JP3193905B2 - ラジカル溶液重合による共重合体の短時間製造方法 - Google Patents

ラジカル溶液重合による共重合体の短時間製造方法

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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/04Polymerisation in solution
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラジカル溶液重合反
応で共重合体を得る製造プロセスの製造時間の短縮に係
わるもので、詳しくは特定の組成物でそのものの特定の
物性条件を有する共重合体を経済性の高い条件で提供す
るための製造プロセスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイス、回路基板等のハ
イテク産業において、樹脂材料が盛んに使用されている
のは周知の事である。しかし、これらの用途に供せられ
る樹脂は特に化学的な不純物例えば酸化・還元機能を持
つ元素や無機・有機の化合物の存在を極度に低減したも
のであることが条件となる場合が一般的である。そのた
め、このような用途に供せられる樹脂の製造には特別の
配慮、すなわちそもそも酸化・還元機能を有する重合開
始剤、あるいはその分解物、重合反応における副反応
物、及び重合反応成分の未反応残留物を低減させ、いわ
ゆる反応率を出来るだけ完結させ、結果的に静かな条件
で目的のラジカル重合反応を優先させるための重合反応
を長く取りゆっくりと反応を完結させ、また反応の終期
に開始剤を十分分解させる工程を採用せざるを得なくな
るので、必然的に数十時間の長時間を要することとな
り、経済性の点からは好ましい製造工程とはなっていな
いのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの長時間重
合反応の不経済性を克服し、全製造工程を10時間以内
にして、しかも特定の物性条件を有する共重合体を得る
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】ラジカル溶液重合反応に
おいて、重合熱の除去、重合度分布、組成分布等の制御
のために採用されている手法は、共通する機器による温
度制御の手法を除外してリストするとつぎのものがあげ
られる。すなわち、沸点重合、滴下重合、重合成分の全
量初期投入プログラムされた温度制御重合、重合成分の
反応釜内投入分と滴下分とに分割して重合する手法、あ
るいはこれらの組み合わせ手法などであり、これらの手
法は通常の一般的手段である。また、重合開始剤を強制
分解させたり、反応速度をあげるために系内を加圧し、
結果的に系の温度をあげ、製造時間を短縮する手法も一
般的な手法である。さらに、イオン交換機能を有する物
質を用いてイオン的不純物を除去する手法も一般的な手
法である。
【0005】本発明者らは、これら既存の技術手法を踏
まえた上で、該課題を解決するために以下の点に着目し
本発明を完成するに至った。 1)重合成分に含まれる重合禁止剤と重合開始剤との副
反応による着色生成物は重合開始剤の存在下で重合速度
が遅い場合に発生し易く昇温速度を早くしなければなら
ない。 2)全重合時間は滴下重合の成分濃度と量、と昇温前の
初期成分の濃度と量とのバランスをすべて制御可能な重
合速度の限界まであげればよい。 3)上記1)、2)で主目的を果たし不足分は加圧重合
とイオン交換で補足する。
【0006】すなわち、本発明は短時間重合法の手段と
して、重量平均分子量(Mw)が50,000以上、重
量平均分子量/数平均分子量が(Mw/Mn)が7以下
(いずれもポリスチレン基準のゲル−パーミュエーショ
ンクロマトグラフィー測定法における値)で、残存する
酸性あるいは塩基性オレフィン重合性成分の量がそれぞ
れ1000ppm以下、酸性あるいは塩基性オレフィン
重合性成分以外の残存量の全量が5000ppm以下
で、且つ、残存する重合開始剤が100ppm以下であ
ることを満たす共重合体溶液であって、重合成分が一般
【0007】
【化3】
【0008】(ここにR1 は炭素数1〜4の直鎖もしく
は分岐のアルキル基)なるA成分1〜60重量%、一般
【0009】
【化4】
【0010】(ここにR2は炭素数1〜8個の直鎖もし
くは分岐のアルキル基)なるB成分0.1〜40重量
%、C成分としてアクリル酸またはメタクリル酸の単独
もしくは複合で0.1〜40重量%、D成分としてA、
B、C成分とオレフィン共重合しうる重合性化合物0〜
60重量%のA、B、C、D成分を該成分の合計が10
0重量%となるように組み合わせて構成されている共重
合体溶液、酸基を含まず且つ分解物として酸基を発生
しない重合開始剤を用い、60〜100℃の沸点の溶剤
中で重合して得るに際し、該重合プロセスが、重合成分
濃度(重合成分/溶剤+重合成分+開始剤)を60%以
上且つ開始剤濃度を同様に0.08%以上とした混合物
を少なくても全重合成分の1/2量を初期に投入し30
分以内に沸点に到達せしめた時点で全重合成分の残りを
120分以下の時間で滴下せしめ粘度の上昇に応じて任
意の溶剤量で薄めることにより重合中の粘度を調整し、
全重合所時間を10時間以内とし、必要に応じ、反応
率が80%以上の時点で1kg/cm2以下の微圧をか
けて重合を完結させ、さらに必要に応じイオン交換能を
有する物質と接触させ、重合プロセス途上で生ずる副反
応による着色成分、残留極性成分を低減させることを特
徴とする共重合体溶液の短時間製造方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の内容をさらに詳しく説明
する。ラジカル溶液重合反応において、重合開始剤と重
合性化合物とを任意の溶剤に任意の濃度で溶解せしめ、
徐々に温度を上げていくと該開始剤の分解温度に到達す
るとき、重合反応を開始する。この時、重合物が淡褐色
に着色する場合に遭遇する場合がある。これは通常工業
的な樹脂溶液の製造では、原料としての重合性化合物に
含まれているメチルハイドロキノンのような重合防止剤
を除去しないで使用するのが一般的であり、これが関与
していると推定されるものの、着色現象の発現は気まぐ
れで、着かなかったり、着いても薄かったり、濃かった
りして製造技術者を悩ましている。塗料あるいはインキ
などの用途で、この副反応物が品質上問題とならない場
合は良いが、透明性、あるいは不純物のないことが条件
となるハイテク関連の用途では、一定の品質のものを供
給する手段としては不完全で解決しなければならない課
題である。
【0012】本発明者らは、この副反応のメカニズムは
解析出来ないが、重合成分の濃度、重合成分/(重合成
分+溶剤+開始剤)を60%以上にし、かつ、開始剤の
濃度を同様に0.08%以上とした混合物の少なくとも
全重合成分の1/2量を釜内に仕込みこれを少なくとも
30分以内に85℃の沸点に到達せしめれば副反応を抑
制できることを見出した。この条件は重合速度の点では
反応のきびしい条件であるが、除熱法、分解温度の適当
な開始剤、沸点の適当な溶剤を選択すればよい。好まし
い溶剤としてはメチルエチルケトンが好ましいがこれを
含む混合溶剤系も使用可能である。
【0013】開始剤としては過酸化物よりアゾ系の方が
適している。このましくはアゾビスイソブチロニトリル
である。また重合成分についてもいかなる系でもあては
まるというわけではなく、極端に重合速度の速い系でな
ければ適合する。好ましい系としては一般式
【0014】
【化5】
【0015】(ここにR1 は炭素数1〜4の直鎖もしく
は分岐のアルキル基)なるA成分1〜60重量%、一般
【0016】
【化6】
【0017】(ここにR2 は炭素数1〜8個の直鎖もし
くは分岐ノアルキル基)なるB成分0.1〜40重量
%、C成分としてアクリル酸またはメタクリル酸の単独
もしくは複合で0.1〜40重量%、D成分としてA、
B、C、成分と共重合しうる重合性化合物0〜60重量
%のA、B、C、D成分を該成分の合計が100重量%
となるように組み合わせて使用すればよい。
【0018】A成分としてはメチルメタクリレート、エ
チルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、ター
シャリーブチルメタクリレートなど、B成分としてはブ
チルアクリレート、イソブチルアクリレート、2エチル
ヘキシルアクリレートターシャリーブチルアクリレー
ト、など、D成分としてはスチレン、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルなどが使用できる。
【0019】重合速度を速くして製造するため、結果的
に製造される樹脂の重量平均分子量が比較的大きく且つ
分子量分布も比較的広い系に適用できる。すなわち、重
量平均分子量Mwが11万以上で、重量平均分子量/数
平均分子量(Mw/Mn)が7以下にする目的に適合す
る。また、この重合速度を速くすることによって重合時
間の短縮が可能になるのである。すなわち、初期釜仕込
みの重合成分を滴下するに際しても重合成分濃度、開始
剤濃度も釜仕込み分の濃度と同じにして、しかも60分
で滴下を完了せしめればよいのである。この手法によ
り、通常の、開始剤の残存をなくすため、各重合成分の
反応率を高めるために長時間のエイジング時間が大幅に
短縮できるのである。
【0020】重合速度を速くすることによる系の粘度の
上昇は、適宜使用溶剤を滴下もしくは添加し調節すれば
よい。それでも残留する重合成分の酸成分は水分を極力
少なくしたOHタイプのアニオン交換樹脂の粒子状のも
のあるいは粉末を加えて混合した後ろ過すればよい。必
要に応じてカチオン系の不純物を除去したいときはHタ
イプのカチオン交換樹脂を同様に用いればよいのであ
る。イオン交換を望む場合はそれに相当する機能を有す
るものを使用すればよいことは当然である。エイジング
時間の短縮には圧力をかけて沸点をあげ、促進すること
もできる。この場合は反応率80%以上に到達した以
降、0.5kg/cm2以下の微圧をかけて行うのが好
ましい。
【0021】
【実施例】実施例1 攪拌機、温度計、流器、添加口を備えた5Lの4口フ
ラスコに下記の配合の内の1/2量を仕込んだ。
【0022】
【表1】 メチルメタクリレート 754.8 重量部 ブチルアクリレート 112.8 〃 メタクリル酸 289.6 〃 アゾビスイソブチロニトリル 4.8 〃 メチルエチルケトン 727.6 〃 ──────────────────────────────────── 合計 1889.6 〃
【0023】ついでこのものをウォーターバスで攪拌し
ながら、20分間で内温が85℃になるように加熱し
た。内温が85℃に到達し、流を始めたとき直ちに残
りの1/2量を60分で滴下した。その後流温度で保
持し、滴下の開始時刻から3時間目にメチルエチルケト
ンを100重量部添加しさらに3時間流温度に保持し
重合反応を継続した。次いで、メチルエチルケトン20
00重量部を加え30分で40℃に冷却し取り出し樹脂
溶液特性を調べた。測定値は下記の通りであった。
【0024】
【表2】
【0025】実施例2 実施例1における同じ比率の配合を用い、重合設備とし
てガラス製のオートクレーブを用い、重合の仕方も滴下
後、メチルエチルケトンを添加するまでは同じにして重
合反応を行わしめ、重合の反応率がほぼ80%以上に到
達する滴下開始から4時間目に30分かけて徐々に窒素
ガスを投入して系内に0.4kg/cm2 圧力をかけ
ゆき還流温度が95℃に到達するまで重合せしめた。
所要時間は全部で6時間を要した。得られた樹脂溶液の
特性は下記の通りであった。
【0026】
【表3】
【0027】実施例3 実施例1で得られた樹脂溶液100重量部に対し、OH
タイプに活性化されているアニオン交換樹脂、ダイヤイ
オンSA−20Aをよく水分を遠心脱水したもの10重
量部加えて30分間攪拌した後、イオン交換樹脂を濾別
した。攪拌前後の酸価の測定から残留している酸成分の
量を推定した。結果は次の通りであった。
【0028】
【表4】
【0029】比較例1 攪拌機、温度計、流器、添加口を備えた5Lの4口フ
ラスコに下記の配合のものを仕込んだ。
【0030】
【表5】 メチルメタクリレート 125 重量部 ブチルアクリレート 18.7 〃 メタクリル酸 48.5 〃 アゾビスイソブチロニトリル 0.6 〃 メチルエチルケトン 768 〃 ──────────────────────────────────── 合計 961.8 〃
【0031】ついでこのものをウォーターバスで攪拌し
ながら、60分間で内温が70℃になるように加熱し
た。重合成分濃度20%、開始剤濃度0.06%に相当
する。内温が70℃に到達し、流を始めたとき直ちに
下記配合量を420分で滴下した。
【0032】
【表6】 メチルメタクリレート 251.3 重量部 ブチルアクリレート 37.7 〃 メタクリル酸 96.3 〃 アゾビスイソブチロニトリル 1.2 〃 メチルエチルケトン 79.78 〃 ──────────────────────────────────── 合計 476.28 〃
【0033】これは重合成分濃度80.9%、開始剤濃
度0.25%に相当する。その後流温度で保持し、滴
下の開始時刻から8.5時間目に80℃に昇温し、重合
を継続し、滴下開始から12時間めに72重量部のメチ
ルエチルケトン、アゾビスイソブチロニトリルを3.4
重量部添加しさらに10.5時間この温度に保持し重合
反応を継続した。ついで、476重量部のメチルエチル
ケトンで希釈し常温に冷却した。このものの樹脂溶液特
性を調べた。測定値は下記の通りであった。
【0034】
【表7】
【0035】参考例1 実施例1と同じような容器を用い下記の処方で重合し
た。 スチレン 420重量部 メチルメタクリレート 800 ブチルメタクリレート 420 ブチルアクリレート 250 イタコン酸 210 イソプロピルアルコール 210 トルエン 1470 ベンゾイルパーオキサイド 21 このものを上記フラスコに投入し80℃に1時間かけて
昇温し、この温度で2時間重合させた後、1時間かけて
沸点まで昇温させた。この時の温度は100℃であっ
た。沸点に達してから0.5時間後に、下記の配合物を
2時間かけて滴下した。 トルエン 420重量部 ベンゾイルパーオキサイド 10.5 次に、さらに2時間重合せしめた後、冷却しながら下記
の組成の溶剤で希釈し取り出した。 トルエン 545重量部 イソプロピルアルコール 255 得られた樹脂溶液は加熱残分41.2%、酸価30.8
であった。このものを実施例3の手法でイオン交換し
た。イオン交換前後の樹脂溶液特性を比較した。結果は
次のとおりであった。
【0036】
【表8】 項目 イオン交換前 イオン交換後 ─────────────────────────────────── 加熱残分 41.2% 41.0% 酸価 30.8 24.2 GPC測定チャート 酸モノマーの痕跡あり なし ───────────────────────────────────
【0037】このデータは通常の短時間重合では酸モノ
マーは15000ppm程度残存することを示してい
る。
【0038】比較例2 実施例1と同じような容器で下記の重合を行った。あら
かじめイソプロピルアルコール720重量部をフラスコ
に仕込み沸点まで加熱した。ついで下記の混合物を3時
間かけて滴下した。 メチルメタクリレート 644重量部 ブチルアクリレート 78 メタクリル酸 59 アゾビスイソブチロニトリル 20 滴下終了後1時間目と2時間目に下記の混合物を添加し
た。 イソプロピルアルコール 20重量部 アゾビスイソブチロニトリル 2 その後1時間重合を続け、冷却して取り出した。重合過
程の平均温度は82〜83℃であった。得られた樹脂溶
液の残存モノマーをGCで測定したがメチルメタクリレ
ートが3000ppm程度、ブチルアクリレートは60
00ppm程度であった。このことから本願発明の効果
は顕著であることがわかる。
【0039】
【発明の効果】実施例及び比較例で示したように、本願
発明のプロセスを採用すれば、純度を要求される樹脂材
料を驚くほどの短時間で製造することが出来、ハイテク
ノロジー関係の分野での低コストの樹脂素材の提供に多
大に貢献できるものである。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短時間重合法の手段として、 重量平均分子量(Mw)が50,000以上、重量平均
    分子量/数平均分子量が(Mw/Mn)が7以下(いず
    れもポリスチレン基準のゲル−パーミュエーションクロ
    マトグラフィー測定法における値)で、残存する酸性あ
    るいは塩基性オレフィン重合性成分の量がそれぞれ10
    00ppm以下、酸性あるいは塩基性オレフィン重合性
    成分以外の残存量の全量が5000ppm以下で、且
    つ、残存する重合開始剤が100ppm以下であること
    を満たす共重合体溶液であって、 重合成分が一般式 【化1】 (ここにR1は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐のアル
    キル基)なるA成分1〜60重量%、一般式 【化2】 (ここにR2は炭素数1〜8個の直鎖もしくは分岐のア
    ルキル基)なるB成分0.1〜40重量%、C成分とし
    てアクリル酸またはメタクリル酸の単独もしくは複合で
    0.1〜40重量%、D成分としてA、B、C成分とオ
    レフィン共重合しうる重合性化合物0〜60重量%の
    A、B、C、D成分を該成分の合計が100重量%とな
    るように組み合わせて構成されている共重合体溶液
    酸基を含まず且つ分解物として酸基を発生しない重合開
    始剤を用い、60〜100℃の沸点の溶剤中で重合して
    得るに際し、 該重合プロセスが、 重合成分濃度(重合成分/溶剤+重合成分+開始剤)を
    60%以上且つ開始剤濃度を同様に0.08%以上とし
    た混合物の少なくとも全重合成分の1/2量を初期に投
    入し30分以内に沸点に到達せしめた時点で全重合成分
    の残りを120分以下の時間で滴下せしめ粘度の上昇に
    応じて任意の溶剤量で薄めることにより重合中の粘度を
    調整し、全重合所時間を10時間以内とし、必要に応
    じ、反応率が80%以上の時点で1kg/cm2以下の
    微圧をかけて重合を完結させ、さらに必要に応じイオン
    交換能を有する物質と接触させ、重合プロセス途上で生
    ずる副反応による着色成分、残留極性成分を低減させる
    ことを特徴とする共重合体溶液の短時間製造方法。
  2. 【請求項2】 酸あるいは塩基性オレフィン重合性成分
    の残存量がそれぞれ1000ppm以下、残存する重合
    開始剤が100ppm以下で、溶剤がメチルエチルケト
    ンである、請求項1の共重合体溶液の短時間製造方法。
  3. 【請求項3】 重合開始剤がアゾ系である、請求項1の
    共重合体溶液の短時間製造方法。
  4. 【請求項4】 重合開始剤がアゾビスイソブチロニトリ
    ルである、請求項1の共重合体溶液の短時間製造方法。
  5. 【請求項5】 成分Aがメチルメタクリレート、B成分
    がブチルアクリレート、C成分がメタクリル酸であり、
    D成分を含まない請求項1の共重合体溶液の短時間製造
    方法。
  6. 【請求項6】 反応率が80%以上の時点で0.5kg
    /cm2以下の圧力をかけて重合させる、請求項1の共
    重合体溶液の短時間製造方法。
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