JP3192205U - 眼鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】本考案は、レンズ枠体、テンプル部材及び鼻パッド部材を容易に連結して製造可能で連結部分の強度を高めることができる眼鏡を提供することを目的とする。【解決手段】眼鏡は、レンズ11を保持する一対の枠部分10の中央側を所定の間隔を空けて接続する接続部分12を有するレンズ枠体1と、テンプル部分20に接続する一対のフロント部分21の中央側を接続する取付部分22を有するテンプル部材2と、一対の鼻パッド30を支持する一対の線状支持体31が取付固定された板状係止体32を有する鼻パッド部材3とを備え、接続部分12及び取付部分22を重ね合せて連通する長孔12a及び22aに板状係止体32が挿着されてレンズ枠体1及びテンプル部材2が鼻パッド部材3とともに連結されている。【選択図】図1
Description
本考案は、レンズ枠体、テンプル部材及び鼻パッド部材を組み合せた眼鏡に関する。
眼鏡は、一般に、一対のレンズを保持するレンズ枠体、使用者の頭部に掛止されて眼鏡を安定して保持するテンプル部材及び一対のレンズの間に取り付けられて使用者の鼻部に掛止される鼻パッド部材を備えている。そして、眼鏡のデザインや強度に応じてこれらの部材の形状や材質に関して様々な改良工夫が行われてきている。また、これらの部材の組合せについても、眼鏡の製造コストの低減の観点から部材の一体化又は連結に改良工夫が行われている。
例えば、特許文献1では、左右一対の眼鏡レンズを連結するブリッジに固定されるパッドアームを、ブリッジの長孔に対して着脱可能に取付け、左右一対のノーズパッドを両端部に保持する線材からなるパッドアームの中央部分に凸形のばね性のある折曲部を設けた眼鏡のパッドアーム取付構造が記載されている。また、特許文献2では、左右両端部にテンプルを備える保持フレームと、保持フレームの背面側に配設されて左右のレンズを装着可能なインナー枠とを備え、保持フレーム及びインナー枠をノーズパッドとともに連結した二重連結構造の眼鏡フレームが記載されている。
上述した特許文献1では、線材からなるパッドアームをブリッジに着脱可能に取り付けるようにしているが、パッドアームがブリッジの長孔に対して固定されていないため、がたついて鼻パッドが不安定になる。そのため、眼鏡を着用した状態では、眼鏡ががたついて安定した着用状態とはならないおそれがある。そして、パッドアームが線材からなるため、変形しやすく鼻パッドの取付位置が変化するようになって調整をすることが必要となる。また、特許文献2では、保持アーム、インナー枠及びノーズパッドをネジ等の固定部材により連結するようにしているが、複数のネジにより固定する必要があり、部品点数が増加するとともにネジの締め付けに対応して保持アーム等の部材の強度を高める必要があり、設計上制約を受けるようになる。また、ネジを固定した後にネジの頭が表面に露出するようになり、眼鏡のデザイン上好ましくない。
そこで、本考案は、レンズ枠体、テンプル部材及び鼻パッド部材を容易に連結して製造可能で連結部分の強度を高めることができる眼鏡を提供することを目的とする。
本考案に係る眼鏡は、レンズを保持する一対の枠部分の中央側を所定の間隔を空けて接続する接続部分を有するレンズ枠体と、テンプル部分に接続する一対のフロント部分の中央側を接続する取付部分を有するテンプル部材と、一対の鼻パッドを支持する一対の線状支持体が取付固定された板状係止体を有する鼻パッド部材とを備え、前記接続部分及び前記取付部分には、それぞれ前記板状係止体が挿入可能な長孔が形成されており、前記接続部分及び前記取付部分を重ね合せて連通している前記長孔に前記板状係止体が挿着されて前記レンズ枠体及び前記テンプル部材が鼻パッド部材とともに連結されている。さらに、前記板状係止体は、前記長孔の内面に形成された突起部に係合する凹部が形成されている。さらに、前記板状係止体は、前記線状支持体の取付位置から前記線状支持体から延設されるように支持部が切り欠いて形成されている。
本考案は、上記のような構成を有することで、レンズ枠体、テンプル部材及び鼻パッド部材を容易に連結して製造可能で連結部分の強度を高めることができる。
以下、本考案に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本考案を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本考案は、以下の説明において特に本考案を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本考案に係る眼鏡に関する平面図(図1(a))及び正面図(図1(b))である。眼鏡は、レンズ枠体1、テンプル部材2及び鼻パッド部材3を組み合せて構成されている。レンズ枠体1は、レンズ11を保持する一対の枠部分10及び一対の枠部分10の中央側を所定の間隔を空けて接続する接続部分12を備えている。テンプル部材2は、細幅の棒状体を湾曲形成し、両側が一対のテンプル部分20となり、テンプル部分20の中央側にはそれぞれフロント部分21が接続されており、一対のフロント部分21の中央は取付部分22により接続されている。鼻パッド部材3は、一対の鼻パッド30、一対の鼻パッド30を支持する一対の線状支持体31及び線状支持体31が取付固定された板状係止体32を備えている。
レンズ枠体1及びテンプル部材2は、合成樹脂材料を用いて成形することで様々なデザインに対応することが可能であり、合成樹脂材料以外の金属材料等を組み合せて用いることもできる。レンズ枠体1は、レンズ11を保持可能な形状に形成されていればよく、フルリム、ブロウバー、ナイロール等の様々なタイプの形状を用いることができる。テンプル部材2は、テンプル部分20に金属製の線材を内蔵するようにしてもよく、またモダン等の部材を取り付けることもできる。鼻パッド部材3については、線状支持体31及び板状係止体32を金属材料を用いて成形することが好ましい。
レンズ枠体1の接続部分12には、接続部分12の長手方向に沿うように開口する長孔12aが厚さ方向に貫通するように形成されており、テンプル部材2の取付部分22には、取付部分22の長手方向に沿うように開口する長孔22aが厚さ方向に所定の深さで形成されている。そして、レンズ枠体1の接続部分12の前側にテンプル部材2の取付部分22を重ね合せた場合に、取付部分22の長孔22aが接続部分12の長孔12aに一致して連通するように設定し、長孔12a側から鼻パッド部材3の板状係止体32を挿入して長孔22aまで挿着する。板状係止体32を長孔12aまで挿着することで、レンズ枠体1及びテンプル部材2が接続部分12及び取付部分22を密着させた状態で連結させることができるとともに鼻パッド30をレンズ枠体1の所定位置に保持した状態で連結させることが可能となる。
板状係止体32を長孔12a及び22aに差し込んで連結するようにしているので、レンズ枠体1に対してテンプル部材2が揺動することなく取り付けられ、また長孔内周面と板状係止体32との間の接触面積が大きくなるため、両者の間の摩擦力が大きくなってレンズ枠体1に対してテンプル部材2が離間することが防止される。そして、レンズ枠体1及びテンプル部材2を板状係止体32により連結しているので、両方の部材に加わる捩じれや引張りといった外力に対しても接続部分12及び取付部分22の変形を抑止して十分な強度を備えることができ、優れた耐久性を備えている。そのため、眼鏡の着用状態においてもテンプル部材2とレンズ枠体1とが安定した状態で連結されて良好な着用感を得ることができる。
そして、板状係止体32を着脱可能に組み合わせることで、必要に応じてレンズ枠体1及びテンプル部材2を分離することができるので、レンズ枠体1及びテンプル部材2を適宜組み合せて様々なデザインの眼鏡を得ることが可能となる。
図2は、鼻パッド部材3の線状支持体31及び板状係止体32に関する平面図(図2(a))及び側面図(図2(b))である。一対の線状支持体31の一方の端部には、鼻パッド30を取り付ける矩形状の箱足部33がそれぞれ固定されており、他方の端部は、板状係止体32の両端部にそれぞれ一体的に固定されている。板状係止体32は、線状支持体31の外径よりも薄い厚みで略矩形状に形成されており、長辺方向の両端の一方の角部に線状支持体31が短辺方向に沿うように固定されている。そして、線状支持体31の断面の中心が板状係止体32の厚み方向の中心とほぼ一致するように設定されており、線状支持体31の外周面が板状係止体32の厚み方向の両側に突出するようになる。
板状係止体32の両側の短辺部には、それぞれ凹部32aが同じ位置に形成されており、凹部32aの内側には、略円形の一対の穴部32bが穿設されている。そして、一対の穴部32bには、線状支持体31に沿うように細幅の切欠き部32cが長辺部まで延設されている。そのため、線状支持体31の取付位置から凹部32a及び穴部32bの間の位置まで線状支持体31から延設されるように支持部32dが形成されている。支持部32dは、凹部32a及び穴部32bの間の幅が狭く形成されて変形しやすくなるように設定されており、凹部32a及び穴部32bの間の位置を中心に線状支持体31とともに揺動するように弾性変形可能となっている。
図3は、レンズ枠体1の接続部分12及びテンプル部材2の取付部分22を重ね合せた部分の平面方向からみた一部拡大断面図である。また、図4は、レンズ枠体1の接続部分12を内側からみた一部拡大背面図である。接続部分12に形成された長孔12aの長さは、板状係止体32の長辺方向の長さとほぼ同じかわずかに狭くなるように設定されており、長孔12aの幅は、板状係止体32の厚さとほぼ同じかわずかに狭くなるように設定されている。そして、長孔12aの長手方向の両側の内面には、線状支持体31が嵌合可能なように円弧状の嵌合面12bが形成されており、嵌合面12bの幅は長孔12aの幅よりも広くなるように設定されている。
取付部分22に形成された長孔22aの長さ及び幅は、開口部分で長孔12aの長さ及び幅とほぼ同じになるように設定されている。そして、長孔22aの両側の内面には、深さ方向の突き当たり位置から所定の間隔を空けた位置に一対の突起部22bが内側にそれぞれ突出するように形成されている。突起部22bの形成位置は、板状係止体32の先端から凹部32aが形成された位置までの長さとほぼ同じ長さで突き当たり位置から間隔を空けて設定されている。
図5は、レンズ枠体1の接続部分12及びテンプル部材2の取付部分22を重ね合せた部分に板状係止体32が挿入された状態を示す平面方向からみた一部拡大断面図である。レンズ枠1の接続部分12及びテンプル部材2の取付部分22を重ね合せて長孔12a及び22aの開口が一致して連通するように位置合せした後、鼻パッド部材3の板状係止体32を接続部分12の長孔12aの開口から挿入する。板状係止体32の先端は、長孔12aを通過して長孔22aに挿入されていき、突起部22bに突き当たるが、板状係止体32の先端を押し込むことで突起部22bを弾性変形させてさらに板状係止体32を挿入し、長孔22aの奥に突き当たるまで挿入する。板状係止体32が突き当たる位置まで挿入されると、突起部22bが凹部32aに嵌合するようになる。そのため、取付部分22が板状係止体32から引き抜かれないようにしっかりと係合した状態に設定される。
一方、板状係止体32が長孔22aに挿入されていくと、線状支持体31が長孔12aの両側の嵌合面12bに挿入されるようになる。線状支持体31は、板状係止体32の取付位置から外側に次第に広がるように取り付けられているため、嵌合面12b内に挿入されていくにつれて、線状支持体31が互いに内側に寄るように押圧されていく。そのため、支持部32dが内側に向かって変形するようになり、線状支持体31は嵌合面12bに圧接された状態に設定される。そのため、接続部分12に線状支持体31ががたつくことなく密着した状態となり、鼻パッド部材3を安定した保持状態で取り付けることができる。
また、板状係止体32に対して取付部分22が凹部32aにおいて係合状態となっており、接続部分12が嵌合面12bにおいて圧接状態となっているので、取付部分22と接続部分12とが密着した状態を保持することができ、レンズ枠体1及びテンプル部材2が安定した装着状態とすることが可能となる。
1・・・レンズ枠体、2・・・テンプル部材、3・・・鼻パッド部材、10・・・枠部分、11・・・レンズ、12・・・接続部分、20・・・テンプル部分、21・・・フロント部分、22・・・取付部分、30・・・鼻パッド、31・・・線状支持体、32・・・板状係止体、33・・・箱足部
Claims (3)
- レンズを保持する一対の枠部分の中央側を所定の間隔を空けて接続する接続部分を有するレンズ枠体と、テンプル部分に接続する一対のフロント部分の中央側を接続する取付部分を有するテンプル部材と、一対の鼻パッドを支持する一対の線状支持体が取付固定された板状係止体を有する鼻パッド部材とを備え、前記接続部分及び前記取付部分には、それぞれ前記板状係止体が挿入可能な長孔が形成されており、前記接続部分及び前記取付部分を重ね合せて連通している前記長孔に前記板状係止体が挿着されて前記レンズ枠体及び前記テンプル部材が鼻パッド部材とともに連結されている眼鏡。
- 前記板状係止体は、前記長孔の内面に形成された突起部に係合する凹部が形成されている請求項1に記載の眼鏡。
- 前記板状係止体は、前記線状支持体の取付位置から前記線状支持体から延設されるように支持部が切り欠いて形成されている請求項1又は2に記載の眼鏡。
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JP2016148821A (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | 信行 玉村 | 眼鏡前枠におけるリムの取付構造 |
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2014
- 2014-05-22 JP JP2014002672U patent/JP3192205U/ja not_active Expired - Fee Related
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