JP3195487B2 - 座標検出装置 - Google Patents

座標検出装置

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JP3195487B2
JP3195487B2 JP3105794A JP3105794A JP3195487B2 JP 3195487 B2 JP3195487 B2 JP 3195487B2 JP 3105794 A JP3105794 A JP 3105794A JP 3105794 A JP3105794 A JP 3105794A JP 3195487 B2 JP3195487 B2 JP 3195487B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷物又はディスプレ
イ画面に表示された文字や記号等の位置の座標を検出す
る座標検出装置に関し、特に、電極接触型(電圧検出型
とも言う)の座標検出装置に関する。座標検出装置は、
コンピュータのキーボート操作を補完するため、若しく
は完全なキーボードレスを実現するために用いられるも
ので、その中でも電極接触型の座標検出装置は、静電結
合型や電磁結合型又は圧電効果型といったものに比べ、
構成が簡単で安価に製造できるという利点から今後の主
流を占めつつある。
【0002】
【従来の技術】電極接触型の座標検出装置(以下単に
「座標検出装置」と言う)は、「導電性を有する矩形状
パネルの対向2辺に直流電圧(便宜的にEボルト)を印
加し、その2辺の間の電位を連続的に測定すると、一辺
側から他辺側へと移動するにつれて、Eボルトから0ボ
ルトへと直線的に変化する電位の勾配が得られる」とい
う原理を利用するもので、パネルの2辺の間の電位をピ
ンポイントで測定し、その電位の大きさを当該パネルの
電位勾配と照合することによって、測定ポイントの1辺
又は他辺からの距離(すなわち1軸座標)を検出すると
いうものである。
【0003】なお、X、Yの直交2軸座標を検出するに
は、パネルの他の対向2辺の間でも同様なことを行えば
よい。ところで、古いタイプの座標検出装置では、1枚
のパネルと、該パネル上の電位をピンポイントで測定す
るペン型の専用のプローブとを有していたが、最近で
は、パネルを2枚重ねすることによって、専用のプロー
ブを不要にしている。
【0004】すなわち、本発明を適用しようとする座標
検出装置は、その構成を図5に示すように、微小な隙間
を空けて対向配置された2枚の導電性パネル1、2と、
第1の期間(T1)に一方の導電性パネル(図では下側
の導電性パネル2)のX軸方向の対向2辺間(図では電
極3、4間)に所定の直流電圧VX を印加する第1の電
圧印加手段5と、第2の期間(T2)に他方の導電性パ
ネル(図では上側の導電性パネル1)のY軸方向の対向
2辺間(図では電極6、7間)に所定の直流電圧VY
印加する第2の電圧印加手段8と、前記T1より以前の
第1Aの期間(T1A)及び前記T2より以前の第2A
の期間(T2A)に前記2枚の導電性パネル1、2間
(図では電極6、3間)に所定の直流電圧VC を印加す
る第3の印加手段9と、前記T1Aの間の所定のタイミ
ング(t1a)及び前記T2Aの間の所定のタイミング
(t2a)並びに前記T1の間の所定のタイミング(t
1)で他方の導電性パネルの電位(図では電極6の電位
(X) )を検出するとともに、前記T2の間の所定のタ
イミング(t2)で一方の導電性パネルの電位(図では
電極4の電位V(Y) )を検出する電位検出手段(例えば
A/D変換器)10と、前記t1a又は前記t2aの時
点における該電位検出手段10の出力DV(X)に基づいて
2枚の導電性パネル1、2間の接触の有無を判定する処
理(以下「接触判定処理」)を実行するとともに、前記
t1及びt2の各時点における電位検出手段10の出力
V(X)、DV(Y)に基づいて2枚の導電性パネル1、2間
の接触点の座標を特定する処理(以下「座標特定処
理」)を実行し、さらに、前記各期間T1A、T1、T
2A及びT2並びに各タイミングt1a、t1、t2a
及びt2を表すそれぞれのタイミング信号ST1A
T1、ST2A 、ST2、St1a 、St1、St2a 及びSt2
発生する処理手段(例えばマイクロコンピュータ)11
とを備えるものである。
【0005】第1の電圧印加手段5は、pnp型のバイ
ポーラトランジスタTR3及びnpn型のバイポーラト
ランジスタTR4からなり、TR3及びTR4は信号S
T1(及びその反転信号)がアクティブのときにオンする
と共に、TR4は信号ST1Aの反転信号又は信号ST2A
の反転信号がアクティブのときにもオンする。また、第
2の電圧印加手段8は、pnp型のバイポーラトランジ
スタTR1及びnpn型のバイポーラトランジスタTR
2からなり、TR1及びTR2は信号ST2(及びその反
転信号)がアクティブのときにオンする。
【0006】さらに、第3の電圧印加手段9は、pnp
型のバイポーラトランジスタTR5(及びTR4)から
なり、TR5(及びTR4)は信号ST1A (及びその反
転信号)又は信号ST2A (及びその反転信号)がアクテ
ィブのときにオンする。なお、R1〜R6は抵抗、VCC
は直流電源(例えば+5V)である。このような構成に
おいて、処理の流れは、「接触判定処理」→「X座標
(又はY座標)の座標特定処理」→「接触判定処理」→
「Y座標(又はX座標)の座標特定処理」となり、これ
が順次に繰り返される。
【0007】第1Aの期間(T1A)又は第2Aの期間
(T2A)の接触判定処理では、信号ST1A 又は信号S
T2A がアクティブになり、これに応答して第3の電圧印
加手段9のTR4及びTR5がオン状態となる。このた
め、「VCC→TR5→R6→電極6」の経路を経て上側
の導電性パネル1に高電位(VCC)が与えられ、かつ下
側の導電性パネル2には、「電極3→TR4→グラン
ド」の経路を経て接地電位(0V)が与えられる。すな
わち、V(X ) はVCC相当の高電位に保たれる。
【0008】この状態で、ペンのような先端の尖った用
具(特に指定されないがパネル表面を傷つけない程度に
滑らかかつ尖った先端を持つものであればよい;以下便
宜的に「ペン」と言う)を用いて、上側の導電性パネル
1の任意の位置を押すと、上側の導電性パネル1の当該
位置が窪み、下側の導電性パネル2に点接触する。この
ため、「VCC→TR5→R6→電極6→上側の導電性パ
ネル1→下側の導電性パネル2→電極3→TR4→グラ
ンド」の経路で閉回路が形成され、上側の導電性パネル
1の電極6とグランド間に、閉回路を流れる電流の値と
電極3、6間の抵抗の値との積で与えられる電位が現れ
るが、この電位は、電極6、3間の抵抗の値とR6の値
でVCCを分圧したものであるから、R6の値を十分に大
きくしておけば、ほぼグランド電位相当の低電位にな
る。
【0009】したがって、第1Aの期間(T1A)又は
第2Aの期間(T2A)中の所定のタイミング(t1a
又はt2a)で、V(X) の大きさを調べてみてVCC相当
の高電位であれば、ペンによる接触無しが判定され、又
はV(X) が0V相当の低電位であれば、ペンによる接触
有りが判定される。そして、接触有りが判定されたとき
だけに、以降に行われるX座標又はY座標の座標特定処
理の結果を有効にし、ノイズ等による誤った座標情報の
出力を禁止する。
【0010】第1の期間(T1)又は第2の期間(T
2)に入ると、今度は、信号ST1(及びその反転信号)
又は信号ST2(及びその反転信号)がアクティブにな
り、これに応答して第1の電圧印加手段5のTR3及び
TR4又は第2の電圧印加手段8のTR1及びTR2が
オン状態となる。このため、「VCC→TR3→下側の導
電性パネル2の電極4→同パネル2の電極3→TR4→
グランド」の経路を経て下側の導電性パネル2の電極4
に高電位(VCC)が、また、同パネル2の電極3に低電
位(0V)が与えられる(T1の場合)、又は、「VCC
→TR1→上側の導電性パネル1の電極6→同パネル1
の電極7→TR2→グランド」の経路を経て上側の導電
性パネル1の電極6に高電位(VCC)が、また、同パネ
ル1の電極7に低電位(0V)が与えられる(T2の場
合)。
【0011】ここで、2枚の導電性パネル1、2は、ペ
ンの押圧によって任意の位置で点接触しているため、電
圧を印加していない側の導電性パネル(T1の場合には
上側の導電性パネル1、T2の場合には下側の導電性パ
ネル2)には、電圧を印加している側の導電性パネルの
接触点の電位、すなわち電位勾配の中の1つの電位が現
れる。
【0012】したがって、第1の期間(T1)中の所定
のタイミング(t1)におけるV(X ) の大きさは、下側
の導電性パネル2の電極4(又は電極3)から接触点ま
での距離(X座標)を表し、また、第2の期間(T2)
中の所定のタイミング(t2)におけるV(Y) の大きさ
は、上側の導電性パネル1の電極6(又は電極7)から
接触点までの距離(Y座標)を表すから、これらを総合
してペン接触点のX、Y座標を特定できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の座標検出装置にあっては、第1Aの期間(T1
A)又は第2Aの期間(T2A)で2枚の導電性パネル
間にVCC相当の電圧を印加し、同期間(T1A又はT2
A)中の所定のタイミング(t1a又はt2a)におけ
る高電位側の導電性パネルの電位が0V相当の低電位で
あればペンによる接触有りを判定する構成となっていた
ため、例えば、上記所定のタイミング(t1a又はt2
a)を経過した後の第1の期間(T1)又は第2の期間
(T2)の初期段階、詳しくは、導電性パネル1又は2
に対する電圧VX 又はVY の印加開始から同パネル上の
電位勾配が安定するまでの過渡段階でペンが非接触にな
ってしまった場合には、これを認識する術はなく、非安
定状態の正しくない電位勾配に基づいて座標が特定され
てしまう結果、座標検出の信頼性を大きく損なうという
問題点があった。
【0014】図6は上記問題点を説明するための動作波
形図(便宜的に第1Aの期間と第1の期間の動作波形
図)である。この図において、上段の波形は導電性パネ
ル1の電位(V(X) )変化を表し、下段の波形はペンの
接触(Hレベル)、非接触(Lレベル)を表している。
また、上下段の実線はペン接触の判定後にペンが非接触
とならない場合、破線は同判定後にペンが非接触となる
場合(上記の問題点を生じる場合)を表している。
【0015】時点イは第1Aの期間(T1A)、すなわ
ちペン接触の有無を判定する期間の開始点である。この
開始点イにおいて、ペンが接触していると2枚の導電性
パネル1、2は互いに導通状態にあり、「VCC→TR5
→R6→電極6→導電性パネル1→導電性パネル2→電
極3→TR4→グランド」の経路で電流が流れ、導電性
パネル1の電位V(X) は所定の時定数(2枚の導電性パ
ネル1、2の容量及び抵抗で与えられる)に沿って徐々
にグランド電位に接近する。
【0016】したがって、T1Aのほぼ終り頃の時点ロ
(上記のタイミングt1aに相当)における電位V(X)
の値は、ペンが接触状態である限り、必ずグランド電位
相当の低電位を示すことになる。次いで、T1Aの終了
と同時に第1の期間(T1)を開始する。このT1で
は、下側の導電性パネル2の電極3、4間に所定の直流
電圧VX を印加し、両電極3、4間の電位勾配の十分な
安定を待ってから、上側の導電性パネル1の電位V (X)
を検出する。
【0017】両電極3、4間の電位勾配は、T1の開始
時点ハからある時間を経過した時点ニで安定するが、ペ
ンの接触状態が保たれている場合の検出電位V(X) は、
実線の波形で示すように、両電極3、4間の電位勾配の
中の1つの電位と完全に一致している。したがって、時
点ニ以降の適当な時点(例えば時点ホ;上記のタイミン
グt1に相当)におけるV(X) は、X座標軸上の電極3
(又は電極4)からペンの接触点までの距離(X座標)
を正確に表している。
【0018】これに対して、T1の初期段階でペンが非
接触となった場合、例えば、時点ハ、ニ間の時点ヘでペ
ンが非接触となった場合には、この時点ヘにおける電位
勾配、すなわち、安定状態に至る前の電位勾配で電位V
(X) が固定されてしまうため、時点ホの座標特定の際
に、ΔX で示す誤差が避けられないという不具合があ
る。 [目的]そこで、本発明は、第1の期間T1又は第2の
期間T2で電圧非印加側の導電性パネルを断続的に所定
の定電位電源に接続することによって、同期間中の当該
導電性パネルの放電路又は充電路を確保し、以って、同
期間の初期段階(電位勾配の過渡期間)でペンが非接触
となった場合でもこれを判定できるようにし、誤った座
標の特定を回避して座標検出の信頼性を向上することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
微小な隙間を空けて対向配置された2枚の導電性パネル
と、第1の期間に一方の導電性パネルのX軸方向の対向
2辺間に所定の直流電圧を印加する第1の電圧印加手段
と、第2の期間に前記一方の導電性パネルのY軸方向の
対向2辺間に所定の直流電圧を印加する第2の電圧印加
手段と、前記第1の期間より以前の第1Aの期間及び前
記第2の期間より以前の第2Aの期間に前記2枚の導電
性パネル間に所定の直流電圧を印加する第3の電圧印加
手段と、前記第1の期間及び第2の期間中に他方の導電
性パネルを所定の定電位電源に断続的に接続する接続手
段と、前記第1Aの期間中の所定のタイミング(t1
a)及び前記第2Aの期間中の所定のタイミング(t2
a)並びに前記第1の期間中でかつ前記他方の導電性パ
ネルが所定の定電位電源に接続されていないときの所定
のタイミング(t1(i) ;iは1,2,3,……)に他
方の導電性パネルの電位を検出するとともに、前記第2
の期間中でかつ前記他方の導電性パネルが所定の定電位
電源に接続されていないときの所定のタイミング(t2
(i) )に他方の導電性パネルの電位を検出する電位検出
手段と、前記所定のタイミング(t1a)又は前記所定
のタイミング(t2a)の時点における該電位検出手段
の出力に基づいて2枚の導電性パネル間の接触の有無を
判定する処理を実行するとともに、前記所定のタイミン
グ(t1(i) 及びt2(i) )の時系列的な変化を求めて
該変化が所定量よりも大きくない場合に、前記所定のタ
イミング(t1(i) 及びt2(i) )の各時点における電
位検出手段の出力に基づいて2枚の導電性パネル間の接
触点の座標を特定する処理を実行する処理手段とを備え
たことを特徴とする。
【0020】請求項2記載の発明は、微小な隙間を空け
て対向配置された2枚の導電性パネルと、第1の期間に
一方の導電性パネルのX軸方向の対向2辺間に所定の直
流電圧を印加する第1の電圧印加手段と、第2の期間に
他方の導電性パネルのY軸方向の対向2辺間に所定の直
流電圧を印加する第2の電圧印加手段と、前記第1の期
間より以前の第1Aの期間及び前記第2の期間より以前
の第2Aの期間に前記2枚の導電性パネル間に所定の直
流電圧を印加する第3の電圧印加手段と、前記第1の期
間中に前記他方の導電性パネルを所定の定電位電源に断
続的に接続する第1の接続手段と、前記第2の期間中に
前記一方の導電性パネルを所定の定電位電源に断続的に
接続する第2の接続手段と、前記第1Aの期間中の所定
のタイミング(t1a)及び前記第2Aの期間中の所定
のタイミング(t2a)並びに前記第1の期間中でかつ
前記他方の導電性パネルが所定の定電位電源に接続され
ていないときの所定のタイミング(t1(i) ;iは1,
2,3,……)で他方の導電性パネルの電位を検出する
とともに、前記第2の期間中でかつ前記一方の導電性パ
ネルが所定の定電位電源に接続されていないときの所定
のタイミング(t2 (i) )で一方の導電性パネルの電位
を検出する電位検出手段と、前記所定のタイミング(t
1a)又は前記所定のタイミング(t2a)の時点にお
ける該電位検出手段の出力に基づいて2枚の導電性パネ
ル間の接触の有無を判定する処理を実行するとともに、
前記所定のタイミング(t1(i) 及びt2(i) )の時系
列的な変化を求めて該変化が所定量よりも大きくない場
合に、前記所定のタイミング(t1(i) 及びt2(i)
の各時点における電位検出手段の出力に基づいて2枚の
導電性パネル間の接触点の座標を特定する処理を実行す
る処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0021】
【作用】請求項1又は請求項2記載の発明では、第1の
期間又は第2の期間に、一方の導電性パネルに所定の直
流電圧が加えられるとともに、他方の導電性パネルに断
続的な定電位電源(例えばVCC又はグランド)が与えら
れる。したがって、他方の導電性パネルが定電位電源に
向けて断続的に放電又は充電されるので、例えば、同期
間の初期段階にペンが非接触になった場合には、当該他
方の導電性パネルの電位に放電又は充電に伴う時系列的
な変化が現れ、この変化の有無又は大小によって同期間
の初期段階(電位勾配の過渡期間)におけるペンの非接
触/接触が正確に判定される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図4は本発明に係る座標検出装置の一実施
例を示す図である。まず、構成を説明する。図1におい
て、本実施例の座標検出装置は、微小な隙間を空けて対
向配置された2枚の導電性パネル21、22と、第1の
期間(T1)に一方の導電性パネル(図では下側の導電
性パネル22;以下同様)のX軸方向の対向2辺間(図
では電極23、24間)に所定の直流電圧VX を印加す
る第1の電圧印加手段25と、第2の期間(T2)に同
一方の導電性パネル22のY軸方向の対向2辺間(図で
は電極26、27間)に所定の直流電圧VY を印加する
第2の電圧印加手段28と、前記T1より以前の第1A
の期間(T1A)及び前記T2より以前の第2Aの期間
(T2A)に前記2枚の導電性パネル21、22間(図
では電極29と電極23又は電極27の間)に所定の直
流電圧VC を印加する第3の電圧印加手段30a、30
bと、前記T1Aの間の所定のタイミング(t1a)及
び前記T2Aの間の所定のタイミング(t2a)並びに
前記T1の間の所定のタイミング(t1(i) ;iは1,
2,3,……)及び前記T2の間の所定のタイミング
(t2(i) )で他方の導電性パネル21の電位(V(X)
/V (Y) )を検出する電位検出手段(例えばA/D変換
器)31と、前記t1a又は前記t2aの時点における
該電位検出手段31の出力に基づいて2枚の導電性パネ
ル21、22間の接触の有無を判定する処理(接触判定
処理)を実行するとともに、前記t1(i) 及びt2
(i) の各時点における電位検出手段31の出力の時系
列上の偏差が基準値以下の場合に電位検出手段31の出
力に基づいて2枚の導電性パネル21、22間の接触点
の座標を特定する処理(座標特定処理)を実行し、さら
に、前記各期間T1A、T1、T2A及びT2並びに各
タイミングt1a、t1(i) 、t2a及びt2(i) を表
すそれぞれのタイミング信号ST1A 、ST1、ST2A 、S
T2、St1a 、St1(i) 、St2a 及びSt2(i) を発生する
処理手段(例えばマイクロコンピュータ)32とを備え
るとともに、本実施例のポイントとして、前記第1の期
間(T1)及び第2の期間(T2)中に他方の導電性パ
ネル21を所定の定電位電源(図ではグランド電位であ
るがVCCでも構わない)に断続的に接続する接続手段3
3を備えるというものである。
【0023】接続手段33は上側の導電性パネル21の
電極29aにコレクタを接続し、エミッタをグランド電
位に接続するnpn型のバイポーラトランジスタTR6
からなり、このTR6は、ベースに与えられる所定の制
御信号Scontがアクティブのときに、上側の導電性パネ
ル21の電位を強制的にグランド電位にするというもの
である。
【0024】なお、所定の制御信号Scontは、第1の期
間(T1)又は第2の期間(T2)内であって、かつ前
記信号St1(i) 又はSt2(i) が非アクティブのときに、
等長又は不等長の間隔で断続的にアクティブになる信号
であり、その生成場所は、S T1、ST2、St1(i) 及びS
t2(i) との同期を取るためにも制御手段32が望まし
い。
【0025】図2は2枚の導電性パネル21、22の具
体的な断面構造であり、PET(ポリエステル)フィル
ム等の透明で弾力性のあるシート34の下面にITO
(酸化インジウム)等の柔軟性かつ導電性を有する膜3
5を形成して上側の導電性パネル21を構成し、さら
に、ガラス等の透明な基板36の上にITO等の柔軟性
かつ導電性を有する膜37を形成して下側の導電性パネ
ル22を構成する。なお、38は絶縁性かつ柔軟性を有
するスペーサ、39は2枚の導電性パネル21、22の
端を接合する例えば絶縁性の肉厚両面接着テープであ
る。
【0026】第1の電圧印加手段25は、電極23又は
電極24の電極数と同数のpnp型のバイポーラトラン
ジスタTR3j (jは1〜電極数;以下同様)及びnp
n型のバイポーラトランジスタTR4j からなり、TR
j 及びTR4j は信号ST1(及びその反転信号)がア
クティブのときにオンすると共に、TR4j は信号S
T1A の反転信号がアクティブのときにもオンする。
【0027】また、第2の電圧印加手段28は、電極2
6又は電極27の電極数と同数のpnp型のバイポーラ
トランジスタTR1j 及びnpn型のバイポーラトラン
ジスタTR2j からなり、TR1j 及びTR2j は信号
T2(及びその反転信号)がアクティブのときにオンす
ると共に、TR2j は信号ST2A の反転信号がアクティ
ブのときにもオンする。
【0028】さらに、第3の電圧印加手段30a、30
bは、pnp型のバイポーラトランジスタTR5(及び
第1の電圧印加手段25のTR4j並びに第2の電圧印
加手段28のTR2j )からなり、TR5(及びTR4
j 、TR2j )は信号ST1A(及びその反転信号)又は
信号ST2A (及びその反転信号)がアクティブのときに
オンする。
【0029】なお、R21、R22j 、R23j 、R2
j 、R25j 及びR26は抵抗、VCCは直流電源(例
えば+5V)である。このような構成において、処理の
流れは冒頭の従来例と同様に、「接触判定処理」→「X
座標(又はY座標)の座標特定処理」→「接触判定処
理」→「Y座標(又はX座標)の座標特定処理」とな
り、これが順次に繰り返される。
【0030】第1Aの期間(T1A)又は第2Aの期間
(T2A)の接触判定処理では、信号ST1A 又は信号S
T2A がアクティブになり、これに応答して第3の電圧印
加手段30a、30bのTR5(及びTR4j 又はTR
j )がオン状態となる。このため、「VCC→TR5→
R6→電極29」の経路を経て上側の導電性パネル21
に高電位(VCC)が与えられ、かつ下側の導電性パネル
22には、「電極23(又は電極27)→TR4j (又
はTR2j )→グランド」の経路を経て接地電位(0
V)が与えられる。
【0031】すなわち、このときの上側の導電性パネル
21の電位V(X) /V(Y) はVCC相当の高電位に保たれ
る。この状態で、ペンを用いて、上側の導電性パネル2
1の任意の位置を押すと、上側の導電性パネル21の当
該位置が窪み、下側の導電性パネル22に点接触する。
【0032】このため、「VCC→TR5→R6→電極2
9→上側の導電性パネル21→下側の導電性パネル22
→電極23(又は電極27)→TR4j (又はTR
j )→グランド」の経路で閉回路が形成され、上側の
導電性パネル21の電極29とグランド間に、ほぼグラ
ンド電位相当の低電位が現れる。すなわち、このときの
上側の導電性パネル21の電位V(X) /V(Y) は、グラ
ンド電位相当の低電位に変化する。
【0033】したがって、第1Aの期間(T1A)又は
第2Aの期間(T2A)中の所定のタイミング(t1a
又はt2a)で、電位検出手段31によってV(X) /V
(Y)の大きさを調べ、VCC相当の高電位であればペンに
よる接触無しが、また0V相当の低電位であればペンに
よる接触有りが判定される。第1の期間(T1)又は第
2の期間(T2)に入ると、今度は、信号ST1(及びそ
の反転信号)又は信号ST2(及びその反転信号)がアク
ティブになり、これに応答して第1の電圧印加手段25
のTR3j 及びTR4j 又は第2の電圧印加手段28の
TR1j 及びTR2j がオン状態となる。
【0034】このため、「VCC→TR3j →導電性パネ
ル22の電極24→同パネル22の電極23→TR4j
→グランド」の経路を経て下側の導電性パネル22の電
極24に高電位(VCC)が、また、同パネル22の電極
23に低電位(0V)が与えられる(T1の場合)。又
は、「VCC→TR1j →導電性パネル22の電極26→
同パネル22の電極27→TR2j →グランド」の経路
を経て下側の導電性パネル22の電極26に高電位(V
CC)が、また、同パネル22の電極27に低電位(0
V)が与えられる(T2の場合)。
【0035】ここで、2枚の導電性パネル21、22
は、ペンの押圧によって任意の位置で点接触しているた
め、電圧を印加していない上側の導電性パネル21に
は、電圧を印加している側の導電性パネル22の接触点
の電位、すなわち電位勾配の中の1つの電位が現れる。
したがって、第1の期間(T1)中の所定のタイミング
(t1(i) )における上側の導電性パネル21の電位V
(X) /V(Y) の大きさは、下側の導電性パネル22の電
極23(又は電極24)から接触点までの距離(X座
標)を表し、また、第2の期間(T2)中の所定のタイ
ミング(t2(i) )における上側の導電性パネル21の
電位V(X) /V(Y) の大きさは、下側の導電性パネル2
1の電極26(又は電極27)から接触点までの距離
(Y座標)を表すから、これらを総合してペン接触点の
X、Y座標を特定できる。
【0036】図3は本実施例における接触判定処理及び
X座標(又はY座標)の座標特定処理を示す概略フロー
である。このフローは、(a)事前ペン接触判定部、
(b)データ収集部、(c)事後ペン接触判定部、
(d)データ加工及び偏差演算部、(e)データ異常判
定部、及び、本実施例のポイントである(f)パネル充
放電部に大別される。なお、以下では、X座標の検出動
作について説明し、Y座標については〔〕を付して示す
ものとする。
【0037】(a)では、まず、ステップP1 で信号S
T1A 及びその反転信号〔ST2A 及びその反転信号〕をア
クティブにし、ステップP2 で所定時間αだけ待ってか
ら、ステップP3 で信号St1a 〔St2a 〕をアクティブ
にする。すなわち、この事前ペン接触判定部(a)は、
第3の電圧印加手段30a、30bのTR5及びTR4
j 〔TR2j 〕をオンにして上側の導電性パネル21に
CC相当の高電位を、また、下側の導電性パネル22に
0V相当の低電位を印加し、そして、この状態を所定時
間α継続して上側の導電性パネル21の電位が十分に立
上がった後に、上側の導電性パネル21の電位V(X)
(Y) を測定し、その測定値がVCC相当の高電位であれ
ばペンの非接触を、又は、0V相当の低電位であればペ
ンの接触を判定するというものである。
【0038】次の(b)では、まず、ステップP4 で信
号ST1及びその反転信号〔ST2及びその反転信号〕をア
クティブにし、ステップP5 で所定時間βだけ待ってか
ら、ステップP6 で信号St1(i) 〔St2(i) 〕をアクテ
ィブにして上側の導電性パネル21の電位V(X) /V
(Y) を測定する。すなわち、このデータ収集部(b)
は、第1の電圧印加手段25のTR3j 及びTR4
j 〔第2の電圧印加手段28のTR1j 及びTR2j
をオンにして下側の導電性パネル22に所定の直流電圧
X 〔VY 〕を印加し、そして、この状態を所定時間β
継続して、下側の導電性パネル22のX方向〔Y方向〕
の電位勾配が十分に安定した後に、上側の導電性パネル
21の電位V(X) /V(Y) を測定するというものであ
る。
【0039】ここで、測定はT1〔T2〕期間中のiの
最大値をnとするとn/3回程度繰り返し行う。例えば
n=24とすると、最初のステップP6 の実行では、i
=1からi=8まで、すなわちSt1(1) 、St1(2) 、S
t1(3) 、……、St1(8) 〔S t2(1) 、St2(2) 、S
t2(3) 、……、St2(8) 〕までの信号がアクティブにな
り、一度に8個のデータが収集される。
【0040】次に、本実施例のポイントである(f)
は、(b)の最後のステップP7 でi=nか否かを判定
し、i=nに満たない場合に実行される。このパネル充
放電部(f)では、まず、ステップP8 で信号Scont
アクティブにし、ステップP9 で所定時間γだけ待ち、
ステップP10で信号Scontを非アクティブにして、再び
ステップP11で所定時間δだけ待ってから、先の(b)
のステップP6 にリターンする。
【0041】すなわち、このパネル充放電部(f)で
は、T1〔T2〕期間中、信号St1(i ) 〔St2(i) 〕が
8回アクティブになる度に、接続手段33のTR6を時
間γだけオンにして上側の導電性パネル21をグランド
電位に接続するというものであり、さらに具体的に言え
ば、n=24で、かつステップP6 における測定回数が
8回であれば、T1〔T2〕期間中、上側の導電性パネ
ル21の放電動作(定電位電源がVCCの場合には充電動
作)が少なくとも2度、断続的に実行されるというもの
である。
【0042】(c)では、まず、ステップP12で信号S
T1A 及びその反転信号〔ST2A 及びその反転信号〕をア
クティブにし、ステップP13で所定時間αだけ待ってか
ら、ステップP14で信号St1a 〔St2a 〕をアクティブ
にする。すなわち、この事後ペン接触判定部(c)は、
上記の事前ペン接触判定部(a)と全く同様に、第3の
電圧印加手段30a、30bのTR5及びTR4j 〔T
R2j 〕をオンにして上側の導電性パネル21にVCC
当の高電位を、また、下側の導電性パネル22に0V相
当の低電位を印加し、そして、この状態を所定時間α継
続して上側の導電性パネル21の電位が十分に立上がっ
た後に、上側の導電性パネル21の電位V(X) /V(Y)
を測定し、その測定値がVCC相当の高電位であればペン
の非接触を、又は、0V相当の低電位であればペンの接
触を判定するというものである。
【0043】次に、(d)では、まず、ステップP15
おいて、上記データ収集部(b)で収集したi個のデー
タの平均値を演算する。ここで行う平均値演算は、デー
タの信頼性を高めるためのデータ加工であるが、必ずし
も平均値処理に限定されるものではない。要はノイズ等
の影響を排除又は抑制できる手法であればよい。次い
で、ステップP16でi個のデータの偏差を演算し、ステ
ップP17で上記の事前ペン接触判定部(a)及び事後ペ
ン接触判定部(c)の双方の判定結果が接触であるか否
かを判定し、YESの場合に、ステップP18で、上記ス
テップP16で求めた偏差を基準値と比較する。そして、
これらのステップP17、P18が共にYESの場合には、
ステップP19で検出データの正常を、何れか一方がNO
の場合にはステップP20で検出データの異常を判定す
る。
【0044】若し、T1〔T2〕期間の全段階でペンが
接触状態を維持していれば、上記のデータ収集部(b)
で収集されたi個のデータ群は、その値がほぼ同等であ
り、バラツキを無視すれば偏差ゼロ又はその付近のきわ
めて狭い幅に収束する。しかし、同期間の初期段階でペ
ンが非接触となった場合には、同i個のデータ群は、上
記の充放電部(f)の動作に応答して、連続する8個の
データ単位ごとに段階的にその値を減少(放電の場合;
充電の場合は増加)させる。
【0045】したがって、この場合の偏差は、ゼロ以外
のある値となることは明らかであるから、適当な基準値
をもって偏差を比較すれば、電位勾配の過渡期間中にお
けるペンの非接触を正確に判定することができ、誤った
座標検出情報の出力を回避して、座標検出の信頼性を向
上できるのである。ここで、本実施例の作用を図4を用
いて説明する。この図において、上段の波形は導電性パ
ネル21の電位(V(X) /V(Y) )変化を表し、下段の
波形はペンの接触(Hレベル)、非接触(Lレベル)を
表している。また、上下段の実線はペン接触の判定後に
ペンが非接触とならない場合、破線は同判定後にペンが
非接触となる場合を表している。
【0046】時点イ′は第1Aの期間(T1A)、すな
わちペン接触の有無を判定する期間の開始点である。こ
の開始点イ′において、ペンが接触していると2枚の導
電性パネル21、22は互いに導通状態にあり、「VCC
→TR5→R6→電極29→導電性パネル21→導電性
パネル22→電極23→TR4j →グランド」の経路で
電流が流れ、導電性パネル21の電位V(X) /V(Y)
所定の時定数(2枚の導電性パネル21、22の容量及
び抵抗で与えられる)に沿って徐々にグランド電位に接
近する。
【0047】したがって、T1Aのほぼ終り頃の時点
ロ′(上記のタイミングt1aに相当)における電位V
(X) /V(Y) の値は、ペンが接触状態である限り、必ず
グランド電位相当の低電位を示すことになる。次いで、
T1Aの終了と同時に第1の期間(T1)を開始する。
このT1では、下側の導電性パネル22の電極23、2
4間に所定の直流電圧VX を印加し、両電極23、24
間の電位勾配の十分な安定を待ってから、上側の導電性
パネル21の電位V(X) /V(Y) を検出する。両電極2
3、24間の電位勾配は、T1の開始時点ハ′からある
時間を経過した時点ニ′で安定するが、ペンの接触状態
が保たれている場合の検出電位V(X) /V(Y) は、実線
の波形で示すように、両電極23、24間の電位勾配の
中の1つの電位と完全に一致している。
【0048】したがって、時点ニ′以降の適当な時点
(例えば時点ホ′;上記のタイミングt1(i) に相当)
におけるV(X) /V(Y) は、X座標軸上の電極23(又
は電極24)からペンの接触点までの距離(X座標)を
正確に表している。他方、T1の初期段階でペンが非接
触となった場合、例えば、時点ハ′、ニ′間の時点ヘ′
でペンが非接触となった場合には、この時点ヘ′におけ
る電位勾配、すなわち、安定状態に至る前の電位勾配で
電位V(X) /V(Y) が固定されてしまうが、本実施例で
は、T1の期間中の適当な時点ト′、チ′で上側の導電
性パネル21の電位V(X) /V(Y) を所定時間(γ)放
電するので、その放電動作に合わせてV(X) /V(Y)
段階的に減少させることができ、この電位変化に基づい
て、電位勾配の過渡期間中におけるペンの非接触を検出
することができるのである。
【0049】なお、上記実施例では、ペンの非接触をデ
ータの偏差で判定しているが、これに限るものではな
く、データの大小を時間軸上で比較してもよい。本発明
は、冒頭で述べた従来技術にも適用できる。すなわち、
第1の期間(T1)中にTR2を数回オンさせるととも
に、第2の期間(T2)中にTR4を数回オンさせるよ
うにすればよい。オンの時間は所定時間γである。
【0050】また、第1の期間(T1)又は第2の期間
(T2)中におけるV(X) 又はV(Y ) の測定は、電位勾
配の非安定期間、TR2又はTR4のオン期間、及び、
TR2又はTR4のオフ遷移から時間δを経過するまで
の期間を除いた適当なタイミングで繰り返し的に行えば
よい。したがって、TR2は、第1の期間(T1)中に
他方の導電性パネル1を所定の定電位電源に断続的に接
続する第1の接続手段として機能し、また、TR4は、
第2の期間(T2)中に一方の導電性パネル2を所定の
定電位電源に断続的に接続する第2の接続手段として機
能する。
【0051】
【発明の効果】請求項1又は請求項2記載の発明によれ
ば、第1の期間又は第2の期間に、他方の導電性パネル
に断続的な定電位電源(例えばVCC又はグランド)が与
えられ、他方の導電性パネルが定電位電源に向けて断続
的に放電又は充電される。したがって、例えば、同期間
の初期段階にペンが非接触になった場合には、当該他方
の導電性パネルの電位に放電又は充電に伴う時系列的な
変化が現れ、この変化の有無又は大小によって同期間の
初期段階(電位勾配の過渡期間)におけるペンの非接触
/接触を正確に判定できるから、誤った座標検出を回避
して座標検出の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の構成図である。
【図2】導電性パネルの構造図である。
【図3】一実施例の動作フローである。
【図4】一実施例の動作波形図である。
【図5】従来例の構成図である。
【図6】従来例の動作波形図である。
【符号の説明】
TR2:第1の接続手段 TR4:第2の接続手段 1、2:導電性パネル 5:第1の電圧印加手段 8:第2の電圧印加手段 9:第3の電圧印加手段 10:電位検出手段 11:処理手段 21、22:導電性パネル 25:第1の電圧印加手段 28:第2の電圧印加手段 30a、30b:第3の電圧印加手段 31:電位検出手段 32:処理手段 33:接続手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−152472(JP,A) 特開 平5−46306(JP,A) 特開 昭63−44223(JP,A) 特開 平5−324163(JP,A) 特開 昭60−97429(JP,A) 特開 昭61−118823(JP,A) 特開 平3−59712(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/03 G06F 3/033 - 3/037 G02F 1/133 530

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微小な隙間を空けて対向配置された2枚の
    導電性パネル(21、22)と、 第1の期間に一方の導電性パネルのX軸方向の対向2辺
    間に所定の直流電圧を印加する第1の電圧印加手段(2
    5)と、 第2の期間に前記一方の導電性パネルのY軸方向の対向
    2辺間に所定の直流電圧を印加する第2の電圧印加手段
    (28)と、 前記第1の期間より以前の第1Aの期間及び前記第2の
    期間より以前の第2Aの期間に前記2枚の導電性パネル
    間に所定の直流電圧を印加する第3の電圧印加手段(3
    0a、30b)と、 前記第1の期間及び第2の期間中に他方の導電性パネル
    を所定の定電位電源に断続的に接続する接続手段(3
    3)と、 前記第1Aの期間中の所定のタイミング(t1a)及び
    前記第2Aの期間中の所定のタイミング(t2a)並び
    に前記第1の期間中でかつ前記他方の導電性パネルが所
    定の定電位電源に接続されていないときの所定のタイミ
    ング(t1(i);iは1,2,3,……)に他方の導電
    性パネルの電位を検出するとともに、前記第2の期間中
    でかつ前記他方の導電性パネルが所定の定電位電源に接
    続されていないときの所定のタイミング(t2(i) )に
    他方の導電性パネルの電位を検出する電位検出手段(3
    1)と、 前記所定のタイミング(t1a)又は前記所定のタイミ
    ング(t2a)の時点における該電位検出手段(31)
    の出力に基づいて2枚の導電性パネル間の接触の有無を
    判定する処理を実行するとともに、前記所定のタイミン
    グ(t1(i) 及びt2(i) )の時系列的な変化を求めて
    該変化が所定量よりも大きくない場合に、前記所定のタ
    イミング(t1(i) 及びt2(i) )の各時点における電
    位検出手段(31)の出力に基づいて2枚の導電性パネ
    ル間の接触点の座標を特定する処理を実行する処理手段
    (32)とを備えたことを特徴とする座標検出装置。
  2. 【請求項2】微小な隙間を空けて対向配置された2枚の
    導電性パネル(1、2)と、 第1の期間に一方の導電性パネルのX軸方向の対向2辺
    間に所定の直流電圧を印加する第1の電圧印加手段
    (5)と、 第2の期間に他方の導電性パネルのY軸方向の対向2辺
    間に所定の直流電圧を印加する第2の電圧印加手段
    (8)と、 前記第1の期間より以前の第1Aの期間及び前記第2の
    期間より以前の第2Aの期間に前記2枚の導電性パネル
    間に所定の直流電圧を印加する第3の電圧印加手段
    (9)と、 前記第1の期間中に前記他方の導電性パネルを所定の定
    電位電源に断続的に接続する第1の接続手段(TR2)
    と、 前記第2の期間中に前記一方の導電性パネルを所定の定
    電位電源に断続的に接続する第2の接続手段(TR4)
    と、 前記第1Aの期間中の所定のタイミング(t1a)及び
    前記第2Aの期間中の所定のタイミング(t2a)並び
    に前記第1の期間中でかつ前記他方の導電性パネルが所
    定の定電位電源に接続されていないときの所定のタイミ
    ング(t1(i):iは1,2,3,……)で他方の導電
    性パネルの電位を検出するとともに、前記第2の期間中
    でかつ前記一方の導電性パネルが所定の定電位電源に接
    続されていないときの所定のタイミング(t2(i) )で
    一方の導電性パネルの電位を検出する電位検出手段(1
    0)と、 前記所定のタイミング(t1a)又は前記所定のタイミ
    ング(t2a)の時点における該電位検出手段(10)
    の出力に基づいて2枚の導電性パネル間の接触の有無を
    判定する処理を実行するとともに、前記所定のタイミン
    グ(t1(i) 及びt2(i) )の時系列的な変化を求めて
    該変化が所定量よりも大きくない場合に、前記所定のタ
    イミング(t1(i) 及びt2(i) )の各時点における電
    位検出手段(10)の出力に基づいて2枚の導電性パネ
    ル間の接触点の座標を特定する処理を実行する処理手段
    (11)とを備えたことを特徴とする座標検出装置。
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