JP3195511B2 - デジタルfm復調装置 - Google Patents

デジタルfm復調装置

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JP3195511B2
JP3195511B2 JP04664695A JP4664695A JP3195511B2 JP 3195511 B2 JP3195511 B2 JP 3195511B2 JP 04664695 A JP04664695 A JP 04664695A JP 4664695 A JP4664695 A JP 4664695A JP 3195511 B2 JP3195511 B2 JP 3195511B2
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寿和 万野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はFM放送波の受信機また
はFM変調された信号が記録された蓄積メディアの再生
器のFM復調部に利用できるデジタルFM復調装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】通常のFM復調装置はアナログ回路によ
って構成されるのが一般的であった。また、デジタル信
号処理によるFM復調装置の提案もされている。デジタ
ル信号処理によるFM復調装置としてアークタンゼント
形FM復調装置が知られている。例えば特公平3−75
095号に開示されたものがある。
【0003】特公平3−75095号に開示されている
アークタンゼント形FM復調装置は、移相回路、1/4
縮小回路、選択回路、除算回路、メモリ、大小比較回
路、1/4復元回路、差分回路等によって構成してデジ
タル的にFM復調を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のデジタルFM復調装置はその規模が膨大
であるという問題点があった。この結果、従来のデジタ
ルFM復調装置を量産製品に適用するようなことはその
規模からも困難であった。
【0005】本発明は小規模でありながら理想的なFM
復調を行うことができるデジタルFM復調装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるデジタル
FM復調装置は、FM変調波を復調するデジタルFM復
調装置であって、A/D変換されたFM被復調波を入力
とし、かつ前記FM被復調波に基づく所要周波数帯域を
遮断域にもつデジタルフィルタをFM復調回路として備
え、前記デジタルフィルタの遮断域によって前記FM被
復調波を復調することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明にかかるデジタルFM復調装置は、A/
D変換されたFM被復調波がFM被復調波に基づく所要
周波数帯域を遮断域にもつデジタルフィルタに入力さ
れ、前記デジタルフィルタを通過させることによって、
デジタルフィルタの遮断域によって前記FM被復調波の
周波数変調成分が電圧変換されてFM復調される。この
場合デジタルフィルタは遮断域の周波数対振幅特性(減
衰特性)はほぼ理想的な直線特性にすることができるた
め、理想的なFM復調が行え、かつ装置の規模も小さく
て済む。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。図1
は本発明にかかるデジタルFM復調装置の一実施例の構
成を示すブロック図である。
【0009】本実施例のデジタルFM復調装置は、入力
端子1から入力された被復調波をバンドパスフィルタ2
に供給して帯域制限し、バンドパスフィルタ2からの出
力はA/D変換回路3に供給されてデジタル信号に変換
される。A/D変換回路3から出力されたFM被変調波
はFM復調回路として作用させるデジタルフィルタ4に
供給される。
【0010】被復調波が信号波の振幅増加時に周波数を
増加させる正特性の被復調波のときは、デジタルフィル
タ4は図2に示すように、被復調波の中心周波数を挾ん
で周波数増加方向および減少方向に(最大周波数偏移+
最高変調周波数)の周波数幅、すなわち2×(最大周波
数偏移+最高変調周波数)の周波数帯域を含む周波数帯
域を遮断域とするハイパスフィルタ特性に設定し、遮断
域の周波数対振幅特性(減衰特性)はほぼ直線特性に設
定してある。したがってデジタルフィルタ4を通過する
ことによってFM被変調波の周波数の偏移、すなわち周
波数変調成分は電圧成分に変換されることになって、F
M復調される。
【0011】デジタルフィルタ4の出力は、デジタルフ
ィルタ4において発生する理想特性からの振幅誤差成分
を補償する振幅補償回路5に供給して振幅誤差成分を補
償する。振幅補償回路5の出力はデジタルフィルタ4に
おいて発生する理想特性からの位相誤差成分を補償する
位相補償回路6に供給して位相誤差成分を補償する。位
相補償回路6の出力はデジタル信号処理回路7に送出す
る。振幅補償回路5と位相補償回路6の構成上の順序が
入れ替わっても問題はない。
【0012】ここで、デジタルフィルタ4の遮断帯域は
{2×(最大周波数偏移+最高変調周波数)}の周波数
帯域を含む必要がある。被復調波が信号波の振幅増加時
に周波数を減少させる負特性の被復調波のときは、デジ
タルフィルタ4は図3に示すように被復調波の中心周波
数を挾んで周波数増加方向および減少方向に(最大周波
数偏移+最高変調周波数)の周波数幅、すなわち{2×
(最大周波数偏移+最高変調周波数)}の周波数帯域幅
を含む周波数帯域を遮断域とするローパスフィルタ特性
に設定し、遮断域の周波数対振幅特性(減衰特性)はほ
ぼ直線特性に設定してある。
【0013】デジタルフィルタ4は上記したように遮断
帯域は{2×(最大周波数偏移+最高変調周波数)}の
周波数帯域幅を含む必要があることは勿論であるが、シ
ミュレーションによって補正するべき振幅特性および位
相特性を容易に知ることができ、ここで得られた振幅特
性および位相特性と理想特性とから振幅誤差成分および
位相誤差成分が振幅補償回路5および位相補償回路6に
よってそれぞれ補償されるのである。振幅補償回路5お
よび位相補償回路6はデジタル回路によって構成され、
デジタル的に補償されるのである。
【0014】位相補償回路6からの出力はベースバンド
の復調デジタル信号と等価であって、デジタル信号処理
回路7によって従来から行われているデジタル信号処理
が行われる。
【0015】次に、本実施例の具体例について説明す
る。第1の具体例はレーザーディスクの画像信号の復調
器に適用した場合の例であり、第2の具体例はFM放送
波の音声信号の復調器に適用した場合の例である。
【0016】第1の具体例においては、レーザーディス
クプレーヤにおいて復調後のデジタル信号処理ではコン
ポジット信号を8ビットで量子化しているため、復調出
力も8ビットは最低必要となる。この時のSN比は、量
子化ノイズの理論値から、 S/N(dB)=6×(ビット数)……(式1) で表され、8ビットの場合は48dBとなる。
【0017】レーザーディスクの画像信号は4MHzか
ら13.5MHzまで正特性すなわち同期信号が負で記
録されるので、FM復調回路としてのデジタルフィルタ
4の特性はハイパスフィルタ特性となり、阻止域の減衰
量は48dB以上必要となる。この条件から使用するF
M復調回路としてのデジタルフィルタ4の特性は次のよ
うになる。
【0018】 特 性 ;ハイパスフィルタ特性 標本化周波数 ;28.63636MHz ビット数 ;8ビット 阻止域最高周波数;4MHz 通過域最小周波数;13.5MHz 遮断帯域の特性 ;32dB/OCT
【0019】さらに、位相特性の補正を省略するために
デジタルフィルタ4をFIR型で構成する。上記の条件
から、デジタルフィルタ4はタップ数12程度で実現で
きる。全加算器のゲート数を10、フリップフロップの
ゲート数を8としてこの時のデジタルフィルタ4に必要
とするゲート数を計算すると、 (10+8)×8(ビット)×12(タップ)=172
8ゲート となり、1728ゲートによってFM復調回路としての
デジタルフィルタ4が実現できてその規模は小さくて済
む。
【0020】第2の具体例においては、FM放送波の復
調後のSN比を70dB以上確保するには前記(式1)
から復調出力も12ビット以上必要となる。
【0021】FM放送波の音声信号は中間周波段で1
0.6MHzから10.8MHzまで正特性で記録され
ているので、FM復調回路としてのデジタルフィルタ4
の特性はハイパスフィルタ特性となり、阻止域の減衰量
は70dB以上必要となる。標本化周波数はFM放送波
の品質から復調後に32kHzで処理されるので、デジ
タルフィルタ4では1024倍の32.768MHzを
用いる。この条件から使用するFM復調回路としてのデ
ジタルフィルタ4の特性は次のようになる。
【0022】 特 性 ;ハイパスフィルタ特性 標本化周波数 ;32.768MHz ビット数 ;12ビット 阻止域最高周波数;10.6MHz 通過域最小周波数;10.8MHz 遮断帯域の特性 ;3852dB/OCT
【0023】第1具体例と同様にデジタルフィルタ4を
FIR型で構成する。上記の条件から、デジタルフィル
タ4はタップ数110程度で実現できる。全加算器のゲ
ート数を10、フリップフロップのゲート数を8として
この時のデジタルフィルタ4に必要とするゲート数を計
算すると、 (10+8)×12(ビット)×110(タップ)=2
3760ゲート となり、23760ゲートによってFM復調回路として
のデジタルフィルタ4が実現できてその規模は小さくて
済む。例えばこの復調回路をアークタンゼント形FM復
調回路で構成すると、15万ゲート程度のゲート数を必
要とするが、本第2の具体例では1/6以下のゲート数
で済み、その規模が小さくて済むことは明らかである。
【0024】以上説明した一実施例のデジタルFM復調
装置が適用される被復調波はFM信号のみならず、FS
K信号、PSK信号、さらにはQPSK信号など、FS
KやPSKの応用信号に対しても適用することができ
る。
【0025】被復調波がFSK信号やPSK信号の場合
には、振幅特性あるいは位相特性の直線性が問題となら
ないために、振幅補償回路5および位相補償回路6を省
略することができる。さらには、デジタルフィルタ4の
方式や遮断域の特性によって振幅特性あるいは位相特性
が理想特性に近い場合は振幅補償回路5あるいは位相補
償回路6を、またはその両方の回路を省略することがで
きる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるデジ
タルFM復調装置によれば、小規模な構成でデジタルF
M復調装置を得ることができるという効果のほかに、復
調出力がデジタル信号で取り出せるので、ベースバンド
での特性の劣化がないという効果も得られる。
【0027】さらにデジタルFM復調回路がデジタルフ
ィルタで構成されているため、理想特性からの誤差を容
易に知ることができて補正も理想的に処理することが可
能となって、結果的には理想的なFM復調を行うことが
できるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるデジタルFM復調装置の一実施
例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかるデジタルFM復調装置の一実施
例におけるデジタルフィルタの特性の説明に供する周波
数対振幅特性図であって、被復調波の特性は正特性の場
合を示す。
【図3】本発明にかかるデジタルFM復調装置の一実施
例におけるデジタルフィルタの特性の説明に供する周波
数対振幅特性図であって、被復調波の特性は負特性の場
合を示す。
【符号の説明】
1 入力端子 2 バンドパスフィルタ 3 A/D変換回路 4 デジタルフィルタ 5 振幅補償回路 6 位相補償回路 7 デジタル信号処理回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】FM変調波を復調するデジタルFM復調装
    置であって、A/D変換されたFM被復調波を入力と
    し、かつ前記FM被復調波に基づく所要周波数帯域を遮
    断域にもつデジタルフィルタをFM復調回路として備
    え、前記デジタルフィルタの遮断域によって前記FM被
    復調波を復調することを特徴とするデジタルFM復調装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のデジタルFM復調装置にお
    いて、デジタルフィルタの通過による振幅誤差成分を補
    償する振幅補償回路と前記デジタルフィルタの通過によ
    る位相誤差成分を補償する位相補償回路の少なくも一方
    を前記デジタルフィルタの後段に備えたことを特徴とす
    るデジタルFM復調装置。
JP04664695A 1995-02-13 1995-02-13 デジタルfm復調装置 Expired - Lifetime JP3195511B2 (ja)

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