JP3195162U - 載置物落下防止ネット - Google Patents
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Abstract
【課題】使用する棚の大きさに合わせて個々に製作する必要がなく、ネットの下部にある物品の出し入れも容易に行うことができる、載置物落下防止ネットを提供する。【解決手段】各規格サイズの棚3の幅より僅かに短い幅と使用する棚板5間の高さより僅かに短い高さを有してその辺縁部を枠紐2にて補強したネット1と、該ネット1の四隅にオス側バックルを具備した長さ調節が可能な保持側ベルトを配設して構成し、メス側バックルを具備した係止側ベルトを前記オス側バックルと係合する位置の棚3の支柱4に固定し、前記メス側バックルに対向するオス側バックルを係合すると共に当該オス側バックルを具備した保持側ベルトの長さを調整して張設する。また、ネット1の下部を捲り上げて保持すべく、適度な長さを有した紐の一端部に開口部を有した金属フックと他端部に自閉式開口部を有したナイロンフックを具備した保持具をネット1に付属する。【選択図】図1
Description
本考案は、地震発生時等において棚に載置したファイルや商品等の物品が当該棚より落下するのを防止するための載置物落下防止ネットに関し、特に使用する棚の大きさに合わせて個々に製作する必要がなく、ネットの下部にある物品の出し入れも容易に行うことができる、載置物落下防止ネットに関するものである。
従来、オフィスや工場を始めあらゆる場所においてファイルや商品等の物品を木製棚やスチール製棚に載置して整理保管している。
地震発生時等において上記棚に載置したファイルや商品等の物品が当該棚より落下するのを防止するための方法として、当該棚自体が転倒するのを防止すべく、棚の支柱や天板をワイヤーや金具等により床や壁等に固定していた。
しかしながら、上記方法では大きな地震、特に横揺れが激しい地震の場合、棚自体は床や壁等に固定されて転倒しなくとも、棚板に載置したファイルや商品等の物品が落下する危険性がある。このような危険性を防止すべく、本願出願人による実用新案登録第3186342号公報の考案の名称「載置物落下防止ネット用押止具」では、複数の上下棚板で形成される載置空間の前面全体にネットを張設して覆う方法と、該ネットの撓みによる落下防止機能の不確実性を補完する、載置物落下防止ネット用押止具について記載した。
上記公報において、載置物落下防止ネットの底辺部と上辺部の棚板への固定は、棚板に固定用のボルトを螺着すべく穴開け加工やネジ切り加工が必要であるため、作業性が劣るという欠点があり、さらに載置物落下防止ネットが不要となった際には、前記作業で開けた穴が多数残ってしまうという問題点があった。このような問題点を解決すべく、本願出願人による実用新案登録第3187980号公報の考案の名称「載置物落下防止ネット用係止具」では、載置物落下防止ネットの辺縁部に配設したターポリンベルトやワンタッチバックルを棚板に容易に固定することができる、載置物落下防止ネット用係止具について記載した。
上記各公報における載置物落下防止ネットは、底辺部と上辺部をターポリンベルトで補強して構成したものであり、使用する棚の大きさに合わせて製作される少量受注商品となることが多い。このため納期がかかると共に販売価格も高くなるという欠点があった。また、ワンタッチバックルが上辺部にあるため、ネットの下部にある物品の出し入れを行う際には、前記ワンタッチバックルを全て外す必要があり、作業性が劣るという問題点もあった。
本考案は、上記問題点を解決するために成されたものであり、使用する棚の大きさに合わせて個々に製作する必要がなく、ネットの下部にある物品の出し入れも容易に行うことができる、載置物落下防止ネットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案の載置物落下防止ネットは、各規格サイズの棚の幅より僅かに短い幅と使用する棚板間の高さより僅かに短い高さを有してその辺縁部を枠紐にて補強したネットと、該ネットの四隅にオス側バックルを具備した長さ調節が可能な保持側ベルトを配設して構成し、メス側バックルを具備した係止側ベルトを前記オス側バックルと係合する位置の棚の支柱に固定し、前記メス側バックルに対向するオス側バックルを係合すると共に当該オス側バックルを具備した保持側ベルトの長さを調整して張設する。また、ネットの下部を捲り上げて保持すべく、適度な長さを有した紐の一端部に開口部を有した金属フックと他端部に自閉式開口部を有したナイロンフックを具備した保持具をネットに付属する。
本考案の載置物落下防止ネットを用いれば、使用する棚の大きさに合わせて個々に製作する必要がなく、数種類の規格サイズ品を用意するだけで対応できるため、納期もかからず販売価格も安価になるという効果を奏する。また、ネットの下部にある物品の出し入れを行う際には、ネットの下部にある左右何れかのワンタッチバックルを外し、付属の保持具でネットを捲り上げて保持することができるため、作業性が向上するという効果も奏する。
本考案を実施するための最良の形態を図を用いて説明する。
図1は本考案の載置物落下防止ネットの使用状態を示した図であり、図2は図1におけるA部拡大図である。該図に示すように、本考案の載置物落下防止ネットは、各規格サイズの棚3の幅より僅かに短い幅と使用する棚板5間(最上段にあっては天板6と棚板5間)の高さより僅かに短い高さを有してその辺縁部を枠紐2にて補強したネット1と、該ネット1の四隅にオス側バックル10を具備した長さ調節が可能な保持側ベルト11を配設して構成し、メス側バックル12を具備した係止側ベルト13を前記オス側バックル10と係合する位置の棚3の支柱4に固定し、前記メス側バックル12に対向するオス側バックル10を係合すると共に当該オス側バックル10を具備した保持側ベルト11の長さを調整して張設する。
上記のように、オス側バックル10を具備した保持側ベルト11の長さを調整して張設する構造とすることにより、使用する棚6の幅や高さが多少異なった場合でも、前記保持側ベルト11の長さを調整したりメス側バックル12を具備した係止側ベルト13の支柱4への固定位置を調整することにより対応することができため、使用する棚6の大きさに合わせて個々に製作する必要がなくなる。
図4は本考案の載置物落下防止ネットで使用ワンタッチバックルの構成図であり、メス側バックル12を具備した係止側ベルト13を棚3の支柱4に固定する方法として、棚板5を固定するための支柱4に予め穿孔されている固定穴7を利用し、ボルト8を前記係止側ベルト13のハトメ穴14に挿入して螺着するのが好適である。なお、支柱4に固定穴7が穿孔されていないタイプの棚の場合には、図5の本考案の載置物落下防止ネットで使用する係止具の外形図で示すような係止具15を使用するのが好適である。該係止具15は、ベース板16の中央部にボルト部17を垂直に固着すると共に当該ベース板16の裏面に両面テープ18を貼着して構成し、前記係止側ベルト13のハトメ穴14を当該ボルト部17に挿入してナット締めを行うことにより固定でき、支柱4への穴開け加工やネジ切り加工が不要となる。
図6は本考案の載置物落下防止ネットで使用する保持具の外形図である。該図に示すように、ネット1の下部を捲り上げて保持すべく、適度な長さを有した紐22の一端部に開口部20aを有した金属フック20と他端部に自閉式開口部21aを有したナイロンフック21を具備した保持具19をネット1に付属する。使用時は、該保持具19のナイロンフック21の自閉式開口部21aをネット1の捲り上げる側の下部に保持しておき、該当位置にあるワンタッチバックル9を外して捲り上げ、金属フック20の開口部20aをネット1の上部の任意の位置に掛けて保持する。
図3は図1においてネットの右下部を捲り上げて保持具にて保持した状態図である。該図において、ネット1の下部の右側にある物品23の出し入れを行う際には、ネット1の下部の右側にあるワンタッチバックル9を外し、付属の保持具19を用いてネット1を捲り上げて保持する。このため、ネット1の下部の右側にある物品23の出し入れが容易に行うことができ、作業性が向上することになる。
なお、上記にて説明した載置物落下防止ネットで使用する係止具15や保持具19は図示したものに限定するものではなく、さらにワンタッチバックル9のオス側バックル10とメス側バックル12の配置も限定するものではなく、同等の機能を得られるものは全て本考案に包含するものである。
1 ネット
2 枠紐
3 棚
4 支柱
5 棚板
6 天板
7 固定穴
8 ボルト
9 ワンタッチバックル
10 オス側バックル
11 保持側ベルト
12 メス側バックル
13 係止側ベルト
14 ハトメ穴
15 係止具
16 ベース板
17 ボルト部
18 両面テープ
19 保持具
20 金属フック
21 ナイロンフック
22 紐
23 物品
2 枠紐
3 棚
4 支柱
5 棚板
6 天板
7 固定穴
8 ボルト
9 ワンタッチバックル
10 オス側バックル
11 保持側ベルト
12 メス側バックル
13 係止側ベルト
14 ハトメ穴
15 係止具
16 ベース板
17 ボルト部
18 両面テープ
19 保持具
20 金属フック
21 ナイロンフック
22 紐
23 物品
Claims (2)
- 各規格サイズの棚の幅より僅かに短い幅と使用する棚板間の高さより僅かに短い高さを有してその辺縁部を枠紐にて補強したネットと、該ネットの四隅にオス側バックルを具備した長さ調節が可能な保持側ベルトを配設して構成し、メス側バックルを具備した係止側ベルトを前記オス側バックルと係合する位置の棚の支柱に固定し、前記メス側バックルに対向するオス側バックルを係合すると共に当該オス側バックルを具備した保持側ベルトの長さを調整して張設することを特徴とする、載置物落下防止ネット。
- ネットの下部を捲り上げて保持すべく、適度な長さを有した紐の一端部に開口部を有した金属フックと他端部に自閉式開口部を有したナイロンフックを具備した保持具をネットに付属することを特徴とする、請求項1に記載の載置物落下防止ネット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014005748U JP3195162U (ja) | 2014-10-09 | 2014-10-09 | 載置物落下防止ネット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014005748U JP3195162U (ja) | 2014-10-09 | 2014-10-09 | 載置物落下防止ネット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3195162U true JP3195162U (ja) | 2015-01-08 |
Family
ID=52339672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014005748U Expired - Fee Related JP3195162U (ja) | 2014-10-09 | 2014-10-09 | 載置物落下防止ネット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3195162U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017042281A (ja) * | 2015-08-25 | 2017-03-02 | 株式会社 規文堂 | 落下防止装置 |
TWI681738B (zh) * | 2018-07-12 | 2020-01-11 | 張文聰 | 簡易組合式置物架結構 |
-
2014
- 2014-10-09 JP JP2014005748U patent/JP3195162U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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