JP3195956U - 組織補強部材付き縫合糸 - Google Patents

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【課題】プレジェットなどの組織補強部材の紛失を抑制できる組織補強部材付き縫合糸を提供する。【解決手段】組織補強部材付き縫合糸1は、1つの組織補強部材2と、組織補強部材に挿通された2本以上の縫合糸3、4とを有し、縫合糸は、1つの端部5a、5b、6a、6bに対して1つの縫合針7a、7b、8a、8bが取り付けられていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本考案は、縫合糸が予めプレジェットなどの組織補強部材に挿通されている組織補強部材付き縫合糸に関する。
従来、縫合糸を用いて脆弱な部位を縫合する際には、組織裂傷を防止するために、プレジェット、スパゲッティなどの組織補強部材が使用されている。また、手術中にプレジェットに縫合糸を穿通する手間を省くため、縫合糸を予めプレジェットに穿通したプレジェット付き縫合糸が提案されている。
従来のプレジェット付き縫合糸の構成を図1、2に示す。図1はプレジェットの表側から見た斜視図であり、図2はプレジェットの裏側から見た斜視図である。プレジェット付き縫合糸10は、プレジェット11に縫合糸12が穿通されており、この縫合糸12の両末端に縫合針13が取り付けられている。
プレジェット付き縫合糸として、例えば、特許文献1には、末端に縫合糸取付部を有する2つの縫合針と、末端が前記縫合糸取付部において、それぞれの前記縫合針に取り付けられた第一縫合糸および第二縫合糸と、前記第一縫合糸および前記第二縫合糸が穿通されたプレジェットとを有する針付き縫合糸が記載されている。
米国特許出願公開第2004/0116963号明細書
組織補強部材付き縫合糸は、手術中に組織補強部材に縫合糸を挿通する手間が省かれ、手術時間を短縮することができる。また、縫合時に組織補強部材を用いることで、組織裂傷を防止することができ、縫合糸を強く縛ることができる。ところで、縫合糸を縛る際には、組織の石灰化によるカルシウム塊や、不適切な糸の結紮、縫合部にかかる過度の張力などによって縫合糸が切断されることがある。この場合、ちぎれてしまい使用不能となった縫合糸を回収すると体内に組織補強部材が残存してしまい、放置された組織補強部材は血流に乗って流れていき、血管を閉塞する原因となり得る。そのため、縫合糸が切断した場合には、組織補強部材も回収する必要がある。
しかしながら、組織補強部材は組織の裏側に配置されているため、人工弁などにより組織補強部材が視認できなかったり、組織補強部材が組織内に埋まったりして、回収できないことがある。また、回収できた場合でも、組織補強部材の回収に時間を取られてしまい、手術のリスクが高まってしまう。さらには、手術中に縫合糸が切断されていることに気付かないことや、手術後に縫合糸の切断が発生し得ることも報告されている。手術操作の終了後に、縫合糸の断裂が起きた場合には、組織補強部材が放置されることとなる。そして、手術後に起こる脳梗塞などの塞栓症は、一定の割合で組織補強部材が原因となっている。
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、組織補強部材の紛失や流出を抑制できる組織補強部材付き縫合糸を提供することを目的とする。
上記課題を解決することができた本考案の組織補強部材付き縫合糸は、1つの組織補強部材と、前記組織補強部材に挿通された2本以上の縫合糸とを有し、前記縫合糸は、1つの端部に対して1つの縫合針が取り付けられていることを特徴とする。
本考案の組織補強部材付き縫合糸は、1つの組織補強部材に2本以上の縫合糸が挿通されている。そのため、いずれかの縫合糸が切断された場合でも、他の縫合糸を縛ることにより組織補強部材を固定できる。よって、手術中に組織補強部材の紛失を抑制できる。
従来のプレジェット付き縫合糸を、プレジェットの表側から見た斜視図である。 従来のプレジェット付き縫合糸を、プレジェットの裏側から見た斜視図である。 本考案の組織補強部材付き縫合糸の一例を、プレジェットの表側から見た斜視図である。 本考案の組織補強部材付き縫合糸の一例を、プレジェットの裏側から見た斜視図である。 本考案の組織補強部材付き縫合糸の他の一例を示す斜視図である。
本考案の組織補強部材付き縫合糸は、1つの組織補強部材と、前記組織補強部材に挿通された2本以上の縫合糸とを有し、前記縫合糸は、1つの端部に対して1つの縫合針が取り付けられていることを特徴とする。本考案の組織補強部材付き縫合糸は、1つの組織補強部材に2本以上の縫合糸が挿通されているため、いずれかの縫合糸が切断された場合でも、他の縫合糸を縛ることにより組織補強部材が固定できる。なお、例えば、2本の縫合糸が切断されてしまう可能性もあるが、縫合糸の切断が生じる確率が100分の1とすると、本考案の組織補強部材付き縫合糸において2本の縫合糸の切断が生じる確率は10000分の1となる。よって、本考案の組織補強部材付き縫合糸を用いることにより、手術中に組織補強部材の紛失を著明に抑制でき、さらに回収の必要もないため、心停止時間を浪費することがない。
前記組織補強部材は、縫合部位の組織裂傷を防止するための部材である。前記組織補強部材としては、従来使用されているものが使用できる。前記組織補強部材としては、プレジェット、スパゲッティなどが挙げられる。前記プレジェットの形態や材質は特に限定されず、従来用いられているものが使用できる。前記プレジェットの形態としては、シート、織布、不織布などが挙げられる。前記組織補強部材の材質としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、ポリエステルなどが挙げられる。
前記プレジェットの形状は特に限定されず、用途に応じて適宜調整すればよい。プレジェットの平面視形状としては、例えば、長方形状、円形状、楕円形状、円弧状などが挙げられる。長方形状の場合、長辺の長さは10mm〜100mmが好ましく、短辺の長さは2mm〜20mmが好ましい。前記スパゲッティの形状としては円筒形状が挙げられる。前記スパゲッティの長さは3mm〜100mmが好ましく、直径は0.5mm〜3mmが好ましい。
本考案の組織補強部材付き縫合糸は、2本以上の縫合糸を有する。前記縫合糸の種類は、特に限定されず、従来用いられているものが使用できる。縫合糸の長さは、用途に応じて適宜調整すればよい。前記縫合糸の本数は、2本以上であればよく、用途に応じて3本、4本としてもよい。前記2本以上の縫合糸は、容易に区別できるように構成することが好ましく、例えば、互いに異なる色彩に着色された縫合糸を用いる構成、縫合糸の末端部分に識別模様(周方向のラインなど)を付与する構成などが好ましい。
前記2本以上の縫合糸は、1つの端部に対して1つの縫合針が取り付けられている。すなわち、縫合糸が2本の場合にはそれぞれの端部に合計4つの縫合針が取り付けられ、縫合糸が3本の場合にはそれぞれの端部に合計6つの縫合針が取り付けられる。前記縫合糸の種類は特に限定されず、用途に応じて適宜選択すればよい。
前記2本以上の縫合糸は、それぞれ前記組織補強部材に挿通されている。前記組織補強部材がスパゲッティの場合、縫合糸はスパゲッティの筒孔に挿通されている。また、スパゲッティの筒壁に貫通孔を形成し、端部の開口と前記貫通孔とを挿通させてもよい。筒壁に形成する貫通孔の位置、大きさ、個数は縫合糸の本数などに応じて適宜調整すればよい。
前記組織補強部材がプレジェットの場合、プレジェットに予め貫通孔を形成し、ここに縫合糸を挿通してもよいし、縫合針を用いてプレジェットに縫合糸を穿通してもよい。前記縫合糸は、それぞれ2カ所の貫通孔を通され、縫合糸の両端が前記プレジェットの一方面側に出ていることが好ましい。なお、2本以上の縫合糸はそれぞれ異なる貫通孔を通されていることが好ましい。すなわち、前記プレジェットには縫合糸の本数の2倍の貫通孔が形成されていることが好ましい。なお、貫通孔は、プレジェットの短辺方向の中央付近に、長径方向に直線状に一列に配置することが標準的であるが、手術者の判断や好みで位置や間隔を調整すればよい。これらの複数の穿通孔は、プレジェットの長手方向と略平行に直線状に配列していることが好ましい。
本発明の組織補強部材付き縫合糸を使用する際は、組織補強部材を被補強部位に適切に配置する必要がある。そのためには、被縫合部位に縫い付ける縫合針の順番が重要となり、縫合針が取り付けられている縫合糸がプレジェットのどの貫通孔から出ている縫合糸であるかを確認することが重要となる。そのため、前記組織補強部材付き縫合糸を梱包する際には、縫合糸の端部がプレジェットのどの貫通孔から出ているかを容易に確認できるようにすることが好ましい。例えば、プレジェットについて縫合糸の両端が出されている側を表側とした場合、縫合糸をプレジェットの裏面側に手繰り寄せ、縫合糸のプレジェットの表側に出ている部分を短くして、プレジェットの貫通孔と縫合糸の端部との距離を近くしておくことが好ましい。
以下、図面を参照して、本考案の組織補強部材付き縫合糸の一例について説明する。図3は、本考案の組織補強部材付き縫合糸の一例を、プレジェットの表側から見た斜視図である。図4は、本考案の組織補強部材付き縫合糸の一例を、プレジェットの裏側から見た斜視図である。図5は、本考案の組織補強部材付き縫合糸の他の一例を示す斜視図である。
[実施態様1]
図3、4に示した組織補強部材付き縫合糸1は、1つのプレジェット2に、第一縫合糸3および第二縫合糸4が挿通されている。これらの第一縫合糸3と第二縫合糸4は異なる色彩を有している。また、これらの第一縫合糸3および第二縫合糸4は、それぞれ2個の貫通孔5a,5bまたは貫通孔6a,6bに通されており、縫合糸の両末端がプレジェット2の一方面側に出されている。第一貫通孔5aと5bとが隣接し、第二貫通孔6aと6bとが隣接しており、かつ、これらの貫通孔5a,5b,6aおよび6bがプレジェット2の長手方向と平行に直線状に配列されている。そして、第一縫合糸3の末端には第一縫合針7a,7bが取り付けられ、第二縫合糸4の末端には第二縫合針8a,8bが取り付けられている。
[実施態様2]
図5に示した組織補強部材付き縫合糸1は、1つのスパゲッティ9に、第一縫合糸3および第二縫合糸4が挿通されている。これらの第一縫合糸3と第二縫合糸4は異なる色彩を有している。前記スパゲッティ9は円筒形であり、その両端部に開口9aと開口9bを有している。また、前記スパゲッティ9は長手(軸)方向の略中央部に矩形状の貫通孔9cが形成されている。前記第一縫合糸3は、前記開口9aと貫通孔9cに通されている。前記第二縫合糸4は、前記開口9bと貫通孔9cに通されている。そして、第一縫合糸3の末端には第一縫合針7a,7bが取り付けられ、第二縫合糸4の末端には第二縫合針8a,8bが取り付けられている。
本考案の組織補強部材付き縫合糸は、弁縫合、心筋縫合、血管縫合、肝臓縫合などに使用できる。
1:組織補強部材付き縫合糸、2:プレジェット、3:第一縫合糸、4:第二縫合糸、5a,5b:第一貫通孔、6a,6b:第二貫通孔、7a,7b:第一縫合針、8a,8b:第二縫合針、9:スパゲッティ、9a,9b:開口、9c:貫通孔、10:従来のプレジェット付き縫合糸、11:プレジェット、12:縫合糸、13:縫合針

Claims (4)

  1. 1つの組織補強部材と、前記組織補強部材に挿通された2本以上の縫合糸とを有し、
    前記縫合糸は、1つの端部に対して1つの縫合針が取り付けられていることを特徴とする組織補強部材付き縫合糸。
  2. 前記組織補強部材が、平面視形状が長方形であるプレジェット、または、円筒状のスパゲッティである請求項1に記載の組織補強部材付き縫合糸。
  3. 前記2本以上の縫合糸は、互いに異なる色彩に着色されている請求項1または2に記載の組織補強部材付き縫合糸。
  4. 前記組織補強部材が、平面視形状が長方形であるプレジェットであり、
    前記プレジェットには、4個の穿通孔が長方形の長手方向と略平行に直線状に配列され、前記縫合糸の1本が2個の穿通孔に通され、縫合糸の他の1本が他の2個の穿通孔に通されている請求項1〜3のいずれかに記載の組織補強部材付き縫合糸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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