JP3192428U - 溝蓋用外れ止め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】溝蓋で蓋をすると同時に自動的にロックがかかり、定期点検等で溝蓋を引き上げると同時にロックが解除される溝蓋用外れ止め装置を提供する。
【解決手段】基端部72aを溝蓋2に軸支させ、該基端部から先端部72bへと帯板状又は棒状に延びる本体主部に係る該先端部から、鉤部分722が前方へ張り出すと共に、鉤部分722とは反対側の本体主部背面から突出部723が後方へ延在した外れ止め部材72と、溝蓋上面2aと板面を平行に配して溝蓋2に固着される受板片28の上面側に、把手の握り部291を露出させ、受板片28に設けた抜孔280へ遊挿された把手のステー292に介挿され、受板片28の下方側に配されるコイルバネ54と、ステー292の下端部へ、突出部723を回動自在に動けるようにして接続させる接続具73と、を具備する。
【選択図】図3

Description

本考案は、集水枡や側溝等の排水口には溝蓋で蓋がされるが、この溝蓋用外れ止め装置に関する。
例えば車両が走行する路面に、側溝や雨水を排水路へ導くための集水枡等が設けられる場合があり、側溝や集水枡の上面開口の排水口には溝蓋で蓋がされる。この溝蓋は自重で外れ難くなっているが、時に車両走行に伴って跳ね上がったり外れたりする問題があり、これを防止する発明が提案されてきた(例えば特許文献1,2)。
特開2009−41214号公報 特開2001−40754号公報
しかるに、特許文献1,2のグレーチング蓋外れ止め装置は、双方とも専用のハンドルを使用して、外れ止めを防止する構造とする。さらに、定期点検等で排水口からグレーチング蓋を取り外そうとした場合、また専用のハンドルを使用してロックを解除してからでないと、グレーチングが外せなかった。専用のハンドルを用いた余分な作業が必要になっていた。
本考案は上記問題点を解決するもので、溝蓋で蓋をすると同時に自動的にロックがかかり、定期点検等で溝蓋を引き上げると同時にロックが解除される溝蓋用外れ止め装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の考案の要旨は、基端部(72a)を溝蓋(2)に回動自在に軸支させ、該基端部(72a)から先端部(72b)へと帯板状又は棒状に延びる本体主部に係る該先端部(72b)から、正面視L字形に鉤部分(722)が前方へ張り出すと共に、該鉤部分(722)とは反対側の本体主部背面から突出部(723)が後方へ延在した外れ止め部材(72)と、溝蓋上面(2a)と板面を平行に配して溝蓋(2)に固着される受板片(28)の上面側に、把手(29)の握り部(291)を露出させ、該受板片(28)に設けた抜孔(280)へ遊挿された該把手(29)のステー(292)に介挿され、該受板片(28)の下方側に配されるコイルバネ(54)と、該ステー(292)の下端部へ、前記突出部(723)を回動自在に動けるようにして接続させる接続具(73)と、を具備し、前記コイルバネ(54)の弾性付勢力で、前記外れ止め部材(72)の本体主部が垂下状態になって、前記鉤部分(722)が集水枡(9)又は側溝の側壁面(91a)に固定した突状被係止具(82)の下面側へ潜り込んで該被係止具(82)に係止する一方、該コイルバネ(54)の弾性付勢力に抗して前記握り部(291)を引き上げることにより、前記突出部(723)が引き上げられて、前記外れ止め部材(72)が基端部(72a)を支点に回動し、前記被係止具(82)から前記鉤部分(722)が離れるようにしたことを特徴とする溝蓋用外れ止め装置にある。
請求項2の考案たる溝蓋用外れ止め装置は、請求項1で、棒状の前記握り部(291)と、該握り部(291)の両端から折曲して延在した一対のステー(292)と、で前記把手(29)をコ字状に形成すると共に、前記コイルバネ(54)を介挿した両ステー(292)の下端部同士をつなぐ連結バー(52)を、さらに具備し、該連結バー(52)へ逆U字形板片からなる前記接続具(73)が上方側から跨ぎ、且つ前記突出部(723)に設けた通孔(720)に挿通した軸体(74)の両端が、該連結バー(52)よりも下方に配された該接続具(73)に係る逆U字形した両板片の下部に固定されたことを特徴とする。
請求項3の考案たる溝蓋用外れ止め装置は、請求項1又は2で、外れ止め部材(72)が前記本体主部と突出部(723)とで正面視T字形になる板体片からなり、且つその基端部(72a)の板面を垂直貫通して該外れ止め部材(72)と一体化する軸部材(71)の両端部が、溝蓋(2)に固着した一対の軸受(61)に係る軸穴(610)にそれぞれ挿置されて、該外れ止め部材(72)の基端部(72a)を溝蓋(2)に回動自在に軸支させたことを特徴とする。
本考案の溝蓋用外れ止め装置は、簡易構造ながら、溝蓋で蓋をしてロックするのを忘れた場合でも、溝蓋で蓋をすると同時に自動的にロックがかかるので、専用ハンドルによる作業がいらないだけでなく、安全性向上に貢献でき、一方、定期点検等で溝蓋を引き上げると同時にロックが解除されるので、作業性向上等にも優れた効果を発揮する。
本考案の溝蓋用外れ止め装置の一形態で、その外れ止め装置を組付けた溝蓋の平面図である。 図1のII-II線矢視図である。 図1のIII-III線矢視図で、外れ止め装置,把手周りの部分拡大図である。 図3の状態から握り部を手で引き上げた時の外れ止め装置の部分拡大図である。 図3のV-V線矢視図である。 図3のVI-VI線矢視図である。
以下、本考案に係る溝蓋用外れ止め装置について詳述する。
図1〜図6は本考案の溝蓋用外れ止め装置(以下、単に「外れ止め装置」ともいう。)の一形態で、図1はその外れ止め装置を組付けた溝蓋の平面図、図2は図1のII-II線矢視図、図3は図1のIII-III線矢視図で、外れ止め装置,把手周りの部分拡大図、図4は図3の状態から握り部を手で引き上げた時の外れ止め装置の部分拡大図、図5は図3のV-V線矢視図、図6は図3のVI-VI線矢視図を示す。尚、図面を判り易くするため、断面を示すハッチングを一部省略する。
本実施形態は、集水枡9の上面開口に蓋をする図1,図2ごとくの開閉蓋に適用する。開閉蓋は、一対の盤状溝蓋2と、各溝蓋2の側板24に設けられ溝蓋2の回動操作で一体的に回動する筒部材31と、一対の板状部材10と四角筒部材11とで四方を取り囲む枠部材を形成し、前記筒部材31に遊挿した軸材32の両端部を各四角筒部材11に設けた孔110に挿置させる開口枠1と、を具備する。該開口枠1に係る四角筒部材11の下面に受板13が、図3のごとくその開口枠1内へ張り出すようにして固着され、該受板13の下面に嵩上げ部材14が固着される。
そして、集水枡9の側部91の上部段差面92上に水平部991が載置固定され、垂直部992の上縁が地面GLと面一になるL形外板でつくる四角枠99が設けられ、この四角枠99に図1,図3のごとく開閉蓋が収まる。開閉蓋の嵩上げ部材14が、側部91の上部段差面92に配した水平部991に載る。開閉蓋の両溝蓋2は、一側が軸材32で支持され、他側が前記受板13に載って水平になり、集水枡9の上面開口に蓋をする。上面開口の状態から溝蓋2で蓋をすると、本外れ止め装置4により自動的にロックされる(詳細後述)。
一方、点検等で両溝蓋2を開ける時は、把手29を手で引き上げることにより、両溝蓋2が図2のごとく観音開きに開いて、集水枡9の上面開口が現れる。把手29の引き上げに連動して、把手29に接続させた外れ止め部材72によってロックが自動的に解除される(詳細後述)。
溝蓋2はメインバー21とクロスバー22で格子状体を形成し、その周囲を側板24と端板25とで囲って矩形盤状体にしたものである。符号20はスリット、符号21bはメインバー21を構成する縦桟、符号26は底板を示す。符号3は筒部材31と軸材32からなる支軸部を示す。
外れ止め装置4は、溝蓋2の下面側に取付けられ、外れ止め部材72とコイルバネ54と接続具73とを具備する。
外れ止め部材72は、基端部72aを溝蓋2に回動自在に軸支させ、該基端部72aから先端部72bへと帯板状(又は棒状)に延びる本体主部に係る該先端部72bから、正面視L字形に鉤部分722が前方へ張り出すと共に、該鉤部分722とは反対側の本体主部背面から突出部723が後方へ延在した外れ止め装置4の主要部材である(図3,図5)。本考案でいう「鉤部分722が前方へ張り出す」の前方とは、突状被係止具82が固着された集水枡9又は側溝の側壁面91aへ向かう方を指す。
ここでの外れ止め部材72は、本体主部と突出部723とで図3ごとくの正面視T字形になる板体片を形成する。そして、本体主部の基端部72aの板面を垂直貫通する軸部材71と一体化する。外れ止め部材72と一体化する軸部材71の両端部が、溝蓋2に固着した一対の軸受61に係る軸穴610にそれぞれ挿置されて、該外れ止め部材72の基端部72aを溝蓋2に回動自在に軸支させている。図6のごとく、一対の軸受61の軸穴610が対向するようにして、それぞれの軸受61を保持する取付片62を、溝蓋2のメインバー21を構成する二つのI型鋼21aにそれぞれ固定する。軸部材71の両端部が軸穴610に収められ、軸部材71を中心にして、外れ止め部材72を回動自在にする。
コイルバネ54は、受板片28に設けた抜孔280へ遊挿された把手29のステー292に介挿され、該受板片28の下方側に配される弾性部材である。把手29は、棒状の握り部291と、該握り部291の両端から折曲して延在した一対のステー292と、でコ字状に形成する。溝蓋上面2aと板面を平行に配して溝蓋2に固着される受板片28の上面側に、把手29の握り部291を露出させ、受板片28の抜孔にステー292が遊挿される。本考案でいう「下方」とは、集水枡9又は側溝の上面開口を溝蓋2で蓋をした図3の状態で、紙面下方を指し、「溝蓋上面2a」や「板面を平行に配して溝蓋2に固着される受板片28の上面側」の「上面」とは、図3の状態で、溝蓋2の紙面上方側に位置する面や受板片28の紙面上方側に位置する面を指す。
受板片28は、図1,図3で、クロスバー22と平行配設した立板片27の下縁に固着し、溝蓋上面2aよりも少し下方位置に取付けられている。受板片28よりも下方側に突き出た一対のステー292に環板片51とコイルバネ54を図3のごとくそれぞれ介挿して、さらに両ステー292の下端部同士をつなぐ連結バー52を装着後、ステー292の下端部にナット53を螺着する。連結バー52の両端部に設けた孔にステー292を挿通させ、ステー292の下端部に設けた螺子部にナット53を螺着固定する。ナット53に挟着された連結バー52が、コイルバネ54を介挿した両ステー292の下端部同士をつなぐ。符号521は連結バー52の長手方向中央で下方へ張り出す膨出部を示す。こうして、コイルバネ54は受板片28,環板片51とナット53とに挟まれ、該コイルバネ54の弾性付勢力によって、通常、図3のごとくステー292の大半を受板片28の下方に配して、握り部291が受板片28に当接状態となる。
接続具73は、ステー292の下端部へ、前記突出部723を回動自在に動けるようにして接続させる金属製部材である。本接続具73は逆U字形の板片からなる。ステー292の下端部に取付けた前記連結バー52の下方膨出部521へ、この逆U字形した接続具73が上方側から跨ぎ、且つ突出部723に設けた通孔720に挿通した軸体74の両端が、連結バー52よりも下方に配された接続具73に係る逆U字形した両板片の下部にナット75で固定される。
そうして、コイルバネ54の弾性付勢力で、前記外れ止め部材72の本体主部が図3,図5ごとくの垂下状態になって、鉤部分722が集水枡9(又は側溝)の側壁面91aに固着した突状被係止具82の下面側へ潜り込んで該被係止具82に係止する構成とする。集水枡9の上面開口を溝蓋2で蓋をした図3の状態下で、溝蓋2の上を車両が走行して溝蓋2に跳ね上がる力が加えられても、鉤部分722が被係止具82の下面側に潜り込んでいるので、鉤部分722が被係止部によって上方への動きを止められ、溝蓋2の上動が阻止される。
一方、図3の状態から、該コイルバネ54の弾性付勢力に抗して握り部291を引き上げることにより、握り部291に連結する突出部723も引き上げられて、外れ止め部材72が基端部72aを支点に回動し、被係止具82から鉤部分722が離れて係止が解除される構成である。握り部291を引き上げると、そのステー292に連結バー52,接続具73,軸体74を介して突出部723がつながっているので、図3の状態から突出部723の接続具73側が引き上げられて、外れ止め部材72が軸部材71を中心にして図4のごとく時計回りに回動し、鉤部分722が被係止具82から離れる。鉤部分722が被係止具82から離れれば、鉤部分722が被係止具82によって止められることはなく、握り部291をそのまま引き上げ、集水枡9の上面開口に蓋をしていた溝蓋2を図2のように観音開きに開けることができる。専用ハンドル等を使って、被係止部に係止していた鉤部分722を解除させる操作を要しない。
集水枡9の側壁面91aには、プレート81を介して図3ごとくの下面側を略水平にした側面視三角形した突状被係止具82が固定されている。側壁面91aに固着した被係止具82は、立板片821と傾板片822とで、該側壁面91aに対し下降傾斜する傾斜面を形成する。
本実施形態は、集水枡9の上面開口に蓋をする図示ごとくの開閉蓋の両溝蓋2に外れ止め装置4を設けたが、例えば側溝の上面開口に蓋をする溝蓋2等にも適用できる。斯かる場合、溝蓋2を上面開口へ下ろして蓋をする過程で、図3の被係止具82の傾斜面を鉤部分722が滑るようにして、被係止具82の下面側へ潜り込み、これと一体の外れ止め装置4,溝蓋2も下降して、該溝蓋2で側溝の上面開口に蓋をする格好になる。
図中、符号5は連結バー52や環板片51等の把手29への取付具、符号6は軸受61,取付片62等の溝蓋6への取付具、符号7は軸部材71,外れ止め部材72等の可動体、符号8はプレート81,被係止具82等の集水枡9への固定具、符号WDは溶接部分、号90は排水路を示す
このように構成した溝蓋用外れ止め装置4は、外れ止め部材72とコイルバネ54と接続具73と、を具備して、コイルバネ54の弾性付勢力で、外れ止め部材72の本体主部が垂下状態になって、鉤部分722が集水枡9又は側溝の側壁面91aに固着した突状被係止具82の下面側へ潜り込んで被係止具82に係止するので、上方へ向かう外力に対し、鉤部分722が被係止具82に当たって阻止される。溝蓋2上を車両走行で跳ね上がったり外れたりする外力が加えられても、鉤部分722でロック状態になっており、溝蓋2の外れ防止にいかんなく威力を発揮する。
そして、コイルバネ54の弾性付勢力で、外れ止め部材72の本体主部を垂下状態にし、さらに基端部72aの板面を垂直貫通する軸部材71の両端部が溝蓋2に固着した軸受61の軸穴610に挿置されて、外れ止め部材72の基端部72aを溝蓋2に回動自在に軸支させているので、溝蓋2で蓋をすると、図3のように外れ止め部材72が被係止具82に係止して自動的にロックがかかる。コイルバネ54の弾性付勢力が存在するため、握り部291の地点を集中的に上動させる図4のような作業者による力を加えない限り、溝蓋2が跳ね上がったり外れたりすることはない。
一方、把手29のステー292の下端部へ、接続具73を用いて、外れ止め部材72の突出部723を回動自在に動けるようにして接続させているので、握り部291の地点を集中的に上動させる図4のような作業者等による力を加えれば、外れ止め部材72が基端部72aを支点に回動し、被係止具82から鉤部分722が離れることとなり、係止を解除できる。定期点検等で溝蓋2に取付けた把手29を引き上げると同時に、被係止具82への鉤部分722のロックが連動して解除される極めて優れものになっている。
さらにいえば、溝蓋用外れ止め装置4は、既述のごとくその構造が比較的シンプルにして低コストで製造可能であるばかりか、蓋をすれば自動的にロックがかかるフールプルーフになっているので、安全性向上にも貢献する。
このように、本考案の溝蓋用外れ止め装置4は、特許文献1,2のごとく、専用のハンドルを用意して、溝蓋2で蓋をする際だけでなく、蓋がされた状態から溝蓋2を外す際にも、ハンドルを用いた作業が必要であった労力負担から開放され、加えて、安全性向上,低コスト化等の観点からも多大な効を奏する。
尚、本考案においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本考案の範囲で種々変更できる。溝蓋2,把手29,連結バー52,コイルバネ54,軸受61,軸部材71,外れ止め材,鉤部分722,突出部723,接続具73,被係止具82,集水枡9等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。例えば、実施形態は開閉蓋を構成する溝蓋2に本外れ止め装置4を適用したが、側溝の上面開口に蓋をするグレーチングの溝蓋2に本外れ止め装置4を適用することも勿論できる。
2 溝蓋
2a 上面
28 受板片
280 抜孔
29 把手
291 握り部
292 ステー
4 外れ止め装置(溝蓋用外れ止め装置)
51 連結バー
54 コイルバネ
61 軸受
610 軸穴
71 軸部材
72 外れ止め部材
72a 基端部
72b 先端部
720 鉤部分
723 突出部
73 接続具
74 軸体
9 集水枡(側溝)
91a 側壁面

Claims (3)

  1. 基端部(72a)を溝蓋(2)に回動自在に軸支させ、該基端部(72a)から先端部(72b)へと帯板状又は棒状に延びる本体主部に係る該先端部(72b)から、正面視L字形に鉤部分(722)が前方へ張り出すと共に、該鉤部分(722)とは反対側の本体主部背面から突出部(723)が後方へ延在した外れ止め部材(72)と、
    溝蓋上面(2a)と板面を平行に配して溝蓋(2)に固着される受板片(28)の上面側に、把手(29)の握り部(291)を露出させ、該受板片(28)に設けた抜孔(280)へ遊挿された該把手(29)のステー(292)に介挿され、該受板片(28)の下方側に配されるコイルバネ(54)と、
    該ステー(292)の下端部へ、前記突出部(723)を回動自在に動けるようにして接続させる接続具(73)と、を具備し、
    前記コイルバネ(54)の弾性付勢力で、前記外れ止め部材(72)の本体主部が垂下状態になって、前記鉤部分(722)が集水枡(9)又は側溝の側壁面(91a)に固定した突状被係止具(82)の下面側へ潜り込んで該被係止具(82)に係止する一方、該コイルバネ(54)の弾性付勢力に抗して前記握り部(291)を引き上げることにより、前記突出部(723)が引き上げられて、前記外れ止め部材(72)が基端部(72a)を支点に回動し、前記被係止具(82)から前記鉤部分(722)が離れるようにしたことを特徴とする溝蓋用外れ止め装置。
  2. 棒状の前記握り部(291)と、該握り部(291)の両端から折曲して延在した一対のステー(292)と、で前記把手(29)をコ字状に形成すると共に、前記コイルバネ(54)を介挿した両ステー(292)の下端部同士をつなぐ連結バー(52)を、さらに具備し、該連結バー(52)へ逆U字形板片からなる前記接続具(73)が上方側から跨ぎ、且つ前記突出部(723)に設けた通孔(720)に挿通した軸体(74)の両端が、該連結バー(52)よりも下方に配された該接続具(73)に係る逆U字形した両板片の下部に固定された請求項1に記載の溝蓋用外れ止め装置。
  3. 前記外れ止め部材(72)が前記本体主部と突出部(723)とで正面視T字形になる板体片からなり、且つその基端部(72a)の板面を垂直貫通して該外れ止め部材(72)と一体化する軸部材(71)の両端部が、溝蓋(2)に固着した一対の軸受(61)に係る軸穴(610)にそれぞれ挿置されて、該外れ止め部材(72)の基端部(72a)を溝蓋(2)に回動自在に軸支させた請求項1又は2に記載の溝蓋用外れ止め装置。
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