JP3195263U - 熱硬化性樹脂のパイプ形状及び筒形状の成形体 - Google Patents

熱硬化性樹脂のパイプ形状及び筒形状の成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】熱硬化性樹脂の成形体において、パイプ形状においても正確な形状を保つ、成形体及び金型構造を提供する。【解決手段】極太なランナー2から極端な勾配の極薄肉厚ゲート口を配設した。ランナー2の上部には成形体1の成形体内面ピン29がスライドし上昇するための形状を有し、ランナー2の通路を溶解された熱硬化性樹脂原料4が成形体1の位置する上部に誘導されてくる。成形体1の上部に到達した熱硬化性樹脂原料4は極端な筒形状で傾斜された極薄肉厚ゲート口から成形体1の領域に充填される。極薄肉厚ゲート口から溶解された熱硬化性樹脂原料4は均等な圧力によって圧入、注入充填されることにより成形体1は肉厚の変化及び反り等の不具合を発生させることがない。また充填される充填物により発生するガスを成形体1の下部にガス抜き36を設置する。【選択図】図10

Description

技術の分野
本考案は、熱硬化性樹脂に短いガラス繊維をまぜた熱硬化性樹脂原料を用いて、射出成形方法により、パイプ形状の成形体及び筒形状の成形体を形成させるための金型構造に関するものである。
本考案は、熱硬化性樹脂に短いガラス繊維がまぜられている熱硬化性樹脂を原料として使用し、射出成形方法によりパイプ形状及び筒形状の成形体を容易に形成させることのできる金型構造と、熱硬化性樹脂原料を正確にあらかじめ定められた領域に誘導させることのできるランナー構造に関するものである。
熱硬化性樹脂は加熱すると重合を起こして高分子の網目構造を形成し、硬化して元に戻らなくなる樹脂のことである。使用に際しては、流動性を有するレベルの比較的低分子の樹脂を所定の形状に成形し、その後加熱等により反応させて硬化させるのが熱硬化性樹脂の成形体である。
熱硬化性樹脂を加熱することにより網状構造をつくって硬化する性質をもつ合成樹脂の総称である。再び熱しても軟化することがない。その熱硬化性樹脂にはフェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂などがある。
熱硬化性樹脂の機械的性質は、ガラス繊維をまぜることにより非常に強靭になり、熱的性質は多量のスチレンモノマーを含んでいるため、荷重たわみ温度が低く、耐寒性は−60℃以下でも強度的にほとんど影響はない。電気的特性は良く、電気部品に幅広く使用されている点が特徴である。
熱硬化性樹脂の中で一例を示すと、不飽和ポリエステル樹脂がある。この不飽和ポリエステル樹脂に短いガラス繊維をまぜることで、成形収縮率が低く、寸法の安定性が極めて高く、低い圧力で成形でき、成形性も良いため大型の成形品に適している。
不飽和ポリエステル樹脂の成形方法には、ハンドレイアップ成形、スプレーアップ成形、マッチドダイ成形(MMD)、シ−トモールディングコンパウンド(SMC)のプレス成型、バルクモールディングコンパウンド(BMC)のプレス成型、レジントランスアー成形(RTM,RI)、真空注入及び注形成形、遠心成形、フィラメントワインディング成形(FW)とバルクモールディングコンパウンド(BMC)の射出成形があり、どの成形方法も生産性が高く、最近あらゆる業界、分野の成形体が開発されている。
本考案は、熱硬化性樹脂を使用し、パイプ形状及び筒形状の構造を有する電気機械部品成形体を形成させるものであり、あらかじめ定められた領域に熱硬化性樹脂を射出成形方法によって、容易に充填させる役目のゲート口と、成形体を容易に形成させるための金型構造を提供することである。
熱硬化性樹脂を使用して成形体を形成させるとき、原材料となる熱硬化性樹脂を加熱しながら、金型に配設された固定型及び可動型金型加熱ヒータにより成形金型を加熱させ、熱硬化性樹脂を金型内に射出して硬化させ成形体を形成させる。
射出制御時は、熱硬化性樹脂が低粘度状態を維持する温度に金型を温度制御し、射出完了時間経過後は樹脂の硬化が促進する温度に金型を温度制御する熱硬化性樹脂の射出成形方法において、前記射出完了時間は前記金型の温度と前記樹脂の粘度と時間との関係から求め、樹脂が硬化し始める時間とすることを特徴とする熱硬化性樹脂の射出成形方法と特許文献1は開示している。
熱硬化性樹脂は加熱されると時間の経過により粘度が変化し、最小な粘度の時が射出するのに最適な条件としており、時間が過きると次第に硬化して粘度が高くなることを特許文献2は開示している。
特開 2012−061800号公報 特開 平11−192646 号公報
本考案は、従来の技術における課題を解決するために、材料の貯蔵が非常に安定性が良く、110〜130℃で加熱硬化させる際においても型内流動性が充分に確保でき、さらに完全硬化に至るまでの時間を大幅に短縮でき、ハイサイクル成形に対応できる熱硬化性樹脂組成物及びそれらを射出成形方法で得られる成形品を提供することを課題とする。
本考案のパイプ形状及び筒型状の成形体のように単純な成形体ほど、肉厚の変形または成形体の反りなどの成形上の問題が発生し、射出成形の動作を連続して行うことができなくなることもあり、その要因を解消し均一な肉厚、形状等を保つことのできる成形体を得ることも課題とする。
本考案は、上記問題点、課題等を鑑みてなされるものであって、その主たる目的は品質管理、生産管理等が向上し、かつ熱硬化性樹脂を射出成形方法によって容易に成形体を成形させるためには、射出成形用金型の構造が最重要で、それらの問題点を解消することのできる金型を提供することも課題とする。
本考案は、上記の目的を達成するため熱硬化性樹脂原料を金型内で成形体の形状に構設されているところの領域に加熱された熱硬化性樹脂原料を、容易に、正確に注入充填誘導することのできる金型構造を開発することにした。
本考案は、パイプ形状の成形体及び筒形状の成形体で射出成形機の加熱装置によって加熱処理された熱硬化性樹脂原料を、金型内に注入充填誘導し、成形体の形状に構設されている領域に誘導する役目をランナーが行い、そのランナーより成形体部分に熱硬化性樹脂原料を注入充填する入口がランナーゲート口(極薄肉厚ゲート口)である。
従来、上記のランナーゲート口については各製造加工業者及び金型製造業者の技術または経験によって、寸法、形状を定め金型に加工を施してきた。ところが成形体の形態、寸法等の相違から全てに良好とならず、各製造加工業者及び金型製造業者は正規の成形体を形成するため試行錯誤をくりかえし、最良のランナーゲート口を開発するのである。
このように熱硬化性樹脂の成形体を形成するにはあらゆる条件を満たす必要が有り、また試行錯誤をくりかえし定められた諸条件及び設定にて射出形成の工程を行うのであるが、金型温度、樹脂温度等に多々条件設定が相違する事が有る。これは大気の温度、湿度の相違、射出成形機の設置場所や環境等により諸条件、設定を季節ごとに変更する必要があった。
本考案は、上記の定められた諸条件及び設定条件において季節、環境等に関係なく成形体を形成可能にするため、極太なランナーから注入充填誘導路である極端な極薄な肉厚のゲート口を開発し、そのゲート口はパイプ形状の成形体及び筒形状の成形体上部全周に配設させることで高品質な成形体を形成することが可能となった。
射出成形機の加熱ヒータ帯状部材によって熱硬化性樹脂原料が溶解され金型内の定められた領域区分に注入充填されるとき、ガスが発生し、その発生したガスを処理しないと、熱硬化性樹脂原料が定められた領域区分に注入充填されず熱硬化性樹脂原料が充填不足と成る。
本考案は、定められた領域区分の下部にガスを抜き取ることのできるガス抜き構造部材を配設させることで、本考案の、形状の成形体及び異形の成形体も容易に成形体を形成することが可能となり、ハイサイクル化、大量生産が容易にでき、射出成形方法によってあらゆる形状の成形体を製造することができるのである。
本考案は、熱硬化性樹脂原料を射出成形方法によりパイプ形状の成形体及び筒形状の成形体を形成させることであって、射出成形機に配設されている加熱ヒータ帯状部材によって熱硬化性樹脂原料が加熱、溶解され、金型の固定型及び可動型金型に配設されている加熱ヒータは熱硬化性樹脂が成形体を形成している領域内に充填させるとき、容易に充填させる補助的な役目をして、定められた領域区分と樹脂原料を注入充填誘導するランナー及びランナーゲート口が金型内に構設、配設されており、樹脂原料を注入充填する。
あらかじめ定められた領域区分に溶解した熱硬化性樹脂原料を注入充填するときのゲート口は極薄肉厚の寸法であるゲート口を施し、その極薄肉厚ゲート口より注入充填されて形成されたパイプ形状及び筒形状の成形体は肉原の変形または反り等の不具合を発生することなく、容易に、正確な成形体をハイサイクル化、大量生産可能な射出成形により成形される高品質の成形体を製造することができるのである。
本考案に係る熱硬化性樹脂のパイプ形状の成形体を形成させる金型全体の透視図である。 本考案に係る熱硬化性樹脂のパイプ形状の成形体を形成させる金型が分離され、油圧シリンダが作動した透視図である。 金型の各部材を展開させ表した透視図である。 本考案に係る熱硬化性樹脂によって形成された成形体の透視図である。 本考案に係る熱硬化性樹脂によって形成された成形体を金型から取り出したところの透視図である。 定められた領域に熱硬化性樹脂を注入充填させた各ランナーの断面図である。 本考案に係る熱硬化性樹脂が金型内に注入充填されパイプ形状の成形体を形成させた断面図である。 本考案に係る熱硬化性樹脂がパイプ形状に形成されるときの射出成形機装置と金型の断面図である。 本考案に係る熱硬化性樹脂が金型内に装填された状態でシリンダが上部に移動したときの断面図である。 可動型が後部に移動し突出し装置が作動しランナーと成形体を押し出したときの断面図である。 ランナーと成形体を射出成形機から取り出す状態の断面図である。
以下、本考案の実施の形態を図1〜図11に基づいて説明する。
図1は、本考案に係る熱硬化性樹脂原料4によって成形体1を形成させるための金型100全体の透視図であって、金型100の上部面に油圧シリンダ30が可動型B12に配設されている。固定型取付け板10の中央部にロケットリング21が配設され、射出成形機200のノズル23と合致し、加熱溶解された熱硬化性樹脂原料4が金型100の定められた領域内に注入充填されるのである。
図2は、金型100の可動型面が固定型面より移動分離され、可動型B12の上部に配設されている油圧シリンダ30が作動し、連結されているスライド部材20も同時に上昇する。そしてスライド部材20に接続された成形体内面ピン29も同様に上部に引き上げた状態の透視図である。
図3は、本考案に係る熱硬化性樹脂原料4によって成形体1を形成させる金型100の各部材を分解、展開させたところの透視図である。固定型A11には成形体1の形成面体28が半面掘り込まれており、射出成形機200の固定基板114に金型100を固定させるための固定型取付け板10が配設され固定型A11と接続固定を行い、固定型面体を構成させている。
対面の可動型面体は、可動型B12、可動型C13、それに成形体1を金型100から突出しするとき補助する移動板A16と移動板B17が配設され、その移動板A16、B17を保護する可動型補助板14が左右に配設し、可動型面体を射出成形機200の可動基板115に取付け固定する可動型取付け板15が配設されている。
前記の可動型B12には成形体1の形成面体28が半面掘り込まれており、可動型B12の部材上部に油圧装置取付け板A18、油圧装置取付け板B19があり、その取付け板に油圧シリンダ30が組み付けられており、油圧シリンダ30の作動によってスライド部材20が上昇する。スライド部材20には成形体内面ピン29が接続固定されておりスライド部材20と同様上昇する。成形体内面ピン29は成形体1の内径である。
図4は、本考案に係る熱硬化性樹脂のパイプ形状の成形体1の透視図である。成形体1の外径形態は形成面体28の寸法で、内径形態は成形体内面ピン29の寸法である。
図5は、射出成形方法により溶解された熱硬化性樹脂原料4を金型100の定められた領域に注入充填し、金型100より取り出したところのランナー2、スプールランナー3と成形体1の透視図である。図に示すように1面の金型100に成形体1が同時に4個形成できる状態で説明する。成形体1の形状から想定し、スプールランナー3から成形体1に溶解された熱硬化性樹脂原料4を注入充填させるランナー2の位置、寸法、バランス等から考慮、推察すると成形体1の形成数は偶数の数量が最適と思う。
熱硬化性樹脂原料4は射出成形機200のノズル23よりスプールランナー3、ランナー2、極薄肉厚ゲート口37、そして成形体1に注入充填されていくのであるが、前記に説明したランナー2、極薄肉厚ゲート口37の位置、寸法、成形体1の位置とのバランス及び形状等の設定を正確に行われないと成形後、成形体1に及ぼすところの肉厚の変形及び反り等の不具合が生じる。
熱硬化性樹脂原料4をスプールランナー3からランナー2に注入充填する通路のランナー形状は可動型B12に配設し、図に示すように大きな孤形成で左右に配設させ、左右に成形体1が1個及び2個配設されている頭部までランナー2は配設されている。2個の成形体1が配設されている頭部をランナー2形状で連絡させ、成形体1の頭部はランナー2によって筒状のランナーに形成させ、成形体1に注入充填されるゲート口は極端な筒形状の極薄肉厚ゲート口37を配設させた。
図6は、成形体1を形成させるため配設したランナーの肉厚、形状を断面図で表したものである。ランナー2の上部には成形体1の成形体内面ピン29がスライドし上昇するための形状を有し、ランナー2の通路を溶解された熱硬化性樹脂原料4が成形体1の位置する上部に誘導されてくる。成形体1の上部に到達した熱硬化性樹脂原料4は極端な筒形状で傾斜された極薄肉厚ゲート口37から成形体1の領域に充填される。
極薄肉厚ゲート口37から溶解された熱硬化性樹脂原料4は均等な圧力によって圧入、注入充填されることにより成形体1は肉厚の変化及び反り等の不具合を発生させることがない、これは成形体1の肉厚変化及び反り等の不具合を発生させないために施し、配設させたところのランナー2形状の流通、誘導路である。
図7は、本考案に係る熱硬化性樹脂原料4が金型100内に注入充填されたところの断面図である。射出成形機200の射出頭部に配設されているノズル23から加熱、溶解された熱硬化性樹脂原料4を射出する圧入力により、固定型取付け板10に配設するスプールブッシュ22の中央部に設けられた注入穴、そしてランナー2に誘導させ成形体1の頭部まで導き、極薄肉厚ゲート口37によって均等に圧力をかけられた状態において成形体1に充填させるのである。そして金型100の固定型A11に金型を加熱するための固定型金型加熱ヒータ24が、可動型B12に金型を加熱するための可動型金型加熱ヒータ25が配設されている。
定められた領域に注入充填された熱硬化性樹脂原料4は成形体1を形成させるのであるが、同時にガスを発生させるため、成形体1を形成する構築部材の下部にガス抜き36の装置を設けて、ガス処理を行う。可動型B12の上部には油圧シリンダ30が配設させられ、その下部にはスライド部材20が接続されている。そしてそのスライド部材20の下部に成形体1の内径形状になる成形体内面ピン29が配設接続を施されている。
図8は、射出成形機200の詳細な部材及び装置の説明図である。金型100が射出成形機200の固定基板114と可動基板115の間に固定配設された状態である。熱硬化性樹脂原料4を射出成形機200の上部に配設されたホッパー112に投入し、ホッパー112の下部口よりシリンダ110の内部に誘導され、シリンダ110の内面部に配設されたスクリュー117が後部のモーター111の作動により回転運動をする。
シリンダ110の外部面に加熱ヒータ帯状部材118が配設されており、熱硬化性樹脂原料4を加熱、溶解させながらモーター111の回転でスクリュー117によってシリンダ110の先端部に配設するノズル23まで加熱されながら誘導されていく。そして加熱、溶解された熱硬化性樹脂原料4を金型100の定められた領域に注入充填する。射出成形機200の最後部には金型100を開閉するための型締装置113が配築され、それらの装置を駆動指示するのが操作装置121である。
図9は、図7で説明した熱硬化性樹脂原料4が射出成形方法によりノズル23、スプールブッシュ22、ランナー2及び極薄肉厚ゲート口37に誘導され、定められた領域に注入充填された状態で、可動型B12の上部に配設されている油圧シリンダ30が作動することにより、油圧シリンダ30の下部に接続されたスライド部材20と成形体内面ピン29が成形体1及びランナー2部分をすり抜け上部に移動したときの断面図である。
図10は、可動型B12の上部に配設されている油圧シリンダ30が上部作動した状態で、可動型面が後部に移動し、所定の位置で停止し、射出成形機200の後部に配築されている型締装置113によって押出し部材116が作動し金型100の移動板A16、移動板B17を押し出す。移動板A16と移動板B17にはランナー2を押し出す突出しピンB33とスプールランナー3を押し出す突出しピンA32が組み配設されている。そうした作動工程による成形体1、ランナー2、スプールランナー3が金型100から分離されたところの断面図である。そして可動型面が後部に移動するとき、加熱された熱硬化性樹脂原料4はノブル23の先端部とスプールブッシュ22の注入口で分離される。
図11は、成形体1、ランナー2、スプールランナー3を射出成形機200及び金型100から取り出すことのできる状態の断面図である。
本考案によれば、熱硬化性樹脂原料4の成形体1を形成させるため、あらゆる技術的な開発を行い、熱硬化性樹脂の品質保証期間に係るポットライフ、成形体1の肉厚の変化及び反り等の諸問題を解決すべく、金型温度、加熱樹脂温度、ランナー2の形状及び寸法等について試作、実施試験を重ね、加熱された熱硬化性樹脂原料4を成形体1に注入充填させる極端な極薄肉厚ゲート口37の形成と肉厚寸法を検索、確認確定でき、諸問題を解決することができた。
前記のように、成形体1の肉厚の変化及び反り等が解決すれば、外径面に他の部材と連結可能な形状やネジ部を施すことも可能となり、異形なる形状の成形体1も多々企画開発することができ、それに蓄積されてきた技術を加算することにより、計画生産、大量生産が可能に成る。
1 成形体
2 ランナー
3 スプールランナー
4 熱硬化性樹脂原料
10 固定型取付け板
11 固定型A
12 可動型B
13 可動型C
14 可動型補助板
15 可動型取付け板
16 移動板A
17 移動板B
18 油圧装置取付け板A
19 油圧装置取付け板B
20 スライド部材
21 ロケットリング
22 スプールブッシュ
23 ノズル
24 固定型金型加熱ヒータ
25 可動型金型加熱ヒータ
26 ガイドピン
27 ガイドブッシュ
28 形成面体
29 成形体内面ピン
30 油圧シリンダ
31 スプリング
32 突出しピンA
33 突出しピンB
34 ガイド補助ピン
35a 組付けビスa
35b 組付けビスb
35c 組付けビスc
36 ガス抜き
37 極薄肉厚ゲート口
100 金型
110 シリンダ
111 モーター
112 ホッパー
113 型締装置
114 固定基板
115 可動基板
116 押出し部材
117 スクリュー
118 加熱ヒータ帯状部材
119 上部支柱
120 下部支柱
121 操作装置
200 射出成形機
本考案は、熱硬化性樹脂原料を用いて、射出成型方法により、パイプ形状の成形体及び筒形状の成形体を形成させるための金型構造に関するものである。
本考案は、熱硬化性樹脂を原料として使用し、射出成型方法によりパイプ形状及び筒形状の成形体を容易に形成させることのできる金型構造と、熱硬化性樹脂原料を正確にあらかじめ定められた領域に誘導させることのできるランナー構造に関するものである。
熱硬化性樹脂の機械的性質は、非常に強靭で、熱的性質は多量のスチレンモノマーを含んでいるため、荷重たわみ温度が低く、耐寒性は−60℃以下でも強度的にほとんど影響はない。電気的特性は良く、電気部品に幅広く使用されている点が特徴である。
熱硬化性樹脂の中で、一例を示すと、不飽和ポリエステル樹脂がある。この不飽和ポリエステル樹脂は成形収縮率が低く、寸法の安定性が極めて高く、低い圧力で成形でき、成形性も良いため大型の成形品に適している。

Claims (1)

  1. 射出成形用材料であるガラス繊維入りの熱硬化性樹脂原料(4)を用い、パイプ形状及び筒形状の成形体(1)を形成させる金型構造であって、
    (1) 金型内部にパイプ形状及び筒形状に形成され施された領域に、ガラス繊維入りの熱硬化性樹脂原料(4)を充填させる構造で、ランナー(2)から極端な勾配の極薄肉厚ゲート口(37)を配設し、充填させる構造で、
    (2) ガラス繊維入りの熱硬化性樹脂原料(4)を成形体(1)部位に充填させるときに発生するガスを、成形体(1)の下部にガス抜き(36)を配設させ、容易にガラス入りの熱硬化性樹脂原料(4)を充填させ、成形体(1)を製造することが可能になり、
    以上の(1)〜(2)の構成からなる熱硬化性樹脂原料のパイプ形状及び筒形状の成形体(1)と、その成形体(1)を形成させる金型構造。
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