JP3193935U - 二連式腰・大腿床板可動装置付介護用ベッド - Google Patents

二連式腰・大腿床板可動装置付介護用ベッド Download PDF

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Abstract

【課題】ベッド床板の一部分が傾斜可動する機構を備えた介護ベッドにおいて、要介護者のおむつ交換や寝返り時に介護者の肉体的負担を減らせる介護ベッドを提供する。【解決手段】背床板、座床板、脚床板が固着された介護用のベッドにおいて、ベッド床板の左右方向中心において、背床板の根太と座床板の根太の間、及び座床板の根太と脚床板の根太の間の前後方向に、金属パイプを螺着し、それぞれの中心軸の役割を果たす金属パイプ22,23の垂直の上方向に軸着した金属棒に腰床板2と大腿床板4を螺着し、金属パイプの垂直の下方向に軸着した金属棒24,25に左右踏み板10,11を螺着し、左右踏み板及び腰床板と大腿床板を垂直支柱13,14,16,17で螺着する。左右踏み板をそれぞれ踏動すると、腰床板と大腿床板が、同時にベッドの左右方向にそれぞれ傾動できる。固着床板部分と傾斜床板部分の隙間には、取っ手を備えたふた型安全装置を設置する。【選択図】図1

Description

本考案は、介護者が、肉体的負担を減らしつつ、要介護者のおむつ交換や下着交換、および寝返りをさせることが、容易にできるための二連式腰・大腿床板可動装置付介護ベッドに関するものである。
従来において、ベッド床板の左右半分が傾動する機構を備えた体位変換用傾斜滑り止めベッドも開発されている(特許文献1参照)。また、介護ベッドには、床板下部の全体が、反転することによって、ベッド床板全体が、左右に傾斜できるものがある(特許文献2参照)。また、中心軸を施したベッド床板の全体が、シーソーのように左右に傾斜する装置が付いたベッドも開発されている(特許文献3参照)。
特開1994−014824号公報 特開2004−016387号公報 特開2009−082596号公報
上記、特許文献2と特許文献3は、ベッド床板全体が傾動する仕組みになっている。また、特許文献1は、左右方向にベッド床板の半分が、傾動する仕組みになっている。よって、要介護者の寝返りをさせることだけは、可能である。しかし、床板の全体もしく半分のみが傾斜しても、要介護者の座部と床板には、介護者の手が容易に動ける空間を作ることができないので、介護者が、要介護者の下着・おむつ交換等の介助をする際には、肉体的負担が重くかかるという欠点があった。
本考案は、二連式にした腰床板2及び大腿床板4のみを左右方向に傾斜させる装置と傾斜時に大きくできた隙間部分に対して、要介護者の身体の落ち込みを防止するためのふた型安全装置を具備することで、二連式に可動する腰床板2および大腿床板4が傾斜した際、要介護者を側臥位にさせたまま、要介護者の座部と座床板3の間に隙間が作れることによって、上記課題を解決することができる。
介護者が、踏み板構造部12を踏動すると、腰床板2および大腿床板4を二連式で左右方向に傾動、固定することで、要介護者をそれぞれ左右方向に側臥位させた状態で保持できる。また、要介護者の座部と座床板3の間に、要介護者を側臥位に保持させた状態で、介護者の手が動けるほどの空間を作ることができる。また、腰・大腿床板2、4を傾けた状態の時に大きくできた隙間の部分には、要介護者の身体が落ち込まないようにするための腰床板・大腿床板用ふた型安全装置26、27を設置することによって、介護者は、介助する際の肉体的負担を減らしつつ、要介護者の心理的負担も軽減しながら、容易に要介護者の体位変換、下着交換、およびおむつ交換等が可能となる。
本考案の実施の形態に関わる左右に床板が傾動した状態と傾動する前の状態を示した床板可動装置の断面図である。 介護用ベッドの正面図である。 介護用ベッドの側面図である。 傾動した床板を係止するためのストッパー装置を示した図である。 下方向に傾動した腰・大腿床板の部分を塞ぐ役割と要介護者の側臥位の角度を変える役割を同時に果たすふた型安全装置を示した図である。 床板可動装置の稼働する中心軸の金属パイプ部分の構造物を示した側面図である。
図1に示したのは、本考案の実施の形態に関わる左右に腰床板2、大腿床板4が傾動した状態と傾動する前の状態を示した床板可動装置の断面図である。図1および図6で示した床板可動装置は、背床板1の下根太6と座床板3の上根太7の間、及び座床板3の下根太8と脚床板の上根太9の間の前後方向に、腰床板用連結部金属パイプ用下部クロームソケット32mm a b 18、大腿床板用連結部金属パイプ用下部クロームソケット32mm a b 19を両端部に固着した腰床板下部中心軸用金属パイプ22と大腿床板下部中心軸用金属パイプ23と上方向に軸着した腰床板下部クロームブラケット トオシ 32mm a b 20と大腿床板下部クロームブラケット トオシ 32mm a b 21と腰床板2、大腿床板4、および、左右上部垂直支柱13、14に螺着した垂直支柱連結用水平板15、垂直支柱連結用水平板a b 15に螺着した左右下部垂直支柱16、17および、左右踏み板部10、11から構成される。図3に示した通り、踏み板構造部12の左右踏み板部10、11をそれぞれ踏動すると、腰床板2と大腿床板4のみが、ベッドの左右方向において、同時に傾動する。
図2に示した介護用ベッドの正面図である。本考案に係る介護用ベッドの床板は、固着している背床板1、座床板3、脚床板5、およびベッド前後に対する左右方向に傾動する腰床板2、大腿床板4で構成される。
図3で示した通り、背床板1、座床板3、脚床板5が固着された介護用のベッドにおいて、ベッド床板の左右方向中心において、背床板の下根太6と座床板の上根太7の間、及び座床板の下根太8と脚床板の上根太9の間の前後方向に、それぞれ腰床板下部・大腿床板下部用中心軸金属パイプ22、23を螺着している。また、可動する腰床板2、大腿床板4を水平固定させるための左右腰床板・大腿床板固定ボルト42、43、44、45がある。
図4に示した傾動する腰床板2、大腿床板4を傾いた状態を保持するためのストッパー装置である。腰床板2、大腿床板4をそれぞれ左右に傾けた状態で、左右ストッパー装置ハンドル部36、38を右回転させることで、左右ストッパー板37、39も右回転し、傾いた腰・大腿床板2、4に、左右ストッパー板37、39を掛着させることで、可動する腰・大腿床板2、4が、傾斜状態を保持できる形態になる。
図5に示した床板の間の隙間を埋める役割と設置位をずらすことで、要介護者の側臥位の角度を変えるときに要介護者の身体の落ち込みを防ぐ安全装置的な役割を担う腰床板用ふた型安全装置26および大腿床板用ふた型安全装置27は、取っ手と長方形板と板下部に右傾斜下部方向に固着した板で構成された腰・大腿床板用体位保持用ふた型安全補助装置32、33、および長方形板の下部に固着した長方形の根太で構成される腰・大腿床板用ふた型安全装置用留め装置30、31によって構成される。
図1および図3に示すように、腰床板2および大腿床板4を可動させるために、まずは、腰床板2、大腿床板4を水平固定させている左右腰床板・大腿床板固定ボルト42、43、44、45を外す。その後、介護者が、右踏み板部10を踏み込み、要介護者が右方向に側臥位したとこで、図4に示した左右ストッパー装置のハンドル部36、38を右回転することで、右回転された左右ストッパー板37、39が、傾いた腰・大腿床板2、4を掛止する。また、要介護者の身体の落ち込みを防止し、なおかつ要介護者の心理的負担を軽減させるために、固定された背・座・脚床板1、3、5と下部に傾斜した腰・大腿床板2、4の間にできた隙間を埋めるための腰床板用ふた型安全装置26、大腿床板用ふた型安全装置27を設置する。また、これらの腰・大腿床板用ふた型安全装置26、27は、設置位置をずらすことによって、要介護者の側臥位の角度を変えることができる。つまり、側臥位の角度を変えられるので、介護者が、介助をしやすくなる効果が期待できる。
腰床板2が、傾斜された状態では、要介護者の座部と固定されている座床板3の間に、介護者が手を入れられるほどの空間が作られる。この空間を活用する具体的な実施例としては、例えば、介護者が、側臥位した要介護者の交換前のパンツ型おむつ等を片側のみ脱がし、丸め込み、新しいおむつを片側のみ交換することができる。
片側のおむつを交換した後、設置した腰床板用ふた型安全装置26、大腿床板用ふた型安全装置27を外し、右ストッパー装置ハンドル部36を左回転させることで、掛止していた右ストッパー板37を腰床板から外し、傾斜された腰・大腿床板2、4を一旦元の状態に戻したところで、今度は、介護者が、左部踏み板部11を踏み込み、要介護者が左側に側臥位したところで、左ストッパー装置ハンドル部38を右回転させ、連動して右回転した左ストッパー板39を掛止することで、腰・大腿床板2、4を傾いたまま保持する。また、同様に、反対側にできた固定された床板と下部に傾斜した床板の間の隙間を埋めるための腰床板用ふた型安全装置26、大腿床板用ふた型安全装置27を設置する。
その後、要介護者の座部と固定されている座床板3の間に、介護者が手を入れ、交換前のおむつのもう一方を脱がし、新しいおむつを片方交換する。交換後、ふたを外し、左ストッパー装置ハンドル部38を、先ほどと反対方向である右回転をさせて、左ストッパー板39を外す。傾斜された床板を元の状態に戻したところで、腰床板2、大腿床板4を水平固定させるために、左右腰床板・大腿床板固定ボルト42、43、44、45を差し込む。要介護者の履かせたおむつまたは下着を整える。なお、要介護者の不安を軽減させる目的で、ベッド両サイドには、左右ベッド柵差し込み口a b 34 35に、挿設された左右転落防止柵40、41が設置されている。
1背床板
2腰床板
3座床板
4大腿床板
5脚床板
6背床板の下根太
7座床板の上根太
8座床板の下根太
9脚床板の上根太
10右部踏み板部
11左部踏み板部
12踏み板構造部
13左上部垂直支柱
14右上部垂直支柱
15垂直支柱連結用水平板 a b
16左下部垂直支柱
17右下部垂直支柱
18腰床板用連結部金属パイプ用クロームソケット 32mm a b
19大腿床板用連結部金属パイプ用クロームソケット 32mm a b
20腰床板下部クロームブラケット トオシ 32mm a b
21大腿床板下部クロームブラケット トオシ 32mm a b
22腰床板下部中心軸用金属パイプ
23大腿床板下部中心軸用金属パイプ
24腰床板用連結部F型ブラケット 通
25大腿床板用連結部F型ブラケット 通
26腰床板用ふた型安全装置
27大腿床板用ふた型安全装置
28腰床板用ふた型安全装置用取っ手
29大腿床板用ふた型安全装置用取っ手
30腰床板用ふた型安全装置用留め装置
31大腿床板用ふた型安全装置用留め装置
32腰床板用体位保持用ふた型安全補助装置
33大腿床板用体位保持用ふた型安全補助装置
34右ベッド柵差し込み口 a b
35左ベッド柵差し込み口 a b
36右ストッパー装置のハンドル部
37右ストッパー板
38左ストッパー装置のハンドル部
39左ストッパー板
40右転落防止柵
41左転落防止柵
42右腰床板固定ボルト
43左腰床板固定ボルト
44右大腿床板固定ボルト
45左大腿床板固定ボルト

Claims (1)

  1. 背床板、座床板、脚床板が固着された介護用のベッドにおいて、ベッド床板の左右方向中心において、背床板の根太と座床板の根太の間、及び座床板の根太と脚床板の根太の間の前後方向に、金属パイプを螺着し、それぞれの中心軸の役割を果たす金属パイプの垂直の上方向に軸着した金属棒に腰床板と大腿床板を螺着し、中心軸棒の垂直の下方向に軸着した金属棒に踏み板構造物を螺着する。そして、踏み板構造物及び腰床板と大腿床板を螺着することで、踏み板構造物の左右踏み板をそれぞれ踏動すると、腰床板と大腿床板が、同時にベッドの左右方向にそれぞれ傾動できる。なおかつ、腰床板と大腿床板が傾斜時、固着床板部分と傾斜床板部分に大きくできた隙間に、要介護者の身体の落ち込みを防ぐためのふた型安全装置を備えたことを特徴とする介護用ベッドである。
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