JP3195919U - 真空ポンプの制御装置、および真空ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】制御装置を構成する基板の接続用ハーネスを削減して小型化した真空ポンプの制御装置、および真空ポンプを提供する。【解決手段】真空ポンプに用いられる制御装置、すなわち制御部は、筺体34と、第1の基板実装コネクタ12を有するとともに筺体の一面に接触する電源基板10と、第2の基板実装コネクタ22を有する制御基板20と、を備える。第1の基板実装コネクタと第2の基板実装コネクタは、ハーネスを介することなく直接接続される、またはピンもしくはソケットを用いて接続されることにより、小型化が可能となる。【選択図】図2
Description
本考案は、真空ポンプの制御装置、および真空ポンプに関する。
従来より、性能は維持したままで機器を小型化する市場ニーズが存在する。
冷却機構と制御装置を一体として構成し、真空ポンプを小型化する構成が、特許文献1に開示されている。
冷却機構と制御装置を一体として構成し、真空ポンプを小型化する構成が、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載されている発明では、制御装置を校正する基板同士を接続するハーネスを収納する空間が必要なため、真空ポンプを小型化できない。
(1)本考案の好ましい実施形態による真空ポンプに用いられる制御装置は、筐体と、第1の基板実装コネクタおよび少なくとも1枚の基板を備え、筐体の一面に接触する第1のモジュールと、第2の基板実装コネクタおよび少なくとも1枚の基板を備える第2のモジュールと、を備える。第1の基板実装コネクタと第2の基板実装コネクタとは、ハーネスを介することなく直接接続される、またはピンもしくはソケットを用いて接続される。
(2)本考案のさらに好ましい実施形態では、第1のモジュールには通し穴が形成されている。第1のモジュールは、第2のモジュールと筐体の一面との間に設けられる。第1のモジュールは、軸部が通し穴よりも細く、頭部が通し穴よりも太い固定用ネジにより筐体の一面に固定される。第1及び第2のモジュールが筐体の一面に固定され、かつ、第1の基板実装コネクタと第2の基板実装コネクタとが相互に接続された状態において、固定用ネジの頭部にアクセス可能な空間が形成されている。
(3)本考案のさらに好ましい実施形態では、空間は、第2のモジュールに形成された穴又は切り欠き部である。
(4)本考案のさらに好ましい実施形態では、筐体の一面が冷却板である。
(5)本考案の好ましい実施形態による真空ポンプは、上述する制御装置を備える。
(2)本考案のさらに好ましい実施形態では、第1のモジュールには通し穴が形成されている。第1のモジュールは、第2のモジュールと筐体の一面との間に設けられる。第1のモジュールは、軸部が通し穴よりも細く、頭部が通し穴よりも太い固定用ネジにより筐体の一面に固定される。第1及び第2のモジュールが筐体の一面に固定され、かつ、第1の基板実装コネクタと第2の基板実装コネクタとが相互に接続された状態において、固定用ネジの頭部にアクセス可能な空間が形成されている。
(3)本考案のさらに好ましい実施形態では、空間は、第2のモジュールに形成された穴又は切り欠き部である。
(4)本考案のさらに好ましい実施形態では、筐体の一面が冷却板である。
(5)本考案の好ましい実施形態による真空ポンプは、上述する制御装置を備える。
本考案によれば、ハーネスを削減し、制御装置を構成する基板同士を接続する真空ポンプを小型化できる。
(実施の形態)
以下、図1〜6を参照して、本考案による真空ポンプの一実施形態であるターボ分子ポンプを説明する。
図1は、ターボ分子ポンプ1の外観図である。ターボ分子ポンプ1は、ポンプ部2と、冷却板30と、冷却板30を挟んでポンプ部2とは反対側に取り付けられた制御部4とを備える。
以下、図1〜6を参照して、本考案による真空ポンプの一実施形態であるターボ分子ポンプを説明する。
図1は、ターボ分子ポンプ1の外観図である。ターボ分子ポンプ1は、ポンプ部2と、冷却板30と、冷却板30を挟んでポンプ部2とは反対側に取り付けられた制御部4とを備える。
ポンプ部2の中心軸上には、ロータ軸が配置される。ロータ軸には、ロータが、ロータ軸と同軸に取り付けられる。ロータ軸は磁気軸受により非接触で保持される。磁気軸受により回転自在に磁気浮上されたロータ軸は、モータにより高速に回転駆動される。磁気軸受とモータの制御、および磁気軸受とモータへの電力供給は、制御部4により行われる。
ロータを磁気浮上させ、モータによりロータを回転駆動すると、気体分子が図1に示すポンプ部2の上部から流入し、排気口5から排気される。
冷却板30は、内部に冷却水が循環する、不図示の冷却水流路を備える。冷却水流路には、不図示のポンプにより冷却水が冷却水導入管31より導入され、冷却水排出管32より流出する。
ロータを磁気浮上させ、モータによりロータを回転駆動すると、気体分子が図1に示すポンプ部2の上部から流入し、排気口5から排気される。
冷却板30は、内部に冷却水が循環する、不図示の冷却水流路を備える。冷却水流路には、不図示のポンプにより冷却水が冷却水導入管31より導入され、冷却水排出管32より流出する。
図2は、ターボ分子ポンプ1を図1とは上下反対にした状態における、制御部4の断面図である。すなわち、図2においてターボ分子ポンプ1の吸気口は下方にある。制御部4の主要構成品は、電源基板10と、制御基板20である。電源基板10、および制御基板20は、カバー33により覆われる。カバー33と冷却板30とは制御部4の筐体34を構成する。すなわち、冷却板30は制御部4の筐体34の一面を構成している。しかしながら、これに限定されず、カバー33と冷却板30との間に筐体34の一面を形成する板が別途設けられても良い。電源基板10は、ネジ11により冷却板30に密着して固定される。制御基板20は、ネジ21およびスペーサ24により冷却板30から所定の高さに固定される。すなわち、電源基板10は、制御基板20と冷却板30の間に設けられる。
スペーサ24は、一端には雄ネジが形成されており冷却板30に固定される。スペーサ24の他端には雌ネジが形成されており、ネジ21が固定される。
スペーサ24は、一端には雄ネジが形成されており冷却板30に固定される。スペーサ24の他端には雌ネジが形成されており、ネジ21が固定される。
電源基板10は、基板実装コネクタ12を備える。制御基板20は、基板実装コネクタ22を備える。電源基板10の基板実装コネクタ12および制御基板20の基板実装コネクタ22が結合することにより、電源基板10と制御基板20とが接続される。たとえば、基板実装コネクタ12が凹部を有するメス形、基板実装コネクタ22が凸部を有するオス形であり、両者は直接接続される。
電源基板10および制御基板20は、不図示の電子部品を備える。後述するように、電源基板10が備える電子部品は、制御基板20が備える電子部品よりも発熱量が多い。
電源基板10および制御基板20は、不図示の電子部品を備える。後述するように、電源基板10が備える電子部品は、制御基板20が備える電子部品よりも発熱量が多い。
(機能の概要)
図3は、電源基板10および制御基板20の機能の概要を示すブロック図である。
電源基板10は、モータを駆動するモータ駆動回路101と、磁気軸受を駆動する磁気軸受駆動回路102とを備える。モータ駆動回路101は、不図示の外部AC電源から電力の供給を受ける。モータ駆動回路101は、モータがモータ制御回路201から入力される動作指令どおりに動作するように、電圧や周波数を調整した電力をモータに供給する。磁気軸受駆動回路102は、ロータ軸の姿勢を制御するために、磁気軸受制御回路202から入力される動作指令に従い、電流を調整した電力を磁気軸受に供給する。
図3は、電源基板10および制御基板20の機能の概要を示すブロック図である。
電源基板10は、モータを駆動するモータ駆動回路101と、磁気軸受を駆動する磁気軸受駆動回路102とを備える。モータ駆動回路101は、不図示の外部AC電源から電力の供給を受ける。モータ駆動回路101は、モータがモータ制御回路201から入力される動作指令どおりに動作するように、電圧や周波数を調整した電力をモータに供給する。磁気軸受駆動回路102は、ロータ軸の姿勢を制御するために、磁気軸受制御回路202から入力される動作指令に従い、電流を調整した電力を磁気軸受に供給する。
このように、モータ駆動回路101および磁気軸受駆動回路102は、モータおよび磁気軸受の動作に必要な大きな電力を扱うため、大きな発熱を伴う。そのため、電源基板10を冷却板30に密着させて、電源基板10を冷却する。
制御基板20は、モータを制御するモータ制御回路201と、磁気軸受を制御する磁気軸受制御回路202とを備える。モータ制御回路201は、不図示のセンサの出力に基づき演算を行い、モータ駆動回路101に動作指令を出力する。磁気軸受制御回路202は、不図示のセンサの出力に基づき演算を行い、磁気軸受駆動回路102に動作指令を出力する。モータ制御回路201および磁気軸受制御回路202は、大きな電力を扱わないため発熱量が比較的小さい。そのため制御基板20を冷却板30に密着させる必要がない。
制御基板20は、モータを制御するモータ制御回路201と、磁気軸受を制御する磁気軸受制御回路202とを備える。モータ制御回路201は、不図示のセンサの出力に基づき演算を行い、モータ駆動回路101に動作指令を出力する。磁気軸受制御回路202は、不図示のセンサの出力に基づき演算を行い、磁気軸受駆動回路102に動作指令を出力する。モータ制御回路201および磁気軸受制御回路202は、大きな電力を扱わないため発熱量が比較的小さい。そのため制御基板20を冷却板30に密着させる必要がない。
(構成の詳細)
図4〜6を用いて、電源基板10および制御基板20の構成の詳細を説明する。図4は、図2に示した制御部4の平面図である。ただし、図4においてターボ分子ポンプ1の吸気口は紙面の奥側にある。図4ではカバー33を省略している。図4では、制御基板20に隠れている電源基板10、基板実装コネクタ12、および基板実装コネクタ22の輪郭を破線で示す。
図4〜6を用いて、電源基板10および制御基板20の構成の詳細を説明する。図4は、図2に示した制御部4の平面図である。ただし、図4においてターボ分子ポンプ1の吸気口は紙面の奥側にある。図4ではカバー33を省略している。図4では、制御基板20に隠れている電源基板10、基板実装コネクタ12、および基板実装コネクタ22の輪郭を破線で示す。
制御基板20は、その四隅がスペーサ24およびネジ21により冷却板30に固定される。制御基板20は、2つの穴23を備え、その穴から電源基板10を冷却板30に固定するネジ11にアクセスできる。ネジ11を回転させて冷却板30に固定させるための工具、たとえばプラスドライバーの直径が6mmの場合に、穴23の直径は10mmである。
図5は、図4に示した平面図から制御基板20を取り除いたものである。電源基板10は、電源基板10の対角線上にある2つのネジ11により冷却板30に固定される。ネジ11により電源基板10が固定される箇所、すなわち図5において丸の破線で囲む箇所を図6を用いて説明する。
図5は、図4に示した平面図から制御基板20を取り除いたものである。電源基板10は、電源基板10の対角線上にある2つのネジ11により冷却板30に固定される。ネジ11により電源基板10が固定される箇所、すなわち図5において丸の破線で囲む箇所を図6を用いて説明する。
図6は、電源基板10がネジ11により固定される箇所の断面図である。電源基板10には、あらかじめ通し穴15が設けられる。ネジ11は、頭部11aと軸部11bから構成される。通し穴15の直径は、頭部11aの直径より小さく、軸部11bの直径より大きい。ネジ11の軸部11bを通し穴15に通し、ネジ11を冷却板30に締め込むと、ネジ11の頭部11aにより電源基板10が冷却板30に固定される。
詳述すると、通し穴15の直径は、軸部11bの直径よりもある程度余裕を持った大きさであり、通し穴15は、いわゆるバカ穴である。たとえば、ネジ11の呼び径、すなわち軸部11bの直径が4mm、頭部11aの直径が7mmの場合に、通し穴15の直径は5.5mmである。そのため、軸部11bと通し穴15の直径の差、すなわち余裕の分だけ、冷却板30に固定された状態における電源基板10の位置を変更できる。
(組み立て方法)
冷却板30に、電源基板10、および制御基板20を固定する手順を説明する。ただし、あらかじめ冷却板30には、ネジ11およびスペーサ24の雄ネジに対応する下穴が形成されている。
まず、2つのネジ11を用いて電源基板10を冷却板30に仮止めする。このとき、電源基板10は、軸部11bの直径と通し穴15の直径の差が、いわるゆ“あそび”であり、この分だけ冷却板30に平行な面内で自由に移動できる。そして、4つのスペーサ24を冷却板30に固定する。
冷却板30に、電源基板10、および制御基板20を固定する手順を説明する。ただし、あらかじめ冷却板30には、ネジ11およびスペーサ24の雄ネジに対応する下穴が形成されている。
まず、2つのネジ11を用いて電源基板10を冷却板30に仮止めする。このとき、電源基板10は、軸部11bの直径と通し穴15の直径の差が、いわるゆ“あそび”であり、この分だけ冷却板30に平行な面内で自由に移動できる。そして、4つのスペーサ24を冷却板30に固定する。
次に、制御基板20を電源基板10に重ねあわせ、電源基板10の基板実装コネクタ12と、制御基板20の基板実装コネクタ22とを結合させる。コネクタ同士が結合することにより、電源基板10と制御基板20とは物理的に一体となる。すなわち、制御基板20の位置が定まると、電源基板10の位置も定まる。
次に、ネジ21を用いて制御基板20を固定する。このとき、制御基板20が備える穴23からは、電源基板10を仮止めしているネジ11の頭部が見える。
最後に、制御基板20の穴23により形成される空間を利用してネジ11の頭部11aにアクセスし、ネジ11を本締めして電源基板10を冷却板30に固定する。
このように組み立て方法によれば、電源基板10と制御基板20の接続にハーネスを用いないので、ハーネスを挟み込んで破損させるおそれがない。また、仮止めした電源基板10は、いわゆる“あそび”により固定する位置を調整できるので、作業工数を削減できる。
最後に、制御基板20の穴23により形成される空間を利用してネジ11の頭部11aにアクセスし、ネジ11を本締めして電源基板10を冷却板30に固定する。
このように組み立て方法によれば、電源基板10と制御基板20の接続にハーネスを用いないので、ハーネスを挟み込んで破損させるおそれがない。また、仮止めした電源基板10は、いわゆる“あそび”により固定する位置を調整できるので、作業工数を削減できる。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)ターボ分子ポンプ1の備える制御電源、すなわち制御部4は、ターボ分子ポンプ1に用いられる。制御部4は、カバー33と冷却板30とを備える筺体34と、基板実装コネクタ12を備え筺体34の一面、すなわち冷却板30に接触する電源基板10と、基板実装コネクタ22を備える制御基板20と、を備える。基板実装コネクタ12と基板実装コネクタ22は、ハーネスを介することなく直接接続される。
(1)ターボ分子ポンプ1の備える制御電源、すなわち制御部4は、ターボ分子ポンプ1に用いられる。制御部4は、カバー33と冷却板30とを備える筺体34と、基板実装コネクタ12を備え筺体34の一面、すなわち冷却板30に接触する電源基板10と、基板実装コネクタ22を備える制御基板20と、を備える。基板実装コネクタ12と基板実装コネクタ22は、ハーネスを介することなく直接接続される。
ターボ分子ポンプ1の制御部4をこのように構成したので、基板実装コネクタ12と基板実装コネクタ22を接続するハーネスを削減できる。また、ハーネスのために従来は必要であった空間を削減できるので、真空ポンプ、すなわちターボ分子ポンプ1を小型化できる。すなわち、ハーネスを削減し、ターボ分子ポンプ1を小型化できる。
ハーネスを用いる場合は、ハーネスを用いて接続した後に開閉部、たとえばカバー33と冷却板30の間にハーネスを挟み込み、ハーネスを破損、または断線させてターボ分子ポンプ1の動作に支障を生じさせるおそれがあった。しかし、ハーネスを用いない箇所においては、このような問題を回避できる。
ハーネスを用いる場合は、ハーネスを用いて接続した後に開閉部、たとえばカバー33と冷却板30の間にハーネスを挟み込み、ハーネスを破損、または断線させてターボ分子ポンプ1の動作に支障を生じさせるおそれがあった。しかし、ハーネスを用いない箇所においては、このような問題を回避できる。
(2)制御部4を構成する電源基板10には、通し穴15が形成されている。電源基板10は、制御基板20と筺体34の一面、すなわち冷却板30との間に設けられる。電源基板10は、軸部11bが通し穴15よりも細く、頭部11aが通し穴15よりも太い固定用ネジ11により冷却板30に固定される。制御部4は、制御基板20が冷却板30にネジ11の本締めにより固定され、電源基板10がネジ11の本締めにより冷却板30に固定され、基板実装コネクタ12と基板実装コネクタ22とが接続された状態において、ネジの頭部11aにアクセス可能な空間、すなわち穴23が形成される。
そのため、電源基板10を冷却板30に仮止めし、電源基板10が位置調整可能な状態で基板実装コネクタ12および基板実装コネクタ22を接続し、制御基板20を固定することができる。すなわち、基板実装コネクタ12と基板実装コネクタ22とに負荷をかけることなく、基板実装コネクタ12と基板実装コネクタ22との接続や、電源基板10および制御基板20の固定が可能である。
軸部11bと通し穴15との間のいわゆる“あそび”により取付位置精度や寸法精度の要求を緩和できる。すなわち、基板実装コネクタ12を電源基板10に実装する位置の精度、基板実装コネクタ22を制御基板20に実装する位置の精度、基板実装コネクタ12および基板実装コネクタ22の寸法精度、が緩和される。
軸部11bと通し穴15との間のいわゆる“あそび”により取付位置精度や寸法精度の要求を緩和できる。すなわち、基板実装コネクタ12を電源基板10に実装する位置の精度、基板実装コネクタ22を制御基板20に実装する位置の精度、基板実装コネクタ12および基板実装コネクタ22の寸法精度、が緩和される。
(変形例1)
上述した実施の形態では、制御基板20が穴23を備え、その穴23を利用して、電源基板10を固定するネジ11にアクセスした。しかし、電源基板10にアクセスする手法はこれに限定されない。
図7は、制御基板20の異なる形状を示す図である。制御基板20は、上述した実施の形態における穴23の代わりに切り欠き26を備える。切り欠き26は、電源基板10の基板実装コネクタ12と、制御基板20の基板実装コネクタ22が噛み合う際に、電源基板10の通し穴15と重なる位置を含むように形成される。
上述した実施の形態では、制御基板20が穴23を備え、その穴23を利用して、電源基板10を固定するネジ11にアクセスした。しかし、電源基板10にアクセスする手法はこれに限定されない。
図7は、制御基板20の異なる形状を示す図である。制御基板20は、上述した実施の形態における穴23の代わりに切り欠き26を備える。切り欠き26は、電源基板10の基板実装コネクタ12と、制御基板20の基板実装コネクタ22が噛み合う際に、電源基板10の通し穴15と重なる位置を含むように形成される。
図8は、電源基板10および制御基板20の形状、および配置を変更した例を示す図である。上述した実施の形態と同様に、電源基板10は冷却板30に密着し、制御基板20はスペーサ24を用いて冷却板30からある高さの位置に固定されている。電源基板10は冷却板30と制御基板20の形状、および配置を工夫し、電源基板10の通し穴15の上部を制御基板20が覆わない構成となっている。
図9は、電源基板10および制御基板20を2つに分割した例を示す図である。図9において、電源基板10は電源基板10Lと電源基板10Rに分割され、制御基板20は、制御基板20Lと制御基板20Rに分割される。電源基板10Lは、ネジ11Aとネジ11Bにより固定され、電源基板10Rは、ネジ11Cとネジ11Dにより固定される。たとえば、電源基板10Lと制御基板20Lにはモータ駆動回路101とモータ制御回路201が備えられ、電源基板10Rと制御基板20Rには磁気軸受駆動回路102と磁気軸受制御回路202が備えられる。制御基板20Lと制御基板20Rとの間に形成される空間が、電源基板10Lと、電源基板10Rと、制御基板20Lと、制御基板20Rとが冷却板30に固定された状態において、ネジ11Bおよびネジ11Cにアクセス可能な空間である。
(変形例2)
電源基板10は、2枚以上の基板を含む電源モジュール100であってもよい。
図10は、2枚の基板から構成される電源モジュール100を含む制御部4の断面図である。電源モジュール100は、第1の電源基板10aと、第2の電源基板10bと、を備える。第1の電源基板10aと第2の電源基板10bは、後述するように略同一形状である。第1の電源基板10aは固定用の通し穴15(図6参照)を備え、第2の電源基板10bは、制御基板20と接続する基板実装コネクタ12を備える。
電源基板10は、2枚以上の基板を含む電源モジュール100であってもよい。
図10は、2枚の基板から構成される電源モジュール100を含む制御部4の断面図である。電源モジュール100は、第1の電源基板10aと、第2の電源基板10bと、を備える。第1の電源基板10aと第2の電源基板10bは、後述するように略同一形状である。第1の電源基板10aは固定用の通し穴15(図6参照)を備え、第2の電源基板10bは、制御基板20と接続する基板実装コネクタ12を備える。
図11を用いて、第1の電源基板10aと第2の電源基板10bの形状を説明する。図11は、図10の平面図から制御基板20を除去したものである。第1の電源基板10aは、固定用の通し穴15を対角線上の2隅に備える。第2の電源基板10bは、真上から第1の電源基板10の通し穴15が見えるように、通し穴15に対応する箇所が切り欠かれた形状を有する。
図10に戻って説明を続ける。
第1の電源基板10aと、第2の電源基板10bとは、スペーサ14を用いて、機械的にあらかじめ結合される。第1の電源基板10aと第2の電源基板10bは、不図示のピンを用いて、電気的にあらかじめ結合される。
第1の電源基板10aは、冷却板30に密着して固定される。第2の電源基板10bは、スペーサ14により制御基板20よりは低い所定の高さに固定される。第2の電源基板10bは、基板実装コネクタ12を備え、制御基板20の基板実装コネクタ22と直接接続される。
第1の電源基板10aと、第2の電源基板10bとは、スペーサ14を用いて、機械的にあらかじめ結合される。第1の電源基板10aと第2の電源基板10bは、不図示のピンを用いて、電気的にあらかじめ結合される。
第1の電源基板10aは、冷却板30に密着して固定される。第2の電源基板10bは、スペーサ14により制御基板20よりは低い所定の高さに固定される。第2の電源基板10bは、基板実装コネクタ12を備え、制御基板20の基板実装コネクタ22と直接接続される。
制御基板20の構成は、上述した実施の形態と同様である。電源基板10bが切り欠き部を有するので、制御基板20が備える穴23から、電源基板10aを固定するネジ11の頭部にアクセスできる。
冷却板30に、電源モジュール100、および制御基板20を固定する手順は、上述した実施の形態と同様である。
冷却板30に、電源モジュール100、および制御基板20を固定する手順は、上述した実施の形態と同様である。
この変形例2によれば、電源基板10が2枚以上の基板を高さ方向に積層した電源モジュールであっても、上部から通し穴15にアクセス可能な形状とすることで、1枚の基板から構成される場合と同様の作用効果が得られる。すなわち、ハーネスを用いることなく電源モジュール100と制御基板20とを接続でき、ターボ分子ポンプを小型化できる。また、ハーネスをカバー33に挟み込み損傷させることがない。
なお、制御基板20も、2枚以上の基板を含む制御モジュールであってもよい。
なお、制御基板20も、2枚以上の基板を含む制御モジュールであってもよい。
(変形例3)
上述した実施の形態では、基板実装コネクタ12と基板実装コネクタ22とは、直接接続される構成であった。すなわち、基板実装コネクタ12が凹部を有するメス形、基板実装コネクタ22が凸部を有するオス形であった。しかし、基板実装コネクタ12および基板実装コネクタ22の形状はこれに限定されない。
基板実装コネクタ12と基板実装コネクタ22の両者がいずれも凹部を有するメス形であり、ピンにより両者が接続されてもよい。ピンの極数は1以上であり、ピンはたとえば図12に示すものである。図12は、極数が4であるピン60の例を示す図である。ピン60は、メス形の基板実装コネクタ12と接続する60aと、メス形の基板実装コネクタ22と接続する60cと、ピン同士を連結する連結部60bとから構成される。連結部60bは、絶縁性の素材で形成されており、隣接するピン同士を電気的に絶縁しながら、機械的に連結する。
基板実装コネクタ12と基板実装コネクタ22の両者がいずれも凸部を有するオス形であり、ソケットにより両者が接続されてもよい。ソケットの極数は1以上である。
上述した実施の形態では、基板実装コネクタ12と基板実装コネクタ22とは、直接接続される構成であった。すなわち、基板実装コネクタ12が凹部を有するメス形、基板実装コネクタ22が凸部を有するオス形であった。しかし、基板実装コネクタ12および基板実装コネクタ22の形状はこれに限定されない。
基板実装コネクタ12と基板実装コネクタ22の両者がいずれも凹部を有するメス形であり、ピンにより両者が接続されてもよい。ピンの極数は1以上であり、ピンはたとえば図12に示すものである。図12は、極数が4であるピン60の例を示す図である。ピン60は、メス形の基板実装コネクタ12と接続する60aと、メス形の基板実装コネクタ22と接続する60cと、ピン同士を連結する連結部60bとから構成される。連結部60bは、絶縁性の素材で形成されており、隣接するピン同士を電気的に絶縁しながら、機械的に連結する。
基板実装コネクタ12と基板実装コネクタ22の両者がいずれも凸部を有するオス形であり、ソケットにより両者が接続されてもよい。ソケットの極数は1以上である。
(変形例4)
上述した実施の形態では、電源基板10が2つの通し穴15を備え、電源基板10および制御基板20が冷却板30に固定された状態で、電源基板10を固定するいずれのネジ11の頭部11aにもアクセス可能であった。しかし、上記の状態で1つのネジ11の頭部11aにはアクセスできなくてもよい。すなわち、制御基板20を固定した後で、1つの電源基板10を固定するネジ11のみを本締めしてもよい。
電源基板10は、3つ以上の通し穴15を備えてもよい。この場合に、少なくとも1つの通し穴15に設置するネジ11の頭部11aへは、電源基板10および制御基板20が冷却板30に固定された状態でアクセスできればよい。
上述した実施の形態では、電源基板10が2つの通し穴15を備え、電源基板10および制御基板20が冷却板30に固定された状態で、電源基板10を固定するいずれのネジ11の頭部11aにもアクセス可能であった。しかし、上記の状態で1つのネジ11の頭部11aにはアクセスできなくてもよい。すなわち、制御基板20を固定した後で、1つの電源基板10を固定するネジ11のみを本締めしてもよい。
電源基板10は、3つ以上の通し穴15を備えてもよい。この場合に、少なくとも1つの通し穴15に設置するネジ11の頭部11aへは、電源基板10および制御基板20が冷却板30に固定された状態でアクセスできればよい。
(変形例5)
上述した実施の形態では、冷却板30に、電源基板10、および制御基板20を固定する手順として、電源基板10を冷却板30に仮止め後、電源基板10の基板実装コネクタ12と、制御基板20の基板実装コネクタ22とを接続させた。しかし、先に、電源基板10の基板実装コネクタ12と、制御基板20の基板実装コネクタ22とを接続させて、次に電源基板10および制御基板20を冷却板30に固定してもよい。この場合は、制御基板20に設ける穴23をネジ11の頭部11aよりも大きくすることで、作業が容易になる。
上述した実施の形態では、冷却板30に、電源基板10、および制御基板20を固定する手順として、電源基板10を冷却板30に仮止め後、電源基板10の基板実装コネクタ12と、制御基板20の基板実装コネクタ22とを接続させた。しかし、先に、電源基板10の基板実装コネクタ12と、制御基板20の基板実装コネクタ22とを接続させて、次に電源基板10および制御基板20を冷却板30に固定してもよい。この場合は、制御基板20に設ける穴23をネジ11の頭部11aよりも大きくすることで、作業が容易になる。
(変形例6)
上述した実施の形態では、冷却板30に、電源基板10が直接接触していたが、間接的に接触してもよい。すなわち、電源基板10と冷却板30の間に熱伝導シートや放熱用のグリスを間に介在させて、間接的に電源基板10を冷却板30に接触させてもよい。
上述した実施の形態では、冷却板30に、電源基板10が直接接触していたが、間接的に接触してもよい。すなわち、電源基板10と冷却板30の間に熱伝導シートや放熱用のグリスを間に介在させて、間接的に電源基板10を冷却板30に接触させてもよい。
(変形例7)
上述した実施の形態では、真空ポンプとしてターボ分子ポンプを採用した例について説明したが、本考案はこれに限定されず、種々の真空ポンプに本考案を適用することができる。たとえば、本考案は、ジーグバーンポンプやHolweckポンプなどのドラッグポンプのみを備えた真空ポンプにも適用することができる。
上述した実施の形態では、真空ポンプとしてターボ分子ポンプを採用した例について説明したが、本考案はこれに限定されず、種々の真空ポンプに本考案を適用することができる。たとえば、本考案は、ジーグバーンポンプやHolweckポンプなどのドラッグポンプのみを備えた真空ポンプにも適用することができる。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本考案はこれらの内容に限定されるものではない。本考案の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本考案の範囲内に含まれる。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本考案はこれらの内容に限定されるものではない。本考案の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本考案の範囲内に含まれる。
1 … ターボ分子ポンプ
4 … 制御部
10 … 電源基板
11 … ネジ
11a … 頭部
11b … 軸部
12 … 基板実装コネクタ
15 … 通し穴
20 … 制御基板
22 … 基板実装コネクタ
23 … 穴
26 … 切り欠き
30 … 冷却板
33 … カバー
34 … 制御基板の筺体
60 … ピン
4 … 制御部
10 … 電源基板
11 … ネジ
11a … 頭部
11b … 軸部
12 … 基板実装コネクタ
15 … 通し穴
20 … 制御基板
22 … 基板実装コネクタ
23 … 穴
26 … 切り欠き
30 … 冷却板
33 … カバー
34 … 制御基板の筺体
60 … ピン
Claims (5)
- 真空ポンプに用いられる制御装置であって、
筐体と、
第1の基板実装コネクタおよび少なくとも1枚の基板を備え、前記筐体の一面に接触する第1のモジュールと、
第2の基板実装コネクタおよび少なくとも1枚の基板を備える第2のモジュールと、を備え、
前記第1の基板実装コネクタと前記第2の基板実装コネクタとは、ハーネスを介することなく直接接続される、またはピンもしくはソケットを用いて接続される、真空ポンプの制御装置。 - 請求項1に記載の真空ポンプの制御装置において、
前記第1のモジュールには通し穴が形成されており、
前記第1のモジュールは、前記第2のモジュールと前記筐体の一面との間に設けられ、
前記第1のモジュールは、軸部が前記通し穴よりも細く、頭部が前記通し穴よりも太い固定用ネジにより前記筐体の一面に固定され、
前記第1及び第2のモジュールが前記筐体の一面に固定され、かつ、前記第1の基板実装コネクタと前記第2の基板実装コネクタとが相互に接続された状態において、前記固定用ネジの頭部にアクセス可能な空間が形成されている、真空ポンプの制御装置。 - 請求項2に記載の真空ポンプの制御装置において、
前記空間は、前記第2のモジュールに形成された穴又は切り欠き部である、真空ポンプの制御装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の真空ポンプの制御装置において、
前記筐体の一面が冷却板である、真空ポンプの制御装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置を備える、真空ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014006319U JP3195919U (ja) | 2014-11-28 | 2014-11-28 | 真空ポンプの制御装置、および真空ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014006319U JP3195919U (ja) | 2014-11-28 | 2014-11-28 | 真空ポンプの制御装置、および真空ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3195919U true JP3195919U (ja) | 2015-02-12 |
Family
ID=52685581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014006319U Active JP3195919U (ja) | 2014-11-28 | 2014-11-28 | 真空ポンプの制御装置、および真空ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3195919U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018159213A1 (ja) * | 2017-03-01 | 2018-09-07 | エドワーズ株式会社 | 制御装置、該制御装置に搭載された基板、及び該制御装置が適用された真空ポンプ |
-
2014
- 2014-11-28 JP JP2014006319U patent/JP3195919U/ja active Active
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018159213A1 (ja) * | 2017-03-01 | 2018-09-07 | エドワーズ株式会社 | 制御装置、該制御装置に搭載された基板、及び該制御装置が適用された真空ポンプ |
JP2018145803A (ja) * | 2017-03-01 | 2018-09-20 | エドワーズ株式会社 | 制御装置、該制御装置に搭載された基板、及び該制御装置が適用された真空ポンプ |
CN110300854A (zh) * | 2017-03-01 | 2019-10-01 | 埃地沃兹日本有限公司 | 控制装置、搭载于该控制装置的基板以及应用了该控制装置的真空泵 |
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