JP3192165U - コード収納ボックス - Google Patents

Abstract

【課題】タップ本体やプラグから延びるコードの取り出し方向が一方向に限定されることがなく、使い勝手が良いコード収納ボックスを提供する。【解決手段】コード収納ボックス１は、コンセントが複数設けられたタップ本体２１を収納して、タップ本体２１と、コンセントに差し込まれるプラグ３１とを収納すると共に、タップ本体２１およびプラグ３１から延びるコード２２，３２を外部へ取り出すもので、後側面１１と前側面１２と上側面１３と左右両側面１５とを有するボックス形状であり、後側面１１は他の側面１２，１３，１５から着脱可能または開閉可能に取り付けられると共に、その内側にタップ本体２１が取り付けられる一方、左右両側面１５と前側面１２に主にタップ本体２１からのコード２２を通すタップコード用挿通孔１５ａ，１５ｂや、コード挿通弾性部等を設けたことを特徴とする。【選択図】図４

Description

本考案は、コンセントが複数設けられたタップ本体を収納して、タップ本体と、コンセントに差し込まれるプラグとを収納すると共に、タップ本体およびプラグから延びるコードを外部へ取り出すコード収納ボックスに関する。

近年、パソコンや携帯電話、スマートフォン、タブレット等の情報通信端末や電気機器の進歩に合わせて、これらの情報通信端末や電気機器に電流を供給するため、会社でも家庭でも、コンセントが３個〜５個以上設けられた電源タップが多用される傾向にある。

そのため、コンセントが複数設けられたタップ本体を収納して、タップ本体と、コンセントに差し込まれるプラグとを収納して隠すと共に、タップ本体およびプラグから延びるコードを外部へ取り出すコード収納ボックスが提案されている（例えば、特許文献１参照。）。

実用新案登録第３１０７４６７号公報

しかし、前記特許文献１に記載のコード収納ボックスは、タップに対向する側面にのみ複数のコード入出口を設けているため、タップ本体やプラグから延びるコードの取り出し方向が一方向になり、不便であるという問題がある。

そこで、本考案はこのような問題点に鑑みなされたもので、タップ本体やプラグから延びるコードの取り出し方向が一方向に限定されることがなく、使い勝手が良いコード収納ボックスを提供することを目的とする。

前記課題を解決するため、本考案のコード収納ボックスは、コンセントが複数設けられたタップ本体を収納して、タップ本体と、コンセントに差し込まれるプラグとを収納すると共に、タップ本体およびプラグから延びるコードを外部へ取り出すコード収納ボックスであって、そのコード収納ボックスは、少なくとも後側面と前側面と上側面と左右両側面とを有するボックス形状であり、後側面は他の側面から着脱可能または開閉可能に取り付けられると共に、その内側にタップ本体が取り付けられる一方、左右両側面と、前側面または後側面のうちの一方の側面には、電源タップのコード先端に設けられたプラグが通る大きさを有し、主に電源タップのコードを通すタップコード用挿通孔を設けたことを特徴とする。
ここで、上記コード収納ボックスにおいて、タップコード用挿通孔は、左右両側面それぞれの下端部の前側および後側に設けられると共に、左右両側面それぞれの下端部の前側に設けられたタップコード用挿通孔は、前側面まで回りこんで前側面用のタップコード用挿通孔を形成すると良い。
また、上記コード収納ボックスにおいて、前側面には、縦長の前側面スリットが形成されており、この前側面スリットには、基台部スリットが形成された基台部と、基台部スリットより幅が狭い弾性部スリットが形成され、基台部に固定された弾性体からなるコード挿通弾性部とを有するコード挿通アタッチメントが装着され、コード挿通弾性部の弾性部スリットからは主にタップ本体のコンセントに差し込まれたプラグから延びるコードを通すように構成するとさらに良い。
また、上記コード収納ボックスにおいて、前側面は、後側面より高さが低く、後側面と前側面との間の左右両側面の上辺の一部は、後側面から前側面に向かって傾斜しており、上側面は、後側面側の左右両側面に固定され、後側面上端部の嵌合部に嵌合する被嵌合孔が設けられた固定用上側面と、その固定用上側面の前側面側から前側面に向かって傾斜した状態で、かつ、取外し可能に設けられた取外し用上側面とから構成するとさらに良い。

本考案に係るコード収納ボックスによれば、コード収納ボックスは少なくとも後側面と前側面と上側面と左右両側面とを有するボックス形状であり、後側面は他の側面から着脱可能または開閉可能に取り付けられると共に、その内側にタップ本体が取り付けられる一方、左右両側面と、前側面または後側面のうちの一方の側面には電源タップのコードを通すタップコード用挿通孔を設けたため、タップ本体やプラグから延びるコードを前側面側だけでなく、左右両側面から取り出すことが可能となり、コードの取り出し方向が一方向に限定されることがなく、使い勝手を向上させることができる。

（ａ）,（ｂ）それぞれ本考案に係る実施形態のコード収納ボックスの正面図、背面図である。 本考案に係る実施形態のコード収納ボックスの左側面図である。 （ａ）,（ｂ）それぞれ本考案に係る実施形態のコード収納ボックスの平面図、底面図である。 本考案に係る実施形態のコード収納ボックスにおいてタップ本体が取り付けられた後側面の上端部を取外した状態を示す左側面断面図である。 本考案に係る実施形態のコード収納ボックスにおいてタップ本体が取り付けられた後側面の上端部と下端部を取外すと共に、上側面の取外し用上側面を取り外した状態を示す左側面断面図である。 本考案に係る実施形態のコード収納ボックスにおいて上側面の取外し用上側面を取り外した状態を示す拡大正面図である。 本考案に係る実施形態のコード収納ボックスにおいて前側面に装着されるコード挿通アタッチメントの表面側を示す正面図である。 （ａ）,（ｂ）それぞれ本考案に係る実施形態のコード収納ボックスにおいて前側面に装着されるコード挿通アタッチメントの背面図、左側面図である。 （ａ）,（ｂ）それぞれ本考案に係る実施形態のコード収納ボックスにおける上側面を構成する固定用上側面の左側面図、断面構造を示す左側面拡大断面図である。

次に、本考案に係るコード収納ボックスの実施の形態について説明する。

この考案のコード収納ボックス１は、後述する図４や図５に示すように、コンセントが複数設けられた電源タップ２のタップ本体２１や、電源タップ２のコンセントに差し込まれるプラグ３を収納して隠すと共に、タップ本体２１およびプラグ３１から延びるコード２２，３２の余長部分などを収納しながら外部へ出すものである。

コード収納ボックス１は、図１〜図３等に示すように、６つの側面１１〜１６を組み合せたボックス形状であり、後側面１１と、前側面１２と、上側面１３と、左右両側面１４,１５と、下側面１６を有する薄型のボックス形状に構成されている。ただし、本発明では、少なくとも後側面１１と前側面１２と上側面１３と左右両側面１４,１５とを有していれば十分で、下側面１６は備えていなくても良い。

後側面１１は、図４や図５に示すように、他の側面である前側面１２と、上側面１３と、左右両側面１４,１５と、下側面１６から着脱可能または開閉可能に取り付けられており、その内側には電源タップ２のタップ本体２１がネジや両面テープ等により取り付けて固定される。

そのため、後側面１１の上端部には、図３（ａ）や図４、図５等に示すように、上側面１３の後述する側面嵌合用上側面１３ａの被嵌合孔１３ａ２に嵌合する上部嵌合部１１ａが設けられている一方、後側面１１の下端部には、図３（ｂ）や図４、図５等に示すように、下側面１６の一対の被嵌合孔１６ａ,１６ａそれぞれに嵌合する一対の下部嵌合部１１ｂ，１１ｂが設けられている。

これにより、本実施形態のコード収納ボックス１では、タップ本体２１がネジや両面テープ等により取り付けて固定された後側面１１を簡単に取外すことが可能となり、タップ本体２１の１または複数のコンセントにプラグ３を簡単に差したり抜くことが可能となり、使用勝手を向上させることができる。

左右の両側面１４,１５の下端部には、図２や図４等に示すように、後側面１１側と前側面１２側のそれぞれ２箇所に主にタップ本体２１から延びるコード２２を通すタップコード用挿通孔１４ａ，１４ｂ，１５ａ，１５ｂを設けており、その大きさは、電源タップ２のコード２２先端に設けられたプラグ（図示せず。）が通る大きさとしている。

このため、電源タップ２のタップ本体２１から延びるコード２２は、前側面１２側のタップコード用挿通孔１４ｂ，１５ｂからだけでなく、左右の両側面１４,１５下端部の後側面１１側のタップコード用挿通孔１４ａ，１５ａから外へ出せば、左右の両側面１４,１５から左右両側に伸ばすことができ、タップ本体２１から延びるコード２２の取り出し方向が一方向に限定されることがなく、使い勝手を向上させることができる。

特に、電源タップ２のタップ本体２１を、コード２２側を下側、すなわち下側面１６側にして後側面１１に取り付けた場合には、タップ本体２１から延びるコード２２を左右両側面１４,１５下端部の後側面１１側のタップコード用挿通孔１４ａ，１５ａから外へ取り出すことにより、このコード収納ボックス１内で何度も曲げて這わせることなく左右両側に取り出すことが可能となり、この点でも使い勝手を向上させることができる。

また、前側面１２側のタップコード用挿通孔１４ｂ，１５ｂは、図１（ａ）に示すように前側面１２側まで回り込んで前側面１２用のタップコード用挿通孔を形成しており、タップ本体２１から延びるコード２２やプラグ３１から延びるコード３２を前方向へも引き出せるように構成している。そのため、この点でも使い勝手を向上させることができる。

ここで、後側面１１側のタップコード用挿通孔１４ａ，１５ａを後側面１１側まで回り込ませて後側面１１用のタップコード用挿通孔を形成するようにしても勿論良い。また、左右の両側面１４,１５のタップコード用挿通孔１４ａ，１４ｂ，１５ａ，１５ｂとは独立させて、前側面１２および後側面１１にタップコード用挿通孔を設けるようにしても勿論良い。なお、電源タップ２のタップ本体２１のコンセントに差したプラグ３１から延びるコード３２も、タップコード用挿通孔１４ａ，１４ｂ，１５ａ，１５ｂから外部へ取り出すことも当然にできる。

また、後側面１１の左右両側は、図２や図４、図５に示すように、左右の両側面１４,１５に対し外側面が面一になるように左右両側に回り込んだ短尺の回り込み片１１ｃ，１１ｃを有した断面Ｕ字形状をなしており、左右両側の短尺の回り込み片１１ｃ，１１ｃそれぞれの内側に、左右の両側面１４,１５の係合片１４ｄ，１５ｄが嵌められている。

これにより、本実施形態のコード収納ボックス１によれば、コード収納ボックス１内のタップ本体２１の多数のコンセントにそれぞれ多数のプラグ３１を差して、コード収納ボックス１にタップ本体２１や多数のプラグ３１から延びるコード２２，３２の余長部分を収納しておき、コード２２，３２などが面積の大きい左右両側面１４,１５を内側から強く押して左右両側面１４,１５が外側に膨張しようとしても、左右両側面１４,１５の係合片１４ｄ，１５ｄの外側面が後側面１１両側の回り込み片１１ｃ，１１ｃの内側面に当接して、左右両側面１４,１５が外側に膨張することを規制し、左右両側面１４,１５と後側面１１との係合が外れることを防止する。

一方、前側面１２には、図６に示すように主に電源タップ２のタップ本体２１のコンセントに差し込まれた１または複数のプラグ３１から延びる各コード３２を外部へ取り出すための前側面スリット１２ａが形成されており、その前側面スリット１２ａには、図７や図８（ａ），（ｂ）に示すようなコード挿通アタッチメント１２ｂを装着している。

コード挿通アタッチメント１２ｂは、図７や図８（ａ），（ｂ）に示すように、基台部スリット１２ｂ１１が形成されたＡＢＳ等の合成樹脂からなる基台部１２ｂ１と、弾性部スリット１２ｂ２１が形成されたエラストマー等のゴム状の弾性体からなるコード挿通弾性部１２ｂ２とを有する。ここで、各スリットの水平方向の幅は、前側面１２の前側面スリット１２ａの幅が最も大きく、次に基台部１２ｂ１の基台部スリット１２ｂ１１が大きく、コード挿通弾性部１２ｂ２の弾性部スリット１２ｂ２１が最も小さい。

そのため、弾性部スリット１２ｂ２１から外部へ取り出すコード２２，３２の径が例え変更されたとしても、弾性部スリット１２ｂ２１はエラストマー等の弾性体から構成されており、弾性部スリット１２ｂ２１のスリット周縁は容易に変形可能であるので、コード２２，３２の径の変更に対しても柔軟に対応することができ、この点でも使い勝手を向上させることができる。

また、前側面１２は、タップ本体２１が取り付けられる後側面１１よりも高さが低く、かつ、後側面１１と前側面１２との間の左右両側面１４,１５の上辺の一部は、後側面１１から前側面１２に向かって傾斜させている。

そのため、背の高い後側面１１には、多数のコンセントを確保した長いタップ本体２１を取り付けることが可能である一方、前側面１２側が低いので、後側面１１に取り付けられた電源タップ２のコンセントにプラグ３１を差込易くなり、この点でも使い勝手を向上させることができる。

また、背の低い前側面１２からは電源タップ２のコンセントに差し込まれた複数のプラグ３１から延びる各コード３２を集め、弾性部スリット１２ｂ２１からコンパクトに取り出すことが可能であり、機能性と美観性を両立させることができる。ただし、本発明では、後側面１１と前側面１２との高さを変えることは任意事項である。

また、上側面１３は、図２や、図３（ａ）、図４、図５、図９（ａ），（ｂ）に示すように、後側面１１側の左右両側面１４，１５の嵌合部（凸部）１４ｃ，１５ｃに被嵌合孔１３ａ１，１３ａ１による嵌合により固定され、後側面１１上端部の嵌合部１１ａに嵌合する被嵌合孔１３ａ２が設けられた固定用上側面１３ａと、その固定用上側面１３ａの前側面１２側から前側面１２に向かって傾斜した状態で、かつ、図５に示すように蓋の如く簡単に取外し可能な取外し用上側面１３ｂの分割構造で構成している。

そのため、上側面１３の固定用上側面１３ａは、その被嵌合孔１３ａ２と下側面１６の被嵌合孔１６ａとにより、タップ本体２１が取り付けられる後側面１１を確実に保持することができる。

また、上側面１３の取外し用上側面１３ｂは、蓋のように簡単に取外し可能であるので、その取外し用上側面１３ｂを取外すことにより、後側面１１に取り付けられたタップ本体２１のコンセントに簡単にプラグ３を差したり、各プラグ３から延びるコード３２を前側面１２に設けられたコード挿通アタッチメント１２ｂのコード挿通弾性部１２ｂ２まで運ぶことが簡単になり、この点でも使用勝手を向上させることができる。

下側面１６は、このコード収納ボックス１の底面となる側面で、図３（ｂ）に示すように、左右両側面１４，１５の下端部が内側に９０度曲がって突き当たって形成されている。そして、下側面１６の後側面１１側には、図３（ｂ）や図４、図５等に示すように、後側面１１下部の一対の下部嵌合部１１ｂ，１１ｂそれぞれに嵌合する一対の被嵌合孔１６ａ,１６ａが設けられている。

そのため、本実施形態のコード収納ボックス１では、底面である下側面１６は右両側面１４，１５と一体に形成されているので、強度が強くなり、後側面１１を着脱可能な状態で保持しながらも、後側面１１に取り付けられたタップ本体２１にプラグ３１を差し込む際にタップ本体２１を介して後側面１１を押すことになっても、後側面１１が誤って外れることを防止でき、この点でも使用勝手を向上させることができる。

１ コード収納ボックス
１１ 後側面
１１ａ 上部嵌合部
１１ｂ，１１ｂ 下部嵌合部
１１ｃ，１１ｃ 回り込み片
１２ 前側面
１２ａ 前側面スリット
１２ｂ コード挿通アタッチメント
１２ｂ１ 基台部
１２ｂ１１ 基台部スリット
１２ｂ２ コード挿通弾性部
１２ｂ２１ 弾性部スリット
１３ 上側面
１３ａ 固定用上側面
１３ａ１，１３ａ１ 被嵌合孔
１３ａ２ 被嵌合孔
１３ｂ 取外し用上側面
１４ 左側面
１４ａ，１４ｂ タップコード用挿通孔
１４ｃ 嵌合部（凸部）
１４ｄ 係合片
１５ 右側面
１５ａ，１５ｂ タップコード用挿通孔
１５ｃ 嵌合部（凸部）
１５ｄ 係合片
１６ 下側面
１６ａ,１６ａ 被嵌合孔
２ 電源タップ
２１ タップ本体
２２ コード
３１ プラグ
３２ コード

Claims (4)

1. コンセントが複数設けられたタップ本体を収納して、タップ本体と、コンセントに差し込まれるプラグとを収納すると共に、タップ本体およびプラグから延びるコードを外部へ取り出すコード収納ボックスであって、
   そのコード収納ボックスは、
   少なくとも後側面と前側面と上側面と左右両側面とを有するボックス形状であり、
   後側面は他の側面から着脱可能または開閉可能に取り付けられると共に、その内側にタップ本体が取り付けられる一方、
   左右両側面と、前側面または後側面のうちの一方の側面には、電源タップのコード先端に設けられたプラグが通る大きさを有し、主に電源タップのコードを通すタップコード用挿通孔を設けたことを特徴とするコード収納ボックス。
2. 請求項１記載のコード収納ボックスにおいて、
   タップコード用挿通孔は、
   左右両側面それぞれの下端部の前側および後側に設けられると共に、左右両側面それぞれの下端部の前側に設けられたタップコード用挿通孔は、前側面まで回りこんで前側面用のタップコード用挿通孔を形成することを特徴とするコード収納ボックス
3. 請求項１または請求項２に記載のコード収納ボックスにおいて、
   前側面には、縦長の前側面スリットが形成されており、
   この前側面スリットには、基台部スリットが形成された基台部と、基台部スリットより幅が狭い弾性部スリットが形成され、基台部に固定された弾性体からなるコード挿通弾性部とを有するコード挿通アタッチメントが装着され、コード挿通弾性部の弾性部スリットからは主にタップ本体のコンセントに差し込まれたプラグから延びるコードを通すように構成したことを特徴とするコード収納ボックス。
4. 請求項１〜請求項３のいずれか一の請求項に記載のコード収納ボックスにおいて、
   前側面は、後側面より高さが低く、
   後側面と前側面との間の左右両側面の上辺の一部は、後側面から前側面に向かって傾斜しており、
   上側面は、後側面側の左右両側面に固定され、後側面上端部の嵌合部に嵌合する被嵌合孔が設けられた固定用上側面と、
   その固定用上側面の前側面側から前側面に向かって傾斜した状態で、かつ、取外し可能に設けられた取外し用上側面とから構成されていることを特徴とするコード収納ボックス。

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