JP3194675U - 帯電除去装置 - Google Patents

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史和 小林
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Abstract

【課題】内燃機関に対し、十分な吸気透過性を備え、かつ、放電によるイオンにより、吸気を活性化させ、更に、吸気系に帯電した静電気を除去することで効率的な吸気をもたらす帯電除去装置を提供する。【解決手段】エンジン吸気路に装着可能な形状に折曲げ変形が可能であり、吸気した空気が透過する透孔を多数有する制電部材を、少なくとも1以上前記エンジン吸気路の内部に設置する。【選択図】図1

Description

本考案は、エンジン(内燃機関)に空気を供給する吸気路の内部、又は外部に密接させて設置する静電気の帯電を除去する装置に関し、詳しくは、エアインテークパイプの内部や、エアクリーナーエレメント周囲に帯電除去装置を設置することで、該吸気路を通過するに伴い帯電した空気の除電と、放電によるイオンの働きにより空気中の酸素を活性化させることで、吸気を燃えやすく改善し、また、エアインテークパイプの外側に密接させて設置することで、エアインテークパイプ自体の帯電を除去し、吸気した空気の内燃機関への吸気効率を飛躍的に向上させることが可能な帯電除去装置に関する。
折り曲げ変形が可能なベースシート(金網)と、吸気に接触してその吸気を活性化する性質を備えた吸気活性化層(マイナスイオン効果を備えた炭素材やトルマリン剤)を帯状にし、これをベースシートに接着剤で接合し、更に端部でベースシートを折り曲げて接合することで、ベースシートと吸気活性化層の剥離を防止した、吸入空気を活性化し、吸気効率を高め、燃費を改善する技術がすでに開示されている。
特開2004−150423号公報
しかしながら、この技術では、吸気活性化層の部分が通気性を持たないので、吸気抵抗が増えてしまう。更に、エアークリーナーボックス内に乱流を引き起こし、空気の効率的な吸入を阻害する。また、ベースシート(金網)と、吸気活性化層(プラスチック材)との接合に接着剤を使用すると、剥離の恐れがある。また、エアクリーナーエレメントの形状は必ずしも平面ではないので、曲面部分の接着自体が難しいという課題があった。また、空気を活性化させる事についての示唆はあるが、静電気を除去する技術については何らの示唆もされていない。
内燃機関は、キャブレーターやインジェクション等の気化器により、燃料(ガソリン、ディーゼル、天然ガス等)と空気を混合し、その混合気を燃焼させることで動力を取り出している。
燃料は燃料ポンプによりインジェクション等の気化器へ圧送され、気化器から噴射される。
一方、空気はエアインテークパイプ等の吸気路を通り、内燃機関の内部へ供給される。
この吸気路の内壁は、吸気した空気との摩擦によって静電気を帯びる。つまり、吸気路自体が帯電している。
この帯電した吸気路により静電誘導が起き、吸気した空気も帯電する。帯電した空気は帯電した吸気路の内壁に吸い寄せられて、空気が流れにくい「層」を形成する。(以下低速流動層という。)この「低速流動層」があるために、吸気路内部での空気の流れが悪くなり、吸気効率の悪化を招いていた。
更に帯電した物質が他の物質に衝突すると電磁波を発生させるので、各種センサー等のデバイスの正確な計測ができないという課題があった。
そこで、上記課題を解決するために本考案にかかる帯電除去装置は、エンジン吸気路に装着可能な形状に折曲げ変形が可能であり、吸気した空気が透過する透孔を多数有する制電部材を、前記エンジン吸気路の内部に設置したことを特徴とする。
本考案のこのような構成により、吸気路内部を通過する際に帯電した空気が、制電部材に接触すると、該制電部材が帯電した空気の静電気を吸着し、かつ新たな静電気の発生を防止する。このような構成により低速流動層の発生を防止し、エンジンへの空気吸入量を上げることができる。
また、本考案の他の特徴は、エアクリーナーボックス内部に設置されるエアクリーナーエレメントの新気吸入面に少なくとも1以上の制電部材を、前記エアクリーナーエレメントに密接させ、または浮かせて設置することを特徴とする。
本考案のこのような構成により、エアインテークパイプを通過中に帯電した空気がエアクリーナーエレメント通過時に除電される。これにより低速流動層の発生を防止し、効率的に吸気することが可能となる。又、エアクリーナーエレメント自体の帯電も除去することができるので、効率的に吸気することが可能となる。
更に、エアクリーナーエレメントに密着させて設置することで、エアクリーナーボックス内に不要な乱流を生じさせることが無く、エアクリーナーボックス内の空気流入の設計を害することもない。
また、エアクリーナーエレメントから浮かせて設置することで、エアクリーナーエレメントの開口率を阻害せずに吸気の除電ができる。
更に、静電誘導によりエアクリーナーエレメント6自体の帯電も除去することができるので、更に吸気効率を上げる事ができる。
また、本考案の他の特徴は、エアクリーナーボックス内部に設置されるエアクリーナーエレメントの新気吸入面に少なくとも1以上の制電部材と、前記制電部材よりも表面抵抗値の小さい放電部材を少なくとも1以上接合し、前記エアクリーナーエレメントに密接させ、または浮かせて設置することを特徴とする。
本考案のこのような構成により、制電部材が吸着した静電気を、電位の小さい放電器へと移動させ、該放電器がコロナ放電するので、静電気を更に効果的に除電することができる。これにより、より効果的に低速流動層の発生を防止することができるので、エンジンへの吸気効率を更に向上させることが可能となる。また、放電の際のイオンの働きにより空気中の酸素を活性化させ、吸気を燃えやすく改善し燃焼効率を高めることができる。
更に、吸気路自体の帯電も除電できるので、内壁へのダストの付着も防止することができる。
また、本考案の他の特徴は、エンジン吸気路の外部に密設させ、少なくとも1以上の制電部材と、前記制電部材よりも表面抵抗値の小さい放電器を少なくとも1以上接合したことを特徴とする。
本考案のこのような構成により、エアインテークパイプ外側の静電気を除電することができる。エアインテークパイプ外側の静電気を除電したことで、エアインテークパイプの外部と内部に電位差が生じる。この電位差が生じることにより、エアインテークパイプの内部で生じた静電気は、電位の小さい外部へと移動する。そして、外部へ移動してきた静電気は再び本考案に係る帯電除去装置により除電される。
つまり、エアインテークパイプを取り外して内部に設置するという手間をかけずに、外側からエアインテークパイプ自体の除電を行い、低速流動層の発生を防止し、エンジンへの吸気効率を高めることができる。
また、本考案の他の特徴は、複数の制電部材を重ね合わせ、前記複数の制電部材同士をリベットを用いて固定し、放電器を前記複数の制電部材の間に着脱可能に挟持させることを特徴とする。
また、本考案の他の特徴は、前記制電部材の形状は、網目状であって、表面抵抗値が10から10Ω/□(ASTM D257)であり、前記放電器の形状は、網目状又は、少なくとも1以上の突起を有し、表面抵抗値が10−6から10Ω/□(ASTM D257)であることを特徴とする
制電シートからなる帯電除去装置を示す正面図である。 吸気路の構成を示す図である。 エアクリーナーエレメント上に設置する一例を示す参考図である。 エアクリーナーエレメントから浮かして設置する一例を示す断面図である。 制電シートと放電器からなる帯電除去装置を示す正面図である。
ここで、エンジン吸気路と、吸気の流れについて説明する。
エンジン(内燃機関)が運転すると、負圧が派生し内燃機関内で燃料を燃焼させるための空気を取り込もうとする。この空気は、図2に示すように、吸気取入孔3から取入れられ、エアインテークパイプ4の内部を通り、エアクリーナーボックス8内部へ吸気される。エアクリーナーボックス8の内部には、空気中のダストを除去するエアクリーナーエレメント6が設置されている。エアクリーナーエレメント6でダストの除去された空気は、次に、図示しないスロットルボディ内部、サージタンク内部、インテークマニホールド内部を通過し、エンジン内部へと吸気され、ガソリン又は軽油等の燃料と共に燃焼される。
上述した吸気取入孔3、エアインテークパイプ4や、エアクリーナーボックス8は通常、導電性の低いポリプロピレンやサーモポリオレフィン等の樹脂で形成されており、吸入した空気との摩擦により内部に静電気が発生する。即ち、上述した吸気路は帯電している。
これにより、静電誘導が起き、新たに吸気した空気(新気)も帯電する。帯電した空気は帯電した吸気路の内壁に吸い寄せられて、空気が流れにくい低速流動層を形成する。この「低速流動層」があるために、吸気効率の悪化を招いている。
また、サージタンクは、インテークマニホールドと一体化されている物も多く、金属製であるためプラスチック製品より帯電量は少ないが、エアインテークパイプ等を通過してきた空気が既に帯電しているため、静電誘導により帯電する。インテークマニホールドは、表面をわざと凹凸状にし、除電しようとしているが、これだけでは除電能力が低く、静電気の除去が間に合っていない。
また、帯電した物質が他の物質に衝突すると、電磁波を発生させる。電磁波が発生するとセンサー類は正確な計測ができなくなる。吸気路には、多様なセンサーが設けられており、例えば、エアインテークパイプ4には、吸気温度センサーが、エアクリーナーボックス8の内部には、エアフロセンサーが、スロットルボディには、スロットルポジションセンサーが、インテークマニホールドにはバキュームセンサー等が設けられている。
これらのセンサーは、ECU(エンジンコントロールユニット)が空燃比を計算する上で非常に大切な情報を計測するものであり、これらが正確であるほど出力や燃費が良くなる。
即ち、吸気路に発生した静電気を除去することで、センサーが、吸入空気量や吸気温度等のデータを正確に計測することが可能となり、これをECUにフィードバックさせてエンジン制御することにより、出力や燃費を向上させることができる。
以下、本考案を具体化した実施例について述べる。
[実施例1]
本実施例は、図2に示すように、吸気取入口3とエアインテークパイプ4の連結部分Aに帯電除去装置10を挟持させたものである。
帯電除去装置10は、図1に示す通り、網目状の制電部材から構成されている。これを図2に示すように、吸気取入孔3とエアインテークパイプ4との接合部であるA部分にて挟持させる。
制電部材1は、略半円状の突起を有する網目状の導電性樹脂である。網目状の透孔とすることで、吸気透過性を十分に確保している。表面抵抗率は、プレスシートにて106Ωから108Ω以下(ASTM D257準拠)のものを使用する。
この略半円状の突起面側を吸気取入口3側(図2のAでは上方向)に向けて挟持する。
略半円状の形状としたのは、この形状が吸気抵抗を減らせる形状だからである。断面形状の角度が60度の三角形の形状での抗力係数は0.51であるのに対し、半円状の形状での抗力係数は0.34である。よって、半円状の方が空気抵抗は低く、吸気効率が良い。
本実施形態によれば、制電部材の断面形状を略半円状とすることしたことで、空気を整流することで吸気抵抗を下げることができる。また、吸気路の起点である吸気取入孔3に帯電除去装置10を設置したことで、静電気が制電部材1に吸着されるので、帯電していない状態の空気を吸入の初期にて作り出すことができる。これによりその後の吸気路内部での低速流動層の発生を防止することができる。よって内燃機関が効率的に吸気することが可能となる。
上記実施形態では、帯電除去装置10を吸気取入孔3とエアインテークパイプ4との間で挟持させた例で説明しているが、この帯電除去装置10を例えば、折り曲げたり、丸めたりしてエアインテークパイプ4の内側に設置しても良く、また、それらを組み合わせたものでもよい。
[実施例2]
本実施例は、図2のB部分、エアクリーナーエレメント6の下側に、制電部材1から成る帯電除去装置20を設けたものである。
帯電除去装置20は、図2に示すように、エアクリーナーエレメントの新気吸気面(図2の筐体7側)に、略半円弧の面を向けた状態で、エアクリーナーエレメント6に密接させて設置する。
制電部材1は実施例1と同様であるので説明は省略する。
帯電除去装置20は、エアクリーナーエレメント6の新気吸気面(図2の筐体7側)に設置することが望ましい。制電部材の略半円状の突起部が新気吸気側に向いていることで、整流効果を発揮し、吸気抵抗を減らすからである。
また、万が一に備え、内燃機関への異物混入は極力避けるべきだからである。
エアクリーナーエレメント6と帯電除去装置20との接合方法は、エアクリーナーエレメントの外側補強部分に導電性のテープを用いて貼り付けても良いし、両面テープで固定しても良い。クリップを用いて、エレメントの山部を挟持しても良い。
また、制電部材1をエアクリーナーエレメント6の形状に沿って折り曲げ、エアクリーナーボックス筐体部7又はエアクリーナーボックス上蓋5との間で挟持させてもよい。
エアクリーナーエレメント6が円筒形状の場合は、その外側に帯電除去装置20を巻き付け、端部を針金で連結したり、ステンレスバンド等、導電性のある金属で固定したりすればよい。
このように、エアクリーナーエレメント6上に設置した制電部材1の略半円形状により、エアクリーナーエレメント6を通過する新気を整流させ、吸気抵抗を下げることができる。また、エアインテークパイプ4を通過中に帯電した空気が、エアクリーナーエレメント6の通過時に帯電除去装置20により除電される。これにより低速流動層の発生を防止し、効率的に吸気することが可能となる。又、エレメント6自体の帯電も除去することができるので、効率的に吸気することが可能となる。
また、帯電除去装置20は、エアクリーナーエレメント6に密着させて設置するので、不要な乱流を生じさせることが無く、エアクリーナーボックス内の空気流入の設計を害することがない。
上記実施形態では、帯電除去装置をシート状に形成した例で説明しているがこの帯電除去装置をたとえば、エアクリーナーボックス8 内に収納できる大きさの箱状、棒状、袋状などの形状にしてもよく、また、それらを組み合わせたものでもよい。
[変形例1]
上記実施例の変形例として、以下の例が考えられる。
制電部材1が吸気抵抗の低い略半円状の形状であっても、エアクリーナーエレメント6に密着している以上、エアクリーナーエレメント6の開口率は低くなる。そこで、更なる吸気抵抗を低減するために、エアクリーナーエレメント6の表面から1mm以上30mm以下程度浮かせて設置しても良い。
1mm以下では、密着している状態と同じなので、エアクリーナーエレメント6の開口率を下げてしまう。一方、30mm以上離れるとエアクリーナーエレメント6自体の帯電を効率的に除去することができないからである。
帯電除去装置20を、エアクリーナーエレメント6から浮かせるためには、図4に示すように、制電部材1の端部を折り曲げて、折り曲げ片9を設け、帯電除去装置20をエアクリーナーエレメントから浮かすこともできるし、制電部材1のいずれかの部分に切込みを入れ、そこを折り曲げることで浮かせればよい。
詳細には、山型の切込みを入れ、該山形の頂点部分を折り返し片9としたり、コの字型の切れ込みを入れ、折り返し片9を設けても良い。エアクリーナーエレメントが円筒形の場合は、端部に複数の切込みを入れ、その一部を折り返したりすれば良い。
その他、スペーサーを挟むことも考えられるが、どのような手段であれ、エアクリーナーエレメント6から帯電除去装置20を浮かすことができればとくに手段は問わない。
本変形例によれば、帯電除去装置20がエアクリーナーエレメント6に密着していないので、エアクリーナーエレメント6の開口率を阻害しない。更に、静電誘導によりエアクリーナーエレメント6自体の帯電も除去することができるので、更に吸気効率を上げる事ができる。
[実施例3]
本実施例にかかる帯電除去装置30は、図5に示すように、実施例2の帯電除去装置20に、制電部材1よりも表面抵抗値の小さい放電器2を装着した装置である。
制電部材1や帯電除去装置30のエアクリーナーエレメント6への設置場所や接合は実施例2と同様なので省略する。
放電器2は、導電性があり、制電部材1より表面抵抗値が小さい部材であればよい。静電気は電位の低い所に移動するからである。
放電器2の形状としては、突起を多く有する形状が望ましく、先端は尖っていた方がよい。本帯電除去装置は、帯電した静電気をコロナ放電させることにより除去するものだからである。
好ましくは、網状の形状が好ましい。吸気の透過性を十分に確保できるからである。更に好ましくは、線形が1mm以下の細い金属製の網が好ましい。金網の線径が細い程、金網全体の広い範囲で放電が生じるからである。また線径が1mmを超える場合は、電界が先端に集中するため、電極の摩耗による劣化が起こり耐久性に乏しくなるからである。
一例としては、銀、金、アルミ、銅、黄、真鍮、ステンレス、チタン、鉄等の金属製の金網が挙げられる。好ましくは導電性が良く安価な銅、アルミである。また、安価で高温になっても抵抗値の低い黄銅や、触媒機能を有するチタンも好ましい。
制電部材1と放電器2との連結は、例えば、プレス機を用いての直接圧着、樹脂である制電部材を熱しての溶着、導電性の接着剤で接着、導電性テープを貼り付ける、導電性のある金属(ステープラー、針金等)で連結することが考えられる。その他、リベットやボルト、ナット、割鋲、ロールピン、割りピン、はとめ等の締結具を用いてもよい。二つの部材が密着し、連結していれば連結方法は特に問わない。
本実施例では、線径0.05の黄銅製の金網(#100)を幅30mmに切断し、該金網を制電部材1の網目に切れ込みを入れて、上下に交互に交錯させて編み込むことで制電部材1と放電器2とを連結した。
放電器2は制電部材1のいずれかの部分に設置してもよいが、好ましくは制電部材1の縁部近傍である。放電器2を制電部材1の中央に設置すると吸気抵抗が大きくなるからである。また、縁部に設置すると、エアクリーナーボックス上蓋5が閉まらなくなり、エアクリーナーボックス8を密封できなくなるからである。
また、放電器2を制電部材1の縁部近傍に設置することで、帯電除去装置30がエアクリーナーボックス8の内壁と接触するので、エアクリーナーボックス8自体の帯電も除去することができる。これにより、エアクリーナーボックス8内での低速流動層の発生を防止し、内燃機関に効率的に吸気させることができる。更に、放電によるイオンの働きにより空気中の酸素を活性化させ、吸気を燃えやすく改善し燃焼効率を上げることも可能となる。
このような構成とすることで、エアクリーナーエレメント6を通過する空気を整流させ、吸気抵抗を下げることができる。また、エアインテークパイプ4を通過中に帯電した空気が、エアクリーナーエレメント6通過時に帯電除去装置30により除電される。これにより低速流動層の発生を防止し、効率的に吸気することが可能となる。又、エレメント6自体の帯電も除去することができるので、効率的に吸気することが可能となる。
[変形例2]
上記実施例の変形例として、以下の例が考えられる。
他の放電器2の形状として、例えばパンチングメタルを使用してもよい。
パンチングメタルの穴孔が吸気した空気の透過孔となるからである。更に該穴孔を利用して、網目状の制電部材1とリベットで連結できるからである。パンチングメタルを使用する場合は、パンチングメタルの穴孔の場所で切断し、放電させるための突起を多く有する形状として使用する。
従って、放電器2として用いるパンチングメタルは、穴孔が小さく、穴孔の多い方が好ましい。より好ましくは、表面を荒砥し、微細な凹凸を付けておくことが好ましい。この微細な凹凸が放電機能を持つからである。
尚、パンチングメタルの材質は上述した放電器(金網)と同様である。
また、他の制電部材1と放電器2との連結として、ブラインドリベットを用いた連結がある。
詳細には、エアクリーナーエレメント6に被せる制電部材1の上に、帯状に切断した網目状の放電器2を載せ、該放電器2の上に、更に該放電器2よりも大きめの制電部材1を載せ、該制電部材1同士の網目を合わせ、該放電器2から離れた網目にブラインドリベットを挿入し、リベッターでリベットする。リベットするのは放電器2の周囲上下4カ所が望ましいが、2カ所でも3カ所でも構わない。
リベットを確実に保持するために、ブラインドリベットの裏側には適当な大きさの金属製のワッシャーを挿入しておいてからリベットしても良い。
この様に、放電器2自体から離れた場所でリベットにより制電部材1を固定することにより、放電器2を遊挿することができる。
例えば、より多くの静電気の発生する冬場は、より放電能力の高い放電器2を追加したり、導電性の優れた銅製の放電器2に変更したりできる。一方、静電気の発生量の少ない夏場は、放電器の網目を大きくし、吸気の透過性を向上したりすることができる。
ブラインドリベットを用いて連結すると、リベット時にマンドレルがリベット本体から取り除かれる際に、リベット本体内に突起が形成される。この突起が放電器2として機能する。
リベットの材質は、導電性のある金属であれば特に問わない。
本体とマンドレルとの材質が異なっていてもよい。例えば、本体がアルミ、マンドレルがステンレス製のリベットを用いても良い。
エアクリーナーエレメント6の新気吸入面への設置は、帯電除去装置30をエアクリーナーエレメント6に密着させて設置しても良いが、更に吸気抵抗を下げるために、エアクリーナーエレメント6の表面から1mmから30mm程度浮かせて設置しても良い。
1mm以下では、密着している状態と同じなので、エアクリーナーエレメントの開口率を下げてしまう。一方、30mm以上離れるとエアクリーナーエレメント自体の帯電を効率的に除去することができないからである。
エアクリーナーエレメント6から浮かす手段は、上述した変形例1と同様なので説明は省略する。
本変形例によれば、帯電除去装置がエアクリーナーエレメントに密着していないので、エレメントの開口率を阻害しない。更に、静電誘導によりエアクリーナーエレメントの帯電も除去することができるので、更に吸気効率を上げる事ができる。また、放電によるイオンの働きにより空気中の酸素を活性化させ、吸気を燃えやすく改善し燃焼効率を上げることも可能となる。
[実施例4]
本実施例は、サージタンク内部に帯電除去装置40を設けたものである。
帯電除去装置40は制電部材1と放電器2を複数重ねた構成としたものである。
制電部材1や放電器2、これらの連結は実施例3や変形例2と同様であるので省略する。
帯電除去装置40のサージタンク内部への固定は、新気と確実に触れ合えるのでスロットルボディの直後に設置するのが望ましいが、内部壁面に設置してもよい。
内部壁面への設置方法は、溶接、接着、締結具による締結等、特に問わない。
本実施形態によれば、吸気した空気を溜めておくサージタンク内で除電するので、より長時間、吸入空気が帯電除去装置40と接触する。また、サージタンク自体の帯電も除去できるため、サージタンク内での低速流動層の発生を防止し、内燃機関が効率的に吸気することが可能となる。
[実施例5]
本実施例は、エアインテークパイプの外部表面に帯電除去装置50を設けたものである。
帯電除去装置50は、制電部材1の全面に放電器2を連結したものである。
放電器2は、制電部材1の全面に重ねる構成としても良いし、一部に重ねる構成としてもよい。制電部材1よりも大きくてもよい。これらを複数枚重ねる構成としてもよい。
放電器1、制電部材2、これらの連結については実施例3や変形例2と同様なので省略する。
帯電除去装置50のエアインテークパイプ外部表面への固定は、エアインテークパイプの外部表面に帯電除去装置50を被着させ、その上から針金やホースバンドで固定する。
固定する場所については特に特定はしないが、好ましくはエアインテークパイプの蛇腹部分11の前後、より好ましくはエアインテークパイプの蛇腹部分11である。
蛇腹部分11は、圧縮することで部品の長さを収縮させることが可能なため、自動車の整備効率の関係上必要となる部分であるが、凹凸が多いので、吸入空気の乱流を発生させている部分でもある。即ち、静電気も多く発生させている場所である。つまり、蛇腹部分11にはより多くの静電気が帯電している。
このような場所の外部表面に帯電除去装置50を設置することにより、蛇腹部分11の外側の静電気を除電することができる。この、外側の静電気を除電したことで、エアインテークパイプ4の外部と内部に電位差が生じる。この電位差が生じることにより、エアインテーク4の内部で生じた静電気は、電位の小さい外部へと移動する。そして、外部へ移動してきた静電気は再び帯電除去装置50で除電されることとなる。
つまり、帯電除去装置50を、エアインテークパイプ4の外側に密着させるように設置することにより、エアインテークパイプ4自体の除電を行うことができる。
このような構成とすることで、吸気路を分解する事無くエアインテークパイプ4内部に低速流動層が発生するのを防止することができ、より簡易に吸気効率を高めることができる。
また、本実施例ではエアインテークパイプの外側に巻き付ける構成について説明したが、他にも、静電気の発生する部分である、ラジエーター上部又は下部、ラジエーターホース、燃料系パイプ、オイルクーラー、オルタネーター、インバーターやバッテリー、モーター、エアコンコンプレッサー、HIDのバラスト、オイルフィルター等の外側に巻き付けても良い。これらに装着した場合には吸気の改善とはならないが、静電気を除去することでセンサー類が正しく作動し、また、車全体で発生する静電気の総量を下げることになるため、結果的に燃焼効率を上げることができる。
本考案の帯電除去装置は、実施例1〜5又はその変形例の全部又はいずれかを組み合わせることで、吸気路全体の帯電を除去することができる。このような構成にすると、内燃機関の吸気効率を更に向上させることができる。
尚、これらを単独あるいはいずれかの組み合わせを施工した所、自動車の燃費が10%から20%の向上が見られた。
尚、放電器自体を他の放電器と接続しても良いし、ボディにアースさせても良い。このような構成とすることで、より効果的に静電気を除去することが可能となる。
尚、放電器は材質の同じ放電器を重ねて設置してもよいし、材質や形状の異なる放電器を重ねて設置してもよい。例えば、ステンレスの放電器の上に更に導電性の良いアルミや銅の放電器を重ねる構成としてもよい。この様にすることで、電位差が引き起こす電蝕による錆びを防止しつつ、効率的な放電をすることができる。
更に、制電部材とパンチング状の放電器の間に網目状の放電器を挿入する構成としてもよい。また、放電器が制電部材よりも大きくてもよい。
放電器の一例として、金網やパンチングを挙げたが、他にも、突起を有するものであればよい。例えば、鋸の歯等が挙げられる。
本考案について、一例として自動車の吸気路についての帯電除去装置について説明したが、これに限らず、自動二輪車やモータボート等、他のエンジンの吸気路についても同様に利用できる。
1 制電部材
2 放電器
3 吸気取入孔
4 エアインテークパイプ
5 エアクリーナーボックス上蓋
6 エアクリーナーエレメント
7 エアクリーナーボックス筐体
8 エアクリーナーボックス
9 折り曲げ片
10 帯電除去装置

Claims (4)

  1. エンジン吸気路に装着可能な形状に折曲げ変形が可能であり、吸気した空気が透過する透孔を多数有する制電部材を、少なくとも1以上前記エンジン吸気路の内部に設置したことを特徴とする帯電除去装置。
  2. 前記制電部材に、前記制電部材よりも表面抵抗値の小さい放電器を少なくとも1以上接合したことを特徴とする請求項1に記載の帯電除去装置。
  3. 前記吸気路はエアクリーナーボックスであって、該エアクリーナーボックス内部に設置されるエアクリーナーエレメントの新気吸入面に密接させて設置することを特徴とする請求項1又は2に記載の帯電除去装置。
  4. 前記帯電除去装置は、エアクリーナーエレメントの新気吸気面より浮かせて設置することを特徴とする請求項1乃至3に記載の帯電除去装置。
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