JP3194607B2 - コバルト化成皮膜の形成方法 - Google Patents
コバルト化成皮膜の形成方法Info
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Description
ルミニウム下地のような、金属の下地上に形成される化
学化成皮膜の分野におけるものである。さらに典型的
に、発明の一つの局面は化学的に金属下地上に形成され
る新しいタイプの酸化皮膜(「コバルト化成皮膜」と呼
んでいる)である。発明は空気および水の質の維持に寄
与することにより人間の環境の特性を高める。
表面を強固な密着皮膜へ「変成させる」ことにより化学
的に形成され、その全体または部分は酸化された形態の
下地金属からなる。化学化成皮膜は塗料に対する強い結
合親和性のみならず高い耐食性を提供することも可能で
ある。金属への塗料の工業的な塗布すなわちオーガニッ
ク フィニッシュ(organic finishes)には一般的に化
学化成皮膜の使用が要求され、性能需要が高いときには
特に化学化成皮膜の使用が要求される。
ことにより腐食に対してそれ自体を保護するが、その保
護は完全ではない。水分および電解質の存在下におい
て、アルミニウム合金、合金2024−T3のような特
に銅の割合の高い2000−シリーズのアルミニウム合
金は純アルミニウムよりもより急速に腐食する。
ため、アルミニウムを処理するには2つのタイプの方法
がある。第1の方法は陽極酸化(アノード酸化)による
もので、アルミニウムの成分をクロム酸または硫酸浴の
ような化学浴に浸漬させ、かつ電流をアルミニウム成分
および化学浴を通じて流す。結果として生じるアルミニ
ウム成分の表面上の化成皮膜は腐食に対する抵抗性およ
びオーガニック フィニッシュのためのボンディング表
面を提供する。
うな化学溶液にアルミニウム成分をさらすことにより、
しかしこの方法において電流を使用することなしに化学
的に化成皮膜を作出することによるもので、それは一般
に化学化成皮膜と呼ばれている。その化学溶液は浸漬塗
布、手動の塗布、または噴霧塗布により応用されてもよ
い。結果として生じるアルミニウム成分上の化成皮膜は
耐食性およびオーガニック フィニッシュのためのボン
ディング表面を提供する。この発明は化学化成皮膜に対
する第2の方法に関連する。化学溶液は浸漬塗布、様々
なタイプの手動の塗布、または噴霧塗布により使用され
てもよい。
するため広範囲に使用されているクロム酸法はオストラ
ンダー他(Ostrander et al.)米国特許第2,796,
370号およびオストランダー他(Ostrander et al.)
米国特許第2,796,371号、すなわちミリタリー
プロセス スペシフィケーション(military process
specification)MIL−C−5541、およびボーイ
ングプロセス スペシフィケーション(Boeing Process
Specification)BAC5719における様々な実施例
において記述される。これらのクロム酸化学化成浴は六
価クロム、フッ化物およびシアン化物を含んでおり、こ
れらすべてには健康上および安全上の問題のみならず重
要な環境問題が存在する。アロダイン(ALODINE )12
00のような、典型的なクロム酸化成浴の構成成分は以
下のとおりである、CrO3 −「クロム酸」(六価クロ
ム)、NaF−フッ化ナトリウム、KBF4 −テトラフ
ルオロホウ酸カリウム、K2 ZrF6 −ヘキサフルオロ
ホウ酸カリウム、K3 Fe(CN)6 −ヘキサシアノ鉄
酸カリウムおよび(pH調整のための)HNO3 −硝
酸。
おいて、多くのアルミニウム構造部品はCdでめっきさ
れた、Znでめっきされた、Zn−Niでめっきされた
部品およびスチール(鋼)の部品と同様に、最近ではこ
のクロム酸法技術を使用して処理されている。アルミニ
ウム下地上に形成されるような、クロム酸化成皮膜は判
断基準として168時間耐食性に応じるが、それらは第
1に塗料密着のための表面下地として働く。それらの相
対的な薄さおよび低皮膜重量(40〜150mg/ft
2 )のため、クロム酸化成皮膜はアルミニウム構造にお
ける疲労寿命短縮を引起こさない。
ア、および他の国における環境規制は、金属仕上げ過程
からの排液および排出物における六価クロム化合物の許
可レベルを徹底的に引下げている。このようにして、六
価クロム化合物を使用している化学化成方法は代替され
なければならない。この発明は、六価クロム化合物を使
用せず、アルミニウム下地上に化成皮膜を形成するた
め、これまで使用されてきたクロム酸法にとって代わる
ことが意図されている。
は金属の下地上にコバルト化成皮膜を形成するための方
法であり、それによって耐食性および塗料密着特性が獲
得される。この発明は先行技術のクロム酸法に代替する
ものとして発達された。
ルト化成皮膜を形成するための方法であり、この方法
は、(a) 可溶性のコバルト−III六配位錯体(こ
こではコバルト−III錯体として参照される)の水溶
液を含むコバルト化成溶液を用意するステップを含み、
コバルト−III六配位錯体の濃度は溶液のガロン当り
約0.1モルからコバルト−III六配位錯体の飽和限
界までであり、かつ(b) 十分な時間、溶液に金属下
地を接触させるステップを含み、それによってコバルト
化成皮膜が形成される。
dでめっきされた下地、およびZnでめっきされた下地
だけでなく、アルミニウムまたはアルミニウム合金でも
よい。コバルト−III六配位錯体はMe3 [Co(N
O2 )6 ](ここでMeはNa、KまたはLiである)
の形態で存在してもよい。
明は化学化成皮膜溶液である。広い意味で、この発明は
金属下地上にコバルト化成皮膜を作出するための化学化
成皮膜溶液であり、溶液は可溶性のコバルト−III六
配位錯体の水溶液を含み、前記コバルト−III六配位
錯体の濃度は溶液のガロン当り約0.1モルから前記コ
バルト−III六配位錯体の飽和限界までである。下地
は、マグネシウムおよびその合金、Cdでめっきされた
下地、およびZnでめっきされた下地だけでなく、アル
ミニウムまたはアルミニウム合金でもよい。コバルト−
III六配位錯体はMe3 [Co(NO2 )6 ](ここ
でMeはNa、KまたはLiである)の形態で存在して
もよい。
を溶解し、(b)NaIのような促進剤を溶解し、
(c)コバルト−II塩を溶解し、(d)さらにH2 O
2 のような酸化剤を添加するステップを含む、浴メーク
アップ順序により準備されてもよい。
明は耐食性および塗料密着特性を示す被覆された物品で
あり、物品は、(a)金属下地と、(b)下地上に形成
されるコバルト化成皮膜とを含み、コバルト化成皮膜は
最大体積パーセントとして酸化アルミニウムAl
2 O3 、さらにCoO、Co3 O4 およびCo2 O3 か
らなる群から1つまたはそれ以上のコバルト酸化物を含
む。下地は、マグネシウムおよびマグネシウム合金、C
dでめっきされた下地およびZnでめっきされた下地だ
けでなく、アルミニウムまたはアルミニウム合金であっ
てもよい。
トパネル上における皮膜の走査電子顕微鏡(SEM)に
より作出した像の顕微鏡写真である。図1ないし図20
はこの発明により形成されたコバルト化成皮膜を有する
アルミニウム合金2024−T3テストパネルの(走査
電子顕微鏡を20KVで操作させた)顕微鏡写真であ
る。図1ないし図16の顕微鏡写真は約0.12〜0.
14ミクロン(1200〜1400オングストローム)
の厚さの範囲内の高度に多孔性の表面酸化物(封孔して
いないコバルト化成皮膜)を示す。図1ないし図4は典
型的なコバルト皮膜溶液内に20分間の液浸により形成
される封孔していないコバルト化成皮膜を示す。図5な
いし図8は典型的なコバルト皮膜溶液内に30分間の液
浸により形成される封孔していないコバルト化成皮膜を
示す。図9ないし図12は典型的なコバルト皮膜溶液内
に50分間の液浸により形成される封孔していないコバ
ルト化成皮膜を示す。図13ないし図16は典型的なコ
バルト皮膜溶液内に60分間の液浸により形成される封
孔していないコバルト化成皮膜を示す。これらの液浸時
間の間で酸化皮膜の厚さにはほんのわずかな違いしかな
かった。これは、いかなる所与の浴作用温度において
も、酸化物構造は自己制限的になることを示している。
図17ないし図20は封孔したコバルト化成皮膜の表面
図および断面図を示す。
を示す、テストパネルを10,000倍に拡大した顕微
鏡写真である。顕微鏡写真は酸化皮膜130の上部表面
の、上から見下ろした平面図である。酸化皮膜130の
上面は多孔性であり、かつチャーメンヌードルの層のよ
うに見える。酸化皮膜130の多孔性は優れた塗料密着
効果を与える。このテストパネルは20分間、コバルト
化成皮膜溶液内に浸漬された。白棒は1ミクロンの長さ
である。
倍に拡大した顕微鏡写真である。顕微鏡写真は酸化皮膜
130の上部表面の、上から見下ろした平面図である。
図2はより高倍率での図1の小部分の接写である。白棒
は1ミクロンの長さである。
の破壊した断面の側面図を示す、テストパネルを10,
000倍に拡大した顕微鏡写真である。テストパネルの
アルミニウム下地の破壊した断面は参照数字132によ
り示される。このテストパネルは皮膜浴に20分間、浸
漬された。顕微鏡写真を撮るため、テストパネルは曲げ
かつ割られて、酸化皮膜130の断面を感光させた。白
棒は1ミクロンの長さである。
の破壊した断面の側面図を示す、図3のテストパネルを
50,000倍に拡大した顕微鏡写真である。図4はよ
り高倍率での図3の小部分の接写である。テストパネル
のアルミニウム下地は参照数字132により示される。
白棒は1ミクロンの長さである。酸化皮膜130は約
0.12〜0.14ミクロンの縦の厚さを有する。
皮膜150を示す、もう1つのテストパネルを10,0
00倍に拡大した顕微鏡写真である。顕微鏡写真は酸化
皮膜150の上部表面の、上から見下ろした平面図であ
る。酸化皮膜150の上面は多孔性であり、かつチャー
メンヌードルの層のように見える。このテストパネルは
コバルト化成皮膜溶液内に30分間、浸漬された。白棒
は1ミクロンの長さである。
倍に拡大した顕微鏡写真である。顕微鏡写真は酸化皮膜
150の上部表面の、上から見下ろした平面図である。
図6はより高倍率での図5の小部分の接写である。白棒
は1ミクロンの長さである。
の破壊した断面の側面図を示す、テストパネルを10,
000倍に拡大した顕微鏡写真である。テストパネルの
アルミニウム下地は参照数字152によって示される。
このテストパネルは皮膜浴に30分間、浸漬された。顕
微鏡写真を撮るため、テストパネルは曲げかつ割られ
て、酸化皮膜150の断面を感光させた。白棒は1ミク
ロンの長さである。
の破壊した断面の側面図を示す、図7のテストパネルを
50,000倍に拡大した顕微鏡写真である。図8はよ
り高倍率での図7の小部分の接写である。テストパネル
のアルミニウム下地は参照数字152により示される。
白棒は1ミクロンの長さである。酸化皮膜150は約
0.12〜0.14ミクロンの縦の厚さを有する。
を示す、テストパネルを10,000倍に拡大した顕微
鏡写真である。顕微鏡写真は酸化皮膜190の上部表面
の、上から見下ろした平面図である。酸化皮膜190の
上面は多孔性であり、かつチャーメンヌードルの層のよ
うに見える。このテストパネルはコバルト化成皮膜溶液
内に50分間、浸漬された。参照数字192により示さ
れる横長の物体は、酸化皮膜190の上面における一片
の酸化された物質であると思われる不純物である。白棒
は1ミクロンの長さである。
0倍に拡大した顕微鏡写真である。顕微鏡写真は酸化皮
膜190の上部表面の、上から見下ろした平面図であ
る。図10はより高倍率での図9の小部分の接写であ
る。参照数字192aにより示される円形の物質は酸化
皮膜190の上面における未確認の不純物である。白棒
は1ミクロンの長さである。
0の破壊した断面の側面図を示す、テストパネルを1
0,000倍に拡大した顕微鏡写真である。テストパネ
ルのアルミニウム下地の破壊された断面は参照数字19
4により示される。このテストパネルは皮膜浴に50分
間、浸漬された。顕微鏡写真を撮るため、テストパネル
は曲げかつ割られて、酸化皮膜190の断面を感光させ
た。白棒は1ミクロンの長さである。
0の破壊した断面の側面図を示す、図11のテストパネ
ルを50,000倍に拡大した顕微鏡写真である。図1
2はより高倍率での図11の小部分の接写である。テス
トパネルのアルミニウム下地は参照数字194により示
される。白棒は1ミクロンの長さである。酸化皮膜19
0は約0.12〜0.14ミクロンの縦の厚さを有す
る。
0を示す、もう1つのテストパネルを10,000倍に
拡大した顕微鏡写真である。顕微鏡写真は酸化皮膜23
0の上部表面の、上から見下ろした平面図である。酸化
皮膜230の上面は多孔性でありかつチャーメンヌード
ルの層のように見える。このテストパネルはコバルト化
成皮膜溶液内に60分間、浸漬された。白棒は1ミクロ
ンの長さである。
00倍に拡大した顕微鏡写真である。顕微鏡写真は酸化
皮膜230の上部表面の、上から見下ろした平面図であ
る。図14はより高倍率での図13の小部分の接写であ
る。白棒は1ミクロンの長さである。
0の破壊した断面の側面図を示す、テストパネルを1
0,000倍に拡大した顕微鏡写真である。テストパネ
ルのアルミニウム下地は参照数字232により示され
る。このテストパネルは皮膜浴に60分間、浸漬され
た。顕微鏡写真を撮るため、テストパネルは曲げかつ割
られて、酸化皮膜230の断面を感光させた。白棒は1
ミクロンの長さである。
0の破壊した断面の側面図を示す、図15のテストパネ
ルを50,000倍に拡大した顕微鏡写真である。図1
6はより高倍率での図15の小部分の接写である。白棒
は1ミクロンの長さである。酸化皮膜150は約0.1
2〜0.14ミクロンの縦の厚さを有する。
皮膜270を示す、もう1つのテストパネルを10,0
00倍に拡大した顕微鏡写真である。顕微鏡写真は封孔
された酸化皮膜270の上部表面の、上から見下ろした
平面図である。このテストパネルは封孔溶液内に20分
間、浸漬された。封孔した酸化皮膜270は封孔しない
酸化皮膜ほど多孔性ではなく、酸化皮膜の孔は封孔溶液
内への液浸の結果として水和作用により部分的にふさが
れる。酸化皮膜の部分的なシーリングは塗料密着効果を
減じる結果をもたらすが、一方優れた耐食性能をもたら
す。参照数字274により示される白っぽい部分は封孔
溶液からの不純物であると思われる。白棒は1ミクロン
の長さである。
00倍に拡大した顕微鏡写真である。顕微鏡写真は封孔
した酸化皮膜270の上部表面の、上から見下した平面
図である。図18はより高倍率での図17の小部分の接
写である。封孔した酸化皮膜270は封孔しない酸化皮
膜ほど多孔性ではなく、酸化皮膜の孔は封孔溶液中への
液浸の結果として水和作用により部分的にふさがれる。
白棒は1ミクロンの長さである。
皮膜270の破壊した断面の側面図を示す、テストパネ
ルを10,000倍に拡大した顕微鏡写真である。テス
トパネルのアルミニウム下地は参照数字272により示
される。このテストパネルは封孔浴に20分間浸漬され
た。顕微鏡写真を撮るため、テストパネルは曲げられか
つ割られて、酸化皮膜270の断面を感光させた。白棒
は1ミクロンの長さである。
皮膜270の破壊した断面の側面図を示す、図19のテ
ストパネルを50,000倍に拡大した顕微鏡写真であ
る。図20はより高倍率での図19の小部分の接写であ
る。白棒は1ミクロンの長さである。封孔した酸化皮膜
270は約0.12〜0.14ミクロンの縦の厚さを有
する。
膜を考案してきた。第1の種類は封孔しない条件におけ
る酸化構造物からなるコバルト化成皮膜であり、かつ塗
料密着が特に重要であるような使用に際して適してい
る。第2の種類は封孔する条件における酸化構造物から
なるコバルト化成皮膜であり、かつ露出した金属耐食性
能が要求される使用に際して適している。
するために行なわれた。アルカリ、酸またはフッ化物の
単独または組合わせのいずれかを使用した、多様な多価
化合物が調査された。これらの化合物の中には、バナジ
ン酸塩、モリブデン酸塩、セリウム酸塩(セラート:ce
rates )、鉄酸塩および多様なホウ酸塩があった。アル
ミニウム合金下地上にこれらの構成要素を含んでいる化
合物の薄膜(film)析出が獲得されたが、いずれもいか
なる評価可能な腐食保護または塗料密着をも提供しなか
った。
°Fまで加熱した単純なコバルト−II(Co2+)塩の
水溶液に浸漬させたとき、腐食保護において有意な増加
が観察された。これは特に、米国で1990年5月17
日出願の係属出願連続番号第07/525,800号に
記載されるように、多くのコバルト−IIとコバルト−
III(Co3+)との相互作用の調査から導かれた。
化剤の存在下で、MeNO2 (ここでMe=Na、Kま
たはLi)(アルカリ金属イオン)の水溶液内に溶解さ
れると、その後三価コバルト亜硝酸錯体が形成される。
ン酸塩は望ましくない。特に、以下の浴化学反応が準備
されかつ試験された。
ニウム下地上に鮮明な真珠光沢の酸化皮膜を作出するこ
とが判明した。
25,800号に記述された化学反応には、たとえば、
以下(化6)のような、コバルト−IIIヘキサミン
(hexammine)配位錯体を形成するため、Co
X2(ここでX2=Cl2、Br2(NO3)2、(C
N)2、(SCN)2、2/3PO4、SO4、(CH3C
OO)2、CO3)のようなコバルト−II塩、および水
酸化アンモニウム(アンモニア)の存在下で対応のアン
モニウム塩−NH4Xを含む、水溶液の化学反応が含ま
れた。
サミンの化学反応は、配位子(化6において括弧に入れ
た部分)を含む錯体の部分は明らかに電荷を帯びる、す
なわち
きである。
バルト六亜硝酸化学反応において、コバルト配位錯体が
形成され、配位子(反応式(化1)〜(化5)において
括弧に入れた部分)は、すなわち(化8)のように負の
電気を帯び、
式(化1))は、コバルト亜硝酸錯体浴のpH制御が要
求されないという点で、前に記述されたコバルトヘキサ
ミン(hexammine )錯体化学反応(反応式(化6))を
超える明確な利点を有する。
ウム合金下地を、コバルト−III亜硝酸錯体を含む化
学反応式(1)における上記水溶液内に浸漬させると、
鮮明な真珠光の皮膜がアルミニウム合金上に形成され、
それは優れた耐食特性を与えることが発見された。コバ
ルト−III六亜硝酸錯体を含むこれら反応溶液がアル
ミニウム下地上に酸化構造を形成できることは驚くべき
ことである。コバルト−III六亜硝酸錯体の酸化能力
はアルミニウム下地上に見出される酸化薄膜(「コバル
ト化成皮膜」と呼ばれている)の形成に関与していると
思われる。酸化構造の形成は皮膜の機器分析(オージェ
分析および電子顕微鏡)により確かめられてきた。図1
ないし図20の顕微鏡写真はこの発明のコバルト化成皮
膜の外観を例示する。
OおよびNaNO2 を使用して配合された。反応量は上
記反応式(化2)に示されるように化学量論的量に一致
して使用された。
パラメータが浴化学および酸化皮膜の均一な形成の見地
から重要であることが明らかになった。これらのパラメ
ータは、化学反応物質選択、化学反応物質濃度、浴メー
クアップ順序、温度および浸漬時間である。pH制御は
重要なパラメータではないことが注目されるべきであ
る。
て、種々様々なコバルト塩および金属亜硝酸塩がコバル
ト錯体化に対して使用可能である。水溶液中で使用可能
なコバルト−II塩には、硝酸コバルト−Co(N
O3 )2 ・6H2 O、塩化コバルト−CoCl2 ・6H
2 O、硫酸コバルト−CoSO4 、酢酸コバルト−Co
(CH3 COO)2 ・4H2 Oおよび塩基性炭酸コバル
ト−2CoCO3 ・Co(OH)2 ・H2 Oがある。前
述のコバルト−II塩の各々はNaNO2 、KNO2 ま
たはLiNO2 のような亜硝酸塩と反応させてもよい。
水溶液において最低溶解度を有しているなら、他のコバ
ルト−II塩が使用されてもよい。
成された亜硝酸コバルト錯体の溶解度は制限されており
かつ結局水溶液から抜けてしまうであろうため、アルミ
ニウムおよびアルミニウム合金に対して好ましい反応物
はCo(NO3 )2 ・6H2 OおよびNaNO2 である
ことがまたさらに注目される。
水素−H2 O2 のような酸化剤である。酸化剤の機能は
溶液中のコバルト−IIイオンをコバルト−IIIイオ
ンに酸化することである。過剰は溶液中の亜硝酸イオン
を硝酸イオンに酸化する所望されない効果を有するかも
しれないため、過剰量の化学酸化剤が使用されないよう
に注意しなければならない。タンク内に流れ込む空気流
は酸化剤として機能する、そのため過酸化水素の存在は
実行可能に対して本質的なものではない。過酸化水素は
溶液中のコバルト−IIイオンからコバルト−IIIイ
オンへの酸化の割合を増加し、かつそれゆえ溶液がより
短い時間内に動作可能になる点で、発明の商業的実践に
対して有用である。
はヨウ化ナトリウム(NaI)のような化学的な反応促
進剤が溶液に添加されてもよいことがまた注目される。
(NaIが好ましい。) 反応促進剤はこの添加剤を含
まない、コバルト−III六亜硝酸錯体の溶液に比較し
てアルミニウム合金下地上に酸化化成皮膜の形成を促進
する効果を有することが判明した。促進剤の存在は実行
可能に対して本質的なものではない。促進剤はアルミニ
ウム合金上に酸化化成皮膜の形成の割合を増加しかつそ
れゆえ発明の商業的実践に対して有効である。
物は、以下のとおりである。 硝酸コバルト Co(NO3 )2 ・6H2 O 亜硝酸ナトリウム NaNO2 過酸化水素(酸化剤) H2 O2 ヨウ化ナトリウム(促進剤) NaI
浸漬時間]化学反応物質濃度に関して、使用される溶解
したコバルト−II塩の濃度は最終溶液のガロン当り約
0.1モルから使用したコバルト−II塩の飽和限界ま
でであるだろう。溶解した金属亜硝酸塩の濃度は最終溶
液のガロン当り約0.6〜12モルであってもよい。過
酸化水素のような、酸化剤の濃度は完全な欠損から最終
溶液のガロン当り約0.5モルまででもよい。上記の状
態のように、過酸化水素の過剰量は所望されない効果を
もたらす。NaIのような促進剤塩の濃度は完全な欠損
から溶液における促進剤の溶解度限界まででもよい。浴
のpHは約7.0〜7.2でもよい。浴の温度は約68
°F〜150°Fでよく、100°F以下では皮膜の形
成は非常に緩やかで、150°F以上ではコバルト−I
II六亜硝酸錯体の段階的分解が起こる。液浸時間は約
3分〜60分間でもよい。
ステンレススチールタンクは68°F〜90°Fの温度
において脱イオン水で3/4まで満たされる。空気かく
はんは緩やかな泡を立てることにより始められる(タン
クは処理中にどのような固形の不純物(埃、アンモニウ
ム沈泥等)も除去するためのフィルタユニットを備え付
けてもよい)。
ましい)が添加されかつ完全に溶解される。溶解の間、
亜硝酸塩顆粒を水中に懸濁した状態に保持するためにス
テンレススチールバスケットが使用されてもよい。亜硝
酸塩の好ましい濃度は最終溶液のガロン当り約3.6モ
ルである。使用される量は、高い塗料密着特性を示す酸
化皮膜を作出するであろう、亜硝酸塩対コバルト塩のモ
ル比に基づいている。亜硝酸塩対コバルト塩の好ましい
モル比は約12対1である。
膜反応促進剤)がさらに添加されてもよい。この添加剤
の濃度は無添加から溶解度限界までであってもよいが、
しかし好ましい量は最終溶液のガロン当り80〜100
gmである。
かつ溶解される。好ましい濃度は最終溶液のガロン当り
約0.3モルである。コバルト塩のこの濃度は、亜硝酸
塩のガロン当り3.6モルをすでに含む溶液に添加され
るとき、亜硝酸塩対コバルト塩の好ましいモル比である
12対1に達する。緩やかな空気かくはんが維持され
る。
らにゆっくりと添加される。好ましい量は最終溶液のガ
ロン当り0.3〜0.5モルのH2 O2 (30〜50m
lのH 2 O2 (30体積%))である。タンクは脱イオ
ン水で最終体積まで満たされる。この溶液の空気かくは
んは68〜90°Fの温度で12〜16時間の間維持さ
れ、かつその後溶液は好ましくは120±5°Fまで加
熱される。H2 O2 の使用は速くかつ終始変わらないコ
バルト−III六亜硝酸錯体の形成に対して好ましい。
溶液はさらに操作のために用意される。
されるべき)第2のステンレススチールタンクが準備さ
れ、これは空気かくはん配管および加熱コイルを備え付
けてさらに脱イオン水で3/4まで満たされる。このコ
バルト化成皮膜形成後のステップは耐食特性を促進する
ための酸化皮膜封孔剤として働く。タンクは空気かくは
んしながら180±5°Fまで加熱される。
NO3 は封孔タンクに添加されかつ溶解される。好まし
い量は最終溶液のガロン当り114gm(1.42モ
ル)である。溶解に必要なときかきまぜられる。
・6H2Oおよびある量の酢酸マンガン−Mn(CH3
COO)2 ・4H2 Oが封孔タンクに添加されかつ溶解
される。硫酸ニッケルの好ましい量は最終溶液のガロン
当り152gm(0.58モル)である。酢酸マンガン
の好ましい量は最終溶液のガロン当り76gm(0.3
1モル)である。溶解に必要なときかきまぜられる。
終体積まで満たされる。それ以上の空気かくはんは必要
ではない。
理順序は以下のように要約されるだろう。
意]あらゆる準備および製造が完成された後、コバルト
化成皮膜が塗布されるべきである。部品は、溶液の混入
が可能であるようなところでは、液浸アルカリ洗浄また
は液浸脱酸素化にさらされるべきではなく、手動の洗浄
および手動の脱酸素化手順が、コバルト化成処理を適用
する前に水きれなし(water break-free)表面を得るた
めに使用されるべきである。水切れなし表面は、100
°F以下の温度において洗浄水で噴霧されまたは液浸洗
浄された後少なくとも30秒間の間連続的な水薄膜を維
持する表面である。
渉を避けるために、完全に取り除かれるべきであるの
で、操作の間、完全な洗浄および排出が必要である。部
品は、遅延することなしにかつ部品の乾燥を許容するこ
となしに、一つのステップから次のステップへと処理さ
れるべきである。湿った部品を扱う必要があるときに
は、清潔なラテックスゴム製の手袋を着用しなければな
らない。化成皮膜後、乾いた部品は清潔な布製の手袋で
のみ扱わなければならない。部分クランピングを要求す
る処理システムのため、接触点の数および大きさは適切
な機械的支持のために必要とされる最小限に保持される
べきである。
たは油っぽいなら、ボーイング プロセス スペシフィ
ケーション BAC 5408に従って蒸気脱脂が、ボ
ーイング プロセス スペシフィケーション BAC
5763に従って乳剤洗浄が、またはボーイング プロ
セス スペシフィケーション BAC 5750に従っ
て溶剤洗浄が達成されてもよい。溶液混入の可能がある
ところでは、開放した接合表面またはスポット溶接され
た接合部をともなう部品は前洗浄後2分間、低温水に
(または、高温および低温水に)浸漬されるべきであ
る。
化成皮膜を要求しない領域は、マスカント(maskants)
でマスクされるべきである。(クロム、ニッケルもしく
はコバルトの合金もしくはめっき、CRES、またはチ
タンを除く)異なる金属挿入物および非アルミニウムで
被覆されたプラズマフレーム噴霧領域はマスクオフされ
るべきである。
ぎ(rinse )は、開放した接合表面またはスポット溶接
された接合部をともなう部品を除いて、ボーイング プ
ロセス スペシフィケーション BAC 5744また
はボーイング プロセス スペシフィケーション BA
C 5749に従って実施されてもよく、その場合に
は、すすぎは溶液混入を妨げることが要求されるよう
な、手動の噴霧すすぎにより行なわれる(最低4度の)
複合的な液浸を伴うかくはんを少なくとも10分間使用
するべきである。
入が可能であるような部品を除いて、ボーイングプロセ
ス スペシフィケーション BAC 5765に従って
実施されてもよく、その部品は上記「アルカリ洗浄」に
おいて記述される方法を使用してすすがれてもよい。キ
ャスティングは以下の方法のいずれかによって脱酸素化
されてもよい。
ケーション BAC 5765、溶液37、38または
39に従って脱酸素化する。
イング プロセス スペシフィケーション BAC 5
748、タイプII、クラス1に従って乾燥しかつすす
ぐ。 [例]この発明の範囲内の特殊な溶液配合の例は次のと
おりである。
1である例1の配合は、封孔されない条件で高い塗料密
着を示すような酸化皮膜を作成するのに有効である。
1である例2の配合は、封孔しない条件で高い塗料密着
特性を有する酸化皮膜を作成するのに有効である。
O2 (30体積%)が二価コバルト塩が三価コバルト六
亜硝酸錯体に転換するのに使用されることは注目される
べきである。溶液単独の空気バブリング(通気)で十分
量のコバルト−II塩をコバルト−III錯体に転換す
るだろうが、しかし手順に時間が費され、かつ完全な転
換が得られないかもしれない。
ルト塩も、三価コバルト六亜硝酸錯体を形成するため、
どのような可溶性亜硝酸塩と反応させてもよい。さら
に、上記反応式(化8)において示されるような、この
タイプの化合物は亜硝酸塩のみに限られない。研究目的
のため、シアン化塩は以下に示されるタイプのヘキサシ
アノ錯体を形成するため(たとえば、シアン化ナトリウ
ム−NaCN)使用され、
を産出してきた。しかしながら、シアン化錯体は環境的
な考慮から使用されないだろう。
STM B117に従ってテストされたとき、168時
間の塩噴霧耐食を示す)を伴うコバルト化成皮膜を作成
するため、コバルト化成皮膜をシーリングステップにさ
らすことが必要である。この目的のため、多くの封孔溶
液が有用であると判明され、さらに以下の封孔溶液配合
が好ましい。
でもよく、かつ15分間が好ましい。封孔溶液は水和化
機能によりコバルト化成皮膜を封孔するものと思われ
る。図17ないし図20、特に図18は封孔されたコバ
ルト化成皮膜270を示す。利用されてもよい、他の封
孔溶液は以下のようである。
それらの有効性を損うため好ましくないが、これに反し
て例4の溶液は長い寿命を有する。
時間]溶液温度および浸漬時間の2つの操作パラメータ
はコバルト化成皮膜性能に関して重要であることが判明
してきた。
の連続的な操作温度範囲は、アルミニウム合金下地上の
皮膜性能に関して最適な結果を生ずる。最適な塗料密着
はタンクが120°Fでまたはその付近の温度で操作さ
れるときに得られるが、一方最適な耐食性能は次の封孔
過程と結びついて140°Fにおいて与えられる。コバ
ルト化成タンク内への浸漬時間は40〜60mg/ft
2 の範囲の(封孔しない条件における)皮膜重量により
計測されるような酸化皮膜の厚さに影響を及ぼす。最大
塗料密着のための最適な浸漬時間は15分間であり、か
つ最大耐食性能のための最適な浸漬時間は30分間であ
る。
バルト化成皮膜の塩噴霧耐食性は、反応質選択、浸漬時
間および浴操作温度に依存して広い範囲にわたって異な
る。例1の配合が30分間の浸漬時間において利用され
るときに好ましい結果が得られる。このように、ここに
記述されるような封孔溶液で封孔し、かつASTM B
117に従ってテストされるときに、168時間の塩噴
霧耐食性を伴なう封孔した酸化皮膜が作出されてきた。
マテリアル スペシフィケーション(Boeing Material
Specification ) BMS 10〜11(より高度に橋
かけされたエポキシポリマー)およびBMS 10〜6
0(より高度に橋かけされたウレタントップコート)に
認定された航空機塗料を使用して行なわれた。このコバ
ルト化成皮膜に関して観察される一般的な傾向は従来の
クロム酸化成皮膜と一致しており、すなわち耐食性およ
び塗料密着性能特性が反比例の関係を有している。一般
に、耐食性が最高となるところでは、塗料密着は最低で
あり、その逆もまた同様である。
/Mn−アセテートの加熱した溶液(185±5°Fに
おける)内への液浸からなる適切な化成後のステップ
は、十分な塗料密着値を維持し、その一方で高い耐食特
性を維持することにより、この問題を最小にする。
ル(Perkin-Elmer Model)550表面分析計、および
(異なる操作モードで)同じ計器を使用する、オージェ
(Auger )酸化プロフィルを使用する、ESCA表面分
析がこの発明のコバルト化成皮膜を特徴づけるために行
なわれてきた。(ESCAは(XPSまたはX−線光電
子分光法として知られている)化学分析のための電子分
光法である。)
酸化物の混合物、すなわち、最大体積パーセントとして
酸化アルミニウム、Al2 O3 、さらに酸化コバルトと
してCoO、Co3 O4 およびCo2 O3 からなること
が示された。「最大体積パーセント」という語は、この
酸化物の体積が存在する他のどのような酸化物の体積を
も越えることを意味するが、しかし「最大体積パーセン
ト」という語は、この酸化物の体積が50体積パーセン
ト以上であるということを暗に意味するものではない。
部分において(すなわち、アルミニウム下地に近接する
ところでは)、最大体積パーセントはAl2O3 である
ことが示された。酸化皮膜の中間部位はCoO、Co3
O4 、Co2 O3 およびAl 2 O3 の混合物である。さ
らに、データにより酸化皮膜の上面部分では、最大体積
パーセントはCo3 O4 およびCo2 O3 の混合物であ
ることが示された。
徴づけは図1ないし図20における上記の「図面の説
明」において、かつ図1ないし図20の説明において見
出されるだろう。図1ないし図4は典型的なコバルト化
成皮膜溶液中に20分間の液浸により(封孔しない条件
で)形成されるコバルト化成皮膜130を示している。
図5ないし図8は典型的なコバルト化成皮膜溶液中に3
0分間の液浸により(封孔しない条件で)形成されるコ
バルト化成皮膜150を示している。図9ないし図12
は典型的なコバルト化成皮膜溶液中に50分間の液浸に
より(封孔しない条件で)形成されるコバルト化成皮膜
190を示している。図13ないし図16は典型的なコ
バルト化成皮膜溶液中に60分間の液浸により(封孔し
ない条件で)形成されるコバルト化成皮膜230を示し
ている。図1〜図4、図5〜図8、図9〜図12および
図13〜図16を比較して、皮膜130、皮膜150、
皮膜190および皮膜230の間にはいかなる重大な構
造上の違いも見られない。これはいかなる所与の浴操作
温度においても、酸化皮膜が自己制限的になることを示
唆している。図1、2、5、6、9、10、13および
14において示されるように、コバルト化成皮膜の上部
表面は多孔性でありかつチャーメンヌードルに似てい
る。この酸化構造は良好な塗料密着のためのかなり大き
い表面積および多孔度を提供する。
成皮膜270を示している。コバルト化成皮膜は下地上
に形成され、かつその後皮膜は封孔溶液中への液浸によ
り部分的に封孔した。特に、図18は皮膜270の部分
的に封孔した構造を示している。封孔した酸化皮膜27
0は封孔しない酸化皮膜ほど多孔性ではなく、酸化皮膜
の孔は封孔溶液中への液浸の結果として水和化により部
分的にふさがれる。酸化皮膜の部分的な封孔は塗料密着
成果を低減するが、しかし優れた耐食性能を提供する。
よるコバルト化成皮膜の作成を例示している。同一の原
理は手動の塗布および噴霧塗布による化成皮膜の作成に
適合する。
ションおよび他の出版物は引用により援用されている。
っては明らかなように、この発明は発明の精神または本
質的な特性から離れることなく、上記に特定的に開示さ
れたもの以外の形で具体化されてもよい。上に記述され
たこの発明の特定の実施例および記述された操作の特定
の詳細はすべての事項において例として扱われるもので
制限するものではない。この発明の範囲は、前述の記述
において説明される実施例に限定されるというよりはむ
しろ前掲の特許請求の範囲において言及されるとおりで
ある。いずれかおよび全ての相当物は特許請求の範囲に
より包括されることが意図される。
ストパネルを10,000倍に拡大した顕微鏡写真であ
る。
た顕微鏡写真である。
断面の側面図を示す、テストパネルを10,000倍に
拡大した顕微鏡写真である。
断面の側面図を示す、図3のテストパネルを50,00
0倍に拡大した顕微鏡写真である。
を示す、もう1つのテストパネルを10,000倍に拡
大した顕微鏡写真である。
た顕微鏡写真である。
断面の側面図を示す、テストパネルを10,000倍に
拡大した顕微鏡写真である。
断面の側面図を示す、図7のテストパネルを50,00
0倍に拡大した顕微鏡写真である。
ストパネルを10,000倍に拡大した顕微鏡写真であ
る。
した顕微鏡写真である。
た断面の側面図を示す、テストパネルを10,000倍
に拡大した顕微鏡写真である。
た断面の側面図を示す、図11のテストパネルを50,
000倍に拡大した顕微鏡写真である。
もう1つのテストパネルを10,000倍に拡大した顕
微鏡写真である。
大した顕微鏡写真である。
た断面の側面図を示す、テストパネルを10,000倍
に拡大した顕微鏡写真である。
た断面の側面図を示す図15のテストパネルを50,0
00倍に拡大した顕微鏡写真である。
を示す、もう1つのテストパネルを10,000倍に拡
大した顕微鏡写真である。
大した顕微鏡写真である。
の破壊した断面の側面図を示す、テストパネルを10,
000倍に拡大した顕微鏡写真である。
の破壊した断面の側面図を示す、図19のテストパネル
を50,000倍に拡大した顕微鏡写真である。
Claims (9)
- 【請求項1】 金属下地上に腐食耐性および塗料付着特
性を呈する酸化物膜コバルト化成皮膜を形成するための
方法であって、前記下地はアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシ
ウム、マグネシウム合金、Cdめっきされた下地、また
はZnめっきされた下地であって、前記方法は、 (a) 可溶性のコバルト−III六配位錯体を含む水
溶液を含む酸化物膜形成コバルト化成溶液を用意するス
テップを含み、前記コバルト−III六配位錯体はMe
3 [Co(NO 2 ) 6 ]の形で存在し、式中、MeはN
a、KおよびLiからなる群から選択される1つ以上で
あり、前記コバルト−III六配位錯体の濃度は溶液の
ガロン当り約0.1モルから前記コバルト−III六配
位錯体の飽和限界までであり、前記水溶液は約7.0〜
7.2のpHを有し、前記方法はさらに、 (b) 十分な時間、前記溶液に前記金属下地を接触さ
せることにより前記下地の表面を酸化させ、それによっ
て、前記酸化物膜コバルト化成皮膜を形成し、それによ
って、腐食耐性および塗料付着特性を前記下地に与え
る、方法。 - 【請求項2】 金属下地上に腐食耐性および塗料付着特
性を呈する酸化物膜コバルト化成皮膜を形成するための
方法であって、前記下地はアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシ
ウム、マグネシウム合金、Cdめっきされた下地、また
はZnめっきされた下地であって、前記方法は、 (a) 可溶性コバルト−III六亜硝酸錯体を含む水
溶液を含む酸化物膜形成コバルト化成溶液を用意するス
テップを含み、前記コバルト−III六亜硝酸錯体はM
e 3 [Co(NO 2 ) 6 ]の形で存在し、式中、MeはN
a、KおよびLiからなる群から選択される1つ以上で
あり、前記コバルト−III六亜硝酸の形成は、前記コ
バルト−III六亜硝酸錯体の濃度は溶液のガロン当り
約0.1モルから前記コバルト−III六亜硝酸錯体の
飽和限界までであるようにコバルトII塩をアルカリ金
属亜硝酸塩と反応させることによって行なわれ、前記水
溶液は約7.0〜7.2のpHを有し、前記方法はさら
に、 (b) 十分な時間、前記溶液に前記金属下地を接触さ
せることにより前記下地の表面を酸化させ、それによっ
て、前記酸化物膜コバルト化成皮膜を形成し、それによ
って、腐食耐性および塗料付着特性を前記下地に与え
る、方法。 - 【請求項3】 下地上に腐食耐性および塗料付着特性を
呈する酸化物膜コバルト化成皮膜を形成するための方法
であって、前記下地はアルミニウムまたはアルミニウム
合金であり、前記方法は、 (a) 可溶性のコバルト−III六配位錯体を含む水
溶液を含む酸化物膜形成コバルト化成溶液を用意するス
テップを含み、前記コバルト−III六配位錯体はMe
3 [Co(NO 2 ) 6 ]の形で存在し、式中、MeはN
a、KおよびLiからなる群から選択される1つ以上で
あり、前記コバルト−III六配位錯体の濃度は溶液の
ガロン当り約0.1モルから前記コバルト−III六配
位錯体の飽和限界までであり、前記方法はさらに、 (b) 十分な時間、前記溶液に前記金属下地を接触さ
せることにより前記下地の表面を酸化させ、それによっ
て、前記酸化物膜コバルト化成皮膜を形成し、それによ
って、腐食耐性および塗料付着特性を前記下地に与え
る、方法。 - 【請求項4】 下地上に腐食耐性および塗料付着特性を
呈する酸化物膜コバルト化成皮膜を形成するための方法
であって、前記下地はアルミニウムまたはアルミニウム
合金であり、前記方法は、 (a) コバルト−II塩をアルカリ金属亜硝酸塩と反
応させることにより準備される水溶液を含む酸化物膜形
成コバルト化成溶液を用意するステップを含み、前記コ
バルト−II塩の濃度は最終溶液のガロン当り約0.1
モルから利用されるコバルト−II塩の飽和限界までで
あり、かつ前記アルカリ金属亜硝酸塩の濃度は最終溶液
のガロン当り約0.6〜12モルであり、前記方法はさ
らに、 (b) 十分な時間、前記溶液に前記下地を接触させる
ことにより前記下地の表面を酸化させ、それによって、
前記酸化物膜コバルト化成皮膜を形成し、それによっ
て、腐食耐性および塗料付着特性を前記下地に与える、
方法。 - 【請求項5】 下地上に腐食耐性および塗料付着特性を
呈する酸化物膜コバルト化成皮膜を形成するための方法
であって、前記下地はアルミニウムまたはアルミニウム
合金であり、前記方法は、 (a) 硝酸コバルト−Co(NO3)2・6H2Oを亜
硝酸ナトリウム−NaNO2と反応させることにより準
備される水溶液を含む酸化物膜形成コバルト化成溶液を
用意するステップを含み、前記硝酸コバルトの濃度は最
終溶液のガロン当り約75〜95グラムでありかつ前記
亜硝酸ナトリウムの濃度は最終溶液のガロン当り約22
7〜246グラムであり、前記方法はさらに、 (b) 十分な時間、前記溶液に前記下地を接触させる
ことにより前記下地の表面を酸化させ、それによって、
前記酸化物膜コバルト化成皮膜を形成し、それによっ
て、腐食耐性および塗料付着特性を前記下地に与える、
方法。 - 【請求項6】 金属下地上にコバルト化成皮膜を作出す
るための化学化成皮膜溶液であって、前記溶液は可溶性
のコバルト−III六配位錯体の水溶液を含み、前記コ
バルト−III六配位錯体はMe 3 [Co(NO 2 ) 6 ]
の形で存在し、式中、MeはNa、KおよびLiからな
る群から選択される1つ以上であり、前記コバルト−I
II六配位錯体の濃度は溶液のガロン当り約0.1モル
から前記コバルト−III六配位錯体の飽和限界までで
あり、前記コバルト化成溶液は約7.0〜7.2のpH
を有する化学化成皮膜溶液。 - 【請求項7】 金属下地上にコバルト化成皮膜を作出す
るための化学化成皮膜溶液であって、前記溶液は、 (a) 可溶性のコバルト−III六亜硝酸錯体の水溶
液を含み、前記コバルト−III六亜硝酸錯体の濃度は
溶液のガロン当り約0.1モルから前記コバルト−II
I六亜硝酸錯体の飽和限界までであり、前記水溶液は約
7.0〜7.2のpHを有し、 (b) 前記溶液はコバルト−II塩を金属亜硝酸塩と
反応させることにより準備され、前記コバルト−II塩
の濃度は最終溶液のガロン当り約0.1モルから利用さ
れるコバルト−II塩の飽和限界までであり、かつ前記
金属亜硝酸塩の濃度は最終溶液のガロン当り約0.6〜
12モルである、溶液。 - 【請求項8】 下地上にコバルト化成皮膜を作出するた
めの化学化成皮膜溶液であって、前記下地はアルミニウ
ムまたはアルミニウム合金であり、前記溶液は可溶性の
コバルト−III六配位錯体の水溶液を含み、前記コバ
ルト−III六配位錯体はMe 3 [Co(NO 2 ) 6 ]の
形で存在し、式中、MeはNa、Kお よびLiからなる
群から選択される1つ以上であり、前記コバルトIII
−六配位錯体の濃度は溶液のガロン当り約0.1モルか
ら前記コバルト−III六配位錯体の飽和限界までであ
る、溶液。 - 【請求項9】 下地上にコバルト化成皮膜を作出するた
めの化学化成皮膜溶液であって、前記下地はアルミニウ
ムまたはアルミニウム合金であり、前記溶液は、 (a) 可溶性のコバルト−III六亜硝酸錯体の水溶
液を含み、前記コバルト−III六亜硝酸錯体の濃度は
溶液のガロン当り約0.1モルから前記コバルト−II
I六亜硝酸錯体の飽和限界までであり、 (b) 前記溶液はコバルト−II塩を金属亜硝酸塩と
反応させることにより準備され、前記コバルト−II塩
の濃度は最終溶液のガロン当り約0.1モルから利用さ
れるコバルト−II塩の飽和限界までであり、かつ前記
金属亜硝酸塩の濃度は最終溶液のガロン当り約0.6〜
12モルである、溶液。
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