラスの硬度が不十分になるからであり、0.52を越
えると、ガラスの粘性が高くなり、含浸時間が長くなる
からである。なお、この比を0.45〜0.52とする
とさらに高い硬度が得られる。
【0038】また、(B23)/(B23+La23
=0.46〜0.72としたのは、この比が0.72を
越えると、含浸したガラスの硬度が不十分になるからで
あり0.46未満であるとガラスの粘性が高くなり、含
浸時間が長くなるからである。
【0039】セラミックス含有多孔質体へのガラスの含
浸は、多孔質体を得る焼成温度よりやや低い温度で保持
することが好ましい。なお、昇温速度については、使用
する材料および築盛方法等に応じて選択することができ
る。
【0040】このようにして得られた金属含有歯科用陶
材フレームでは、強度と靱性が確保されると共に、混合
する金属の作用により、高強度、靱性値のばらつきが少
なく信頼性に優れたものとなる。
【0041】また、混合する金属としてAu金属を用い
た場合、色調が肌色に近くやわらか味が生じ且つAu金
属自身の抗菌作用により陶材フレームに抗菌性が生じ
る。
【0042】さらに、多孔質層に含浸させる含浸用ガラ
スにAl23とLa23を含有せしめると、強度および
硬度を高めるばかりでなく、含浸に有利な粘性を確保す
ると共に、ガラスの物理的消色材として作用し、自然感
に優れた色調を再現することができる。
【0043】
【実施例】
(実施例1)平均粒子径が2μmのアルミナ粉末原料に
水分を添加してスリップを作成し、鋳込み模型を用いた
鋳込み成形によりセラミックス含有多孔質層を成形し
た。使用した鋳込み模型は、主型である母型と副型であ
る3冠ブリッジの模型(石膏耐火模型)から構成され
る。前記母型の断面図を図1に示す。母型は、シリコー
ン樹脂から成る。この母型は、予めワックスによりコア
部(製造しようとするセラミックス含有多孔質体の形状
に対応する形状を有する。)の肉厚約0.5〜0.6m
mを3冠ブリッジの模型(石膏耐火模型)に築盛し、そ
の築盛した模型から型取りして作成した。ここにおい
て、ワックスによって形成された形状が原型になってい
る。また、3冠ブリッジの模型(石膏耐火模型)とし
て、中歯のない3冠ブリッジ(石膏耐火模型)の石膏耐
火模型のポンテックの基底面から中歯までの間隔を石膏
により築盛した型を用いた。この型の使用により、鋳込
みの型割りが不要になると共に、鋳込み成形体の取り出
しが容易になる。この型の断面図を図2に示す。ポンテ
ックの基底面から中歯までの間隔とは、斜線で示された
領域20である。
【0044】図1に示された母型(主型)31と図2に
示された3冠ブリッジの模型(副型)32を図3に示す
ように組合わせることにより空間部33を形成した。注
入口34からスリップを注入して前記空間部33にスリ
ップを充填して鋳込成形を行って成形体を得た。排出口
35及び36は、空間部33の空気あるいは、余分のス
リップを排出するためのものである。次いで、図3の鋳
込み模型により成形した成形体を図3に示す鋳込み模型
ごと約50℃に3時間保持して乾燥した。その後鋳込み
模型より取り出した。この乾燥成形体を1100℃ま
で、30minで昇温しその後1100℃で10min保持し
て焼成した。得られたセラミックス含有多孔質体の断面
図を図4に示す。得られたセラミックス含有多孔質体を
赤インクに浸けクラックの有無を確認した。その結果、
そのセラミックス含有多孔質体は、クラックのない多孔
質体であった。
【0045】(比較例1)平均粒子径が2μmのアルミ
ナ粉末原料に水分を添加してスリップを作成し、3冠ブ
リッジの模型(石膏耐火模型)上に刷毛成形によりスリ
ップの堆積物層を作成した。これを50℃に3時間保持
乾燥後、その乾燥した堆積物層を1100℃まで、25
minで昇温しその後1100℃で20min保持して焼成し
た。得られたセラミック多孔質層を赤インクに浸けクラ
ックの有無を確認した。その結果、そのセラミック多孔
質体に、クラックが観察された。
【0046】(比較例2)平均粒子径が2μmのアルミ
ナ粉末原料に水分を添加してスリップを作成し、3冠ブ
リッジの石膏耐火模型をそのスリップに浸し鋳込成形層
を得た。その鋳込成形層を目的とする形状寸法になるよ
うにカッターにより加工した。加工後、40℃に3時間
保持乾燥後、その乾燥した鋳込成形層を1100℃ま
で、25minで昇温しその後1100℃で20min保持し
て焼成した。得られたセラミック多孔質層を赤インクに
浸けクラックの有無を確認した。その結果、そのセラミ
ック多孔質体の肉厚の薄い箇所に、クラックが観察され
た。このクラックは加工時に生じたと考えられる。
【0047】
【発明の効果】本発明のセラミックス含有多孔質の製
造方法は、所定の形状を有する歯科用陶材フレームに対
応する空隙を有する型の内部の空隙に鋳込泥漿を充填し
て鋳込成形する工程を含有し、前記型として、凹所を有
する主型と、これに対応する突起部を有する副型を用い
ので、以下のような効果を奏する。
【0048】患者個人個人に適応される型の選択により
所望の形状で所望の厚さの鋳込泥漿の成形体を得て、セ
ラミックス含有多孔質体を得ることができる。そのため
焼成前の前記成形体の加工も不要になり、加工時におけ
る成形体のクラックやチッピングの破損及び作製者によ
るばらつきは発生しない。
【0049】また、所望の形状で所望の厚さの鋳込泥漿
の成形体を再現性良く得て、セラミックス含有多孔質体
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】主型である母型の断面図である。
【図2】副型である3冠ブリッジの模型の断面図であ
る。
【図3】主型の凹所と副型の突起部により形成される空
間部の断面図である。
【図4】セラミックス含有多孔質体の断面図である。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 貴弘 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番 36号 株式会社ノリタケカンパニーリミ テド内 (72)発明者 滝本 昭夫 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番 36号 株式会社ノリタケカンパニーリミ テド内 (72)発明者 榊原 肇男 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字下鴨田 44の1 KKカスプデンタルサプライ内 (72)発明者 坂 清子 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字下鴨田 44の1 KKカスプデンタルサプライ内 (56)参考文献 特開 平5−58835(JP,A) 特開 平5−186310(JP,A) 特開 平4−357003(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 13/083 B28B 1/26

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の形状を有する歯科用陶材フレームに
    対応する空隙を有する型の内部の空隙に鋳込泥漿を充填
    して鋳込成形する工程を含有し、 前記型として、凹所を有する主型と、これに対応する突
    起部を有する副型を用いる ことを特徴とする歯科用陶材
    フレーム製造用のセラミックス含有多孔質体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記主型の少なくとも1の凹所は、製造し
    ようとするセラミックス含有多孔質体の形状に対応する
    形状を有する表面被覆層を前記副型の少なくとも1の突
    起部に形成して成る表面被覆突起部から型取りして得る
    ことを特徴とする請求項に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】前記表面被覆層は、常温硬化性を有する材
    料で形成することを特徴とする請求項に記載の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記副型をブリッジの模型にすることを特
    徴とする請求項の一に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】前記ブリッジの模型を、中歯のないブリッ
    ジの模型のポンテックの基底面から中歯までの間隔を耐
    火性吸湿材により築盛した模型にすることを特徴とする
    請求項に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】上記耐火性吸湿材が、石膏含有耐火性材料
    であることを特徴とする請求項記載の製造方法。
  7. 【請求項7】前記請求項1〜の一に記載された製造方
    法により得られた歯科用陶材フレーム製造用のセラミッ
    クス含有多孔質体にガラスを含浸させることを特徴とす
    る歯科用陶材フレームの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101814723B1 (ko) * 2015-07-28 2018-01-04 김기수 세라믹 보철물 제조 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101814723B1 (ko) * 2015-07-28 2018-01-04 김기수 세라믹 보철물 제조 방법

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