JP3193409U - 電池モジュール - Google Patents

電池モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP3193409U
JP3193409U JP2014003853U JP2014003853U JP3193409U JP 3193409 U JP3193409 U JP 3193409U JP 2014003853 U JP2014003853 U JP 2014003853U JP 2014003853 U JP2014003853 U JP 2014003853U JP 3193409 U JP3193409 U JP 3193409U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
insulating spacer
recess
case
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014003853U
Other languages
English (en)
Inventor
賢治 大平
賢治 大平
勲 阿部
勲 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Battery Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Battery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Battery Co Ltd filed Critical Furukawa Battery Co Ltd
Priority to JP2014003853U priority Critical patent/JP3193409U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3193409U publication Critical patent/JP3193409U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

【課題】電池の絶縁と保持とを簡易な構造で実現可能な電池モジュールを提供する。【解決手段】電池31の端子31T部が形成された上部とこれとは対向する位置にある下部とに各々装着される絶縁スペーサ51と、前記絶縁スペーサ51を装着した前記電池31を収容するケースとを備え、前記絶縁スペーサ51は、前記電池31の下部と嵌合可能な第1凹部と、前記電池31の端子31T部を有する上部と嵌合可能な第2凹部とを備え、前記絶縁スペーサ51を有する電池31を前記ケースの一端側から予め定めた並び方向αに順次配置し、前記並び方向αの他端側から前記絶縁スペーサ51を有する前記電池31を固定する押さえ部材73と押さえ部材73を固定する固定部品77を配置した。【選択図】図3

Description

本考案は、電池に装着される絶縁スペーサを有する電池モジュールに関する。
リチウムイオン二次電池などの複数の単電池をケースに収容し、これら単電池を直列、或いは並列に接続した電池モジュールが提供されている。
この種の電池モジュールには、複数の単電池の下部が嵌合する下部支持板と、単電池の上面を覆う上面板と、これら単電池の上縁部外側を囲む上部支持枠とを備え、これらの部材を、絶縁性を有する合成樹脂で形成するとともに、略直方体形状の金属ケースに嵌まる外形状に形成したものがある(例えば、特許文献1参照)。これらの下部支持板、上面板及び上部支持枠によって、単電池と金属ケースとの間の絶縁が確保される。つまり、下部支持板、上面板及び上部支持枠は絶縁スペーサとして機能している。
特開2012−22937号公報
ところで、特許文献1は、単電池の上下に装着される絶縁スペーサの下部支持板、上面板及び上部支持枠が複雑かつ異なる形状であり、構造の複雑化、及び部品種類の増大を招いてしまい、取付作業も難しくなってしまう。
更に、絶縁スペーサは下部支持板、上面板、及び上部支持枠のそれぞれが一枚板で形成されているため、単電池の個数に応じて種々形成する必要があり、コストの増大を招いてしまう。
本考案は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、電池の絶縁と保持とを簡易な構造で実現可能な電池モジュールを提供することにある。
上述した課題を解決するため、本考案は、電池の端子部が形成された一端部とこれとは対向する位置にある他端部とに各々装着される絶縁スペーサと、前記絶縁スペーサを装着した前記電池を収容するケースとを備え、前記絶縁スペーサは、前記電池の他端部と嵌合可能な第1凹部と、前記電池の端子部を有する一端部と嵌合可能な第2凹部とを備え、前記絶縁スペーサを有する電池を前記ケースの一端側から予め定めた並び方向に順次配置し、前記並び方向の他端側から前記絶縁スペーサを有する前記電池を固定する押さえ部材と押さえ部材を固定する固定部品を配置してなることを特徴とする電池モジュールを提供する。
本考案は、上記構成において、前記絶縁スペーサは、前記電池を当該絶縁スペーサにおける前記並び方向両側の端面よりも内側にオフセットした位置に支持することを特徴とする。
また、本考案は、上記構成において、前記絶縁スペーサの前記第1及び第2凹部は共通の底部を有し、前記底部には、前記第2凹部に前記電池の上部を装着した場合に前記電池から上方に突出する上方突出部が通過する貫通孔が設けられることを特徴とする。
また、本考案は、上記構成において、前記絶縁スペーサの前記第1凹部の壁部には、前記第2凹部を前記電池の上部に装着した場合に、前記電池の上部に配索される配線を通す貫通孔が設けられることを特徴とする。
また、本考案は、上記構成において、前記第1及び第2凹部は、複数の前記電池を収容可能な凹部に形成され、前記複数の単電池間に隙間を空ける仕切り部を有することを特徴とする。
また、本考案は、上記構成において、前記ケースは、前記複数の電池の並び方向に間隔を空けて配置され内側に前記複数の電池が配置される一対の壁部を有し、前記一対の壁部間を架橋し、ケース外の空間に露出する把持部を設けたことを特徴とする。
本考案では、電池の絶縁と保持とを簡易な構造で実現することができる。
また、電池に装着される前記絶縁スペーサは、電池の端子部が形成された一端部と電池の他端部とで同一の絶縁スペーサを使用することが可能であり、部品点数の増大を招くことなく、また、取付作業も容易に行うことができる。
さらに、前記絶縁スペーサは一枚板で形成されていないため、電池の個数に応じて前記絶縁スペーサの個数を変化させることが可能であり、コストの低減を図ることが可能である。
実施形態に係る電池モジュールの斜視図である。 電池モジュールの分解斜視図である。 ベース板と単電池を周辺構成と共に示した図である。 単電池と上下の絶縁スペーサを示した図である。 絶縁スペーサの斜視図である。 絶縁スペーサの図であり、(A)は上方から見た図、(B)は側方から見た図、(C)は下方から見た図である。 図6(A)のX−X断面図である。
以下、図面を参照して本考案の実施形態について説明する。
図1は実施形態に係る電池モジュールの斜視図である。また、図2は電池モジュールの分解斜視図である。なお、以下に述べる上下及び前後左右などの各方向は、電池モジュール10を図示のように設置したときの各方向に対応する。従って、設置状況によって各方向が設置時と変わることもある。
図1及び図2に示すように、電池モジュール10は、組電池や電池パックとも称するものであり、方形や矩形箱形状に形成された金属製のケース21と、ケース21に収容される単電池31とを備えている。
この電池モジュール10に収容される単電池31の数は、要求される仕様に応じて適宜に変更されるものであり、図2では8個の単電池31を収容した場合を示している。なお、単電池31の数は複数に限らず、1個でも良い。複数の単電池31が収容される場合には、単電池31同士が直列、又は並列に接続され、本実施形態では直列に接続した場合を示している。
ケース21は、底板22と、底板22の前縁から立ち上がる前板(壁部)23と、底板22の後縁から立ち上がる背面板(壁部)24とを備えている。底板22、前板23、及び背面板24は、一枚の金属板をコ字状に折り曲げることによって形成され、これをベース板25と表記する。
ベース板25には、底板22、前板23、及び背面板24の間に空く側方開口を覆う左右一対の側板26と、上方開口を覆う天板部27とが、締結部材である締結ボルト28と締結ナット(図示せず)を用いて連結される。
図2に示すように、側板26は、その左右側縁部が外側に折り曲げられて前縁部26Fと後縁部26Rとを有する金属板で形成され、前後一対の折り曲げ部である前縁部26F及び後縁部26Rを前板23と背面板24の裏側にそれぞれ重ね、その状態で前板23と背面板24とに締結ボルト28と締結ナット(図示せず)で連結される。
さらに、前縁部26Fと後縁部26Rとの間には、作業員などが把持可能な把持部29が設けられる。この把持部29は、金属製のパイプ材で形成され、前縁部26Fと後縁部26Rとの間、つまり、前板23と背面板24とからなる一対の壁部の間を架橋するように締結ボルト30と締結ナット(図示せず)によって取り付けられる。これによって、電池モジュール10を作業員が移動する際に作業員が左右の把持部29を把持し、電池モジュール10を容易に持ち運ぶことができる。また、この把持部29によりケース21を補強することもでき、ケース剛性を高めることができる。
天板部27は、その前後側縁部が下方に折り曲げられて前縁部27Fと後縁部27Rとを有する金属板で形成される。前後一対の折り曲げ部である前縁部27F及び後縁部27Rを前板23と背面板24の表側にそれぞれ重ね、その状態で上記締結ボルト28を用いて前板23と背面板24とに連結される。このようにして、単電池31の周囲全面を囲う高剛性のケース21が形成される。
前記ケース21の前板23の内表面(単電池31設置側)には、複数の単電池31の電圧や電流及び温度等をモニターするためのモニター回路41が設けられている。なお、前記モニター回路41を冷却するためのヒートシンク41Aは図3に示す前記前板23に形成された開口部23Aを介して外表面に露出するように設けられる。
また、一方(右側)の側板26には、複数の単電池31と電気的に接続するためのコネクタ43A、43Bが装着されるとともに、モニター回路41と通信するための通信コネクタ45が装着される。
図3はベース板25と単電池31を周辺構成と共に示した図である。
図2及び図3に示すように、電池モジュール10は、収容される単電池31の上下に装着される絶縁スペーサ51を備える。下側の絶縁スペーサ51はケース21の底板22と単電池31の間に配置され、上側の絶縁スペーサ51はケース21の天板部27と単電池31との間に配置される。
上下の絶縁スペーサ51は、絶縁性を有する材料、例えば、PP(ポリプロピレン)などの合成樹脂で形成され、これによって単電池31を金属製のケース21(より具体的には底板22及び天板部27)から絶縁するものである。
本構成では、上下の絶縁スペーサ51が同一形状に形成され、各絶縁スペーサ51を上側、下側のいずれにも適用可能に形成されている。
図2及び図3に示すように、上側の絶縁スペーサ51の上方開口は、平板状に形成された上面絶縁スペーサ61で覆われ、上面絶縁スペーサ61の両側面に形成された夫々の貫通孔61Aと、絶縁スペーサ51の両端中央部に形成された貫通孔61Bとが螺子止めにより固定される。上面絶縁スペーサ61は、上側の絶縁スペーサ51内に配置される後述する電気部品(端子31Tや配線)を上方から覆い、これらの絶縁及び保護を行う。
図4は単電池31と上下の絶縁スペーサ51を示した図である。
この図4を用いて単電池31を説明する。単電池31は、リチウムイオン二次電池であり、単電池31の外装体31Aは、ステンレス(SUS)などの金属材で形成された扁平な直方体形状を有する。外装体31Aの上部の一端部には、正極端子及び負極端子を構成する一対の端子31T(上方突出部)が上方に向けて突出する。また、一対の端子31T間には、安全弁31Vが設けられる。この安全弁31Vは、単電池31内の内圧が所定値以上に上昇した際に開放し、内圧の上昇を抑えるものである。
図4に示すように、上下の絶縁スペーサ51は、2個の単電池31を最も広い側面同士(主面同士)を対向させて横並びに保持可能に形成される。この場合の単電池31の並び方向αは、電池モジュール10の前後方向と一致している。
図3及び図4に示すように、ベース板25の底板22には、4個の絶縁スペーサ51が並び方向αに沿って並べられ、隣接する絶縁スペーサ51同士が互いに当接するように配置される。下側の絶縁スペーサ51に、上方から全ての単電池31を装着し、その後、全ての単電池31の上部に上側の絶縁スペーサ51が装着される。
なお、本実施形態で用いた絶縁スペーサ51は、2個の単電池が1組となるようにしたが、1個ずつ、或いは3個以上を1組として用いても良い。
図3に示すように、並び方向αの一端側(前側)には、電池押さえ板71、及び絶縁板部材72からなる押さえ部材73が装着され、この押さえ部材73により、上下の絶縁スペーサ51を並び方向αの他端側(背面板24側)に押さえる。
図5は絶縁スペーサ51の斜視図である。
図5に示すように、絶縁スペーサ51は、左右の壁部53L、53Rと、前後の壁部53F、53Bと、壁部53L、53R、53F、53Bに渡る底部52とを一体に備える。そして、絶縁スペーサ51の上部に、下方に凹んで単電池31の上部(一端部に相当)とは対向する下部(他端部に相当)を嵌合可能な第1凹部55が形成され、絶縁スペーサ51の下部に、上方に凹んで単電池31の上部を嵌合可能な第2凹部57(後述する図7)が形成される。
上下の絶縁スペーサ51は、前後の壁部53F、53B間に単電池31を保持するため(図4参照)、前後の壁部53F、53Bの分だけ、単電池31を当該絶縁スペーサ51における並び方向α両側の端面よりも内側にオフセットした位置に支持する。これにより、図4に示すように、隣接する絶縁スペーサ51同士で単電池31間に隙間を空ける。
また、各絶縁スペーサ51に支持される複数(本構成では2個)の単電池31は、後述する仕切り壁(仕切り部)56(図4及び図5)の厚さ分だけ離間して支持されるので、これら単電池31間にも隙間を空ける。これらにより、全ての単電池31間に隙間を空け、単電池31間の温度ばらつきを抑えるように形成されている。
図3に示すように、隣接する単電池31の間には、電池間スペーサ75が介挿され、これら電池間スペーサ75により単電池31間の隙間が適正量に保たれ、また、単電池31の充放電によって電池中央側面が膨らむことを抑制することが可能である。この電池間スペーサ75は、絶縁性を有する材料、例えば、PP(ポリプロピレン)などの合成樹脂で形成され、上下の電池間スペーサ75間の中央位置、つまり、単電池31の上下中央位置に介挿される小型板形状に形成されている。これにより、上下の絶縁スペーサ51では位置規制されにくい上下中央位置で、単電池31間の隙間を一定量に揃えることができる。
また、この電池間スペーサ75は、単電池31と押さえ部材73との間、及び、単電池31と背面板24との間にも介挿され、これらの間も隙間が一定量に揃えられる。このようにして、全ての単電池31の前後に一定の隙間を確保しつつ、単電池31間の温度ばらつきを効果的に抑えることができる。
電池間スペーサ75の両端には、単電池31よりも外部に張り出す左右一対の張り出し部75Aが設けられ、これら張り出し部75Aには貫通孔が設けられており、後述する長軸ボルト91が貫通する。
背面板24には、図2及び図3に示すように、上下及び左右に間隔を空けて並び方向αに貫通する貫通孔が設けられ、各貫通孔には長軸ボルト91〜93が各々挿入される。これら長軸ボルト91〜93には、単電池31間に介挿される電池間スペーサ75を貫通する左右一対の長軸ボルト91と、下側の絶縁スペーサ51を貫通する左右一対の長軸ボルト92と、上側の絶縁スペーサ51を貫通する左右一対の長軸ボルト93とがある。
上下の絶縁スペーサ51を貫通する複数(4本)の長軸ボルト92、93は、単電池31の左右外側を通って各絶縁スペーサ51に予め設けられた左右一対の貫通孔55J(後述する図5)を通り、押さえ部材73に設けられた被締結部(ナット部)73Aにそれぞれ締結される。
これら長軸ボルト92、93を締結することによって、押さえ部材73と背面板24との間に上下の絶縁スペーサ51を挟持し、絶縁スペーサ51を保持することができる。絶縁スペーサ51を保持することにより、絶縁スペーサ51に保持された単電池31も押さえ部材73と背面板24との間に保持することができる。この場合、上下の絶縁スペーサ51を介して単電池31がケース21に保持されるので、単電池31をケース21の底板22及び天板部27から絶縁及び保護することができる。
また、電池間スペーサ75を貫通する一対の長軸ボルト91は、電池間スペーサ75の左右の張り出し部75Aをそれぞれ貫通し、押さえ部材73に設けられた被締結部(ナット部)73Bにそれぞれ締結される。これにより、長軸ボルト91及び電池間スペーサ75によっても、押さえ部材73と背面板24との間に単電池31を挟持することができ、単電池31の保持力を向上させることができる。
図3中、符号77は、押さえ部材73の一部を構成する電池押さえ板71をケース21の底板22に固定するための固定部品である。この固定部品77は、ケース21の底板22に固定されて底板22から立設する左右一対の足部77Aと足部77A間を架橋する架橋板77Bとを一体に備える金属板で形成されている。
同図3に示すように、電池押さえ板71は、上下の絶縁スペーサ51を押圧する板状の押さえ板本体71Aと、この電池押さえ板71をケース21側(固定部品77)に固定するためのケース側固定部71Bとを一体に備えている。
押さえ板本体71A、及びケース側固定部71Bのいずれも金属板で形成され、上記長軸ボルト91〜93の締結力を受けても変形しない十分な剛性を有している。
なお、固定部品77はケース21の底板22に、夫々の絶縁スペーサ51の底板52に設けられた後方の貫通孔52Bに嵌合する様に所定の間隔を空けて複数設けても良い。この様に固定部品77を複数形成することで、絶縁スペーサ51の位置決めを可能にすると共に、単電池31の個数を変えた場合にも、容易に押さえ部材73を固定することが可能である。
ケース側固定部71Bは、並び方向αに沿って延びる左右一対の長孔71Cを有し、これら長孔71Cに上方から締結ボルト(締結部材)71Dを通し、固定部品77に締結することによって電池押さえ板71を固定部品77に固定することができる。この長孔71Cにより、電池押さえ板71の固定位置を並び方向αに沿って調整することができ、電池押さえ板71を絶縁スペーサ51の固定に適した位置に固定することができる。
絶縁板部材72は、電池押さえ板71と、並び方向αの一端側(前板23側)に位置する単電池31との間に介挿される平板状の板材であり、絶縁性を有する材料、例えば、PP(ポリプロピレン)などの合成樹脂で形成される。この絶縁板部材72を設けることにより、単電池31と金属製の電池押さえ板71とを絶縁することができる。なお、この絶縁板部材72と単電池31との間に電池間スペーサ75が介挿されている。
また、この絶縁板部材72は、並び方向αの他端側(背面板54)に位置する単電池31と背面板54との間にも介挿され、この絶縁板部材72と単電池31との間に電池間スペーサ75が介挿される。
なお、電池押さえ板71とケース21の前板23間の空間は、前板23に設けられたモニター回路41やこのモニター回路41と複数の単電池31の電圧や温度をモニターするための配線用空間として利用され、ケース21内に単電池31と共にこれら回路や配線が収納された電池モジュールを構成している。前記モニター回路41は、前板23の外表面と面一となるように、内面から溶接又は固定部材によって固定される。
なお、本実施形態ではモニター回路41が前板23の外表面と面一になるように固定したが、これに限定されること無く、前板23の外表面よりモニター回路41が突出又は凹んでいても良い。
図4中、符号81は、隣接する単電池31の端子31T同士を接続する接続部材である。本実施形態では単電池31を直列接続するため、隣接する単電池31の極性の異なる端子31T同士が近接するように単電池31が並べられ、極性の異なる端子31T同士が接続部材81によって電気的に接続される。
図6(A)は絶縁スペーサ51を上方から見た図であり、図6(B)は側方から見た図であり、図6(C)は下方から見た図である。また、図7は図6(A)のX−X断面図である。
上述したように、絶縁スペーサ51の上部には、下方に凹んで単電池31の下部を嵌合可能な第1凹部55(図5、図6(A)、図7参照)が設けられ、絶縁スペーサ51の下部には、上方に凹んで単電池31の上部を嵌合可能な第2凹部57(図6(C)、図7参照)が設けられる。
第1凹部55及び第2凹部57は、複数(本実施形態では2つ)の単電池31を、最も広い側面同士(主面同士)を対向させて横並びに嵌め込み可能な矩形孔形状に形成されるとともに、嵌め込まれた単電池31間に隙間を空ける仕切り壁(仕切り部)56を一体に備えている。
また、図7に示すように、上方に開口する第1凹部55の深さD1は、第2凹部57の深さD2よりも大となるように底部52の高さが設定され、第1凹部55内に単電池31の下部を嵌め込んだ方が、第2凹部57内に単電池31の下部を嵌め込んだ場合よりも深く嵌まり、単電池31をよりしっかり保持することができる。
底部52には、上下方向に貫通する複数の貫通孔52A、52Bが設けられている。これら貫通孔52A、52Bのうち、左右の貫通孔52Aは、絶縁スペーサ51を単電池31の上部に装着した場合、つまり、絶縁スペーサ51の第2凹部57内に単電池31を嵌め込んだ際に、図4に示すように、単電池31の端子31Tを上方に露出させる端子用孔として機能する。これにより、端子31Tと接続部材81との接続作業を容易にできるとともに、端子31Tの周囲を絶縁スペーサ51で囲って絶縁・保護することができる。
また、左右の貫通孔52Aの間に設けられた貫通孔52Bは、各単電池31の安全弁31V(図4)を露出させる弁露出孔として機能する。
第1凹部55において、前後の壁部53F、53R、及び仕切り壁56には、互いに接続される端子31T間をつなぐ切り欠き55K(図5、図6)、つまり、端子31T間を接続する接続部材81(図4)が通る切り欠き55Kがそれぞれ設けられている。この切り欠き55Kを通るように接続部材81を配置することで(図3参照)、接続ミスを防いで接続作業を容易に行うことができるとともに、接続部材81を第1凹部55内に配置することができる。
また、第1凹部55における前後の壁部53F、53R、及び仕切り壁56には、配線を通す貫通孔55H(図5、図6)が設けられている。これら貫通孔55Hは、並び方向αに沿って貫通し、単電池31の上部に配索される不図示の配線(端子31Tやモニター回路41などにつながる配線)を通すための配線孔として使用される。
また、左右の壁部53L、53Rにも、並び方向αに沿って貫通する貫通孔55J(図5)が形成され、これらの貫通孔55Jは、上記長軸ボルト92、93を通すボルト挿通孔として使用される。
この構成により、図3に示すように、ベース板25の底板22上に複数の絶縁スペーサ51を並び方向αに並べて配置し、これら絶縁スペーサ51の第1凹部55に単電池31を嵌め込み、その後、単電池31の上部に上方から絶縁スペーサ51の第2凹部57を嵌め込む。これにより、各絶縁スペーサ51に単電池31が位置決めされる。
この場合、上側の絶縁スペーサ51の第1凹部55内に、単電池31の端子31T、及び安全弁31Vが露出するので、この第1凹部55内にて接続部材81を各端子31Tに容易に接続できるとともに、各単電池31とモニター回路41とをつなぐ配線を配索し、配線については上記貫通孔55Hを通して外部に引き出すことができる。
一方、第2凹部57において、前後の壁部53F、53B、及び仕切り壁56には、上記切り欠き55Kや貫通孔55Hは設けられない(図6、図7)。切り欠き55Kや貫通孔55Hを設けない分、絶縁スペーサ51をベース板25の底板22に載置する際の接触面積を十分に確保することができ、安定して載置できる。また、切り欠き55Kや貫通孔55Hを設ける場合と比べて、第2凹部57の剛性を高く維持することができ、絶縁スペーサ51の強度向上にも有利である。
図6に示すように、左右の壁部53L、53Rは、他の壁部53F、53B、底部52、仕切り壁56よりも厚い壁に形成されている。このため、図3に示すように、複数の絶縁スペーサ51を並び方向αに並べた場合に左右の壁部53L、53Rが互いに当接して連続し、剛性が高い部材を構成する。本実施形態では、図3に示すように、この剛性が高い部分に長軸ボルト92、93を通し、ボルト締結するので、絶縁スペーサ51の連結剛性を効率良く高めることができる。これにより、絶縁スペーサ51の保持強度を高め、その結果、単電池31の保持強度を十分に確保することができる。
また、上下の絶縁スペーサ51、単電池31、押さえ部材73を組む際に、電池間スペーサ75も組み、上下の絶縁スペーサ51及び単電池31は合計6本の長軸ボルト91〜93で締結(挟持)される。これにより、十分な締結力を確保できる。
このようにして絶縁スペーサ51、単電池31、押さえ部材73、及び電池間スペーサ75を組んだ後、上側の絶縁スペーサ51内のスペース(第1凹部55)を利用して端子31Tの接続作業及び配線の配索作業を行い、その後、上面絶縁スペーサ61を、上側の絶縁スペーサ51の第1凹部55を覆うように螺子止めにより取り付ける。これによって、接続部材81及び配線を含めて単電池31の上下及び前後左右を絶縁部材で覆い、その周りをケース21で囲うことにより、単電池31の絶縁と保持を行った電池モジュール10が組み立てることができる。
以上説明したように、本実施の形態では、図3などに示したように、電池31の端子31T部が形成された上部(一端部)とこれとは対向する位置にある下部(他端部)とに各々装着される絶縁スペーサ51と、前記絶縁スペーサ51を装着した前記電池31を収容するケース21とを備え、前記絶縁スペーサ51は、前記電池31の下部と嵌合可能な第1凹部55(図4)と、前記電池31の端子31T部を有する上部と嵌合可能な第2凹部57(図7)とを備え、前記絶縁スペーサ51を有する電池31を前記ケース21の一端側から予め定めた並び方向αに順次配置し、前記並び方向αの他端側から前記絶縁スペーサ51を有する前記電池31を固定する押さえ部材73と押さえ部材73を固定する固定部品77を配置しているので、電池31の絶縁と保持とを簡易な構造で実現することができる。
しかも、絶縁スペーサ51は、電池31の端子部31Tが形成された上部(一端部)と電池31の下部(他端部)とで同一の絶縁スペーサ51を使用することが可能であり、部品点数の増大を招くことなく、また、取付作業も容易に行うことができる。
さらに、前記絶縁スペーサ51は一枚板で形成されていないため、電池31の個数に応じて絶縁スペーサ51の個数を変化させることが可能であり、コストの低減を図ることが可能である。
また、押さえ部材73により、並び方向αの一端側から絶縁スペーサ51を押さえて単電池31をケース21に保持させるので、単電池31の上下に装着される絶縁スペーサ51の外形状とケース21の内形状とを揃える必要がない。このため、絶縁スペーサの外形状とケースの内形状とを備える構造と比べて、絶縁スペーサ51の外形状が制約されず、形状や構造の複雑化も回避できる。また、絶縁スペーサ51の数の調整などにより、単電池31の数の変更に容易に対応し易い。
また、絶縁スペーサ51は、図3などに示したように、単電池31を当該絶縁スペーサ51における並び方向α両側の端面よりも内側にオフセットした位置に支持し、並び方向αの一端側から押さえ部材73(図2、図3)が押さえるので、押さえ部材73と単電池31との間、及び、隣り合う絶縁スペーサ51に保持される単電池31間に隙間を形成でき、単電池31間の温度ばらつきを低減することができる。
また、図4や図5などに示したように、絶縁スペーサ51の第1及び第2凹部55、57は共通の底部52を有し、底部52には、第2凹部57に単電池31の上部を装着した場合に単電池31から上方に突出する端子(上方突出部)31Tが通過する貫通孔52Aが設けられるので、端子31Tを上方に露出させ、端子31Tの接続作業を容易に行うことができるとともに、端子31Tの周囲を絶縁スペーサ51で囲うことができる。
また、絶縁スペーサ51の第1凹部55の壁部53F、53B、56には、第2凹部57に単電池31の上部を装着した場合に、単電池31の上部に配索される配線を通す貫通孔55H(図5)が設けられるので、配線を配索し易く、また、配線の周囲を絶縁スペーサ51で囲い、配線の露出を抑えることができる。
また、絶縁スペーサ51の第1及び第2凹部55、57は、複数の単電池31を収容可能な凹部に形成され、複数の単電池31間に隙間を空ける仕切り壁(仕切り部)56(図5)を有するので、絶縁スペーサ51に配置される複数の単電池31間に隙間を空け、温度ばらつきを抑えることができる。
また、図1に示すように、ケース21は、複数の単電池31の並び方向に間隔を空けて配置され内側に複数の単電池31が配置される一対の壁部(前板23、背面板24)を有し、一対の壁部23、24間を架橋し、ケース21外の空間に露出する把持部29を設けたので、把持部29により作業員が把持して容易にケース21を移動できるとともに、把持部29によりケース21を補強することができる。
上述した実施形態は、あくまでも本考案の一態様を示すものであり、本考案の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。例えば、上述の実施形態において、絶縁スペーサ51の各部の形状を適宜に変更しても良いし、また、この電池モジュール10に、電源出力するか否かを切り替えるスイッチなどの電子部品を追加しても良い。また、上述の実施形態では、単電池31がリチウムイオン二次電池の場合を説明したが、これに限らず、公知の電池を広く適用可能である。
10 電池モジュール
21 ケース
29 把持部
31 単電池
31T 端子(上方突出部)
51 絶縁スペーサ
52 絶縁スペーサの底部
52A、55H 貫通孔
55 第1凹部
56 仕切り壁(仕切り部)
57 第2凹部
73 押さえ部材
α 並び方向

Claims (6)

  1. 電池の端子部が形成された一端部とこれとは対向する位置にある他端部とに各々装着される絶縁スペーサと、
    前記絶縁スペーサを装着した前記電池を収容するケースとを備え、
    前記絶縁スペーサは、前記電池の他端部と嵌合可能な第1凹部と、
    前記電池の端子部を有する一端部と嵌合可能な第2凹部とを備え、
    前記絶縁スペーサを有する電池を前記ケースの一端側から予め定めた並び方向に順次配置し、前記並び方向の他端側から前記絶縁スペーサを有する前記電池を固定する押さえ部材と押さえ部材を固定する固定部品を配置してなることを特徴とする電池モジュール。
  2. 前記絶縁スペーサは、前記電池を当該絶縁スペーサにおける前記並び方向両側の端面よりも内側にオフセットした位置に支持することを特徴とする請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 前記絶縁スペーサの前記第1及び第2凹部は共通の底部を有し、前記底部には、前記第2凹部に前記電池の上部を装着した場合に前記電池から上方に突出する上方突出部が通過する貫通孔が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の電池モジュール。
  4. 前記絶縁スペーサの前記第1凹部の壁部には、前記第2凹部を前記電池の上部に装着した場合に、前記電池の上部に配索される配線を通す貫通孔が設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電池モジュール。
  5. 前記絶縁スペーサの前記第1及び第2凹部は、複数の前記電池を収容可能な凹部に形成され、前記複数の電池間に隙間を空ける仕切り部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電池モジュール。
  6. 前記ケースは、前記複数の電池の並び方向に間隔を空けて配置され内側に前記複数の電池が配置される一対の壁部を有し、
    前記一対の壁部間を架橋し、ケース外の空間に露出する把持部を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電池モジュール。
JP2014003853U 2014-07-18 2014-07-18 電池モジュール Expired - Fee Related JP3193409U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014003853U JP3193409U (ja) 2014-07-18 2014-07-18 電池モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014003853U JP3193409U (ja) 2014-07-18 2014-07-18 電池モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3193409U true JP3193409U (ja) 2014-10-02

Family

ID=78225801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014003853U Expired - Fee Related JP3193409U (ja) 2014-07-18 2014-07-18 電池モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3193409U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016081761A (ja) * 2014-10-17 2016-05-16 住友電気工業株式会社 蓄電デバイスモジュール
CN108183184A (zh) * 2017-12-06 2018-06-19 力帆实业(集团)股份有限公司 电芯模组安装固定结构
JP2018098057A (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 株式会社デンソー 電池装置
WO2022065673A1 (ko) * 2020-09-22 2022-03-31 주식회사 엘지에너지솔루션 전지 모듈 및 이를 포함하는 전지팩

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016081761A (ja) * 2014-10-17 2016-05-16 住友電気工業株式会社 蓄電デバイスモジュール
JP2018098057A (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 株式会社デンソー 電池装置
CN108183184A (zh) * 2017-12-06 2018-06-19 力帆实业(集团)股份有限公司 电芯模组安装固定结构
CN108183184B (zh) * 2017-12-06 2023-11-10 力帆实业(集团)股份有限公司 电芯模组安装固定结构
WO2022065673A1 (ko) * 2020-09-22 2022-03-31 주식회사 엘지에너지솔루션 전지 모듈 및 이를 포함하는 전지팩
CN114556692A (zh) * 2020-09-22 2022-05-27 株式会社 Lg新能源 电池模块及包括该电池模块的电池组
CN114556692B (zh) * 2020-09-22 2024-10-01 株式会社Lg新能源 电池模块及包括该电池模块的电池组

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10763469B2 (en) Energy storage apparatus
JP6205808B2 (ja) 蓄電素子モジュール
US10003054B2 (en) Power source pack
EP2228850B1 (en) Secondary battery module
JP6570050B2 (ja) バッテリパック
EP2808921B1 (en) Battery module
US20160036029A1 (en) Power source pack
WO2014119287A1 (ja) 電池ブロック、電池モジュール及び電池ブロック用ホルダ
WO2010021293A1 (ja) バッテリパック構造
WO2012169373A1 (ja) 電池配線モジュール
JP3193409U (ja) 電池モジュール
JP6206308B2 (ja) 電池パック
WO2014156576A1 (ja) 配線モジュール
US20170084885A1 (en) Energy storage apparatus
JP6182374B2 (ja) 電源装置
JP6629140B2 (ja) 蓄電モジュール
KR20140064619A (ko) 축전 장치
KR20160128793A (ko) 배터리 팩
JP2018133152A (ja) 電池モジュール及び電池パック
CN111712940B (zh) 电池模块
JP6780374B2 (ja) 電池モジュール
JP6152298B2 (ja) 燃料電池スタックの露出充電部絶縁装置
JP6676832B2 (ja) バッテリパック
JP2018010836A (ja) 蓄電装置及びその製造方法
JP6933542B2 (ja) バッテリパック

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3193409

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees