JP3195771U - 髪型保持器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】帽子の頭部装着部による頭髪の圧迫に起因する頭髪の圧迫痕の発生を抑制する髪型保持器具を提供する。【解決手段】帽子の内側表面に装着して髪型の崩れを防止するための髪型保持器具11は、帽子の下端部内周縁に沿って延びる帽子の頭部装着部に取り付けるための固定バンド13と、固定バンド13の表面上に長さ方向に離間して設けられている複数のスペーサ突起17とを備え、帽子の着用時に複数のスペーサ突起17が帽子着用者の頭部に接触して頭部装着部と頭部との隙間を維持させる。【選択図】図1
Description
本考案は、帽子の内側に装着して帽子着用者の髪型の崩れを防止するための髪型保持器具に関する。
帽子は、日除けの目的だけでなく、ファッションの一部として着用されている。しかし、帽子を着用すると、帽子の内側表面が頭髪に接触して押しつぶす形となり、髪型が崩れてしまいやすい。このような髪型の崩れを嫌って、帽子の着用をためらう人々もいる。
このため、例えば特許文献1や特許文献2のように、頭頂部を覆う帽子のクラウン部の内側面に湾曲した保持片を取り付け、頭髪と帽子のクラウン部の内側面との間に空間を維持できるようにすることにより、帽子の着用後の髪型の崩れを防止する帽子が提案されている。
帽子の着用時に頭髪を最も圧迫する部分は、クラウン部の下端周縁部のように帽子を帽子着用者の頭部に保持する役目を果たす頭部装着部であり、この部分が帽子を脱いだときに円環状に窪んだ圧迫痕を頭髪に残しやすい。このような円環状の圧迫痕はサンバイザーのようにクラウン部のない帽子でも発生し、頭頂部の毛髪の押しつぶしによる髪型の崩れ以上に、帽子着用者の不満の原因となっている。しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載のような帽子は、主に、頭頂部を覆う帽子のクラウン部、特にその上部が接触して頭髪を押しつぶすことによる髪型の崩れを防止するものであり、帽子の頭部装着部による頭髪の圧迫に起因する頭髪の圧迫痕の問題の解消が不十分である。
よって、本考案の目的は、従来技術に存する問題を解消して、帽子の頭部装着部による頭髪の圧迫に起因する頭髪の圧迫痕の発生を抑制することにある。
上記目的に鑑み、本考案は、帽子の内側に装着して帽子着用者の髪型の崩れを防止するための髪型保持器具であって、前記帽子の下端部内周縁に沿って延びる頭部装着部に取り付けるための固定バンドと、前記固定バンドの表面上に長さ方向に離間して設けられている複数のスペーサ突起とを備え、前記帽子の着用時に前記複数のスペーサ突起が前記帽子着用者の頭部に接触して前記頭部装着部と前記頭部との隙間を維持させるようにしたことを特徴とする髪型保持器具を提供する。
上記髪型保持器具は、固定バンドを帽子の頭部装着部に取り付けることによって帽子に装着される。髪型保持器具が装着された帽子は、帽子の着用時に固定バンドの内側表面に設けられた複数のスペーサ突起が帽子着用者の頭部と接触して頭部装着部と頭部との隙間を維持させることにより、帽子による頭髪の圧迫を軽減し、頭髪と帽子装着部との接触による頭髪の圧迫痕の発生を抑制することができる。
上記髪型保持器具では、前記固定バンドが概略C字形状を有することが好ましい。概略C字形状の固定バンドは、接続されていない隙間部分を含んでいるので、帽子の着用時に固定バンドの隙間部分が帽子着用者の後頭部側に位置するように髪型保持器具を帽子に装着し、帽子着用者の後頭部の隆起(外後頭隆起)を固定バンドの隙間部分内に配置することにより、後頭部の隆起と固定バンドとの接触を防ぎ、帽子着用時の違和感を軽減させることができる。
また、前記固定バンドが複数の固定バンド部材によって構成されており、該複数の固定バンド部材は、前記固定バンドの長さが調整可能となるように、複数の位置で互いと接続可能となっていることが好ましい。固定バンドの長さが調整可能となっていることにより、様々なサイズの帽子に髪型保持器具を適用することが可能となる。
前記髪型保持器具は、ドーム状をなすように湾曲して延びる複数の支持脚を含む支持枠をさらに備え、各支持脚の下端部が前記固定バンドに接続されていてもよい。ドーム状をなす支持枠によって帽子着用者の頭頂部(詳細には頭皮)と帽子の内側表面との隙間を維持することができ、帽子着用者の頭頂部の毛髪の潰れを防止することが可能となる。
前記支持脚が複数の支持枠部材によって構成されており、該複数の支持枠部材は、前記支持脚の長さが調整可能となるように、複数の位置で互いと接続可能となっていることが好ましい。
本考案の髪型保持器具によれば、帽子着用者の頭部に帽子を保持するために毛髪に接触する帽子の頭部装着部による頭髪の圧迫を軽減して、帽子の頭部装着部による頭髪の圧迫痕の発生を抑制し、帽子による髪型の崩れを防止することができる。
以下、図面を参照して、本考案による髪型保持器具の実施の形態を説明する。
最初に、図1及び図2を参照して、髪形保持器具11の全体構成を説明する。
最初に、図1及び図2を参照して、髪形保持器具11の全体構成を説明する。
髪型保持器具11は、固定バンド13と支持枠15とを備え、帽子1の内側に装着されて、帽子1による髪型の崩れを防止することができる。ここで、帽子1は、典型的には、帽子着用者の頭頂部を覆うクラウン部3と、クラウン部3の下端部内周縁5に沿って取り付けられる汗取りバンド(いわゆるスベリ)と、クラウン部3の下端周縁部から外方へ延びるつば部(いわゆるブリム)7とを備えるが、髪型保持器具11が適用可能な帽子1には、クラウン部3のないサンバイザーのような帽子も含まれる。
固定バンド13は、帯形状を有しており、帽子着用者の頭髪に接触して帽子を頭部に固定する汗取りバンドのような帽子の下端部内周縁(以下、頭部装着部とも記載する。)5に装着される。固定バンド13は、帽子1の下端部内周縁の形状に沿って湾曲しやすく且つ帽子1の原形状を崩さないように、柔軟な材料から形成されることが好ましく、例えばポリエチレンなどの柔軟性を有した樹脂材料から形成することができる。
固定バンド13は、様々な大きさの帽子1に対応できるように、長さを調整可能になっていることが好ましい。例えば、図1に示されている実施形態の固定バンド13のように、異なる位置で互いと接続可能な接続手段19a、19bを有した複数の固定バンド部材19を接続して固定バンド13を構成することによって、長さ調整が可能な固定バンド13を実現することができる。一例として、各固定バンド部材19に設けられる接続手段19aと接続手段19bをそれぞれ長さ方向に一列に並んだ複数の穴と単数又は複数の突起によって構成し、図3に示されているように、固定バンド部材19の一つの接続手段19aである穴と他の固定バンド部材19の接続手段19bである突起とを嵌合又は係止できるようにすれば、接続手段19bの突起を嵌合又は係止させる接続手段19aの穴の位置を変化させることにより、固定バンド13の全体の長さを調整することが可能となる。
固定バンド13のうち帽子の内側表面に面する側と反対側の面上には、固定バンド13の長さ方向に全体にわたって離間して位置する複数のスペーサ突起17が設けられている。複数のスペーサ突起17は、固定バンド13が帽子1の頭部装着部5の内側表面に沿って延びるように装着されたときに、帽子着用者の頭部(詳細には頭皮)と接触して帽子1の頭部装着部5の内側表面と頭部との隙間を維持し、帽子1の頭部装着部5による頭髪の圧迫を軽減する機能を果たす。各スペーサ突起17の形状は、限定されるものではなく、任意の形状とすることができるが、ある程度の柔軟性を確保するために、図1に示されている実施形態のような「コの字形状」や「L字形状」とすることが好ましい。また、スペーサ突起17は、帽子着用者の頭部と接触して帽子1の頭部装着部5の内側表面(すなわち下端部内周縁)と頭部との隙間を維持することができれば、配置パターンが限定されるものではない。
支持枠15は、ドーム状をなすように湾曲して延びる複数の支持脚15aを含んでおり、支持脚15aの下端部が接続機構21によって固定バンド13に接続されている。支持枠15は、帽子1の内側表面と接触したときにドーム形状を保持できる程度の剛性を有する材料から形成されていることが好ましく、例えばポリエチレンなどの樹脂材料から形成することができる。接続機構21は、固定バンド13と支持脚15aの下端部とを着脱可能に接続できるようになっていることが好ましく、例えば、図1に示されている実施形態のように、固定バンド13及び支持脚15aの下端部のうちの一方に設けられた穴と、当該穴に嵌合、係止し且つ固定バンド及び支持脚15aの下端部のうちの他方に設けられている突起とによって構成することができる(図4参照)。
支持枠15の各支持脚15aは、様々な大きさの帽子に対応できるように、長さを調整可能になっていることが好ましい。例えば、図1に示されている実施形態の支持脚15aのように、異なる位置で互いに接続可能な互いに接続可能な接続手段23a、23bを有した複数の支持枠部材23によって支持脚15aを構成することによって長さ調整が可能な支持脚15aを実現することができる。一例として、各支持枠部材23に設けられる接続手段23aと接続手段23bをそれぞれ長さ方向に一列に並んだ複数の穴と単数又は複数の突起によって構成し、図5に示されているように、支持枠部材23の一つの接続手段23aである穴と他の支持枠部材23の接続手段23bである突起を嵌合又は係止できるようにすれば、接続手段23bの突起を嵌合又は係止させる接続手段23aの位置を変化させることにより、支持脚15aの長さを調整することが可能となる。
次に、図1に示されている髪型保持器具の使用方法及びその作用について説明する。
使用に際しては、帽子1(図2参照)の着用時に頭髪に接する頭部装着部(例えば、クラウン部3の下端周縁部又はそこに取り付けられている汗取りバンドの内周面)5に、取付部材(図示せず)によって、スペーサ突起17が設けられた面を頭髪側に向けて固定バンド13を取り付ける。このとき、概略C字形状の固定バンド13の隙間部分側を後頭部側に向けて装着する。取付部材は、固定バンド13を帽子に取り付けることができれば限定されるものではなく、例えば面ファスナーやボタンなどとすることができる。帽子1にクラウン部がある場合には、接続機構21により固定バンド13にドーム状の支持枠15を接続した状態で、帽子1の頭部装着部5に固定バンド13を取り付けることにより、髪型保持器具11を帽子1に装着する。
使用に際しては、帽子1(図2参照)の着用時に頭髪に接する頭部装着部(例えば、クラウン部3の下端周縁部又はそこに取り付けられている汗取りバンドの内周面)5に、取付部材(図示せず)によって、スペーサ突起17が設けられた面を頭髪側に向けて固定バンド13を取り付ける。このとき、概略C字形状の固定バンド13の隙間部分側を後頭部側に向けて装着する。取付部材は、固定バンド13を帽子に取り付けることができれば限定されるものではなく、例えば面ファスナーやボタンなどとすることができる。帽子1にクラウン部がある場合には、接続機構21により固定バンド13にドーム状の支持枠15を接続した状態で、帽子1の頭部装着部5に固定バンド13を取り付けることにより、髪型保持器具11を帽子1に装着する。
髪型保持器具11を装着された帽子1を着用すると、図6に示されているように、帽子1の頭部装着部5に取り付けられた固定バンド13のスペーサ突起17が帽子着用者の頭部(詳細には頭皮)に接触し、帽子着用者の頭部と帽子1の頭部装着部5の内側表面との間に空間が形成されるように帽子1が帽子着用者の頭部に支持されるので、頭部装着部5の内側表面による頭髪の圧迫が軽減される。この結果、帽子1の着用による頭髪の圧迫痕の発生を抑制することができる。また、固定バンド13を頭部装着部5の内側表面に装着することにより、帽子着用者の頭髪と頭部装着部5との接触による頭部装着部5の汚れを抑制することができ、美観及び衛生上の利点も有する。支持枠15と帽子着用者の頭頂部の頭皮との間に隙間ができるように、支持枠15の各支持脚15aの長さが調整されていれば、帽子1のクラウン部3の内側表面と頭頂部との隙間を維持した状態で支持枠15がクラウン部3の内側表面を支持することができるので、帽子1のクラウン部3の内側表面による頭髪の圧迫が軽減される。この結果、帽子1の着用による頭髪の潰れを抑制することができる。さらに、帽子1の内側表面と帽子着用者の頭部との間に隙間が維持されることにより、通気性がよくなり、帽子1内の蒸れを抑制する効果も奏する。支持枠15が固定バンド13に着脱可能に接続されるようになっていれば、支持枠15が不要な場合には取り外すことも可能となる。
また、髪型保持器具11の固定バンド13は概略C字形状を有しているため、固定バンド13の隙間部分の幅を広げて帽子1の頭部装着部5に取り付けることにより、様々なサイズの帽子に対応させることが容易となると同時に、帽子1の頭部装着部5の周方向の伸縮性を維持することができ、帽子着用時の圧迫感を抑制することができる。さらに、隙間部分に帽子着用者の後頭部の隆起(外後頭隆起)を収容させることにより、外後頭隆起と固定バンド13との接触による帽子着用時の違和感を軽減させることができる。
加えて、固定バンド13の長さが調整可能になっていれば、様々なサイズの帽子1への対応幅がさらに広がる。
以上、図示される実施形態を参照して、本考案による髪型保持器具11を説明したが、本考案は、図示される実施形態に限定されるものではない。例えば、図示される実施形態では、髪型保持器具11に支持枠15を含んでいるが、支持枠15は必須の構成要素ではなく、例えばサンバイザーのようにクラウン部3のない帽子1に髪型保持器具11を適用する場合には、支持枠15を固定バンド13から取り外して使用してもよい。
11 髪型保持器具
13 固定バンド
15 支持枠
15a 支持脚
17 スペーサ突起
19 固定バンド部材
23 支持枠部材
13 固定バンド
15 支持枠
15a 支持脚
17 スペーサ突起
19 固定バンド部材
23 支持枠部材
Claims (5)
- 帽子の内側に装着して帽子着用者の髪型の崩れを防止するための髪型保持器具であって、
前記帽子の下端部内周縁に沿って延びる頭部装着部に取り付けるための固定バンドと、
前記固定バンドの表面上に長さ方向に離間して設けられている複数のスペーサ突起と、
を備え、前記帽子の着用時に前記複数のスペーサ突起が前記帽子着用者の頭部に接触して前記頭部装着部と前記頭部との隙間を維持させるようにしたことを特徴とする髪型保持器具。 - 前記固定バンドが概略C字形状を有する、請求項1に記載の髪型保持器具。
- 前記固定バンドが複数の固定バンド部材によって構成されており、該複数の固定バンド部材は、前記固定バンドの長さが調整可能となるように、複数の位置で互いと接続可能となっている、請求項1又は請求項2に記載の髪型保持器具。
- 前記髪型保持器具は、ドーム状をなすように湾曲して延びる複数の支持脚を含む支持枠をさらに備え、各支持脚の下端部が前記固定バンドに接続されている、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の髪型保持器具。
- 前記支持脚が複数の支持枠部材によって構成されており、該複数の支持枠部材は、前記支持脚の長さが調整可能となるように、複数の位置で互いと接続可能となっている、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の髪型保持器具。
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2014
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