JP3195324B2 - 和紙製の半襟 - Google Patents

和紙製の半襟

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JP3195324B2 JP26654799A JP26654799A JP3195324B2 JP 3195324 B2 JP3195324 B2 JP 3195324B2 JP 26654799 A JP26654799 A JP 26654799A JP 26654799 A JP26654799 A JP 26654799A JP 3195324 B2 JP3195324 B2 JP 3195324B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、和服の下着用の半襟に
関し、特に、襦袢、長襦袢、半襦袢、肌襦袢等の和服の
下着の襟の上に掛ける半襟に関する。また、本発明は、
取り付け及び取り外しが容易な紙製の半襟に関し、特
に、粘着テープにより取り付け及び取り外しを行うこと
ができる紙製の半襟に関する。
【0002】
【従来の技術】半襟は、長着の襟の汚れを避けると共
に、長着を着付けたときの襟元を引き立たせるために、
長襦袢の襟に掛けて、長着の襟元に覗かせて使用され
る。しかし、半襟を掛けるには、半襟芯を所定寸法に裁
って、半襟の両端を折り代程度に折って丈の中央を決
め、この丈の中央に半襟芯の丈の中央を合わせて、半襟
芯を半襟の上に、折り代分を両側に残るように載せ、折
り代分を半襟芯の上に折り返して、半襟芯を仕付け糸で
すくい縫いして固定し、半襟を形成する。このように形
成された半襟の丈の中央を、長襦袢の後ろ襟の中央に合
わせ、一方の側を襟芯と一緒に表襟に縫い付け、他方の
側を襟芯と一緒に裏襟に縫い付け、半襟の下部を夫々地
襟に縫い付けて、半襟掛けを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような半
襟掛けには、半襟を表襟及び裏襟の上に縫い付ける作業
を必要とし、縫い付ける作業は、熟練を要し、しかも比
較的手間が掛かり、煩わしいために好まれていない。ま
た、長着を着たときに襟元を引き立たせるために、色合
いや模様を変えるとしても、長襦袢から半襟を外して縫
い付ける作業を必要とし、また、例えば、用途に合わせ
て、種々の色合いや模様の半襟を揃えるには、比較的費
用が嵩むために、半襟を取り替えることは、作業の点及
び費用の点で問題とされている。本発明は、従来の長襦
袢の半襟付けの作業の繁雑さ及び半襟の取り替えに費用
が掛かるなどの問題点を解決することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の問題点
を解決するために、長襦袢の半襟付けの作業を簡単に
し、種々の色合い及び模様の半襟を比較的低廉に入手で
きる襦袢等の和服用の半襟を提供することを目的として
いる。
【0005】即ち、本発明は、和紙製の半襟において、
粘着テープの幅より小さい幅で、背面側に折り曲げられ
て、両側部及び両端部に折曲げ部分が形成されている
製の表面部材と、粘着テープの幅より小さい幅で、表
面側に折り曲げられて、両側部及び両端部に折曲げ部
形成されている和紙製の背面部材と、半襟の幅の1/
2以下の幅を有し、裏襟側に位置する表面部材若しくは
背面部材に固定されてている和紙製の襟芯とを有してお
り、前記表面部材の両端部の折曲げ部は、前記背面部
材の両端部の折曲げ部分に、両面テープを介して粘着さ
れており、前記表面部材の両側部の折曲げ部は、前記
背面部材の両側部の折曲げ部に、両面テープを介して
粘着されており、前記背面部材の襟に接する側の面にお
ける両側部の少なくとも一部に、夫々、剥離層を有する
粘着ープが取り付けられていることを特徴とする和紙製
半襟にあり、また、本発明は、和紙製の半襟におい
て、和紙製の半襟は、半襟部と該半襟部先端に取り付け
られているに和紙製の付け襟部とを有しており、前記半
襟部は、粘着テープの幅より小さい幅で、背面側に折り
曲げられて、両側部及び両端部に折曲げ部分が形成され
ている和紙製の表面部材と、粘着テープの幅より小さい
幅で、表面側に折り曲げられて、両側部及び両端部に折
曲げ部分が形成されている和紙製の背面部材と、半襟の
幅の1/2以下の幅を有し、裏襟側に位置する表面部材
若しくは背面部材に固定されている和紙製の襟芯とを有
しており、前記表面部材の両端部の折曲げ部分は、前記
背面部材の両端部の折曲げ部分に、両面テープを介して
粘着されており、前記表面部材の両側部の折曲げ部分
は、前記背面部材の両側部の折曲げ部分に、両面テープ
を介して粘着されており、前記背面部材の襟に接する側
の面における両側部の少なくとも一部に、夫々、剥離層
を有する粘着ープが取り付けられて形成されており、前
記和紙製の付け襟部は、粘着テープの幅より小さい幅
で、背面側に折り曲げられて、両側部及び両端部に折曲
げ部分が形成されている和紙製の付け襟部表面部材と、
粘着テープの幅より小さい幅で、表面側に折り曲げられ
て、両側部及び両端部に折曲げ部分が形成されている和
紙製の付け襟部背面部材と、前記付け襟部表面部材の両
端部の折曲げ部分は、前記付け襟部背面部材の両端部の
折曲げ部分に、両面テープを介して粘着されており、前
記付け襟部表面部材の両側部の折曲 げ部分は、前記付け
襟部背面部材の両側部の折曲げ部分に、両面テープを介
して粘着されており、前記付け襟部背面部材の前記半襟
部に接する側の面における端部の少なくとも一部に、剥
離層を有する粘着ープが取り付けられて形成されてお
り、この粘着テープにより、前記付け襟部は、前記半襟
部の表面部材の端部に取り付けられていることを特徴と
する和紙製の半襟にある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、半襟は、和服の
下着、即ち、襦袢、例えば長襦袢、半襦袢及び肌襦袢の
襟の上に付けられる半襟などのように、用途に合わせて
取り替えられる和服の下着用の半襟及び掛け襟並びに該
半襟及び該掛け襟の先端部に取り付けられる付け襟並び
に付け襟を付けた半襟及び掛け襟を意味する。また本発
明において、半襟には、襟に接する側の面の夫々の少な
くとも一部に、剥離層を有する粘着テープが取り付けら
れている。
【0007】本発明において、和服の下着用の半襟及び
掛け襟並びに該半襟及び該掛け襟の先端部に取り付けら
れる付け襟並びに付け襟を付けた半襟及び掛け襟など
(以下、半襟等という)は、和紙製とすることができ
る。和紙製の場合、特に、半襟等を、美濃紙、壇紙、奉
書紙、細川紙、蔵王紙、泉貨紙、漉き模様紙、抜き模様
紙、水流紙、落水紙、型紙原紙、民芸紙、美術紙又は雲
竜紙等の手漉き和紙、或いは障子紙又は泉貨紙等の機械
漉き和紙などの和紙で作ることができる。和紙は強靭さ
としなやかさを有し、襟芯を設けないで半襟等を形成す
ることができる。
【0008】本発明において、比較的柔らかい和紙で半
襟を形成する場合、背中心部から襟肩あきに襟芯を配置
すると、着崩れが少なく、襟の張りを保つことができ
る。本発明において、和紙は、合成繊維を混合した和
紙、ロジンサイズ剤を添加し、酸性サイズ剤又は中性サ
イズ剤を使用して、ロジンを繊維に定着させた耐水性の
和紙、並びにポリアミドエポキシ系樹脂を含浸させた耐
水性の和紙、漉き合わせた和紙等を包含する。また、和
紙は着色し易いために、各種の色調や模様の半襟を得る
ことができ、着物の柄や色合いに合わせることが容易と
なる。和紙は吸水性があるので、化粧汚れや汗などを吸
い取ることができ、また、使用時に生じた皺及び折り皺
等を、アイロンを掛けることにより延ばして取り除くこ
とができるので好ましい。
【0009】和紙で半襟等を作る場合、半襟丈及び半襟
幅に裁断された和紙を重ねて半襟等を作製することがで
きる。この場合、例えば、半襟の場合には、半襟丈及び
半襟幅に裁断された和紙を重ね合わせて、重なる端部
を、糊等の接着剤又は粘着テープにより接着又は粘着し
て、半襟幅及び半襟丈に調製された和紙製の半襟を作製
し、このように作製された紙製の半襟の少なくとも一
部、例えば、紙製の半襟先(半襟の下端部)となる半襟
の丈方向の両端部及び該紙製の半襟の背中心となる半襟
丈の中央部に、夫々、片面に剥離層を残した両面粘着テ
ープを、その粘着面側を貼り付けることにより取り付け
て、前記紙製の半襟の、襟に取り付けられる側に、剥離
層で覆われた粘着テープが取り付けられた半襟が作製さ
れる。この粘着テープを取り付けた紙製の半襟は、襟に
取り付けて使用する時には、両面テープの剥離層を剥が
して粘着面を露出させ、この露出させた粘着面を襟の所
定箇所に張り付けることにより、容易に襟の上に取り付
けることができ、また、前記粘着面を引き剥がすことに
より、容易に襟から取り外すことができる。
【0010】また、本発明において、例えば、紙製の半
襟用部材には、両側部及び両端部に接着用の折り代即ち
折曲げ部分が設けられるので、前記紙製の半襟用部材
は、幅については、半襟幅又は半襟幅の幅より折り代分
だけ大きい幅に裁断され、丈については、半襟丈又は半
襟丈より折り代分だけ大きい丈に裁断されて形成され
る。本発明において、例えば、紙製の半襟用部材とし
て、半襟幅及び半襟丈より折り代分だけ大きい幅及び丈
に裁断された紙製の一枚の半襟用部材を使用するとき
は、幅方向の両端部及び丈方向の両端部を、折り代分だ
け背面側に折曲げ、この折曲げられた部分を糊等の接着
剤、粘着剤、粘着テープ又は粘着用の両面粘着テープに
より背面側に接着又は粘着し、半襟を形成することがで
きる。
【0011】本発明において、折り代は、半襟用部材の
幅方向に延びる中心線に平行又は略平行に、裏側に折り
込み、また丈方向に延びる中心線に平行又は略平行に、
裏側に折って形成される。この場合、丈方向及び幅方向
に形成される折り代を、夫々使用される両面粘着テープ
(以下、両面テープという)の幅より小さ幅で形成する
と、折り代を半襟用部材の裏面に、両面テープにより接
着又は粘着するときに、両面テープの粘着面の折り代か
らはみ出た部分は半襟用部材の背面に接触するから、両
面テープの粘着面の端を前記折り代の上に位置させるよ
うに配置して、両面テープを半襟用部材に対し圧着する
ことにより、剥離層を有する粘着テープが取り付けられ
た和紙製の半襟を作製することができる。また、夫々、
折り代が形成された二枚の紙製の半襟用部材を使用して
半襟を形成するときは、夫々の対応する折り代を向かい
合うように重ねて、糊等の接着剤、粘着剤、粘着テープ
又は両面テープにより接着又は粘着して、半襟幅及び半
襟丈に調製された半襟用部材を作製し、該半襟用部材の
裏襟側表面、即ち半襟用部材の背面に、両面テープを一
方の粘着面を介して取り付けて、剥離層を有する粘着テ
ープが取り付けられた和紙製の半襟を作製することがで
きる。
【0012】さらにまた、例えば、紙製の半襟用部材と
して、幅を半襟幅の2倍の幅より折り代分だけ大きく裁
断し、また丈を半襟丈より折り代分だけ大きく裁断して
形成された半襟用部材を使用するときは、この半襟用部
材の幅方向の中心を結んで丈方向に延びる丈方向の中心
線に沿って折り、夫々端部において重ね合わさる折り代
を、糊等の接着剤、粘着剤、粘着テープ又は両面テープ
により接着又は粘着して、半襟幅及び半襟丈に調製され
た和紙製の半襟用部材を作製することができる。この場
合も該半襟用部材の着物の襟(表襟及び/又は裏襟)に
接触する側の面の幅方向の両端部の少なくとも一部、又
は着物の襟(表襟及び/又は裏襟)に接触する側の面の
幅方向の両端部の少なくとも一部及び丈方向の両端部の
少なくとも一部に、両面テープを一方の粘着面を介して
取り付けて、剥離層を有する粘着テープが取り付けられ
た和紙製の半襟を作製することができる。この場合も、
折り代を両面テープの幅より小さく形成し、両面テープ
により重ね合う部分を両面テープにより粘着して、半襟
用部材を形成することができる。
【0013】本発明の紙製の半襟は、半襟の丈方向に延
びる中心線に沿って二つに折って、半襟の一方の側は、
長襦袢等の着物の表襟に両面テープの剥離層を剥がして
粘着して固定され、他方の側は、長襦袢等の着物の裏襟
に両面テープの剥離層を剥がして粘着して固定される。
本発明においては、半襟は、襟に取り外し可能に粘着固
定できるように、長襦袢等の着物の表襟及び裏襟に粘着
固定される半襟の背面の両側部には、一方の粘着面を介
して粘着して、両面テープが取り付けられている。半襟
に設けられている両面テープは、使用時に、剥離層を剥
離して現れた粘着面を布製の襟に圧着することにより容
易に取り付けることができ、使用後半襟を襟から引き剥
がすことにより容易に取り除くことができる。本発明の
半襟の別の態様においては、両面テープを半襟用部材の
両側部、即ち幅方向の両端部に取り付けた上に、丈方向
の両端部にも両面テープを取り付けて、半襟とすること
ができる。
【0014】本発明において、半襟の両側部に取り付け
られる両面テープは、半襟の両側部全体に取り外し可能
に取り付けることができる。長襦袢等の着物の裏襟に固
定される半襟の背面側部には、側部全域に両面テープを
取り付け、長襦袢等の着物の表襟に取り付けられる半襟
の背面側部にも、側部全域に両面テープを取り付けるこ
とができるが、表襟側及び/又は裏襟側は、長襦袢等の
着物の着崩れがしない程度に、部分的に両面テープを取
り付けるのが好ましい。この場合、例えば、長襦袢等の
着物の襟の襟肩あき部分及び襟の合わさる部分に接する
紙製の半襟の襟肩あき対応部を含む中央部分に両面テー
プを取り付けることができ、又は半襟の襟肩あき対応部
を含む中央部及び前記半襟の襟の合わせ部対応部分に両
面テープを取り付けることができ、又は更に前記対応部
に加えて、丈方向端部を含む端部分に両面テープを取り
付けることができる。何れの場合にも、長襦袢等の襟に
紙製の半襟を取り付ける場合には、両面テープの粘着面
を覆う剥離層を剥がして、粘着面を露出させて襟に載
せ、圧着することにより取り付けることができる。
【0015】また、本発明において、長襦袢等の着物を
着ている間に、襟元の崩れを避けるために、半襟に襟芯
を使用することができる。このように襟芯を使用する半
襟は、比較的腰の弱い和紙等の紙製の半襟の場合であ
る。この場合の襟芯の長さは、長襦袢等の着物の襟肩あ
き部分を中心にして、夫々の側のおくみの剣先又は剣先
付近に至るまでの適当な長さである。この襟芯の長さ
は、従来の半襟の襟芯に比して著しく短くなっている。
本発明において、襟芯は、紙製、特に和紙製とすること
ができる。本発明において、襟芯は、半襟の幅の1/2
以下の幅を有して、襟に取り付けたときに、表側から襟
芯であることが分からないように、裏襟側に位置するよ
うに取り付けられるのが好ましい。襟芯は、長襦袢等の
着物の裏襟に取り付けられる半襟の裏襟側の表側又は背
面側の折り代間に、片側端部を挟んで、糊等の接着剤又
は粘着テープなどにより固定して設けることができる。
しかし、襟芯の両側部又は片側側部を、粘着テープ又は
接着剤等により、半襟の裏襟側の表面側又は背面側に、
粘着テープ又は接着剤等により固定することができる。
【0016】本発明は、丈方向に延びる両側部の夫々の
少なくとも一部に、襟に接する側の面に剥離層で覆われ
た粘着面を有する粘着テープが取り付けられているの
で、半襟の襟への取り付けが、剥離層を剥離して粘着面
が露出した粘着テープにより行われ、粘着テープを引き
剥がすことにより取り外すことができるので、半襟の着
物の襟への取り付け及び半襟の着物の襟からの取り外し
が簡単に行うことができる。
【0017】本発明において、粘着テープの幅より小さ
い幅で、背面側に折り曲げられた両側部の折曲げ部の襟
に接する側の面の少なくとも一部に、夫々、剥離層を有
する粘着テープが取り付けられていので、和紙につい
て、幅を半襟幅より折り代分大きく裁断し、また丈を半
襟丈より折り代分大きく裁断して、側部及び端部の縁を
両面テープの幅より小さい寸法で折曲げて、折曲げられ
て形成された接着される部分を半襟用部材の背面側に形
成し、この半襟用部材の両側部及び両端部に折曲げられ
て形成された接着部分に、夫々、両面テープの粘着面
を、その縁を合わせて載せて、圧着することにより、半
襟用部材の両側面部及び両端部の接着される部分を半襟
用部材の背面部に粘着し、長襦袢等の着物の襟に粘着す
る側に両面テープを粘着して、半襟を形成することがで
きる。また、半襟丈及び半襟幅に折曲げて形成された和
紙製の半襟用部材を重ね合わせて、両面テープにより粘
着し、着物のえりに粘着する側の面に両面テープを取り
付けて、半襟を作製することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を添付図面を参照して具体的に
説明するが、本発明は以下の説明及び例示によって何ら
限定されるものではない。図1は、本発明の一実施例の
半襟について、該半襟を形成する表面部材の一部を切り
欠いて、その表面部材と背面部材の張り合わせ構造の概
略を、説明の便宜上襟芯を省略して示す概略の部分切り
欠き平面図である。図2は、図1に示す本発明の一実施
例の半襟の襟に粘着する背面部材の一部を切り欠いて、
その背面部材と表面部材の張り合わせ構造の概略を、説
明の便宜上襟芯を省略して示す概略の部分切り欠き背面
図である。図3は、図1及び図2に示す実施例の半襟に
ついて、丈方向中心線に沿って切断して、端部中央にお
ける表面部材と裏面部材との貼り合わせ関係を、説明の
便宜上襟芯を省略して示す部分断面図である。図4は、
図1乃至図3に示す本発明の実施例の半襟について、襟
の上に取り付けた態様を、半襟を中心に示す概略の部分
的説明図である。図5は、図1乃至3において説明の便
宜上省略された襟芯について説明する図であり、襟芯が
表面部材2と背面部材3の間に設けられた半襟につい
て、図1に倣って該半襟を形成する表面部材及び襟芯
を切り欠いて、その表面部材、襟芯及び背面部材の張り
合わせ構造の示す概略の部分切り欠き平面図である。
1乃至図5において、共通する箇所は同一の符号が付さ
れている。
【0019】図1、図2及び図3において、説明の便宜
上、襟芯は示されていない。図1乃至図3に示す実施例
において、半襟1は、鳥取県産の因州和紙製の表面部材
2及び背面部材3を重ねて作製されている。表面部材2
及び背面部材3については、夫々、表面部材2の両側部
4及び背面部材3の両側部5並びに表面部材2の両端部
6及び背面部材3の両端部7を、両面テープ8の幅より
小さい幅で内側に折り曲げて、表面部材2の両側部4
に、両面テープ8の接着用の折曲げ部分9を形成し、ま
た表面部材2の両端部6に、接着用の折曲げ部分10を
形成し、他方、背面部材3の両側部5には、接着用の折
曲げ部分11が形成され、両端部7には、接着用の折曲
げ部分12が形成されている。本例において、表面部材
2の両側部4に形成される接着用の折曲げ部分9は、夫
々、共に背面部材3の両側部5に形成される接着用の折
曲げ部分11に重なり合うように形成される。
【0020】本例においては、背面部材3の両側部5を
表側に向けて折り曲げて形成された接着用の折曲げ部分
11には、両面テープ8の、該折曲げ部分11に接着す
る側の剥離層(図示されていない)を剥離して現れた下
側粘着面13を粘着させて、両面テープ8が貼付されて
いる。貼付された両面テープ8の上に残る剥離層を剥離
して、上側の粘着面14を露出させ、その上側粘着面1
4に、背面部材3の両端部7の接着用の折曲げ部分12
を夫々重ねて、両面テープ8の上側に、背面部材3の両
端部7の接着用の折曲げ部分12を粘着させる。本例に
おいては、以上のように形成されるので、半襟用背面部
材3は、両側端5及び両端部7には、夫々折り返して形
成された折り山を有している。本例において、両側部5
の接着用の折曲げ部分に貼着されている両面テープ8の
粘着面の両側端部は、夫々、半襟用背面部材の両端部7
の折曲げ部分12が折り返されて粘着されており、前記
折曲げ部分が貼着されていない両側面部の両面テープ8
は、粘着面が露出された状態又は剥離層が付着した状態
で準備される。
【0021】本例においては、表面部材2の両側部4の
端部を、両面テープ8の幅より小さい幅で裏側に折り曲
げて、両側部4の接着用の折曲げ部分9を形成し、その
接着用の折曲げ部分9の端部上に、表面部材2の両端部
6を折曲げて形成された端部接着用の折曲げ部分10の
一部を重ね、その折曲げ部分10の面上に、両面テープ
8の、該折曲げ部分11に接着する側の剥離層(図示さ
れていない)を剥離して現れた下側粘着面13を粘着さ
せて貼付される。本例においては、表面部材2は以上の
ように形成されるので、半襟用表面部材2は、両側部4
及び両端部6には、夫々折り返して形成されている折り
山を有している。本例において、両側部4の接着用の折
曲げ部分9の端部上に両端部6の折曲げ部分10が重ね
られ、その上に貼付された両面テープ8は粘着面が露出
された状態又は剥離層が付着した状態で準備される。
【0022】このように準備された表面部材2及び背面
部材3について、両面テープ8に剥離層が付着している
場合は、剥離層を取り去って粘着可能にする。以上のよ
うに、両側部5の両面テープ8が粘着可能の背面部材3
の上に、同じく両端部6の両面テープ8が粘着可能の表
面部材2を重ねて、互いに両端部同士及び両側部同士
を、側部5及び端部6に設けられている両面テープ8に
より粘着して一体に形成される。このように形成された
半襟用部材の背面部材3の表側15上には、着物の襟に
半襟1を粘着させる粘着用の両面テープ16が、一方の
面の剥離層を剥離して、貼着せて和紙製の半襟1が形成
される。
【0023】本例の半襟1は、以上のように構成されて
いるので、半襟1の背面部材3の表側15に貼付されて
いる着物の襟に貼付用の両面テープ16の剥離層17を
剥離して、露出した粘着面18を着物の襟19の表面に
載せて圧着することにより、長襦袢等の着物の襟に取り
付けることができる。また長襦袢等の着物の襟に取り付
けられた半襟1は、前記着物の襟から該半襟を引き剥が
して取り除くことができる。このように、本例において
は、半襟1は、該半襟1の背面部材3の表側15に取り
付けられている両面テープ16の粘着面18により、長
襦袢等の長着の襟に取り付けられるものであり、長襦袢
等の襟から取り除くことも簡単に行うことができる。し
たがって、本例においては、半襟1は、長襦袢等に縫い
付けることなく、前記長着の襟19の上に取り付けるこ
とができ、縫い糸を解くことなく取り外すことができる
(図1乃至図3参照)。
【0024】本例においては半襟1について説明した
が、図4に示すように、半襟の先端部に付け襟20を取
り付けることができる。この場合、付け襟20は、半襟
1と同様に、表面部材及び背面部材を背中合わせに重ね
て、剥離層を剥離して現れている両面テープの粘着面に
より粘着させて形成することができる。付け襟20の背
面部材の背面の丈方向の上端部には、半襟1に取り付け
るための取り付け用両面テープ16が取り付けられてい
る。付け襟20は、前記取り付け用両面テープの粘着面
を介して、半襟1に取り付けられる(図4参照)。
【0025】本例において、付け襟20を半襟1の先端
部に取り付けるには、付け襟の背面部材の背面丈方向の
上端部に幅方向に延びて設けられている付け襟20の取
り付け用の両面テープ16に残る剥離層(図示されてい
ない)を剥離して、粘着面(図示されていない)を露出
させ、その粘着面を、半襟1の表面部材2の表面に載せ
て圧着する。このように、付け襟20も縫い付けること
なく半襟1の上に取り付けることができる。
【0026】図5は、襟芯が表面部材2と背面部材3の
間に設けられた半襟について、図1に倣って示す概略の
部分切り欠き平面図であり、本発明の一実施例の半襟に
ついて、該半襟を形成する表面部材及び襟芯を切り欠い
て、その表面部材、襟芯及び背面部材の張り合わせ構造
の概略を示すものである。本例において、半襟1には、
襟芯21が設けられている。使用時に、襟芯21を有す
る半襟1は、丈方向に延びる中心線22に沿って折り山
22を形成するように折り曲げられる。本例において、
半襟1は、この折り山22を、長襦袢等の着物の襟の襟
山23に合わせて、襟19の上に被せられる。半襟1
は、折り山22を境にして、表襟24に重なる表側部分
25と、着物の裏襟(図示されていない)に重なる裏側
部分26とに分けられる。前記襟芯21の折り山22寄
りの端部27は、両面テープ28を介して半襟1の背面
部材3の裏面33に粘着固定されており、また、襟芯2
1の他方の側29は、両面テープ8により、背面部材3
の裏面33と背面部材3の側部の接着用の折曲げ部分1
1との間に挟まれて、前記接着部分11と共に両面テー
プ8により背面部材3の裏面33に粘着固定されてい
る。
【0027】本例において、襟芯21は、一方のおくみ
の剣先30から長襦袢等の着物の襟肩あき31を通って
おくみの剣先32にまで延びて設けられている。本例の
半襟1においては、襟芯21が一方のおくみの剣先30
から長襦袢等の着物の襟肩あき31を通っておくみの剣
先32にまで延びて設けられているので、襟元が緩むこ
とがなくなり、襟元の着崩れを避けることができる。本
例においては、襟芯は、折り山22寄りの端部を両面テ
ープ28により粘着固定されているが、折り山22寄り
の端部は両面テープ等により粘着固定することは、必ず
しも必要ではない。図1乃至図5に示す本発明の実施例
においては、鳥取県産の因州和紙を使用して襟芯入りの
半襟を作製したが、これ以外の和紙によっても、襟芯入
りの半襟を同様に作製することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明において、半襟には、長手方向の
両端部の夫々の少なくとも一部に、襟に接する側の面に
剥離層を有する粘着テープが取り付けられているので、
半襟の襟への取り付けが両面テープの剥離層を剥がし
て、襟に半襟を当てて押圧することにより簡単に行うこ
とができ、従来の半襟の取り付けに比して、縫わないで
半襟を襟に取り付けることができ、半襟の長着の襟への
取り付け作業が簡単になり、また、縫い付けるための格
別の熟練を必要としない。また、本発明によると、半襟
を和紙等の紙製とするので、色彩が豊富となり、例え
ば、塗り絵等の彩色により又は切り絵を、接着剤等によ
り貼りつけることにより、模様付け作業が簡単になり、
さらに、芯入れ等の作業も容易となり、簡単に製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の半襟について、該半襟を形
成する表面部材の一部を切り欠いて、その表面部材と背
面部材の張り合わせ構造の概略を、説明の便宜上襟芯を
省略して示す概略の部分切り欠き平面図である。
【図2】図1に示す本発明の一実施例の半襟の襟に粘着
する背面部材の一部を切り欠いて、その背面部材と表面
部材の張り合わせ構造の概略を、説明の便宜上襟芯を省
略して示す概略の部分切り欠き背面図である。
【図3】図1及び図2に示す実施例の半襟について、丈
方向中心線に沿って切断して、端部中央における表面部
材と裏面部材との貼り合わせ関係を、説明の便宜上襟芯
を省略して示す部分断面図である。
【図4】図1乃至3及び図5に示す本発明の実施例の半
襟について、付け襟を有する半襟を襟の上に取り付けた
態様を、半襟を中心に示す概略の部分的説明図である。
【図5】図1乃至3において説明の便宜上省略された襟
芯について説明する図であり、襟芯が表面部材2と背面
部材3の間に設けられた半襟について、図1に倣って
該半襟を形成する表面部材及び襟芯を切り欠いて、その
表面部材、襟芯及び背面部材の張り合わせ構造の示す概
略の部分切り欠き平面図である。
【符号の説明】
1 半襟 2 表面部材 3 背面部材 4 表面部材2の両側部 5 背面部材3の両側部 6 表面部材2の両端部 7 背面部材3の両端部 8、16、28 両面テープ 9 表面部材2の両側部4を折り曲げられて形成された
接着用の部分 10 表面部材2の両端部6を折り曲げられて形成され
た接着用の部分 11 背面部材3の両側部5を折り曲げられて形成され
た接着用の部分 12 背面部材3の両端部7を折り曲げられて形成され
た接着用の部分 13 両面テープ8の粘着面 14 両面テープ8の上側の粘着面 15 背面部材3の背面 17 剥離層 18 粘着面 19 襟 20 付け襟 21 襟芯 22 折り山 23 襟山 24 表襟 25 表側部分 26 裏側部分 27 襟芯1の折り山22寄りの端部 29 襟芯21の他方の側 30、32 おくみの剣先 31 襟肩あき 33 背面部材の裏面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 和紙製の半襟において、粘着テープの幅
    より小さい幅で、背面側に折り曲げられて、両側部及び
    両端部に折曲げ部分が形成されている和紙製の表面部材
    と、粘着テープの幅より小さい幅で、表面側に折り曲げ
    られて、両側部及び両端部に折曲げ部分が形成されてい
    和紙製の背面部材と、半襟の幅の1/2以下の幅を有
    し、裏襟側に位置する表面部材若しくは背面部材に固定
    されてている襟芯とを有しており、前記表面部材の両端
    部の折曲げ部は、前記背面部材の両端部の折曲げ部分
    に、両面テープを介して粘着されており、前記表面部材
    の両側部の折曲げ部は、前記背面部材の両側部の折曲
    げ部に、両面テープを介して粘着されており、前記背
    面部材の襟に接する側の面における両側部の少なくとも
    一部に、夫々、剥離層を有する粘着ープが取り付けられ
    ていることを特徴とする和紙製の半襟。
  2. 【請求項2】 和紙製の半襟において、和紙製の半襟
    は、半襟部と該半襟部先端に取り付けられているに付け
    襟部とを有しており、前記半襟部は、粘着テープの幅よ
    り小さい幅で、背面側に折り曲げられて、両側部及び両
    端部に折曲げ部分が形成されている和紙製の表面部材
    と、粘着テープの幅より小さい幅で、表面側に折り曲げ
    られて、両側部及び両端部に折曲げ部分が形成されてい
    る和紙製の背面部材と、半襟の幅の1/2以下の幅を有
    し、裏襟側に位置する表面部材若しくは背面部材に固定
    されている襟芯とを有しており、前記表面部材の両端部
    の折曲げ部分は、前記背面部材の両端部の折曲げ部分
    に、両面テープを介して粘着されており、前記表面部材
    の両側部の折曲げ部分は、前記背面部材の両側部の折曲
    げ部分に、両面テープを介して粘着されており、前記背
    面部材の襟に接する側の面における両側部の少なくとも
    一部に、夫々、剥離層を有する粘着ープが取り付けられ
    て形成されており、前記付け襟部は、粘着テープの幅よ
    り小さい幅で、背面側に折り曲げられて、両側部及び両
    端部に折曲げ部分が形成されている和紙製の付け襟部表
    面部材と、粘着テープの幅より小さい幅で、表面側に折
    り曲げられて、両側部及び両端部に折曲げ部分が形成さ
    れている和紙製の付け襟部背面部材と、前記付け襟部表
    面部材の両端部の折曲げ部分は、前記付け襟部背面部材
    の両端部の折曲げ部分に、両面テープを介して粘着され
    ており、前記付け襟部表面部 材の両側部の折曲げ部分
    は、前記付け襟部背面部材の両側部の折曲げ部分に、両
    面テープを介して粘着されており、前記付け襟部背面部
    材の前記半襟部に接する側の面における端部の少なくと
    も一部に、剥離層を有する粘着ープが取り付けられて形
    成されており、この粘着テープにより、前記付け襟部
    は、前記半襟部の表面部材の端部に取り付けられている
    ことを特徴とする和紙製の半襟。
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