JP3195998U - あぶらとり紙構造体、あぶらとり紙収納ケース - Google Patents

あぶらとり紙構造体、あぶらとり紙収納ケース Download PDF

Info

Publication number
JP3195998U
JP3195998U JP2014004649U JP2014004649U JP3195998U JP 3195998 U JP3195998 U JP 3195998U JP 2014004649 U JP2014004649 U JP 2014004649U JP 2014004649 U JP2014004649 U JP 2014004649U JP 3195998 U JP3195998 U JP 3195998U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blotting paper
paper
oil
blotting
storage case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014004649U
Other languages
English (en)
Inventor
えりな 羽田
えりな 羽田
Original Assignee
株式会社中川政七商店
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社中川政七商店 filed Critical 株式会社中川政七商店
Priority to JP2014004649U priority Critical patent/JP3195998U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3195998U publication Critical patent/JP3195998U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sanitary Thin Papers (AREA)

Abstract

【課題】デザインのバリエーションを豊かにするポップアップ式のあぶらとり紙構造体を提供する。【解決手段】上位と下位が交互に異なる色又は/及び異なる模様からなり、そのうち少なくとも一方の紙の全部又は一部は、他方の紙の色又は/及び模様が透けて見える程度に透けているあぶらとり紙の積層体であって、各上位あぶらとり紙の下部折片0202と各下位あぶらとり紙の上部折片0204とを相の手に組み積層したあぶらとり紙積層体と、一番上のあぶらとり紙と一番下のあぶらとり紙とに接して、積層体の全体を挟んで収納する扁平状の収納ケースであって、一番上のあぶらとり紙を押さえる側に設けられ、最上位となるあぶらとり紙の上部折片が引き抜かれるごとに次に最上位となるあぶらとり紙の上部折片が引き出される引き出し開口を備えた収納ケースとからなる。【選択図】図2

Description

本考案は、ポップアップ式のあぶらとり紙に関するものである。
一般に、顔の皮脂などを拭き取るために用いる化粧用の和紙である「あぶらとり紙」が知られている。あぶらとり紙は、ファンデーションや白粉などで化粧した状態のままでも皮膚の上から押し当てることで皮脂や汗を吸いとらせることができるという特性がある。
このような特性から、一般的には、外出先でも使用できるように、携帯用あぶらとり紙が販売されている。
携帯用あぶらとり紙においては、小物入れなどに入れて携帯するのに適するように、コンパクトであることが望ましい。そして、コンパクトにした場合でも使用し易いものであることが望ましい。
コンパクトかつ使用し易いようにするための工夫として、ポップアップ式にするという工夫が特許文献1に記載されている。
特許第2908301号
特許文献1には、「各上位腰折拭取紙の下部折片と各下位腰折拭取紙の上部折片とを相の手に組み積層して積層腰折拭取紙を形成」することでポップアップ式の構造体が作られることが記載されている。
この記載をあぶらとり紙に応用して、ポップアップ式あぶらとり紙構造体を形成すれば、コンパクトかつ使用し易さについては、需要者が特に不便を感じない程度に達成されるものと考えられる。
もっとも、あぶらとり紙においては、従来、殆どの製品は、同一の色及び模様である紙で構成されていた。また、異なる色若しくは異なる模様からなる紙で構成されていても、最上位のあぶらとり紙の色と模様しか認識できなかった。このような状況では、あぶらとり紙構造体のデザインのバリエーションを豊かにすることには限界があった。
そこで、本考案は、ポップアップ式であることに加え、あぶらとり紙構造体のデザインのバリエーションを豊かにするための技術を提供しようというものである。
特定のデザインを保護するというならば意匠権での保護の問題であるが、本出願は、特定のデザインを保護を目的とするものではなく、あぶらとり紙構造体のデザインのバリエーションを豊かにするためのアイデアを開示し、それを実用新案として登録することを目的とするものである。
本考案は、第一には、上位と下位が交互に異なる色又は/及び異なる模様からなり、そのうち少なくとも一方の紙の全部又は一部は、他方の紙の色又は/及び模様が透けて見える程度に透けているあぶらとり紙の積層体であって、
各上位あぶらとり紙の下部折片と各下位あぶらとり紙の上部折片とを相の手に組み積層したあぶらとり紙積層体と、一番上のあぶらとり紙と一番下のあぶらとり紙とに接して、あぶらとり紙積層体の全体を挟んで収納する扁平状の収納ケースであって、前記一番上のあぶらとり紙を押さえる側に設けられ、最上位となるあぶらとり紙の上部折片が引っ張り取られることで最上位であったあぶらとり紙が完全に引き抜かれるごとに次に最上位となるあぶらとり紙の上部折片が引き出される引き出し開口を備えた収納ケースと、からなる携帯用あぶらとり紙構造体である。
第二には、前記構成に加えて、前記透けているあぶらとり紙の下部折片とその透けているあぶらとり紙の下位のあぶらとり紙の上部折片とが重なり合うことで一つの模様が完成するように構成されていることを特徴とする携帯用あぶらとり紙構造体である。
第三には、前記第一又は第二の構成に加えて、上位と下位のあぶらとり紙はいずれも部分的に透けて見える程度の部分と透けて見えない程度の部分とからなり、透けて見える部分に重ねられた自身より下位のあぶらとり紙の透けて見えない程度の部分と重なり合うようにデザインされたあぶらとり紙であることを特徴とする携帯用あぶらとり紙構造体である。
第四には、積層されたあぶらとり紙を収納するための収納ケースであって、谷折目を介して直列接続される蓋面と一番下のあぶらとり紙を押さえるための底面と、一番上のあぶらとり紙を押さえるための上面と、からなり、上面は、あぶらとり紙積層体の両側を底面からの力によって押さえるための両側押さえ片と、あぶらとり紙積層体の上面自由端側端面を自身を組み立てる際に支え、かつ、組み立て終了時には上面と底面とを対向する状態で固定するための支承片と、を有し、前記底面は組み立て終了時に上面からの力によって前記支承片を挟み込むための挟み込み片を両側に有する収納ケースである。
第五には、前記第一から第三のうちいずれか一に記載の携帯用あぶらとり紙構造体であって、前記収納ケースとして第四の収納ケースを用いた携帯用あぶらとり紙構造体である。
以上の考案により、ポップアップ式であって、かつ、あぶらとり紙構造体のデザインのバリエーションを豊かにすることが可能になる。

積層されたあぶらとり紙の断面図を示す図 あぶらとり紙の折り方と積層構造を示した図 上部折片と下部折片とが重なり合うことで一つの模様が完成するように構成されたあぶらとり紙の柄の一例を示す図 実施例2にかかるあぶらとり紙の組み合わせの一例を示す図1 実施例2にかかるあぶらとり紙の組み合わせの一例を示す図2 収納ケースの展開図 展開した収納ケースにあぶらとり紙積層体を配置した場合の図 組立前の収納ケースにあぶらとり紙積層体を配置し、両側押さえ片をあぶらとり紙積層体側に折り曲げた場合の図 図8の状態の収納ケースの上面部を底面部との間で折り曲げた場合の図 支承片や挟み込み片を用いて固定した場合の収納ケースを示す図 組立後の収納ケースの蓋面部を閉じた場合の図 実施例3に係る収納ケースを用いてあぶらとり紙構造体を製造するための製造方法を示したフローチャート
以下、本考案の実施形態について、図を用いて説明する。以下の説明は、実施例1は請求項1及び2に、実施例2は請求項3に、実施例3は請求項4及び5に、それぞれ対応する。なお、本考案の内容は、以下の実施例にのみ限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る。

本実施例にかかる物品は、上位と下位が交互に異なる色又は/及び異なる模様からなり、そのうち少なくとも一方の紙の全部又は一部は、他方の紙の色又は/及び模様が透けて見える程度に透けているあぶらとり紙の積層体であって、
各上位あぶらとり紙の下部折片と各下位あぶらとり紙の上部折片とを相の手に組み積層したあぶらとり紙積層体と、一番上のあぶらとり紙と一番下のあぶらとり紙とに接して、あぶらとり紙積層体の全体を挟んで収納する扁平状の収納ケースであって、前記一番上のあぶらとり紙を押さえる側に設けられ、最上位となるあぶらとり紙の上部折片が引っ張り取られることで最上位であったあぶらとり紙が完全に引き抜かれるごとに次に最上位となるあぶらとり紙の上部折片が引き出される引き出し開口を備えた収納ケースと、からなる携帯用あぶらとり紙構造体である。
この構成要素は、その作用上の観点から、(1)ポップアップ式にするための構成と、(2)あぶらとり紙構造体のデザインのバリエーションを豊かにするための構成とに分けることができる。以下、このように2つに分けた上で、順に説明する。
<ポップアップ式にするための構成>
前記のように、携帯用あぶらとり紙においては、コンパクトかつ使用し易いことが望ましい。ポップアップ式にすれば、コンパクトに収納することができ、かつ、連続的に収納ケースの引き出し開口から引き出されるので、使用する上で便利である。携帯用あぶらとり紙をポップアップ式にするためには、あぶらとり紙の1枚1枚の積層構造と収納ケースの構造とを工夫する必要がある。以下では、その工夫を説明する。
≪積層構造≫
まず、あぶらとり紙の積層構造として、各上位あぶらとり紙の下部折片と各下位あぶらとり紙の上部折片とを相の手に組み積層する。図1は、このように積層されたあぶらとり紙の断面図を示す図である。説明の便宜上、実線で図示した2つのあぶらとり紙のみに限定して説明する。実際のあぶらとり紙積層体においては、点線で示されたようにあぶらとり紙が複数積層されており、点線で示されたあぶらとり紙においても、同様の説明が妥当するものである。
図1では、各上位あぶらとり紙(0101)の下部折片(0102)と各下位あぶらとり紙(0103)の上部折片(0104)とを相の手に組み積層されている。これにより、上位あぶらとり紙が、引き出し開口方向に引っ張られた場合、下位あぶらとり紙の上部折片も、上位あぶらとり紙と一緒に引き出し開口方向に引っ張られる。
この場合、1つのあぶらとり紙において、上部折片と下部折片の2つに分かれるように1回折りにしても良いし、上部折片と下部折片との間に中部折片が存在するように2回折りにしてもいい。図2は、あぶらとり紙の折り方と積層構造を示した図である。図2(a)は1回折りの場合、図2(b)は2回折りの場合である。図1と同様に、説明の便宜上、実線で図示した2つのあぶらとり紙のみに限定して説明する。
図2(a)では、1回折りによって、1つのあぶらとり紙が上部折片と下部折片に分かれており、上位あぶらとり紙(0201)の下部折片(0202)と下位あぶらとり紙(0203)の上部折片(0204)とが相の手に組み積層されている。それにより、上部折片の方向が都度逆向きなので、後記引き出し開口から引き出されたあぶらとり紙が、収納ケースから都度逆向きに引き出されることになる。
図2(b)では、2回折りによって、1つのあぶらとり紙が上部折片と中部折片と下部折片とに分かれており、上位あぶらとり紙(0205)の下部折片(0206)と下位あぶらとり紙(0207)の上部折片(0208)とが相の手に組み積層されている。それにより、上部折片の方向が同一の向きなので、後記引き出し開口から引き出されたあぶらとり紙が、収納ケースから同一の向きに引き出されることになる。
≪収納ケースの構造≫
次に、収納ケースの構造としては、次の特徴を備えている必要がある。
あぶらとり紙の場合、ティッシュと比べて、紙と紙とが引き付けあう力が弱いため、摩擦力などを利用して下位あぶらとり紙の上部切片を引き出し開口の外に出すという工夫が必要である。この点、上下から挟んで収納する扁平状であれば、最上位のあぶらとり紙が後に述べる引き出し開口方向に引っ張られる際に上位あぶらとり紙と下位あぶらとり紙の間に生じる摩擦力が大きくなるため、引き出し開口から連続して引き出されることを容易にすることができる。そこで、収納ケースの形状は、一番上のあぶらとり紙と一番下のあぶらとり紙とに接して、あぶらとり紙積層体の全体を挟んで収納する扁平状であることが好ましい。
また、収納ケースには、一番上のあぶらとり紙を押さえる側に設けられた引き出し開口が存在することが必要である。この引き出し開口から、最上位にくるあぶらとり紙の上部折片が収納ケースの外部に引き出されることになる。
この引き出し開口の大きさは、上位のあぶらとり紙から下位のあぶらとり紙を透けてみることが可能な程度の大きさであることが望ましい。また、引き出し開口の形状は長方形であり、かつ、あぶらとり紙にしわができないように、長辺の長さは、あぶらとり紙の長辺の長さと比較して、同じか又は若干長いことが望ましい。例えば、あぶらとり紙の長辺の長さが6センチメートルである場合には、引き出し開口の長辺の長さは、6.5センチメートル程度であるという具合である。なお、引き出し開口の形状は、長方形に限定されるものではなく、例えば楕円形であっても良い。
以上のような構造を有することによって、最上位となるあぶらとり紙の上部折片が引っ張り取られることで最上位であったあぶらとり紙が完全に引き抜かれるごとに、次に最上位となるあぶらとり紙の上部折片が引き出し開口から引き出されることになる。
<デザインのバリエーションを豊かにするための構成>
デザインのバリエーションを豊かにするための方法としては、あぶらとり紙の色や模様を変化させ、かつ、異なる色や模様の組み合わせを収納ケースに入っている状態でも視覚的に認識可能な状態にすることが望ましい。
この点、上位と下位が交互に異なる色又は/及び異なる模様からなり、そのうち少なくとも一方の紙の全部又は一部が、他方の紙の色又は/及び模様が透けて見える程度に透けていれば、異なる色や模様の組み合わせを収納ケースに入っている状態でも視覚的に認識可能である。そのため、上位と下位とで交互に異なる色又は/及び異なる模様からなるあぶらとり紙の少なくとも一方の紙の全部又は一部が、他方の紙の色又は/及び模様が透けて見える程度に透けているように構成されていることが望ましい。
「他方の紙の色又は/及び模様が透けて見える程度」とは、他方の紙の色又は/及び模様を認識可能であることを意味し、完全に透明である場合はもちろん、曇ガラスのような透明感であっても良い。
異なる色の組み合わせとしては、例えば、一方が白色で他方が赤色であれば、紅白という組み合わせになり、おめでたい印象を与えることができる。
さらに、前記透けているあぶらとり紙の下部折片とその透けているあぶらとり紙の下位のあぶらとり紙の上部折片とが重なり合うことで一つの模様が完成するように構成すれば、組み合わせを変化させることにより、違った模様を浮かび上がらせることができるようになる。図3は、上部折片と下部折片とが重なり合うことで一つの模様が完成するように構成されたあぶらとり紙の柄の一例を示す図である。
上位のあぶらとり紙の柄が透明(白色)に黒字の横線が数本入っている柄であり、下位のあぶらとり紙の柄が黒字の縦線が数本入っている柄である。この場合、それらを重ねて観察すれば、横線と縦線で網目のような模様になる。
このほかにも、それらを重ねて観察することで特定のキャラクターなど浮かび上がるような柄にすることも可能なので、この工夫により、デザインのバリエーションを一層豊かにすることができる。
このように、上位と下位が交互に異なる色又は/及び異なる模様からなり、そのうち少なくとも一方の紙の全部又は一部が、他方の紙の色又は/及び模様が透けて見える程度に透けていることにより、デザインのバリエーションを豊かにすることができる。
また、収納ケースの外観についても、色や模様などを付することによって、更にデザインのバリエーションを豊かにすることができる。模様の1つとして、キャラクターやダルマなどの絵であっても良い。また、収納ケースの模様の1つとして、引き出し開口以外の穴を設けても良い。そうすることによって、最上位のあぶらとり紙の色を収納ケースの奥から認識することができるので、最上位のあぶらとり紙の色によって異なるデザインを提供することができる。
なお、あぶらとり紙の原料としては、麻・絹・パルプなどの天然素材であっても良いし、化学製品であっても良い。あぶらとり紙は、肌に直接触れる物なので、安全な素材である方が好ましいので、より好ましい原料は、麻・絹・パルプなどの天然素材であると考えられる。
<まとめ>
以上より、ポップアップ式であって、かつ、あぶらとり紙構造体のデザインのバリエーションが豊かであるあぶらとり紙を提供することができる。

本実施例に係るあぶらとり紙構造体は、実施例1の構成に加えて、上位と下位のあぶらとり紙はいずれも部分的に透けて見える程度の部分と透けて見えない程度の部分とからなり、透けて見える部分に重ねられた自身より下位のあぶらとり紙の透けて見えない程度の色の部分と重なり合うようにデザインされたあぶらとり紙であることを特徴とする携帯用あぶらとり紙構造体である。
図4は、本実施例にかかるあぶらとり紙の組み合わせの一例を示す図である。図4(a)は上位あぶらとり紙の柄、図4(b)は下位あぶらとり紙の柄をそれぞれ示している。以下、赤色の部分は、図面においては黒色で示されている。
上位のあぶらとり紙の柄については左側半分が赤色であり右側半分が透明(白色)であり、下位のあぶらとり紙の柄については左側半分が透明(白色)であり右側半分が赤色である。そうすると、これらを相の手に組み積層すれば、常に透明(白色)部分と赤色部分とが存在するあぶらとり紙が最上位にくることになり、かつ、最上位のあぶらとり紙の透明(白色)部分からは赤色部分を透過することができることになる。
また、使用にするにあたっては、引き出し開口から、紅白の左右が逆のものが次々に出てくることになる。
デザインのバリエーションとしては、特に限定されるものではない。また、2種類の異なる柄ではなく3種類以上の異なる柄であっても良い。例えば、図5のように3段階にすれば、収納ケースの引き出し開口から見えるあぶらとり紙積層体のデザインのバリエーションは、より一層豊かになる。
このようにして、デザインのバリエーションを更に豊かにすることができる。

本実施例にかかる考案は、積層されたあぶらとり紙を収納するための収納ケースであって、谷折目を介して直列接続される蓋面と一番下のあぶらとり紙を押さえるための底面と、一番上のあぶらとり紙を押さえるための上面と、からなり、上面は、あぶらとり紙積層体の両側を底面からの力によって押さえるための両側押さえ片と、あぶらとり紙積層体の上面自由端側端面を自身を組み立てる際に支え、かつ、組み立て終了時には上面と底面とを対向する状態で固定するための支承片と、を有し、前記底面は組み立て終了時に上面からの力によって前記支承片を挟み込むための挟み込み片を両側に有する収納ケースである。
実施例1又は2にかかる携帯用あぶらとり紙構造体において、本実施例にかかる収納ケースを使用することも可能である。後記のように、本実施例にかかる収納ケースを使用すれば、収納ケースの組立てが容易なため、あぶらとり紙構造体の製造が容易になる。
以下、本実施例に係る収納ケースの構造について説明する。
まず、収納ケースの最低限の構造としては、谷折目を介して直列接続される蓋面と一番下のあぶらとり紙を押さえるための底面と、一番上のあぶらとり紙を押さえるための上面と、を有することが必要である。そして、底面と上面とを固定することができれば、その内側に収納スペースができ、収納ケースとしての機能を果たすことができる。
収納ケースは、その組立てが容易なものであることが望ましい。上記底面と上面とを固定することが容易な構造であれば、収納ケース自体の組立てが容易である。そのため、収納ケースの構造として、上記底面と上面とを固定することを容易にするための構造を備えていることが望ましい。
図6は、収納ケースの展開図である。上面部(0601)には、両側押さえ片(0602)と支承片(0603)とがあり、底面部(0604)には、挟み込み片(0605)が存在する。そして、上面部には引き出し開口があり(0606)、底面部の上面部と逆側には蓋面部(0607)がある。
以上の構造を前提に、以下では、組立工程を説明しながら、各構造の機能について説明する。
まず、あぶらとり紙積層体の配置場所について説明する。図7は、展開した収納ケースにあぶらとり紙積層体を配置した場合の図である。上面部(0701)、両側押さえ片(0702)、支承片(0703)、底面部(0704)、挟み込み片(0705)、引き出し開口(0706)、蓋面部(0707)が存在し、あぶらとり紙積層体(0708)は、上面部に配置されている。
あぶらとり紙の配置場所は、引き出し開口からの取り出しが容易な場所であることが望ましい。あぶらとり紙積層体を底面部に配置した場合、組立後、あぶらとり紙積層体と引き出し開口の間に存在する両側押さえ片や挟み込み片が邪魔になる。他方、あぶらとり紙積層体を上面部に配置した場合、組立後、あぶらとり紙積層体と引き出し開口の間に邪魔になる物が存在しないので、あぶらとり紙の取り出しが容易である。したがって、図7に示すように、あぶらとり紙積層体は、上面部に配置されることが望ましい。
次に、両側押さえ片の機能について説明する。図8は、組立前の収納ケースにあぶらとり紙積層体を配置し、両側押さえ片をあぶらとり紙積層体側に折り曲げた場合の図である。上面部(0801)、支承片(0803)、底面部(0804)、挟み込み片(0805)、蓋面部(0807)が存在し、上面部には、あぶらとり紙積層体(0808)が配置されている。そして、上面部に存在する両側押さえ片(0802)は、あぶらとり紙積層体側に折り曲げられている。
また、図9は、図8の状態の収納ケースの上面部を底面部との間で折り曲げた場合の図である。上面部(0901)、支承片(0903)、挟み込み片(0905)、引き出し開口(0706)、蓋面部(0907)が存在し、あぶらとり紙積層体(0908)が両側押さえ片(0902)と上面部との間に押さえ込まれている。
両側押さえ片が存在し、あぶらとり紙積層体側に折り曲げられることによって、組立後、底面部からの力によってあぶらとり紙積層体が押さえられる。このように押さえられることにより、引き出し開口方向に引っ張られる際に上位あぶらとり紙と下位あぶらとり紙の間に生じる摩擦力が大きくなる。
また、両側押さえ片の存在により、組立後にあぶらとり紙積層体が両側のいずれかから外に排出されることを防ぐことができる。
次に、支承片及び挟み込み片の機能について説明する。図10は、支承片や挟み込み片を用いて固定した場合の収納ケースを示す図である。上面部(1001)、あぶらとり紙積層体(1008)、蓋面部(1007)が存在し、引き出し開口(1006)が存在し、内側に折り曲げられた挟み込み片(1005)が内側に折り曲げられた支承片(1003)を挟み込むことにより、収納ケース全体を固定している。
固定するためには、上面部と底面部とを対向する状態で形状を保持するための構造が必要になる。この点、上面部に支承片が存在し、底面部に上面からの力によって前記支承片を挟み込むための挟み込み片が両側に存在すれば、上面部と底面部とを対向する状態で形状を保持できる。具体的には、底面に存在する挟み込み片を内側に折り曲げると、支承片を入れ込むための空間ができるので、その空間に支承片を入れ込むことにより、形状を保持することができる。
このように、支承片及び挟み込み片は、組立終了時に上面と底面とを対向する状態で固定する機能を有する。
また、この支承片は、上面部の底面部とは逆側の端面側に設けることにより、上面部に配置されたあぶらとり紙積層体の上面自由端側端面を、収納ケース組立時に支えることができる。
以上のような構成により、組立てが容易な収納ケースを提供することができる。この収納ケースには、底面部からして上面部とは逆側の端面に設けられ、谷折目を介して直列接続される蓋面部が存在するので、図11のように、蓋面部(1107)を引き出し開口(1106)のある上面部側に折り曲げることにより、あぶらとり紙に汚れ等が付くことを防ぐことができる。
このような収納ケースを用いて携帯用あぶらとり紙構造体を製造することも可能である。図12は、本実施例に係る収納ケースを用いてあぶらとり紙構造体を製造するための製造方法を示したフローチャートである。まず上面部上にあぶらとり紙積層体を配置する(あぶらとり紙積層体配置ステップ。S1201)。次に、上面部と支承片の間を折り曲げ(支承片折曲げステップ。S1202)、上面部と両側押さえ片の間を折り曲げる(両側押さえ片折曲げステップ。S1203)。他方で、底面部と挟み込み片の間を折り曲げる(挟み込み片折曲げステップ。S1204)。そして、上面部と底面部の間を両者が略平行の関係で対向するように折り曲げる(上面部折曲げステップ。S1205)。最後に、挟み込み片と底面部の間にできた空間に対して、支承片を入れ込む(支承片入込みステップ。S1206)。これにより、収納ケースの中にあぶらとり紙積層体が入っている携帯用あぶらとり紙構造体が完成する。
以上により、あぶらとり紙構造体を容易に製造することができる。
0101、0201、0205:各上位あぶらとり紙
0102、0202、0206:各上位あぶらとり紙の下部折片
0103、0203、0207:各下位あぶらとり紙
0104、0204、0208:各下位あぶらとり紙の上部折片
0601、0701、0801、0901、1001:上面部
0602、0702、0802、0902:両側押さえ片
0603、0703、0803、0903、1003:支承片
0604、0704、0804:底面部
0605、0705、0805、0905、1005:挟み込み片
0606、0706、0906、1006、1106:引き出し開口
0607、0707、0807、0907、1007、1107:蓋面部
0708、0808、0908、1008:あぶらとり紙積層体

Claims (5)

  1. 上位と下位が交互に異なる色又は/及び異なる模様からなり、そのうち少なくとも一方の紙の全部又は一部は、他方の紙の色又は/及び模様が透けて見える程度に透けているあぶらとり紙の積層体であって、
    各上位あぶらとり紙の下部折片と各下位あぶらとり紙の上部折片とを相の手に組み積層したあぶらとり紙積層体と、
    一番上のあぶらとり紙と一番下のあぶらとり紙とに接して、あぶらとり紙積層体の全体を挟んで収納する扁平状の収納ケースであって、
    前記一番上のあぶらとり紙を押さえる側に設けられ、最上位となるあぶらとり紙の上部折片が引っ張り取られることで最上位であったあぶらとり紙が完全に引き抜かれるごとに次に最上位となるあぶらとり紙の上部折片が引き出される引き出し開口を備えた収納ケースと、
    からなる携帯用あぶらとり紙構造体。
  2. 前記透けているあぶらとり紙の下部折片とその透けているあぶらとり紙の下位のあぶらとり紙の上部折片とが重なり合うことで一つの模様が完成するように構成された請求項1に記載の携帯用あぶらとり紙構造体。
  3. 上位と下位のあぶらとり紙はいずれも部分的に透けて見える程度の部分と透けて見えない程度の部分とからなり、透けて見える部分に重ねられた自身より下位のあぶらとり紙の透けて見えない程度の部分と重なり合うようにデザインされたあぶらとり紙である請求項1又は2に記載の携帯用あぶらとり紙構造体。
  4. 積層されたあぶらとり紙を収納するための収納ケースであって、谷折目を介して直列接続される蓋面と一番下のあぶらとり紙を押さえるための底面と、一番上のあぶらとり紙を押さえるための上面と、からなり、上面は、あぶらとり紙積層体の両側を底面からの力によって押さえるための両側押さえ片と、あぶらとり紙積層体の上面自由端側端面を自身を組み立てる際に支え、かつ、組み立て終了時には上面と底面とを対向する状態で固定するための支承片と、を有し、前記底面は組み立て終了時に上面からの力によって前記支承片を挟み込むための挟み込み片を両側に有する収納ケース。
  5. 請求項1から3のいずれか一に記載の携帯用あぶらとり紙構造体であって、前記収納ケースとして請求項4に記載の収納ケースを用いた携帯用あぶらとり紙構造体。
JP2014004649U 2014-09-01 2014-09-01 あぶらとり紙構造体、あぶらとり紙収納ケース Expired - Fee Related JP3195998U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014004649U JP3195998U (ja) 2014-09-01 2014-09-01 あぶらとり紙構造体、あぶらとり紙収納ケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014004649U JP3195998U (ja) 2014-09-01 2014-09-01 あぶらとり紙構造体、あぶらとり紙収納ケース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3195998U true JP3195998U (ja) 2015-02-19

Family

ID=52685651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014004649U Expired - Fee Related JP3195998U (ja) 2014-09-01 2014-09-01 あぶらとり紙構造体、あぶらとり紙収納ケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3195998U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101082406B1 (ko) 박스형 앨범
JP3195998U (ja) あぶらとり紙構造体、あぶらとり紙収納ケース
US20120153606A1 (en) Children's Book
ITMI982576A1 (it) Contenitore in materiale elasticamente flessibile per compact disc efoglio fustellato per produrlo
JP3142065U (ja) 折りたたみ式眼鏡ケース
CN202624787U (zh) 手提糕点盒
KR20120004779U (ko) 접착식 메모지를 구비한 수첩
KR20130000757U (ko) 샘플 북
JP2009292520A (ja) 衛生用紙入りカートン
US20180213951A1 (en) Personalized pillowcase
JP3183088U (ja) 筆立て付き付箋
USD722232S1 (en) Travelkey pocket passport for printed materials
JP2014151951A (ja) 紙製二重箱
CN209720422U (zh) 可调式置物结构体
KR102397516B1 (ko) 코드를 구비하는 시트형 물품
JP3167438U (ja) 布帛製の本
KR200483080Y1 (ko) 다단 절첩 액자의 연속 책자
JP3165618U (ja) 収納ポケット付手帳
BR202021015251U2 (pt) Disposição introduzida em capa personalizável para cadernos, fichários e similares.
KR200408513Y1 (ko) 앨범첩이 부착된 노트
CN205661778U (zh) 一种可手提的透明包装盒
JP3195420U (ja) スピン
JP3193124U (ja) 紙製名刺箱
JP2010188619A (ja) 席札
KR20110002154U (ko) 장식틀 기능을 갖는 다용도 서적문구 표지

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3195998

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees